JPH06131755A - 磁気記録再生装置のモータ制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のモータ制御装置

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JPH06131755A
JPH06131755A JP4282668A JP28266892A JPH06131755A JP H06131755 A JPH06131755 A JP H06131755A JP 4282668 A JP4282668 A JP 4282668A JP 28266892 A JP28266892 A JP 28266892A JP H06131755 A JPH06131755 A JP H06131755A
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JP
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speed
capstan
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JP4282668A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Sumida
勝利 隅田
Masanobu Shimizu
正信 清水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動回路を変更せずに、エラーデータ変換回
路によってモータの制御特性の改善を図る。 【構成】 磁気テープが低負荷で走行中に負荷変動が大
きくなった場合、速度ゲイン乗算回路9からのエラーデ
ータを、エラーデータの符号判定と、符号反転後任意設
定可能な値との加算、およびキャプスタンモータ4の回
転方向の切り換え信号の出力を行うエラーデータ変換回
路10に入力し、エラーデータ変換回路10で変換され
たエラーデータをD/A変換器14でD/A変換後、ア
ナログ電圧として駆動回路16に入力することによっ
て、速度制御ループとしての制御性が向上し、磁気テー
プの走行する速度偏差を小さくでき、磁気テープに記録
された情報を正確に読み取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
ー(VTR)やデジタルオーディオテープレコーダー
(DAT)、デジタルコンパクトカセットレコーダー
(DCC)などに用いることのできる、磁気記録再生装
置のモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRやDAT、DCCなどの磁
気テープを一定速度で走行させるためのモータ制御装置
が多用化されている。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
磁気記録再生装置のモータ制御装置の一例について説明
する。
【0004】図12は従来の磁気記録再生装置のモータ
制御装置のブロック図を示すものである。図12におい
て、1は磁気テープ、2はピンチローラ、3はキャプス
タン、4はキャプスタン3を駆動させるキャプスタンモ
ータ、5はキャプスタン3の回転速度に比例した周波数
の信号を出力する周波数発生器(FG)、6はFG5の
出力信号の周期を内部クロックを計数することによりキ
ャプスタン3の回転速度をデジタル値で出力するキャプ
スタン速度検出回路、7は磁気テープ1の目標とする走
行速度に対応した任意設定可能なキャプスタン3の目標
回転速度をデジタル値で出力する速度目標値出力回路、
8はキャプスタン速度検出回路6の出力値と速度目標値
出力回路7の出力値との差をエラーデータとしてデジタ
ル値で出力する引算器、9は引算器8からのエラーデー
タに任意設定可能なゲイン(正の数)を乗算してデジタ
ル値を出力する速度ゲイン乗算回路、11はキャプスタ
ンモータ4の回転方向を決定させるための回転方向指
令、14は速度ゲイン乗算回路9からのエラーデータを
アナログ電圧に変換するD/A変換器、15はキャプス
タンモータ4を駆動させるために必要な基準電圧、16
はD/A変換器14からのアナログ電圧と、基準電圧1
5、および回転方向指令11をもとにキャプスタンモー
タ4を駆動させる駆動回路である。
【0005】以上のように構成された磁気記録再生装置
のモータ制御装置について、以下図12を用いてその動
作を説明する。
【0006】図12において、キャプスタン3、キャプ
スタンモータ4、FG5、キャプスタン速度検出回路
6、速度目標値出力回路7、引算器8、速度ゲイン乗算
器9、回転方向指令11、D/A変換器14、基準電圧
15、駆動回路16からなる速度制御ループで、FG5
からの出力周波数がキャプスタン速度検出回路6にてキ
ャプスタン3の回転速度値として検出されて、この回転
速度値が目標速度値出力回路7からの目標回転速度値に
相当する値になると、キャプスタンモータ4はほぼ一定
回転で安定に回転するような構成となっている。
【0007】ここで磁気テープ1がPLAY/CUE/
FFなどの走行状態中にキャプスタン3に何らかの負荷
変動が加わって、たとえばキャプスタン速度検出回路6
からの回転速度値が速度目標値出力回路7からの目標回
転速度値より小さくなったとき、引算器8からは正の数
のエラーデータとしてデジタル値が出力される。このデ
ジタル値が速度ゲイン乗算回路9にて任意設定可能なゲ
イン(正の数)で乗算されたのちD/A変換器14に入
力される。D/A変換器14では入力されたエラーデー
タに比例したアナログ電圧に変換するとともに、エラー
データが正の数なら基準電圧15より高いアナログ電圧
に、エラーデータが負の数なら基準電圧15より低いア
ナログ電圧に変換するように構成されており、この場合
