JPH0613234A - 超電導巻線のクエンチ検出装置 - Google Patents

超電導巻線のクエンチ検出装置

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JPH0613234A
JPH0613234A JP16868592A JP16868592A JPH0613234A JP H0613234 A JPH0613234 A JP H0613234A JP 16868592 A JP16868592 A JP 16868592A JP 16868592 A JP16868592 A JP 16868592A JP H0613234 A JPH0613234 A JP H0613234A
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superconducting
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Takuya Kishida
卓也 岸田
Masao Morita
正夫 守田
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Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 並列に接続された超電導巻線5A及び5Bの
それぞれに電流検出センサ11A及び11Bを取り付け
て、電流検出センサ11A及び11Bを電流に対して互
いに逆向きに接続し、検出信号をコンパレータ20に供
給している。 【効果】 超電導巻線5A又は5Bのいずれか一方がク
エンチしても半導体スイッチ7を遮断できる。すなわ
ち、簡単で安価な構成により超電導の並列巻線のクエン
チを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、並列に接続された超
電導巻線に生じたクエンチ(常電導転移)を検出する超
電導巻線のクエンチ検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導巻線のクエンチ検出装置の
構成を図8を参照しながら説明する。図8は、例えば特
開昭61−265806号公報に示された従来の超電導
巻線のクエンチ検出装置を一部ブロックで示す回路図で
ある。
【0003】図8において、1は交流電源、2及び3は
常電導線で形成されたリード線、5はクライオスタット
4内に液体ヘリウムと一緒に収容されている超電導巻
線、6はクライオスタット4に近い部分でリード線2及
び3間に接続された抵抗分圧器、7はサイリスタ8及び
9を逆並列接続してなる半導体スイッチ、10は機械的
なスイッチである。
【0004】また、11は超電導巻線5の端部に接続さ
れ超電導巻線5に流れる電流を検出する電流検出器、1
2はこの電流検出器11に接続された増幅器、13は抵
抗分圧器6の中間タップに接続されたリード線、14は
超電導巻線5の中間タップに接続されたリード線、15
はリード線13及び14に接続された絶縁増幅器、16
は絶縁増幅器15に接続された増幅器、17は増幅器1
2及び16に接続された位相検波器、18は位相検波器
17に接続された平均化回路、19は入力側が平均化回
路18に接続され、かつ出力側がサイリスタ8及び9の
ゲートに接続されたゲート回路である。
【0005】つぎに、前述した従来の超電導巻線のクエ
ンチ検出装置の動作について説明する。交流電源1によ
って超電導巻線5を励磁すると、超電導巻線5には電流
Isが流れる。この電流Isは、電流検出器11により
検出され、増幅器12により増幅されて位相検波器17
に供給される。一方、超電導巻線5の電圧Vsは、超電
導巻線5の中間タップと抵抗分圧器6の中間タップを用
いて絶縁増幅器15及び増幅器16を通じて位相検波器
17に供給される。そして、位相検波器17は、超電導
巻線5の電圧Vsと超電導巻線5に流れる電流Isの位
相を検波して、平均化回路18に信号を供給する。
【0006】従来の超電導巻線のクエンチ検出装置は、
上述したように構成されており、超電導巻線5の電圧信
号Vsと電流信号Isを取り出し、それらの位相差を位
相検波器17を用いて検出することによりクエンチか否
かの判定を行っていた。
【0007】超電導巻線5がクエンチしていない場合
は、超電導巻線5に抵抗が発生していないので、電圧と
電流の位相差は90度である。超電導巻線5がクエンチ
した場合には、超電導巻線5に抵抗が発生するので、巻
線と抵抗の直列回路に等価となり、位相差が90度より
小さくなる。すなわち、この位相差を検出することによ
り超電導巻線5がクエンチしたか否かの判定が可能とな
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
超電導巻線のクエンチ検出装置では、交流電源1の電圧
が高くなると、超電導巻線5の電圧信号を取り出すため
の中間タップの耐電圧設計が複雑になるという問題点が
あった。
【0009】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、超電導巻線の電圧信号を取り出す
