JPH06131455A - ディジタルカラー画像再生装置 - Google Patents

ディジタルカラー画像再生装置

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JPH06131455A
JPH06131455A JP4280031A JP28003192A JPH06131455A JP H06131455 A JPH06131455 A JP H06131455A JP 4280031 A JP4280031 A JP 4280031A JP 28003192 A JP28003192 A JP 28003192A JP H06131455 A JPH06131455 A JP H06131455A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白地上の文字、網点上、色地上文字の画質を
向上させるとともに、網点印刷原稿に発生するモアレを
効果的に除去する。 【構成】 入力画像データは、反射率リニアのR,G,
Bデータである。判定回路1は、注目画素が文字エッジ
である確率を算出し、判定回路2は、注目画素が白地上
の文字エッジである確率を算出する。平滑化回路3は、
判定回路2の結果に応じて平滑化の強さの度合いを変え
る。つまり、白地上の文字である確率が大きいほど平滑
化の度合いを弱くする。エッジ強調回路4は、判定回路
1の結果に応じてエッジ強調の強さの度合いを変える。
つまり、文字である確率が大きいほどエッジ強調の度合
いを強くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画質の向上を図るフィ
ルタリング手段を備えたディジタルカラー画像再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機、ファクシミリなどの
画像処理装置で取り扱われる原稿は、文字原稿、写真原
稿、網点印刷原稿の3種類に大きく分類される。そし
て、これら原稿を画像処理装置によって再生処理する場
合、それぞれに要求される画質評価が異なるため像域分
離処理によって各領域に最適な処理が施される。
【0003】かかる像域分離処理としては、従来から種
々の方法が提案されている。例えば、1992画像電子
学会年次大会予稿 40 pp183−186の図1
(論文1)、あるいは本出願人の提案による「文字/絵
柄(網点、写真)混在画像の像域分離方式」電子情報通
信学会論文誌 Vol.J75−DI1 No.1 pp39
−47 1992年1月(論文2)に記載された像域分
離方法がある。
【0004】しかしながら、従来の像域分離処理を用い
た適応処理には、次のような欠点がある。すなわち、 (1)白地上の文字は、像域分離によって文字処理が施
されるが、網点のかかった文字や色地上の文字は、像域
分離の難しさから文字と絵柄の混在処理がなされたり、
あるいはほとんどが絵柄処理(解像度が低い)が施され
るという問題があった。
【0005】(2)像域分離は局所的な情報に基づいて
判定するため、ある程度の誤分離は避けられない。この
ため、写真原稿、網点印刷原稿中に画質劣化する領域が
多少とも存在することになる。
【0006】(3)低線数の網点印刷原稿に対し、文字
との像域分離の難しさから文字と絵柄の混在処理がなさ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したような像域分
離処理における問題を解決するために、前掲した論文1
では、文字領域に対してはエッジ強調を示すフィルタ処
理を施し、網点領域に対しては平滑特性を示すフィルタ
処理を施すことによって、文字領域の画質を向上させ、
網点領域のモアレの発生を抑止している。しかしなが
ら、このような処理方法では、一様に平滑化が施される
ことから、文字画像が劣化するという問題がある。
【0008】他の方法として、特開昭61−15716
2号公報に記載の技術は、エッジ検出に応じて文字領域
に対してエッジ強調処理を施し、網点領域に対して平滑
化処理を施すものである。しかし、上記技術の微分値検
出によるエッジ検出では、文字と網点の認識度が低いた
めに網点印刷原稿中に画質劣化(つまり、誤ってエッジ
強調され、その結果モアレが増大したり、エッジ強調と
平滑化が頻繁に変化することによる画質の劣化)する領
域がかなりの部分を占める。さらに、実際のディジタル
