JPH06131174A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JPH06131174A
JPH06131174A JP4279803A JP27980392A JPH06131174A JP H06131174 A JPH06131174 A JP H06131174A JP 4279803 A JP4279803 A JP 4279803A JP 27980392 A JP27980392 A JP 27980392A JP H06131174 A JPH06131174 A JP H06131174A
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理装置の構成を格段に小形化する。 【構成】 LEDプリンタ21への電源投入後、ステッ
プa1〜a6の準備状態を経てステップa7〜a9の間
を印刷状態として遷移する。このときステップa9にお
ける印刷動作の制御において、定着装置46の温度をサ
ーミスタなどで検知する。このような各種データの収集
は1m秒毎に実行される処理の内部に当該処理の実行回
数を計測するステップを設け、その計測回数を経過時間
に置換えて実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め記憶された動作プ
ログラムに基づいてデータ処理、信号処理などの処理動
作を行う処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真装置としてLED(発光
ダイオード)プリンタあるいはレーザプリンタ(以下、
光プリンタと総称する場合がある)が電子プリンタとし
て広く用いられている。このような光プリンタにおい
て、記録紙の搬送あるいは感光ドラム上への静電潜像の
形成、またこれらの動作を実現するための各種駆動機構
の動作制御などは、マイクロプロセッサを含んで構成さ
れるCPU(中央処理装置)で実行される。その制御動
作の実行は、予めROM(リードオンリメモリ)などに
記憶された動作プログラムに従って行われている。
【0003】このようなCPUが前記転写装置の制御な
どを行うとした場合、たとえば機体内を搬送されている
記録紙の時々刻々に変化する搬送位置を特定するため
に、機体内に取り込まれた記録紙の1枚毎にタイマを設
定している。すなわち、記録紙が機体内に取り込まれて
以後の記録紙の搬送位置を、前記取り込まれた時刻から
の経過時間として計測している。またこのようなタイマ
は、電子写真装置における各種動作の持続時間あるいは
動作間の時間間隔などを規定するためにも用いられ、多
大な数に上る。
【0004】一方、このようなCPUの動作に用いられ
るクロック信号は、水晶発振器からの数MHz〜数10
MHzの間の周波数帯域の原振を分周するなどして作成
されている。このような、原振あるいはクロック信号を
用いて、必要な数のタイマあるいはカウンタをハードウ
エアで準備するのは回路構成が大きくなるという不具合
が生じる。またこのような、カウンタあるいはタイマの
動作をプログラムで実行しようとすると、CPUに備え
られるメモリに、必要な数のタイマやカウンタの動作を
行うメモリ領域を割り付ける必要がある。さらに前記原
振あるいはクロック信号は電子写真装置における、たと
えば記録紙の通過速度あるいは通過周期などに対して極
めて高い周波数であり、このためタイマやカウンタをメ
モリ上に割り付けるに際しては、大きなタイマ値やカウ
ンタ値となり大きなメモリ容量を必要とする。したがっ
て電子写真装置に備えられるメモリにおいて、前記カウ
ンタやタイマなどとして用いられる以外の各種データの
記憶や演算処理などに用いられる領域が減少し、電子写
真装置の機能が低下するという不具合が生じる。このよ
うな不具合を解消しようとするとメモリ容量を増大する
必要があり、この点においても構成の大型化をもたらす
ことになる。このような不具合は、電子写真装置に限ら
ず、ストアードプログラム方式の制御装置を有する電子
機器一般に生じるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
例では、電子写真装置の機能の低下を防止しようとする
と、記憶手段の記憶容量を増大する必要があり、構成の
大型化を招くという不具合を有している。
【0006】本発明の目的は、上述の技術的課題を解消
し、構成の小形化を図ることができる処理装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定める第
1処理内容を実行する第1処理手段と、第1処理手段の
動作中に予め定める周期毎に第1処理手段に割込みを設
定する周期割込み設定手段と、前記周期割込み設定手段
による前記割込みの設定によって、予め定める第2処理
内容を実行するとともに、当該第2処理内容の実行回数
を計測し、予め定める実行回数となったときに他の予め
定める第3処理内容を実行する第2処理手段とを含むこ
とを特徴とする処理装置である。
【0008】
【作用】本発明に従えば、第1処理手段は予め定める第
1処理内容を実行する。第1処理手段が第1処理内容を
実行している際に、周期割込み設定手段が予め定める周
期毎に第1処理手段に割込みを設定する。第2処理手段
は、前記割込みが設定されると予め定める第2処理内容
を実行するとともに、当該第2処理内容の実行回数を計
測し、予め定める実行回数となったときに、他の予め定
める第3処理内容を実行する。
【0009】したがって、第2処理手段が前記予め定め
る実行回数に対応する期間が経過した後に前記第3処理
内容を実行するに際して、当該期間をメガヘルツ帯域な
どの高い周波数のクロック信号に基づいて計測するため
のタイマ回路あるいはこのような計測のための計測プロ
グラムなどが不要となる。このようなタイマ回路や計測
プログラムは、前記クロック信号の周波数が極めて高い
ために比較的大きなメモリ容量を必要とし、しかも第2
処理手段が実行する前記第3処理内容が多種類存在する
場合には、このような複数の第3処理内容に対応する数
の前記タイマ回路を設ける必要が生じ、処理装置を駆動
するに必要なメモリ容量が増大し、構成の大型化をもた
らすことになる。
【0010】本発明では、このようなタイマ回路を用い
る必要が解消され、また周期割込み設定手段が割込みを
設定する予め定める周期を、前記クロック信号の周波数
に対して比較的長い時間に設定することにより、前記第
2処理内容の実行回数の計測を極めて少ないメモリ容量
で行うことができる。これにより、処理装置の構成の小
形化を図ることができる。
【0011】
【実施例】
(1)LEDプリンタの機構的構成 図1は本発明の一実施例であるLED(発光ダイオー
ド)プリンタ21の電気的構成を示すブロック図であ
り、図2はLEDプリンタ21の構成を示す系統図であ
り、図3はLEDプリンタ21の駆動機構を除く断面図
である。このLEDプリンタ21は上方に開口し、大略
的に箱状の下部ハウジング22と、下部ハウジング22
に蓋をする形状の上部ハウジング23とを備える。上部
ハウジング23は、LEDプリンタ21の機体内部にお
ける記録紙の搬送方向A1下流側端部付近であって、そ
の端部付近の下部ハウジング22のほぼ上端部付近に支
持軸24を介して角変位自在に結合される。下部ハウジ
ング22は、上方に開口する。下部ハウジング22は合
成樹脂製の下部カバー221で外囲され、上部ハウジン
グ23は合成樹脂製の上部カバー222で被覆される。
上部ハウジング23と下部ハウジング22との前記搬送
方向A1下流側端部付近には、下部カバー221に軸6
1でピン結合されるリアカバー60が配置される。
【0012】前記下部ハウジング22内には、記録紙2
5が積み重ねられて収納された給紙カセット29が、搬
送方向A1上流側から着脱自在に装着される。この給紙
カセット29には、収納された記録紙25の取り出し側
すなわち図2および図3右方側に略半円筒状の給紙ロー
ラ30、記録紙25を給紙ローラ30に近接するために
ばね力で上方に付勢される持上板31が設けられる。前
記給紙ローラ30は、前述したように半円筒状の形状を
有し、回転の1周期毎に記録紙25の供給と停止とを行
う。
【0013】前記下部ハウジング22の前記搬送方向A
1上流側寄りには、前記給紙ローラ30が、LEDプリ
ンタ21の前記搬送方向A1と直交する幅方向すなわち
図2の紙面垂直方向と平行な回転軸線を有するように回
転自在に装着される。この給紙ローラ30よりも搬送方
向A1下流側であって、前記持上板31の上方部分に
は、給紙カセット29内の記録紙25の有無を検出する
センサ33が配置される。センサ33は、前記幅方向と
平行な軸線回りに角変位自在に設けられる検出レバー
と、前記検出レバーを光学的に検出する光センサとから
構成される。すなわち持上板31上に記録紙25がない
場合には、前記検出レバーは下方に向けて角変位し、光
センサがこの状態の検出レバーを検出すると、給紙カセ
ット29内に記録紙25がない状態が検出される。
【0014】LEDプリンタ21の前記搬送方向上流側
端部付近で給紙ローラ30によって前記搬送方向A1上
流側へ向けて給紙が開始された記録紙25は、給紙方向
前記搬送方向A1下流側に向けて反転させる反転経路3
6を経て、一対の搬送ローラ37で挟圧されてさらに搬
送され、レジストローラ38に挟まれる。レジストロー
ラ38の搬送方向A1上流側近傍には、記録紙を検出す
るセンサ39が配置される。このセンサ39も検出レバ
ー40と、検出レバー40が記録紙の有無によって角変
位した際の検出レバー40の端部を光学的に検出する光
センサ41とを含んで構成される。
【0015】レジストローラ38を通過した記録紙25
は、転写装置42によって後述するような転写処理が行
われる。転写装置42は、LEDプリンタ21の前記幅
方向に長手の箱状であって、前記幅方向と直交する方向
の一端部が開口した金属材料から成るシールドケース4
3と、シールドケース43に張られた放電ワイヤ44と
を備える転写放電器100とを含んで構成される。
【0016】前記転写装置42によって転写が行われた
記録紙は、定着装置46に搬送される。定着装置46
は、略箱状のハウジング47内に加圧ローラ48および
加熱ローラ49が相互に当接して配置され、加圧ローラ
48は図示しないばねによって加熱ローラ49に弾発的
に当接する。加熱ローラ49の周囲には、クリーニング
片52、加熱ローラ49の温度を計測するサーミスタ1
47が当接して配置される。また、定着装置46の加熱
ローラ49の外周には外部から加えられる熱によって内
部の導通が遮断されるサーマルヒューズ157が摺接す
るように取付けられ、このサーマルヒューズ157を介
して加熱ローラ内の発熱素子を駆動するようにしてい
る。このサーマルヒューズ157は定着装置の温度で約
250〜300℃の温度で切れるように設計されてい
る。この定着装置46の前記搬送方向A1下流側には、
記録紙25を検出するセンサ51が設けられる。このセ
ンサ51は前記各センサ33,39と同様な構成を有
し、記録紙25の搬送経路に突出する検出レバー53
と、この検出レバー53の記録紙25による押圧による
角変位を検出する光センサ54とが設けられる。この検
出手段51を含んで、前記下部ハウジング22の前記搬
送方向A1下流側端部を構成するリアユニット55が設
けられる。
【0017】このリアユニット55には、前記センサ5
1に関して搬送方向A1下流側で定着後の記録紙を機外
に排出するために相互に対向する位置に排紙ローラ5
8,59がそれぞれ設けられる。前記リアユニット55
の前記排紙ローラ58,59に関して搬送方向A1下流
側には、開口101が形成されており、この開口位置を
開閉自在に被覆するリアカバー60が前記リアユニット
55の前述した開口101の下方で軸61を介して角変
位自在に装着される。
【0018】リアカバー60の内方側には、前記排紙ロ
ーラ58,59の接触位置付近に連なり、排紙ローラ5
8,59からの記録紙を上方側に向け、かつ前記搬送方
向A1上流側へ向けて移動方向を反転する略半円弧状の
内周面を有し、反転経路102を構成する反転部材62
が設けられる。反転部材62の終端位置付近には、搬送
されてきた記録紙を上部カバー222に形成されたスタ
ッカ223に排出するために相互に対向する位置に排紙
ローラ64,65が設けられる。
【0019】前記上部ハウジング23の前記搬送方向A
1に沿うほぼ中央位置付近には、搬送方向A1上流側に
向かって開口する保持部材66が角変位自在に装着さ
れ、この保持部材66にはプロセスカートリッジ73が
着脱自在に装着される。
【0020】以下の説明はプロセスカートリッジ73の
概略であり、詳細は後述する。このプロセスカートリッ
ジ73は、内部にトナーが収納されたトナーボックス7
4を着脱自在に収納するハウジング75を有する。前記
ハウジング75には、現像ローラ76と感光ドラム77
とが、相互に予め定める間隔を隔てて平行な軸線を有し
て回転自在に装着される。プロセスカートリッジ73に
は、前記トナーボックス74内に収納されたトナーをキ
ャリアと混合して、現像ローラ76に現像剤として供給
するアジテータ78が設けられる。アジテータ78の近
傍には、現像剤中のトナー濃度を検知するトナーセンサ
104が設けられる。
【0021】前記ハウジング75内において感光ドラム
77の周辺には、前記現像ローラ76に関して感光ドラ
ム77の回転方向A2下流側すなわち図2の下方側に、
前記転写装置42による転写処理後の感光ドラム77上
に残留するトナーを掻き取るクリーニングブレード79
を備えるクリーニング装置80と、感光ドラム77の表
面に予め定める極性の電荷を均一に帯電させるためのコ
ロナ放電器などである帯電器81とが配置される。帯電
器81と現像ローラ76との間には間隙が設けられ、前
記上部ハウジング23に揺動自在に装着され、帯電器8
1により帯電している感光ドラム77の表面に所望の光
学像を形成するための光を発生するLEDヘッド82が
前記間隙に配置される。
【0022】前記下部ハウジング22の搬送方向A1上
流側端部付近であって、給紙カセット29からの記録紙
25が搬送方向A1下流側に向けて搬送方向が反転され
る反転経路36の図2上方付近には、LEDプリンタ2
1内に手差しによる給紙を行うための手差し給紙装置8
3が設けられる。手差し給紙装置83は、手差しのため
の記録紙が乗載される乗載台84を備える。乗載台84
上には、記録紙をLEDプリンタ21の機体内に送り込
むための搬送ローラ86が設けられる。乗載台84の下
部には、LEDプリンタ21における転写のための記録
紙の給紙を前記給紙カセット29から行うか、あるいは
手差し給紙装置83から行うかを切換えるために、乗載
台84上の記録紙の有無を検出するためのセンサ87が
設けられる。このセンサ87は前述した各センサ33,
39などと同様な構成を有し、乗載台84上への記録紙
の乗載によって押圧され角変位可能な検出レバー88
と、この検出レバー88の角変位動作を検出する光セン
サ89とを備える。
【0023】手差し給紙装置83から搬送ローラ86に
よって、前記搬送方向A1下流側へ搬送される記録紙
は、前記反転経路36の図2上端部付近において、前記
搬送ローラ37によって挟まれレジストローラ38側へ
搬送される。このように手差し給紙装置83に記録紙が
乗載されている場合、この記録紙が前記センサ87で検
出される。このような場合にはLEDプリンタ21内に
給紙カセット29が装着されている場合でも、前記給紙
ローラ30は後述するように動作を行わず、手差し給紙
装置83からの給紙が優先して実行される。
【0024】図4はLEDプリンタ21の平面図であ
り、図5はLEDプリンタ21の図3左方側から見た斜
視図であり、図6は廃トナーボックス99を検知する構
成を示す正面図である。
【0025】前記保持部材66の図3紙面背後側端部す
なわち図4上方側端部には、保持部材66内に装着され
るプロセスカートリッジ73から排出される廃トナーを
回収する廃トナーボックス99が着脱自在に装着され
る。一方、下部ハウジング22の前記幅方向両端部に
は、前記幅方向外方に突出する支持部材105,106
がそれぞれ形成される。前記廃トナーボックス99が設
けられている側の支持部材105上には、上方に向けて
突出する角筒状の給電部材107が設けられる。給電部
材107は中空であって、内部には前記保持部材66に
装着されたプロセスカートリッジ73から下方に向けて
突出する板ばね状の接続端子(図示せず)が侵入し導通
する。
【0026】この給電部材107の内部には、前記プロ
セスカートリッジ73の接続端子に接触して、プロセス
カートリッジ73内の帯電器81に放電用の電力を供給
するコイルバネ状の第1給電片108が設けられる。給
電部材107には前記排トナーボックス99に向けて、
例としてマイクロスイッチなどから構成される廃トナー
ボックス検出スイッチ(以下、検出スイッチと略す)1
10が設けられる。
【0027】すなわち上部ハウジング23が下部ハウジ
ング22に対して閉じられ、この動作により廃トナーボ
ックス99が図3および図5の下方に向けて下降する
と、廃トナーボックス99によって検出スイッチ110
のアクチュエータ111が押圧され、このときの検出ス
イッチ110の出力を読取ることにより、廃トナーボッ
クス99が保持部材66に装着されていることが検出さ
れる。また、図3に示すように上部ハウジング23の幅
方向端部には、図3紙面手前側に突出する押圧片227
が設けられ、上部ハウジング23の開放/閉止時にカバ
ースイッチ217に対し離間/押圧する。このカバース
イッチ217の出力で前記開放/閉止状態が検出され
る。
【0028】また、支持部材105上において、給電部
材107よりも前記搬送方向A1上流側に、やはり角筒
状の給電部材224が立設される。給電部材224の上
端部は前記幅方向内方へ延び、次に搬送方向A1下流側
へ延びて形成される。このような給電部材224のクラ
ンク状の上端部内には、給電片225が配置される。給
電片225の先端付近には、前記プロセスカートリッジ
73の下端部に設けられた接続端子(図示せず)が、上
部ハウジング23の前述した閉止時において接触し導通
する。この接続端子の他端部は、プロセスカートリッジ
73に備えられる現像ローラ76に接続され、現像ロー
ラ76に現像用バイアス電圧を印加する。
【0029】図7は、感光ドラム77と帯電器81との
系統図である。本実施例では、感光ドラム77の軸部1
12は接地電位に接続される。一方、帯電器81の放電
ワイヤ113は、前記給電部材107から例として−5
00V〜−800Vの電圧が供給される。帯電器81の
シールドケース114は、前記軸112とともに接地電
位に接続される。
【0030】図8は、前記プロセスカートリッジ73の
断面図である。プロセスカートリッジ73は、前述した
ハウジング75内にトナーボックス74を収納する。ト
ナーボックス74のハウジング115は、前記プロセス
カートリッジ73のハウジング75の形状に対応して下
方に向けて凸状であり、上方に開口したトナー収納部1
16を有し、トナー収納部116の前記搬送方向A1下
流側には、下方に向けてトナー補給孔117が形成さ
れ、当該トナー補給孔117を閉止する位置にスポンジ
などの多孔性材料から成るトナー補給ローラ118が前
記搬送方向A1と垂直な軸線を有して設けられる。一
方、トナー収納部116には、トナー収納部116に収
納されたトナーを、カム226の回転によるカム226
の周面の押圧力で揺動され、トナー補給ローラ118側
に移動させるトナー移動部材119が設けられる。トナ
ー移動部材119は、軸120の回りに往復角変位駆動
される。
【0031】一方、プロセスカートリッジ73の前記ト
ナー補給ローラ118の下方には、トナー補給ローラ1
18からのトナーを現像ローラ76側に移動させるサブ
アジテータ121が設けられる。サブアジテータ121
によって移動されたトナーは、アジテータ78によって
さらに現像ローラ76側へ移動されるとともに、プロセ
スカートリッジ73のハウジング75内において現像ロ
ーラ76付近に収納されているキャリアとトナーとを混
合し、現像剤として現像ローラ76に供給する。
【0032】(2)LEDプリンタの電気的構成 このような、基本的構成を有するLEDプリンタ21の
電気的構成は図1に示される。LEDプリンタ21は、
図1に2点鎖線で囲まれる制御部122と、制御部12
2に接続され、印刷データDT、クロック信号CK1、
ラッチ信号LTおよび複数のストローブ信号STBが入
力される前記LEDヘッド82と、LEDプリンタ21