エラーデータが正の数であることから、基準電圧15よ
りも高いアナログ電圧に変換されることとなる。
【0008】ところで回転方向指令11からは磁気テー
プの走行方向に対応して正転か反転かのどちらか一方の
指令信号が出力されることとなり、たとえばPLAY/
CUE/FFなどの状態では正転指令、REVIEW/
REWなどの状態では反転指令が出力されるものとする
と、この場合はPLAY/CUE/FFなどの走行状態
中であることから回転方向指令11からは正転指令が常
時出力される。
【0009】駆動回路16では回転方向指令11からの
指令信号によってキャプスタンモータ4の回転方向を決
定し、基準電圧15とD/A変換器14からのアナログ
電圧によってキャプスタンモータ4の駆動を制御するよ
うになっており、図13に示すようにD/A変換器14
からのアナログ電圧が基準電圧15より低いときにはキ
ャプスタンモータ4には電流を流さず、D/A変換器1
4からのアナログ電圧が基準電圧15以上のときに、そ
のアナログ電圧に比例した電流をキャプスタンモータ4
に流すような制御特性を持っている。
【0010】このことより回転方向指令11から正転指
令信号が、D/A変換器14からは基準電圧15よりも
高いアナログ電圧が駆動回路16に入力されると、駆動
回路16ではそのアナログ電圧に比例した電流をキャプ
スタンモータ4に流すことによって、キャプスタン3を
同一回転方向で、回転速度を加速させて目標とする回転
速度に近づけていき、この一連の動作を継続することで
目標とする回転速度でほぼ安定に回転することとなる。
【0011】また、逆にキャプスタン速度検出回路6か
らの回転速度値が速度目標値出力回路7からの目標回転
速度値より大きくなったときも同様で、D/A変換器1
4からは基準電圧15よりも低い電圧が出力されて、駆
動回路16では図13に示す特性からキャプスタンモー
タ4には電流を流さないようにし、キャプスタンモータ
4の慣性によってキャプスタン3の回転速度を現状より
も少し遅い速度で回転させて目標とする回転速度に近づ
けていき、この一連の動作を継続することで目標とする
回転速度でほぼ安定に回転することとなる。
【0012】図14は速度ゲイン乗算回路9からD/A
変換器14に入力されるエラーデータに対するD/A変
換器14からのアナログ電圧の関係を表したものであ
り、速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器14に入力
されるエラーデータがゼロのときD/A変換器14から
のアナログ電圧は基準電圧15に相当し、速度ゲイン乗
算回路9からD/A変換器14に入力されるエラーデー
タが正の数のときはD/A変換器14からのアナログ電
圧は基準電圧15よりも高い電圧、速度ゲイン乗算回路
9からD/A変換器14に入力されるエラーデータが負
の数のときはD/A変換器14からのアナログ電圧は基
準電圧15よりも低い電圧に変換されることとなり、こ
の関係と図13の駆動回路16の制御特性から、速度ゲ
イン乗算回路9からD/A変換器14に入力されるエラ
ーデータに対する駆動回路16でキャプスタンモータ4
に流す電流の関係は図15のように表される。
【0013】図16は磁気テープ1を低負荷および高負
荷の状態で走行させたとき、速度ゲイン乗算回路9から
D/A変換器14に入力されるエラーデータと駆動回路
16でキャプスタンモータ4に流す電流の関係を表すグ
ラフ上で、実際にどのように動作するかを具体的に表し
たものである。
【0014】図16において、Aは高負荷時においてキ
ャプスタンモータ4を所定の回転速度で駆動させるため
の動作ポイント、A1は高負荷時における負荷変動によ
る動作ポイントの上限値、A2は高負荷時における負荷
変動による動作ポイントの下限値、Bは低負荷において
キャプスタンモータ4を所定の回転速度で動作させるた
めの動作ポイント、B1は低負荷時における負荷変動に
よる動作ポイントの上限値、B2は低負荷時における負
荷変動による動作ポイントの下限値、Eaは高負荷時に
おいてキャプスタンモータ4を所定の回転速度で駆動さ
せるために速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器14
に入力されるエラーデータ、Ea1は高負荷時における
負荷変動によって速度ゲイン乗算回路9からD/A変換
器14に入力されるエラーデータの上限値、Ea2は高
負荷時における負荷変動によって速度ゲイン乗算回路9
からD/A変換器14に入力されるエラーデータの下限
値、Ebは低負荷時においてキャプスタンモータ4を所
定の回転速度で駆動させるために速度ゲイン乗算回路9
からD/A変換器14に入力されるエラーデータ、Eb
1は低負荷時における負荷変動によって速度ゲイン乗算
回路9からD/A変換器14に入力されるエラーデータ
の上限値、Eb2は高負荷時における負荷変動によって
速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器14に入力され
るエラーデータの下限値、Iaは高負荷時においてキャ
プスタンモータ4を所定の回転速度で駆動させるために
キャプスタンモータ4に流す電流、Ia1は高負荷時に
おける負荷変動によってキャプスタンモータ4に流す電
流の上限値、Ia2は高負荷時における負荷変動によっ
てキャプスタンモータ4に流す電流の下限値である。I
bは低負荷時においてキャプスタンモータ4を所定の回
転速度で駆動させるためにキャプスタンモータ4に流す
電流、Ib1は低負荷時における負荷変動によってキャ
プスタンモータ4に流す電流の上限値、Ib2は低負荷
時における負荷変動によってキャプスタンモータ4に流
す電流の下限値である。
【0015】図12および図16を用いて、磁気テープ
1が低負荷および高負荷の状態で走行する場合、速度ゲ
イン乗算回路9からD/A変換器14に入力されるエラ
