JPH06132837A - 信号受信処理装置 - Google Patents

信号受信処理装置

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Publication number
JPH06132837A
JPH06132837A JP30645792A JP30645792A JPH06132837A JP H06132837 A JPH06132837 A JP H06132837A JP 30645792 A JP30645792 A JP 30645792A JP 30645792 A JP30645792 A JP 30645792A JP H06132837 A JPH06132837 A JP H06132837A
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JP
Japan
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received radio
radio wave
arithmetic processing
intensity
unit
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Pending
Application number
JP30645792A
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English (en)
Inventor
Mitsuji Matsushita
満次 松下
Tetsuya Saito
哲也 齋藤
Kinya Endo
欽也 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算処理部の発生する高周波ノイズの影響を
十分に考慮して、効率的に入力信号処理を実行する。 【構成】 受信電波の強度が強い場合、クロック発生部
35は、クロック周波数を高くし、電源部36は出力電
圧を高める。信号強度が強いと、高周波ノイズの影響を
受け難いので、高い処理速度で演算処理を実行させる。
一方、受信電波の強度が弱い場合、クロック周波数を低
下させて電源の出力電圧も低くし、高周波ノイズのレベ
ルを十分低く抑える。このとき演算処理部30の処理速
度が低下するので、入力信号を一旦記憶部に蓄積し、処
理速度低下を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線を利用した呼出や
警報等を行なうための信号受信処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、離れた場所にいるものに対す
る呼出や情報の伝達のための方法は、通信回線を利用し
た有線によるものの他、電波を利用した無線によるもの
がある。簡単な受信器を携帯し、電波によって呼出や簡
単なメッセージの伝達等を行なうものも広く採用されて
いる。また、ディジタル方式の信号処理によって情報伝
達を行なうような装置も利用されている。
【0003】図2に、このような従来の信号受信処理装
置のブロック図を示す。図の装置は、呼出や警報等の情
報を載せた電波1をアンテナ2によって受信し、一定の
処理を実行するものである。この装置には、高周波増幅
回路3、局部発振回路4、周波数変換回路5、検波回路
6、PLL回路7、フレーム同期回路8、シリアルパラ
レル変換回路9等が設けられ、受信電波から一定のデー
タを取り出す構成となっている。また、このデータを処
理するために演算処理部10が設けられ、この演算処理
部10は、電源部11及びクロック発生部12によって
駆動されている。演算処理部10の処理結果は、ブザー
13やLCD14に出力される構成となっている。
【0004】この装置により受信される電波は、中波に
一定のフレーム形式のディジタルデータを載せて送られ
る。高周波増幅回路3は、アンテナ2で受信した微弱な
電波を増幅し、周波数変換回路5に出力する。局部発振
回路4は周波数変換回路5に対し、例えば455KHz
の局部発振周波数の信号を出力し、周波数変換回路5
は、これによって入力信号を中間周波に変換する。これ
は、良く知られたスーパーヘテロダイン方式の中波受信
器の動作である。周波数変換回路5の出力は検波回路6
に入力して復調される。
【0005】こうして、検波回路6からは一定のシリア
ルなディジタルパルス信号が得られるが、伝搬中に歪を
生じた波形を整形するために、PLL回路7にこの信号
が入力される。PLL回路は、いわゆるフェーズロック
