JPH06134131A - 遊技システム - Google Patents

遊技システム

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JPH06134131A
JPH06134131A JP4309829A JP30982992A JPH06134131A JP H06134131 A JPH06134131 A JP H06134131A JP 4309829 A JP4309829 A JP 4309829A JP 30982992 A JP30982992 A JP 30982992A JP H06134131 A JPH06134131 A JP H06134131A
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JP4309829A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技により獲得した遊技媒体数を記憶させ、
その記憶値に基づき異なる遊技店においても遊技が可能
な遊技システムを提供する。 【構成】 パチンコ機2Aと、遊技の結果獲得されたパ
チンコ球数を記憶可能なICカード1と、景品交換制御
装置4とを備え、ICカード1は遊技途中でのパチンコ
球数合計である途中合計媒体数をカード内の媒体別記憶
領域内の遊技媒体数第1記憶手段と、遊技媒体第2記憶
手段とを有し、景品交換制御装置4は遊技が終了した場
合には、その時点において遊技媒体第1記憶手段内に記
憶されている途中合計媒体数をパチンコ球数や度数のよ
うな貯蔵媒体記憶値に変換して遊技媒体第2記憶手段に
記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機等を含む遊
技システムに関し、特に、パチンコ機、スロット機(い
わゆる「パチスロ機」)等の遊技機に使用するパチンコ
玉、メダル等の遊技媒体の数量等を記憶可能な可搬性を
有する記憶媒体と、遊技の結果獲得された遊技媒体を景
品に交換させるように制御する景品交換制御装置とを備
えた遊技システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技店において、パチンコ機、ス
ロット機等の遊技機の遊技を行うためには、現金をパチ
ンコ玉やメダル等の遊技媒体に交換した後、その遊技媒
体を遊技機に挿入等して遊技を行うことになる。この場
合、遊技店においてプリペイドカードを現金と引き換え
に発行し、そのプリペイドカードを特定種類の遊技機に
挿入等してプリペイドカードの「度数」を遊技媒体数に
変換し、遊技を行うようにした遊技システムが知られて
いる。しかし、上記のようなプリペイドカード方式で
は、プリペイドカード内に記憶された度数を遊技媒体に
変換しながら度数を減算していくのみで、遊技により獲
得した賞球を遊技媒体数として記憶することはできなか
った。この問題を解決するため、獲得球数のみを記憶す
る記憶カードを併用した遊技システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような記憶カード方式では、記憶カード内の記憶値を後
日遊技媒体に再変換して遊技が行えるのは、記憶カード
を発行した遊技店に限られ、その記憶カードを利用して
他の遊技店で遊技を行うことはできなかった。本発明
は、上記の問題点を解決するためになされたものであ
り、遊技により獲得した遊技媒体数を記憶させ、その記
憶値に基づき異なる遊技店においても遊技が可能な遊技
システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願の第1の発明に係る遊技システムは、遊技機
と、複数種類の遊技機における遊技の結果として獲得さ
れる複数種類の遊技媒体の数である遊技媒体数をその遊
技媒体の種類別に設けた記憶領域である媒体別記憶領域
毎に記憶可能で可搬性を有しかつ前記遊技機の制御領域
内に置かれた場合に前記遊技機と情報授受が可能な記憶
媒体と、当該記憶媒体と情報授受を行う景品交換制御装
置と、を備えた遊技システムであって、当該記憶媒体
は、金銭と等価でかつ前記複数種類の遊技媒体と各々所
定交換率で交換可能な有価価値の量である有価価値量を
記憶する有価価値記憶手段と、当該有価価値記憶手段に
記憶された有価価値量を前記所定交換率で交換されて得
られた遊技媒体数である交換媒体数と前記遊技機での遊
技の結果として獲得された遊技媒体数である獲得媒体数
との遊技途中での合計である途中合計媒体数を前記媒体
別記憶領域毎に記憶する遊技媒体数第1記憶手段と、遊
技媒体第2記憶手段と、を有し、前記景品交換制御装置
は、遊技が終了した場合には、その時点において前記遊
技媒体第1記憶手段内に記憶されている前記途中合計媒
体数を貯蔵媒体記憶値に変換して前記遊技媒体第2記憶
手段に記憶させるように制御するように構成される。ま
た、本願の第2の発明に係る遊技システムは、遊技機
と、当該遊技機を含む複数種類の遊技機における遊技の
結果として獲得される複数種類の遊技媒体の数である遊
技媒体数をその遊技媒体の種類別に設けた記憶領域であ
る媒体別記憶領域毎に記憶可能で可搬性を有しかつ前記
遊技機の制御領域内に置かれた場合に前記遊技機と情報
授受が可能な記憶媒体と、を備えた遊技システムであっ
て、当該記憶媒体は、金銭と等価でかつ前記複数種類の
遊技媒体と各々所定交換率で交換可能な有価価値の量で
ある有価価値量を記憶する有価価値記憶手段と、当該有
価価値記憶手段に記憶された有価価値量を前記所定交換
率で交換されて得られた遊技媒体数である交換媒体数と
前記遊技機での遊技の結果として獲得された遊技媒体数
である獲得媒体数との遊技途中での合計である途中合計
媒体数を前記媒体別記憶領域毎に記憶する遊技媒体数第
1記憶手段と、遊技媒体第2記憶手段と、前記遊技媒体
第1記憶手段および遊技媒体第2記憶手段の記憶に関す
る入出力を制御する遊技機識別制御手段と、を有し、前
記遊技機は遊技媒体数に関する制御を行う遊技媒体数制
御手段を有し、かつ前記遊技機識別制御手段または前記
遊技媒体数制御手段は、遊技が終了した場合には、その
時点において前記遊技媒体第1記憶手段内に記憶されて
いる前記途中合計媒体数を貯蔵媒体記憶値に変換して前