の感光ドラム77の表面の帯電を行う前記帯電器81
と、前記転写放電器100と、定着装置46とを有し、
さらに前記手差し給紙装置83の搬送ローラ86をセン
サ87の出力に応じて駆動/停止するための電磁プラン
ジャ125と、LEDプリンタ21の各駆動機構(レジ
ストローラ38、感光ドラム77、加圧ローラ48等)
に回転を供給するモータ126と、給紙ローラ30にモ
ータ126からの回転を伝達/遮断するクラッチ装置に
当該切換え動作を実行させる電磁装置124とが備えら
れる。
【0033】また、制御部122には、前記各センサ3
3,39,51,87と、前記カバースイッチ217、
給紙カセット29の装着の有無を検出するカセットスイ
ッチ218、前記トナー移動部材119を往復角変位駆
動させるトナーモータ214、給紙カセット29の種類
を判別するサイズセンサ213、定着装置46のサーミ
スタ147および前記検出スイッチ110が接続され
る。
【0034】図9は前述した各駆動機構への動力の系統
図である。
【0035】このようなLEDプリンタ21の制御部1
22には、ホストコンピュータ127が接続され、ホス
トコンピュータ127に接続されたキー入力装置128
によってLEDプリンタ21の動作に必要な信号がホス
トコンピュータ127から制御部122に供給され、印
刷動作が実行される。また制御部122には、例として
液晶表示素子などから構成される表示部129が接続さ
れ、後述するようにLEDプリンタ21が印刷動作を行
った際に紙詰まりなどを生じたときの内部の記録紙の滞
留枚数を表示するなどの動作を行う。さらにプリントキ
ー229が接続され、印刷動作を実行できる。
【0036】制御部122は、発振回路168からクロ
ック信号CK2が供給されるイメージコントローラ13
0と、LEDプリンタ21の各種駆動機構の動作制御
と、LEDヘッド82の発光動作制御などを行い、発振
回路228からクロック信号CK3が供給されるエンジ
ンコントローラ131とが備えられる。エンジンコント
ローラ131は、タイマ132と第1汎用カウンタ21
5と、第2汎用カウンタ216とを備え、その動作を規
定するプログラムなどが記憶されるROM(リードオン
リメモリ)133が接続される。一方、エンジンコント
ローラ131からの各種制御信号などの出力は、後述す
るような構成を有するゲートアレイ134を介して前記
LEDヘッド82などに出力される。
【0037】図10は、上部ハウジング23の開閉動作
を検出する構成を示すブロック図である。本実施例で
は、上部ハウジング23の開閉状態に対応して遮断/導
通されるカバースイッチ217が設けられる。カバース
イッチ217は、前記モータ126あるいは帯電器81
などと、たとえば24Vなどの電源電圧V0とを導通/
遮断する。カバースイッチ217の出力が前記モータ1
26などに電源電圧として供給されるとともに、抵抗1
36,137で分圧され比較器138の反転入力端子に
接続される。比較器138の非反転入力端子には、電源
電圧V1(例として+5V)が、抵抗139,140で
分圧された電圧が基準電圧として入力される。
【0038】すなわち比較器138は、上部ハウジング
23の開放時のカバースイッチ217からの電圧(例と
して0Vにほぼ近い)と設定電圧である基準電圧とを比
較し、上部ハウジング23が閉止状態から開放状態にな
ったことを検知する。これにより、後述するようにエン
ジンコントローラ131は、LEDプリンタ21のその
時点の動作状態に対応する各種データを退避し、動作の
停止処理を行う。また上部ハウジング23が開放されて
カバースイッチ217が遮断されると、カバースイッチ
217を介して電源電圧V0に接続されている前記モー
タ126、帯電器81などへの駆動電力の供給が遮断さ
れる。すなわちカバースイッチ217は、上部ハウジン
グ23が解放状態となったときに、モータ126などの
駆動機構および電気的な動作を行う各種構成要素への駆
動電力の供給を遮断する機能と、エンジンコントローラ
131に対して上部ハウジング23の開放状態に対応す
る検知信号を送出する機能とを合わせて有するものであ
る。
【0039】図11は、LEDヘッド82の電気的構成
を示すブロック図である。LEDヘッド82は、図1に
示すようにゲートアレイ134を介してエンジンコント
ローラ131から電源電圧+B、ストローブ信号STB
1〜STB4、ラッチ信号LT、クロック信号CK1お
よびシリアルデータの形式の画像データDTが供給さ
れ、画像データDTに対応した発光動作を実現する。画
像データDTとクロック信号CK1とは、LEDヘッド
82に備えられるLED素子144の数と同数のビット
数を有するシフトレジスタ141に入力され、前記ビッ
ト数の画像データDTの入力が終了するとラッチ信号L
Tが入力され、シフトレジスタ141の画像データDT
は、シフトレジスタ121と同一ビット数のラッチ回路
142に記憶される。
【0040】ラッチ回路142の各ビット毎の出力は、
AND回路143にそれぞれ入力され、このAND回路
143には前記ストローブ信号STB1〜STB4がそ
れぞれ入力される。各AND回路143の出力端は、L
ED144のカーソドにそれぞれ接続され、各LED1
44のアノードは前記電源電圧+Bに接続される。この
回路例では、ラッチ回路142から論理「0」すなわち
ローレベルのトリガ信号が出力された後、ハイレベルに
維持されているとき、ストローブ信号STB1〜STB
4がハイレベルになると、対応するLED素子144に
電流が流れ、発光が行われる。
【0041】図12は、前記定着装置46の温度制御に
関連する構成を示すブロック図である。本実施例のLE
Dプリンタ21は、後述するように定着装置46の温度
管理をソフトウエアによる制御で管理するが、エンジン
コントローラ131に備えられるCPU(マイクロプロ
セッサを含む中央処理回路)145が暴走した場合など
では、定着装置46の温度管理をソフトウエアで行うこ
とは不可能となり、定着装置46の加熱ローラ49に内
蔵される図12に示される発熱体(ハロゲンランプ)1
46が異常に昇温し、熱的な損傷や発煙あるいは火災に
なる場合がある。したがって、本実施例のLEDプリン
タ21では、図12に示す構成で発熱体146の温度を
検知し、異常な高温を示した場合には回路の動作として
前記CPU145を強制的にリセットするようにしてい
る。
【0042】前記発熱体146の温度は、電源電圧V1
(例として5V)が印加されるサーミスタ147と抵抗
148とによる分圧された電圧として出力され、増幅器
149を介してアナログ/デジタル変換器150に入力
されてデジタルデータに変換され、前記CPU145に
入力される。
【0043】一方、サーミスタ147からの前記分圧電
圧は、比較器152の反転入力端子に入力され、比較器
152の非反転入力端子には、基準電圧発生回路153
から予め定める電圧が入力される。基準電圧発生回路1
53から出力される基準電圧は発熱体146の異常な高
温度に対応する電圧レベルに選ばれる。
【0044】前記エンジンコントローラ131は、サー
ミスタ147が適正な温度範囲を検出しているとき、ゲ
ートアレイ134から温度管理の制御信号をトランジス
タ154に出力し、ホトカプラ155を介して、前記発
熱体146が電源電圧V2(例として交流100V)に
接続される回路に直列に接続されたトライアック156
に制御信号を出力する。この直列回路には定着装置46
の加熱ローラ49に取付けられた前記サーマルヒューズ
157が設けられる。
【0045】図12に示す構成においてCPU145の
暴走の検知は周知のウオッチドッグタイマ回路151で
行われ、ウオッチドッグタイマ回路151はCPU14
5の暴走を検知するとリセット信号を発生し、エンジン
コントローラ131の駆動を停止する。しかしながら図
69、図70、図71を用いて後述するように、CPU
145の暴走内容によってはウオッチドッグタイマ回路
151がCPU145の暴走を検知できない場合があ
る。
【0046】すなわちこの構成例では、CPU145が
暴走し、発熱体が異常加熱したとき、サーマルヒューズ
157が発熱体146の熱で溶断してしまう前に、発熱
体146への駆動電力の供給を停止しようとするもので
ある。このために、前記比較器152の出力はトランジ
スタ159のベースに入力される。トランジスタ159
の出力はトランジスタ160のベースに入力され、トラ
ンジスタ160は電源電圧V1をモータ126の電源ス
イッチとなるトランジスタ161のベースおよび、前記
トランジスタ154のベースにバイアス電圧として印加
する。また前記比較器152の出力は、CPU145お
よびゲートアレイ134にローアクティブなリセット信
号/RS(「/」は負論理を表す。以下、信号において
同じ。)として入力される。
【0047】すなわちサーミスタ147の出力が適正な
温度範囲に対応していれば、比較器152はハイレベル
の信号を出力し、トランジスタ159は導通状態であ
り、トランジスタ160は導通状態となる。これにより
トランジスタ161,154にハイレベルのバイアス電
圧が印加され、CPU145の制御によるゲートアレイ
134からの制御信号が、トランジスタ161またはト
ランジスタ154に印加されることにより、前記モータ
126あるいは発熱体146が駆動される。
【0048】サーミスタ147の出力が基準電圧発生回
路153で示される上限値230℃を超えると、比較器
152はローレベルの信号を出力し、トランジスタ15
9,160を遮断し、かつCPU145およびゲートア
レイ134がリセット信号/RSにより強制的にリセッ
トされる。これによりゲートアレイ134からの制御信
号が停止させられトランジスタ161,154が遮断さ
れ、モータ126が停止されるとともに発熱体146へ
の駆動電力の供給が停止される。そして、リセット信号
によってCPU145の暴走動作が停止されゲートアレ
イ134も初期化された状態で起動処理に戻される。
【0049】すなわちこのような構成によるLEDプリ
ンタ21は、CPU145が暴走し、発熱体146が異
常な高温となる場合に、CPU145およびゲートアレ
イ134をリセットするとともに発熱体146の駆動を
停止する。これにより、発熱体146の異常昇温を招い
ても、サーマルヒューズ157が切れる前に発熱体の昇
温が停止し、熱による損傷や発煙あるいは火災などを生
じる危険を防止することができる。また、サーマルヒュ
ーズ157が切れないので再起動がすぐに行える。
【0050】CPU145やゲートアレイ134の動作
は、入力される電源電圧V1が、一例として適正な動作
電圧DC5Vの±1%などの適正範囲内にあるときに、
設計された動作を実現する。これに対し、たとえばLE
Dプリンタ21の電源投入時に、前記電源電圧V1が前
記適性な電圧範囲の値に上昇するまでの期間や、LED
プリンタ21の電源遮断時に、電源電圧V1が前記適正
な電圧範囲未満となる過渡期では、CPU145に適正
な電源電圧が供給されない。これらによりCPU145
は誤動作を発生する。
【0051】このような電源電圧の過渡期におけるCP
U145の誤動作の発生を防止するために、本実施例で
は、前記電圧監視回路158の出力を前記比較回路15
2の出力端に接続し、前述した比較回路152の出力に
よるトランジスタ159のオン/オフ、あるいはCPU
145やゲートアレイ134へのリセット信号の出力と
同等な動作を行う。
【0052】図13は、前記ROM133の記憶内容の
一部分を示す図である。前述したように本実施例のLE
Dプリンタ21においては、定着装置46の温度管理は
図12のCPU145によるプログラム制御で行われて
いる。本実施例では、発熱体146の温度制御をプログ
ラム制御にて行う場合には、2つの動作モード設定した
ことを特徴としている。
【0053】第1の動作モードは昇温モードであり、L
EDプリンタ21の電源投入時に冷却状態から予め定め
る保温温度への昇温時、あるいは当該保温温度から実際
に印刷動作が行われる駆動温度への昇温時などにおいて
用いられる。
【0054】前記ROM133に記憶されたデューティ
テーブル163は、前述した昇温モードに際して用いら
れ、サーミスタ147で計測された温度データ、例とし
て100℃,110℃,120℃,…,170℃などの
温度Tに対応する通電デューティデータDd=u1/5
0,u2/50,…,un/50などが記憶される。本
実施例のLEDプリンタ21では、発熱体146の通電
周期を例として1秒とし、この1秒の通電周期を50等
分して前記データui(i=1,2,…)に例として5
0,25,22,20,…などの値を設定する。すなわ
ち本実施例の通電周期は、1秒の通電周期中で50/5
0秒=100%デューティから前記温度Tが上昇するに
従い通電デューティが減少する。すなわち、現在温度T
が低いほど温度を急速に上昇させ、温度Tが駆動温度に
接近するほど緩やかに昇温させようとするものである。
これにより昇温動作を行うに当たっての温度のオーバー
シュートによる定着装置46の過熱を防止することがで
きる。
【0055】一方、第2の動作モードは保温モードであ
る。発熱体146の温度すなわちサーミスタ147で検
出された温度が前記保温温度であるようにトライアック
156の導通/遮断状態を制御する。
【0056】図14は前記各センサ33,39,51な
どからの信号の読込み動作に関連する構成を示す系統図
であり、図15はこの構成の具体例を示すブロックであ
り、図16は前記ROM133の記憶内容の一例を示す
図である。本実施例において、各種33,39,51,
87などからの信号あるいは前記サーミスタ147など
からの信号は、ゲートアレイ134を介してCPU14
5に読み取られる。その信号の状態に対応した処理ルー
チンが、前記ROM133から読出され実行される。本
実施例では、このような動作の高速化を図ることができ
る。
【0057】ROM133のアドレスデータを6ビット
の構成とし、CPU145からはこの6ビットのアドレ
スデータAD5〜AD0の最上位ビットAD5を除く残
余の5ビットのアドレスデータAD4〜AD0を出力す
る。一方、ゲートアレイ134には前記各種センサなど
からの信号がそれぞれ供給される複数の入力ポート16
4が設けられ、各入力ポート164からの信号はデータ
セレクタ165に入力されていずれか1つが選択され
る。選択された信号は、前記ROM133のアドレスデ
ータのうちの最上位ビットAD5として入力される。
【0058】前記データセレクタ165においていずれ
の信号を選択するかの動作は、CPU145が出力する
5ビットのアドレスデータAD4〜AD0のうち上位4
ビットのアドレスデータAD4〜AD1によって指示さ
れる。すなわち前記4ビットのアドレスデータAD4〜
AD1を用いることにより、各種センサなどからの16
種類の信号のうちのいずれかを選択するようにできる。
【0059】一方、前記ROM133では、例として前
述したセンサ33がオフ状態の場合に対応する処理ルー
チンがアドレス0Aから書込まれ、センサ39のオフ状
態に対応する処理ルーチンがアドレス0Bから書込ま
れ、以下同様にして、各センサのオフ状態に対応する処
理ルーチンが対応するアドレスから書込まれる。またセ
ンサ33がオン状態に対応する処理ルーチンはアドレス
1Aから書込まれ、同様にセンサ39,51のオン状態
に対応する処理ルーチンはそれぞれアドレス1B,1C
からそれぞれ書込まれる。ここで前記アドレス0A,0
B,0Cおよび1A,1B,1Cは、16進法表記では
なく、5ビットの前記アドレスデータAD4〜AD0を
それぞれ表す記号である。したがって前記ROM133
の6ビットのアドレスデータAD5〜AD0における下
位5ビットのアドレスデータAD4〜AD0が、センサ
33,39,51,…などを識別するデータとなる。ま
た、各処理ルーチンは、命令列の最後にリターン命令な
どが記され、各処理ルーチン毎に実行される。なお、本
実施例では各処理ルーチンは2バイトで構成されてい
る。
【0060】すなわちCPU145が前記アドレスA,
B,Cに対応する5ビットのアドレスデータAD4〜A
D0を出力すると、前述したようにそのうちの上位4ビ
ットAD4〜AD1がゲートアレイ134に入力され、
データセレクタ165で対応する1つの入力ポート16
4を選択する。すなわち、例としてセンサ39の信号が
入力される入力ポート164を選択する。このとき、前
記ROM133の6ビットのアドレスデータAD5〜A
D0のうち下位5ビットのアドレスデータAD4〜AD
0には、CPU145から出力されたアドレスデータA
D4〜AD0がそれぞれ対応する。さらに、ROM13
3の最上位アドレスデータAD5には、データセレクタ
165から、対応する入力ポート164からのハイレベ
ルまたはローレベルの信号が対応する。
【0061】したがって、CPU145がセンサ39か
らの信号の読取りを行おうとした場合、データセレクタ
165からのハイレベルまたはローレベルの信号のいず
れかに対応して図16に示すアドレス0Bまたはアドレ
ス1Bのいずれかが確定することになる。すなわちCP
U145は、センサ39からの信号を読取ろうとする場
合、命令 GOTO 処理ルーチンアドレスの下位5ビットデータ を実行することにより、センサ39の出力がハイレベル
またはローレベルに対応する処理ルーチンを自動的に実
行するようにできる。他のセンサなどからの信号の読取
りは、CPU145が出力するアドレスデータAD4〜
AD0を対応する内容に逐次変更することにより、それ
ぞれ行われる。
【0062】本実施例に対比される例は、CPU145
がゲートアレイ134を介していずれか1つの入力ポー
ト164から、センサなどの出力信号を読取り、その状
態に対応してROM133の処理ルーチンを実行しよう
とする際、複数の命令 READ A,PORT TEST 1,A GOTO ON,処理ルーチンアドレス の複数の命令を実行する場合である。このような場合、
処理の実行に必要な命令ステップが増大し、データ処理
速度が低下する。
【0063】本実施例において、CPU145は、各セ
ンサ毎に異なるアドレスデータを出力し、これに基づい
て前記データセレクタ165は、対応するセンサからの
信号を前記ROM133に、アドレスデータの一部とし
て出力するようにしている。したがって図16に示され
るセンサ33,39,51などの出力信号に基づく処理
ルーチンは個別に実行されることになる。
【0064】図17は、LEDプリンタ21の前記電磁
プランジャ125や電磁装置124などへの信号の出力
を行う構成を示す系統図である。図18は、本書込み動
作を説明する図である。一般に、CPUが外部にハイレ
ベルまたはローレベルの信号を出力する際、当該CPU
を備えている電子装置の出力ポートまたは出力用集積回
路素子には単一のアドレスが設定され、CPUは当該ア
ドレスを指定して複数ビットのデータをデータバスに設
定することにより、複数ビットのデータが出力ポートあ
るいは出力用集積回路素子に設定され、各ビット毎に例
としてソレノイドやモータのスイッチなど異なる出力先
に出力される。
【0065】このとき、CPUがデータバスにデータを
設定するためには、CPUの汎用レジスタを用い、汎用
レジスタに所定ビットがハイレベルまたはローレベルと
なる複数ビットのデータを設定する必要がある。このよ
うにすると、目的とするビット以外のビットも再書き込
みされてしまうことになる。したがって、CPUは、変
更以前の出力ポートあるいは出力用集積回路素子のデー
タを別途記憶し、論理和または論理積の演算処理を行う
必要がある。
【0066】これに対し、本実施例ではCPU145は
例として5ビットのアドレスデータAD4〜AD0を、
アドレスバス166を介してゲートアレイ134に入力
する。ゲートアレイ134では、データセレクタ165
に前記アドレスデータAD4〜AD0が入力され、上位
4ビットのアドレスデータAD4〜AD1によってデー
タセレクタ165に備えられる例として16ビットの出
力ポートOP1〜OP16のいずれか1つが選択され、
最下位アドレスデータAD0が、選択された出力ポート
OPi(i=1〜16)に出力される。例として出力ポ
ートOP1には前記モータ126に通電/遮断制御する
トランジスタ161のベースが接続され、出力ポートO
P2には電磁プランジャ125に通電/遮断するトラン
ジスタ167のベースが接続される。残余の出力ポート
OPiには、例として図1に示した帯電器81あるいは
転写放電器100に高圧電圧を出力する高圧電圧発生回
路などが接続される。
【0067】すなわち、CPU145は前記出力ポート
OPiのいずれかにハイレベルまたはローレベルの信号