ドループで入力信号を一定の周期を持つ一定のレベルの
ディジタル信号に整形する。フレーム同期回路8には、
このPLL回路7の出力が入力する。このフレーム同期
回路8によって入力信号のフレームの中から同期パルス
を抽出し、フレーム中の信号処理のタイミングを得る。
シリアルパラレル変換回路9は、このフレーム同期回路
8の出力を受け入れて一定のビット幅でパラレルデータ
に変換し、演算処理部10に送り込む。
【0006】図3に受信電波からのデータ抽出処理説明
図を示す。この図には、上記PLL回路7からフレーム
同期回路8を経て、シリアルパラレル変換回路9によっ
て入力信号をパラレルデータに変換する部分の動作を示
した。即ち、PLL回路7の出力信号17は一定の長さ
のフレーム形式となっており、その先頭部分に同期信号
17−1が含まれている。フレーム同期回路8は、この
同期信号17−1から同期パルス21−1を抽出し、入
力信号17の読取りタイミングを確定する。この同期確
定信号21は演算処理部10に向け出力される。シリア
ルパラレル変換回路9は、こうして入力するシリアル信
号を、例えば4ビットあるいは8ビットずつ切り出して
パラレルデータ22に変換し、演算処理部10に送り込
む。
【0007】演算処理部10は、こうして得られたデー
タを解読して分析し、例えばその内容をLCD(液晶表
示装置)14に表示したり、必要に応じてブザー13を
鳴らす。なお、電源部11は電池11−1を備えてお
り、スイッチ11−2をオンすることによって演算処理
部10に駆動用電力を供給する回路である。また、クロ
ック発生部12は、クロック発振器12−1を備えてお
り、演算処理部10の演算動作のためのクロックを供給
する回路である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の信号受信処理装置では、演算処理部10から発
生する高周波ノイズ16がアンテナ2によって受信さ
れ、本来受信しようとする電波1を妨害するといった問
題があった。そこで、従来、クロック発生部12の発生
するクロック周波数を、例えば数十KHz程度まで低く
することによって高調波成分を減少させ、妨害の抑制を
図っている。また、電源部11の出力電圧は3V以下に
設定し、クロックの信号レベルも低下させて高周波ノイ
ズのエネルギーを減少させるようにしている。
【0009】しかしながら、このような解決を図る場
合、例えば高速転送速度で情報量を多くしようとする
と、演算処理部10における処理が間に合わなくなる。
即ち、クロック発生部12におけるクロックの周波数を
高くして信号処理速度をアップしなければ入力した情報
の処理が間に合わない。従って、受信電波の強度が十分
強い場合以外は高周波ノイズの影響を無視できず、情報
量を増やすことができないといった問題があった。
【0010】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、演算処理部の発生する高周波ノイズの影響を十分に
考慮して、効率的に入力信号処理を実行する信号受信処
理装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、受
信電波の強度を検出してそのレベルを判定する判定部
と、前記受信電波から得られたデータを処理する演算処
理部と、この演算処理部に対し2種以上の出力電圧のう
ちいずれかを選択して駆動用電力を供給する電源部と、
前記受信電波から得られた信号を、前記演算処理部が処
理する前に一時蓄積する記憶部とを備え、前記電源部
は、前記判定部により、前記受信電波の強度が強いと判
定されたときは、高い出力電圧を選択し、前記受信電波
の強度が弱いと判定されたときは、低い出力電圧を選択
することを特徴とする信号受信処理装置に関する。
【0012】第2発明は、受信電波の強度を検出してそ
のレベルを判定する判定部と、前記受信電波から得られ
たデータを処理する演算処理部と、この演算処理部に対
し2種以上の周波数の動作用クロックのうち何れかを選
択して供給するクロック発生部と、前記受信電波から得
られた信号を、前記演算処理部が処理する前に一時蓄積
する記憶部とを備え、前記クロック発生部は、前記判定
部により、前記受信電波の強度が強いと判定されたとき
は、高いクロック周波数を選択し、前記受信電波の強度
が弱いと判定されたときは、低いクロック周波数を選択
することを特徴とする信号受信処理装置に関する。
【0013】第3発明は、受信電波の強度を検出してそ
のレベルを判定する判定部と、前記受信電波から得られ