記遊技媒体第2記憶手段に記憶させかつ、前記記憶媒体
が前記遊技機の制御領域内に置かれた場合には、前記貯
蔵媒体記憶値に基づき遊技を行わせるように構成され
る。
【0005】
【作用】上記構成を有する本願の第1の発明によれば、
遊技者は、景品交換制御装置により、遊技が終了した場
合の時点において遊技媒体第1記憶手段内に記憶されて
いる途中合計媒体数を貯蔵媒体記憶値に変換して遊技媒
体第2記憶手段に記憶させることができるので、その貯
蔵媒体記憶値を後日再び遊技媒体数に逆変換して遊技を
行うことができるほか、その貯蔵媒体記憶値を後日景品
に交換することもできる。また、遊技媒体第1記憶手段
内に記憶されている途中合計媒体数を直接景品に交換す
ることもできる。そして、遊技媒体第2記憶手段に記憶
される貯蔵媒体記憶値は、遊技媒体数であってもよい
し、異なる遊技店間で通用可能な共通的な遊技媒体単位
であってもよい。後者の場合には、ある遊技店で獲得し
た遊技媒体数を一旦遊技媒体単位に変換して貯蔵してお
けば、後日別の遊技店でその貯蔵媒体記憶値をその遊技
店の遊技媒体数に変換して遊技を行うことができる。ま
た、上記構成を有する本願の第2の発明によれば、上記
の遊技媒体第1記憶手段から遊技媒体第2記憶手段への
記憶値の変換移転を、遊技機から記憶媒体を一旦取り出
し景品交換制御装置へ挿入等しなくても、遊技機に挿入
等したままで行うことができ、遊技者にとってさらに便
利である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は、本発明の一実施例であるICカード1
を利用した遊技システムの構成例を示した図である。図
に示すように、このICカード1は、パチンコ機やパチ
スロ機等の遊技機2に挿入されることによりICカード
1に記憶された有価価値を遊技媒体数に変換でき、また
記憶されたパチンコ玉数やメダル数等の遊技媒体数に応
じて各々の遊技を行うことができ、各遊技機2において
賞球や賞メダルを獲得すれば、その数をICカード1内
の記憶部に書込むことができる。
【0007】このICカード1は、遊技店内のカード発
行機3により発行される。遊技者は、カード発行機3に
現金を投入し、予めある金額に相当する有価価値(度数
等)が記憶されているICカード1を購入する。また、
遊技者は、既に購入したICカード1の有価価値を使い
切った場合は、手持ちのICカード1を店内のカード発
行機に挿入して現金を投入することにより、手持ちのI
Cカード1の有価価値数をその投入金額に相当する値と
することができる。
【0008】そして、ICカード1の情報は、遊技機2
やカード発行機3を介してカード情報収集装置7、ある
いは遊技店管理装置8に送られ、遊技店の管理に利用さ
れる。
【0009】遊技者は、このICカード1を景品交換制
御装置4に挿入することにより、ICカード1内の遊技
媒体数を景品交換レートに換算し、遊技店内で直接、あ
るいは景品交換会社9を介して景品に交換することもで
きる。
【0010】遊技者は、また、このICカード1を用い
て、遊技店内で飲料や食品等を自動販売機5から購入す
ることもできる。そのほか、ICカード1には、この遊
技者の遊技履歴、カード使用履歴も同時に記憶すること
ができるので、この遊技店の利用頻度、遊技頻度の高
い、いわゆる「顧客」であるか否かが即座に判定でき
る。この履歴を使用履歴確認装置6で読み取り、遊技費
用の割引、賞球等の増加等、各種の特典を付与すること
もできる。
【0011】また、このICカード1の売上高は、カー
ド情報収集装置7を介してカード売上管理装置10に送
られ、最終的にはICカードを製造販売するカード会社
11に送られる。
【0012】次に、図2に、本発明の実施例であるIC
カードの一具体例の外観構成を示す。図に示すように、
プラスチック等の材料で形成されるカード基体15の内
部に、制御および記憶機能を有する半導体装置であるI
Cモジュール16を設け、外部との情報授受用にカード
表面に入出力端子部17を設け、カード表面に補助的な
記憶部として磁気ストライプ18を設けて構成される。
ICモジュール16は、図示しない制御部と記憶部とを
有し、制御部には、図示しないCPU、RAM、ROM
等が備えられる。また、記憶部としては、図示しないE
PROM(電気的プログラム可能ROM)やEEPRO
M(電気的書込み消去可能ROM)やRAM等の半導体
メモリが用いられる。
【0013】また、図3に、本発明の実施例であるIC
カードの他の具体例の外観構成を示す。図に示すよう
に、プラスチック等の材料で形成されるカード基体15
の内部に、制御および記憶機能を有する半導体装置であ
るICモジュール16を設け、外部との情報授受用にカ
ード表面に入出力端子部17を設け、カード表面にデー
タ表示用の表示部19を設けて構成される。さらに、他
に、カード表面に外部から操作指令入力可能なテンキー
等を設けてもよい。
【0014】次に、図4に、ICカードのさらに詳細な
構成を原理ブロック図として示す。図に示すように、I
Cカード1は、ID記憶手段と、有価価値記憶手段と、
遊技媒体数記憶手段と、使用履歴記憶手段と、特典制御
手段と、遊技状態記憶手段と、記憶内容表示制御手段
と、記憶内容表示手段と、表示切換え操作手段とを備え
ている。ここに、記憶内容表示制御手段は、カード内部
に設けられた図示しないCPUが、記憶内容表示手段
は、カード表面に設けられたデータ表示用の表示部19
が、表示切換え操作手段は、カード表面に設けられた外
部操作可能なテンキー等がそれぞれその機能を果たす。
【0015】次に、図5に、上記の遊技媒体数記憶手段
のさらに詳細な構成をブロック図で示す。図に示すよう
に、遊技媒体数記憶手段は、遊技媒体識別制御手段と、
遊技店識別制御手段と、遊技媒体第1記憶手段と、遊技
媒体第2記憶手段とを備えている。ここに、遊技媒体識
別制御手段および遊技店識別制御手段は、ICカード1
内の図示しないCPUがその機能を果たす。また、遊技
媒体第1記憶手段および遊技媒体第2記憶手段は、IC
カード1内の図示しないEPROM(電気的プログラム
可能ROM)やEEPROM(電気的書込み消去可能R
OM)やRAMがその機能を果たす。
【0016】次に、上記のICカード1を用いて遊技を
行うための遊技機の具対例であるパチンコ機の構成につ
