JPH06130818A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH06130818A
JPH06130818A JP4278552A JP27855292A JPH06130818A JP H06130818 A JPH06130818 A JP H06130818A JP 4278552 A JP4278552 A JP 4278552A JP 27855292 A JP27855292 A JP 27855292A JP H06130818 A JPH06130818 A JP H06130818A
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JP
Japan
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developer
output
deterioration
toner
sensor
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JP4278552A
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English (en)
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Yoshiki Ichikawa
善樹 市川
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 現像装置の内部における現像剤圧力の低い箇
所に、透磁率センサからなる現像剤劣化度合検出用セン
サ31が取り付けられている。この現像剤劣化度合検出
用センサ31は、現像剤のトナー濃度が基準トナー濃度
の時、所定の基準出力値を出力するように初期設定され
ている。制御装置32は、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と基準出力値とを比較して出力差を求め、
この出力差から現像剤の劣化度合を検知し、これに基づ
いてコピーランプ4の光量をフィードバック制御してコ
ピー画像を安定化させる。 【効果】 現像剤の劣化の状態を直接的に検知できるの
で、これに基づく画質補正が効果的になされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体上の静電潜像の
現像にトナー及びキャリアからなる二成分現像剤が用い
られる、例えば複写機やレーザプリンタ等の電子写真装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置である例えば複写機は、原
稿画像にコピーランプにて光を照射し、帯電チャージャ
にて感光体を所定電位に帯電させ、この感光体に上記原
稿画像からの反射光を照射して静電潜像を形成し、この
静電潜像を現像装置内の現像剤にて現像して可視化し、
これによって得られたトナー像を転写チャージャにて転
写紙に転写することにより、転写紙上に所望の画像が得
られるようになっている。
【0003】このような複写機においては、従来、例え
ば複写によって得られる画像の画質を現像剤の使用初期
と変わらず良好なものとして維持するために、現像剤の
特性の劣化に応じて、画像形成プロセスである、コピー
ランプの光量、帯電チャージャの帯電出力、現像装置の
現像バイアス出力、転写前除電チャージャの転写前除電
チャージャ出力、転写前除電ランプの光量、転写チャー
ジャの転写チャージャ出力、現像剤のトナー濃度のフィ
ードバック制御による画質安定化が図られている。
【0004】そして、従来、現像剤の劣化の度合を知る
手段としては、複写機本体に備えられたカウンタが用い
られており、これにてカウントされたコピー枚数(カウ
ント数)を目安にして現像剤の劣化に応じた制御が行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成においては、現像剤の劣化に基づく制御を、現像剤
の劣化状態を直接検出するのではなく、複写機等の機体
本体に備えられたカウンタのカウント数を目安にして行
っているため、現像剤の劣化状態が正しく判断されず、
誤った判断基準に基づいて画像形成プロセス各部のフィ
ードバック制御が行われることとなり、逆に画質を不安
定化し、低下させてしまうという不具合を有していた。
【0006】即ち、以下に示すような違いにより、コピ
ー枚数と、現像剤の劣化度合とが必ずしも一定の関係と
はならない事態が生じるためである。
【0007】 シングルコピーとマルチコピーとの違
い。 現像装置におけるマグネットパターン、ドクターギ
ャップ、DSDギャップ、主極位置等の違い。 現像剤の生産時におけるロットの違い。 複写機等の機体本体の設置される環境条件の違い。
【0008】本発明の電子写真装置は、上記の課題に鑑
みてなされたものであって、現像剤の劣化度合を、現像
剤の状態から直接的に検出することにより、効果的に画
質を安定化させると共に、コストダウンを図ることを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置
は、上記目的を達成するために、感光体を使用しての画
像形成動作が画像形成器によって行われ、感光体上に形
成された静電潜像を可視化する現像剤に、トナーとキャ
リアとからなる二成分現像剤が用いられ、現像剤中のキ
ャリア量を検出するセンサが、上記画像形成器の一つで
ある現像装置内部における現像剤圧力の低い箇所に取り
付けられ、さらに、上記センサにて検出される出力値と
予め設定されている基準出力値とを比較して両者の差を
求める出力差検出手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項2記載の電子写真装置は、上
記目的を達成するために、請求項1記載の電子写真装置
において、上記出力差検出手段にて検出された出力差
が、予め設定された正常範囲内であるか否かを判別する
出力差判別手段と、この出力差判別手段にて出力差が正
常範囲外であると判別されたとき、現像剤の劣化を報知
する報知手段とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項3記載の電子写真装置は、上
記目的を達成するために、請求項1記載の電子写真装置
において、上記出力差検出手段にて検出された出力差
が、予め設定された正常範囲内であるか否かを判別する
出力差判別手段と、この出力差判別手段にて出力差が正
常範囲外であると判別されたとき、画像形成動作を停止
させる停止手段とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、現像剤中のキャリア量を
検出するセンサが、画像形成器の一つである現像装置内
部の現像剤圧力の低い箇所に取り付けられているので、
このセンサからの出力は、現像剤の劣化による流動性の