ことなく、超電導巻線のクエンチを検出することができ
る超電導巻線のクエンチ検出装置を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る超電導巻線のクエンチ検出装置は、次に掲げる手段を
備えたものである。 〔1〕 交流電源によって励磁される第1の超電導巻
線。 〔2〕 この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
流電源によって励磁される第2の超電導巻線。 〔3〕 前記第1及び第2の超電導巻線に流れる電流に
基づいて前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを検
出するクエンチ検出手段。
【0011】この発明の請求項2に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、次に掲げる手段を備えたものであ
る。 〔1〕 交流電源によって励磁される第1の超電導巻
線。 〔2〕 この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
流電源によって励磁される第2の超電導巻線。 〔3〕 前記第1の超電導巻線に流れる電流を検出する
第1の電流検出手段。 〔4〕 この第1の電流検出手段に逆向きに接続され、
前記第2の超電導巻線に流れる電流を検出する第2の電
流検出手段。 〔5〕 前記第1及び第2の電流検出手段の出力に基づ
いて前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを検出す
るクエンチ検出手段。
【0012】この発明の請求項3に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、次に掲げる手段を備えたものであ
る。 〔1〕 交流電源によって励磁される第1の超電導巻
線。 〔2〕 この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
流電源によって励磁される第2の超電導巻線。 〔3〕 前記第1の超電導巻線に流れる電流を検出する
第1の電流検出手段。 〔4〕 この第1の電流検出手段に逆向きに接続され、
前記第2の超電導巻線に流れる電流を検出する第2の電
流検出手段。 〔5〕 前記第1及び第2の超電導巻線のインダクタン
スが同じになるようにするバランス手段。 〔6〕 前記第1及び第2の電流検出手段並びに前記バ
ランス手段から形成されたブリッジ回路の出力に基づい
て前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを検出する
クエンチ検出手段。
【0013】この発明の請求項4に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、次に掲げる手段を備えたものであ
る。 〔1〕 交流電源によって励磁される第1の超電導巻
線。 〔2〕 この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
流電源によって励磁される第2の超電導巻線。 〔3〕 前記第1の超電導巻線に流れる電流を検出しか
つ前記第2の超電導巻線に流れる逆向き電流を検出する
電流検出手段。 〔4〕 前記電流検出手段の出力に基づいて前記第1又
は第2の超電導巻線のクエンチを検出するクエンチ検出
手段。
【0014】
【作用】この発明の請求項1に係る超電導巻線のクエン
チ検出装置においては、交流電源によって、第1の超電
導巻線が励磁される。また、前記交流電源によって、前
記第1の超電導巻線に並列接続された第2の超電導巻線
が励磁される。さらに、クエンチ検出手段によって、前
記第1及び第2の超電導巻線に流れる電流に基づいて前
記第1又は第2の超電導巻線のクエンチが検出される。
【0015】この発明の請求項2に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置においては、交流電源によって、第1の
超電導巻線が励磁される。また、前記交流電源によっ
て、前記第1の超電導巻線に並列接続された第2の超電
導巻線が励磁される。さらに、第1の電流検出手段によ
って、前記第1の超電導巻線に流れる電流が検出され、
この第1の電流検出手段に逆向きに接続された第2の電
流検出手段によって、前記第2の超電導巻線に流れる電
流が検出される。そして、クエンチ検出手段によって、
前記第1及び第2の電流検出手段の出力に基づいて前記
第1又は第2の超電導巻線のクエンチが検出される。
【0016】この発明の請求項3に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置においては、交流電源によって、第1の
超電導巻線が励磁される。また、前記交流電源によっ
て、前記第1の超電導巻線に並列接続された第2の超電
導巻線が励磁される。さらに、第1の電流検出手段によ
って、前記第1の超電導巻線に流れる電流が検出され、
この第1の電流検出手段に逆向きに接続された第2の電
流検出手段によって、前記第2の超電導巻線に流れる電