たデータを処理する演算処理部と、この演算処理部に対
し2種以上の出力電圧のうちいずれかを選択して駆動用
電力を供給する電源部と、前記演算処理部に対し2種以
上の周波数の動作用クロックのうち何れかを選択して供
給するクロック発生部と、前記受信電波から得られた信
号を、前記演算処理部が処理する前に一時蓄積する記憶
部とを備え、前記電源部は、前記判定部により、前記受
信電波の強度が強いと判定されたときは、高い出力電圧
を選択し、前記受信電波の強度が弱いと判定されたとき
は、低い出力電圧を選択するとともに、前記クロック発
生部は、前記受信電波の強度が強いと判定されたとき
は、高いクロック周波数を選択し、前記受信電波の強度
が弱いと判定されたときは、低いクロック周波数を選択
することを特徴とする信号受信処理装置に関する。
【0014】
【作用】この装置では、受信電波の強度が強い場合、ク
ロック発生部はクロック周波数を高くし、電源部は出力
電圧を高める。信号強度が強い場合、高周波ノイズの影
響を受け難いので、これによって高い処理速度で演算処
理を実行させる。逆に受信電波の強度が弱い場合、クロ
ック周波数を低下させて電源の出力電圧も低くし、高周
波ノイズのレベルを抑える。入力信号が高速転送モード
の場合、これを一旦記憶部に蓄積し、演算処理部の処理
速度低下を補償する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の信号受信処理装置実施例を示
すブロック図である。図の装置は、図2を用いて説明し
た従来の装置と同様に、アンテナ2、高周波増幅回路
3、局部発振回路4、周波数変換回路5、検波回路6、
PLL回路7、フレーム同期回路8、シリアルパラレル
変換回路9を備えている。また、これらの回路により得
られたデータを処理するために演算処理部30が設けら
れ、その処理結果はブザー13やLCD14に出力され
る構成となっている。ここまでの構成は、従来の装置と
変わるところはない。ここで、本発明の装置には、シリ
アルパラレル変換回路9の出力するデータ22を一時格
納するためにFIFO(先入れ先出しメモリ)31が設
けられている。本発明では、このFIFO31を記憶部
と呼んでいる。また、このFIFO31に格納されたデ
ータを管理するためにアップダウンカウンタ32が設け
られている。
【0016】一方、高周波増幅回路3の出力は、周波数
変換回路5に向けて出力される他、受信電波の強度を検
出してそのレベルを判定するための、判定部33に入力
するよう構成されている。また、この判定部33の出力
する判定結果41は、クロック発生部35及び電源部3
6に入力するよう構成されている。クロック発生部35
には、クロック発振器35−1と周波数選択回路35−
2が設けられている。周波数選択回路35−2は、演算
処理部30に供給するクロックの周波数を、例えばこの
実施例では2段階に切り換え、高い周波数と低い周波数
のクロックのいずれか一方を選択して出力できる構成と
なっている。この周波数の選択用回路は、例えば周波数
変換回路35−2に設けられた分周回路の出力を選択す
るスイッチ等により構成される。これにより、例えばこ
のクロック発生部35は、従来と同様の数十KHzの低
い周波数のクロックと、その2倍あるいは数倍のクロッ
クのいずれかを選択して出力できる構成となっている。
【0017】一方、電源部36には電池36−1と動作
電圧選択回路36−2が設けられている。この動作電圧
選択回路36−2は、電池36−1の出力をスイッチに
より切り換え、例えば3Vと4.5Vの2種類の出力電
圧のうち、いずれか一方を選択して出力できる構成とさ
れている。なお、フレーム同期回路8からは、従来装置
と同様フレーム同期確定信号21が出力されるが、この
信号は判定部33にも入力し、判定部33は、このフレ
ーム同期確定信号21の入力するタイミングで判定結果
41を出力する構成とされている。判定部33は、具体
的には高周波増幅回路3の出力する信号を一定の基準値
と比較する比較回路と、その比較結果をフレーム同期確
定信号21の制御によってクロック発生部35や電源部
36に出力するゲート回路等から構成される。
【0018】FIFO31は、シリアルパラレル変換回
路9から出力されるデータを、そのライト信号43−1
の入力するタイミングで受け入れ、順番に蓄積するメモ
リから構成される。こうして蓄積されたデータは、演算
処理部30から出力されるリード信号45によって演算
処理部30へ向けて読み出される。このFIFO31の
記憶容量は、入力信号の情報量が演算処理部30の単位
時間当りの情報処理量を超えた場合に、その過剰な分を