カラー複写機においては、濃度信号に対して平滑化を行
っているので、網点印刷原稿に対して十分なモアレ抑制
効果を期待できないばかりか、色が変化する恐れがあ
る。
【0009】本発明の目的は、白地上の文字、網点上、
色地上文字の画質を向上させるとともに、網点印刷原稿
に発生するモアレを効果的に除去するディジタルカラー
画像再生装置を提供するこにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、原稿をR,G,Bのディ
ジタル画像信号として読み出し、y,m,cまたはy,
m,c,kのインクでディジタル的にプリントするディ
ジタルカラー画像再生装置において、反射率リニアの
R,G,B画像信号に対して、注目画素近傍の特徴量に
応じて平滑化の度合いあるいはエッジ強調の度合いを制
御するフィルタリング手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0011】請求項2記載の発明では、原稿をR,G,
Bのディジタル画像信号として読み出し、y,m,cま
たはy,m,c,kのインクでディジタル的にプリント
するディジタルカラー画像再生装置において、反射率リ
ニアのR,G,B画像信号に対して、注目画素近傍の特
徴量に応じて平滑化の度合いを制御する第1のフィルタ
リング手段と、濃度y,m,cまたはy,m,c,kの
画像信号に対して、注目画素近傍の特徴量に応じてエッ
ジ強調の度合いを制御する第2のフィルタリング手段と
を備えていることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明では、前記平滑化の度
合いを制御する特徴量は、白地上の文字確率であること
を特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明では、前記エッジ強調
の度合いを制御する特徴量は、文字確率であることを特
徴としている。
【0014】請求項5記載の発明では、前記文字確率
は、注目画素と周囲画素との連続性とコントラスト情報
とを用いて算出することを特徴としている。
【0015】請求項6記載の発明では、前記エッジ強調
の度合いを制御する特徴量は、黒確率であることを特徴
としている。
【0016】請求項7記載の発明では、前記黒確率は、
前記R,G,B画像データの最大値に基づいて算出する
ことを特徴としている。
【0017】請求項8記載の発明では、前記黒確率は前
記R,G,B画像データの最大値および各色の値の差の
絶対値の最大値に基づいて算出することを特徴としてい
る。
【0018】請求項9記載の発明では、前記エッジ強調
の度合いを制御する特徴量は、前記文字確率および黒確
率であることを特徴としている。
【0019】請求項10記載の発明では、前記y,m,
c信号と前記k信号に対して、エッジ強調の度合いがそ
れぞれ異なるように制御することを特徴としている。
【0020】
【作用】本装置に入力される画像データは、反射率リニ
アのR,G,Bデータである。第1の判定回路は、注目
画素が文字エッジである確率を算出し、第2の判定回路
は、注目画素が白地上の文字エッジである確率を算出す
る。平滑化回路は、第2の判定回路の結果に応じて平滑
化の強さの度合いを制御し、つまり白地上の文字である
確率が大きいほど平滑化の度合いを弱くするように制御
し、エッジ強調回路は、第1の判定回路の結果に応じて
エッジ強調の強さの度合いを制御し、つまり文字である
確率が大きいほどエッジ強調の度合いを強くするように
制御する。これにより、白地上の文字に対しては基本的
にエッジ強調処理を行っているので、画質が向上し、網
点上、色文字上の文字に対しては、適当な強さで平滑
化、次いでエッジ強調処理しているので、画質を向上さ
せることができ、また反射率リニアのデータに対して平
滑化処理を行っているので、網点印刷原稿に発生するモ
アレを効果的に除去することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図1は、本実施例のブロック構成図であ
る。1は、注目画素が文字エッジである確率を算出する
判定回路、2は、注目画素が白地上の文字エッジである
確率を算出する判定回路、3は、判定回路2の結果に応
じて平滑化の強さの度合いを変化させる平滑化回路、4
は、判定回路1の結果に応じてエッジ強調の強さの度合