を書込もうとする場合、データバスへのデータの設定は
何等必要としない。例としてある出力ポートOPiをロ
ーレベルにする場合、AD0=「0」として、 WRITE (AD(OPi)+AD0),Da AD(OPi);出力ポートOPiに対応する4ビット
のアドレスデータAD4〜AD1 Da;任意のデータ を実行すればよい。また、出力ポートOPiをハイレベ
ルにする場合には、AD0=「1」として、 WRITE (AD(OPi)+AD0),Da を実行すればよい。
【0068】したがって、上述したような多段階に亘る
処理を行う必要が解消され、CPU145による外部へ
の制御信号の出力動作を格段に高速化、かつ簡略化する
ことができる。
【0069】図19は、LEDプリンタ21におけるL
EDヘッド82へのシフトクロック信号であるLEDク
ロック信号CK1を出力する構成のブロック図である。
本実施例のLEDプリンタ21において、図1に示すよ
うにLEDヘッド82の動作状態を制御する制御部12
2には、イメージコントローラ130と、エンジンコン
トローラ131とが備えられる。前述したようにイメー
ジコントローラ130には、例として水晶発振器などか
ら構成される発振回路168から、発振周波数f1=1
4.9MHzのクロック信号CK2が入力される。イメ
ージコントローラ130は、このクロック信号CK2に
基づいて動作を行う。
【0070】一方、本実施例ではエンジンコントローラ
131には、前記発振回路228からのクロック信号C
K3が入力されて動作が行われる。このときイメージコ
ントローラ130に備えられるCPUからは、LEDプ
リンタ21の出力動作における画像データDTが出力さ
れるが、この画像データの生成と出力とは前記クロック
信号CK3の発生タイミングとは独立に行われる。した
がって前記クロック信号CK3を分周して、本実施例の
LEDヘッド82のシフトクロックCK1を作成する場
合、当該シフトクロックCK1と出力される画像データ
DTとで適正な同期が取れない場合がある。すなわち、
図19に示す構成は、このような適正な同期が取れない
場合に、前記クロック信号CK3に基づく前記シフトク
ロックCK1の発生タイミングの位相を調整しようとす
るものである。
【0071】以下、図19を参照する。前記発振回路2
28からのクロック信号CK3は、カウンタ170にカ
ウントクロックとして入力されるとともに、当該クロッ
ク信号CK3を保持分周する分周器171にクロック信
号として入力される。前記カウンタ170のカウント値
は比較器172の一方入力端子に入力され、比較器17
2の他方入力端子にはデータセレクタ173からの数値
データ「1」,「3」,「5」および「7」のいずれか
が入力される。このデータセレクタ173には、ゲート
アレイ134に例として外部接続される2つのディップ
スイッチ174a,174bからの信号が入力される。
【0072】すなわちディップスイッチ174a,17
4bを、それぞれオン状態またはオフ状態のいずれかに
独立に設定することにより、ディップスイッチ174
a,174bはデータセレクタ173において前記4種
類の数値データのいずれかを選択する指示を行うことが
できる。この指示は3ビットの比較器172へ入力され
る。すなわち比較器172は、カウンタ170のカウン
ト値とデータセレクタ173において設定された数値デ
ータとを比較し、両者が一致する度にゲート回路169
に制御信号を出力し、分周動作を開始する。
【0073】図20は、図19に示した構成の具体例を
示すブロック図である。図20では、図19におけるゲ
ート回路169を詳細に示す。カウンタ170は3ビッ
トカウンタとして実現され、比較器172は同様にディ
ップスイッチ174a,174bとハイレベル端子入力
による3ビット比較器として実現される。一方、前記水
平同期信号BDはフリップフロップ175に入力され
る。
【0074】フリップフロップ回路175の出力はカウ
ンタ170のイネーブル端子に入力されてカウンタ17
0を起動するとともに、AND回路176に入力され
る。AND回路176の出力は、分周器171のイネー
ブル端子に入力される。前記フリップフロップ回路17
5と、AND回路176およびAND回路211とが図
19におけるゲート回路169を構成する。分周器17
1の出力である前記クロック信号CK1は、12ビット
のカウンタ177に入力され、カウンタ177の出力は
やはり12ビットの比較器178の一方入力端子に入力
される。比較器178の他方入力端子には、前記CPU
145によってデータが設定される12ビットのレジス
タ179からのデータが入力される。比較器178の比
較結果は、フリップフロップ回路180の一方入力端子
に入力されるとともに、前記AND回路176の他方入
力端子に入力される。一方、前記フリップフロップ回路
180の他方入力端子には、前記比較器172の比較結
果が入力され、前記図11を参照して説明したラッチ信
号LTが該フリップフロップ回路180から出力され
る。
【0075】図20のゲートアレイ134には、リセッ
ト信号RSが入力され、アンド回路211を経て前記カ
ウンタ170,177、分周器171にそれぞれリセッ
ト信号を設定する。
【0076】図21は、図11を参照して説明した4種
類のストローブ信号STB1〜STB4を発生するゲー
トアレイ134の構成例を示すブロック図である。この
構成例では、前記発振回路228からのクロック信号C
K3を分周などして得られる例として0.47MHzの
クロック信号CK4が入力され、8ビットのカウンタ1
81にクロック信号として入力される。カウンタ181
の出力はやはり8ビットの比較器182の一方入力端子
に入力され、比較器182の他方入力端子には、前記C
PU145の処理によって予め設定されるデータが書込
まれる8ビットのレジスタ183からのデータが読み取
られる。
【0077】カウンタ181のカウント値がレジスタ1
83の設定データに一致することが比較器182で検出
されると、比較器182は8ビットのカウンタ184に
クロック信号を入力する。一方、ゲートアレイ134に
は、前記CPU145からの水平同期信号BDが入力さ
れ、フリップフロップ回路185に入力される。フリッ
プフロップ回路185は、水平同期信号BDの立下りエ
ッジのタイミングで出力がハイレベルとローレベルと間
で切換わるトグル動作を行う。
【0078】フリップフロップ回路185の出力は、A
ND回路186の一方入力端子に入力され、AND回路
186の他方入力端子には、前記カウンタ184から1
クロックの入力毎に出力されるローレベルの信号が入力
される。このローレベルの信号の入力のたびにAND回
路186の出力はローレベルとなり、カウンタ181を
リセットし、カウント値を例として0に戻す。
【0079】またゲートアレイ134には、リセット信
号/RSが入力され、前記フリップフロップ回路185
およびカウンタ184にリセット信号として入力され
る。このリセット信号/RSは、カウンタ184におけ
るカウンタ動作が比較器182からの4クロックの入力
のたびに同期して発生される。このときカウンタ184
の出力は通電振分回路187に入力され、比較器182
からのクロック信号の周期に対応する期間毎に、前記ス
トローブ信号STB1〜STB4が順次発生される。
【0080】このような構成によれば、ストローブ信号
STB1〜STB4は、前記カウンタ184からの信号
の通電振分回路187で同一周期毎に区分することによ
り得られる。したがってこのような相互に異なる通電期
間を定めるストローブ信号STB1〜STB4をそれぞ
れ個別の回路により作成する場合と比較し、ストローブ
信号の作成に必要な構成を格段に簡略化することができ
る。
【0081】(3)各種動作間の遷移関係 以下の説明では前述した図1〜図21の図面を適宜参照
する。
【0082】図22は、本実施例のLEDプリンタ21
の電源投入からリセット動作終了までの全体的な動作の
遷移状態を示す遷移図である。LEDプリンタ21に電
源を投入すると、前記イメージコントローラ130やエ
ンジンコントローラ131あるいはゲートアレイ134
などの各種初期状態の設定などを行う準備状態188に
移行する。準備状態188で後述するような各種初期設
定などが完了し、図2に示す定着装置46が予め定める
待機温度に昇温し、プロセスカートリッジ73内の現像
ローラ76付近のトナー濃度が適正な範囲にあることが
確認され、かつプロセスカートリッジ73が適正に装着
されていることが確認されると、待機状態189に移行
する。
【0083】待機状態189では、LEDプリンタ21
の状態を印刷動作が可能な状態に設定した状態で、図1
に示すイメージコントローラ130からの印刷開始信号
PRNTの入力を待機する。前記印刷開始信号PRNT
が入力されると、印刷動作状態190に移行し、印刷が
終了すると、待機状態189に戻る。ここで前記準備状
態188、待機状態189および印刷動作状態190に
おいて、図2に示す上部ハウジング23の開放や記録紙
の紙詰まり、あるいは定着装置46の故障などが発生し
た場合、各状態188〜190からエラー処理状態19
1に移行する。エラー処理状態191において、故障状
態や紙詰まり状態が修復され、上部ハウジング23が閉
じられると、LEDプリンタ21の動作状態は前記準備
状態188に戻る。
【0084】図23は、前記印刷動作状態190の詳細
を示す遷移図である。待機状態189において、前述し
たように印刷開始信号PRNTがイメージコントローラ
130から入力されると、エンジンコントローラ131
の動作状態は導入状態192に移り、定着装置46を前
記待機温度より高温の動作温度まで昇温し、図2に示す
感光ドラム77や各種ローラ類を回転駆動するための図
1に示すモータ126を起動し、帯電器81に電力を印
加する。定着装置46が前記動作温度まで昇温すると、
第1印刷状態193に移る。第1印刷状態193では記
録紙を給紙カセット29から給紙ローラ30で取り出
し、あるいは手差し給紙装置83から搬送ローラ86を
回転させて取り込む。記録紙を取り込み、記録紙先端が
レジストローラに突き当たって停止した状態で図1に示
す制御信号VSRQをイメージコントローラ130に出
力し、1頁分の画像データに関する同期信号である頁同
期信号VSYを要求する。
【0085】イメージコントローラ130から、前記頁
同期信号VSYがエンジンコントローラ131に入力さ
れると、動作状態は第2印刷状態194に移行し、停止
状態にあった記録紙をレジストローラで搬送開始し、図
2に示す感光ドラム77から記録紙へのトナー像の転写
が転写放電器100を用いて行われる。この状態で所定
時間が経過し、次の頁の印刷のための給紙が可能な状態
になると、印刷待機状態195に移行する。印刷待機状
態195において、印刷が終了し、転写放電器100の
動作が停止されると、第1停止状態196に移行し、転
写後の記録紙を定着装置46で定着した後、排紙ローラ
58,59;64,65を用いて機外に排出するまでの
動作が行われる。
【0086】第1停止状態196で排紙が完了すると、
第2停止状態197に移り、前記帯電器81への駆動電
力の供給が停止されて、第3停止状態198に移る。第
3停止状態198では、図1に示すモータ126および
トナーモータ214が停止され、かつ定着装置46の温
度が前記動作温度からそれよりも低い待機温度へ下降さ
れる。前記モータ126が停止すると、LEDプリンタ
21の動作状態は、前記待機状態189に戻る。
【0087】前記印刷待機状態195および第1停止状
態196において、前記印刷開始信号PRNTがイメー
ジコントローラ130から入力されると、前記第1印刷
状態193に処理が移行し、前述のような処理を行う。
一方、第2停止状態197において同様にイメージコン
トローラ130から印刷開始信号PRNTが入力される
と、印刷再開状態199に移行し、前記第2停止状態1
97で一旦、駆動電力が遮断された帯電器81に再び駆
動電力が供給され、前記第1印刷状態193に移行して
再び印刷動作を行う。
【0088】本実施例のLEDプリンタ21では、4種
類の印刷モードが設定される。第1種印刷モードは、1
枚の記録紙への印刷で印刷動作が終了するものであり、
待機状態189、導入状態192、第1印刷動作状態1
93、第2印刷動作状態194、印刷待機状態195、
第1停止状態196、第2停止状態197および第3停
止状態198を経て待機状態189に戻る。
【0089】第2種印刷モードは、1枚の記録紙毎には
印刷が終了しない動作であり、第1種印刷モードの動作
順において第2停止状態197に到達した後、印刷再開
状態199を経て第1印刷動作状態に移る。この印刷モ
ードは複数の記録紙に連続して印刷を行う連続モード中
で最も遅い印刷速度である。
【0090】第3種印刷モードは、前記第1種印刷モー
ドの動作順において、第1停止状態196に到達した
後、第1印刷動作状態193に移る。この印刷モード
は、第2種印刷モードよりも速い連続モードである。第
4種印刷モードは最も早い印刷速度の印刷モードであ
り、第1種印刷モードの動作順において、印刷待機状態
195に到達した後、直ちに第1印刷動作状態193に
移る。
【0091】図24は、LEDプリンタ21における給
紙状態の選択動作を説明する遷移図である。LEDプリ
ンタ21において電源が投入されると、イメージコント
ローラ130およびエンジンコントローラ131は、ま
ず給紙カセット29を用いるカセットモード200に設
定される。この動作状態で、手差し給紙装置83に設け
られているセンサ87が当該手差し給紙装置83におけ
る記録紙の設置の有無を検出する。記録紙が設置されて
いれば、イメージコントローラ130はエンジンコント
ローラ131に対して、手差し給紙を指定する命令を伝
送し、手差しモード201に移る。手差しモード201
において、手差し給紙装置83における記録紙がなくな
った状態がセンサ87で検出されると、イメージコント
ローラ130はエンジンコントローラ131に対して給
紙カセット29に基づく動作状態を指示し、これにより
LEDプリンタ21の動作状態は、前記カセットモード
200に戻る。
【0092】図25は、LEDプリンタ21におけるト
ナー補給動作を説明する遷移図である。LEDプリンタ
21において電源を投入すると、図2に示すプロセスカ
ートリッジ73内にトナーが充満していると見なす状態
から動作が開始される。このようなトナー適正状態20
2において、前記トナーセンサ104がトナー濃度の低
下を検知すると、トナー補充状態203に移る。トナー
補充状態203では、図2に示すトナー補給ローラ11
8を断続的に回転して、トナーボックス74内のトナー
をアジテータ78側へ補充する。このとき前記現像ロー
ラ76および感光ドラム77は、このときの動作状態に
応じて回転駆動されており、プロセスカートリッジ73
内のトナーは逐次消費されている状態である。
【0093】このようなトナー補充動作状態が予め定め
る時間経過した場合であっても、トナーセンサ104で
検知されるプロセスカートリッジ73内のトナー濃度が
低い場合には、トナー補給状態204に移り、新規の給
紙の動作を停止する。この状態で前記トナー補給ローラ
118を回転駆動して、トナーボックス74内のトナー
をアジテータ78側へ補給する。このような補給動作が
他の予め定める時間継続して行われても、トナーセンサ
104が検知するトナー濃度が不足する場合、エンジン
コントローラ131はトナーボックス74内のトナーが
なくなった状態や、トナーボックス74がプロセスカー
トリッジ73に装着されていないとみなし、トナー無状
態205へ移って、トナー切れなどの表示を行う。
【0094】ここで前記トナー補充状態203あるいは
トナー補給状態204において、トナーセンサ104が
検知するトナー濃度が適正な状態であると判断される
と、前記トナー適正状態202へ移る。すなわち本実施
例のLEDプリンタ21では、トナーボックス74内の
トナーをアジテータ78側へ補充するに際して、現像ロ
ーラ76や感光ドラム77が回転駆動している動作状態
でトナー補給ローラ118を回転して補充を行う。この
ような補充動作によってもトナー不足が検知されると、
前述のように新規給紙を停止して補給を行う。
【0095】すなわち本実施例では、比較的白地が多い
印刷の実行に伴うプロセスカートリッジ73内のトナー
の減少と、たとえば黒ベタに近い印刷を連続して行うな
ど、トナーを急速に消費する印刷の実行によるプロセス
カートリッジ73内の急速なトナーの減少と、トナーボ
ックス74の非装着、あるいはトナーボックス74内の
トナー切れなどの緊急状態とを区別してその対応策を行
うようにしている。これにより、プロセスカートリッジ
73におけるトナーの不足に対するきめ細かい対応を行
うことができ、LEDプリンタ21の使用性を格段に向
上することができる。
【0096】図26は、定着装置46の制御に関する遷
移図である。LEDプリンタ21の電源を投入すると、
LEDプリンタ21は定着装置46を昇温モード206
で動作させる。すなわち図13を参照して説明したデュ
ーティテーブル163を用いて、定着器46の温度を冷
却状態から前記待機温度に向けて昇温を開始する。昇温
モード206において、定着装置46の図12に示すサ
ーミスタ147で計測された温度が、前記待機温度より
も低い予め定める基準温度以上となったとき、閾値モー
ド207に移る。閾値モード207は、詳しくは後述す
るが、定着装置46の温度を前記待機温度あるいは動作
温度で保持するように制御を行う動作状態である。前記
閾値モード207の動作状態において、定着装置46の
温度が前記待機温度あるいは動作温度よりも所定幅だけ
低い前記基準温度よりもさらに低い第2の基準温度未満
となったとき、前記昇温モード206に移り、昇温を行
う。
【0097】前記昇温モード206あるいは閾値モード
207の動作状態において、たとえばLEDプリンタ2
1の電源が遮断されたり、または図2に示す上部ハウジ
ング23が開放されたりすると、定着装置46への駆動
電力の供給が停止される。このような場合や、定着装置
46の制御にエラーが検出された場合には停止モード2
08に移る。停止モード208において、再び定着装置
46への通電が開始されると、そのときのサーミスタ1
47で計測される温度に基づき前記昇温モード206あ
るいは閾値モード207のいずれかへ処理が移り、定着
装置46の温度制御を行う。
【0098】図27は、LEDプリンタ21のエラー処
理動作状態を示す遷移図である。本実施例のLEDプリ
ンタ21において、定着装置46の過昇温や昇温不能な
どのエラーが検出された場合や、排気ファンモータ45
のロック状態が検出された場合などでは、図27(1)
に示すように動作状態は全停止状態209に移る。全停
止状態209では、図1に示すモータ126が停止され
るとともに、帯電器81への駆動電力の供給が遮断さ
れ、LEDプリンタ21のすべての駆動機構が停止す
る。ただし、前記定着装置46のエラーや排気ファンモ
ータ45のエラーが検出された時点でのLEDプリンタ
21の印刷必要枚数や印刷済み枚数、あるいは印刷濃度
などの各種印刷条件に関する情報や、当該エラーに対応
する情報などはメモリに退避され保存される。
【0099】この状態で無限ループ210が構成されサ
ービスマンによる補修作業まで待機する。
【0100】一方、図27(2)に示すように、LED
プリンタ21への電源投入状態において図2に示す上部
ハウジング23の開放状態が検知されると、動作状態は
全停止状態209に移る。全停止状態209で上部ハウ
ジング23が閉じられると、図21を参照して説明した
準備状態188に移り、前述したような条件で待機状態
189に移る。またLEDプリンタ21の動作中に紙詰
まり(ジャムと称することがある)が発生すると、やは
り全停止状態209に移り、ジャム解除待機状態210
に移行して、前記図2で示される上部ハウジング23が
開放されてジャム解除処理が完了するのを待機する。ジ
ャム解除待機状態210においてジャム解除が完了し、
上部ハウジング23が閉じられると前述した準備状態1
88に移り、さらに待機状態189に移る。
【0101】(4)各動作の処理手順の説明 (4a)全体動作 図22〜図27を参照して説明した各種遷移状態を実現
する動作の処理手順をフローチャートおよびタイミング
チャートなどを参照して以下に説明する。
【0102】図28はLEDプリンタ21において、電
源投入から印刷の実行までの動作の全体を示すフローチ
ャートであり、図29は電源投入に関連する動作を説明
するタイミングチャートである。LEDプリンタ21に
電源が投入されると、エンジンコントローラ131のス