流が検出される。またさらに、バランス手段によって、
前記第1及び第2の超電導巻線のインダクタンスが同じ
になるようにされる。そして、クエンチ検出手段によっ
て、前記第1及び第2の電流検出手段並びに前記バラン
ス手段から形成されたブリッジ回路の出力に基づいて前
記第1又は第2の超電導巻線のクエンチが検出される。
【0017】この発明の請求項4に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置においては、交流電源によって、第1の
超電導巻線が励磁される。また、前記交流電源によっ
て、前記第1の超電導巻線に並列接続された第2の超電
導巻線が励磁される。さらに、電流検出手段によって、
前記第1の超電導巻線に流れる電流が検出されかつ前記
第2の超電導巻線に流れる逆向き電流が検出される。そ
して、クエンチ検出手段によって、前記電流検出手段の
出力に基づいて前記第1又は第2の超電導巻線のクエン
チが検出される。
【0018】
【実施例】実施例1.この発明の実施例1の構成を図1
及び図2を参照しながら説明する。図1は、この発明の
実施例1を一部ブロックで示す回路図であり、交流電源
1〜クライオスタット4、及び半導体スイッチ7〜機械
的なスイッチ10は上述した従来装置のものと同様であ
る。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示
す。
【0019】図1において、5A及び5Bは並列に接続
された超電導巻線、11A及び11Bは超電導巻線5A
及び5Bに流れる電流を検出する電流検出センサ、20
は入力側が電流検出センサ11A及び11Bのそれぞれ
のマイナス側に接続され、かつ出力側が半導体スイッチ
7に接続されたコンパレータである。なお、電流検出セ
ンサ11Aのプラス側が電流検出センサ11Bのプラス
側に接続され、それぞれの出力が互いに逆方向になるよ
うに接続されている。
【0020】図2は、この発明の実施例1の電流検出セ
ンサを示す図である。同図において、21は高周波トロ
イダルコア、22は高周波トロイダルコア21に巻線し
た銅線である。従って、電流検出センサ11A、11B
はロゴスキー(Rogowskii)コイルを構成して
おり、高周波トロイダルコア21の中心を超電導巻線の
リード線が貫通している。なお、高周波トロイダルコア
21は、比透磁率が100以下である。
【0021】ところで、この発明の請求項1に係るクエ
ンチ検出手段は、例えば、前述したこの発明の実施例1
では電流検出センサ11A及び11B、並びにコンパレ
ータ20から構成される。
【0022】つぎに、前述した実施例1の動作を説明す
る。上述したように、超電導巻線は超電導巻線5A及び
5Bの並列巻線で構成されている。交流電源1を用いて
超電導巻線5A及び5Bに電流を通電すると、超電導巻
線5A及び5Bのインダクタンスが等しければ超電導巻
線5A及び5Bに流れる電流は等しい。従って、電流検
出センサ11A及び11Bは同一の信号を検出する。つ
まり、電流検出センサ11A及び11Bの出力が互いに
逆向きになるように接続されているので、コンパレータ
20に入力される信号は零となる。
【0023】ここで、超電導巻線5Aがクエンチした場
合について考えてみる。超電導巻線5Aがクエンチする
と抵抗が発生し、超電導巻線5Aと発生した抵抗の直列
回路となる。従って、超電導巻線5Bと比べると電流が
小さくなり、位相も異なってくる。
【0024】電流検出センサ11A及び11Bで検出さ
れる信号のレベルと位相が異なると、コンパレータ20
にはある所定レベルの信号が入力される。また、超電導
巻線5Bがクエンチした場合にも同様にコンパレータ2
0には、ある所定レベルの信号が入力される。
【0025】超電導巻線5A又は5Bがクエンチしてい
ない場合にはコンパレータ20の入力信号は零である
が、どちらか一方がクエンチすると、コンパレータ20
にはある所定レベルの信号が入力され、クエンチの判定
が可能となる。
【0026】図2に示す電流検出センサ11A、11B
を用いると電力損失を抑えることができる。また、高周
波トロイダルコア21の飽和磁束密度は電流及び比透磁
率の逆数に比例するので、例えば比透磁率が100程度
以下の小さいものを用いると、高周波トロイダルコア2
1の断面積を小さくしてもトロイダルコア内の磁束密度
が飽和しない。さらに、トロイダルコアとして高周波ト
ロイダルコア21を用いると、トロイダルコア内のヒス
テリシス損失が小さくなる。なお、上記比透磁率を満足
する高周波トロイダルコア21が市販されている。
【0027】超電導巻線5A及び5Bはクライオスタッ
ト4の中に収納されており、通常、電流検出センサ11
A及び11Bもクライオスタット4内に収納されてい
る。超電導巻線5A及び5Bは液体ヘリウム中に浸され
ており、電流検出センサ11A及び11Bも同様に液体
ヘリウム中に浸されている。あるいは、低温のガスヘリ
ウム中に設置されてもよい。従って、ロゴスキーコイル
で消費される損失が大きいと、高価な液体ヘリウムの消
費量が多くなる。コアに用いる鉄心の量は少ないほうが
望ましい。