いを変化させるエッジ強調回路である。
【0022】〈入力画像データ〉本実施例の入力画像デ
ータは、反射率リニアのデータR,G,Bとする。網点
印刷原稿をCCDを用いたスキャナで読み込むと、原稿
には存在しないサンプリングによる折り返しノイズと網
点周期の干渉によるモアレが生じ、画質の劣化が著しく
大きくなる。これを防ぐために、一般的にはフィルタリ
ングによる平滑化などが有効であるが、これは、反射率
リニアのデータに対してフィルタを掛ける必要がある。
【0023】これは次のような理由による。図2
(a)、(b)は、反射率リニア信号と濃度リニア信号
の平滑化前後を示す図である。図2(b)に示すよう
に、濃度リニアのデータに平滑化を行ってもハイライト
部、ダーク部などでは依然として周期的な濃度変化が残
るため、モアレが除去できないばかりか、色が変わって
しまうという問題がある。
【0024】これに対して、図2(a)に示すように、
反射率リニアのデータに平滑化を行うと、平滑後のデー
タがほぼ平坦(つまりモアレがない)になる。このこと
から、本実施例では、反射率リニアのR,G,Bデータ
が入力画像データとなる。
【0025】〈平滑化回路〉平滑化回路3は、後述する
判定回路2の結果に応じて平滑化の強さの度合いを変化
させる。図3は、第1の実施例の平滑化回路の構成を示
す図であり、判定回路2からの信号jに応じて、フィル
タリングの係数を決定する。本実施例では、フィルタリ
ングのサイズは3×3で行うものとし、図4に示す4つ
の係数A(弱)〜D(強)を準備した。そして、後述す
るjが大きければ大きいほど、つまり白地上の文字であ
る確率が大きいほど、係数選択部は弱い係数すなわち係
数Aを選択して、入力信号に対してフィルタリング処理
する。
【0026】図5は、第2の実施例の平滑化回路の構成
を示す図であり、平滑化しない画像データS2と平滑化
後の画像データS1を、判定回路2からの信号jに応じ
た比率で混合する。ここで、平滑化のフィルタリング
は、例えば前述した図4の係数Dを用いた強い平滑化を
行う。
【0027】例えば、jが0.0から1.0までのパラ
メータとすると、混合部では、次式に従って出力信号を
算出する。すなわち、 Sr=S1r×(1−j)+S2r×j Sg=S1g×(1−j)+S2g×j Sb=S1b×(1−j)+S2b×j これにより、後述するjが大きければ大きいほど、つま
り白地上の文字である確率が大きいほど、平滑化しない
画像信号S2の比が大きくなる。
【0028】〈エッジ強調回路〉このエッジ強調回路
は、後述する判定回路1の結果に応じて、エッジ強調の
度合いを変える。図6は、第1の実施例のエッジ強調回
路の構成を示し、図3の平滑化回路と同様の構成であ
る。判定回路1からの信号hに応じて、フィルタリング
の係数を決定する。本実施例ではフィルタリングのサイ
ズは3×3で行うものとし、図7に示す4つの係数a
(弱)〜d(強)を準備した。そして、後述するhが大
きければ大きいほど、つまり文字である確率が大きいほ
ど、係数選択部は強い係数すなわち係数dを選択して入
力信号に対してフィルタリング処理する。
【0029】図8は、第2の実施例のエッジ強調回路の
構成を示し、図5の平滑化回路と同様の構成である。エ
ッジ強調しない画像データS2とエッジ強調後の画像デ
ータS1を、判定回路1からの信号hに応じた比率で混
合する。フィルタリングは、例えば図7の係数dを用い
た強いエッジ強調を行う。
【0030】例えば、hが0.0から1.0までのパラ
メータとすると、混合部では、次式に従って出力信号を
算出する。すなわち、 Sr=S1r×h+S2r×(1−h) Sg=S1g×h+S2g×(1−h) Sb=S1b×h+S2b×(1−h) これにより、後述するhが大きければ大きいほど、つま
り文字である確率が大きいほど、エッジ強調信号S1の
比が大きくなる。
【0031】図9は、第3の実施例のエッジ強調回路の
構成を示す。判定回路1からの信号hに応じて、図10
に示す式に従ってフィルタリング係数を決定する。初期
係数には例えば、図7の係数dのような強いエッジ強調
用の係数を使用する。
【0032】〈判定回路2〉本実施例の判定回路2は、
注目画素が白地上の文字エッジである確率を算出する回
路であり、「白地上の文字エッジである確率が高いほ
ど、弱い平滑化をする」ための制御信号作成回路であ
る。図11に示すように、判定回路2は、白地検出部と