ーデータと駆動回路16でキャプスタンモータ4に流す
電流の関係を表すグラフ上での実際の動作を説明する。
【0016】磁気テープ1が高負荷の状態で走行する場
合は、キャプスタン3、キャプスタンモータ4、FG
5、キャプスタン速度検出回路6、速度目標値出力回路
7、引算器8、速度ゲイン乗算器9、回転方向指令1
1、D/A変換器14、基準電圧15、駆動回路16か
らなる速度制御ループにおいて、速度目標値出力回路7
からの目標回転速度値に対してキャプスタン速度検出回
路6からの回転速度値はかなり小さい値を示すようにな
り、結果として速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器
14に入力されるエラーデータはかなり大きな正の数に
なって(図16のEa)、駆動回路16ではIaの電流
を流すことから、磁気テープが高負荷の状態で走行する
ときの動作ポイントはAであることがわかる。また、実
際には負荷変動が存在するために、これによって速度ゲ
イン乗算回路9からD/A変換器14に入力されるエラ
ーデータがEa1からEa2まで変化すると考えた場
合、動作としてはA1からA2までの間を変動しながら
キャプスタンモータ4の駆動を制御することとなる。
【0017】同様に磁気テープ1が低負荷の状態で走行
する場合には、高負荷の状態よりも速度目標値出力回路
7からの目標回転速度値とキャプスタン速度検出回路6
からの回転速度値との差は小さくなり、結果として速度
ゲイン乗算回路9からD/A変換器14に入力されるエ
ラーデータは図16のEbになり、キャプスタンモータ
4にはIbの電流を流すことになる。また、実際には負
荷変動によって速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器
14に入力されるエラーデータがEb1からEb2まで
変化すると考えた場合、動作としてはB1からB2まで
の間を変動しながらキャプスタンモータ4の駆動を制御
することとなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の磁気記録再生装置のモータ制御装置では、磁
気テープ1が低負荷の状態で走行する場合、負荷変動に
よって速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器14に入
力されるエラーデータがゼロより小さい負の数になるこ
とがある(図16のEb2)。負荷変動が小さければ速
度ゲイン乗算回路9からD/A変換器14に入力される
エラーデータはゼロをわずかに下回るだけで、図12で
の速度制御ループにおいては特に問題は生じないが、何
らかの要因によって負荷変動が急激に大きくなった場合
には、図16のB1からB2までの動作範囲を越えて、
速度ゲイン乗算回路9からD/A変換器14に入力され
るエラーデータが下限はEb2よりもさらに小さくなる
(負の数として大きくなる)とともに、上限はEb1よ
りもさらに大きくなる。速度ゲイン乗算回路9からD/
A変換器14に入力されるエラーデータがEb1よりも
大きくなる場合は、キャプスタンモータ4にそのエラー
データが大きくなった分だけの電流を余計に流すことに
よって所定の回転速度に早く上げることができるが、エ
ラーデータがEb2よりも小さくなった(負の数として
大きくなった)場合、キャプスタンモータ4に流す電流
はエラーデータがEb2の時に流す電流と全く同じであ
るとともにその電流はゼロである。このことから速度ゲ
イン乗算回路9からD/A変換器14に入力されるエラ
ーデータがゼロより小さいときにはキャプスタンモータ
4は所定の回転速度に早く下げることはできず、慣性に
よって徐々に所定の回転速度に下がることとなるため、
速度制御ループ全体としての応答速度が非常に遅くな
り、磁気テープの走行する速度偏差が大きくなって、結
果として磁気テープに記録された情報を正確に読み取る
ことができなくなるとともに、磁気テープ上に正確に情
報を記録できなくなってしまうという問題点を有してい
た。
【0019】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、駆動
回路の変更を行わずに速度制御ループ全体の制御性を向
上することによって、負荷変動が急激に大きくなって
も、磁気テープの走行する速度偏差を小さくして、磁気
テープに記録された情報を正確に読み取るとともに、磁
気テープ上に正確に情報を記録することのできる磁気記
録再生装置のモータ制御装置を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の磁気記録再生装置のモータ制御装置は、磁気
テープを走行させるためのキャプスタンおよびピンチロ
ーラと、前記キャプスタンを駆動させるキャプスタンモ
ータと、前記キャプスタンの回転速度に比例して発生さ
れる速度検出信号の周期または周波数から前記キャプス
タンの回転速度に対応するデジタル値を出力する速度検
出手段と、前記磁気テープの目標とする走行速度に対応
した前記キャプスタンの回転速度をデジタル値で出力す
る速度目標値出力手段と、前記速度目標値出力手段から
の出力値と前記速度検出手段の出力値との差をエラーデ
ータとしてデジタル値で出力する速度誤差検出手段と、
前記速度誤差検出手段からのエラーデータに任意設定可
能なゲイン(正の数)を乗算してデジタル値を出力する
速度ゲイン乗算手段と、前記速度ゲイン乗算手段から出
力されるエラーデータが正の数か負の数かによって、前
記エラーデータをそのままデジタル値として出力する
か、前記エラーデータの符号を反転した後、任意設定可
能な値を加算した結果をデジタル値で出力するかの切り
換えを行うと同時に、前記キャプスタンモータの回転方
向を切り換えるための回転方向切り換え信号を出力する
エラーデータ変換手段と、前記キャプスタンモータの回
