JPH06134491A - 高濃度cod廃液の処理方法 - Google Patents

高濃度cod廃液の処理方法

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JPH06134491A
JPH06134491A JP4310928A JP31092892A JPH06134491A JP H06134491 A JPH06134491 A JP H06134491A JP 4310928 A JP4310928 A JP 4310928A JP 31092892 A JP31092892 A JP 31092892A JP H06134491 A JPH06134491 A JP H06134491A
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JP
Japan
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solution
wastewater
cod
added
liquid
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Pending
Application number
JP4310928A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Edo
信彦 江戸
Hironori Hasegawa
博理 長谷川
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HACHINOHE SEIREN KK
HACHINOHE SMELTING CO
Original Assignee
HACHINOHE SEIREN KK
HACHINOHE SMELTING CO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 定着、現像又はこれらの混合廃液に鉱酸を加
えて液をpH1〜1.5としてエレメンタルSを遊離、
分離し、この濾過液を活性炭塔に通液し、通過液にアル
カリ剤を添加して液を中和してCOD除去することを特
徴とする。 【効果】 従来方法における酸化剤の使用が省略され、
極めて安価で、効率が良くしかも安定的に短時間で定
着、現像又はこれらの混合廃液からなる高濃度COD廃
液を処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定着、現像又はこれらの
混合廃液中の高濃度CODを効率良くかつ安定的に短時
間で処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、高濃度のCOD廃
液を湿式で処理する方法としては、化学的酸化処理と生
物処理が一般的な方法として広く適用されている。この
うち、生物処理においては、ベース廃液を10〜50倍
希釈し、活性汚泥によって15〜30日間処理すること
により、BODの80〜90%を分離除去できるとされ
ているが、希釈による処理液増と、長処理時間を要する
ことから、多量のベース廃液を処理するには設備増、長
処理時間等の問題点がある。また、化学的酸化処理とし
ては、塩素系薬剤による酸化法、過酸化水素−第一鉄塩
法(フェントン法)、オゾン酸化法、電解酸化法等が代
表的な方法として用いられている。例えば、特開昭49
−58833号公報では、酸化剤として過硫酸塩を用い
た発明が記載され、また、特開昭49−64257号公
報では、ハロゲン化銀写真感光材料処理廃液に酸化剤を
添加して液中の硫黄分を除去した後、液を濃縮し、残液
には次亜塩素酸を添加してシアンイオンを分解処理する
方法が記載されている。しかしながら、これら従来法は
いずれも酸化剤の添加を必須の要件とするものであり、
酸化剤の使用コストが嵩み、さらには後者の公報記載の
発明では、液の濃縮工程が付加され、工程的にも煩雑で
あり、処理に長時間を要する等の問題点を有するもので
あった。
【0003】本発明は、高濃度CODの定着、現像又は
これらの混合廃液を処理対象とし、酸化剤の使用をなく
して薬剤コストを下げ、しかも効率良く安定的に短時間
で処理可能な高濃度COD廃液の処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、定着、現像
又はこれらの混合廃液に鉱酸を加えて液をpH1〜1.
5としてエレメンタルSを遊離、分離し、濾過液を活性
炭塔に連続的に通液し、通過液にアルカリ剤を添加して
液を中和することを特徴とする処理方法により前記課題
を達成したものである。
【0005】このような本発明は、定着、現像又はこれ
らの混合廃液に鉱酸を加えて液を酸化性雰囲気とすれ
ば、硫黄イオンが酸化剤を使用しなくとも液をpH1〜
1.5とすることによって、遊離のエレメンタル硫黄と
して析出してくるという新たな知見に基づき、この知見
と活性炭吸着との組合せにより本発明をなしたものであ
る。
【0006】以下、本発明をその工程説明図を参照して
説明する。本発明では定着、現像又はこれらの混合廃液
を処理対象とし、これらの高濃度COD廃液に鉱酸を加
え、液のpHを1〜1.5に調整し、液中のKCNS,
Na223,NaSH等のSをエレメンタルSとして
遊離させ、エアー撹拌を行なってフロックの成長、SO
2ガスの排出を計り、濾過分離して液中のCODを減少
させる。この鉱酸の添加による廃液のpHは、pH1未
満では液中電位の上昇から酸化作用が伴い、過剰のSO
2ガスが発生し、エレメンタルSのフロックを小さくす
るとともに必要以上の鉱酸を浪費し、逆にpHが1.5
を越えると上記化学組成からSが完全分離しにくく、遊
離のエレメンタル硫黄の析出が起りにくくなる。濾過時
に生じる残渣は焼結工程を経て硫黄を回収する。一方、
濾過液は活性炭塔3塔に連続通液してCOD、有機錯体
等を吸着し、その通過液にアルカリ剤を添加して中和処