低下に応じて変化することとなる。これは、センサが検
出対象とする現像剤の現像剤圧力が低いため、検出対象
とする現像剤のトナーとキャリアの分布状態が、現像剤
が比較的新しい場合は疎状態、現像剤の劣化が進んだ状
態では密状態となり、検出されるキャリア量が変化する
ためである。
【0013】そして、このように現像剤の劣化状態と係
わりのあるセンサからの出力値を、出力差検出手段が、
予め設定されている現像剤の初期状態でのキャリア量に
対応する基準出力値と比較して両者間の出力差を求める
ので、この出力差から現像剤の劣化度合を検知すること
ができる。
【0014】これにより、従来のコピー枚数を目安とし
た検出よりも、現像剤の劣化度合を正確に検出すること
が可能となる。
【0015】したがって、例えばこの出力差に基づい
て、画像形成プロセス(例えば、コピランプの光量、帯
電チャージャの帯電出力、現像装置の現像バイアス出
力、現像剤のトナー濃度、転写前除電チャージャの転写
前除電チャージャ出力、転写前除電ランプの光量、転写
チャージャの転写チャージャ出力)のフィードバック制
御を行った場合、従来のような不具合を生じることな
く、効果的に画質を安定化させることができる。
【0016】また、請求項2記載の電子写真装置のよう
に、この構成に、さらに出力差判別手段と、報知手段を
設けることにより、出力差判別手段にて出力差が予め設
定された正常範囲内であるか否かが判別され、判別結果
が正常範囲外であるときは、報知手段にて現像剤の劣化
が報知される(例えば、メンテナンスランプを点灯させ
る)ので、現像剤の交換が適切なタイミングで行えるよ
うになり、この結果、現像剤を寿命まで使用することが
でき、コストダウンが可能となる。
【0017】または、請求項3記載の電子写真装置のよ
うに、上記構成の報知手段に換えて、停止手段を設ける
ことにより、判別結果が正常範囲外であるときは、停止
手段にて画像形成動作が停止される(例えば、メインモ
ータを停止させる)ので、寿命を過ぎた現像剤を使用す
ることによる画質の低下、及びトナー飛散等が防止さ
れ、これによっても画質を向上させることができる。
【0018】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
2に基づいて以下に説明する。
【0019】本実施例の電子写真装置である複写機は、
図2に示すように、円筒状の感光体ドラム(感光体)1
を備えている。この感光体ドラム1は、A方向に回転可
能に設けられると共に、その表面に図示しないセレン層
が形成されており、このセレン層が、後述する帯電チャ
ージャ7にて帯電されるようになっている。
【0020】感光体ドラム1の上方には、原稿Mを載置
するための透明な原稿載置台2が設けられ、この原稿載
置台2と感光体ドラム1との間には、コピーランプ(画
像形成器)4、複数のミラー5…、及びレンズ6からな
る露光光学系3が配設されている。露光光学系3は、コ
ピーランプ4からの出射光にて原稿Mの光走査を行い、
この反射光を図中一点鎖線で示すように、各ミラー5
…、及びレンズ6を介して感光体ドラム1表面に照射す
るようになっている。これにより、感光体ドラム1表面
は露光され、原稿Mの画像パターンに応じた静電潜像が
形成される。
【0021】感光体ドラム1の周囲には、他の画像形成
器として、帯電チャージャ7、ブランクランプ8、現像
装置9、転写前除電チャージャ10、転写前除電ランプ
11、転写チャージャ12、クリーナー前除電チャージ
ャ13、クリーナーユニット14、除電ランプ15が配
されている。
【0022】帯電チャージャ7は、コロナ放電により感
光体ドラム1を帯電するスコロトロン型の帯電器で、グ
リッド電極7aを有しており、このグリッド電極7aに
印加されるグリッド電圧が制御されることにより、帯電
出力が制御されるようになっている。尚、本実施例の帯
電チャージャ7は、感光体ドラム1に対してプラスのコ
ロナ放電を施し、感光体ドラム1を正電荷に帯電させる
ようになっている。ブランクランプ8は、LED(Light
Emitting Diode)により構成されており、感光体ドラム
1における、原稿の非画像領域に光を照射することによ
り、光照射部位における正電荷を消去するようになって
いる。
【0023】現像装置9は、詳細には図3に基づいて後
述するが、現像ローラ22等の複数のローラと共に、ト
ナーとキャリアとからなる二成分現像剤を内部に収容し
ており、ローラの撹拌作用により負電荷に帯電したトナ
ーを、現像ローラ22の回転にて、感光体ドラム1の表
面へ供給し、感光体ドラム1表面の静電潜像に付着させ
て静電潜像を可視化するようになっている。
【0024】転写前除電チャージャ10は、現像装置9
により静電潜像に付着したトナーを転写紙に転写する前
に、帯電チャージャ7とは逆極性、即ちマイナスのコロ
ナ放電を感光体ドラム1に付着したトナーに対して施し
て、正電荷を除電し、トナーの感光体ドラム1への付着
力を弱め、転写効率を向上させるようになっている。転
写前除電ランプ11は、感光体ドラム1に青色光を照射
して、セレン層の正電荷を除電し、トナーの感光体ドラ
ム1への付着力をより一層弱めるようになっている。転
写チャージャ12は、転写紙に対し帯電チャージャ7と
同極性、即ちプラスのコロナ放電を施すことにより、感
光体ドラム1表面電位よりも高い電圧を印加して、感光
体ドラム1のトナー像を転写紙に転移させるようになっ
ている。
【0025】クリーナー前除電チャージャ13は、感光
体ドラム1表面に対してACコロナ放電を施すことによ
り、トナーの負電荷と、セレン層の正電荷とを中和さ
せ、トナーの感光体ドラム1への付着力を弱めるように
なっている。クリーナーユニット14は、ブレード14
aを有しており、このブレード14aにて感光体ドラム
1に付着しているトナーをかき落として回収することに
より、感光体ドラム1の表面のトナーを除去するように
なっている。除電ランプ15は、感光体ドラム1に光を
照射することにより、セレン層の電気抵抗を低下させ、
感光体ドラム1の表面付近に残留している残留電荷を消
去するようになっている。
【0026】尚、図示してはいないが、転写チャージャ
12とクリーナー前除電チャージャ13との間には、剥
離器が設けられており、トナー像が転写された転写紙に
対しACコロナ放電を施すことにより、トナーの感光体
ドラム1への吸着力を緩和して、転写紙を感光体ドラム
1から剥離させるようになっている。そして、剥離後の
画像形成工程では、トナー像の転写された転写紙が図示
しない定着装置まで搬送され、その定着装置で加熱およ
び加圧により転写紙に対しトナー像の溶融定着処理が施
されるようになっている。
【0027】ここで、図3に基づいて、現像装置9を詳
細に説明する。
【0028】現像装置9は、容器状の現像槽21を有し
ており、この現像槽21の内部には、マグネットローラ
よりなる前述の現像ローラ22と共に、同じくマグネッ
トローラからなる搬送ローラ23、第1及び第2の撹拌