転方向を決定させるための指令を出力する回転方向指令
出力手段と、前記回転方向指令出力手段の出力を反転さ
せて出力する回転方向指令反転出力手段と、前記エラー
データ変換手段の回転方向切り換え信号によって、前記
回転方向指令出力手段からの指令あるいは前記回転方向
指令反転出力手段からの反転指令を切り換えて出力する
指令切り換え手段と、前記エラーデータ変換手段の出力
をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、前記キャプ
スタンモータを駆動させるための基準となる電圧を出力
する基準電圧出力手段と、前記D/A変換器の出力と前
記基準電圧出力手段の出力、および前記指令切り換え手
段からの出力を駆動信号として前記キャプスタンモータ
を駆動させる駆動手段とを備えたものである。
【0021】
【作用】本発明は上記した構成によって、磁気テープが
低負荷の状態で走行中に負荷変動が急激に大きくなっ
て、速度ゲイン乗算手段からのエラーデータがゼロを大
きく下回る場合も、速度ゲイン乗算手段からのエラーデ
ータをいったんエラーデータ変換手段に入力し、エラー
データ変換手段ではエラーデータが負の数であり、あら
かじめ任意設定された値より小さい(負の数として大き
い)と判定したときに、エラーデータの符号を反転(正
の数に)した後、前記のあらかじめ任意設定された値を
加算した結果をデジタル値としてD/A変換手段へ出力
するとともに、駆動手段に回転方向指令反転出力手段か
らの指令が出力されるように指令切り換え手段に回転方
向切り換え信号を出力することによって、駆動手段では
基準電圧出力手段からの基準電圧より高いD/A変換手
段からのアナログ電圧が入力されるとともに、回転方向
指令出力手段からの指令とは逆の回転方向指令が入力さ
れることとなるために、キャプスタンモータを逆転する
ように駆動することとなり、所定の回転速度に早く下げ
ることができ、速度制御ループ全体としての応答速度が
非常に早くなって磁気テープの走行する速度偏差を小さ
くできて、結果として磁気テープに記録された情報を正
確に読み取ることができるとともに、磁気テープ上に正
確に情報を記録することができる。
【0022】さらに、駆動手段を変更することなく、速
度制御ループ全体としての制御性の改善を図ることがで
きる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1を参照し
ながら説明する。
【0024】図1は本発明の実施例における磁気記録再
生装置のモータ制御装置全体のブロック図を示すもので
ある。図1において、1は磁気テープ、2はピンチロー
ラ、3はキャプスタン、4はキャプスタン3を駆動させ
るキャプスタンモータ、5はキャプスタン3の回転速度
に比例した周波数の信号を出力するFG、6はFG5の
出力信号の周期を内部クロックを計数することによりキ
ャプスタン3の回転速度をデジタル値で出力するキャプ
スタン速度検出回路、7は磁気テープ1の目標とする走
行速度に対応した任意設定可能なキャプスタン3の目標
回転速度をデジタル値で出力する速度目標値出力回路、
8はキャプスタン速度検出回路6の出力値と速度目標値
出力回路7の出力値との差をエラーデータとしてデジタ
ル値で出力する引算器、9は引算器8からのエラーデー
タに任意設定可能なゲイン(正の数)を乗算してデジタ
ル値を出力する速度ゲイン乗算回路、10は速度ゲイン
乗算手段9から出力されるエラーデータが正の数か負の
数かによって、エラーデータをそのままデジタル値とし
て出力するか、エラーデータの符号を反転した後、任意
設定可能な値を加算した結果をデジタル値で出力するか
の切り換えを行うと同時に、キャプスタンモータ4の回
転方向を切り換えるための回転方向切り換え信号を出力
するエラーデータ変換回路、11はキャプスタンモータ
4の回転方向を決定させるための回転方向指令、12は
回転方向指令11を反転する反転器、13はエラーデー
タ変換回路12からの回転方向切り換え信号によって回
転方向指令11か反転器12を通った指令に切り換える
切り換えスイッチ、14はエラーデータ変換回路10か
らのエラーデータをアナログ電圧に変換するD/A変換
器、15はキャプスタンモータ4を駆動させるために必
要な基準電圧、16はD/A変換器14からのアナログ
電圧と、基準電圧15、および切り換えスイッチ13か
らの回転方向指令をもとにキャプスタンモータ4を駆動
させる駆動回路である。
【0025】以上のように構成された本実施例の磁気記
録再生装置のモータ制御装置について、以下図1を用い
てその動作を説明する。
【0026】図1において、キャプスタン3、キャプス
タンモータ4、FG5、キャプスタン速度検出回路6、
速度目標値出力回路7、引算器8、速度ゲイン乗算器
9、エラーデータ変換回路10、回転方向指令11、反
転器12、切り換えスイッチ13、D/A変換器14、
基準電圧15、駆動回路16からなる速度制御ループ
で、FG5からの出力周波数がキャプスタン速度検出回
路6にてキャプスタン3の回転速度値として検出され
て、この回転速度値が目標速度値出力回路7からの目標
回転速度値に相当する値になると、キャプスタンモータ
4はほぼ一定回転で安定に回転するような構成となって
いる。
【0027】ここで磁気テープ1がPLAY/CUE/
FFなどの走行状態中にキャプスタン3に何らかの負荷
変動が加わって、たとえばキャプスタン速度検出回路6
からの回転速度値が速度目標値出力回路7からの目標回
転速度値より小さくなったとき、引算器8からは正の数
のエラーデータとしてデジタル値が出力される。このデ
ジタル値が速度ゲイン乗算回路9にて任意設定可能なゲ
イン(正の数)で乗算されたのちエラーデータ変換回路
10に入力される。エラーデータ変換回路10では入力
されたエラーデータが正の数の場合は、そのままエラー
データをデジタル値としてD/A変換器14へ出力する