いて、図6ないし図10を用いて説明する。
【0017】図6に示すように、このパチンコ機2A
は、額縁状の前面枠22の窓部を裏側から塞ぐようにし
て遊技盤23を設け、この遊技盤23の表面にガイドレ
ール24で囲んだ遊技部25を形成し、遊技部25内に
は図示しない種々の入賞領域、障害釘や風車等を設けて
ある。また、遊技部5内の最下部には、入賞しなかった
打球を取り込むアウト口62が設けられている。このパ
チンコ機2Aは、上記の構成要素のほか、他の構成をと
る場合として、ガイドレール24の遊技部25に臨む先
端位置に、ファウル玉戻り防止器29が設けられてもよ
い。
【0018】また、このパチンコ機2Aの側方には、こ
のパチンコ機2Aに上記のICカード1を使用して遊技
を行う場合に、ICカード1に対して現金と引き換えに
有価価値を書込むことが可能なカード発行機3が並設さ
れてもよい。このカード発行機3には、遊技者が紙幣を
投入するための紙幣投入口31および貨幣を投入するた
めの貨幣投入口32が設けられ、その内部には、制御用
のカード制御基板33が設けられている。
【0019】このパチンコ機2Aは、パチンコ球を上皿
に入れて発射装置で発射し、入賞すると賞球が上皿また
は下皿に排出される従来の形式のパチンコ機ではなく、
所定数のパチンコ球がパチンコ機の内部に封入され、I
Cカード1内に記憶された遊技媒体(パチンコ機であれ
ばパチンコ球、パチスロ機であればメダル等の遊技を行
うための媒体をいい、この実施例の場合はパチンコ球)
の数の残高が存在する場合には、その残高から1球減算
するのと引き換えに封入したパチンコ球を1球発射位置
へ送る、という形式のパチンコ機である。
【0020】従って、このパチンコ機2Aの遊技盤23
の下方には従来のような上皿や下皿は設けられてはおら
ず、操作部26が設けられている。また、操作部26の
下方にはICカードを挿入するためのカード挿入口28
と、パチンコ球の発射制御用の発射ダイヤル27Aと単
発スイッチ27Bとが設けられている。
【0021】操作部26には、上記のカード挿入口28
にICカード1が挿入された場合にカード内に記憶され
ている有価価値である度数の残存度数を表示するカード
残高表示器46と、上記の度数の全部または一部からこ
のパチンコ機の遊技媒体であるパチンコ球の数に換えた
結果の数(遊技媒体数)の現在数である持玉数を表示す
る持玉数表示器47とが設けられている。
【0022】また、操作部26には、1回のボタン操作
を行うと、上記の度数のうちから所定度数(例えば、1
度数とか5度数等)を上記の遊技媒体数(持玉数)に変
換させる、いわゆる「玉貸し」を行わせる玉貸スイッチ
43と、遊技を一時中断するが再度復帰して遊技を行い
たい遊技者のために遊技機の占有権利を確保させて遊技
を中断させるための中断スイッチ42が設けられてい
る。
【0023】操作部26には、上記のほか、ICカード
の他の記憶内容や遊技店側からの報知情報等を表示させ
るための情報表示器44と、この情報表示器44の表示
内容を選択するための表示セレクトスイッチ41と、外
部から操作指令を入力するためのテンキー45と、遊技
者が最終的にその遊技機での遊技を終了する場合にIC
カードを回収するために操作する終了スイッチ48と、
後述する打球発射装置の打力レベルを表示するための発
射パワーレベル表示器49なども設けられている。
【0024】また、このパチンコ機2Aの前面には、遊
技者が遊技店の係員を呼び出したい場合に押す呼出スイ
ッチ53や、各種機能を持たせた機能ランプ51や完了
ランプ52、および音響効果を高めるための左右のスピ
ーカ54L,54R等が設けられている。
【0025】次に、このパチンコ機2Aの裏面の構成に
ついて図7に基づいて説明する。遊技盤23の裏面に
は、入賞領域に入賞したパチンコ球をセーフセンサ66
に導く玉寄せ部61が設けられ、玉寄せ部61の後方に
役物制御基板63が設けられる。また、入賞しなかった
パチンコ球はアウトセンサ67へ導かれる。また、発射
されたが遊技部25に入らずガイドレール24を逆に戻
り回収されたパチンコ球は、ファウルセンサ68に導か
れる。これらのパチンコ球は、各センサを通過後、図7
の左端の発射部に導かれる。
【0026】発射部では、玉送りソレノイド73により
1個宛送り込まれたパチンコ球を打球発射装置75が弾
発発射する。この発射個数を第1発射センサ76が検出
するように構成されている。
【0027】上記の遊技機2Aは、上述したように「封
入玉形式」であるので、パチンコ球が遊技部の途中に係
止された場合に取り出されるなどの理由により、封入さ
れたパチンコ球の数が減少することがある。このような
場合、極端に減少すると遊技が継続不能な状態となるた
め、封入玉数が一定数以下にならないように管理する必
要があるが、そのために図上符号69で示す封入玉セン
サを配置し、遊技中で封入玉のうち幾つかは遊技部25
内に存在するとしても少なくともこの位置より右方まで
パチンコ球が残っているか否かを検出する。そして、封
入玉数が一定数よりも少なくなった場合には、遊技店の
管理装置等に報知し、係員により、封入玉投入口72か
ら補充されるようにする。補充された封入玉は、封入玉
磨き機71を通過した後に発射装置に導かれる。また、
封入玉磨き機71は、封入玉の全てまたは特定の玉(例
えばセーフセンサ66を通過した玉)が通過するたびに
玉磨きを行うようにしてもよい。玉抜機構74は、遊技
機2Aから封入玉を抜く場合に使用される。
【0028】遊技機2Aの裏面下部には、本体制御基板
77と、ICカード1の内容を読取り情報を書込むカー
ドリーダライタ78が設けられている。本体制御基板7
7には、打球発射装置75の発射力を調整するための飛
距離調整スイッチ81と、遊技者が発射ダイヤルに触れ
ていることを検知する感度を調整するためのタッチ調整
スイッチ82と、遊技者が上記の中断スイッチ42を押
して席を立ったが所定時間経過後も遊技に復帰しないよ
うな場合に遊技店係員が遊技中断状態を解除するための
中断解除スイッチ83と、遊技機の故障等のため遊技機
の状態を一旦リセットするためのリセットスイッチ84
と、パチンコ球が遊技部25内に係止した場合などに使
用(その玉がセーフ玉であることを報知する信号を遊技
機に送ったり所定の賞球をサービスする等)するサービ
