JPH0613346B2 - チュ−ブ状容器 - Google Patents
チュ−ブ状容器Info
- Publication number
- JPH0613346B2 JPH0613346B2 JP59071368A JP7136884A JPH0613346B2 JP H0613346 B2 JPH0613346 B2 JP H0613346B2 JP 59071368 A JP59071368 A JP 59071368A JP 7136884 A JP7136884 A JP 7136884A JP H0613346 B2 JPH0613346 B2 JP H0613346B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- tube
- tube container
- density polyethylene
- contents
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は靴クリーム、接着剤、医薬軟こう、練歯磨、練
香辛料等に用いる内容物保存性と機能性の優れたチュー
ブ状容器に関するものである。
香辛料等に用いる内容物保存性と機能性の優れたチュー
ブ状容器に関するものである。
従来から押出しチューブ容器は良く知られ、例えば上記
物質はアルミニウム製の押出状のチューブ容器に入れら
れている。アルミニウムは内容物の香気や水分を透過逸
散させないため優れた内容物保存性を有するが、その反
面、内容物充填後の変形や、使用時の容器胴部の押圧に
よる折り曲げ変形、亀裂などが生じ易く、使用性と外観
の点で商品価値を低下させる欠点を持っている。これに
対し、近年アルミニウム箔と紙、ポリエチレンを貼り合
わせた積層シートから筒状にしたラミネートチューブが
注目をあつめており、練歯磨などでは次第にアルミニウ
ムチューブを駆逐するに至っている。しかし、ラミネー
トチューブはチューブ本体にアルミニウム箔を用いてい
るため、ガスバリヤー性が優れているが、積層シートを
筒状にするために背シートをすることになり、体裁は良
好とは言えず、かつ製造機械設備も大きくなり、少品種
多量生産でないと採算がとれない。また、これらのチュ
ーブ形態はすべて本体の筒状の上部に口部を設け、内容
物を下部の底より充填した後、底端縁をシールした形態
になっている。したがって容器自体の形態や意匠性がそ
の製造法からも規定されてしまう。
物質はアルミニウム製の押出状のチューブ容器に入れら
れている。アルミニウムは内容物の香気や水分を透過逸
散させないため優れた内容物保存性を有するが、その反
面、内容物充填後の変形や、使用時の容器胴部の押圧に
よる折り曲げ変形、亀裂などが生じ易く、使用性と外観
の点で商品価値を低下させる欠点を持っている。これに
対し、近年アルミニウム箔と紙、ポリエチレンを貼り合
わせた積層シートから筒状にしたラミネートチューブが
注目をあつめており、練歯磨などでは次第にアルミニウ
ムチューブを駆逐するに至っている。しかし、ラミネー
トチューブはチューブ本体にアルミニウム箔を用いてい
るため、ガスバリヤー性が優れているが、積層シートを
筒状にするために背シートをすることになり、体裁は良
好とは言えず、かつ製造機械設備も大きくなり、少品種
多量生産でないと採算がとれない。また、これらのチュ
ーブ形態はすべて本体の筒状の上部に口部を設け、内容
物を下部の底より充填した後、底端縁をシールした形態
になっている。したがって容器自体の形態や意匠性がそ
の製造法からも規定されてしまう。
また、ラミネートチューブでは、使用性の点でアルミニ
ウムチューブの欠点を改善するものであるが、口部は胴
本体を成形用型に挿入した後、ポリエチレンの射出成形
により得られるが、容器の肩部より口部分がガス透過性
の大きいポリエチレンのため、口部分でのガスバリヤー
性の低減による保存性能に問題がある。これに対し、プ
ラスチック製チューブ容器は可撓性に富み、変性破損し
にくいが、従来、知られているプラスチック製チュー
ブ、例えば単層のポリエチレンより成るチューブは保香
性、ガスバリヤー性、耐油性に掛け、膨潤やストレスク
ラックが生じ易く、上記内容物の保存に適さない。ま
た、内容物を注出する際、素材が低密度ポリエチレンで
あるため復元性が強く、元の形状にもどり易く、その時
にに空気を吸入するいわゆるエアバックが生じ、その結
果内容物がチューブ容器内の空気即ち酸素により劣化
し、内容物保存性が劣るという欠点を有する。また内容
物が少なくなった場合、再度使用する時、胴体内の空気
を排出してから内容物を注出することになり、かなりの
押圧を要し、また、内容物は空気と共にに注出されると
飛散するなどの欠点を有している。
ウムチューブの欠点を改善するものであるが、口部は胴
本体を成形用型に挿入した後、ポリエチレンの射出成形
により得られるが、容器の肩部より口部分がガス透過性
の大きいポリエチレンのため、口部分でのガスバリヤー
性の低減による保存性能に問題がある。これに対し、プ
ラスチック製チューブ容器は可撓性に富み、変性破損し
にくいが、従来、知られているプラスチック製チュー
ブ、例えば単層のポリエチレンより成るチューブは保香
性、ガスバリヤー性、耐油性に掛け、膨潤やストレスク
ラックが生じ易く、上記内容物の保存に適さない。ま
た、内容物を注出する際、素材が低密度ポリエチレンで