蓄積できる適当な量に設定する。アップダウンカウンタ
32は、シリアルパラレル変換回路9から出力されるカ
ウントアップ信号43−2を受け入れ、FIFO31に
データが1個格納される度にそのカウンタ値を1ずつア
ップし、演算処理部30がFIFO31からデータを1
個読み出すごとにダウン信号46の入力によって、その
カウンタ値を1ずつダウンさせるよう構成されたカウン
タである。アップダウンカウンタ32の出力するカウン
タ値44は演算処理部30に向け出力され、演算処理部
30は、このカウンタ値44によってFIFO31の中
に格納された残りのデータの量を認識できる構成となっ
ている。
【0019】なお、クロック発生部35と電源部36に
は、いずれも周波数選択回路35−2や動作電圧選択回
路36−2の動作を初期値に戻すため、クリア信号42
が入力するよう構成されている。演算処理部30は、こ
のクリア信号42を所定のタイミングでクロック発生部
35や電源部36に向け出力し、初期状態を設定するよ
う構成されている。
【0020】以下、本発明の装置の動作を説明する。ま
ず、電源部36の図示しないスイッチを接続すると、回
路に予め設定された初期状態の出力電圧で電力が供給さ
れる。この電圧は、例えば低い方のレベルに設定されて
いるものとする。また、クロック発生部35は、初期状
態として低い方のクロック周波数でクロックを発生し、
演算処理部30に供給する。ここで、アンテナ2によっ
て電波1を受信すると、高周波増幅回路3がその電波を
増幅する。その出力は周波数変換回路5及び判定部33
に入力する。周波数変換回路5は局部発振回路4の出力
によって中間周波を生成し、検波回路6は、その信号を
復調する。PLL回路7は入力信号の波形を整形し、フ
レーム同期回路8において同期処理が実行される。これ
らは、既に図2を用いて説明した従来の装置と同様の動
作である。
【0021】ここで、フレーム同期回路8からフレーム
同期確定信号21が出力されると、先に説明したように
判定部33は、そのタイミングで高周波増幅回路3の出
力する信号のレベルを判断した判定結果41をクロック
発生部35及び電源部36に出力する。クロック発生部
35の周波数選択回路35−2及び電源部36の動作電
圧選択回路36−2は、この判定結果41に従って、そ
れぞれクロックの周波数及び出力電圧を選択する。従っ
て、例えば受信電波のレベルが低い場合には、演算処理
部30を駆動する電圧は低く、またその信号処理のため
のクロック周波数は低いままに維持される。一方、受信
電波の強度が強い場合、電源部36の出力電圧がアップ
し、クロック発生部35の発生するクロック周波数が高
く設定されて、演算処理部30は高速モードで動作を行
なう。
【0022】図4に、本発明の装置の高速モードにおけ
る動作タイムチャートを示す。図の(a)に示すよう
に、受信データが時刻t1に受信され、(b)に示すよ
うに、フレーム同期確定信号が時刻t2にフレーム同期
回路8から出力されたものとする。この場合、クロック
発生部35及び電源部36が、図4の(c)、(d)に
示すようにクロック周波数及び動作電圧を選択する。こ
の例では、クロック周波数が高速に選択され、動作電圧
が高電圧に選択される。
【0023】この状態で、シリアルパラレル変換回路9
は、FIFO31に向けてパラレル変換したデータの書
き込みを行なう(同図(e))。演算処理部30には、
フレーム同期回路8からフレーム同期確定信号21が入
力しており(同図(f))、演算処理部30は、そのタ
イミングでFIFO31からデータの読出しを開始す
る。受信データのフレームは、図4(a)に示すように
時刻t1〜時刻t4の間受信されるが、演算処理部30
は時刻t2から高速モードにおいてデータを処理し、時
刻t5に、その処理結果に基づいてブザー13を駆動し
たり、LCD14に処理結果の表示を行なう(同図
(h))。演算処理部30は処理が終了すると、時刻t
6にクリア信号42を出力し、クロック発生部35及び
電源部36のクロック周波数や動作電圧の切換えを指示
する(同図(g))。
【0024】このように、初期値を低い出力電圧で低い
クロック周波数に設定するのは、受信電波の強度を判定
する場合に、その演算処理部30の発生する高周波ノイ
ズを十分に低くし、誤った判定を行なわないようにする
ためである。例えば、上記演算処理部30には、通常8
ビットあるいは4ビットのマイクロコンピュータが使用
される。その動作クロックは、1MHz〜5MHz程度
の範囲であるが、この種の信号受信処理装置において
は、高周波ノイズを十分低く抑えるために、クロック周