【0028】なお、通常、室温で使用されている変流器
をクライオスタット4内に収納するのは外径寸法の制約
から困難である。また、使用されている鉄心の量が多く
損失が大きくなり経済的でない。
【0029】この発明の実施例1は、前述したように、
並列に接続された超電導巻線5A及び5Bのそれぞれに
電流検出センサ11A及び11Bを取り付けて、電流検
出センサ11A及び11Bを電流に対して互いに逆向き
に接続し、検出信号をコンパレータ20に供給している
ので、超電導巻線5A又は5Bのいずれか一方がクエン
チしても半導体スイッチ7を遮断できる。すなわち、簡
単で安価な構成により超電導の並列巻線のクエンチを検
出することができるという効果を奏する。
【0030】実施例2.なお、前述した実施例1では超
電導巻線5A及び5Bのインダクタンスが等しいことを
前提としたが、バランス抵抗23を用いてインダクタン
スが異なる場合でもクエンチを検出できるようにしたも
のが実施例2である。
【0031】この発明の実施例2の構成を図3を参照し
ながら説明する。図3は、この発明の実施例2の要部を
示す図であり、図示していない他の部分は上述した実施
例1のものと同様である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0032】図3において、電流検出センサ11A及び
11Bのマイナス側同士の間にバランス抵抗23が挿入
されて、ブリッジが形成されている。
【0033】ところで、この発明の請求項3に係るクエ
ンチ検出手段は、例えば、実施例2ではコンパレータ2
0に相当する。
【0034】つぎに、前述した実施例2の動作を説明す
る。超電導巻線5A及び5Bのインダクタンスが同じで
あれば、それぞれに流れる電流が同じになり電流検出セ
ンサ11A及び11Bの出力も同じになる。ところが、
超電導巻線5A及び5Bのインダクタンスが異なると、
クエンチが生じていない場合でもコンパレータ20には
入力信号が現れるために、クエンチの判定が困難とな
る。
【0035】そこで、バランス抵抗23を用いてブリッ
ジを形成し、超電導巻線5A及び5Bがクエンチしてい
ないときにはコンパレータ20への入力信号が零となる
ようにバランス抵抗23を調整してバランスさせ、クエ
ンチの判定を容易にする。
【0036】実施例3.図4に示したように、ロゴスキ
ーコイル内に超電導巻線5A及び5Bの電流が互いに逆
向きに流れるように配線した電流検出センサ24を用い
る場合には、クエンチが生じていないときにはロゴスキ
ーコイルの出力は零となる。超電導巻線5A又は5Bの
どちらか一方がクエンチすると、それぞれの超電導巻線
5A又は5Bに流れる電流に差が生じ、ロゴスキーコイ
ルの出力は零でなくなる。従って、クエンチの検出が可
能となる。この電流検出センサ24を用いると、電流検
出センサの数を半分にできるために経済的である。
【0037】ところで、この発明の請求項4に係る電流
検出手段は、例えば、実施例3では電流検出センサ24
に相当し、この発明の請求項4に係るクエンチ検出手段
は、実施例3ではコンパレータ20に相当する。
【0038】実施例4.また、前述した実施例1から実
施例3までは超電導巻線の並列巻線の数が2つの場合に
ついて説明したが、図5に示すように3つの場合あるい
はそれ以上の数でもよいことはいうまでもない。図5
は、この発明の実施例4の要部を示す回路図である。
【0039】図5において、超電導巻線5Aには電流検
出センサ11A及び11Dが設置され、超電導巻線5B
には電流検出センサ11B及び11Eが同様に設置さ
れ、超電導巻線5Cには電流検出センサ11C及び11
Fが同様に設置されている。
【0040】クエンチの検出は、図6に示すように、各
々異なる並列巻線5A〜5Cに設置された2個の電流検
出センサを用いて1対とし、合計3対をコンパレータ2
0A、20B、20Cのそれぞれに接続し、コンパレー
タ20A〜20Cの出力をORゲート25で論理和をと
って行う。こうすることにより、3つの並列巻線のうち
のいずれの超電導巻線5A〜5Cがクエンチしても実施
例1と同様の効果を奏する。なお、電流検出センサを共
用すればその数を半分に減らすことができる。
【0041】実施例5.ところで前述した各実施例の説
明では、コイルについて述べたが、図7に示すように、
変圧器にも利用できることはいうまでもなく、前述した
各実施例と同様の効果を奏する。
【0042】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る超電導巻線の
クエンチ検出装置は、以上説明したとおり、交流電源に
よって励磁される第1の超電導巻線と、この第1の超電
導巻線に並列接続され、前記交流電源によって励磁され
る第2の超電導巻線と、前記第1及び第2の超電導巻線
に流れる電流に基づいて前記第1又は第2の超電導巻線
のクエンチを検出するクエンチ検出手段とを備えたの
で、超電導巻線の電圧信号を取り出すことなく、超電導
巻線のクエンチを検出することができるという効果を奏
する。
【0043】この発明の請求項2に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、以上説明したとおり、交流電源によ
