JPH06134349A - 散布噴頭 - Google Patents

散布噴頭

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JPH06134349A
JPH06134349A JP30972992A JP30972992A JPH06134349A JP H06134349 A JPH06134349 A JP H06134349A JP 30972992 A JP30972992 A JP 30972992A JP 30972992 A JP30972992 A JP 30972992A JP H06134349 A JPH06134349 A JP H06134349A
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Junichi Miyamoto
順一 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造により、粉粒状散布剤24の種類に
関係なく、散布噴頭36の長手方向における粉粒状散布剤
24の均等散布を達成する。 【構成】 背負動力散布機10は散布部列48a-dを周方向
へ備えている。散布部列48a-dの各々は、背負動力散布
機10の長手方向へほぼ一列に噴管42,44,46に穿設され
ている噴口50と、各噴口50に設けられて噴管42,44,46
の内外へ突出する内側突出位置及び外側突出位置へ変形
により切替自在とされる樋状案内部52とを有している。
散布部列48a-dは粉粒状散布剤24の種類に応じて選択さ
れ、選択された散布部列48cでは、樋状案内部52は、内
側突出位置とされて、噴管42,44,46内を流れる粉粒状
散布剤24を衝突させて、噴口50の方へ方向転換させ、噴
口50から噴管42,44,46の外へ噴出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薬剤、肥料及び種子
等の粉粒状散布剤を散布する背負動力散布機等の動力散
布機の散布噴頭に係り、詳しくは種々の粉粒状散布剤に
対処して均等散布を行うことができる散布噴頭に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】背負動力散布機では、噴管は、長手方向
へほぼ一列に穿設された複数個の噴口を備え、基端側を
背負動力散布機本体へ接続されて、搬送風により搬送さ
れて来る薬剤、肥料及び種子等の粉粒状散布剤を流し、
案内部は、粉粒状散布剤に衝突させられて、粉粒状散布
剤を噴口の方へ方向転換させて、各噴口から噴出してい
る。散布噴頭からの粉粒状散布剤の散布密度は散布噴頭
の長手方向へ均等となるのが好ましいが、噴口や案内部
の寸法や傾斜角度等が所定の粒径の粉粒状散布剤に合わ
せて設定されると、粒径等の異なる粉粒状散布剤を使用
した場合には、散布むらが生じてしまう弊害がある。
【0003】そこで、実開平3−98952号公報の散
布噴頭では、散布噴頭内を搬送風に搬送され流れている
粉粒状散布剤を衝突させて噴口の方へ方向変換させる案
内部が、散布噴頭内への突出量を複数段に調整自在とさ
れ、粒径等に応じて案内部の突出量が変更され、散布噴
頭の長手方向の散布むらを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平3−98952
号公報の散布噴頭では、散布噴頭内への粉粒状散布剤の
突出量を複数段に調整自在にするために、構造が複雑と
なる。
【0005】この発明の目的は、簡単な構造により種々
の粉粒状散布剤に対して均等散布を達成できる散布噴頭
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。この発明の散布
噴頭(36)では、噴管(42,44,46)は、搬送風により搬送さ
れて来る粉粒状散布剤(24)を長手方向へ導くとともに、
粉粒状散布剤(24)の種類に対応して設定されている複数
個の散布部列(48a-d)を周方向へ備えている。各散布部
列(48a-d)は、噴管(42,44,46)に長手方向へほぼ一列に
穿設された複数個の噴口(50)と、各噴口(50)に対応して
設けられて噴管(42,44,46)の内外へ突出した内側突出位
置及び外側突出位置へ変形により切替自在となっている
案内部(52)とを有している。内側突出位置は、粉粒状散
布剤(24)が案内部(52)との衝突により噴口(50)の方へ方
向転換させるように、設定されている。
【0007】
【作用】散布噴頭(36)から散布する粉粒状散布剤(24)の
粒径等の種類に応じて、散布部列(48a-d)が選択され
る。選択された散布部列(48c)では、案内部(52)は、噴
管(42,44,46)内へ押し込まれて、変形により内側突出位