ス玉スイッチ85とを備えている。
【0029】図8および図9は、図6におけるパチンコ
機2Aの他の構成例の場合のファウル玉戻り防止器29
のさらに詳細な構成を示した図である。図8に示すよう
に、このファウル玉戻り防止器29は、ガイドレール2
4が遊技部25に臨む位置の先端部に設けられ、上カバ
ー95および下カバー96の内部に回動軸97に回動自
在に嵌合部98を取付け、嵌合部98の外周の一端にフ
ァウル玉抑止片91を、他の端部に検出片94を備えて
いる。ファウル玉抑止片91は弱い付勢力で付勢されて
おり、発射されたパチンコ球は、このファウル玉抑止片
91を押し開いて遊技部25へ入るが、一旦遊技部25
側に入ったパチンコ球がガイドレール24内へ戻ろうと
するとファウル玉抑止片91に阻まれて戻れないことに
なる。
【0030】ファウル玉戻り防止器29は、図9に示す
ように、復帰バネ92によって付勢力を付与され、ファ
ウル玉抑止片91の反対側に設けられた検出片94と第
2発射センサ93との協動作用により、ファウル玉抑止
片91を押し開いて遊技部25内に入ったパチンコ球を
検出する。第2発射センサ93は、フォトディテクタ等
により構成される。
【0031】上記のように構成すると、打球発射装置7
5でパチンコ球が発射され、その後に第2発射センサ9
3がパチンコ球を検出した場合には、そのパチンコ球は
正常に発射され遊技部25内に入ったことが分かる。従
って、この状態になった場合を「発射された」と定義す
る。一方、打球発射装置75でパチンコ球を発射して
も、その後に第2発射センサ93がパチンコ球を検出し
ない場合には、そのパチンコ球は遊技部25内には入ら
ずガイドレールを逆行してファウルになった状態であ
り、これは「発射された」とは定義しないことにする。
このように定義を擦れば、上記のパチンコ機2Aにおけ
る第1発射センサ76およびファウルセンサ68が不要
になり、この第2発射センサ93のみで処理できる。
【0032】次に、上記のパチンコ機2Aのさらに詳細
な原理ブロック構成を図10に示す。また、上記の景品
交換制御装置4および遊技店管理装置8のさらに詳細な
原理ブロック構成を図11に示す。
【0033】上記の図4ないし図11に基づいて、この
ICカード1と遊技機2と景品交換制御装置4と遊技店
管理装置8における記憶・制御の流れを以下に説明す
る。
【0034】まず、このICカード1が発行される場合
には、図4に示すように、カード発行機3からの信号に
より、現金と等価な有価価値である度数がカード内の有
価価値記憶手段である図示しないEPROM(電気的プ
ログラム可能ROM)やEEPROM(電気的書込み消
去可能ROM)やRAM等に書込まれる。度数は、1円
を1度としてこの度で現金の金額を割ってもよいし(こ
の場合には、例えば1000円は1000度となる)、
100円を1度としてこの度で現金の金額を割ってもよ
い(この場合には、例えば1000円は10度とな
る)。1度に対する金額の決定の仕方は遊技店等により
自由である。この場合、遊技者が現時点での有価価値の
残高を確認したい時には、テンキーを備えたタイプのI
Cカードなら、表示切換え操作手段であるテンキーを操
作することにより、記憶内容表示制御手段であるCPU
を介して記憶内容表示手段である液晶表示部等に有価価
値の残高値を表示させることができる。
【0035】次に、このICカード1を用いて、遊技機
2で遊技を行う場合には、遊技機2に設けられたカード
挿入口28(図6)に入れ、遊技機2の制御領域内に置
く。この場合、遊技機2の制御CPUは、カード挿入口
に挿入されたICカードに対し、不正防止等のため、I
Dコード(識別コード:店名、遊技者コード等)等を要
求する。図4の場合は、遊技機2がICカード1内のI
D記憶手段に識別コードを要求し、ID記憶手段が自己
の識別コードを出力することになる。
【0036】この場合、遊技機2からICカード1側に
は、その遊技機の使用する遊技媒体種別を示す信号が遊
技媒体数記憶手段内の遊技媒体識別制御手段に送られ
る。この遊技機種別信号は、遊技店の管理装置から遊技
機を介してICカードに送出するようにしてもよい。
【0037】遊技機2は、同時に、図6のカード残高表
示器46等の所有有価価値表示手段(図10)に、その
カードの記憶する有価価値量を表示させるとともに、図
6の持玉数表示器47等の所有遊技媒体数表示手段(図
10)に、そのカードの記憶する遊技媒体数(そのカー
ドが挿入された遊技機の種類に対応する遊技媒体数)を
表示させる。この際、度数の残高や持玉数の残高が零の
場合には、遊技機2の情報表示器44等に「カード度数
残高がありません。」とか「持玉数残高がありませ
ん。」等の表示や報知を行わせるようにしてもよい。ま
た、カードが挿入された遊技機に対応する遊技媒体数以
外の遊技媒体数を図6の情報表示器44に表示させても
よい。
【0038】次に、遊技者が、図10に示す遊技機2の
カード操作手段内の有価価値変換操作手段(図6の玉貸
スイッチ43等)を操作(1回押す等)すると、これを
受けて、図10の有価価値変換制御手段である制御CP
Uは、有価価値の残高が零でなければ、その操作内容に
応じて所定量の有価価値をその遊技機の使用する遊技媒
体(例えばパチンコ球)の数に変換する。
【0039】変換された遊技媒体数のデータは、図10
の遊技媒体数制御手段に送られる。遊技媒体数制御手段
は、この遊技媒体数データを所有遊技媒体数表示手段
(図6の持玉数表示器47等)に表示させる。
【0040】同時に、遊技媒体数制御手段は、遊技球発
射制御手段(図10)に対し、遊技媒体数の残高が零で
ない場合には、発射可能信号を送出する。遊技球発射制
御手段は、この発射可能信号が受けていれば、遊技者の
操作により遊技球発射操作手段(例えば図6の発射ダイ
ヤル27A)から発射操作信号が送られてきた場合に
は、遊技球発射装置(図7の打球発射装置75等)に打
球を発射させるように制御信号を送る。
【0041】遊技の結果、発射したパチンコ球が入賞す
ると、図10のセーフ球検出手段(図7におけるセーフ
センサ66等)の通過により入賞の事実は分かるが、賞
球数が異なる場合もあるので、入賞検出手段(各役物等
に設けられる図示しないセンサ等)からの検出信号に基
づき遊技制御手段(図7における役物制御基板63等)