とともに、キャプスタンモータ4の回転方向を回転方向
指令11からの指令のままになるように切り換えスイッ
チ13へ回転方向切り換え信号を出力する。
【0028】D/A変換器14では入力されたエラーデ
ータに比例したアナログ電圧に変換するとともに、エラ
ーデータが正の数なら基準電圧15より高いアナログ電
圧に、エラーデータが負の数なら基準電圧15より低い
アナログ電圧に変換するように構成されており、この場
合エラーデータが正の数であることから、基準電圧15
よりも高いアナログ電圧に変換されることとなる。
【0029】ところで回転方向指令11からは磁気テー
プの走行方向に対応して正転か反転かのどちらか一方の
指令信号が出力されることとなり、たとえばPLAY/
CUE/FFなどの状態では正転指令、REVIEW/
REWなどの状態では反転指令が出力されるものとする
と、この場合はPLAY/CUE/FFなどの走行状態
中であることから回転方向指令11からは正転指令が常
時出力され、切り換えスイッチ13においてもエラーデ
ータ変換回路10からの回転方向切り換え信号により、
正転指令側に設定されていることとなる。
【0030】駆動回路16では切り換えスイッチ13を
通った回転方向指令信号によってキャプスタンモータ4
の回転方向を決定し、基準電圧15とD/A変換器14
からのアナログ電圧によってキャプスタンモータ4の駆
動を制御するようになっており、図2に示すようにD/
A変換器14からのアナログ電圧が基準電圧15より低
いときにはキャプスタンモータ4には電流を流さず、D
/A変換器14からのアナログ電圧が基準電圧15以上
のときに、そのアナログ電圧に比例した電流をキャプス
タンモータ4に流すような制御特性を持っていることか
ら、切り換えスイッチ13から正転指令信号が、D/A
変換器14からは基準電圧15よりも高いアナログ電圧
が駆動回路16に入力されると、駆動回路16ではその
アナログ電圧に比例した電流をキャプスタンモータ4に
流すことによって、キャプスタン3を同一回転方向で、
回転速度を加速させて目標とする回転速度に近づけてい
き、この一連の動作を継続することで目標とする回転速
度でほぼ安定に回転することとなる。
【0031】また、逆にキャプスタン速度検出回路6か
らの回転速度値が速度目標値出力回路7からの目標回転
速度値より大きくなったとき、引算器8からは負の数の
エラーデータとしてデジタル値が出力される。このデジ
タル値が速度ゲイン乗算回路9にて任意設定可能なゲイ
ン(正の数)で乗算されたのちエラーデータ変換回路1
0に入力される。エラーデータ変換回路10では入力さ
れたエラーデータが負の数の場合、エラーデータがあら
かじめ任意設定された値より小さいとき(負の数として
大きいとき)には、エラーデータの符号を反転(正の数
に)した後、そのあらかじめ任意設定された値を加算し
た結果をデジタル値で出力するとともに、切り換えスイ
ッチ13が反転器12からの回転方向指令信号に切り換
わるように回転方向切り換え信号を切り換えスイッチ1
3へ出力して、エラーデータがあらかじめ任意設定され
た値以上のときにはエラーデータが正の数の場合と同じ
ようにデジタル値と回転方向切り換え信号を出力する。
【0032】エラーデータがあらかじめ任意設定された
値より小さい値であった場合は、前記のエラーデータ変
換回路10の動作によって、D/A変換器14からは基
準電圧15より高いアナログ電圧が出力されることとな
り、駆動回路16では切り換えスイッチ13から回転方
向指令11とは逆の回転方向指令が入力されることか
ら、キャプスタンモータ4を逆転するように駆動させよ
うとして、キャプスタン3の回転速度を減速させて目標
とする回転速度に近づけていき、またエラーデータがあ
らかじめ任意設定された値以上であった場合は、前記の
エラーデータ変換回路10の動作によって、D/A変換
器14からは基準電圧15より低いアナログ電圧が出力
され、駆動回路16ではキャプスタンモータ4に電流を
流さないようにして、キャプスタンモータ4の慣性によ
ってキャプスタン3の回転速度を現状よりも少し遅い速
度で回転させて目標とする回転速度に近づけていき、こ
の一連の動作を継続することで目標とする回転速度でほ
ぼ安定に回転することとなる。
【0033】図3は図1における速度ゲイン乗算回路9
からエラーデータ変換回路10に入力されるエラーデー
タに対するD/A変換器14からのアナログ電圧の関係
を表したものである。図3において、αはあらかじめ任
意設定されたエラーデータ値であり、速度ゲイン乗算回
路9からエラーデータ変換回路10に入力されるエラー
データがα以上の場合は、エラーデータが正の方向へ大
きくなるにしたがってD/A変換器14からのアナログ
電圧が基準電圧15より低い電圧からプラスの方向に上
昇し、速度ゲイン乗算回路9からエラーデータ変換回路
10に入力されるエラーデータがαよりも小さい(負の
数として大きい)場合は、エラーデータが負の方向へ大
きくなるにしたがってD/A変換器14からのアナログ
電圧が基準電圧15以上の電圧からプラスの方向に上昇
することとなる。
【0034】以上のことから速度ゲイン乗算回路9から
エラーデータ変換回路10に入力されるエラーデータに
よって駆動回路16でキャプスタンモータ4に流す電流
は図4のように表すことができる。図4においてエラー
データがゼロからあらかじめ任意設定された値(図4の
α)までの間は、キャプスタンモータ4には電流を流さ
ない区間でありこの区間を不感帯領域(デッドゾーン)
と呼ぶ。
【0035】図5は磁気テープ1を低負荷および高負荷
の状態で走行させたとき、図1における速度ゲイン乗算
回路9からエラーデータ変換回路10に入力されるエラ
ーデータと駆動回路16でキャプスタンモータ4に流す
電流の関係を表すグラフ上で、実際にどのように動作す
るかを具体的に表したものである。