ローラ24・25、アジテータ26、及び流し板27a
・27bが配されている。上記アジテータ26は、後述
するトナーホッパ28から新たに供給されたトナーを、
搬送ローラ23へと送り出し、搬送ローラ23は、受け
取ったトナーを第2撹拌ローラ25へと搬送し、第2撹
拌ローラ25はこのトナーと前から収容されている現像
剤とを撹拌して混ぜ合わせ、第1撹拌ローラ24へと搬
送するようになっている。そして、第1撹拌ローラ24
は、搬送された現像剤を、再び良く撹拌した後、現像ロ
ーラ22方向へと押し出し、現像ローラ22は、現像剤
を表面に吸着し、キャリアの磁力によって現像剤の磁気
ブラシを形成させると共に搬送し、感光体ドラム1の表
面にトナーを供給するようになっている。尚、この場
合、現像剤の流路は、流し板27a、27bにて確保さ
れ、上記の磁気ブラシの高さは、現像ローラ22上方に
設けられたドクタ29により規制されるようになってい
る。また、第2撹拌ローラ25とアジテータ26との形
状は、それぞれ図4の(a)(b)に示すようになってい
る。
【0029】現像槽21内部に収容されている現像剤
は、第1及び第2の撹拌ローラ24・25等にて撹拌さ
れることにより、トナーがキャリアとの摩擦により負電
荷に帯電するようになっている。そして、本実施例にお
いては、現像剤の基準トナー濃度は3.5%に設定されて
いる。
【0030】また、現像槽21の上壁には、トナーを内
部に収容した前述のトナーホッパ28が嵌着され、この
トナーホッパ28と現像槽21の上壁との間の開口部に
は、トナー補給用ローラ28aが設けられている。この
トナー供給用ローラ28aが回転駆動されることによ
り、トナーホッパ28内の新しいトナーが、現像槽21
内に供給されるようになっている。
【0031】さらに、現像槽21の内壁面には、トナー
濃度検出用センサ30と現像剤劣化度合検出用センサ
(センサ)とが設けられている。上記トナー濃度検出用
センサ30は、上記現像ローラ22近傍におけるドクタ
29の手前側に取り付けられており、現像剤劣化度合検
出用センサ31は、上記第2撹拌ローラ25の下方側に
取り付けられている。
【0032】上記トナー濃度検出用センサ30及び現像
剤劣化度合検出用センサ31は、図4の(c)に示すよ
うな形状を有しており、同一構成の透磁率センサからな
る。透磁率センサは、内部に共振回路を備えており、共
振回路のコイル内に現像剤を誘導通過させ、この磁界中
に流れる磁性体であるキャリアの量を検出し、これをア
ナログ信号に変化して出力するようになっている。共振
回路のコイル内を流れる現像剤のキャリアとトナーとの
分布状態が一定で、流量が一定の場合、センサの出力値
と現像剤中のトナー濃度とは、図6に示すように、トナ
ー濃度が上昇するに伴って検出されるキャリア量は減少
するため、出力値が低下するという関係を有している。
そして、詳細には後述するが、両センサ30・31と
も、現像槽21内の現像剤のトナー濃度が基準トナー濃
度の3.5%のとき、出力値が5.0Vとなるように初期設
定されている。
【0033】一方、本実施例の複写機は、図1に示すよ
うに、図示しないマイクロコンピュータ、及びメモリ等
を有する制御装置32を備えており、上記トナー濃度検
出用センサ30、及び現像剤劣化度合検出用センサ31
等の検出結果に基づいて、後述のように上記トナー補給
用ローラ28aを駆動してトナー濃度を一定に制御する
と共に、現像剤の劣化度合を検知し、露光光学系3のコ
ピーランプ4の光量をフィードバック制御してコピー画
像の画質を安定化させるようになっている。
【0034】以下に、制御装置32によるトナー濃度制
御、及び現像剤の劣化に基づいたコピーランプ4の光量
のフィードバック制御について説明する。まず、上記制
御装置32による、トナー濃度制御について説明する。
【0035】上記トナー濃度検出用センサ30は、上述
したように、現像ローラ22近傍におけるドクタ29の
手前側に取り付けられている。この位置における現像剤
は、流れが強く、現像剤圧力も高いので、常に、図5に
示すように、トナーとキャリアとが密集した密状態とな
っており、共振回路のコイル内を流れる現像剤の流量
は、常に一定に維持されるので、トナー濃度検出用セン
サ30の出力値と、現像剤中のトナー濃度との間には、
前述したように、図6に示す関係が成り立つ。
【0036】そこで、制御装置32は、トナー濃度検出
用センサ30の出力値が5.0V以上と成った場合、トナ
ー濃度が基準以下であると判別し、出力値が5.0V以下
と成った場合、トナー濃度が基準以上であると判別し、
このトナー濃度検出用センサ30からの出力値が、常に
基準出力値である5.0Vに維持されるように、トナー濃
度検出用センサ30の出力に応じて上述のトナー補給用
ローラ28aの回転駆動を制御して、現像装置9内部の
現像剤のトナー濃度を制御するようになっている。
【0037】次に、上記制御装置32による現像剤の劣
化に基づいたコピーランプ4の光量に対するフィードバ
ック制御について説明する。
【0038】まず、実際にエージングを行った際の、コ
ピー枚数と現像剤の帯電量との関係、及びコピー枚数と
コピー画像の黒ベタ部分の画像濃度との関係を図7に示
す。図から、コピー枚数が増加するにつれて現像剤の帯
電量が上昇し、コピー画像の黒ベタ部分の画像濃度が低
下することがわかる。これは、コピー枚数が増加するに
つれて現像剤が劣化して所定の帯電量よりも高くなり、
感光体ドラム1の静電潜像に付着するトナー量が減少し
て画像濃度が低下するためと考えられる。
【0039】一方、コピーランプ4の光量とコピー画像
の画像濃度(以下、コピー濃度と称する)とは、光量が
増加するに伴って、感光体ドラム1の露光領域にトナー
が付着し難くなるためコピー濃度が低下するという関係
を有しているので、現像剤の劣化に伴ってコピー濃度が
低下した場合は、光量を減少させる方向に制御すればよ
い。
【0040】そこで、本実施例においては、現像剤の劣
化の度合を検出し、この現像剤の劣化度合に基づいて、
露光光学系3のコピーランプ4の光量を減少させる方向
にフィードバック制御することにより、劣化現像剤の電
荷量に対応するよう静電潜像の電荷量を調整し、全体的
にコピー濃度をアップし、コピー画像の画質を安定させ
るようになっている。
【0041】従来の装置においては、現像剤の劣化の度
合の検出は、機体本体に備えられたカウンタのカウント
数、即ち、コピー枚数を目安として行っていたが、前述
した原因により、必ずしも正確とは言えなかった。そこ
で、本実施例の複写機においては、実際にエージングを
行った結果から、以下に示すような手段にて、現像剤の
劣化度合を検出するようになっている。
【0042】トナー濃度検出用センサ30、及び現像剤
劣化度合検出用センサ31の各出力をサンプリングしな
がらエージングを行い、現像剤の寿命に達する迄の両セ
ンサ30・31の出力の推移を調べた結果、トナー濃度
検出用センサ30の出力値は、図8に示すように制御装