タックポインタが初期化され、ステップa2ではエンジ
ンコントローラ131のCPUの後述するような初期化
処理が行われる。ステップa3ではゲートアレイ134
の後述する初期化処理が行われ、ステップa4ではエン
ジンコントローラ131の各種フラグ類の後述する設定
処理が行われる。ステップa5では前記ステップa2〜
ステップa4の処理が完了した時点で、エンジンコント
ローラ131は初期化完了信号PPRDYを出力し、イ
メージコントローラ132との間の通信が可能となった
ことを示す。ステップa6では、後述する初期動作が実
行される。ここで前記ステップa1〜ステップa6の処
理が図22に示す準備状態188で行われる。
【0103】ステップa7では後述する待機処理が行わ
れ、ステップa8では後述する導入処理が行われる。こ
のステップa7,a8の処理を行う状態が図22に示す
待機状態189、導入状態192である。次にステップ
a9で印刷処理が行われ、以下、LEDプリンタ21の
電源が遮断されるまで前記ステップa7〜ステップa9
の処理が繰返し行われる。
【0104】(4b)過渡状態の回路保護 上述したような電源投入時における動作において、図2
9(1)に示すように、時刻t1で電源が投入され、例
として交流100Vの電源がLEDプリンタ21に供給
される。このとき図12に示すようにCPU145およ
びゲートアレイ134などには、回路の駆動電圧V1
(例として直流5V)が供給される。また時刻t2で電
源が遮断されると、この駆動電圧V1も遮断される。図
29(2)に示す駆動電圧V1の変化は、詳細には図2
9(3)に示される。すなわち時刻t1で電源スイッチ
が投入されても、実際には駆動電圧V1はランプ波形で
上昇し、時刻t3でCPU145などが動作可能な電圧
範囲△Vに入る。ここで、この電圧範囲△Vは例として
5V±5%程度に選ばれる。一方、時刻t4で電源が遮
断されると、駆動電圧V1は時刻t4より若干遅れた前
記時刻t2で前記電圧幅△Vを下回り、ランプ波形で次
第に減少して時刻t5で0Vに到達する。
【0105】本実施例のLEDプリンタ21では、図1
2に示す電圧監視回路158が前記駆動電圧V1の変動
を監視し、駆動電圧V1が前記電圧幅△Vの範囲にある
とき以外にはリセット信号/RSを出力し、電圧幅△V
の範囲にあるときには当該リセット信号/RSを解除す
る。このリセット信号/RSはローアクティブな信号と
して出力され、これにより図12に示すCPU145お
よびゲートアレイ134がリセットされるとともに、ト
ランジスタ159が遮断されて、モータ126や定着装
置46の発熱体146の駆動が停止される。すなわち駆
動電圧V1が、CPU145などの本実施例のLEDプ
リンタ21に用いられている集積回路素子が適正に動作
する電圧範囲にない場合には、これらの集積回路素子を
リセットし、誤動作を防止するようにしている。
【0106】(4c)同期調整 図1および図19を参照して説明したように、エンジン
コントローラ131の動作を規定するクロック信号CK
3は、エンジンコントローラ131に接続された発振回
路228から供給される。エンジンコントローラ131
がイメージコントローラ130に対して水平同期信号B
Dを出力し、イメージコントローラ130ではこれを受
けて、1ライン分の画像データDTをエンジンコントロ
ーラ131に出力する。これに対しエンジンコントロー
ラ131は、ゲートアレイ134に対し前記水平同期信
号BDと前記クロック信号CK3とを出力する。このと
きゲートアレイ134は図19および図20を参照して
説明した構成と動作とにより、クロック信号CK3を8
分周して得られるシフトクロック信号CK1と画像デー
タDTとラッチ信号LTとストローブ信号STBとをL
EDヘッド82へ入力する。
【0107】本実施例のLEDプリンタ21では、エン
ジンコントローラ131は画像データDTの作成を行わ
ず、イメージコントローラ130が画像データDTの生
成を行っている。このためエンジンコントローラ131
が、イメージコントローラ130からの画像データDT
を、ゲートアレイ134を介してLEDヘッド82へ出
力するに際しては、ゲートアレイ134で発生される前
記シフトクロックCK1の立上がりが、図30(1)に
示すように、各ビット毎のデータが確定した状態で発生
するタイミングの場合に、LEDヘッド82における図
11に示すシフトレジスタ141に適正なデータが記憶
される。一方、図30(2)に示すように、前記画像デ
ータDTが論理「0」または論理「1」の確定された論
理状態ではなく、それらの間の過渡期にシフトクロック
CK1が発生するような場合、論理が不安定な状態で、
前記シフトレジスタ141に記憶されることになり、誤
った印刷が行われる場合がある。
【0108】本実施例ではこのような不具合を解消する
ために、図19を参照して説明したように、2つのDI
Pスイッチ174a,174bを用いて、データセレク
タ173で数値データ「1,3,5,7」のいずれか1
つを選択する。このとき、図19および図20のカウン
タ170には、前記クロック信号CK3が入力される
が、水平同期信号BDがローレベルのときカウンタ17
0はリセット状態である。水平同期信号BDがハイレベ
ルになるとフリップフロップ回路175はハイレベルの
信号を出力してカウンタ170に入力し、カウンタ17
0を動作状態に設定する。
【0109】これによりカウンタ170は、クロック信
号CK3の入力によりカウント動作を行い、前記比較器
172において前記データセレクタ173で設定された
数値データ「1,3,5,7」のいずれか1つと比較す
る。前記数値データと一致した場合、比較回路172は
ローレベルの信号を出力し、フリップフロップ回路17
5をリセットし、カウンタ170を動作停止状態とす
る。また、このときフリップフロック180にもローレ
ベルの信号が供給される。
【0110】このとき比較器178は、前記分周器17
1からの1.86MHzの周波数のシフトクロックCK
1をカウントする12ビットのカウンタ177と、CP
U145によって前記シフトレジスタ141のビット数
が設定されるレジスタ179に設定されたデータとを比
較し、両者が一致すればフリップフロップ回路180、
AND回路176にローレベルの信号を供給する。これ
により分周器171はリセット状態となる。
【0111】前記比較器178の出力がハイレベルであ
る場合、AND回路176は導通状態であり、フリップ
フロップ回路175のハイレベルの出力で、分周器17
1が動作状態に設定される。分周器171からは、図1
9のデータセレクタ173で設定された各数値データに
対応して、分周動作の開始タイミングが図31(3)〜
同図(6)に示されるように2クロックずつずれ、周波
数1.86MHzとなるシフトクロック信号CK1のい
ずれかが出力可能である。
【0112】すなわちイメージコントローラ130から
図31(7)のように、エンジンコントローラ131側
へ供給される画像データDTに対して、例として図31
(4)あるいは図31(5)のいずれかのシフトクロッ
ク信号CK1を選択すればよい。すなわち、一般には何
らかの信号が入力される電子回路において、当該入力信
号に同期すべき信号を発生させる場合、当該同期すべき
信号が入力信号に基づいて適正な位相で発生されてはい
ないときに、両者の間に位相のずれが生じても、本発明
によればこのような位相のずれを高い効率で解消するこ
とができる。
【0113】(4d)ストローブ信号発生機構の簡略化 図32は、図21に示す構成のゲートアレイ134の動
作を示すタイミングチャートである。図21に示すゲー
トアレイ134に、0.47MHzのクロック信号CK
4、前記水平同期信号BDおよびリセット信号/RSが
入力される。図32(1)に示すようなローアクティブ
な水平同期信号BDがローレベルに立下がると、図21
のフリップフロップ回路185の出力はハイレベルとな
り、AND回路186を導通する。AND回路186へ
のカウンタ184の出力がハイレベルであればカウンタ
181は能動化され、クロック信号CK4によって計数
動作が行われる。
【0114】カウンタ181のカウント値は、予め図3
2(2)〜同図(5)に示す各ストローブ信号STB1
〜STB4の入力期間T1に対応するクロック信号CK
4のクロック数(例として4クロック)が設定されるレ
ジスタ183に設定される前記クロック数によって決定
される。すなわち、カウンタ181がカウントを開始す
ると、比較器182の出力はローレベルとなり、カウン
タ184はハイレベルの信号をAND回路186および
通電振分回路187に出力し、AND回路186は導通
状態を維持し、通電振分回路187はハイレベルな信号
を出力する。
【0115】前記通電振分回路187は、カウンタ18
4の出力が比較器182の出力によってセットされるま
での期間、図32(2)〜同図(5)に示すように、ス
トローブ信号STB1〜STB4を期間順次的に連続し
て発生する。
【0116】このようなストローブ信号STB1〜ST
B4に亘る全ての経過時間が経過するとリセット信号R
Sが入力され、カウンタ184および通電振分回路18
7へは、ローレベルのリセット信号が入力されてリセッ
トされ、フリップフロップ回路185がリセットされ
る。これにより、ストローブ信号STB1〜STB4の
発生動作が達成される。
【0117】しかも、このとき計4つのストローブ信号
STB1〜STB4について単一の信号を作成すれば、
この信号に順次的な遅延を与えてストローブ信号STB
1〜STB4を発生させることができる。すなわち、各
ストローブ信号STB1〜STB4毎に発生回路を設け
る構成が不要となり、構成の簡略化を図ることができ
る。
【0118】(4e)準備動作の詳細 図33は、図28に示す本実施例のLEDプリンタ21
の電源投入以降、図28に示すステップa1〜a6まで
の準備状態のタイミングチャートである。図33の時刻
t1で電源を投入すると、前述したように図28ステッ
プa1〜a6の準備処理が行われる。
【0119】ステップa1は、LEDプリンタ21のイ
メージコントローラ130とエンジンコントローラ13
1とに、それぞれ備えられるスタックポインタに関し
て、これ以降の処理を実行するための各ポインタの初期
化が行われる。ステップa2のCPU145の設定処理
の詳細は、図34に示される。図34ステップb1で
は、CPU145の入出力ポートの設定と初期化、およ
び各種センサなどの走査周期を設定する。ステップb2
では、LEDプリンタ21の図1に示す1msタイマ1
32が起動される。
【0120】ゲートアレイ設定処理は図35に示され、
ステップc1でゲートアレイ134に備えられる上述し
た各種カウンタや各種回路部分からの出力信号の出力状
態などを初期化する。ステップa4の各フラグ設定処理
は図36で表され、ステップd1で、図1に示すイメー
ジコントローラ130のホストコンピュータ127との
送信状態あるいはイメージコントローラ130とエンジ
ンコントローラ131との相互通信状態など、とりわけ
イメージコントローラ130に装着されるCPU145
に関する入力/出力の各種信号毎の初期設定あるいは内
部における動作フラグが設定される。ステップd2で
は、LEDプリンタ21において定着装置46の温度を
制御するため、詳しくは後述する定着装置46の計測さ
れた温度の変化範囲内の各区切り点にそれぞれ設定され
た閾値、すなわち前述した待機温度と動作温度とである
閾値の設定などを行う。
【0121】図37は、図28におけるステップa6の
初期動作実施処理の詳細を示すフローチャートである。
図37ステップe1では、エンジンコントローラ131
の外部との通信状態に関するメモリ領域に、現在の電源
投入直後における各種パラメータ設定や、特性の設定と
して、ウォームアップ状態であるデータを設定する。ス
テップe2では、イメージコントローラ130の初期化
処理が終了し、エンジンコントローラ131との通信が
可能になったことを示すイメージコントローラ130か
らの通信可能信号CPRDYが確立しているかどうかを
判断する。当該通信可能信号CPRDYの確立後は、図
1に示すイメージコントローラ130の初期化処理が完
了し、エンジンコントローラ131に対して命令信号を
送出することが可能であり、これに対しエンジンコント
ローラ131が当該命令信号に対応するステータス信号
の出力が可能になった状態で待機する。
【0122】ステップe2の判断が肯定になると、処理
はステップe3に移り、定着器の過温、つまり異常加熱
状態になっていないかを検査する。前述したプログラム
の暴走等で定着器が異常加熱した際、比較器152の発
生するリセット信号によって、CPU145の暴走は停
止され、起動ルーチンに戻され、本ステップにて異常加
熱があったかどうか検査される。
【0123】ステップe3の検査で定着器の異常加熱が
見つからなければ処理はステップe4に移り、LEDプ
リンタ21の内部における後述する紙詰まり検査動作を
行う。ステップe5では、エンジンコントローラ131
に備えられる温度指示フラグに、現在昇温中であるデー
タをセットする。ステップe6では、定着装置46の発
熱体146(図12参照)の温度を制御中である制御中
フラグをセットする。ステップe7では、LEDプリン
タ21がステップe6までの動作状態で5秒間待機す
る。
【0124】その後、ステップe8で現在の動作状態が
図28に示すステップa1〜a6の前述した準備状態で
あるか否かを判断し、準備状態が終了した時点でステッ
プe9に移る。ステップe9では、図2に示す上部ハウ
ジング23にプロセスカートリッジ73が装着している
かどうかを判断する。装着していればステップe10に
移り、廃トナーボックス99の装着を待つ。ステップe
11では、モータ126が起動される。詳しくは、モー
タ126が回転速度を増大方向に変化させる動作状態で
あるフラグをCPU145にセットし、この動作状態で
モータ126を駆動する制御信号が出力される。
【0125】ステップe12ではモータ126の回転速
度が定速になるのを待ち、ステップe13では帯電器8
1に電力を印加する。すなわち、感光ドラム77を白色
原稿像が形成された状態にする。これは、現在の処理の
時点で感光ドラム77は起動されているが、感光ドラム
77の表面は少なくとも部分的に非帯電であり、現像ロ
ーラ76を通過する際にトナーが付着し、このトナーが
クリーニング装置80で掻き落とされる動作状態が継続
する。これにより無駄にトナーが失われる。本実施例で
は、感光ドラム77への無駄なトナーの付着を防止す
る。ステップe14では、現像ローラ76にバイアス電
圧を印加するタイミングを待機する。このバイアス電圧
の印加は、プロセスカートリッジ73内のトナーに、予
め定める極性の静電気を帯電させるためである。当該印
加タイミングになると、ステップe15では、バイアス
電圧を現像ローラ76に印加する。
【0126】ステップe16では、前記バイアス電圧の
印加から例として10秒経過したかどうかを判断する。
10秒経過していなければ、ステップe17でステップ
e4と同様な紙詰まり検査処理を行い、ステップe18
で現在トナーを補給動作中であるか否かを判断する。ト
ナー補給動作中であればステップe17に戻り、トナー
補給動作が終了するまでステップe17,e18の処理
を繰返す。ステップe18でトナー補給動作が終了した
ことが判断されると、処理はステップe16に戻る。
【0127】ステップe16の判断が肯定になるとステ
ップe19に移り、帯電器81への電力の印加を停止
し、ステップe20で帯電器81への電力印加停止後、
規定時間が経過するのを待ってステップe21で現像ロ
ーラ76へのバイアス電圧の印加を停止する。ステップ
e22では、モータ126を停止する。具体的には、モ
ータ126を減速方向に回転速度を変化させる制御に対
応するフラグをCPU145にセットし、モータ126
が定速回転中であることを示すフラグをクリアする。こ
の後、ステップe23では定着装置46の温度を規定す
るフラグに閾値を設定する。この閾値は、電源投入直後
では予め定める待機温度に設定され、このような待機温
度に温度が保持されている状態で実際に印刷が開始され
ると、前記待機温度よりも高温の後述する動作温度が規
定温度となり昇温される。
【0128】図38は、定着器の過温状態の検査を行
う、図37に示すステップe3の処理を詳細に示したも
ので、ステップβ1で定着装置46の温度を検出するサ
ーミスタ147からの温度信号を取り込んで、定着装置
46の温度を測定する。次にステップβ2において、定
着装置46の温度が180℃を越えているかどうかを判
別し、180℃を超えていたならば、異常加熱が発生し
ていたと判断し、図68を参照して後述する定着装置エ
ラー処理へ分岐する。
【0129】一方、定着装置46の温度が180℃に満
たなければ、この処理を抜け、上位のフローへ戻る。
【0130】ステップβ2で判別の基準を180℃とし
ているのは、CPU145が暴走し、200℃の温度に
なったとき、比較器152がリセット信号を発生し、定
着装置46への通電が停止し、冷却が始まるが、200
℃を下まわるまではリセット信号が成立している。20
0℃を下まわるとリセットが解除されて、CPU145
は改めて起動ルーチンを実行する。この際、このフロー
で異常加熱を検出するため、通電状態ではありえない温
度(約170℃以上)でかつ、200℃よりも低い検出
温度とする必要があるからである。
【0131】(4f)紙詰まり等のエラー検査 図39は、図37におけるステップe4などの紙詰まり
検査動作を説明するフローチャートである。本実施例の
LEDプリンタ21では、後述する紙詰まり検査動作の
一部分に、レジストローラ38の停止あるいは排紙ロー
ラ58,59;64,65の停止時の検査動作および図
2に示す上部ハウジング23の開放動作に伴う処理動作
が兼用されている。図39ステップf1では、図2に示
すセンサ39が記録紙を検出しているかどうかを調べ
る。この判断が否定であれば、ステップf2で図2に示
すセンサ51が記録紙を検出しているかどうかを調べ
る。この判断も否定であれば、処理は終了する。前記ス
テップf1,f2の判断の少なくともいずれか一方が肯
定であれば、ステップf3に移る。
【0132】ステップf3は、前述したようにレジスト
ローラ38および各排紙ローラ58,59;64,65
の停止時にも実行される処理である。ステップf3で
は、出力初期化処理が行われる。出力初期化処理は、前
記モータ126を停止し、図1に示す前記CPU145
の汎用カウンタ215,216が動作中であるフラグを
クリアし、イメージコントローラ130にエンジンコン
トローラ131の動作状態に対応するデータであるステ
ータスデータにおけるトナー補給中フラグを送出する。
【0133】この後、ステップf4でスタックポインタ
を初期化し、ステップf5では前記イメージコントロー
ラ130へのステータスデータに、印刷が中断された頁
に相当する印刷データの再送の要求データと、紙詰まり
発生データとをセットする。この後、ステップf6では
上部ハウジング23が開放処理されるのを待機する。こ
の後処理は、後述するステップf9へ移る。
【0134】LEDプリンタ21の動作中に上部ハウジ
ング23が開放されると、カバー開放処理が行われる。
このカバー開放処理は、図39におけるステップf7以
降の処理であり、ステップf7ではステップf3と同様
なモータ126の停止処理が行われる。ステップf8で
は、ステップf4と同様にスタックポインタが初期化さ
れる。ステップf9では、イメージコントローラ130
へのステータスデータにカバーオープンデータをセット
し、一方でトナー僅少フラグを解除する。ステップf1
0では、上部ハウジング23が閉じられる操作を待機
し、閉じられるとステップf11に移り、ステータスデ
ータにおけるカバーオープンフラグを解除する。ステッ
プf12では、センサ39が記録紙を検出しているかど
うかを判断し、この判断が否定ならば、ステップf13
でセンサ51が記録紙を検出しているかどうかを調べ
る。この判断も否定であれば、ステップf14で前記ス
テータスデータにおけるデータの再送要求および紙詰ま
りフラグを解除する。この後、処理は図28のステップ
a6に移る。
【0135】以上のようにして、本実施例では紙詰まり
処理あるいはレジストローラ38および排紙ローラ5
8,59;64,65の停止処理など、さらには上部ハ
ウジング23の開放に伴うカバー開放処理などのうち、
共通化できるプログラム範囲は共通化するようにした。
したがって、各処理毎に共通する内容を含む個別のプロ
グラムを作成する必要が解消され、プログラム作成上の