置へ切替えられる。選択されなかった散布部列(48a,b,
d)では、案内部(52)は、噴管(42,44,46)外へ引き出され
て、変形により外側突出位置へ切替えられる。選択され
た散布部列(48c)は、被散布物の方へ噴口(50)が向くよ
うに、噴管(42,44,46)のほぼ下面側とされる。粉粒状散
布剤(24)は、搬送風に搬送されて、噴管(42,44,46)内へ
導入され、内側突出位置となっている散布部列(48c)の
案内部(52)に衝突して、噴口(50)の方へ方向転換し、噴
口(50)を経て被散布物の方へ噴出する。選択されなかっ
た散布部列(48a,b,d)では、案内部(52)が外側突出位置
となっており、噴管(42,44,46)を流れる粉粒状散布剤(2
4)はその散布部列(48a,b,d)の案内部(52)に衝突せず、
粉粒状散布剤(24)を衝突させられて噴口(50)から噴出す
る案内部(52)の衝突機能は無効になっている。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図8は背負動力散布機10の垂直断面図である。背
負動力散布機10は、エンジンにより駆動されて加圧空気
を生成する羽根車12を備えている。ファンケース14は、
内部に羽根車12を収容するとともに、羽根車12の周囲に
渦状に延びて径を徐々に増大する加圧空気通路16を形成
し、加圧空気通路16はファンケース14の加圧空気出口18
へ至っている。曲り管20は、上端部において加圧空気出
口18に回転自在に結合し、下流側の向きをほぼ水平方向
の角度範囲において変更自在とされている。
【0009】散布物タンク22は、ファンケース14の上側
に配設され、薬剤、肥料又は種子等の粉粒状散布剤24を
内部に貯留する。シャッタケース26は上下方向に関して
ファンケース14と散布物タンク22との間に介在し、シャ
ッタ28は、シャッタケース26内に配設されるとともに、
シャッタケース26に回動自在に軸支され、シャッタレバ
ー(図示せず)により開度を調整されて、散布物タンク
22からの粉粒状散布剤24の導出流量を調整する。シャッ
タカバー30は、シャッタ28から離れてシャッタ28の上方
を覆うように、散布物タンク22内に配設されている。吐
出管32は、加圧空気通路16内の下流範囲に延び、上流及
び下流の端部においてそれぞれシャッタ28の下方及び加
圧空気出口18の近傍に開口している。蛇腹管34は、可撓
性を有し、両端部においてそれぞれ曲り管20及び散布噴
頭36の外周側に嵌合し、それらにホースバンド38,40に
より締め付けられて、固定されている。
【0010】図1は散布噴頭36の縦断面図、図2は散布
噴頭36を先端側から見た図である。散布噴頭36は、隣同
士が端部において着脱自在に相互に結合されて全体とし
てほぼ直線状に延びる3個の噴管42,44,46を蛇腹管34
側から備え、噴管42,44,46は、樹脂等の軟性材料から
製作されている。散布部列48a-dは、噴管42,44,46の
周方向へ90°間隔に位置し、噴管42,44,46の長手方
向へ適宜間隔で一列に噴管42,44,46に穿設された噴口
50と、各噴口50に設けられる樋状案内部52とを有してい
る。
【0011】図5は噴管42の斜視図、図6及び図7はそ
れぞれ外側突出位置及び内側突出位置における噴管42の
樋状案内部52の縦断面図である。図5〜図7は噴管42の
噴口50及び樋状案内部52について示しているが、噴管4
4,46の噴口50及び樋状案内部52の構成も同一である。
樋状案内部52は、スナップアクション的な変形により噴
口50を通り抜けて、噴管42の内外へ突出する内側突出位
置及び外側突出位置へ切替自在になっている。樋状案内
部52は、内側突出位置及び外側突出位置において、噴管
42の上流側の端部の方へ向かって開口し、弓形の横断面
をもち、噴管42の下流側の端部の方へ向かって、横断面
積を漸減しつつ、噴管42の筒部の方へ傾斜している。
【0012】図3は噴管42の基端部側の拡大縦断面図、
図4は噴管42を基端部から見た拡大図である。噴管44,
46の拡大断面図及び基端部から見た図は省略したが、寸
法等を除く構成、作用は噴管42とほぼ同一である。散布
部列48cの樋状案内部52は、噴管42内へ押し込まれて、
内側突出位置へ切替えられ、他の散布部列48a,b,dの
樋状案内部52は、噴管42の外へ引き出されて、外側突出
位置へ切替えられている。粉粒状散布剤24は、噴管42内
を基端側から先端側へ長手方向へ流れ、内側突出位置の
樋状案内部52に衝突して、方向転換し、噴口50から噴管
42の外へ噴出される。散布部列48a-dは、粉粒状散布剤2
4の種類に対応して設けられているものであり、対応し
ている種類の粉粒状散布剤24を散布する際、散布密度が
散布噴頭36の長手方向へ均等となるように、各散布部列