置32によるトナー濃度制御にて常に基準出力の5.0V
に維持されているのに対し、現像剤劣化度合検出用セン
サ31の出力値は、図9に示すように枚数増加につれて
基準出力値の5.0Vから上昇することがわかった。
【0043】これは、現像剤劣化度合検出用センサ31
が、第2撹拌ローラ25の下方側に取り付けられ、撹拌
状態の現像剤圧力の低い現像剤を検出対象としているの
で、コピー枚数が少ないエージング初期においては、図
10に示すようにキャリアとトナーとの間に多くの空気
が混入した疎状態となっているが、コピー枚数が増加す
るにつれて現像剤の劣化による流動性の低下が生じ、第
2撹拌ローラ25による撹拌効果が低下し、図10の疎
状態から前述の図5に示す密状態となり、検出されるキ
ャリア量が増大するためと考えられる。
【0044】そこで、制御装置32は、現像剤劣化度合
検出用センサ31のエージング中の出力値と、基準出力
値5.0とを比較し、両出力値の出力差から現像剤の劣化
度合を検知するようになっている。即ち、制御装置32
に、本発明の出力差検出手段としての機能が兼ね備えら
れている。
【0045】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、制御装置
32は、図11に示すように、上昇分の1.0Vを例えば
5段階に分けて第1から第5までの補正基準値を設定
し、この補正基準値に基づいて、コピーランプ4の光量
を初期設定値の1lx.Sから0.5lx.Sまで5段階に低下さ
せるようになっている。
【0046】図12のフローチャートに基づいて説明す
ると、まず、コピー動作が開始されると、補正基準値を
第1段階の0.2Vに設定する(S1)。次いで、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値と、基準出力値とを
比較して出力差を求める(S2)。S2において求めた
出力差と、S1において設定した補正基準値とを比較
し、出力差が補正基準値以下であるか否かを判別する
(S3)。
【0047】S3において、補正基準値以下であると判
別された場合は、補正基準値以上と判別されるまで、S
2〜S3を繰り返す。この間、コピーランプ4の光量
は、初期設定通りの値に制御される。一方、S3におい
て、補正基準値以上であると判別された場合は、コピー
ランプ4の光量を所定量ダウンさせ(S4)、補正基準
値を一段階アップ、即ち、0.4Vに変更する(S5)。
【0048】その後、S3において出力値が補正基準値
0.4を超えたことが判別されるまで、再びS2〜S3を
繰り返し、この間、コピーランプ4の光量は、所定の1
ランクダウンされた光量に制御される。
【0049】S3にて出力差が補正基準値0.4Vを超え
たことが判別されたならば、コピーランプ4の光量を再
度所定量ダウンさせると共に、補正基準値を再度設定し
直して0.6Vに設定する(S4・S5)。その後は、以
下同様に、順次、光量ダウンと補正基準値の変更とを繰
り返す。
【0050】尚、本実施例においては、コピーランプ4
の光量は5段階に切り換えられるようになっているの
で、図示しないカウンタ等にて5段階の光量の切り換え
が確認された後は、図示しない報知手段にて現像剤の劣
化が報知されるか、もしくは、複写機が停止されるよう
になっている。
【0051】以上のように、本実施例の複写機において
は、制御装置32が、現像槽21における第2撹拌ロー
ラ25近傍に取り付けられた現像剤劣化度合検出用セン
サ31の出力値と、予め設定されている基準出力値との
出力差から現像剤の劣化度合を検知するようになってい
る。したがって、従来のような間接的な検知でなく、現
像剤の劣化を直接的に検知しているので、正確な検知が
可能となる。
【0052】そして、本実施例においては、正確な現像
剤の劣化度合の検出結果に基づいて、コピー画像の画質
を安定化させるべく、露光光学系3のコピーランプ4の
光量のフィードバック制御を行っているので、従来のフ
ィードバック制御よりも、効果的にコピー画像の画質を
安定化させることができる。
【0053】尚、本実施例においては、コピーランプ4
の光量ダウンを、5段階で行っていたが、これに限定さ
れるものではなく、さらに細かく切り換えることも可能
であり、さすれば、より一層、コピー画像の画質を安定
化させることが可能となる。
【0054】〔実施例2〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図13ないし図15に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0055】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図2に示すように、感光体ドラム1と、その周囲に
配される現像装置9等の画像形成器を備えており、制御
装置32に換えて図13に示す制御装置33を備えてい
る以外は、実施例1の複写機と同一の構成を有してい
る。
【0056】制御装置33は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0057】また、制御装置33は、制御装置32とは
異なり、現像装置9内部の現像剤のトナー濃度をフィー
ドバック制御することにより、現像剤の劣化によるコピ
ー濃度の低下を補正し、画質の安定化を図るようになっ
ている。即ち、現像剤のトナー濃度とコピー濃度とは、
現像剤のトナー濃度が減少するに伴って、感光体ドラム
1の露光領域にトナーが付着し難くなり、コピー濃度が
低下するという関係を有しているので、現像剤の劣化に
伴ってコピー濃度が低下した場合は、現像剤のトナー濃
度を増大させる方向に制御すればよい。
【0058】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、制御装置
33は、図14に示すように、上昇分の1.0Vを例えば
2段階に分けて補正基準値を設定し、この補正基準値に
基づいて、トナー濃度検出用センサ30の基準出力値を
初期設定値の5.0Vから4.7Vに切り換えるようになっ
ている。
【0059】以下に、このような制御装置33による現
像剤のトナー濃度に対するフィードバック制御を、図1
5のフローチャートに基づいて説明する。
【0060】まず、コピー動作が開始されると、トナー
濃度検出用センサ30の基準出力値値を、初期設定通り
の5.0Vに設定し(S6)、補正基準値を、0.5Vに設
定する(S7)。次いで、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値とを比較して出力差を求め
る。
【0061】そして、求めた出力差と補正基準値とを比
較して出力差が補正基準値以下であるか否かを判別し
(S9)、補正基準値以下であれば補正基準値以上と判
別されるまで、S8〜S9を繰り返し、補正基準値以上
でれば、トナー濃度検出用センサ30の基準出力値を5.