手間とプログラムを記憶するメモリの容量の削減とを併
せて図ることができる。
【0136】(4g)待機処理 図40は、図28のステップa7の待機処理の詳細を示
すフローチャートである。ステップg1では、モータ1
26が動作中であるかどうかが判断され、モータ126
が動作中であればステップg2で、モータ126の動作
が増速中であるかどうかを判断し、この判断が否定なら
ばステップg3でモータ126が減速中であるかどうか
を判断する。この判断も否定であればステップg4で、
本実施例のLEDプリンタ21への電源投入後、上部ハ
ウジング23を開放して紙詰まり処理などを行わず、か
つ印刷動作も行っていない待機状態が例として30分経
過したかどうかを判断する。この判断が肯定であれば、
ステップg5で、図37ステップe11と同様なモータ
126の起動処理が行われる。この後、処理はステップ
g6に移る。前記ステップg4の判断が否定であれば、
ステップg5を行わず直ちにステップg6に移る。
【0137】すなわち、LEDプリンタ21に電源が投
入され、したがって、定着装置46の加熱ローラ49が
待機温度程度に昇温されている状態で印刷動作を行わ
ず、定着装置46を静止状態に長時間固定すると、加圧
ローラ48が変形したり、あるいは加圧ローラ48の周
方向に関する熱の分布に大きな偏りが生じ、印刷動作に
伴う定着処理が不充分となる不具合を生じる。したがっ
て、本実施例ではこのような待機状態において、定着装
置46の静止状態が30分経過すると、その度にモータ
126を若干秒駆動し、定着装置46を動作させる。こ
の状態は、図41のタイミングチャートに示されてい
る。
【0138】すなわち、印刷開始信号PRNTがイメー
ジコントローラ130からエンジンコントローラ131
に入力されていない状態で、定着装置46は図41
(2)に示すように、予め定める待機温度に設定されて
いる。このような状態で、図41(1)に示すように時
間T3(例として10〜30分)が経過する度に時間T
2(例として1〜2秒)程度モータ126を駆動し、定
着装置46の加熱ローラ49および加圧ローラ48を回
転させる。このような状態で、ローアクティブな印刷開
始信号PRNTがイメージコントローラ130からエン
ジンコントローラ131に入力されると、その時点で定
着装置46は図41(2)に示すように、予め定める待
機温度からさらに高温の予め定める動作温度まで昇温さ
れる。これ以後、処理は図28のステップa8の導入処
理に移る。
【0139】再び図40を参照して、前記ステップg5
でモータ126の駆動が行われた後、ステップg6では
図1に示すエンジンコントローラ131からの出力信号
である印刷可能信号RDYが出力されているかどうかを
判断する。この印刷可能信号RDYは、エンジンコント
ローラ131において、 (1)LEDプリンタ21への電源投入状態で有効とな
り、電源が遮断されると無効となる初期化完了信号PP
RDYが有効である. (2)エンジンコントローラ131で定着装置46の温
度が規定範囲内である. (3)LEDプリンタ21にプロセスカートリッジ73
が装着されている. (4)LEDプリンタ21に廃トナーボックス99が装
着されている. (5)イメージコントローラ130で指定したサイズの
記録紙が入っている用紙カセット29がLEDプリンタ
21に装着されている。 (6)LEDプリンタ21が紙詰まり状態ではない。 (7)エンジンコントローラ131が上述したような印
刷データの再送要求を出力していない。 (8)LEDプリンタ21がテストプリント中ではな
い. (9)LEDプリンタ21において、上部ハウジング2
3が閉じられている. (10)LEDプリンタ21が休止中(PAUSE状態)
ではない. (11)排気ファンモータが定常回転している. (12)プロセスカートリッジ73およびトナーボックス
74内のトナーが空ではない. (13)現在のLEDプリンタ21の動作状態が、図25
を参照して説明したトナー補給モードではない。
【0140】これらの条件が全て満足されたとき、エン
ジンコントローラ131は、印刷可能信号RDYを有効
にする。このような印刷可能信号RDYが有効であれ
ば、ステップg7に移り、イメージコントローラ130
から出力される印刷開始信号PRNTが有効であるかど
うかを判断する。印刷開始信号PRNTは、イメージコ
ントローラ130がエンジンコントローラ131に対
し、印刷動作の開始または継続を指示する信号である。
すなわち、ステップg7で印刷開始信号PRNTが有効
でないことが判断されると、ステップg8で図1に示さ
れるテスト印字スイッチ212が操作されているかどう
かを判断する。操作されていれば、ステップg9でエン
ジンコントローラ131は、ステータスデータにテスト
印字中データをセットし、イメージコントローラ130
に伝送する。この後、LEDプリンタ21は、予め設定
された順序の文字記号列からなるテスト印字を行う。前
記ステップg7で印刷開始信号PRNTが有効であれ
ば、後述するようにエンジンコントローラ131はイメ
ージコントローラ130からの印刷データを受信して印
刷動作を行う。
【0141】ステップg6において、印刷可能信号RD
Yが無効、すなわち出力されておらず、あるいはステッ
プg8においてテスト印字スイッチ212が操作されて
いない場合処理はステップg1に戻り、前述の処理を繰
返す。
【0142】前記ステップg1,g2,g3のいずれか
において判断が肯定であればステップg10へ移り、図
39を参照して説明した紙詰まり処理を実行する。その
後、ステップg11ではモータ126の起動から図41
に示す時間T2が経過したかどうかが判断され、経過し
ていればステップg12で図37ステップe22と同様
なモータ126の停止処理を行い、処理はステップg6
に移る。前記ステップg11において判断が否定の場合
も、ステップg6に移る。
【0143】(4h)導入処理 図42は図28ステップa8の導入処理の詳細を説明す
るフローチャートであり、図43は前記導入処理付近の
LEDプリンタ21の動作を説明するタイミングチャー
トである。この導入処理は、図41および図43(1)
に示すように、図40の待機処理中において、印刷開始
信号PRNTが有効となった時点から開始される。図4
2ステップh1では、イメージコントーラ130に送信
されるステータスデータSTSにおける温度指示フラグ
に昇温データをセットし、ステップh2では水平同期信
号BDの出力を開始する。ステップh3では、汎用カウ
ント動作フラグをクリアし、前回の印刷動作時に設定さ
れた回転終了フラグをクリアする。
【0144】ステップh4では、LEDプリンタ21の
モータ126が増速あるいは減速方向に速度を変化して
いるかどうかを判断する。この判断が肯定であれば処理
はステップh5に移り、図39を参照して説明した紙詰
まり処理を実行し、ステップh1に戻る。
【0145】前記ステップh4の判断が否定である場
合、すなわちモータ126が定速回転しているかあるい
は停止している場合には処理はステップh6に移り、モ
ータ126が定速回転を行っているかどうかを判断す
る。この判断が否定であればモータ126は停止してい
ることになり、ステップh7に移って図37ステップe
11と同一のモータ起動処理が行われ、この後、処理は
ステップh1に戻る。
【0146】前記ステップh6において、モータ126
が定速回転中であればステップh8に移り、帯電器81
に駆動電圧を印加するタイミングであるかどうかを判断
する。このタイミングは、感光ドラム77の周方向に関
して、イメージコントーラ130から伝送される画像デ
ータDTの伝送タイミングにより設定される。ステップ
h8の判断が肯定であれば、ステップh9において図4
3(4)に示すように、帯電器81に動作電圧が印加さ
れる。
【0147】次に、ステップh10では現像ローラ76
へのバイアス電圧を印加するタイミングであるかどうか
を判断する。現像ローラ76へのバイアス電圧の印加
は、ステップh9において感光ドラム77上で帯電器8
1で帯電された部分が、現像ローラ76に臨む現像位置
に到達したときにバイアス電圧を印加するようにする。
これは、トナーやキャリアの感光ドラム77などへの付
着を最小限に抑制するためである。ステップh10の判
断が肯定になると、ステップh11で図43(5)に示
すように、バイアス電圧が印加される。ステップh12
では前回の回転終了フラグがセットされ、ステップh1
3ではこの前回回転終了フラグがセットされているかど
うかを判断する。すなわち、前記ステップh8において
判断が否定であれば、ステップh9を処理したことなく
ステップh10に到達し、ステップh10の判断が否定
であれば、ステップh11,h12を処理することな
く、ステップh13に処理が移るからである。
【0148】ステップh13の判断が肯定であれば、ス
テップh14で図43(6)に示すように、定着装置4
6の温度が待機状態における待機温度から、これよりも
さらに高温の動作温度に到達しているかを判断する。到
達していなければ、ステップh15で図39を参照して
説明した紙詰まり処理を行い、処理をステップh8に戻
す。ステップh14の判断が肯定であれば、図42に示
す導入処理から後述する印刷処理に移行する。
【0149】上述したように導入処理は、図43に示す
ように、待機状態において印刷開始信号PRNTが入力
されて以降、モータ126の増速や、帯電器81への駆
動電力の印加など、給紙カセット29や手差し給紙装置
83からの記録紙の供給が行われれば、印刷動作を実行
しうる状態を確立する期間である。
【0150】(4f)印刷動作 図44は、印刷動作を説明するフローチャートであり、
図45は印刷動作の期間のLEDプリンタ21内におけ
る記録紙の移動に伴う処理を示す図であり、図46は印
刷動作状態における各部の動作を説明するタイミングチ
ャートであり、図47は印刷動作状態における各部の動
作を説明するタイミングチャートである。この印刷動作
状態は図23の遷移図や図46および図47のタイミン
グチャートに示されるように、前述した導入動作状態1
92において給紙ローラ30が起動されて以降の第1印
刷状態193と、第1印刷動作状態193において1頁
分の画像データに同期する頁同期信号VSYの出力をイ
メージコントローラ130に要求する制御信号VSRQ
がエンジンコントローラ131から出力されて以降の第
2印刷状態194と、一枚目の記録紙の印刷が完了して
以降の期間であって、次の記録紙の給紙が可能となって
以降の印刷待機状態とに区分される。
【0151】図44のステップi1では、詳細が図48
に示されるカウンタの設定動作が行われる。すなわち、
図48ステップj1ではCPU46の内部動作フラグを
設定し、イメージコントローラ130へのステータスデ
ータに記録紙の搬送データをセットする。ステップj2
では、給紙状態が、図2に示される給紙カセット29か
ら行われるか、それとも手差し給紙装置83上に記録紙
が載置されていて、手差し給紙動作を行うかのいずれで
あるかを判断する。
【0152】手差し給紙装置83上に記録紙が乗載され
ておらず、したがって給紙カセット29を用いる場合、
処理はステップj3に移り、電磁装置124に通電して
クラッチを接続し、モータ126の動力を給紙ローラ3
0に供給する。ステップj4では、カセット給紙による
記録紙がLEDプリンタ21内を搬送されるに際して、
給紙開始からセンサ39、レジストローラ38、転写放
電器100、定着装置46、センサ54および排紙ロー
ラ58,59;64,65を、それぞれ通過するに必要
な予め測定されている時間データを、図1に示されるR
OM133から読み取るためのアドレスを指定する。ス
テップj5では、下部ハウジング22に設けられている
給紙カセット29のサイズを検出するサイズセンサ21
3から、用いられている給紙カセット29のサイズを読
み取る。この後、処理はステップj10に移る。
【0153】前記ステップj2で、センサ87が記録紙
を検出することにより、手差し給紙モードが選択されて
いることが判断されると、処理はステップj7に移り、
電磁プランジャ125に通電してモータ126の動力を
搬送ローラ86に伝達する。ステップj8では、手差し
給紙の場合の給紙開始時刻から、記録紙がセンサ39、
レジストローラ38、転写放電器100、定着装置4
6、センサ54および排紙ローラ58,59;64,6
5をそれぞれ通過する予め測定されている時間データ
を、図1に示すROM133から読み出すためのアドレ
スを指定する。
【0154】ステップj9では、手差し給紙装置83で
は記録紙のサイズを検知するセンサが設けられておら
ず、したがってCPU146は記録紙のサイズが未定で
ある指定を行う。ステップj10では図1に示される第
1汎用カウンタ215が動作中であるかどうかを判断
し、動作中であればステップj6で、第2汎用カウンタ
216が動作中であるデータをセットし、第2汎用カウ
ンタ216をクリアする。さらに、前記ステップj5,
j9で検出された記録紙のサイズデータをRAMなどの
メモリへ格納する。
【0155】ステップj10の判断が否定であればステ
ップj11で前記第1汎用カウンタ215の動作中デー
タをセットし、第1汎用カウンタ215をクリアし、ス
テップj5,j9で読み取られた記録紙のサイズデータ
を記録する。
【0156】図44のステップi2では、後述する1m
s割込み処理の終了を待機する。1ms割込み処理が終
了するとステップi3に移る。ステップi3,i4では
図1に示される第1汎用カウンタ215および第2汎用
カウンタ216に関する各種処理動作を、図49および
図50のフローチャートに示されるように行う。
【0157】図49ステップk1では、第1汎用カウン
タ215が動作中であるかどうかを判断し、動作中でな
ければ処理は終了し、動作中であればステップk2で、
第1汎用カウンタ215のカウント値に対応する処理に
対応する複数の固定カウント値と、対応する処理プログ
ラムの先頭アドレスとが記憶されている事象テーブルか
らデータの読込みを行い、ステップk2で読取られたデ
ータが第1汎用カウンタ215のカウント値と一致する
かどうかを判断する。この後、ステップk4で前記事象
テーブルから前記処理先アドレスを読込み、汎用カウン
タ215の処理を示すフラグをセットする。
【0158】
【表1】
【0159】このような図44ステップi3の処理、す
なわち第1枚目の記録紙に対する処理が終了すると、第
2枚目の記録紙に関する処理がステップi4として行わ
れる。具体的には図50に示される。図50ステップm
1では、LEDプリンタ21内の第2枚目の記録紙に関
する第2汎用カウンタ216が動作中であるかどうかを
判断する。動作中でなければ処理は終了し、動作中であ
ればステップm2で前記事象テーブルデータを読込む。
ステップm3では読込まれた事象テーブルのカウントデ
ータが第2汎用カウンタ216のカウントデータと一致
するかどうかを判断する。一致していなければ処理は終
了し、一致していればステップm4で事象テーブルから
対応する処理のプログラムが記憶されているアドレスを
読込み、第2汎用カウンタ216による処理の開始を示
すフラグにデータを設定して、前記イメージコントロー
ラ130に伝送する。この後、処理はステップm4で読
込まれた処理先アドレスに移る。
【0160】前記図49および図50における処理内容
の一例として、エンジンコントローラ132からイメー
ジコントローラ130に伝送される制御信号VSRQの
出力動作が挙げられる。その処理内容を図51のフロー
チャートに示す。ステップn1では、これ以降の処理
に、前記汎用カウンタ215,216のいずれを使用す
るかを判断する。第1カウンタ215が用いられる場合
には、ステップn2で第1汎用カウンタ215を使用す
る指示データを書込む。この後、処理はステップn4に
移る。
【0161】ステップn1で第2汎用カウンタ216を
用いる場合には、ステップn3で第2汎用カウンタ21
6を用いる指示データを設定し、イメージコントローラ
130とのデータ伝送を行う。ステップn4では、LE
Dプリンタ21の動作状態がテスト印刷中であるかどう
かを判断し、テスト印刷中でなければ、ステップn5で
頁同期信号VSYをイメージコントローラ130に対し
て要求する制御信号VSRQを出力する。
【0162】ステップn4の判断が肯定であれば、ステ
ップn6で汎用カウンタ215,216のいずれを用い
る指示が設定されているかを判断する。第1汎用カウン
タ215が設定されている場合には、ステップn7で当
該汎用カウンタ215をクリアし、ステップn8で記録
紙のサイズに対応した制御テーブルを選択する。ステッ
プn9では、例として1ラインの印刷を行う際に有効な
印刷範囲となる領域を設定する。この後、処理は終了す
る。ステップn6で汎用カウンタ216を用いる指示が
設定されている場合には、ステップn10で当該汎用カ
ウンタ216がクリアされ、ステップn11で記録紙の
サイズに対応した制御テーブルが選択される。この後、
処理はステップn9に移る。
【0163】図44〜図47を用いて印刷処理の全体に
ついて説明する。図44ステップi1では、LEDプリ
ンタ21内に機構上、同時に存在している記録紙の最大
数、すなわち2枚に対応し、各記録紙毎にLEDプリン
タ21内の移動に伴う処理を行うために、各記録紙毎に
設定されるカウンタの初期化動作が行われる。このステ
ップi1で図1に示す電磁装置124が通電され、図4
5の時刻t6で1枚目の記録紙が給紙カセット29から
取り出される。ステップi3,i4では後述するように
2枚の記録紙に対応する2つの汎用カウンタ215,2
16のカウント値に対応して、実行すべき処理内容が認
識され、当該処理内容を実行した後、詳しくは後述する
動作が行われる。ステップi5では後述するように、イ
メージコントローラ130から、記録紙1枚毎に発生さ
れる頁同期信号VSYが、エンジンコントローラ131
に入力されタイミングに関連する処理が行われる。
【0164】ステップi6では、LEDプリンタ21内
の1枚目の記録紙に相当する第1汎用カウンタ215が
動作中であるかどうかを判断し、ステップi7では、2
枚目の記録紙に相当する第2汎用カウンタ216が動作
中であるかどうかを判断する。すなわち、ステップi
6,i7ではLEDプリンタ21内を1枚または2枚の
記録紙が移動中であるかどうかを判断している。これら
のいずれの判断も否定であれば、ステップi8でプロセ
スカートリッジ73において、トナー補給動作状態であ
るかどうかを判断する。この判断も否定であれば、ステ
ップi9で帯電器81への通電を遮断する。
【0165】ここで前記ステップi6〜i8のいずれか
の判断が肯定のとき、処理はステップi10に移り、テ
スト印刷動作中であるかどうかを判断する。テスト印刷
動作中であればステップi11で給紙カセット29から
記録紙を供給可能であるかどうか、すなわち給紙カセッ
ト29が下部ハウジング22に装着されていて、給紙カ
セット29内に記録紙が残存している状態であるかどう
かを判断する。この判断が肯定であれば、ステップi1
2で、図1に示すプリントキー229がオン状態である
かどうかを判断する。オン状態でなければ処理はステッ
プi1に戻り、ステップi2,i3のいずれかまたは双
方で前記設定動作を行う。ステップi11の判断が否定
の場合、およびステップi12の判断が肯定の場合に
は、いずれも処理はステップi2に戻る。ステップi1
2の判断が否定であれば、処理はステップi1に戻る。
【0166】ステップi10の判断が否定であれば、ス
テップi13に移り、印刷可能信号RDYに関する出力
処理を行う。ステップi14では次の記録紙の給紙が可
能であるかを判断し、可能である場合に印刷開始信号P
RNTが確立しているかどうかを判断し、肯定であれば
ステップi1に移る。ステップi14,i15の判断が
否定の場合には処理はそれぞれステップi2に移る。
【0167】すなわち、前述したステップi1〜i8と
i10〜i15の処理はステップi2の処理により、1
ms周期で実行可能となる。したがって、後述されるよ
うにステップi3,i4の処理も1ms毎に行われる。
【0168】ステップi8の判断が否定であれば、ステ
ップi9で帯電器81への通電が遮断された後、ステッ
プi16で帯電器81の遮断から予め定める所定時間が
経過するのを待機し、ステップi17で詳しくは後述さ
れる現像ローラ76へのバイアス電圧の印加を遮断す
る。ステップi18では、LEDプリンタ21が現在テ
スト印刷中であるかどうかを判断し、肯定であればステ
ップi19で図1に示さされるプリントキー229がオ
ン状態であるかどうかを判断する。この判断が肯定であ