文字確率検出部の2つの検出ブロックと、それらの総合
判定部とから構成されている。
【0033】白地検出部は、注目画素の近傍の白地確率
を決定するブロックである。図12(a)は、白地検出
方法の一例を説明する図であり、(b)は白地検出部の
構成を示す図である。すなわち、R,G,Bの各データ
に対して、2値化後の白画素が、注目画素の両側に何画
素存在するかを計数し、それぞれの計数値の最大値に応
じて白地確率を決定する。本実施例では、出力の白地確
率(S)は0から1までの実数で表される。
【0034】文字確率検出部は、注目画素の文字エッジ
確率を決定するブロックである。すなわち、3×3のマ
スクにおいて、図13に示す4つのパターンについてマ
ッチングを行って文字度Pを算出する。すなわち、この
文字度Pは注目画素と周囲画素との連続性を表すことに
なる。
【0035】Th1>Th2>0としたとき、 if(全ての画素xi>Th1) then 文字度P1=2 else if(全ての画素xi>Th2) then 文字度P1=1 else then 文字度P1=0 を算出する。
【0036】また、注目画素の濃度レベルをL、画素A
の濃度レベルをAとしたとき、コントラストは、L−A
となる。Thα>Thβ>Thγ>Thδ>Thε>0
としたとき、 if(L−A>Thα) then 文字度P2=5 else if(L−A>Thβ) then 文字度
P2=4 else if(L−A>Thγ) then 文字度
P2=3 else if(L−A>Thδ) then 文字度
P2=2 else if(L−A>Thε) then 文字度
P2=1 を算出する。
【0037】そして、文字確率検出部は、上記算出され
た文字度P1と文字度P2を加算し(文字度P=P1+
P2)、4つのパターンの文字度Pの内、最大の値を注
目画素の文字度Pとする。なお、文字確率検出の入力信
号は、グリーンデータ(G)を用いる。
【0038】総合判定部は、式j=S×Pに従って平滑
化の制御信号を算出する。そして、ハードウェア化する
第1、第2の実施例の平滑化回路に応じて必要な制御信
号に量子化、正規化などを行う。例えば、第1の実施例
の平滑化回路に対しては、jとして2ビットの信号を出
力し、第2の実施例の平滑化回路に対しては、jとして
〔0,1〕に正規化して出力する。
【0039】〈判定回路1〉図14は、第1の実施例の
判定回路1(文字確率検出部)を示す。この判定回路
は、注目画素が文字エッジである確率を算出する回路で
ある。すなわち、「文字エッジである確率が高いほど強
いエッジ強調を行う」ための制御信号作成回路である。
【0040】図15は、第2の実施例の判定回路1(黒
確率検出部)を示す。この判定回路は、注目画素が黒で
ある確率を算出する回路である。すなわち、「黒である
確率が高いほど強いエッジ強調を行う」ための制御信号
作成回路である。
【0041】図16は、第3の実施例の判定回路1を示
す。この判定回路は、黒確率検出部と文字確率検出部と
総合判定部とからなり、注目画素が黒文字エッジである
確率を算出する回路である。すなわち、「黒文字エッジ
である確率が高いほど強いエッジ強調を行う」ための制
御信号作成回路である。
【0042】文字確率検出部で構成された判定回路とし
て、本実施例では、図11に示した文字確率検出部を用
いる。文字確率Pは,3ビット出力となるが、エッジ強
調回路に必要な制御信号に量子化、正規化などを行う。
例えば、前述した第1の実施例のエッジ強調回路に対し
ては、信号hとして上位2ビットの信号を出力し、第2
の実施例のエッジ強調回路に対しては、信号hとして
〔0,1〕に正規化して出力し、第3の実施例のエッジ
強調回路に対しては、信号hとして大小を反転して出力
する(例えば、文字度Pが7のときhを0とし、初期係
数を用いた強いエッジ強調処理を行う)。
【0043】黒確率検出部は、注目画素がどの程度黒に
近いかを算出するブロックである。図17、図18は、
黒確率検出部の2つの実施例の構成である。
【0044】図17の黒確率検出部では、log変換回
路で反射率リニアのデータを濃度リニアのデータにした
後、それぞれのデータの最小値を最小値回路で求める。
これは、反射率リニアの画像データの最大値を算出する
ことと同義である。出力の黒確率Kは0から1までの実
数となる。
【0045】また、図18の黒確率検出部では、log
変換回路で反射率リニアのR,G,Bデータを濃度リニ