【0036】図5において、Aは高負荷時においてキャ
プスタンモータ4を所定の回転速度で駆動させるための
動作ポイント、A1は高負荷時における負荷変動による
動作ポイントの上限値、A2は高負荷時における負荷変
動による動作ポイントの下限値、Bは低負荷においてキ
ャプスタンモータ4を所定の回転速度で動作させるため
の動作ポイント、B1は低負荷時における負荷変動によ
る動作ポイントの上限値、B2は低負荷時における負荷
変動による動作ポイントの下限値、Eaは高負荷時にお
いてキャプスタンモータ4を所定の回転速度で駆動させ
るために速度ゲイン乗算回路9からエラーデータ変換回
路10に入力されるエラーデータ、Ea1は高負荷時に
おける負荷変動によって速度ゲイン乗算回路9からエラ
ーデータ変換回路10に入力されるエラーデータの上限
値、Ea2は高負荷時における負荷変動によって速度ゲ
イン乗算回路9からエラーデータ変換回路10に入力さ
れるエラーデータの下限値、Ebは低負荷時においてキ
ャプスタンモータ4を所定の回転速度で駆動させるため
に速度ゲイン乗算回路9からエラーデータ変換回路10
に入力されるエラーデータ、Eb1は低負荷時における
負荷変動によって速度ゲイン乗算回路9からエラーデー
タ変換回路10に入力されるエラーデータの上限値、E
b2は高負荷時における負荷変動によって速度ゲイン乗
算回路9からエラーデータ変換回路10に入力されるエ
ラーデータの下限値、Iaは高負荷時においてキャプス
タンモータ4を所定の回転速度で駆動させるためにキャ
プスタンモータ4に流す電流、Ia1は高負荷時におけ
る負荷変動によってキャプスタンモータ4に流す電流の
上限値、Ia2は高負荷時における負荷変動によってキ
ャプスタンモータ4に流す電流の下限値である。Ibは
低負荷時においてキャプスタンモータ4を所定の回転速
度で駆動させるためにキャプスタンモータ4に流す電
流、Ib1は低負荷時における負荷変動によってキャプ
スタンモータ4に流す電流の上限値、Ib2は低負荷時
における負荷変動によってキャプスタンモータ4に流す
電流の下限値である。
【0037】図1および図5を用いて、磁気テープ1が
低負荷および高負荷の状態で走行する場合、速度ゲイン
乗算回路9からエラーデータ変換回路10に入力される
エラーデータと駆動回路16でキャプスタンモータ4に
流す電流の関係を表すグラフ上での実際の動作を説明す
る。
【0038】磁気テープ1が高負荷の状態で走行する場
合は、図1のキャプスタン3、キャプスタンモータ4、
FG5、キャプスタン速度検出回路6、速度目標値出力
回路7、引算器8、速度ゲイン乗算回路9、エラーデー
タ変換回路10、回転方向指令11、反転器12、切り
換えスイッチ13、D/A変換器14、基準電圧15、
駆動回路16からなる速度制御ループにおいて、速度目
標値出力回路7からの目標回転速度値に対してキャプス
タン速度検出回路6からの回転速度値はかなり小さい値
を示すようになり、結果として速度ゲイン乗算回路9か
らエラーデータ変換回路10に入力されるエラーデータ
はかなり大きな正の数になって(図5のEa)、駆動回
路16ではIaの電流をキャプスタンモータ4に流すこ
とから、磁気テープが高負荷の状態で走行するときの動
作ポイントはAであることがわかる。また、実際には負
荷変動が存在するために、これによって速度ゲイン乗算
回路9からエラーデータ変換回路10に入力されるエラ
ーデータがEa1からEa2まで変化すると考えた場
合、動作としてはA1からA2までの間を変動しながら
キャプスタンモータ4の駆動を制御することとなる。
【0039】同様に磁気テープ1が低負荷の状態で走行
する場合には、高負荷の状態よりも速度目標値出力回路
7からの目標回転速度値とキャプスタン速度検出回路6
からの回転速度値との差は小さくなり、結果として速度
ゲイン乗算回路9からエラーデータ変換回路10に入力
されるエラーデータは図5のEbになり、キャプスタン
モータ4にはIbの電流を流すことになる。また、実際
には負荷変動によって速度ゲイン乗算回路9からエラー
データ変換回路10に入力されるエラーデータがEb1
からEb2まで変化すると考えた場合、動作としてはB
1からB2までの間を変動しながらキャプスタンモータ
4の駆動を制御することとなる。
【0040】ところで、磁気テープが低負荷の状態で走
行中に負荷変動が急激に大きくなった場合は、図6に示
すように速度ゲイン乗算回路9からエラーデータ変換回
路10に入力されるエラーデータがEb1’からEb
2’まで大きく変動することとなり、エラーデータが負
の数でさらに不感帯領域を越えたときには、回転方向を
逆転にしてキャプスタンモータ4を駆動させるようにな
る。
【0041】このように磁気テープが低負荷の状態で走
行中に負荷変動が急激に大きくなった場合においては、
駆動回路16では回転方向を逆転させるようにキャプス
タンモータ4を駆動するようになり、目標とする回転速
度に早く下げることができ、速度制御ループ全体として
の応答速度を非常に早くすることができる。
【0042】また、前記の不感帯領域の大きさおよび位
置は任意に設定が可能であり、磁気テープを走行させた
ときの負荷の状態によって決定されるが、この不感帯領
域がなかった場合は、図7のような速度ゲイン乗算回路
9からエラーデータ変換回路10へ入力されるエラーデ
ータとD/A変換器14からのアナログ電圧の関係を表
すグラフ、および図8のような速度ゲイン乗算回路9か
らエラーデータ変換回路10へ入力されるエラーデータ
と駆動回路16からキャプスタンモータ4に流す電流の
関係を表すグラフから、磁気テープが低負荷の状態で走
行するときには負荷変動によりエラーデータがゼロの付
近を変動することとなり、キャプスタンモータ4が正
転、反転を繰り返しながら駆動するようになる。このよ
うな状態を継続していると回転方向の切り換えによっ
て、キャプスタンモータ4に振動や回転ムラが生じ、ま