ればステップi20で、記録紙が給紙カセット29ある
いは手差し給紙装置83上に残存しているかどうかを判
断する。この判断が肯定であれば、ステップi21に移
り詳しくは後述されるように帯電器81の駆動処理など
が行われ、印刷が継続される。この後、処理はステップ
i1に戻る。
【0169】前記ステップi18の判断が否定であれ
ば、処理はステップi22に移り、印刷開始PRNTが
確立しているかどうかを判断し、肯定であればステップ
i23で印刷可能信号RDYが有効となっているかどう
かを判断する。この判断が肯定であればステップi24
でステップi21と同様に、帯電器81の駆動処理など
が行われ印刷が継続され、処理はステップi1に戻る。
前記ステップi22,i23の判断が否定であれば、処
理はステップi25に移り、イメージコントローラ13
0へのステータスデータにおいてテスト印刷中であるス
テータスデータを解除する。ステップi26では、図3
7のステップe22と同様なモータ126の停止処理が
行われ、ステップi27では水平同期信号BDの停止処
理が行われ、ステップi28では定着装置46を例とし
て100℃程度の待機温度に設定する処理が行われる。
【0170】すなわち、本実施例では記録紙がLEDプ
リンタ21内に給紙カセット29から取り込まれ、ある
いは手差し給紙装置83から供給され、印刷動作が終了
して機外に排出されるまでの期間、図44のステップi
1〜i8,i10〜i15の処理が循環して行われるこ
とになる。すなわち、図45の時刻t6で図1に示す電
磁装置124が通電されクラッチが接続されて、給紙ロ
ーラ30が回転駆動される。この回転駆動は図46
(1)に示されるように、例として2回転であり、給紙
カセット29内の記録紙の先端が給紙ローラ30および
搬送ローラ37を経て、レジストローラ38に当接し、
湾曲する状態までである。
【0171】図45および図46の時刻t7でセンサ3
9が記録紙を検知すると、後述するような予め定めるタ
イミングの時刻t8で、エンジンコントローラ131は
イメージコントローラ130に対して、頁同期信号VS
Yの発生を要求する制御信号VSRQを図46(3)に
示すように出力する。これに対応して、時刻t9におい
てイメージコントローラ130から頁同期信号VSYが
図46(4)のように入力されると、時刻t10でレジ
ストローラ38が図46(5)のように起動される。
【0172】図46(5)に示されるようにレジストロ
ーラ38の起動後、転写放電器100が図47(5)に
示すように時刻t11で通電され、感光ドラム77上の
トナー像の転写が行われる。この後、図47(6)に示
すように時刻t12でセンサ51が記録紙を検知する
と、次の記録紙の給紙が可能な印刷待機状態となる。セ
ンサ51が時刻t13で記録紙の後端を検知して、予め
定める時間が経過すると、記録紙の排紙が完了したこと
になり、これ以降、停止状態となる。
【0173】前記図44のステップi5の処理の詳細に
ついては以下に説明する。
【0174】図52ステップo1では、前記制御信号V
SRQが出力されているかどうかを判断し、出力されて
いればイメージコントローラ130からの頁同期信号V
SYが確立されているかどうかを判断する。この判断が
肯定であれば図46および図47に示すように、LED
プリンタ21内で1枚の記録紙が印字開始されることに
なり、ステップo3で機内滞留枚数を+1カウントアッ
プし、ステップo4で、エンジンコントローラ131が
出力している制御信号VSRQを解除する。この後、処
理は図51のステップn6に移る。前記ステップo1,
o2の判断のいずれが否定であっても処理は図44のス
テップi6に戻る。
【0175】すなわち、図44の処理はステップi1で
記録紙のLEDプリンタ21の機体内への取込みに伴う
前記汎用カウンタ215,216の起動の後、ステップ
i3,i4において、このステップが1ms毎に繰り返
される回数をカウント値としてカウントを行い、前記第
1表に示される各種処理内容に対応付けられたカウント
値と同一のカウント値に到達していれば、当該処理内容
を実行するようにしている。この処理の繰り返しにより
給紙ローラ(電磁装置124)30のオフ、センサ39
のオン確認、制御信号VSRQの出力、プランジャ12
5のオフ、レジストローラ38のオン、テストデータの
オン、転写放電器100のオン、制御フラグPRQのオ
ン、センサ51のオン確認、テストデータのオフ、セン
サ39のオフ確認、レジストローラ38のオフ、転写放
電器100のオフ、センサ51のオフ確認などの各処理
が行われる。
【0176】図53は図44のステップi21,i24
の印刷継続処理の詳細を示すフローチャートである。ス
テップp1では、初期設定をして、ステップp2では定
着装置46の温度が指示される。ステップp3ではエン
ジンコントローラ131は水平同期信号BDを発生する
処理を行い、ステップp4では帯電器81に通電するタ
イミングであるかどうかを判断する。通電タイミングで
あれば、ステップp5で帯電器81が通電される。
【0177】ステップp6では、現像ローラ76へのバ
イアス電圧を印加するタイミングであるかどうかを判断
する。この判断が肯定であれば、ステップp7で現像ロ
ーラ76に対するバイアス電圧を印加し、ステップp8
では定着装置46のウオームアップの完了を待機する。
前記ステップp4の判断が否定であれば、ステップp5
を行わず、処理をステップp6に移す。ステップp6で
は現像ローラ76へのバイアス電圧の印加タイミングが
到来するまでステップp4〜p6の処理を繰り返す。
【0178】上述した図53に示される印刷継続処理
は、図44におけるステップi21,i24のいずれに
も実行される。ステップi21はテスト印刷として実行
される処理であり、ステップi24は通常の印刷データ
に基づく印刷処理として実行される処理である。
【0179】図54〜図58は本実施例のLEDプリン
タ21において用いられる各種信号の相互の関係を示す
タイミングチャートである。図54および図55は印刷
動作の開始前後から終了までの信号の状態を示してお
り、図54は図23における最も遅い連続印刷モードで
あり、図55は1枚の記録紙毎に印刷が終了する動作モ
ードである。図54では図54(3)のように第2停止
期間の開始時刻t14で帯電器81が停止されるがロー
アクティブな印刷開始信号PRNTが時刻t15で、イ
メージコントローラ130からエンジンコントローラ1
31に入力されると、帯電器81は再び電力付勢され印
刷が再開される。
【0180】これに対し、図55の例では、第2停止期
間の開始タイミングで帯電器81への電力が遮断される
までは図52の例と同一である。図55では第2停止期
間中に前記印刷開始信号PRNTは入力されず、時刻t
16で現像ローラ76へのバイアス電圧の印加が停止さ
れ、引続いてモータ126も停止し、定着装置46も待
機温度に設定されて動作が停止する。
【0181】図56は印刷可能信号RDYと制御信号V
SRQ,VSYなどとの関係を示すタイミングチャート
である。図56(1)で制御信号RDYがローレベルと
なって有効となった後、印刷開始信号PRNTが時刻t
17でローレベルとなってから、制御信号RDYはハイ
レベルとなり無効となる。時刻t17以降、定着装置4
6の温度が前述した例として100℃程度の待機温度か
ら例として150℃〜160℃程度の動作温度まで昇温
するに必要な時間T2が経過した後、制御信号RDYが
有効となる。この後、印刷開始信号PRNTが再び有効
になる時刻t18から時間T3(例として5.5秒)経
過後、エンジンコントローラ131は図56(3)に示
すように、制御信号VSRQをイメージコントローラ1
30に出力し、これに応答してイメージコントローラ1
30は頁同期信号VSYを時刻t19でローレベルとし
て有効にするとともに、時系列で発生される頁同期信号
VSYの無効期間内に、1頁分の印刷内容に対応する印
刷データVDが図56(5)のように入力される。
【0182】図57は前記制御信号VSRQと頁同期信
号VSYとの関係を示すタイミングチャートである。図
57(1)に示すようにローアクティブな印刷開始信号
PRNTがローレベルである状態で、図57(2)に示
すように、時刻t20でエンジンコントローラ131は
制御信号VSRQをイメージコントローラ130に出力
する。イメージコントローラ130は、図57(3)に
示すように時刻t21で頁同期信号VSYを有効期間T
4(例として10〜400ms)で出力するとともに、
図57(4)に示すように印刷データVDを時刻t21
から時間T5(例として300ms以上)経過後の時刻
t22から、出力する。これに対し、エンジンコントロ
ーラ131は図57(5)に示すように、印刷動作に伴
う水平同期期間毎に水平同期信号BDを発生する。
【0183】図58は前記水平同期信号BDと印刷デー
タVDとの関係を示すタイミングチャートである。図5
8(1)に示すように、周期T6(例として2116μ
秒)でローアクティブな水平同期信号BDが時刻t23
で有効となって以降、時間T7(89〜196.4μ
秒、用紙サイズで異なる)が経過した後、図58(2)
に示すように印刷動作における1ライン分に相当する印
刷データVDが、イメージコントローラ130からエン
ジンコントローラ131に入力される。当該1ライン分
の印刷データVDがイメージコントローラ130からエ
ンジンコントローラ131に入力され終わって、所定時
間経過後、再び水平同期信号BDが有効となる。
【0184】(4j)1msec割込み処理 図59は本実施例のLEDプリンタ21の動作を説明す
るフローチャートである。以下の説明に参照する図59
〜図68、図72の各フローチャートは、図を参照して
説明したLEDプリンタ21のメインプログラムが実行
されている際に、図1に示すエンジンコントローラ13
1のタイマ132のカウントにより、1ms毎にエンジ
ンコントローラ131に割込みが行われ実行される処理
である。すなわち、前記各図のフローチャートは1ms
毎に実行される。
【0185】本実施例のLEDプリンタ21では、上述
したように機体内には同時に最大2枚の記録紙が並行し
て搬送可能である。このような最大2枚の記録紙の機体
内での処理は、図1に示される第1汎用カウンタ215
および第2汎用カウンタ216のカウント値で管理され
る。一方、LEDプリンタ21において、定着装置46
の温度管理やプロセスカートリッジ73内におけるトナ
ー補給動作などに多数のカウンタを必要とする。このよ
うな多数のカウンタをハードウエアで準備するとなると
回路構成が複雑になり、またソフトウエアで独立したカ
ウンタとして準備したとしても、このようなカウント動
作を行うメモリ上の容量は膨大になり、LEDプリンタ
21に備えられるメモリの効率的な使用が困難になる。
【0186】したがって本実施例では、独立したカウン
タは前記汎用カウンタ215,216を除けば、タイマ
132にとどめ、前述したように1ms毎に実行される
プログラム中に、実行回数を計数するステップを設定す
る。すなわち、この計数ステップの計数値が1ms毎に
計時動作を行うタイマあるいはカウンタと同一の機能を
達成する。
【0187】すなわち、本実施例では前記計数ステップ
は1ms毎に計時動作を行うため、図1に示す発振回路
228からの極めて高周波数のクロック信号に基づい
て、ハードウエアあるいはソフトウエアで計時動作を行
う場合、前述したような構成の大型化あるいはメモリの
有効利用が阻害されるという問題点を解決する。
【0188】図59は前述したようなLEDプリンタ2
1のメイン処理プログラムに対し、1ms毎に割込みを
設定して実行される処理のフローチャートである。ステ
ップq1は、図12を参照して説明したCPU145の
ゲートアレイ134に対する読出し処理が行われる。す
なわち、図1に示す各種センサ33,39,51,87
などの出力が読込まれる。ステップq2では、後述する
ように実行される多数決処理に用いられるフラグFを、
【0189】
【数1】
【0190】のように演算する。
【0191】ステップq3は、図1に示すカバースイッ
チ217およびカセットスイッチ218の導通/遮断状
態を読込む。ステップq4では前記多数決結果をフラグ
Fにして記憶する。ステップq5では、カウント値を+
1インクリメントする。すなわち、このステップq5
が、前述したように、図59のフローチャートが1ms
毎に実行される度にカウントアップする1ms単位の計
時ステップである。
【0192】ステップq6では、ステップq5の1m秒
のカウンタの指示値が例として1000であるかどうか
を判断し、否定であればステップq7で当該カウントス
テップのカウンタ指示値が100*n(nは自然数)で
あるかどうかを判断し、否定であればステップq8でス
テップq5のカウンタの指示値が10*nであるかどう
かを判断する。この判断が否定であれば処理はステップ
q12に移り、定着装置46の発熱体146に関する温
度制御を行っている最中であるかどうかを判断する。前
記ステップq6の判断が肯定であれば、ステップq9に
移りメモリ中に設定される1秒カウンタに0をセットし
次の処理で+1インクリメントする。ステップq10で
は同様な0.1秒カウンタを+1インクリメントし、ス
テップq11では0.01秒カウンタを+1インクリメ
ントする。この後、処理はステップq12に移る。ステ
ップq7,q8の判断がそれぞれ肯定であれば処理はス
テップq10,q11にそれぞれ移る。
【0193】前記ステップq12の判断が肯定であれ
ば、ステップq13で定着装置46の発熱体146の温
度を検出するサーミスタ147からの温度信号を取り込
んで、アナログ/デジタル変換処理を開始する。この
後、処理はステップq15に移る。ステップq12の判
断が否定であって前記発熱体146が定温状態にあると
き、処理はステップq14に移る。
【0194】ステップq14では、エンジンコントロー
ラ131はイメージコントローラ130へのステータス
データに、発熱体146が低温状態であるとのデータを
セットし、発熱体146への駆動電力の供給を停止し、
この後、処理はステップq15に移る。
【0195】前記ステップq1〜ステップq14の処理
は発熱体146の温度制御であったが、ステップq15
以降の処理はプロセスカートリッジ73におけるトナー
の補給に関する動作である。
【0196】(6)トナー補給処理 ステップq15ではモータ126が回転中であるかどう
かを判断する。回転中であればステップq16でエンジ
ンコントローラ131はイメージコントローラ130へ
のステータスデータに、トナー減少データがセット済み
であるかどうかを判断する。セット済みでなければステ
ップq18でトナーセンサ104によるトナー濃度の検
出を行う。ステップq17では、サンプリングタイミン
グ(例として0.35秒間隔)に到達したかどうかを判
断する。到達していればステップq18で、トナーセン
サ104の出力がローレベルすなわちプロセスカートリ
ッジ73のアジテータ78付近におけるトナーの濃度が
減少しているかどうかを判断する。
【0197】プロセスカートリッジ73内におけるトナ
ー量が減少してステップq18の判断が肯定になると、
ステップq19でエンジンコントローラ131は、トナ
ーモータ制御ルーチンに対してトナーモータ214を回
転させる指示フラグをセットし、トナーモータ214を
駆動状態とする。ステップq20ではトナーボックス7
4からのトナーの補給が20秒間継続したかどうかを判
断する。この20秒間のトナー補給が、図26のトナー
補充動作203である。ステップq20の判断が肯定で
あれば、20秒間のトナー補給にもかかわらず、トナー
センサ104はプロセスカートリッジ73内におけるト
ナー濃度が低いことを検知していることになり、ステッ
プq21でトナー補給状態を指示する。すなわち、図2
6のトナー補給状態204に移る。
【0198】このトナー補給状態では、新規の給紙の動
作が停止され、LEDプリンタ21内のトナーを消費す
る動作をやめ、トナー補給ローラ118を駆動しトナー
の補給を行う。ステップq22では、このような状態で
のトナー補給動作が例として2分間継続したかどうかを
判断する。ステップq22の判断が肯定であれば、前述
のような状態でトナー補給を行ったにもかかわらず、ト
ナーセンサ104はまだトナー濃度が低いことを検知し
ていることになり、ステップq23で、エンジンコント
ローラ131はイメージコントローラ130へのステー
タスデータに、トナー減少データをセットする。すなわ
ち、図25のトナー無状態205に移る。これにより図
1に示すLEDプリンタ21の表示部129に、トナー
ボックス74内におけるトナー切れ、あるいはプロセス
カートリッジ73にトナーボックス74が装着されてい
ないいずれかの状態を表示する。さらに、ステップq2
4でトナーモータ214を停止する。
【0199】前記ステップq15でモータ126が停止
されている判断がなされた場合や、ステップq16でエ
ンジンコントローラ131からイメージコントローラ1
30へのステータスデータにトナー減少データがセット
済みである場合には、処理は直ちにステップq24に移
り、トナーモータ214の動作指示フラグをクリアす
る。前記ステップq18の判断が否定となり、トナーセ
ンサ104がプロセスカートリッジ73内のトナー濃度
が比較的高いことを検知すると、ステップq26で前述
したようなトナー補給動作が最低2秒間継続したかどう
かを判断する。この判断が否定であればステップq19
に移り、前述の処理を繰返してさらにトナーの補給を継
続する。
【0200】ステップq26の判断が肯定であればステ
ップq27に移り、トナーモータ214を駆動する指示
フラグをクリアする。この後、処理はステップq28に
移る。一方、前記ステップq20,q22の各判断処理
がいずれも否定であれば、双方とも処理は前記ステップ
q28に移る。ステップq28では、ステップq19,
q27においてセットあるいはクリアされたトナーモー
タの動作指示フラグに対応してトナーモータ214を駆
動あるいは停止する。
【0201】前記ステップq24,q28の処理が終了
した後、ステップq25が実行され、LEDプリンタ2
1の図3に示す上部カバー222すなわち、上部ハウジ
ング23が開放状態となっているかどうかを判断する。
開放状態となっている場合はステップq29で、エンジ
ンコントローラ131からイメージコントローラ130
へのステータスデータに、カバーオープンに対応するデ
ータがセット済みであるかどうかを判断する。セット済
みでなければ、図39のステップf7以降のカバー開放
処理を行う。一方、ステップq29の判断が肯定であれ
ばステップq30で、エンジンコントローラ131が操
作者のキー操作などに基づくイメージコントローラ13
0からのポーズ(Pause)コマンドを受信している
かどうかを判断する。この判断が肯定であればLEDプ
リンタ21のポーズ状態のチェックを行う。
【0202】ステップq30の判断が否定であればステ
ップq31で、イメージコントローラ130から伝送さ
れる通信可能信号CPRDYの状態を確認する。この通
信可能信号CPRDYは、イメージコントローラ130
に電源が供給された後、イメージコントローラ130の
初期化処理が完了して、エンジンコントローラ131と
の間でコマンド信号とデータ信号との送受信が可能な状
態になったことを示す信号である。この後、ステップq
32では図5に示す廃トナーボックス99がプロセスカ
ートリッジ73に装着されているかどうかを後述するよ
うに検査する。
【0203】前記ステップq29,q30に関する処理
について以下に詳述する。ステップq29の判断が否定
の場合、図39のカバーオープンチェック処理を実行
し、その後、図28に示すステップa6の初期動作実施
ステップに移る。ステップq30の判断が肯定の場合、
ポーズ処理を行う。このポーズ処理は図39ステップf
7の出力初期化処理を経て、エンジンコントローラ13
1がLEDプリンタ21のモータ126あるいはトナー
モータ214などを駆動する動作を実行するか、あるい
はポーズ状態で待機するかのいずれかが実行される。た
だしこのポーズ処理の実施の有無の判断は、図59に示
されるプログラムが1m秒毎に行われているので、次の
1m秒割込みに際しては再びステップq1から処理が行
われる。
【0204】すなわちLEDプリンタ21においては、
エンジンコントローラ131は図59に示す1m秒割込
み処理を連続して行いつつ、モータ126やトナーモー
タ214などの駆動機構を停止し、かつ定着装置46や
帯電器81などの電気的機構の動作も停止した状態を維