アのデータc,m,yにした後、それぞれのデータの最
小値aを最小値回路で求める(これは、反射率リニアの
画像データの最大値を算出することと同義である)。さ
らに、データc,m,yに対して、次式で示す演算を演
算回路で行う。
【0046】すなわち、b=max(|c−m|,|m
−y|,|y−c|) そして、b−aの演算を行った後、正規化し、黒確率K
を出力する。
【0047】図16の総合判定部では、h=K×Pでエ
ッジ強調の制御信号を算出する。そして、ハードウェア
化する第1、第2、第3の実施例のエッジ強調回路に応
じて必要な制御信号に量子化、正規化などを行う。例え
ば、第1の実施例のエッジ強調回路に対しては、hとし
て2ビットの信号を出力し、第2の実施例のエッジ強調
回路に対しては、hとして〔0,1〕に正規化して出力
する。
【0048】図19は、判定回路1として図16を用
い、判定回路2として図11を用いて構成した場合の本
実施例の一構成例である。
【0049】図20は、上記した実施例をディジタルカ
ラー画像再生装置に適用したときの構成を示す。入力画
像データは、判定回路2の判定結果に応じて平滑化さ
れ、log変換回路で濃度データに変換される。UCR
回路では、濃度データc’,m’,y’の信号の最小値
から黒成分を生成し、元の濃度データから黒成分を差し
引き、新たな濃度データc,m,yを生成する。
【0050】つまり、k=min(c’,m’,y’) c=c’−k m=m’−k y=y’−k そして、濃度データc,m,y,kは、判定回路1の判
定結果に応じてエッジ強調され、出力画像データとな
り、図示しないカラープリンタなどに画像が再生出力さ
れる。
【0051】図21は、ディジタルカラー画像再生装置
の他の実施例の構成を示す。この実施例では、エッジ強
調回路として、色成分(c,m,y)用のエッジ強調回
路αと黒成分(k)用のエッジ強調回路βが設けられて
いる。図22は、c,m,y用のフィルタ係数を示し、
図23は、k用のフィルタ係数を示す。そして、c,
m,yフィルタの係数に比べて、kフィルタの係数をよ
り強いものとする。これによって、黒成分のみが他の色
成分より強いエッジ強調がかけられる。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、2記
載の発明によれば、画像の特徴量に応じて、フィルタの
度合いの制御を行っているので、従来の像域分離型の処
理に比べて画質がより向上する。また、反射率リニアの
データに対して平滑化処理を行っているので、網点印刷
原稿に発生するモアレを、色が変化することなく効果的
に除去することができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、白地上の文
字に対しては平滑化を行わないようにし、基本的にエッ
ジ強調処理のみを行っているので、白地上の文字の画質
を向上させることができる。
【0054】請求項4、5記載の発明によれば、文字の
確率の高いところに対してエッジ強調処理を行っている
ので、文字の画質を向上させることができる。また、網
点上、色文字上の文字に対しては、適度な強さで平滑化
処理、次いでエッジ強調処理しているので、画質を向上
させることができる。
【0055】請求項6、7、8記載の発明によれば、黒
成分の高いところにのみエッジ強調処理を行っているの
で、絵柄の画質が向上し、かつ黒文字の画質が向上す
る。
【0056】請求項9記載の発明によれば、黒文字にの
みエッジ強調処理を行っているので、絵柄のグレー部分
の画質が向上し、さらに黒文字の画質を向上させること
ができる。
【0057】請求項10記載の発明によれば、黒部分の
エッジ強調度が他の色成分のエッジ強調度よりも強いの
で、黒文字の画質が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のブロック構成図である。
【図2】(a)、(b)は、反射率リニア信号と濃度リ
ニア信号の平滑化前後を示す図である。
【図3】第1の実施例の平滑化回路の構成を示す図であ
る。
【図4】平滑化用の異なるフィルタリングの係数を示
す。
【図5】第2の実施例の平滑化回路の構成を示す図であ
る。
【図6】第1の実施例のエッジ強調回路の構成を示す図
である。
【図7】エッジ強調の異なるフィルタリングの係数を示
す。
【図8】第2の実施例のエッジ強調回路の構成を示す図