48a-dにおいて、噴口50の形状、寸法及び間隔(実施例
では間隔は散布部列48a-dに関係なく等しくなってい
る。)、並びに内側突出位置における樋状案内部52の突
出量、傾斜角度、高さ及び幅寸法等が設定されている。
散布部列48a-dは、例えば、大粒径、中粒径、小粒径及
び微小粒径の肥料にそれぞれ対応させる。
【0013】実施例の作用について説明する。散布噴頭
36から散布する粉粒状散布剤24の粒径等の種類に応じ
て、散布部列48a-dが選択される。例えば、粉粒状散布
剤24が小粒径の肥料である場合、散布部列48cが選択さ
れ、散布部列48cでは、樋状案内部52は、噴管42,44,4
6内へ押し込まれて、変形により内側突出位置へ切替え
られる。選択されなかった散布部列48a,b,dでは、樋
状案内部52は、噴管42,44,46外へ引き出されて、変形
により外側突出位置へ切替えられる。さらに、散布部列
48cが噴管42,44,46のほぼ下面側となるように、噴管4
2,44,46は、回転位置を変更されて、蛇腹管34の下流
側端部へ嵌合し、固定される。
【0014】加圧空気は、羽根車12の回転により加圧空
気通路16に生成され、風となって、散布物タンク22の粉
粒状散布剤24を散布噴頭36へ搬送する。粉粒状散布剤24
は噴管42,44,46内を基端側から先端側へ流れ、噴管4
2,44,46内の下部を噴管42,44,46の壁面に沿って流
れている粉粒状散布剤24は、途中で散布部列48cの樋状
案内部52に衝突して、噴口50の方へ方向転換し、噴口50
から噴管42,44,46の外へ噴出する。散布部列48a,b,
dでは、樋状案内部52が外側突出位置となっており、噴
管42,44,46を流れる粉粒状散布剤24は散布部列48a,
b,dの樋状案内部52に衝突せず、樋状案内部52の機能は
無効になっている。散布部列48cの噴口50の寸法及び樋
状案内部52の角度等は、小粒径の粉粒状散布剤24が、散
布部列48cの各噴口50から噴出された場合に、散布噴頭3
6の長手方向へ均等散布されるように、設定されている
ので、粉粒状散布剤24は実際に散布噴頭36の長手方向へ
均等散布される。
【0015】実施例では、散布噴頭36は3個の噴管42,
44,46を備えるが、4個以上の噴管を備えていてもよ
い。実施例は背負動力散布機10についてであるが、この
発明の散布噴頭は、台車等に搭載される動力散布機等、
他の動力散布機にも適用可能である。
【0016】
【発明の効果】この発明では、散布噴頭は、粉粒状散布
剤の種類に応じて設定されている複数個の散布部列を備
え、粉粒状散布剤の種類に応じて散布部列が選択され
て、選択された散布部列の案内部を内側突出位置へ切替
えて、選択された散布部列の各噴口から粉粒状散布剤を
噴出するようになっている。したがって、噴管内への案
内部の突出量を調整して散布むらを抑制する構造に比し
て、構造を簡単化して、粉粒状散布剤を、その種類に関
係なく散布噴頭の長手方向へ均等散布することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】散布噴頭の縦断面図である。
【図2】散布噴頭を先端側から見た図である。
【図3】噴管の基端部側の拡大縦断面図である。
【図4】噴管を基端部から見た拡大図である。
【図5】噴管の斜視図である。
【図6】外側突出位置における噴管の樋状案内部の縦断
面図である。
【図7】内側突出位置における噴管の樋状案内部の縦断
面図である。
【図8】背負動力散布機の垂直断面図である。
【符号の説明】
24 粉粒状散布剤 36 散布噴頭 42,44,46 噴管 48a−d 散布部列 50 噴口 52 樋状案内部(案内部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴管(42,44,46)が、搬送風により搬送さ
    れて来る粉粒状散布剤(24)を長手方向へ導くとともに、
    粉粒状散布剤(24)の種類に対応して設定されている複数
    個の散布部列(48a-d)を周方向へ備え、前記各散布部列
    (48a-d)は、前記噴管(42,44,46)に長手方向へほぼ一列
    に穿設された複数個の噴口(50)と、前記各噴口(50)に対
    応して設けられて前記噴管(42,44,46)の内外へ突出した
    内側突出位置及び外側突出位置へ変形により切替自在と
    なっている案内部(52)とを有し、前記内側突出位置は、
    粉粒状散布剤(24)が前記案内部(52)との衝突により前記
    噴口(50)の方へ方向転換させるように、設定されている
    ことを特徴とする散布噴頭。
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