あるため復元性が強く、元の形状にもどり易く、その時
にに空気を吸入するいわゆるエアバックが生じ、その結
果内容物がチューブ容器内の空気即ち酸素により劣化
し、内容物保存性が劣るという欠点を有する。また内容
物が少なくなった場合、再度使用する時、胴体内の空気
を排出してから内容物を注出することになり、かなりの
押圧を要し、また、内容物は空気と共にに注出されると
飛散するなどの欠点を有している。
また、上記ポリエチレン単層チューブ容器を改善し、中
間層がポリアミド、またはエチレン−酢酸ビール共重合
体鹸化物などのガスバリヤー性樹脂、内外層が低密度ポ
リエチレンの共押出し成形より製造される多層押出チュ
ーブ容器の知られている。ナイロン、エチレン−酢酸ビ
ニール共重合体鹸化物などは耐油性、耐薬品性、ガスバ
リヤー性、保香性等にに優れているが、内層の低密度ポ
リエチレンは上記内容物を透過し易く、また内容物によ
り侵され易く、内層と中間層とがデラミネーションを生
じ易かった。
間層がポリアミド、またはエチレン−酢酸ビール共重合
体鹸化物などのガスバリヤー性樹脂、内外層が低密度ポ
リエチレンの共押出し成形より製造される多層押出チュ
ーブ容器の知られている。ナイロン、エチレン−酢酸ビ
ニール共重合体鹸化物などは耐油性、耐薬品性、ガスバ
リヤー性、保香性等にに優れているが、内層の低密度ポ
リエチレンは上記内容物を透過し易く、また内容物によ
り侵され易く、内層と中間層とがデラミネーションを生
じ易かった。
すなわち、遮断層としてエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物を設けたチューブ容器として、実公昭57−2
8765号、及及び特開昭54−98888号に記載さ
れたものがある。
ケン化物を設けたチューブ容器として、実公昭57−2
8765号、及及び特開昭54−98888号に記載さ
れたものがある。
しかしながら、上記実公昭57−28765号に記載さ
れたチューブ容器はポリオレフイン系樹脂の例として挙
げられているポリエチレンは低密度ポリエチレン乃至中
密度ポリエチレンであり、内容物、特にクリームなどの
ように油分を含むものに対して、透過し易く、内容物に
侵され易いため、内層と中間層が剥離し易くチューブ容
器として要求される層間剥離強度が不充分である。
れたチューブ容器はポリオレフイン系樹脂の例として挙
げられているポリエチレンは低密度ポリエチレン乃至中
密度ポリエチレンであり、内容物、特にクリームなどの
ように油分を含むものに対して、透過し易く、内容物に
侵され易いため、内層と中間層が剥離し易くチューブ容
器として要求される層間剥離強度が不充分である。
また上記特開昭54−98888号に記載されたもの
は、内層が低密度ポリエチレンを主体とした押出しチュ
ーブ容器であり、中間層と内層との層間剥離強度が不充
分であるという問題点があった。
は、内層が低密度ポリエチレンを主体とした押出しチュ
ーブ容器であり、中間層と内層との層間剥離強度が不充
分であるという問題点があった。
本発明は以上のような事情を鑑みてなされたもので、ガ
スバリヤー性、保香性、耐油性、耐薬品性、内容物保存
性に優れ、しかも可撓性に富んで変形しにくくしかもエ
アバック現象が生じにくい各層間の接着性が強固な三層
押出チューブ容器を提供することを目的とするものであ
る。
スバリヤー性、保香性、耐油性、耐薬品性、内容物保存
性に優れ、しかも可撓性に富んで変形しにくくしかもエ
アバック現象が生じにくい各層間の接着性が強固な三層
押出チューブ容器を提供することを目的とするものであ
る。
本発明によるプラスチック三層構造の押出チューブは外
層が密度0.914〜0.930、メルトインデックス
0.1〜5g/10分の不飽和カルボン酸又はその誘導
体のグラフト変性低密度ポリエチレン、中間層がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体鹸化物又はポリアミド、内層が
密度0.930〜0.970の不飽和カルボン酸又はそ
の誘導体のグラフト変性高密度ポリエチレンの三層から
成ることを特徴とするチューブ容器である。
層が密度0.914〜0.930、メルトインデックス
0.1〜5g/10分の不飽和カルボン酸又はその誘導
体のグラフト変性低密度ポリエチレン、中間層がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体鹸化物又はポリアミド、内層が
密度0.930〜0.970の不飽和カルボン酸又はそ
の誘導体のグラフト変性高密度ポリエチレンの三層から
成ることを特徴とするチューブ容器である。
また上記内層の飽和カルボン酸又はそのの誘導体のグラ
フト変性高密度ポリエチレンとしては、メルトインデッ
クス(以下MIという)が0.1〜5g/分のものを用
い、このMIが0.15g/分より小さいと押出し成形
不能であり、また5g/分より大きいとドローダウンし
てしまい所望の形状の成形が困難であるという問題点が
あった。
フト変性高密度ポリエチレンとしては、メルトインデッ
クス(以下MIという)が0.1〜5g/分のものを用
い、このMIが0.15g/分より小さいと押出し成形
不能であり、また5g/分より大きいとドローダウンし
てしまい所望の形状の成形が困難であるという問題点が
あった。
本発明は以上の構成になっているので次のような優れた
実用上の効果を有する。
実用上の効果を有する。