って励磁される第1の超電導巻線と、この第1の超電導
巻線に並列接続され、前記交流電源によって励磁される
第2の超電導巻線と、前記第1の超電導巻線に流れる電
流を検出する第1の電流検出手段と、この第1の電流検
出手段に逆向きに接続され、前記第2の超電導巻線に流
れる電流を検出する第2の電流検出手段と、前記第1及
び第2の電流検出手段の出力に基づいて前記第1又は第
2の超電導巻線のクエンチを検出するクエンチ検出手段
とを備えたので、超電導巻線の電圧信号を取り出すこと
なく、超電導巻線のクエンチを検出することができ、ま
た、簡単で安価な構成により超電導の並列巻線のクエン
チを検出することができるという効果を奏する。
【0044】この発明の請求項3に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、以上説明したとおり、交流電源によ
って励磁される第1の超電導巻線と、この第1の超電導
巻線に並列接続され、前記交流電源によって励磁される
第2の超電導巻線と、前記第1の超電導巻線に流れる電
流を検出する第1の電流検出手段と、この第1の電流検
出手段に逆向きに接続され、前記第2の超電導巻線に流
れる電流を検出する第2の電流検出手段と、前記第1及
び第2の超電導巻線のインダクタンスが同じになるよう
にするバランス手段と、前記第1及び第2の電流検出手
段並びに前記バランス手段から形成されたブリッジ回路
の出力に基づいて前記第1又は第2の超電導巻線のクエ
ンチを検出するクエンチ検出手段とを備えたので、超電
導巻線の電圧信号を取り出すことなく、超電導巻線のク
エンチを検出することができ、また、前記第1及び第2
の超電導巻線のインダクタンスが異なる場合でもクエン
チを検出できるという効果を奏する。
【0045】この発明の請求項4に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、以上説明したとおり、交流電源によ
って励磁される第1の超電導巻線と、この第1の超電導
巻線に並列接続され、前記交流電源によって励磁される
第2の超電導巻線と、前記第1の超電導巻線に流れる電
流を検出しかつ前記第2の超電導巻線に流れる逆向き電
流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力
に基づいて前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを
検出するクエンチ検出手段とを備えたので、超電導巻線
の電圧信号を取り出すことなく、超電導巻線のクエンチ
を検出することができ、また、電流検出手段の数を半分
にできるために経済的であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す回路図である。
【図2】この発明の実施例1の電流検出センサを示す図
である。
【図3】この発明の実施例2の要部を示す図である。
【図4】この発明の実施例3の電流検出センサを示す図
である。
【図5】この発明の実施例4を示す回路図である。
【図6】この発明の実施例4の電流検出センサの接続を
示す図である。
【図7】この発明の実施例5を示す回路図である。
【図8】従来の超電導巻線のクエンチ検出装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 交流電源 5A、5B 超電導巻線 5C、5D 超電導巻線 7 半導体スイッチ 11A、11B、11C、11D 電流検出センサ 11E、11F、11G、11H 電流検出センサ 20 コンパレータ 20A、20B、20C コンパレータ 24 電流検出センサ 25 ORゲート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この発明の請求項3に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、次に掲げる手段を備えたものであ
る。 〔1〕 交流電源によって励磁される第1の超電導巻
線。 〔2〕 この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
流電源によって励磁される第2の超電導巻線。 〔3〕 前記第1の超電導巻線に流れる電流を検出する
第1の電流検出手段。 〔4〕 この第1の電流検出手段に接続され、前記第2
の超電導巻線に流れる電流を検出する第2の電流検出手
段。 〔5〕 前記第1及び第2の超電導巻線のインダクタン
スが同じになるようにするバランス手段。 〔6〕 前記第1及び第2の電流検出手段並びに前記バ
ランス手段から形成されたブリッジ回路の出力に基づい
て前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを検出する
クエンチ検出手段。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】この発明の請求項3に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置においては、交流電源によって、第1の
