JP3753036B2 - 粒剤散布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒状の薬剤、粒状の肥料または種子等を散布する粒剤散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粒剤散布装置としては、従来から、粒剤を貯留するタンクの下部に、タンクから粒剤を吐出する複数個の吐出パイプが並設され、これらの吐出パイプの端部が散布管内に挿入され、各吐出パイプの吐出口から吐出された粒剤が、送風機から送風された風によって搬送され、粒剤の搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口から外部に放出されるものが知られている。
そして、従来の粒剤散布装置においては、散布管内に挿入された各吐出パイプの各吐出口の開口方向は同じであり、また各吐出口の散布管の直径方向の位置も同じである。また、従来、タンクから吐出された粒剤を衝突させて分散する分散板が、散布管内に設置されている粒剤散布装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の粒剤散布装置にあっては、タンクの下部から吐出パイプの吐出口を通して吐出された粒剤は、塊となって流されるため、粒剤の多くは吐出口に近い散布管の散布口から放出されてしまう。このため、散布管の各散布口から放出される粒剤の量が異なり、粒剤が均一に散布されないという問題がある。また、送風機の風によって粒剤が散布管内を搬送される際に、粒剤がある特定の軌跡を描いて流れる傾向があるため、その軌跡上にある散布口から粒剤が多く放出され、これにより粒剤が均一に散布されないという問題がある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、散布管内を粒剤が分散して流されて、粒剤を均一に散布することができる粒剤散布装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の粒剤散布装置は、粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、前記各吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の前記各吐出口(21A,21B,21C,21D)の前後左右方向における開口方向は、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口(21B,21C)と下流側の吐出口(21A,21D)で異なっていることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明においては、各吐出パイプの各吐出口の前後左右方向における開口方向が、粒剤の搬送方向の上流側と下流側で異なっているので、散布管内を粒剤が分散して流されるため、粒剤を各散布口から均一に放出することができる。
【0007】
請求項2に記載の粒剤散布装置は、粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、前記各吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の前記各吐出口(21A,21B,21C,21D)の前記散布管(8)の直径方向の位置は、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口(21B,21C)の方が下流側の吐出口(21A,21D)より前記散布管(8)の中心部の近くに設定されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、各吐出パイプの各吐出口の散布管の直径方向の位置が、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口の方が下流側の吐出口より散布管の中心部の近くに設定されているので、散布管内を粒剤が分散して流されるため、粒剤を各散布口から均一に放出することができる。
【0009】
請求項3に記載の粒剤散布装置は、粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、前記散布管(8)内に、前記吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、該吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤と、該吐出パイプ(5A,5D)より上流側の前記吐出パイプ(5B,5C)から吐出された粒剤とを上下に仕切るように、前記散布管(8)の長さ方向に沿って延びている分散板(31)が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、吐出パイプから吐出された粒剤は、分散板に衝突して分散板により反射散乱されるとともに、この吐出パイプから吐出された粒剤とこの吐出パイプより上流側の吐出パイプから吐出された粒剤とが分散板により上下に仕切られるので、散布管内を粒剤が分散して流されるため、粒剤を各散布口から均一に放出することができる。
【0011】