0Vから4.7Vに変更する(S10)。これにより、現
像剤中のトナー濃度は所定の値上昇される。
【0062】尚、本実施例においては、現像剤のトナー
濃度を2段階に切り換えるようになっているが、これに
限定されるものではなく、さらに細かく切り換えること
も可能であり、さすれば、より一層、コピー画像の画質
を安定化させることが可能となる。
【0063】〔実施例3〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図16ないし図18に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0064】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図2に示すように、感光体ドラム1と、その周囲に
配される帯電チャージャ7等の画像形成器を備えてお
り、制御装置32に換えて図13に示す制御装置34を
備えている以外は、実施例1の複写機と同一の構成を有
している。
【0065】制御装置34は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0066】また、制御装置34は、制御装置32とは
異なり、帯電チャージャ7の帯電出力をフィードバック
制御することにより、現像剤の劣化によるコピー濃度の
低下を補正し、画質の安定化を図るようになっている。
即ち、帯電出力とコピー濃度とは、帯電出力の増加に伴
って感光体ドラム1の表面電位が上昇し、感光体ドラム
1にトナーが付着し易くなり、コピー濃度が上昇すると
いう関係を有しているので、現像剤の劣化に伴ってコピ
ー濃度が低下した場合は、帯電出力を上昇させる方向に
制御すればよい。
【0067】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、図17に
示すように、上昇分の1.0Vを例えば5段階に分けて第
1から第5までの補正基準値を設定し、この補正基準値
に基づいて、グリッド電圧を初期設定値の700Vから
1200Vまで5段階に上昇させるようになっている。
【0068】以下に、制御装置34による帯電チャージ
ャ7の帯電出力に対するフィードバック制御を、図18
のフローチャートに基づいて説明する。
【0069】まず、コピー動作が開始されると、補正基
準値を第1段階の0.2Vに設定する(S11)。次い
で、現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と、基準
出力値とを比較して出力差を求める(S12)。
【0070】そして、求めた出力差と補正基準値とを比
較して出力差が補正基準値以下であるか否かを判別し
(S13)、補正基準値以下であれば、補正基準値以上
と判別されるまでS12〜S13を繰り返し、一方、補
正基準値以上であれば、グリッド電圧を所定量アップさ
せ(S14)、補正基準値を一段階アップ、即ち、0.4
Vに変更する(S15)。
【0071】その後、S13において出力差が補正基準
値0.4を超えたことが判別されるまで、再びS12〜S
13を繰り返し、この間、グリッド電圧は、1ランクア
ップされた所定の出力に制御される。
【0072】S13にて出力差が補正基準値0.4Vを超
えたことが判別されたならば、グリッド電圧を再度所定
量アップさせると共に、補正基準値を再度設定し直して
0.6Vの設定する(S14・S15)。その後は、以下
同様に、順次、出力アップと補正基準値の変更とを繰り
返す。
【0073】尚、本実施例においては、帯電出力は5段
階に切り換えられるようになっているので、図示しない
カウンタ等にて5段階の電圧の切り換えが確認された後
は、図示しない報知手段にて現像剤の劣化が報知される
か、もしくは、複写機が停止されるようになっている。
【0074】また、本実施例においては、帯電出力の出
力アップを5段階で行っているが、これに限定されるも
のではなく、さらに細かく切り換えることも可能であ
り、さすれば、より一層、コピー画像の画質を安定化さ
せることが可能となる。
【0075】〔実施例4〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図19ないし図21に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0076】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図2に示すように、感光体ドラム1と、その周囲に
配される現像装置等の画像形成器を備えており、制御装
置32に換えて図19に示す制御装置35を備えている
以外は、実施例1の複写機と同一の構成を有している。
【0077】制御装置35は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0078】また、制御装置35は、制御装置32とは
異なり、現像装置9の現像バイアス出力をフィードバッ
ク制御することにより、現像剤の劣化によるコピー濃度
の低下を補正し、画質の安定化を図るようになってい
る。即ち、現像バイアス出力とコピー濃度とは、現像バ
イアス出力の減少に伴ってトナーが現像ローラ22から
離れ易くなり、コピー濃度が上昇するという関係を有し
ているので、現像剤の劣化に伴って、コピー濃度が低下
した場合は、現像バイアス出力を低下させる方向に制御
すればよい。
【0079】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、制御装置
35は、図20の示すように、上昇分の1.0Vを例えば
5段階に分けて第1から第5までの補正基準値を設定
し、この補正基準値に基づいて、現像バイアス出力を初
期設定値の125Vから100Vまで5段階に低下させ
るようになっている。
【0080】以下に、制御装置35による現像装置9の
現像バイアス出力に対するフィードバック制御を、図2
1のフローチャートに基づいて説明する。
【0081】まず、コピー動作が開始されると、補正基
準値を第1段階の0.2Vに設定する(S16)。次い
で、現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と、基準
出力値とを比較して出力差を求める(S17)。
【0082】そして、求めた出力差と補正基準値とを比
較し、出力差が補正基準値以下であるか否かを判別し
(S18)、補正基準値以下であれば、補正基準値以上
と判別されるまで、S17〜S18を繰り返す一方、補
正基準値以上であれば、現像バイアス出力を所定量ダウ
ンさせ(S19)、補正基準値を一段階アップ、即ち、
0.4Vに変更する(S20)。
【0083】その後、S18において出力差が補正基準
値0.4を超えたことが判別されるまで、再びS17〜S
18を繰り返し、この間、現像バイアス出力は、1ラン
クダウンされた所定の出力に制御される。
【0084】S18にて出力差が補正基準値0.4Vを超
えたことが判別されたならば、現像バイアス出力を再度
所定量ダウンさせると共に、補正基準値を再度設定し直
して0.6Vの設定する(S19・S20)。その後は、
以下同様に、順次、出力ダウンと補正基準値の変更とを
繰り返す。
【0085】尚、本実施例においては、現像バイアス出
力は5段階に切り換えられるようになっているので、図
示しないカウンタ等にて5段階の電圧の切り換えが確認
された後は、図示しない報知手段にて現像剤の劣化が報
知されるか、もしくは、複写機が停止されるようになっ
ている。
【0086】また、本実施例においては、現像バイアス
出力の出力ダウンを5段階で行っているが、これに限定
されるものではなく、さらに細かく切り換えることも可
能であり、さすれば、より一層、コピー画像の画質を安
定化させることが可能となる。
【0087】〔実施例5〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図22ないし図24に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0088】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図2に示すように、感光体ドラム1と、その周囲に