からも賞球数信号が遊技媒体数制御手段に送られ、その
賞球数信号に応じた数が遊技媒体数の残高に増加され
る。この場合、遊技制御手段は役物等の駆動手段の動作
も制御し、かつ、大当り状態等の情報を出力する。
【0042】また、遊技媒体数制御手段には、所定遊技
媒体数検出手段が接続しており、遊技媒体数の残高が一
定数以下になったか否かを検出する。遊技媒体数(この
場合は持玉数)が一定数以下、例えば5個以下になった
場合は、所定遊技媒体数検出手段が有価価値変換制御手
段に自動変換要求信号を送出する。この際、カード操作
手段(例えば図6のテンキー45等)により、このよう
な場合に自動変換を行うように操作入力されていれば、
有価価値変換制御手段は、有価価値が所定値以上であれ
ば、その操作内容に応じて有価価値をその遊技機の使用
する遊技媒体(例えばパチンコ球)の数に変換する。一
方、上記の自動変換指令が入力されていない場合や、有
価価値残高が零の場合には、所有遊技媒体数を使い切っ
た時点で、打球発射が停止されることになる。
【0043】上記において、遊技状態が「始動記憶有
り」の場合や「リーチ状態」など、いわゆる「大当り」
の発生し易い特定遊技態様の場合には、図10の特定遊
技態様検出手段がこれを検出し特定遊技態様信号を有価
価値変換制御手段に送る。有価価値変換制御手段は図示
しないアンド回路を有しており、このような場合には有
価価値の残高が少なくなっても大当りの場合にも対処で
きるように一定量の有価価値は残すため、特定遊技態様
信号と有価価値限度信号とのAND論理をとり、特定遊
技態様でかつ有価価値がある限度値以下になった場合に
は有価価値を遊技媒体数に変換させないように制御す
る。
【0044】この場合、図6のパチンコ機2Aでは、遊
技者が、パチンコ機2Aに隣接するカード発行機3の紙
幣投入口31等に新たに現金を投入すれば、その金額に
応じた有価価値がICカード1に書込まれ、上記と同様
の手順で遊技を行うことができる。
【0045】上記のようにして遊技を行った後、その遊
技機での遊技を終了する場合は、遊技者は、図10のカ
ード操作手段内のカード排出操作手段(図6における終
了スイッチ48等)を操作する。この終了操作指令は、
カード搬送制御手段に送られ、それを介して遊技媒体数
制御手段に送られる。
【0046】この終了操作指令を受けると、遊技機2の
有価価値変換制御手段は、その時点の有価価値の残高を
ICカード内の有価価値記憶手段に戻して書込む。同時
に、遊技媒体数制御手段は、ICカード1内の遊技媒体
数記憶手段(図4)にアクセスし、この遊技機2の遊技
機種別(パチンコ機であるとか、あるいはパチスロ機で
あるとかの種別)を示す遊技機種別信号を送るととも
に、遊技媒体数の残高を転送する。
【0047】図5に示す遊技媒体識別制御手段であるI
CカードCPUは、その内部に図示しない遊技機種別判
定制御部を有しており、遊技機種別信号に基づき、その
遊技機の種別を判定して遊技機種別判定信号を出力す
る。遊技機媒体識別制御手段たるICカードCPUは、
その遊技機種別判定信号に基づいて、この遊技機の使用
する遊技媒体(遊技機がパチンコ機であればパチンコ
球、パチスロ機であればメダル等)の種類を識別し、遊
技媒体第1記憶手段内に記憶されている各種の遊技媒体
別の記憶領域のうちから、その遊技機の遊技媒体(この
場合にはパチンコ球)の遊技媒体数の残高データ(この
時点では零になっている)に遊技機側から転送されてき
た遊技媒体数データを加算して記憶させるように制御す
る。
【0048】図5に示す遊技媒体第1記憶手段内には、
遊技店識別制御手段からの遊技店識別信号に基づき遊技
店毎のデータを記憶するA,B,C,…記憶領域が設け
られており、各遊技店別記憶領域内には、複数の遊技媒
体の数をそれぞれ独立に記憶可能な複数の媒体別記憶領
域を有している。例えば、遊技店Aのデータを記憶する
A記憶領域の第1記憶領域には、パチンコ機で遊技する
ためのパチンコ球として利用できるデータ、すなわち実
球でいえば「持ち玉」に相当するデータが球単位で記憶
され、第2記憶領域には、パチスロ機で遊技するための
メダルとして利用できるデータ、すなわち実際の例でい
えば「所有メダル」に相当するデータが枚数単位で記憶
され、第3記憶領域には、その他の遊技機で遊技するた
めの遊技媒体として利用できるデータが遊技媒体の数を
単位として記憶される。
【0049】ICカードCPUは、遊技機種別判定信号
に基づいて判定された遊技媒体がパチンコ球である場合
は、上記の例であれば第1記憶領域内に記憶されている
残高データに上記の遊技媒体数制御手段から転送された
遊技媒体数データを加算記憶させる。この加算記憶され
た遊技媒体数データは、遊技途中での遊技媒体数の合計
である途中合計媒体数に相当する。
【0050】上記においては、遊技媒体第1記憶手段
は、異なる複数の遊技店ごとの記憶部を有するが、各遊
技店別記憶部の選択とデータ書込み制御は、遊技媒体数
記憶手段内の遊技店識別制御手段が行う。
【0051】以上の動作が完了すると、遊技機2内のカ
ード搬送制御手段は、ICカード1を遊技機2のカード
挿入口から排出する。この場合、遊技状態が「始動記憶
有り」の場合や「リーチ状態」など、いわゆる「大当
り」の発生し易い特定遊技態様の場合には、図10の特
定遊技態様検出手段がこれを検出し特定遊技態様信号を
カード搬送制御手段に送り、このような場合でのカード
排出を禁止する。
【0052】次に、遊技者が同じ遊技店内の他の遊技機
(例えば、パチンコ機)で遊技を行う場合は、遊技者
は、このICカード1を他の遊技機に挿入する。この場
合、カード内の第1記憶領域内に記憶されている残高デ
ータは、遊技機内の遊技媒体数制御手段(図10)に記
憶されるとともに所有遊技媒体数表示手段である持玉数
表示器47(図6)等に表示される。この場合、遊技媒
体数データ転送後は、ICカード1内の第1記憶領域内
のデータはいったん零となる。その後は、上記と同様の
動作で遊技が行われる。
【0053】遊技者は、上記のようにして同一遊技店内
で遊技を行い、最終的にその遊技店での遊技を終了する
場合には、上記のICカード1を最後の遊技機から排出
させた後、遊技店を出る前に遊技店内の景品交換制御装
置4の挿入口等に挿入する。