請求項4に記載の粒剤散布装置は、粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、前記各吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の前記各吐出口(21A,21B,21C,21D)の前記散布管(8)の直径方向の位置は、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口(21B,21C)の方が下流側の吐出口(21A,21D)より前記散布管(8)の中心部の近くに設定され、かつ、前記散布管(8)内における粒剤の搬送方向の下流側の前記吐出パイプ(5A,5D)の下側の位置に、該吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、該吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤と粒剤の搬送方向の上流側の前記吐出パイプ(5B,5C)から吐出された粒剤とを仕切るように、分散板(31)が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明においては、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口の方が下流側の吐出口より散布管の中心部の近くに設定されているので、この上流側の吐出口から吐出された粒剤は散布管内の下側を風により搬送され、搬送方向下流側に設けられた分散板に衝突して分散板により反射散乱され、分散板の下側を搬送されて行く。
一方、粒剤の搬送方向の下流側の吐出口から吐出された粒剤は、風に搬送されて分散板の上側を流されるとともに、分散板の上面に衝突した粒剤はこの分散板により反射散乱され、分散板の上側を搬送されて行き、上流側の吐出口から吐出された粒剤と、下流側の吐出口から吐出された粒剤とは、分散板によって上下に仕切られて流れされて行く。
したがって、散布管内を粒剤が均一に分散して流されるため、粒剤を各散布口から均一に放出することができる。
【0013】
なお、上記における括弧内の符号は、図面において対応する要素を便宜的に表記したものであり、したがって本発明は図面上の記載に限定されるものではない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載についても同様である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る粒剤散布装置の概略構成図であり、図2は図1の要部の拡大図であり、図3は図2のA−A線矢視図である。
この粒剤散布装置Sは、粒剤を貯留するホッパー状のタンク1を備えている。タンク1の下部には、4つの落下口2A,2B,2C,2Dが左右方向に一列に設けられている。各落下口2A,2B,2C,2Dの下側にはそれぞれ、繰出装置3A,3B,3C,3Dが設けられている。各繰出装置3A,3B,3C,3Dは、外周部に複数個の溝部を有する繰出ロータ4が回転することにより、繰出ロータ4の回転数に応じた量の粒剤がタンク1から外部に排出されるようになっており、したがって各繰出装置3A,3B,3C,3Dは調量装置として機能する。各繰出装置3A,3B,3C,3Dの下側にはそれぞれ、吐出パイプ5A,5B,5C,5Dが接続されている。
【0015】
各吐出パイプ5A,5B,5C,5Dはそれぞれ、上部のロート状の接続部6A,6B,6C,6Dと、下部の挿入部7A,7B,7C,7Dとから構成されている。各接続部6A,6B,6C,6Dの上端はそれぞれ、各繰出装置3A,3B,3C,3Dの下端に接続されているとともに、各挿入部7A,7B,7C,7Dはそれぞれ、左右方向に水平に延びる散布管8の中央部に上側から挿入されている。散布管8は、左右対称に構成されている。すなわち、散布管8は、中央部に配置された丸パイプ部8Aと、この丸パイプ部8Aの両端部にそれぞれ接続された先細り部8B,8Bとから構成されている。先細り部8Bの先端側は閉塞されている。
【0016】
散布管8の丸パイプ部8Aの中央の側面には、円形の風供給口9が形成されており、この風供給口9には、送風機(送風手段)10の吐出口に接続された送風管11が接続されている。図示しないが、送風機10および各繰出装置3A,3B,3C,3Dの各繰出ロータ4にはそれぞれ、エンジン等の駆動源の回転動力がベルトおよびプーリーにより動力伝達され、これにより送風機10および各繰出ロータ4がそれぞれ、増速および減速されて回転駆動されるようになっている。
【0017】
前記各吐出パイプ5A,5B,5C,5Dは、風供給口9を中心に左右両側に2個ずつ左右対象に配置されている。
右側の吐出パイプ5C,5Dのうち、中央側(風供給口9側)の吐出パイプ5Cの挿入部7Cは、下方に向かって円筒状に延び、そして下端部が半球状に形成されており、その下端が散布管8の丸パイプ部8Aの直径方向の略中心部まで達している。また、挿入部7Cの半球状部分の前側(図2において紙面に直交する方向の紙面に向かう側)が切り欠かれており、これにより前側に向かって開口する吐出口21Cが形成されている。また、この吐出口21Cは、丸パイプ部8Aの直径方向中心部の近くに位置している。
一方、右側の吐出パイプ5C,5Dのうち、右側(風供給口9から遠い側)の吐出パイプ5Dの挿入部7Dは、下方に向かって円筒状に短く延び、そして下端部が半球状に形成されており、その下端が散布管8の丸パイプ部8Aの直径方向の中心部よりも上側に位置している。また、挿入部7Dの半球状部分の右側(風供給口9から離れる側)が切り欠かれており、これにより右側に向かって開口する吐出口21Dが形成されている。また、この吐出口21Dは、丸パイプ部8Aの直径方向中心部と周辺部との略中間に位置している。したがって、吐出パイプ5Cの吐出口21Cの方が、吐出パイプ5Dの吐出口21Dよりも丸パイプ部8Aの直径方向の中心部側に位置している。
上記吐出パイプ5C,5Dの吐出口21C,吐出口21Dは、通常、風供給口9側に向けては開口されない。これらの吐出口21C,吐出口21Dを風供給口9側に向けて開口すると、これらの吐出口21C,吐出口21Dから風が吐出パイプ5C,5D内に入り、吐出口21C,吐出口21Dから散布管8内への粒剤の吐出を妨げるからである。
【0018】