超電導巻線が励磁される。また、前記交流電源によっ
て、前記第1の超電導巻線に並列接続された第2の超電
導巻線が励磁される。さらに、第1の電流検出手段によ
って、前記第1の超電導巻線に流れる電流が検出され、
この第1の電流検出手段に接続された第2の電流検出手
段によって、前記第2の超電導巻線に流れる電流が検出
される。またさらに、バランス手段によって、前記第1
及び第2の超電導巻線のインダクタンスが同じになるよ
うにされる。そして、クエンチ検出手段によって、前記
第1及び第2の電流検出手段並びに前記バランス手段か
ら形成されたブリッジ回路の出力に基づいて前記第1又
は第2の超電導巻線のクエンチが検出される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図3において、直列接続された電流検出セ
ンサ11A及び11Bと並列に接続されたバランス抵抗
23ブリッジが形成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】この発明の請求項3に係る超電導巻線のク
エンチ検出装置は、以上説明したとおり、交流電源によ
って励磁される第1の超電導巻線と、この第1の超電導
巻線に並列接続され、前記交流電源によって励磁される
第2の超電導巻線と、前記第1の超電導巻線に流れる電
流を検出する第1の電流検出手段と、この第1の電流検
出手段に接続され、前記第2の超電導巻線に流れる電流
を検出する第2の電流検出手段と、前記第1及び第2の
超電導巻線のインダクタンスが同じになるようにするバ
ランス手段と、前記第1及び第2の電流検出手段並びに
前記バランス手段から形成されたブリッジ回路の出力に
基づいて前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを検
出するクエンチ検出手段とを備えたので、超電導巻線の
電圧信号を取り出すことなく、超電導巻線のクエンチを
検出することができ、また、前記第1及び第2の超電導
巻線のインダクタンスが異なる場合でもクエンチを検出
できるという効果を奏する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源によって励磁される第1の超電
    導巻線、この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
    流電源によって励磁される第2の超電導巻線、並びに前
    記第1及び第2の超電導巻線に流れる電流に基づいて前
    記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを検出するクエ
    ンチ検出手段を備えたことを特徴とする超電導巻線のク
    エンチ検出装置。
  2. 【請求項2】 交流電源によって励磁される第1の超電
    導巻線、この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
    流電源によって励磁される第2の超電導巻線、前記第1
    の超電導巻線に流れる電流を検出する第1の電流検出手
    段、この第1の電流検出手段に逆向きに接続され、前記
    第2の超電導巻線に流れる電流を検出する第2の電流検
    出手段、並びに前記第1及び第2の電流検出手段の出力
    に基づいて前記第1又は第2の超電導巻線のクエンチを
    検出するクエンチ検出手段を備えたことを特徴とする超
    電導巻線のクエンチ検出装置。
  3. 【請求項3】 交流電源によって励磁される第1の超電
    導巻線、この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
    流電源によって励磁される第2の超電導巻線、前記第1
    の超電導巻線に流れる電流を検出する第1の電流検出手
    段、この第1の電流検出手段に逆向きに接続され、前記
    第2の超電導巻線に流れる電流を検出する第2の電流検
    出手段、前記第1及び第2の超電導巻線のインダクタン
    スが同じになるようにするバランス手段、並びに前記第
    1及び第2の電流検出手段並びに前記バランス手段から
    形成されたブリッジ回路の出力に基づいて前記第1又は
    第2の超電導巻線のクエンチを検出するクエンチ検出手
    段を備えたことを特徴とする超電導巻線のクエンチ検出
    装置。
  4. 【請求項4】 交流電源によって励磁される第1の超電
    導巻線、この第1の超電導巻線に並列接続され、前記交
    流電源によって励磁される第2の超電導巻線、前記第1
    の超電導巻線に流れる電流を検出しかつ前記第2の超電
    導巻線に流れる逆向き電流を検出する電流検出手段、並
    びに前記電流検出手段の出力に基づいて前記第1又は第
    2の超電導巻線のクエンチを検出するクエンチ検出手段
    を備えたことを特徴とする超電導巻線のクエンチ検出装
    置。
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