【0054】図11に示すように、ICカード1が景品
交換制御装置4の挿入口等に挿入されると、景品交換制
御装置4内の記憶内容読出し手段が遊技媒体第1記憶手
段および遊技媒体第2記憶手段にアクセスしそれぞれの
記憶内容を読取って記憶内容読出し手段内の図示しない
一時記憶部に格納する。
【0055】そして、この格納された記憶に基づき、遊
技者がその時点の途中合計媒体数である遊技媒体第1記
憶手段内の遊技媒体数データ記憶値の一部または全部を
景品に交換する場合には、遊技者は、遊技店管理装置8
の景品選定手段(選定ボタン等)を操作して所望の景品
の種類と数量を選定する。
【0056】この選定信号は、景品交換制御装置4内の
景品交換数比較判定制御手段に送られる。この場合、上
記の記憶内容読出し手段内の図示しない一時記憶部に格
納された遊技媒体数の記憶値も同時に上記の景品交換数
比較判定制御手段に送られる。
【0057】景品交換数比較判定制御手段は、2つのデ
ータを比較し、遊技者の保有する遊技媒体数の価値が遊
技者の選定した景品の種類と数量に相当する価値よりも
大きな値となっているか否かを判定する。この結果、遊
技者の保有する遊技媒体数の価値が遊技者の選定した景
品の種類と数量に相当する価値よりも大きな値となって
いれば、交換を認める交換認定信号を発する。この場
合、景品の価値がある程度以上の高価格な場合には、こ
の交換認定信号を景品交換会社に送り、景品交換会社か
ら遊技者に景品を届けるようにし、景品の価値がある程
度以下の低価格な場合には、それらの景品を遊技店内に
ストックしておきこの交換認定信号に基づき直接遊技者
に渡すようにしてもよい。
【0058】一方、遊技者がその時点の途中合計媒体数
である遊技媒体第1記憶手段内の遊技媒体数データ記憶
値の一部または全部を一旦貯蔵し、後日再度遊技媒体と
して使用したり景品に交換することを望む場合には、遊
技店の係員は、遊技店管理装置8の操作手段(図示せ
ず)を操作してこの遊技媒体第1記憶手段内に記憶され
た遊技媒体数データ記憶値を一旦貯蔵媒体記憶値に変換
して遊技媒体第2記憶手段内に記憶させるよう指令信号
を与える。
【0059】この指令信号を受け、景品交換制御装置4
内の記憶値変換制御手段は、遊技媒体第1記憶手段内に
記憶された遊技媒体数データ記憶値を一旦貯蔵媒体記憶
値に変換するよう制御する。
【0060】この場合、遊技媒体第1記憶手段内に記憶
された遊技媒体数をそのまま遊技媒体数の値で遊技媒体
第2記憶手段に記憶させる場合は、記憶値変換制御手段
は特にデータ変換を行わず、次の記憶内容変更手段にデ
ータを送り、記憶内容変更手段が、ICカード1内の遊
技媒体数記憶手段内の遊技媒体第2記憶手段(図5)内
にこのデータを記憶させるよう制御する。制御の方法と
しては、遊技媒体第2記憶手段が書込み制御部と記憶部
とを有してICカード1側で主体的に書込む方法と、遊
技媒体第2記憶手段は記憶部のみで書込み制御部を持た
ず、書込み制御は記憶内容変更手段側で行う方法の2つ
があり、本実施例ではいずれの方法も可能である。
【0061】上記において、遊技媒体数と、貯蔵媒体記
憶値との間にデータ変換が必要な場合、例えば、遊技店
で予め定めた変換率で、各遊技店相互に共通に通用する
任意の遊技媒体単位に変換する場合などの場合には、遊
技店管理装置8内の変換比率設定手段により変換比率R
が予め設定され、その変換比率Rは、景品交換制御装置
4内の変換比率記憶手段に記憶され上記の記憶値変換制
御手段に送られる。
【0062】従って、遊技者が、遊技媒体第1記憶手段
内に記憶された遊技媒体数を上記の遊技媒体単位で遊技
媒体第2記憶手段に記憶させたい場合は、景品交換制御
装置4の図示しない操作手段を操作することにより、上
記の変換比率Rにより変換され、上記の記憶内容変更手
段がICカード1内の遊技媒体数記憶手段内の遊技媒体
第2記憶手段内にこのデータを貯蔵媒体値として記憶さ
せるよう制御する。この変換比率Rは、一般には遊技店
毎に異なる値である。
【0063】このようにして、遊技媒体第2記憶手段内
に貯蔵媒体値を記憶させた後、後日再び遊技を行いたい
場合は、このICカード1を景品交換制御装置4に挿入
し、図示しない操作手段等により、各遊技店に共通の所
定の変換比率(例えば、100円で25個のパチンコ球
に変換する等)に基づき変換を行って、上記の貯蔵媒体
値を遊技媒体数にする。また、貯蔵媒体値から景品に交
換したい場合は、上記と同様にして景品交換制御装置に
挿入すれば、上記の記憶内容読出し手段が、今度は遊技
媒体第2記憶手段の記憶内容を読み取って景品に交換さ
せるよう制御する。
【0064】上記の遊技店相互に共通して通用可能な遊
技媒体単位としては、例えば、パチンコ球の場合、遊技
媒体第1記憶手段内の遊技媒体数が1000個であった
場合は、ある遊技店Aの金額に換算する交換比率が仮に
パチンコ球1個当り2.5円であるとしたときは、25
00円に相当するので、2500という値を遊技媒体第
2記憶手段に記憶させてもよい。このようにすれば、金
額相当値という共通の値となるので、異なる遊技店にお
いても、遊技媒体第2記憶手段の記憶値からその遊技店
の交換比率で再び遊技媒体数に変換して遊技ができ、異
なる遊技店間でも通用する記憶媒体とすることができ
る。また、単位金額を各遊技媒体に変換した遊技媒体数
(1円当りの遊技媒体数への交換率)は、現在全国共通
であるので、この交換率を例えば現時点のパチンコ球の
値である0.25個/円(100円で25個)を用い
て、上記の金額相当値2500は、625(個)という
値を採用して行ってもよい。この場合にも、異なる遊技
店において、遊技媒体第2記憶手段の記憶値から再び遊
技媒体数に変換して遊技が行えることになる。
【0065】上記の実施例においては、その遊技店での
遊技終了後、獲得して遊技媒体第1記憶手段内に記憶さ
れている遊技媒体数を、貯蔵媒体値として遊技媒体第2
記憶手段内に記憶させる場合には、ICカード1を一旦
遊技機2から取り出し、景品交換制御装置4へ挿入しな
ければならなかったが、遊技者にとっては、景品交換制
御装置へ足を運ぶ時間が無い場合や、景品交換制御装置
の交換作業の順番をまたねばならない場合もあり、必ず
しも便利とはいえないケースもありうる。
【0066】そこで、さらに遊技者の便宜を考慮し、遊