また、散布管8の丸パイプ部8A内には、右側の吐出パイプ5Dの挿入部7Dの下側から散布管8の長さ方向(左右方向)に沿って所定長さだけ延びている分散板31が固定されている。この分散板31は、丸パイプ部8Aの後側の内面に沿って固定される円弧状の取付部32と、丸パイプ部8Aの後側の内面から中心部に向かって漸次下降していくように傾斜している平板状の衝突部33とを備えている。
【0019】
散布管8の下側には、散布管8の半径方向外方に突出する角筒状の膨出部34が形成されており、各膨出部34の内側に散布口35が形成されている。各膨出部34には、吐出板36が着脱自在に取り付けられている。各散布口35は、丸パイプ部8Aの少し前側の下部に形成されている。そして、風供給口9に最も近い散布口35は、丸パイプ部8Aにおける吐出パイプ5Cの挿入部7Aと吐出パイプ5Dの挿入部7Dとの間の略真中に形成されている。
【0020】
なお、散布管8の左側には、吐出パイプ5A,5B、分散板31、散布口35等が、散布管8の右側と左右対称になるようにして設けられている。
この粒剤散布装置Sは、図1および図2に示すように散布管8が左右方向に延びた状態で、走行車両の前側または後側に搭載されて使用される。
【0021】
このように構成された粒剤散布装置Sにおいては、タンク1内の粒剤は、各繰出装置3A,3B,3C,3Dにより調量されて各吐出パイプ5A,5B,5C,5Dに送り出される。各吐出パイプ5A,5B,5C,5Dに送られた粒剤は、各吐出パイプ5A,5B,5C,5Dの各吐出口21A,21B,21C,21Dから散布管8の丸パイプ部8A内に吐出される。各吐出口21A,21B,21C,21Dから吐出された粒剤は、送風機10から風供給口9を通して丸パイプ部8Aの中央部に送られてくる風によって搬送され、各散布口35から散布管8の外部に放出される。
【0022】
そして、この粒剤散布装置Sにおいては、吐出パイプ5Cの吐出口21Cが丸パイプ部8Aの直径方向の中心部近くに位置し、前側に向かって開口しているので、粒剤が吐出口21Cから前側に向けて吐出され、その後丸パイプ部8A内の下側を風により搬送され、搬送方向下流側に設けられた分散板31の衝突部33の下面に衝突して衝突部33により反射散乱され、衝突部33の下側を搬送されて行く。
一方、吐出パイプ5Dの吐出口21Dが丸パイプ部8Aの直径方向の中心部と周辺部との中間に位置し、右側に向かって開口しているので、粒剤は吐出口21Dから右側に向けて吐出され、風に搬送されて分散板31の衝突部33の上側を流されるとともに、衝突部33の上面に衝突した一部の粒剤は衝突部33により反射散乱され、衝突部33の上側を搬送されて行く。したがって、吐出パイプ5Dの吐出口21Dから吐出された粒剤と、吐出パイプ5Cの吐出口21Cから吐出された粒剤とは、分散板31の衝突部33によって上下に仕切られて流れされて行く。
散布管8の丸パイプ部8Aおよび先細り部8Bを流されて行った粒剤は、各吐出板36に衝突してから、または直接に各散布口35から外部に放出される。
なお、散布管8の左半分においても、上述の散布管8の右半分と同様にして、粒剤が散布管8内を流れ、各散布口35から外部に放出される。
【0023】
このような粒剤散布装置Sにあっては、吐出パイプ5Cの吐出口21Cと吐出パイプ5Dの吐出口21Dの開口方向が異なっており、吐出パイプ5Cの吐出口21Cの丸パイプ部8Aの直径方向の位置が、粒剤の搬送方向の下流側に位置する吐出パイプ5Dの吐出口21Dの位置よりも中心部の近くに設定され、かつ粒剤の搬送方向の下流側に位置する吐出パイプ5Dの下側に、吐出パイプ5Dの吐出口21Dから吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、上流側の吐出パイプ5Cの吐出口21Cから吐出された粒剤と下流側の吐出パイプ5Dの吐出口21Dから吐出された粒剤とを仕切るように、分散板31が設けられているので、丸パイプ部8Aおよび先細り部8B内を粒剤が分散して流されるため、粒剤を各散布口35から均一に放出することができる。
散布管8の左半分においても、上述の散布管8の右半分と同様にして、散布管8内を粒剤が分散して流され、各散布口35から均一に放出される。
【0024】
なお、上記実施の形態において、吐出パイプ5Cの吐出口21Cと吐出パイプ5Dの吐出口21Dとの丸パイプ部8Aの直径方向の位置を同じにして、開口方向を異なるようにするだけでも、丸パイプ部8Aおよび先細り部8B内(すなわち散布管8内)を粒剤が分散して流されるようになるため、粒剤を各散布口35から均一に放出することができる。
【0025】
また、吐出パイプ5Cの吐出口21Cと吐出パイプ5Dの吐出口21Dとの開口方向を同じにして、吐出パイプ5Cの吐出口21Cの丸パイプ部8Aの直径方向の位置を、粒剤の搬送方向の下流側に位置する吐出パイプ5Dの吐出口21Dの位置と異なるようにするだけでも、丸パイプ部8Aおよび先細り部8B内を粒剤が分散して流されるようになるため、粒剤を各散布口35から均一に放出することができる。
【0026】
また、吐出パイプ5Cの吐出口21Cと吐出パイプ5Dの吐出口21Dの開口方向を異なるようにするとともに、吐出パイプ5Cの吐出口21Cの丸パイプ部8Aの直径方向の位置を、粒剤の搬送方向の下流側に位置する吐出パイプ5Dの吐出口21Dの位置よりも中心部の近くに設定するだけでも、丸パイプ部8Aおよび先細り部8B内を粒剤が分散して流されるようになるため、粒剤を各散布口35から均一に放出することができる。
【0027】
また、吐出パイプ5Cの吐出口21Cと吐出パイプ5Dの吐出口21Dとの丸パイプ部8Aの直径方向の位置および開口方向を同じにして、丸パイプ部8A内に、吐出パイプ5Dから吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、粒剤の搬送方向の上流側の吐出パイプ5Cから吐出された粒剤と吐出パイプ5Dから吐出された粒剤とを仕切るように、分散板31を設けるだけでも、丸パイプ部8Aおよび先細り部8B内を粒剤が分散して流されるようになるため、粒剤を各散布口35から均一に放出することができる。