波数を数十KHzに選定していた。なお、この場合、電
源電圧は1.5V〜3V程度に設定されていた。
【0025】このような状態では、データの転送速度が
最大でも512bps程度に制限される。しかしなが
ら、例えばデータ転送速度が4800bps程度の場合、ク
ロック周波数を数MHz程度に選定しなければ処理が間
に合わない。また、この種のデータは、スクランブル処
理、即ち、データビットのハイあるいはローの状態が続
くとPLLが動作しないため、ハイとローが均等に散ら
ばるようにデータをコード化するための処理が行なわれ
る。従って、このようなデータの解読後、エラー訂正処
理等を実行し、その後に実際のデータ処理が実行される
ため処理量が多く、動作クロックが遅い場合、応答自体
も著しく遅くなってしまう。従って、上記のような高速
モードでの動作を可能にすることによって、このような
問題を解決できる。
【0026】一方、受信電波の強度が弱い場合には、本
発明の装置は次のように動作する。図5に、本発明の装
置の低速モードにおける動作タイムチャートを示す。図
5(a)に示すように、時刻t1〜時刻t3の間、デー
タの受信が行なわれ、時刻t2にフレーム同期確定信号
が出力されるものとする(同図(b))。この場合に、
受信電波の強度が弱ければ、判定部33の判定結果41
に従って、クロック発生部35は低い周波数のクロック
を選択し、電源部36は低い電圧を選択して演算処理部
30に供給する(同図(c)、(d))。これによっ
て、演算処理部30の発生する高周波ノイズは、十分低
いレベルに設定され、受信電波に対する妨害を抑制され
る。
【0027】一方、演算処理部30はクロック周波数の
低下によってその処理速度が低下する。従って、シリア
ルパラレル変換回路9から出力されるデータをそのまま
受け入れては処理が間に合わないケースが発生する。そ
こで、FIFO31にシリアルパラレル変換回路9から
入力するデータが一旦蓄積され、演算処理部30は設定
された処理速度に従って、そのデータをFIFO31か
ら呼び出して処理する。その関係は図5(e)と(f)
に示すようになる。即ち、FIFO31には受信された
データが時刻t3までに格納されるが、演算処理部30
は、その後時刻t4までの間にデータを読出し演算処理
を実行する。アップダウンカウンタ32は、この間FI
FO31に格納されたデータの量をカウントし(同図
(g))、演算処理部30は読み出すべきデータの量を
管理する。その結果、演算処理部30の処理結果は、時
刻t5にブザー13やLCD14に出力される(同図
(i))。
【0028】図4及び図5を比較してわかるように、ク
ロック周波数を低く切り換えることによって演算処理速
度は低下し、装置の応答速度が遅くなるが、受信データ
がFIFO31に一時的に記憶されるために、演算処理
部30は確実に動作し、必要な処理結果を出力する。従
って、電界が弱い場所において、ノイズによって信号の
受信誤りを生じたり、あるいは信号の転送速度が早いた
めに処理が間に合わなくなって誤動作するといった障害
も防止できる。
【0029】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記実施例においては、受信電波のレベルが高い場合と低
い場合とで、クロック発生部35の出力するクロックの
周波数と電源部36の出力電圧を同時に高くしたり、低
くしたりするように切換えを行なった。しかしながら、
例えば電源部36の出力する電源電圧を一定にし、クロ
ック発生部35の出力するクロックの周波数のみを換え
るようにしても差し支えない。その切換え段数は2段階
でなく、3段階以上自由に切り換えられるようにしても
よい。従って、演算処理部30の出力する高周波ノイズ
の影響が大きくない範囲で、クロック発生部35の出力
するクロック周波数や電源部36の出力電圧を、それぞ
れ個々に独立に何段階かに切り換えて、最適な状態で演
算処理部30を駆動するように構成してもよい。また、
受信回路の構成は、電波により送られる信号の性質によ
って自由に変更して差し支えなく、記憶部やクロック発
生部、電源部等の制御方法は、その回路構成によって自
由に変更することができる。また、演算処理部の処理結
果はブザーやLCD等に表示する場合の他、その結果に
基づいて直接何らかの装置の動作を制御するようなもの
についても本発明が適用できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した本発明の信号受信処理装置
は、受信電波の強度を検出して判定部によりそのレベル