たキャプスタンモータ4に流れる電流にも切り換えノイ
ズが発生することとなって実用上での問題を有すること
となるため、この問題を解決するためにも不感帯領域は
必要なものである。
【0043】図9はエラーデータ変換回路10でのエラ
ーデータの変換手順をフローチャートで示したものであ
る。
【0044】以上のように本実施例によれば、磁気テー
プが低負荷の状態で走行中に負荷変動が急激に大きくな
った場合でも、エラーデータ変換回路10で速度ゲイン
乗算回路9からエラーデータ変換回路10に入力される
エラーデータを変換するとともに、キャプスタンモータ
4の回転方向を切り換える信号を出力することによっ
て、駆動回路16の変更を行わずに速度制御ループ全体
としての制御性の改善が図れて、磁気テープの走行する
速度偏差を小さくでき、結果として磁気テープに記録さ
れた情報を正確に読み取ることができ、また磁気テープ
上に正確に情報を記録することができる。
【0045】なお図1において、キャプスタン速度検出
回路6、速度目標値出力回路7、引算器8、速度ゲイン
乗算回路9、エラーデータ変換回路10、反転器12、
切り換えスイッチ13、D/A変換器14は1つのIC
として構成でき、またさらにマイクロコンピュータのソ
フトウエアとしても構成が可能であり、キャプスタン3
の回転速度を変更するときでも、速度目標値出力回路7
からの回転速度目標値と速度ゲイン乗算回路9で乗算す
るゲイン、およびエラーデータ変換回路10での不感帯
領域の設定をソフトウエアで変更することで対応するこ
とができ、ハードウエアの追加、変更を不要とすること
ができる。
【0046】また、ソフトウエアの構成によってエラー
データ変換回路10では不感帯領域の位置を図10およ
び図11のようにも設定が可能となって、磁気テープの
走行する負荷状態によって設定を最適化するようなこと
にも応用できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気テープが低
負荷の状態で走行中に負荷変動が急激に大きくなって、
速度ゲイン乗算手段からのエラーデータがゼロを大きく
下回る場合も、速度ゲイン乗算手段からのエラーデータ
をいったんエラーデータ変換手段に入力し、エラーデー
タ変換手段ではエラーデータが負の数であり、あらかじ
め任意設定された値より小さい(負の数として大きい)
と判定したときに、エラーデータの符号を反転(正の数
に)した後、前記のあらかじめ任意設定された値を加算
した結果をデジタル値としてD/A変換手段へ出力する
とともに、駆動手段に回転方向指令反転出力手段からの
指令が出力されるように指令切り換え手段に回転方向切
り換え信号を出力することによって、駆動手段では基準
電圧出力手段からの基準電圧より高いD/A変換手段か
らのアナログ電圧が入力されるとともに、回転方向指令
出力手段からの指令とは逆の回転方向指令が入力される
こととなるために、キャプスタンモータを逆転するよう
に駆動することとなり、所定の回転速度に早く下げるこ
とができ、速度制御ループ全体としての応答速度が非常
に早くなって磁気テープの走行する速度偏差を小さくで
きて、結果として磁気テープに記録された情報を正確に
読み取ることができるとともに、磁気テープ上に正確に
情報を記録することができるという効果を得ることがで
きるものである。
【0048】さらに、デジタル回路とソフトウエアプロ
グラムによって装置が構成できるために、駆動回路を変
更することなく、速度制御ループ全体としての制御性の
改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における磁気記録再生装置のモ
ータ制御装置のブロック図
【図2】駆動回路の制御特性図
【図3】本発明の実施例における磁気記録再生装置のモ
ータ制御装置の速度ゲイン乗算回路からエラーデータ変
換回路に入力されるエラーデータに対するD/A変換器
からのアナログ電圧の関係を示す特性図
【図4】同装置の速度ゲイン乗算回路からエラーデータ
変換回路に入力されるエラーデータに対する駆動回路か
らキャプスタンモータに流す電流の関係を示す特性図
【図5】同装置の磁気テープを低負荷および高負荷の状
態で走行させたときの速度ゲイン乗算回路からエラーデ
ータ変換回路に入力されるエラーデータに対する駆動回
路からキャプスタンモータに流す電流の関係を示す特性
【図6】同装置の磁気テープが低負荷の状態で走行中に
負荷変動が急激に大きくなったときの速度ゲイン乗算回
路からエラーデータ変換回路に入力されるエラーデータ
に対する駆動回路からキャプスタンモータに流す電流の
関係を示す特性図
【図7】同装置の不感帯領域がないときの速度ゲイン乗
算回路からエラーデータ変換回路に入力されるエラーデ
ータに対するD/A変換器からのアナログ電圧の関係を
示す特性図
【図8】同装置の不感帯領域がないときの速度ゲイン乗
算回路からエラーデータ変換回路に入力されるエラーデ
ータに対する駆動回路からキャプスタンモータに流す電
流の関係を示す特性図
【図9】同装置のエラーデータ変換回路でのエラーデー
タの変換手順を示すフローチャート図
【図10】同装置の速度ゲイン乗算回路からエラーデー
タ変換回路に入力されるエラーデータに対する駆動回路
からキャプスタンモータに流す電流の関係で、不感帯領
域の中心がエラーデータのゼロになるよう不感帯領域を
設定した特性図
【図11】同装置の速度ゲイン乗算回路からエラーデー
タ変換回路に入力されるエラーデータに対する駆動回路
からキャプスタンモータに流す電流の関係で、不感帯領
域をエラーデータが正の数になる位置に設定した特性図
【図12】従来の磁気記録再生装置のモータ制御装置の
ブロック図
【図13】駆動回路の制御特性を示す特性図
【図14】従来の磁気記録再生装置のモータ制御装置の
速度ゲイン乗算回路からD/A変換器に入力されるエラ