配される転写チャージャ12等の画像形成器を備えてお
り、制御装置32に換えて図22に示す制御装置36を
備えている以外は、実施例1の複写機と同一の構成を有
している。
【0089】制御装置36は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0090】また、制御装置36は、制御装置32とは
異なり、転写チャージャ12の転写チャージャ出力をフ
ィードバック制御することにより、現像剤の劣化による
コピー濃度の低下を補正し、画質の安定化を図るように
なっている。即ち、転写チャージャ出力とコピー濃度と
は、転写チャージャ出力の上昇に伴って、トナーと感光
体ドラム1との結合力よりも転写紙とトナーとの結合力
が強くなり、コピー濃度が上昇するという関係を有して
いるので、現像剤の劣化に伴って、コピー濃度が低下し
た場合は、転写出力を上昇させる方向に制御すればよ
い。
【0091】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、制御装置
36は、図23の示すように、上昇分の1.0Vを例えば
5段階に分けて第1から第5までの補正基準値を設定
し、この補正基準値に基づいて、転写チャージャ出力を
初期設定値の300μAから900μAまで5段階に上
昇させるようになっている。
【0092】以下に、制御装置36による転写チャージ
ャ12の転写チャージャ出力に対するフィードバック制
御を、図24のフローチャートに基づいて説明する。
【0093】まず、コピー動作が開始されると、補正基
準値を第1段階の0.2Vに設定する(S21)。次い
で、現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と、基準
出力値とを比較して出力差を求める(S22)。
【0094】そして、求めた出力差と補正基準値とを比
較し、出力差が補正基準値以下であるか否かを判別し
(S23)、補正基準値以下であれば、補正基準値以上
と判別されるまで、S22〜S23を繰り返す一方、補
正基準値以上であれば、転写チャージャ出力を所定量ア
ップさせ(S24)、補正基準値を一段階アップ、即
ち、0.4Vに変更する(S25)。
【0095】その後、S23において出力差が補正基準
値0.4を超えたことが判別されるまで、再びS22〜S
23を繰り返し、この間、転写チャージャ出力は、1ラ
ンクアップされた所定の出力に制御される。
【0096】S23にて出力差が補正基準値0.4Vを超
えたことが判別されたならば、転写チャージャ出力を再
度所定量アップさせると共に、補正基準値を再度設定し
直して0.6Vの設定する(S24・S25)。その後
は、以下同様に、順次、出力アップと補正基準値の変更
とを繰り返す。
【0097】尚、本実施例においては、転写チャージャ
出力は5段階に切り換えられるようになっているので、
図示しないカウンタ等にて5段階の出力の切り換えが確
認された後は、図示しない報知手段にて現像剤の劣化が
報知されるか、もしくは、装置が停止されるようになっ
ている。
【0098】また、本実施例においては、転写チャージ
ャ出力の出力アップを5段階で行っているが、これに限
定されるものではなく、さらに細かく切り換えることも
可能であり、さすれば、より一層、コピー画像の画質を
安定化させることが可能となる。
【0099】〔実施例6〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図25ないし図27に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0100】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図2に示すように、感光体ドラム1と、その周囲に
配される転写前除電チャージャ10等の画像形成器を備
えており、制御装置32に換えて図25に示す制御装置
37を備えている以外は、実施例1の複写機と同一の構
成を有している。
【0101】制御装置37は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0102】また、制御装置37は、制御装置32とは
異なり、転写前除電チャージャ10の転写前除電チャー
ジャ出力をフィードバック制御することにより、現像剤
の劣化によるコピー濃度の低下を補正し、画質の安定化
を図るようになっている。即ち、転写前除電チャージャ
出力とコピー濃度とは、転写前除電チャージャ出力の上
昇に伴って、トナーと感光体ドラム1との結合力が弱ま
り、トナーが感光体ドラム1から離れ易くなり、コピー
濃度が上昇するという関係を有しているので、現像剤の
劣化に伴って、コピー濃度が低下した場合は、転写前除
電チャージャ出力を上昇させる方向に制御すればよい。
【0103】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、制御装置
37は、図26の示すように、上昇分の1.0Vを例えば
5段階に分けて第1から第5までの補正基準値を設定
し、この補正基準値に基づいて、転写前除電チャージャ
出力を初期設定値100μAから300μAまで5段階
に上昇させるようになっている。
【0104】以下に、制御装置37による転写前除電チ
ャージャ12の転写前除電チャージャ出力に対するフィ
ードバック制御を、図27のフローチャートに基づいて
説明する。
【0105】まず、コピー動作が開始されると、補正基
準値を第1段の0.2Vに設定する(S26)。次いで、
現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と、基準出力
値とを比較して出力差を求める(S27)。
【0106】そして、求めた出力差と補正基準値とを比
較し、出力差が補正基準値以下であるか否かを判別し
(S28)、補正基準値以下であれば、補正基準値以上
と判別されるまで、S27〜S28を繰り返す一方、補
正基準値以上であれば、転写前除電チャージャ出力を所
定量アップさせ(S29)、補正基準値を一段階アッ
プ、即ち、0.4Vに変更する(S30)。
【0107】その後、S28において出力差が補正基準
値0.4を超えたことが判別されるまで、再びS27〜S
28を繰り返し、この間、転写前除電チャージャ出力
は、1ランクアップされた所定の出力に制御される。
【0108】S28にて出力差が補正基準値0.4Vを超
えたことが判別されたならば、転写前除電チャージャ出
力を再度所定量アップさせると共に、補正基準値を再度
設定し直して0.6Vの設定する(S29・S30)。そ
の後は、以下同様に、順次、出力アップと補正基準値の
変更とを繰り返す。
【0109】尚、本実施例においては、転写前除電チャ
ージャ出力は5段階に切り換えられるようになっている
ので、図示しないカウンタ等にて5段階の出力の切り換
えが確認された後は、図示しない報知手段にて現像剤の
劣化が報知されるか、もしくは、装置が停止されるよう
になっている。
【0110】また、本実施例においては、転写前除電チ
ャージャ出力の出力アップを5段階で行っているが、こ
れに限定されるものではなく、さらに細かく切り換える
ことも可能であり、さすれば、より一層、コピー画像の
画質を安定化させることが可能となる。
【0111】〔実施例7〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図28ないし図30に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0112】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図2に示すように、感光体ドラム1と、その周囲に
配される転写前除電ランプ11等の画像形成器を備えて
おり、制御装置32に換えて図28に示す制御装置38
を備えている以外は、実施例1の複写機と同一の構成を
有している。
【0113】制御装置38は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0114】また、制御装置38は、制御装置32とは