持する。このようなポーズ状態の解除は、操作者による
キー操作などに基づいて、イメージコントローラ130
がエンジンコントローラ131に対してポーズ状態解除
命令を出力することにより達成される。
【0205】このようにポーズ状態解除命令をエンジン
コントローラ131が受信すると、前記ステップq30
の判断は否定となり、ステップq31で前述した通信可
能信号CPRDYの状態を確認する処理を行う。この通
信可能信号CPRDYはイメージコントローラ130に
電源が供給された後、イメージコントローラ130の初
期化処理が完了して、エンジンコントローラ131との
間でコマンド信号とステータス信号との送信/受信が可
能な状態になったことを示す信号である。
【0206】ステップq32では、図4および図5に示
す廃トナーボックス99の装着の有無が、図5に示す検
出スイッチ110の状態を読取ることにより行われる。
またプロセスカートリッジ73の装着の有無が、図5に
示されるプロセスカートリッジ73の保持部材66のカ
ートリッジセンサ230によって検出される。
【0207】ステップq33では、図2に示される給紙
カセット29の装着の有無が、サイズセンサ213から
記録紙のサイズに関するなんらかの信号が出力されてい
るか否かによって判断される。また給紙カセット29内
の記録紙の有無はセンサ33によって検知され、手差し
給紙装置83における記録紙の有無はセンサ87によっ
て検知される。ステップq34では、LEDプリンタ2
1においてユーザの処理によっては修復不能なエラーが
発生し、補修要員による補修点検作業を必要とするコー
ルサービスの要求の有無などについて確認する処理が行
われる。ステップq35では、LEDプリンタ21が正
常な動作が可能であるか否かが確認され、ステップq3
6では各種タイマ類のカウント値が更新され、たとえば
+1インクリメントされる。
【0208】(7)廃トナーボックス99、プロセスカ
ートリッジ73のチェック 図60は図59におけるステップq32の処理の詳細を
示すフローチャートである。図60のステップr1で
は、図4および図5に示す廃トナーボックス99の装着
の有無が検出スイッチ110の状態を読取ることにより
判定され、廃トナーボックス99が装着されていなけれ
ば、ステップr2で、エンジンコントローラ131がイ
メージコントローラ130に伝送するステータスデータ
に、プロセスカートリッジ73が装着されていないデー
タをセットし、図59の処理に戻る。
【0209】ステップr1の判断が肯定となり、廃トナ
ーボックス99の装着が確認されると、ステップr3で
プロセスカートリッジ73の装着の有無が判定される。
装着されていなければステップr2に移り、前述の処理
を行う。装着されていればステップr4で、エンジンコ
ントローラ131がイメージコントローラ130に伝送
するステータスデータに、プロセスカートリッジ73が
装着されていないデータを解除し、図59の処理に戻
る。
【0210】(8)記録紙のチェック 図61は図59のステップq33の詳細を示すフローチ
ャートである。図61のステップs1では、LEDプリ
ンタ21の給紙モードがカセット給紙モードであるかど
うかを判断する。この判断は、エンジンコントローラ1
31がカセット給紙モードフラグをセットしているか、
あるいはリセットしているかを読取ることによって達成
される。カセット給紙モードフラグがリセットされてい
れば、ステップs2で手差し給紙装置83においてセン
サ87が記録紙を検出しているかどうかを判断する。こ
の判断が否定であればステップs3で、エンジンコント
ローラ131がイメージコントローラ130に伝送する
ステータスデータに、用紙無しデータをセットし、処理
は図59のプログラムに復帰する。
【0211】ステップs2の判断が肯定であればステッ
プs4で、前記イメージコントローラ130へのステー
タスデータにおける用紙無しデータを解除する。前記ス
テップs1の判断が肯定であればステップs5で、前記
サイズセンサ213から読取られたカセットサイズデー
タに基づいて、イメージコントローラ130に伝送され
るステータスデータに、対応するデータをセットする。
【0212】その後、ステップs6ではサイズセンサ2
13から何らかの信号が入力されているか否かを判断し
て、給紙カセット29が装着されているかどうかを判断
する。この判断が肯定であればステップs7で、装着さ
れている給紙カセット29内に記録紙が入っているかど
うかを、センサ33からの出力を読取ることによって判
断する。ステップs6,s7の判断が否定であれば、い
ずれの場合も処理はステップs3に戻る。一方、ステッ
プs7の判断が肯定であれば、処理はステップs4に移
り、前述の処理を繰返す。
【0213】(9)コールサービスチェック 図62は図59のステップq34の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。図62のステップt1では、LE
Dプリンタ21に故障エラーが発生しているかどうかを
判断する。この判断が肯定であればステップt2で、イ
メージコントローラ130へ伝送されるステータスデー
タに、補修作業の専門要員を呼ぶためのコールサービス
データをセットし、図59のプログラムに戻る。ステッ
プt1の判断が否定であればステップt3で、オペレー
タサービス要求が発生しているかどうかを判断する。こ
の判断が肯定であればステップt4で、ステップt2と
同様にイメージコントローラ130への伝送データにコ
ールサービスデータをセットし、図59のプログラムに
戻る。ステップt3の判断が否定であればステップt5
に移り、イメージコントローラ130への伝送データに
おけるコールサービスデータを解除し、図59のプログ
ラムに戻る。
【0214】(10)正常動作チェック 図63は図59のステップq35の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。図63のステップu1では、LE
Dプリンタ21の現在の動作状態が、正常な動作を実行
するに支障ある状態か否かを判断する。この判断が否定
であればステップu2で、前述した初期化完了信号PP
RDYが有効であるか否かを判断する。すなわち初期化
完了信号PPRDYがローアクテイブな信号であれば、
当該信号がローレベルであるか否かを判断する。この判
断が肯定であればステップu3で、印刷可能信号RDY
をたとえばローレベルに設定するなどして有効な出力状
態とし、図59のプログラムに戻る。
【0215】前記ステップu1が肯定の場合あるいはス
テップu2が否定の場合、すなわちLEDプリンタ21
が正常な動作を実行するには支障がある状態の場合や、
エンジンコントローラ131のイニシャル処理が完了し
てないときなどであって、イメージコントローラ130
との間でコマンド信号とステータス信号との送受信が可
能ではない場合などにおいて、処理はステップu4に移
り、印刷可能信号RDYを無効状態に設定してイメージ
コントローラ130に伝送する。この後、処理は図59
のプログラムに戻る。
【0216】イメージコントローラ側の処理において印
刷可能信号RDYが無効状態であった場合は、エンジン
コントローラ側の故障状態の有無を確認するために、エ
ンジンコントローラに対してステータスデータの送出を
要求するコマントを発生する。エンジンコントローラ
は、これを受けて、ステータスデータをイメージコント
ローラに送出し、イメージコントローラに状況を知らせ
る。イメージコントローラは受信したステータスデータ
を検査し、コールサービスデータがセットされているこ
とを判別するとエンジン側に異常があることを認識し、
さらに詳細な別のステータスデータの送出を要求するコ
マンドを発生し、エンジンコントローラから故障内容を
示すステータスデータを送らせる。このような処理動作
によってイメージコントローラは、故障の発生内容を認
識すると、必要なメッセージ文字を操作パネル上の表示
装置に表示して使用者に知らせる。
【0217】(11)温度管理 図64は定着装置46の発熱体146の温度を制御する
動作例を示すフローチャートであり、この動作も図1に
示すタイマ132の計時動作に基づいて1m秒毎の図2
8に示すメイン処理に対する割込処理として実行され
る。また図12および図13を参照して説明したよう
に、本実施例のLEDプリンタ21では定着装置46の
発熱体146の温度管理を行うに際して、まずCPU1
45による制御が基本であり、当該CPU145が図1
2を参照して説明したウオッチドッグタイマ回路151
による暴走防止動作によってもリセット不能の場合に、
発熱体146の過度の温度上昇による火災や煙の発生な
どを防止するため、電気回路的な動作として強制的にC
PU145のリセットおよび発熱体146への電力供給
の遮断を行うようにしている。したがって図64に示す
処理動作は前記CPU145が制御可能な場合の動作で
ある。
【0218】以下の説明では図12および図13を併せ
て参照する。図64ステップv1では、定着装置46が
異常状態であるかどうかを判断する。この判断は、1m
秒毎に行われる図64の処理結果として、後述するよう
に得られる定着装置46の異常/正常の前回実行時の判
定結果に基づいて行われる。この判断が肯定であればス
テップv2で、CPU145はゲートアレイ134の制
御によりトランジスタ154を遮断し、トライアック1
56を遮断して発熱体146への駆動電力の供給を停止
する。この後、処理は図59の動作プログラムに移る。
【0219】ステップv1の判断が否定であればステッ
プv3でCPU145はサーミスタ147からの温度信
号をアナログ/デジタル変換器150で変換したデジタ
ルデータを読込む。ステップv4では、図65を参照し
て後述する発熱体146の温度範囲の確認処理が行われ
る。ステップv5では、サーミスタ147が検査中であ
るかどうかを判断する。検査中であればステップv6で
エンジンコントローラ131がイメージコントローラ1
30に伝送するステータスデータに、定着装置46がウ
ォームアップ中であるデータをセットし、半異常状態と
して図59の処理に戻る。
【0220】ステップv5の判断が否定であればステッ
プv7に移り、図66を参照して後述する定着装置46
の発熱体146に関する2種類の温度管理動作モードの
選択と設定処理とが実現される。ステップv8では、前
記ステップv7で設定された温度制御に関する動作モー
ドが、図26を参照して説明したテーブルモードである
か、あるいは前述した待機温度あるいは動作温度などの
一定温度を保持する閾値モードのいずれであるかを確認
する。ステップv8の判断がテーブルモードであればス
テップv9で、エンジンコントローラ131がイメージ
コントローラ130に伝送するステータスデータに、発
熱体146が昇温中であるウォームアップデータをセッ
トする。
【0221】ステップv10では、サーミスタ147か
ら得られた温度データに基づいて、図13に示されるデ
ューティテーブル163における対応する通電デューテ
ィデータDdを読出す。また、読出された通電デューテ
ィデータDdを図59ステップq5に示した1m秒毎に
カウントアップされる1m秒カウンタでのカウント値に
変換する。ステップv11では、ステップv10で得ら
れた通電デューティデータDdに対応する前記1m秒カ
ウンタのカウント値である通電値と、現在の1m秒カウ
ンタのカウント値とを比較し、現在のカウント値が通電
値よりも大きいかどうかを判断する。
【0222】すなわちステップv10で、前記図13の
デューティテーブル163から読出された通電デューテ
ィデータDdが、1m秒カウンタのカウント値として変
換されて得られる通電値に相当する回数だけ、図64の
処理が繰返されたかどうかを判断することになる。
【0223】ステップv11の判断が否定であれば、前
記通電値に到達するまで図64の処理は繰返し行われて
はいないことになり、ステップv12に移り、図12に
示すCPU145は、ゲートアレイ134を制御してト
ランジスタ154を導通し、トライアック156を所定
のデューティでオン/オフして、定着装置46を発熱駆
動する。この後、処理はステップv14に移る。ステッ
プv11の判断が肯定であれば図64の処理は前記通電
値に対応する回数を越えて実行されたことになり、発熱
体146の所定のデューティにおける駆動期間が終了し
たことになる。このとき処理はステップv13に移り、
CPU145がゲートアレイ134を制御してトライア
ック156を遮断し、発熱体146への駆動電力の供給
を停止する。この後、処理は前記ステップv14に移
る。
【0224】ステップv14では、発熱体146が安全
限界を超えたたとえば210℃などの危険温度に達して
いるかどうかの確認を行っている、過温検査中であるか
どうかの判断を行う。この判断が否定であればステップ
v15で、エンジンコントローラ131は過温検査フラ
グをセットし、検査に要する所要時間としてたとえば1
分をセットし、この後、発熱体146の温度は正常であ
るものとして図28の処理に戻る。図64の処理が過温
検査を実行している状態で複数回目の処理が行われた場
合、前記ステップv14の判断は肯定となり、ステップ
v16で検査時間の1分間が経過したかどうかを判断す
る。経過していなければ発熱体146は正常状態として
図53の処理に戻り、前述の処理を繰返す。ステップv
16の判断が肯定となると図68を参照して後述する定
着装置46のエラー処理を行う。
【0225】前記ステップv8において、現在の定着装
置46の温度制御状態が前述した閾値モードであれば、
処理はステップv17に移り、前述した過温検査フラグ
を解除し、エンジンコントローラ131からイメージコ
ントローラ130へ伝送されるデータにおいて、ウォー
ムアップ中のデータを解除する。ステップv18では、
図67を参照して後述する閾値モードにおける発熱体1
46の温度管理処理が実行される。この後、処理はステ
ップv19に移り、発熱体146が駆動状態であるかど
うかを判断し、肯定であればステップv20で、前述し
たように1m秒毎に繰返し実行される図64の処理にお
いて、前回の処理における発熱体146の動作状態が通
電状態であったか否かを判断する。
【0226】前回の処理において、発熱体146が遮断
状態であればステップv21に移り、前記ステップv1
9の判断が肯定になっていることから、発熱体146の
通電履歴を前回通電状態としてセットし、発熱体146
の検査周期としてたとえば15秒をセットする。この
後、ステップv22で検査時間の15秒間が経過したか
どうかを判断する。経過していなければ発熱体146の
動作が正常として図28の処理に戻る。ステップv20
の判断が肯定の場合、ステップv21の処理を行うこと
なくステップv22に移る。
【0227】このようにして図64の処理が実行され、
閾値モードである場合、発熱体146の通電状態が15
秒間を超えたかを検査する。通電状態が15秒を経過し
ても行われていれば、前述した図68に示される定着装
置46のエラー処理を実行する。前記ステップv19で
発熱体146がオフ状態の場合、ステップv23で発熱
体146の履歴データを前回オフ状態にセットし、発熱
体146の動作状態が正常として図28に示す処理に戻
る。
【0228】図65は図64のステップv4に示す処理
の詳細を示すフローチャートである。前述したようにこ
の処理は、発熱体146の温度範囲を確認する処理であ
る。ステップw1では、図12に示すサーミスタ147
からのアナログ量の温度信号をアナログ/デジタル変換
器150で変換して得られたデジタル量の温度データ
と、前述したようなたとえば210℃などの火災を発生
する危険温度に対応する第1規定値との大小関係を判別
する。前記温度データが前記第1規定値より大きい場
合、ステップw2に移り、発熱体146の温度管理が実
行されているか否かを判断する。この判断は、サーミス
タ147に関する短絡検査が行われているか否かにより
判別され、最初に図65の処理が実行されるときはサー
ミスタ147の短絡検査は行われておらず、ステップw
2の判断は否定となり、ステップw3に移る。ステップ
w3ではCPU145が短絡検査中であることをセット
し、発熱体146に対するたとえば25秒間などの休止
時間を設定する。ステップw4では発熱体146への駆
動電力の供給を遮断する制御を行い、図64のステップ
v5に移る。
【0229】図65の処理が2回目以降の場合、サーミ
スタ147は短絡検査中であり、ステップw2の判断は
肯定となり、ステップw5で前記25秒などの休止時間
が経過したかどうかを判断する。経過していなければス
テップw6で、発熱体146への駆動電力の供給を遮断
する制御を行い、図64のステップv5に移る。このよ
うにして前記休止時間が経過するまで、発熱体146へ
の通電が遮断される処理が行われる。
【0230】前記ステップw5の判断が肯定になる場
合、ステップw1の判断で温度データが前記第1規定値
より大きい場合であり、したがって発熱体146を前記
遮断状態にする制御にもかかわらず、温度が上昇してい
る状態の温度データがサーミスタ147から得られてい
ることになる。このためステップw7ではサーミスタ1
47が短絡状態にある旨の短絡フラグをセットし、前記
図68を参照して後述する定着装置46のエラー処理を
実行する。
【0231】前記ステップw1の判断において、温度デ
ータが第1規定値より小さい場合では、前記ステップw
4,w6における発熱体146に対する遮断制御により
発熱体146の温度が降下することを、サーミスタ14
7が正しく検出していることになり、ステップw8でサ
ーミスタ147の短絡フラグをクリアし、ステップw9
で前記温度データと、たとえば66℃などのサーミスタ
147の断線に対応する温度データである第2規定値に
対する大小関係を判別する。
【0232】ステップw9の判断で温度データが第2規
定値より小さい場合には、ステップw9でサーミスタ1
47の断線検査を実行中であるかどうかを判断する。図
65の処理が最初に行われた場合であって、温度データ
が第1規定値より小さくかつ第2規定値よりも小さい場
合、ステップw10の処理に到達してもサーミスタ14
7の断線検査は行われておらず、ステップw10の判断
が否定となれば、ステップw11でCPU145は断線
検査中であることをセットし、たとえば25秒などの検
査のための通電時間を設定する。
【0233】ステップw12では定着装置46を通電駆
動し、図64ステップv5に戻る。一方、ステップw9
でサーミスタ147からの温度信号に基づく前記温度デ
ータが、前記第2規定値より大きい場合、サーミスタ1
47は正常に動作していることになり、ステップw13
で、サーミスタ147が断線している状態を示すサーミ
スタ断線フラグをクリアし、サーミスタ147は正常と
して図64ステップv5に戻る。
【0234】前記ステップw10で、サーミスタ147
の断線状態を検査中の場合、ステップw14で、前記ス
テップw11で設定した通電時間が経過したかどうかを
判断する。経過していなければステップw15で、発熱
体148を通電し、前記ステップv5に戻る。ステップ
w14で、通電時間が経過すると前記25秒間の通電時
間にわたって発熱体146を通電する制御を行ったにも
かかわらず、サーミスタ147からは、温度上昇を示す
温度データが出力されていないことになる。したがって
ステップw16で、サーミスタ147の短絡フラグをセ
ットし、図68を参照して後述される定着装置46のエ
ラー処理に移る。
【0235】図66は図64ステップv7の詳細を示す
フローチャートであり、発熱体146の温度管理制御
を、前述した閾値モードで行うかあるいはテーブルモー
ドで行うかのいずれかを選択する。ステップx1では、
サーミスタ147からの温度信号に基づく温度データ
が、例として170℃などの指定値に対して、(指定値
−3)以上であるかどうかを判断する。前記温度データ
が温度(指定値−3)以下であれば、ステップx2で温
度データが温度(指定値−8)以下であるかどうかを判
断する。前記温度データが温度(指定値−8)より大き
ければ、処理は前記図64ステップv8に戻り、現在の
温度制御に関する動作モードを続行する。
【0236】温度データが、温度(指定値−3)以上で
あれば、発熱体146の温度は前記指定値近傍であり、
ステップx1の判断が肯定となり、ステップx3で閾値
モードが指定され、前記図64ステップv8に移り、発
熱体146の温度が前記指定値に収束するように、発熱
体146への通電時間を制御する閾値モードでの温度管
理を行う。前記温度データが、温度(指定値−8)以下
であれば、発熱体146は前記待機温度に関して電源投
入直後の室温程度であり、あるいは前記動作温度に関し