理する。鉱酸として硫酸を使用した場合は、アルカリ剤
として消石灰を添加することにより、処理液中に残留す
る硫酸根を石膏として除去することができる。また、鉱
酸として硫酸以外に塩酸が使用でき、アルカリ剤として
は消石灰以外に苛性ソーダを使用することができる。濾
過時に生じる残渣は焼結工程に付してCa及びSを回収
する。一方、濾過液は常法に従ってNaClOを処理液
の約10%程度添加して処理し、上澄み液を希釈又は直
接放流するものである。
【0007】上記のような本発明工程において、副産物
として得られるエレメンタルSとCaSO4は、焼結工
程でリサイクルにより硫酸を製造して再利用し、CaS
4中のカルシウムは焼結鉱中のライムとして供用する
ことができ、この点も本発明の大きな特徴をなす。本発
明によれば、上記一連の工程の組合せで1サイクル約6
時間の短時間で処理することができる。また、活性炭使
用によるコスト高については、吸着限界点に達した後に
再生して使用することで解決することができる。
【0008】以下に実施例に従い本発明を更に詳しく説
明する。
【実施例】写真廃液の定着廃液0.5リットル(試料
a)と定着廃液と現像廃液の混合廃液0.5リットル
(試料b)それぞれ別の1リットルビーカーに入れ、3
50rpmで撹拌しながら、10%希硫酸でpH1に調
整し、エレメンタルSを析出させた。エレメンタルSの
析出後、エアー曝気による撹拌を1.5〜2.0時間実
施し、亜硫酸ガス等の除去を計ると共にエレメンタルS
のフロックを大きくし、濾過分離を行なった。この実施
例とは別にpH調整によるエレメンタルSの除去効果を
見るため、200mlの写真廃液に硫酸の添加量を変え
てpHを変化させ、濾液の成分濃度を調べた。その結果
を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】濾過液はSV5で活性炭塔3基に連続的に
通液し、COD成分を吸着させた。この時の活性炭塔
は、カラム式で内容積は200mlとし、活性炭は乾式
再生により繰返し使用した。また、濾過分離したエレメ
ンタルSは、焼結工程により焼却処理し、硫酸として回
収後再利用した。
【0011】活性炭3塔通液してCOD吸着を計った液
に20%Ca(OH)2ミルクを添加してpH10程度
まで中和を行ない、濾過した。この処理によってpH1
調整のために添加した希硫酸は、CaSO4として除去
され、上記と同様の焼結工程において焼却処理を行な
い、硫酸回収と焼結鉱のライム(Ca)として供給し
た。
【0012】最後に常法に従い、pH10に中和した濾
過液の量に対し、NaClOを10%添加し、着色成分
の除去を行なった。この一連の処理において、図1に示
す工程におけるCOD、SO4−S,T−S,及びNi
の各成分値を測定したところ、表2に示す値が得られ
た。ここで、a−は定着液、b−は混合廃液をそれぞれ
示し、数字は図1の工程を表す。
【0013】
【表2】
【0014】本発明より、廃液中CODの約60,00
0ppmが活性炭吸着塔出口液の濾過液で67〜85p
pmまで除去され、除去率として99.8%が得られ、
処理時間は1サイクル約6時間であった。また、最終処
理液は、吸光度波長460nmで水道水ベースに透過率
(T)測定を行なったところ、T100%が得られ、排
水基準に係る色の問題も解決した。
【0015】なお、上記実施例における硫酸添加による
エレメンタルSの遊離分離後のCOD除去率71.1%
と同程度のCOD除去率を達成するため、従来の酸化剤
を使用した場合と比較すると、35%H22使用の場合
200mlの写真廃液を処理するのに56.5gを必要
とし、5.93円を要したのに対し、本発明に従い硫酸
を使用する場合には、77%硫酸8.4gを必要とする
がその価格は0.07円ですみ、本発明方法が極めて安
価な方法であることがわかる。
【発明の効果】以上のような本発明によれば、従来方法
における酸化剤の使用が省略され、極めて安価で、効率
が良くしかも安定的に短時間で定着、現像又はこれらの
混合廃液からなる写真廃液を処理することができ、当業
界において極めて有用な方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法における工程説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 5/00 ZAB A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着、現像又はこれらの混合高濃度CO
    D廃液に鉱酸を加えて液をpH1〜1.5としてエレメ
    ンタルSを遊離、分離し、この濾過液を活性炭塔に通液
    し、通過液にアルカリ剤を添加して液を中和してCOD
    を除去することを特徴とする高濃度COD廃液の処理方
    法。
JP4310928A 1992-10-26 1992-10-26 高濃度cod廃液の処理方法 Pending JPH06134491A (ja)

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JPH06134491A true JPH06134491A (ja) 1994-05-17

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ID=18011076

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103319029A (zh) * 2013-07-09 2013-09-25 沧州市博锐达数控科技有限公司 全自动废酸处理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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