技者が遊技機での遊技を終了した時点で、その遊技機に
おいて上記の遊技媒体第1記憶手段から遊技媒体第2記
憶手段への記憶値の移転を可能とした実施例も考えられ
る。
【0067】この場合には、遊技終了時に、遊技者が、
ICカード1の排出操作前に遊技機2の操作手段(図6
におけるテンキー45等)を操作することにより、図1
0の遊技媒体数制御手段に記憶値移転指令信号を与え、
遊技媒体数制御手段が、ICカード1に記憶値移転制御
信号を発して記憶値移転を制御する。この場合の記憶値
移転制御の方法としては、ICカード1内の遊技媒体数
記憶手段の遊技媒体識別制御手段等が書込み制御部を有
してICカード1側で遊技媒体第1記憶手段から遊技媒
体第2記憶手段へ主体的に書込む方法と、ICカード1
側には書込み制御部を持たず、書込み制御は遊技機内の
遊技媒体数制御手段側で行う方法の2つがあり、本実施
例ではいずれの方法も可能である。そして、一旦遊技媒
体第2記憶手段内に貯蔵媒体値として貯蔵された後、遊
技媒体数として遊技媒体第1記憶手段へ再移転させる場
合も、上記と同様にして行うことができる。
【0068】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0069】例えば、上記実施例では、玉貸しの場合に
は、ICカード内に記憶された有価価値の残高から遊技
機側の有価価値変換制御手段が自己の使用する遊技媒体
に変換して変換した有価価値分だけICカード内の有価
価値を減算する例について説明したが、これは、遊技機
の種別信号を遊技機側からICカード側に送りICカー
ド側が遊技媒体の種別を判定してICカード側で有価価
値を遊技媒体数に変換し、その遊技媒体数データを遊技
機側に送るようにしてもかまわない。
【0070】また、遊技者がいったんカード排出操作手
段(図10)を操作してその遊技機での遊技を終了させ
た場合や、その遊技機で特別遊技状態(いわゆる「大当
り」)が1回発生した後は、遊技媒体数の残高があって
も、いったん景品交換を経なければ同じ種類の遊技機で
の遊技を禁止するように遊技媒体数制御手段(図10)
が遊技球発射制御手段(図10)に対し発射禁止信号を
発し、打球発射ができないように制御し、かつ、情報表
示器(図6)等に「この台では、これ以後の遊技はでき
ません。いったん景品交換をお願いします。」等の報知
を行うようにしてもよい。
【0071】また、上記実施例における遊技媒体第2記
憶手段を設けるかわりに、遊技媒体第1記憶手段の記憶
値を金額(度数)に換算して、上記の有価価値記憶手段
へ加算記憶させてもかまわない。
【0072】さらに、上記の遊技媒体第2記憶手段の記
憶値には、そのデータを記憶させた遊技店の識別情報を
も合わせて記憶させ、記憶させた遊技店と異なる遊技店
において景品交換や遊技媒体に交換した場合には、景品
交換会社を介して遊技店間の精算を行うようにしてもよ
い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本願の第1の発明によれば、遊技者は、景品交換制御装
置により、遊技が終了した場合の時点において遊技媒体
第1記憶手段内に記憶されている途中合計媒体数を貯蔵
媒体記憶値に変換して遊技媒体第2記憶手段に記憶させ
ることができるので、その貯蔵媒体記憶値を後日再び遊
技媒体数に逆変換して遊技を行うことができるほか、そ
の貯蔵媒体記憶値を後日景品に交換することもできる。
また、遊技媒体第1記憶手段内に記憶されている途中合
計媒体数を直接景品に交換することもできる。そして、
遊技媒体第2記憶手段に記憶される貯蔵媒体記憶値は、
遊技媒体数であってもよいし、異なる遊技店間で通用可
能な共通的な遊技媒体単位であってもよい。後者の場合
には、ある遊技店で獲得した遊技媒体数を一旦遊技媒体
単位に変換して貯蔵しておけば、後日別の遊技店でその
貯蔵媒体記憶値をその遊技店の遊技媒体数に変換して遊
技を行うことができる。また、上記構成を有する本願の
第2の発明によれば、上記の遊技媒体第1記憶手段から
遊技媒体第2記憶手段への記憶値の変換移転を、遊技機
から記憶媒体を一旦取り出し景品交換制御装置へ挿入等
しなくても、遊技機に挿入等したままで行うことがで
き、遊技者にとってさらに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるICカードを用いた遊
技システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるICカードの一具体例の外観構成
を示す斜視図である。
【図3】図1におけるICカードの他の具体例の外観構
成を示す斜視図である。
【図4】図1におけるICカードのさらに詳細な構成を
示す原理ブロック図である。
【図5】図4における遊技媒体数記憶手段のさらに詳細
な構成を示す原理ブロック図である。
【図6】図1における遊技機の一具体例の全体構成を示
す正面図である。
【図7】図1における遊技機の一具体例の全体構成を示
す背面図である。
【図8】図6におけるファウル玉戻り防止器のさらに詳
細な構成を示す全体構成図である。
【図9】図6におけるファウル玉戻り防止器のさらに詳
細な構成を示す分解図である。
【図10】図6,7における遊技機のさらに詳細な構成
を示す原理ブロック図である。
【図11】図1における景品交換制御装置および遊技店
管理装置のさらに詳細な構成を示す原理ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ICカード 2 遊技機 2A パチンコ機 3 カード発行機 4 景品交換制御装置 5 自動販売機 6 使用履歴確認装置 7 カード情報収集装置 8 遊技店管理装置 9 景品交換会社 10 カード売上管理装置 11 カード会社 15 カード基体 16 ICモジュール 17 入出力端子部 18 磁気ストライプ 19 表示部 22 前面枠 23 遊技盤 24 ガイドレール 25 遊技部 26 操作部 27A 発射ダイヤル 27B 単発スイッチ 28 カード挿入口 29 ファウル玉戻り防止器 31 紙幣投入口 32 貨幣投入口 33 ICカード制御基板 41 表示セレクトスイッチ 42 中断スイッチ 43 玉貸スイッチ 44 情報表示器 45 テンキー 46 カード残高表示器 47 