て前記待機温度程度などである。このとき、ステップx
2の判断が肯定となり、ステップx4に移り、図13を
参照して説明したデューティテーブル163に基づい
て、発熱体146への通電期間を管理する昇温モードが
指定され、図64ステップv8に移り、昇温状態でかつ
オーバーシュートを防止する昇温モードでの温度管理を
行う。
【0237】図67は、図64ステップv18の処理の
詳細を示すフローチャートである。本実施例においてサ
ーミスタ147からの温度信号をデジタル化して得られ
る温度データを温度制御に採用するに際して、図64の
処理が1m秒毎に実行されるたびに温度データを累積
し、例として16回の平均値を採用して処理を行う。す
なわち図67ステップy1では、アナログ/デジタル変
換器150からの温度データを、前回図67の処理実行
時に読取られた温度データに加算し、ステップy2で
は、この加算が16回行われたかどうかを判断する。判
断が否定であれば処理は図64ステップv19に移る。
【0238】温度データの加算が16回行われ、ステッ
プy2の判断が肯定になれば、ステップy3で16回分
の温度データを平均化し、ステップy4で、当該平均値
とCPU145による温度指示値との大小関係を判別す
る。前記平均値が指示値より大きければ、ステップy5
で発熱体146への通電を遮断し、ステップy7に移
る。前記平均値が指示値より小さければステップy6
で、発熱体146への通電が行われ、ステップy7で合
計加算メモリをクリアし、新たに加算回数16をセット
し、処理はステップv19に移る。
【0239】図67の処理で、温度データを16回加算
する根拠は以下のとおりである。図12に示したよう
に、発熱体146に印加される電源は、たとえば60H
z100Vの商用交流電源であり、その1周期1/60
=0.017=17msecとなる。すなわち図67の
処理が1m秒毎に行われ、16回加算し、平均化処理を
行うと、約1/60秒経過することになる。すなわち図
67のステップy5,y6における発熱体146への通
電あるいは遮断動作を、前記60Hz100Vの商用交
流電源にゼロクロスのタイミングで実行することができ
る。
【0240】図68は、図64を参照して説明した定着
装置46のエラー処理の詳細を示すフローチャートであ
る。図68ステップz1では、エンジンコントローラ1
31からイメージコントローラ130へ伝送されるステ
ータスデータに定着装置46の処理が異常である旨の異
常データと、定着装置46の当該異常状態がユーザの保
守点検作業では復帰しない可能性のある重大なものであ
り、したがって専門の補修要員への通報が必要な旨のコ
ールサービス発生データをセットする。ステップz2で
は、発熱体146への通電を遮断し、エンジンコントロ
ーラ131における発熱体146の温度制御中フラグを
クリアする。ステップz3では、前述した図39ステッ
プf3,f7において参照された出力初期化処理が行わ
れる。この後、LEDプリンタ21は待機状態となる。
【0241】図69は図12に示すCPU145の動作
に関連するタイミングチャートであり、図70はLED
プリンタ21の定着装置46の温度制御を説明するグラ
フであり、図71は図12のサーミスタ147の特性を
説明するグラフである。
【0242】本実施例のLEDプリンタ21は、定着装
置46の温度管理をソフトウエアによる制御で管理する
が、CPU145が暴走した場合などでは、定着装置4
6の温度管理をソフトウエアで行うことは不可能とな
り、定着装置46の加熱ローラ49に内蔵される図12
に示される発熱体146が異常に昇温し、熱的な損傷や
発煙あるいは火災になる場合がある。したがって、本実
施例のLEDプリンタ21では、図12に示す構成で発
熱体146の温度を検知し、異常な高温を示した場合に
は回路の動作として前記CPU145を強制的にリセッ
トする。
【0243】CPU145は正常な動作時には図69
(1)の一定周期の信号をウォッチドッグタイマ回路1
51に出力し、ウォッチドッグタイマ回路151は図6
9(2)の例としてハイレベルの信号をCPU145に
入力し続ける。CPU145の暴走の検知はウオッチド
ッグタイマ回路151で行われ、ウオッチドッグタイマ
回路151は、図69(1)の信号の欠落として表れる
CPU145の暴走を検知すると、図69(2)の信号
をローレベルとしてリセット信号を発生し、CPU14
5すなわちエンジンコントローラ131の駆動を停止す
る。しかしながら、図69(3)のようにCPU145
からの信号が欠落せず不定周期となった場合、このよう
なCPU145の暴走内容では、ウオッチドッグタイマ
回路151がCPU145の暴走を検知できない。
【0244】すなわちサーミスタ147の出力が、図7
0(1)に示すように適正な温度範囲に対応していれ
ば、比較器152はハイレベルの信号を出力し、トラン
ジスタ159は導通状態であり、トランジスタ160は
導通状態となる。これによりトランジスタ161,15
4にハイレベルのバイアス電圧が印加され、CPU14
5の制御によるゲートアレイ134からの制御信号が、
トランジスタ161またはトランジスタ154に印加さ
れることにより、前記モータ126あるいは発熱体14
6が駆動される。
【0245】サーミスタ147の出力が、図70(1)
の適正温度の一例である170℃などの基準電圧発生回
路153で示される上限値を超えると、比較器152は
ローレベルの信号を出力し、トランジスタ159,16
0を遮断し、かつCPU145およびゲートアレイ13
4が、図70(3)に示すリセット信号RSにより強制
的にリセットされる。これによりトランジスタ161,
154が遮断され、モータ126が停止されるとともに
発熱体146への駆動電力の供給が停止される。したが
って図70(2)に示すように温度は降下する。
【0246】すなわちこのような構成によるLEDプリ
ンタ21は、CPU145が暴走し、発熱体146が異
常な高温となる場合にヒューズ157が溶断する前に、
CPU145およびゲートアレイ134をリセットする
とともに発熱体146の駆動を停止する。これにより、
発熱体146の制御をエンジンコントローラ131によ
るプログラム制御のみで行っている場合と比較し、発熱
体146の制御が不能となり、発熱体146の異常昇温
を招き、熱による損傷や発煙あるいは火災などを生じる
危険を防止することができる。
【0247】このような温度制御動作を行うに際して、
サーミスタ147の温度/抵抗値特性は図71に示すラ
イン231のように下に凸の単調減少曲線である。
【0248】図72は、モータ126の回転速度の制御
モードを決定する処理であり、図59などの処理と同様
に、1m秒毎の割込み処理で実行される。前記図1に示
すエンジンコントローラ131のCPU145は、パル
スモータであるモータ126の回転速度を制御する速度
データが予め記憶されたメモリを有している。パルスモ
ータ126は、例として4相であり、当該4相巻線への
駆動電力の印加の組合わせを所定期間毎に相互に切換え
ることにより、モータ126を予め定める一方方向に回
転させたり、あるいは他方向に回転させることができ
る。このようなモータ126の4相の巻線への駆動電力
の切換えを、以下ステップと称する。すなわち前記速度
データのメモリには、モータ126への駆動電力の切換
ステップの実行回数と、当該ステップの実行回数が行わ
れるべき実行期間のデータとが記憶される。この実行期
間には無限期間が含まれ、このようなデータはモータ1
26が定速回転を継続する場合に用いられる。
【0249】図72ステップα1では、モータ126が
同一周期、すなわち実行期間であって、当該実行期間内
で、前記メモリに記憶されるステップ数だけの回転が行
われているかどうかを判断する。この判断が否定であっ
て、モータ126の定速回転が行われている場合には、
図28の処理に戻る。ステップα1の判断が肯定とな
り、モータ126が加速または減速している場合を想定
する。このとき処理はステップα2に移り、前記メモリ
内におけるデータの読出し位置を示すリードポインタ
が、当該データテーブルの最終位置であるかどうかを判
断する。最終位置でなければ加速または減速が完了して
いない状態であり、ステップα2において、データテー
ブルの最終アドレスから読出されたデータに基づいて、
ステップα3に移り、所定移動数をセットし、周期タイ
マにテーブルデータをセットし、前記リードポインタを
更新する。
【0250】前記ステップα2の判断が肯定となり、デ
ータテーブルのデータ位置を指示するリードポインタが
データテーブルの最終位置を示していれば、モータ12
6は加速あるいは減速のいずれかの処理の終段まで到達
していることになる。このとき処理はステップα4に移
り、モータ126が加速中であったかどうかを判断す
る。加速中であれば、当該加速動作が終了している状態
であり、ステップα5に移り、定速回転フラグをセット
し、加速フラグをクリアする。この後、処理は前記図2
8に戻る。ステップα4の判断が否定であれば、現在モ
ータ126は減速動作の終了状態であり、ステップα6
に移り、周期タイマを停止し、モータ126に対する励
磁相の各電圧の切換え出力を停止する。また減速フラグ
をクリアし、前記図28に戻る。
【0251】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、第1処理
手段は予め定める第1処理内容を実行する。第1処理手
段が第1処理内容を実行している際に、周期割込み設定
手段が予め定める周期毎に第1処理手段に割込みを設定
する。第2処理手段は、前記割込みが設定されると予め
定める第2処理内容を実行するとともに、当該第2処理
内容の実行回数を計測し、予め定める実行回数となった
ときに、他の予め定める第3処理内容を実行する。
【0252】すなわち、第2処理手段が前記予め定める
実行回数に対応する期間が経過した後に前記第3処理内
容を実行するに際して、当該期間をメガヘルツ帯域など
の高い周波数のクロック信号に基づいて計測するための
タイマ回路あるいはこのような計測のための計測プログ
ラムなどが不要となる。このようなタイマ回路や計測プ
ログラムは、前記クロック信号の周波数が極めて高いた
めに比較的大きなメモリ容量を必要とし、しかも第2処
理手段が実行する前記第3処理内容が多種類存在する場
合には、このような複数の第3処理内容に対応する数の
前記タイマ回路を設ける必要があり、処理装置を駆動す
るに必要なメモリ容量が増大し、構成の大型化をもたら
すことになる。
【0253】本発明では、このようなタイマ回路を用い
る必要が解消され、また周期割込み設定手段が割込みを
設定する予め定める周期を、前記クロック信号の周波数
に対して比較的長い時間に設定することにより、前記第
2処理内容の実行回数の計測を極めて少ないメモリ容量
で行うことができる。これにより、処理装置の構成の小
形化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のLEDプリンタ21の全体
の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】LEDプリンタ21の縦断面図である。
【図3】LEDプリンタ21の他の縦断面図である。
【図4】LEDプリンタ21の平面図である。
【図5】LEDプリンタ21の背面部を示す斜視図であ
る。
【図6】給電部材107付近の図である。
【図7】帯電器81と感光ドラム77との関係を示す斜
視図である。
【図8】プロセスカートリッジ73の断面図である。
【図9】各駆動機構への動力系統図である。
【図10】カバースイッチ217に関連するブロック図
である。
【図11】LEDヘッド82の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】LEDプリンタ21の定着装置46の温度制
御に関連する構成を示すブロック図である。
【図13】デューティテーブル163の記憶内容を示す
図である。
【図14】エンジンコントローラ131に関連する構成
を示すブロック図である。
【図15】エンジンコントローラ131に関連する構成
の詳細を示すブロック図である。
【図16】ROM133の記憶内容を示す図である。
【図17】エンジンコントローラ131において、各構
成要素への信号の出力動作に関連する構成を示すブロッ
ク図である。
【図18】図17の動作を説明するブロック図である。
【図19】LEDプリンタ21においてシフトクロック
の調整機構を示すブロック図である。
【図20】図19の構成の詳細を示すブロック図であ
る。
【図21】ゲートアレイ134の構成を示すブロック図
である。
【図22】LEDプリンタ21の動作の全体を説明する
遷移図である。
【図23】LEDプリンタ21の印刷動作を説明する遷
移図である。
【図24】LEDプリンタ21の記録紙の給紙モードを
説明する遷移図である。
【図25】LEDプリンタ21のトナー補給動作を説明
する遷移図である。
【図26】LEDプリンタ21の定着装置46の温度制
御動作を説明する遷移図である。
【図27】LEDプリンタ21のエラー処理を説明する
遷移図である。
【図28】LEDプリンタ21の動作の全体を説明する
フローチャートである。
【図29】LEDプリンタ21の電源投入時の動作を示
すタイミングチャートである。
【図30】シフトクロックの同期調整を説明するタイミ
ングチャートである。
【図31】前記同期調整の詳細を説明するタイミングチ
ャートである。
【図32】本実施例におけるストローブ信号の発生機構
を説明するタイミングチャートである。
【図33】LEDプリンタ21の電源投入以降の動作を
説明するタイミングチャートである。
【図34】図28ステップa2の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図35】図28ステップa3の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図36】図28ステップa4の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図37】図28ステップa6の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図38】図37ステップe3の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図39】図37のステップe4の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図40】図28ステップa7の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図41】本実施例における印刷動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図42】図28ステップa8の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図43】本実施例における印刷動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図44】図28ステップa9の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図45】LEDプリンタ21内における記録紙の搬送
動作を説明するダイヤグラムである。
【図46】本実施例の印刷動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図47】本実施例の印刷動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図48】図44ステップi1の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図49】図44ステップi3の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図50】図44ステップi4の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図51】エンジンコントローラ131からイメージコ
ントローラ130への制御信号VSRQの出力を説明す
るフローチャートである。
【図52】図44のステップi5の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図53】図44ステップi21の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図54】本実施例における印刷動作から印刷停止動作
にわたる動作を説明するタイミングチャートである。
【図55】本実施例における印刷停止動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図56】本実施例における各種制御信号と印刷データ
VDとの関係を説明するタイミングチャートである。
【図57】本実施例における各種制御信号と水平同期信
号BDとの関係を説明するタイミングチャートである。
【図58】水平同期信号BDと印刷データVDとの関係
を説明するタイミングチャートである。
【図59】本実施例において1m秒毎の割込み処理で実
行される処理を説明するフローチャートである。
【図60】図59ステップq32の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図61】図59ステップq33の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図62】図59ステップq34の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図63】図59ステップq35の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図64】本実施例において1m秒毎に割込みで実行さ
れる他の処理を説明するフローチャートである。
【図65】図64ステップv4の処理の詳細を説明する
フローチャートである。
【図66】図64ステップv7の処理の詳細を説明する
フローチャートである。
【図67】図64ステップv18の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図68】図64ステップv16,v22以降に実行さ
れるエラー処理を説明するフローチャートである。
【図69】LEDプリンタ21におけるCPU145の
暴走を検出する動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図70】定着装置46の温度管理動作を説明する波形
図である。
【図71】サーミスタ147の特性を説明するグラフで
ある。
【図72】1m秒毎に割込みで実行される処理の一例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 LEDプリンタ 23 上部ハウジング 25 記録紙 29 給紙カセット 30 給紙ローラ 33.39,51,87 センサ 38 レジストローラ 42 転写装置 46 定着装置 73 プロセスカートリッジ 74 トナーボックス 76 現像ローラ 77 感光ドラム 81 帯電器 82 LEDヘッド 99 廃トナーボックス 107,224 給電部材 110 検出スイッチ 118 トナー補給ローラ 124 電磁装置 126 モータ 130 イメージコントローラ 131 エンジンコントローラ 132 タイマ 134 ゲートアレイ 145 CPU 146 発熱体 147 サーミスタ 158 電圧監視回路 163 デューティテーブル 214 トナーモータ 215 第1汎用カウンタ 216 第2汎用カウンタ 217 カバースイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める第1処理内容を実行する第1
    処理手段と、 第1処理手段の動作中に予め定める周期毎に第1処理手
    段に割込みを設定する周期割込み設定手段と、 前記周期割込み設定手段による前記割込みの設定によっ
    て、予め定める第2処理内容を実行するとともに、当該
    第2処理内容の実行回数を計測し、予め定める実行回数
    となったときに他の予め定める第3処理内容を実行する
    第2処理手段とを含むことを特徴とする処理装置。
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