を判定し、受信電波の強度が強い場合には、電源部の出
力電圧が高く選択され、またクロック発生部のクロック
周波数が高く選択され、受信電波の強度が弱い場合に
は、電源部の出力電圧が低く選定され、クロック発生部
の出力するクロック周波数が低く選択されるので、常に
演算処理部の発生する高周波ノイズを受信動作に影響し
ないレベルに抑え、確実な信号処理を行なうことができ
る。従って、受信電波の強度が高い場合、高速で信号処
理を行なうことができ、大量の情報を速やかに処理する
ことができる。また、受信電波の強度が弱い場合、自動
的に高周波ノイズを低く抑え、処理速度の低下は記憶部
にデータを一時蓄積することによって補うため、動作が
確実となる。
【0031】更に、通常の状態では、クロック周波数と
動作電圧を低くしておくため消費電力が軽減され、電池
等を用いて駆動する場合には、その動作可能時間を長く
することができる。また、クロック周波数のみを調整し
た場合には、演算処理部の動作上あるいは高周波ノイズ
軽減効果から見て、その調整範囲に限界があるが、クロ
ック周波数と電源電圧を同時に変化させることによっ
て、広い範囲で動作モードを選択できる効果もある。ま
た、動作電圧のみを変化させる簡単な制御によっても、
一定の範囲で高周波ノイズを調整し、最適な状態での受
信動作を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号受信処理装置実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】従来の信号受信処理装置ブロック図である。
【図3】受信電波からのデータ抽出処理説明図である。
【図4】本発明の装置の高速モードにおける動作タイム
チャートである。
【図5】本発明の装置の低速モードにおける動作タイム
チャートである。
【符号の説明】
30 演算処理部 31 FIFO(記憶部) 33 判定部 35 クロック発生部 36 電源部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信電波の強度を検出してそのレベルを
    判定する判定部と、 前記受信電波から得られたデータを処理する演算処理部
    と、 この演算処理部に対し2種以上の出力電圧のうちいずれ
    かを選択して駆動用電力を供給する電源部と、 前記受信電波から得られた信号を、前記演算処理部が処
    理する前に一時蓄積する記憶部とを備え、 前記電源部は、 前記判定部により、前記受信電波の強度が強いと判定さ
    れたときは、高い出力電圧を選択し、前記受信電波の強
    度が弱いと判定されたときは、低い出力電圧を選択する
    ことを特徴とする信号受信処理装置。
  2. 【請求項2】 受信電波の強度を検出してそのレベルを
    判定する判定部と、 前記受信電波から得られたデータを処理する演算処理部
    と、 この演算処理部に対し2種以上の周波数の動作用クロッ
    クのうち何れかを選択して供給するクロック発生部と、 前記受信電波から得られた信号を、前記演算処理部が処
    理する前に一時蓄積する記憶部とを備え、 前記クロック発生部は、 前記判定部により、前記受信電波の強度が強いと判定さ
    れたときは、高いクロック周波数を選択し、前記受信電
    波の強度が弱いと判定されたときは、低いクロック周波
    数を選択することを特徴とする信号受信処理装置。
  3. 【請求項3】 受信電波の強度を検出してそのレベルを
    判定する判定部と、 前記受信電波から得られたデータを処理する演算処理部
    と、 この演算処理部に対し2種以上の出力電圧のうちいずれ
    かを選択して駆動用電力を供給する電源部と、 前記演算処理部に対し2種以上の周波数の動作用クロッ
    クのうち何れかを選択して供給するクロック発生部と、 前記受信電波から得られた信号を、前記演算処理部が処
    理する前に一時蓄積する記憶部とを備え、 前記電源部は、 前記判定部により、前記受信電波の強度が強いと判定さ
    れたときは、高い出力電圧を選択し、前記受信電波の強
    度が弱いと判定されたときは、低い出力電圧を選択する
    とともに、 前記クロック発生部は、 前記受信電波の強度が強いと判定されたときは、高いク
    ロック周波数を選択し、前記受信電波の強度が弱いと判
    定されたときは、低いクロック周波数を選択することを
    特徴とする信号受信処理装置。
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