【0028】
また、吐出パイプ5Cの吐出口21Cと吐出パイプ5Dの吐出口21Dとの開口方向を同じにして、吐出パイプ5Cの吐出口21Cの丸パイプ部8Aの直径方向の位置を、粒剤の搬送方向の下流側に位置する吐出パイプ5Dの吐出口21Dの位置よりも中心部の近くに設定し、かつ粒剤の搬送方向の下流側に位置する吐出パイプ5Dの下側に、吐出パイプ5Dの吐出口21Dから吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、上流側の吐出パイプ5Cの吐出口21Cから吐出された粒剤と下流側の吐出パイプ5Dの吐出口21Dから吐出された粒剤とを仕切るように、分散板31を設ければ、丸パイプ部8Aおよび先細り部8B内を粒剤が分散して流されるようになるため、粒剤を各散布口35から均一に放出することができる。
【0029】
さらに、上記実施の形態において、上流側の繰出装置3B,3Cの調量範囲を下流側の繰出装置3A,3Dの調量範囲よりも狭く(細かく)設定するようにすれば、粒剤の少量散布時に、上流側の繰出装置3B,3Cのみを使って、均等に散布することができるので、便利である。例えば、繰出ロータの外周部の溝を小さくすること等により、調量範囲を細かくすることができる。
【0030】
さらには、上記実施の形態においては、左右対象の粒剤散布装置Sとしたが、これに代えて、右半分または左半分のみ構成の粒剤散布装置としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の粒剤散布装置によれば、散布管内を粒剤が分散して流されることにより、粒剤を均一に散布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る散布装置の概略構成図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
S 粒剤散布装置
1 タンク
5A,5B,5C,5D 吐出パイプ
8 散布管
9 風供給口
10 送風機(送風手段)
21A,21B,21C,21D 吐出口
31 分散板
35 散布口
Claims (4)
- 粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、
前記各吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の前記各吐出口(21A,21B,21C,21D)の前後左右方向における開口方向は、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口(21B,21C)と下流側の吐出口(21A,21D)で異なっていることを特徴とする粒剤散布装置。 - 粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、
前記各吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の前記各吐出口(21A,21B,21C,21D)の前記散布管(8)の直径方向の位置は、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口(21B,21C)の方が下流側の吐出口(21A,21D)より前記散布管(8)の中心部の近くに設定されていることを特徴とする粒剤散布装置。 - 粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、
前記散布管(8)内に、前記吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、該吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤と、該吐出パイプ(5A,5D)より上流側の前記吐出パイプ(5B,5C)から吐出された粒剤とを上下に仕切るように、前記散布管(8)の長さ方向に沿って延びている分散板(31)が設けられていることを特徴とする粒剤散布装置。 - 粒剤を貯留するタンク(1)と、このタンク(1)から粒剤を吐出する複数個の吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)と、これらの吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)が挿入され、前記吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の吐出口(21A,21B,21C,21D)から吐出された粒剤を風によって搬送して、搬送方向に沿って設けられた複数個の散布口(35)から外部に放出する散布管(8)と、この散布管(8)の前記複数個の散布口(35)の上流側に設けられた風供給口(9)を通して該散布管(8)内に風を供給する送風手段(10)とを備えた粒剤散布装置において、
前記各吐出パイプ(5A,5B,5C,5D)の前記各吐出口(21A,21B,21C,21D)の前記散布管(8)の直径方向の位置は、粒剤の搬送方向の上流側の吐出口(21B,21C)の方が下流側の吐出口(21A,21D)より前記散布管(8)の中心部の近くに設定され、かつ、前記散布管(8)内における粒剤の搬送方向の下流側の前記吐出パイプ(5A,5D)の下側の位置に、該吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤を衝突させて分散するとともに、該吐出パイプ(5A,5D)から吐出された粒剤と粒剤の搬送方向の上流側の前記吐出パイプ(5B,5C)から吐出された粒剤とを仕切るように、分散板(31)が設けられていることを特徴とする粒剤散布装置。
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