ーデータに対するD/A変換器からのアナログ電圧の関
係を示す特性図
【図15】同装置の速度ゲイン乗算回路からD/A変換
器に入力されるエラーデータに対する駆動回路からキャ
プスタンモータに流す電流の関係を示す特性図
【図16】同装置の磁気テープを低負荷および高負荷の
状態で走行させたときの速度ゲイン乗算回路からD/A
変換器に入力されるエラーデータに対する駆動回路から
キャプスタンモータに流す電流の関係を示す特性図
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 ピンチローラ 3 キャプスタン 4 キャプスタンモータ 5 FG 6 キャプスタン速度検出回路 7 速度目標値出力回路 8 引算器 9 速度ゲイン乗算回路 10 エラーデータ変換回路 11 回転方向指令 12 反転器 13 切り換えスイッチ 14 D/A変換器 15 基準電圧 16 駆動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを走行させるためのキャプス
    タンおよびピンチローラと、前記キャプスタンを駆動さ
    せるキャプスタンモータと、前記キャプスタンの回転速
    度に比例して発生される速度検出信号の周期または周波
    数から前記キャプスタンの回転速度に対応するデジタル
    値を出力する速度検出手段と、前記磁気テープの目標と
    する走行速度に対応した前記キャプスタンの回転速度を
    デジタル値で出力する速度目標値出力手段と、前記速度
    目標値出力手段からの出力値と前記速度検出手段の出力
    値との差をエラーデータとしてデジタル値で出力する速
    度誤差検出手段と、前記速度誤差検出手段からのエラー
    データに任意設定可能なゲイン(正の数)を乗算してデ
    ジタル値を出力する速度ゲイン乗算手段と、前記速度ゲ
    イン乗算手段から出力されるエラーデータが正の数か負
    の数かによって、前記エラーデータをそのままデジタル
    値として出力するか、前記エラーデータの符号を反転し
    た後、任意設定可能な値を加算した結果をデジタル値で
    出力するかの切り換えを行うと同時に、前記キャプスタ
    ンモータの回転方向を切り換えるための回転方向切り換
    え信号を出力するエラーデータ変換手段と、前記キャプ
    スタンモータの回転方向を決定させるための指令を出力
    する回転方向指令出力手段と、前記回転方向指令出力手
    段の出力を反転させて出力する回転方向指令反転出力手
    段と、前記エラーデータ変換手段の回転方向切り換え信
    号によって、前記回転方向指令出力手段からの指令ある
    いは前記回転方向指令反転出力手段からの反転指令を切
    り換えて出力する指令切り換え手段と、前記エラーデー
    タ変換手段の出力をアナログ電圧に変換するD/A変換
    器と、前記キャプスタンモータを駆動させるための基準
    となる電圧を出力する基準電圧出力手段と、前記D/A
    変換器の出力と前記基準電圧出力手段の出力、および前
    記指令切り換え手段からの出力を駆動信号として前記キ
    ャプスタンモータを駆動させる駆動手段とを備えたこと
    を特徴とする磁気記録再生装置のモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エラーデータ変換手段では、前記速
    度ゲイン乗算手段からのエラーデータが正の数の場合
    は、そのままエラーデータをデジタル値として出力し
    て、前記駆動手段に前記回転方向指令出力手段からの指
    令が出力されるように前記指令切り換え手段に前記回転
    方向切り換え信号を出力し、前記速度ゲイン乗算手段か
    らのエラーデータが負の数の場合は、前記エラーデータ
    が任意設定可能な値より小さいときのみ、前記エラーデ
    ータの符号を反転した後、前記任意設定可能な値を加算
    した結果をデジタル値として出力して、前記駆動手段に
    前記回転方向指令反転出力手段からの指令が出力される
    ように前記指令切り換え手段に前記回転方向切り換え信
    号を出力するようになり、前記エラーデータが前記任意
    設定可能な値以上のときは前記エラーデータが正の数の
    場合と同じように出力することを特徴とする磁気記録再
    生装置のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段では、前記D/A変換器の
    出力と前記基準電圧出力手段の出力を比較して、前記D
    /A変換器の出力が前記基準電圧出力手段の出力より低
    い場合は、前記キャプスタンモータを駆動させないよう
    に電流は流さず、前記D/A変換器の出力が前記基準電
    圧出力手段の出力より高い場合は、前記キャプスタンモ
    ータを前記指令切り換え手段からの回転方向指令に従っ
    た方向へ、前記D/A変換器からの出力に比例した電流
    を流して駆動させることを特徴とする磁気記録再生装置
    のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記D/A変換器では、前記エラーデー
    タ変換手段の出力に比例したアナログ電圧に変換すると
    ともに、前記エラーデータ変換手段の出力が正の数の場
    合は前記基準電圧出力手段からの出力より高いアナログ
    電圧に、前記エラーデータ変換手段の出力が負の数の場
    合は前記基準電圧出力手段からの出力より低いアナログ
    電圧に変換することを特徴とする磁気記録再生装置のモ
    ータ制御装置。
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