異なり、転写前除電ランプ11の光量をフィードバック
制御することにより、現像剤の劣化によるコピー濃度の
低下を補正し、画質の安定化を図るようになっている。
即ち、転写前除電ランプ11の光量とコピー濃度とは、
光量が増加するに伴って、トナーと感光体ドラム1との
結合力が弱まり、トナーが感光体ドラム1から離れ易く
なり、コピー濃度が上昇するという関係を有しているの
で、現像剤の劣化に伴って、コピー濃度が低下した場合
は、転写前除電ランプ11の光量を増加させる方向に制
御すればよい。
【0115】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.0Vまで約1.0V上昇したことから、制御装置
38は、図29の示すように、上昇分の1.0Vを例えば
5段階に分けて第1から第5までの補正基準値を設定
し、この補正基準値に基づいて、転写前除電ランプ11
の光量を初期設定値の100lx.Sから150lx.Sまで5
段階に上昇させるようになっている。
【0116】以下に、制御装置38による転写前除電ラ
ンプ11の光量に対するフィードバック制御を、図30
のフローチャートに基づいて説明する。
【0117】まず、コピー動作が開始されると、補正基
準値を第1段の0.2Vに設定する(S31)。次いで、
現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と、基準出力
値とを比較して出力差を求める(S32)。
【0118】そして、求めた出力差と補正基準値とを比
較し、出力差が補正基準値以下であるか否かを判別し
(S33)、補正基準値以下であれば、補正基準値以上
と判別されるまで、S32〜S33を繰り返す一方、補
正基準値以上であれば、転写前除電ランプ11の光量を
所定量アップさせ(S34)、補正基準値を一段階アッ
プ、即ち、0.4Vに変更する(S35)。
【0119】その後、S33において出力差が補正基準
値0.4を超えたことが判別されるまで、再びS32〜S
33を繰り返し、この間、転写前除電ランプ11の光量
は、1ランクアップされた所定の光量に制御される。
【0120】S33にて出力差が補正基準値0.4Vを超
えたことが判別されたならば、転写前除電ランプ11の
光量を再度所定量アップさせると共に、補正基準値を再
度設定し直して0.6Vの設定する(S34・S35)。
その後は、以下同様に、順次、光量アップと補正基準値
の変更とを繰り返す。
【0121】尚、本実施例においては、転写前除電ラン
プ11の光量は5段階に切り換えられるようになってい
るので、図示しないカウンタ等にて5段階の光量の切り
換えが確認された後は、図示しない報知手段にて現像剤
の劣化が報知されるか、もしくは、装置が停止されるよ
うになっている。
【0122】また、本実施例においては、転写前除電ラ
ンプ11の光量アップを5段階で行っていたが、これに
限定されるものではなく、さらに細かく切り換えること
も可能であり、さすれば、より一層、コピー画像の画質
を安定化させることが可能となる。
【0123】〔実施例8〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図31及び図32に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0124】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、制御装置32に換えて図31に示す制御装置39を
備えると共に、メンテナンスランプ40が設けられてい
る以外は、図2に示す感光体ドラム1を備えた実施例1
の複写機と同一の構成を有している。
【0125】制御装置39は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0126】また、制御装置39は、制御装置32のよ
うに、検知された現像剤の劣化度合に基づいて、画像形
成プロセスをフィードバック制御するのではなく、検知
された現像剤の劣化度合から、現像剤が使用可能か判断
し、使用不可能な場合は、現像剤の劣化をユーザーに報
知するようになっている。即ち、制御装置39に、本発
明の出力差判別手段及び報知手段としての機能が兼ね備
えられえている。
【0127】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.1Vまで約1.1V上昇したことから、制御装置
39は、1.1V以上を、正常範囲外と判断するようにな
っている。
【0128】以下に、このような制御装置39による制
御を、図32のフローチャートに基づいて説明する。
【0129】コピー動作が開始されると、トナー濃度検
出用センサ30の検出タイミングと同等のタイミングで
現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値のサンプリン
グを行い、現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と
基準出力値との差である出力差を求める(S36)。そ
して、S36において求めた出力差が予め設定されてい
る正常範囲内に入っているか否かを判別し(S37)、
正常範囲内であれば、正常範囲外と判別されるまで、S
36〜S37を繰り返す一方、正常範囲外であれば、メ
ンテナンスランプ40を点灯させる(S38)。
【0130】メンテナンスランプ40を点灯させた後
は、サービスマンによる現像剤の交換が行われるまで、
そのままの状態で待機する。現像剤の交換後は、シュミ
レーションによる各センサ類の調整が行われるので、こ
のセンサ調整が終了したか否かを判別することにより現
像剤の交換を確認し(S39)、メンテナンスランプ4
0を消灯し(S40)、再びS36に戻り、同様の制御
を繰り返す。
【0131】したがって、現像剤を寿命まで使用でき、
現像剤の交換タイミングが適切となり、現像剤の交換回
数が減少され、コストダウンが図れる。
【0132】〔実施例9〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図33及び図34に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0133】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、制御装置32に換えて図33に示す制御装置41を
備えている以外は、図2に示す感光体ドラム1を備えた
実施例1の複写機と同一の構成を有している。
【0134】制御装置41は、制御装置32と同様に、
トナー濃度検出用センサ30の出力値が常に0.5Vの基
準出力値となるようにトナー補給用ローラ28aの回転
駆動を制御し、現像剤のトナー濃度を基準トナー濃度の
3.5%に維持すると共に、現像剤劣化度合検出用センサ
31の出力値と、基準出力値(5.0V)とを比較して両
者の出力差を求め、この出力差から現像剤の劣化度合を
検知するようになっている。
【0135】また、制御装置41は、制御装置32のよ
うに、検知された現像剤の劣化度合に基づいて、画像形
成プロセスをフィードバック制御するのではなく、検知
された現像剤の劣化度合から、現像剤が使用可能か判断
し、使用不可能な場合は、複写機のメインモータ42を
停止し、画像形成動作を停止させるようになっている。
即ち、制御装置41に、本発明の出力差判別手段及び停
止手段としての機能が兼ね備えられている。
【0136】具体的には、実際にエージングを行った
際、現像剤が5×105 枚で寿命に達したとき、現像剤
劣化度合検出用センサ31の出力値が、基準出力値5.0
Vから6.1Vまで約1.1V上昇したことから、制御装置
41は、0から1.1Vまでを正常範囲とし、1.1V以上
を、使用不可能(正常範囲外)と判断するようになって
いる。
【0137】以下に、このような制御装置41による制
御を、図34のフローチャートに基づいて説明する。
【0138】コピー動作が開始されると、トナー濃度検
出用センサ30の検出タイミングと同等のタイミングで
現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値のサンプリン