(イ)内層に高密度ポリエチレンを用いているため、耐
内容物浸透性が優れており、内層と中間層のエチレン−
酢酸ビール共重合体鹸化物との層間剥離が生じることが
なく、不飽和カルボン酸又はその誘導体のグラフト変性
高密度ポリエチレンを内層に用いているので中間層との
接着性にすぐれている。
内容物浸透性が優れており、内層と中間層のエチレン−
酢酸ビール共重合体鹸化物との層間剥離が生じることが
なく、不飽和カルボン酸又はその誘導体のグラフト変性
高密度ポリエチレンを内層に用いているので中間層との
接着性にすぐれている。
(ロ)しかも、内層の高密度ポリエチレン、中間層のエ
チレン−酢ビール共重合体、又はナイロンはともに比較
的薄いのでチューブ容器に要求される可撓性が損なわれ
ない。
チレン−酢ビール共重合体、又はナイロンはともに比較
的薄いのでチューブ容器に要求される可撓性が損なわれ
ない。
(ハ)三層構成であるため、ガスバリヤー性、保香性、
耐油性、耐薬品性、内容物保存性が優れている。
耐油性、耐薬品性、内容物保存性が優れている。
なお、本発明のチューブ容器の成形法は共押出し三層ブ
ロー成形法により行うことができる。そのためには通常
のブロー成形機に三台の押出し機とその先端に三層ブロ
ーダイヘッドを取りつけ、金型にはチューブ容器に合致
した形状のものを用いてブロー成形後、チューブ底部を
切断し、目的とする容器を得る。また、押出し成形によ
り、首部と肩部を別に結合する方法でもよい。
ロー成形法により行うことができる。そのためには通常
のブロー成形機に三台の押出し機とその先端に三層ブロ
ーダイヘッドを取りつけ、金型にはチューブ容器に合致
した形状のものを用いてブロー成形後、チューブ底部を
切断し、目的とする容器を得る。また、押出し成形によ
り、首部と肩部を別に結合する方法でもよい。
最後に、本発明の実施例と比較例を示し、ガスバリヤー
性、柔軟性、防湿性、耐油性について試験した結果を第
1表に示す。
性、柔軟性、防湿性、耐油性について試験した結果を第
1表に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】プラスチック製多層チューブ容器におい
て、外層が密度0.914〜0.930、メルトインデ
ックス0.1〜5g/10分の不飽和カルボン酸又はそ
の誘導体のグラフト変性低密度ポリエチレン、中間層が
エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物又はポリアミド、
内層が密度0.930〜0.970、メルトインデック
ス0.1〜5g/10分の不飽和カルボン酸又はその誘
導体のグラフト変性高密度ポリエチレンンの三層から成
ることを特徴とするチューブ容器。 - 【請求項2】外層:内層:中間層の厚さの比が35〜9
3:5〜45:2〜30であることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載のチューブ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59071368A JPH0613346B2 (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | チュ−ブ状容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59071368A JPH0613346B2 (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | チュ−ブ状容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60217956A JPS60217956A (ja) | 1985-10-31 |
JPH0613346B2 true JPH0613346B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=13458485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59071368A Expired - Lifetime JPH0613346B2 (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | チュ−ブ状容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613346B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5498888A (en) * | 1978-01-18 | 1979-08-04 | Toppan Printing Co Ltd | Extruding tube vessel |
JPS6115976Y2 (ja) * | 1980-07-23 | 1986-05-17 |
-
1984
- 1984-04-10 JP JP59071368A patent/JPH0613346B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60217956A (ja) | 1985-10-31 |
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