である。
【図9】第3の実施例のエッジ強調回路の構成を示す図
である。
【図10】第3の実施例のエッジ強調回路のフィルタリ
ング係数を決定する式である。
【図11】判定回路2の構成を示す図である。
【図12】(a)は白地検出方法の一例を説明する図、
(b)は白地検出部の構成を示す図である。
【図13】文字確率検出用の4種類のパターンを示す図
である。
【図14】第1の実施例の判定回路1の構成を示す図で
ある。
【図15】第2の実施例の判定回路1の構成を示す図で
ある。
【図16】第3の実施例の判定回路1の構成を示す図で
ある。
【図17】第1の実施例の黒確率検出部の構成を示す図
である。
【図18】第2の実施例の黒確率検出部の構成を示す図
である。
【図19】判定回路1として図16を用い、判定回路2
として図11を用いて構成した場合の本実施例の一構成
例である。
【図20】本実施例のディジタルカラー画像再生装置の
構成を示す図である。
【図21】ディジタルカラー画像再生装置の他の構成を
示す図である。
【図22】c,m,y用のフィルタ係数を示す図であ
る。
【図23】k用のフィルタ係数を示す図である。
【符号の説明】
1、2 判定回路 3 平滑化回路 4 エッジ強調回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿をR,G,Bのディジタル画像信号
    として読み出し、y,m,cまたはy,m,c,kのイ
    ンクでディジタル的にプリントするディジタルカラー画
    像再生装置において、反射率リニアのR,G,B画像信
    号に対して、注目画素近傍の特徴量に応じて平滑化の度
    合いあるいはエッジ強調の度合いを制御するフィルタリ
    ング手段を備えていることを特徴とするディジタルカラ
    ー画像再生装置。
  2. 【請求項2】 原稿をR,G,Bのディジタル画像信号
    として読み出し、y,m,cまたはy,m,c,kのイ
    ンクでディジタル的にプリントするディジタルカラー画
    像再生装置において、反射率リニアのR,G,B画像信
    号に対して、注目画素近傍の特徴量に応じて平滑化の度
    合いを制御する第1のフィルタリング手段と、濃度y,
    m,cまたはy,m,c,kの画像信号に対して、注目
    画素近傍の特徴量に応じてエッジ強調の度合いを制御す
    る第2のフィルタリング手段とを備えていることを特徴
    とするディジタルカラー画像再生装置。
  3. 【請求項3】 前記平滑化の度合いを制御する特徴量は
    白地上の文字確率であることを特徴とする請求項1また
    は2記載のディジタルカラー画像再生装置。
  4. 【請求項4】 前記エッジ強調の度合いを制御する特徴
    量は、文字確率であることを特徴とする請求項1または
    2記載のディジタルカラー画像再生装置。
  5. 【請求項5】 前記文字確率は、注目画素と周囲画素と
    の連続性とコントラスト情報とを用いて算出することを
    特徴とする請求項3または4記載のディジタルカラー画
    像再生装置。
  6. 【請求項6】 前記エッジ強調の度合いを制御する特徴
    量は、黒確率であることを特徴とする請求項1または2
    記載のディジタルカラー画像再生装置。
  7. 【請求項7】 前記黒確率は、前記R,G,B画像デー
    タの最大値に基づいて算出することを特徴とする請求項
    6記載のディジタルカラー画像再生装置。
  8. 【請求項8】 前記黒確率は、前記R,G,B画像デー
    タの最大値および各色の値の差の絶対値の最大値に基づ
    いて算出することを特徴とする請求項6記載のディジタ
    ルカラー画像再生装置。
  9. 【請求項9】 前記エッジ強調の度合いを制御する特徴
    量は、前記文字確率および黒確率であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のディジタルカラー画像再生装
    置。
  10. 【請求項10】 前記y,m,c信号と前記k信号に対
    して、エッジ強調の度合いがそれぞれ異なるように制御
    することを特徴とする請求項2記載のディジタルカラー
    画像再生装置。
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