持玉数表示器 48 終了スイッチ 49 発射パワーレベル表示器 51 機能ランプ 52 完了ランプ 53 呼出スイッチ 54L,54R スピーカ 61 玉寄せ部 62 アウト口 63 役物制御基板 66 セーフセンサ 67 アウトセンサ 68 ファウルセンサ 69 封入玉センサ 71 封入玉磨き機 72 封入玉投入口 73 玉送りソレノイド 74 玉抜機構 75 打球発射装置 76 第1発射センサ 77 本体制御基板 78 カードリーダライタ 81 飛距離調整スイッチ 82 タッチ調整スイッチ 83 中断解除スイッチ 84 リセットスイッチ 85 サービス玉スイッチ 91 ファウル玉抑止片 92 復帰バネ 93 第2発射センサ 94 検出片 95 上カバー 96 下カバー 97 回動軸 98 嵌合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機と、複数種類の遊技機における遊
    技の結果として獲得される複数種類の遊技媒体の数であ
    る遊技媒体数をその遊技媒体の種類別に設けた記憶領域
    である媒体別記憶領域毎に記憶可能で可搬性を有しかつ
    前記遊技機の制御領域内に置かれた場合に前記遊技機と
    情報授受が可能な記憶媒体と、当該記憶媒体と情報授受
    を行う景品交換制御装置と、を備えた遊技システムであ
    って、 当該記憶媒体は、金銭と等価でかつ前記複数種類の遊技
    媒体と各々所定交換率で交換可能な有価価値の量である
    有価価値量を記憶する有価価値記憶手段と、 当該有価価値記憶手段に記憶された有価価値量を前記所
    定交換率で交換されて得られた遊技媒体数である交換媒
    体数と前記遊技機での遊技の結果として獲得された遊技
    媒体数である獲得媒体数との遊技途中での合計である途
    中合計媒体数を前記媒体別記憶領域毎に記憶する遊技媒
    体数第1記憶手段と、 遊技媒体第2記憶手段と、を有し、 前記景品交換制御装置は、遊技が終了した場合には、そ
    の時点において前記遊技媒体第1記憶手段内に記憶され
    ている前記途中合計媒体数を貯蔵媒体記憶値に変換して
    前記遊技媒体第2記憶手段に記憶させるように制御する
    ことを特徴とする遊技システム。
  2. 【請求項2】 前記景品交換制御装置は、 前記遊技媒体第1記憶手段に記憶されている前記途中合
    計媒体数に基づき景品に交換させ、または前記遊技媒体
    第2記憶手段に記憶されている前記貯蔵媒体記憶値を再
    度遊技媒体数に逆変換し前記遊技媒体第1記憶手段内の
    その時点における途中合計媒体数に加算して記憶させ、
    または前記遊技媒体第2記憶手段に記憶されている前記
    貯蔵媒体記憶値に基づき景品に交換させることを特徴と
    する請求項1に記載した遊技システム。
  3. 【請求項3】 前記貯蔵媒体記憶値は、 前記遊技媒体の数を単位とすることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載した遊技システム。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵媒体記憶値は、 前記遊技媒体数を遊技店にて予め定められた変換率に基
    づいて変換して得られる任意の遊技媒体単位の量を単位
    とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    した遊技システム。
  5. 【請求項5】 遊技機と、当該遊技機を含む複数種類の
    遊技機における遊技の結果として獲得される複数種類の
    遊技媒体の数である遊技媒体数をその遊技媒体の種類別
    に設けた記憶領域である媒体別記憶領域毎に記憶可能で
    可搬性を有しかつ前記遊技機の制御領域内に置かれた場
    合に前記遊技機と情報授受が可能な記憶媒体と、を備え
    た遊技システムであって、 当該記憶媒体は、金銭と等価でかつ前記複数種類の遊技
    媒体と各々所定交換率で交換可能な有価価値の量である
    有価価値量を記憶する有価価値記憶手段と、 当該有価価値記憶手段に記憶された有価価値量を前記所
    定交換率で交換されて得られた遊技媒体数である交換媒
    体数と前記遊技機での遊技の結果として獲得された遊技
    媒体数である獲得媒体数との遊技途中での合計である途
    中合計媒体数を前記媒体別記憶領域毎に記憶する遊技媒
    体数第1記憶手段と、 遊技媒体第2記憶手段と、 前記遊技媒体第1記憶手段および遊技媒体第2記憶手段
    の記憶に関する入出力を制御する遊技機識別制御手段
    と、を有し、 前記遊技機は遊技媒体数に関する制御を行う遊技媒体数
    制御手段を有し、かつ前記遊技機識別制御手段または前
    記遊技媒体数制御手段は、遊技が終了した場合には、そ
    の時点において前記遊技媒体第1記憶手段内に記憶され
    ている前記途中合計媒体数を貯蔵媒体記憶値に変換して
    前記遊技媒体第2記憶手段に記憶させかつ、前記記憶媒
    体が前記遊技機の制御領域内に置かれた場合には、前記
    貯蔵媒体記憶値に基づき遊技を行わせるように制御する
    ことを特徴とする遊技システム。
  6. 【請求項6】 前記貯蔵媒体記憶値は、 前記遊技媒体の数を単位とすることを特徴とする請求項
    5に記載した遊技システム。
  7. 【請求項7】 前記貯蔵媒体記憶値は、 前記遊技媒体数を遊技店にて予め定められた変換率に基
    づいて変換して得られる任意の遊技媒体単位の量を単位
    とすることを特徴とする請求項5に記載した遊技システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014495A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2009213660A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Glory Ltd 遊技場管理システム及び遊技場管理方法

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