グを行い、現像剤劣化度合検出用センサ31の出力値と
基準出力値との差である出力差を求める(S41)。そ
して、S41において求めた出力差が予め設定されてい
る正常範囲内に入っているか否かを判別し(S42)、
正常範囲内であれば、正常範囲外と判別されるまで、S
41〜S42を繰り返す一方、正常範囲外であれば、メ
インモータ42を停止させる(S43)。
【0139】したがって、現像剤を寿命まで使用でき、
現像剤の交換タイミングが適切となるので、現像剤の交
換回数が減少され、コストダウンが図れるとともに、寿
命を過ぎた現像剤を使用することによる画質の低下、及
びトナー飛散等が防止され、画質が向上される。
【0140】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電子写真装置
は、以上のように、感光体を使用しての画像形成動作が
画像形成器によって行われ、感光体上に形成された静電
潜像を可視化する現像剤に、トナーとキャリアとからな
る二成分現像剤が用いられ、上記画像形成器の一つであ
る現像装置内部における現像剤圧力の低い箇所に取り付
けられ、現像剤中のキャリア量を検出するセンサと、こ
のセンサにて検出される出力値と、予め設定されている
基準出力値とを比較して両者の差を求める出力差検出手
段とが設けられている構成である。
【0141】また、請求項2記載の電子写真装置は、以
上のように、請求項1記載の電子写真装置において、上
記出力差検出手段にて検出された出力差が、予め設定さ
れた正常範囲内であるか否かを判別する出力差判別手段
と、この出力差判別手段にて出力差が正常範囲外である
と判別されたとき、現像剤の劣化を報知する報知手段と
が設けられている構成である。
【0142】また、請求項3記載の電子写真装置は、以
上のように、請求項1記載の電子写真装置において、上
記出力差検出手段にて検出された出力差が、予め設定さ
れた正常範囲内であるか否かを判別する出力差判別手段
と、この出力差判別手段にて出力差が正常範囲外である
と判別されたとき、画像形成動作を停止させる停止手段
とが設けられている構成である。
【0143】それゆえ、従来の構成のものよりも、現像
剤の劣化の度合を正確に検出することが可能となり、例
えばこの出力差に基づいて、画像形成プロセス(例え
ば、コピーランプの光量、帯電チャージャの帯電出力、
現像装置の現像バイアス、トナー濃度検出用センサの基
準出力値、転写前除電チャージャの除電出力、転写前除
電ランプの光量、転写チャージャの転写出力)のフィー
ドバック制御を行った場合、従来のような不具合を生じ
ることなく、効果的に画質を安定化させることができる
という効果を奏する。
【0144】また、さらに出力差判別手段と、報知手段
を設けることにより、現像剤の交換が適切なタイミング
で行えるようになる。この結果、現像剤を寿命まで使用
することができ、コストダウンが可能となるという効果
を奏する。
【0145】また、上記構成の報知手段に換えて、停止
手段を設けることにより、寿命を過ぎた現像剤を使用す
ることによる画質の低下、及びトナー飛散等が防止さ
れ、これによっても、画質の向上が可能となるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の複写機における制御系の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御系を備える複写機の画像形成部の要部
を示す構成図である。
【図3】上記複写機の画像形成部の一つである現像装置
の要部断面図である。
【図4】上記現像装置内部に備えられた部材の形状を示
すもので、(a)は第2撹拌ローラ、(b)はアジテー
タ、(c)はトナー濃度検出用センサ・現像剤劣化度合
検出用センサを構成する透磁率センサを示す説明図であ
る。
【図5】密状態の現像剤におけるトナーとキャリアの分
布状態を示す模式図である。
【図6】現像剤のトナー濃度と透磁率センサの出力との
関係を示すグラフである。
【図7】コピー枚数とコピー濃度、コピー枚数と現像剤
の帯電量との各関係を示すグラフである。
【図8】コピー枚数とトナー濃度検出用センサの出力と
の関係を示すグラフである。
【図9】コピー枚数と現像剤劣化度合検出用センサの出
力との関係を示すグラフである。
【図10】疎状態の現像剤におけるトナーとキャリアの
分布状態を示す模式図である。
【図11】コピーランプ光量とコピー濃度との関係に基
づいて、現像剤劣化度合検出用センサの出力値と基準出
力値との差=出力差に応じて設定されたコピーランプの
光量を示すグラフである。
【図12】図1に示す制御系によるコピーランプの光量
に対するフィードバック制御のフローチャートである。
【図13】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図14】現像剤のトナー濃度とコピー濃度との関係に
基づいて、現像剤劣化度合検出用センサの出力値と基準
出力値との差=出力差に応じて設定されたトナー濃度検
出用センサの基準出力値を示すグラフである。
【図15】図13に示す制御系による現像剤のトナー濃
度に対するフィードバック制御のフローチャートであ
る。
【図16】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図17】帯電出力とコピー濃度との関係に基づいて、
現像剤劣化度合検出用センサの出力値と基準出力値との
差=出力差に応じて設定されたグリッド電圧を示すグラ
フである。
【図18】図16に示す制御系による帯電出力に対する
フィードバック制御のフローチャートである。
【図19】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図20】現像バイアス出力とコピー濃度との関係に基
づいて、現像剤劣化度合検出用センサの出力値と基準出
力値との差=出力差に応じて設定された現像バイアス出
力を示すグラフである。
【図21】図19に示す制御系による現像バイアス出力
に対するフィードバック制御のフローチャートである。
【図22】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図23】転写チャージャ出力とコピー濃度との関係に
基づいて、現像剤劣化度合検出用センサの出力値と基準
出力値との差=出力差に応じて設定された転写チャージ
ャ出力を示すグラフである。
【図24】図22に示す制御系による転写チャージャ出
力に対するフィードバック制御のフローチャートであ
る。
【図25】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図26】転写前除電チャージャ出力とコピー濃度との
関係に基づいて、現像剤劣化度合検出用センサの出力値
と基準出力値との差=出力差に応じて設定された転写前
除電チャージャ出力を示すグラフである。
【図27】図25に示す制御系による転写前除電チャー
ジャ出力に対するフィードバック制御のフローチャート
である。
【図28】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図29】転写前除電ランプの光量とコピー濃度との関
係に基づいて、現像剤劣化度合検出用センサの出力値と
基準出力値との差=出力差に応じて設定された転写前除
電ランプの光量を示すグラフである。
【図30】図28に示す制御系による転写前除電ランプ
の光量に対するフィードバック制御のフローチャートで
ある。
【図31】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図32】図31に示す制御系による現像剤の劣化に基
づく現像剤劣化報知の制御のフローチャートである。
【図33】本発明の他の実施例の複写機における制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図34】図34に示す制御系による現像剤の劣化に基
づく複写機停止の制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(感光体) 3 露光光学系 4 コピーランプ(画像形成器) 7 帯電チャージャ(画像形成器) 7a グリッド電極 9 現像装置(画像形成器) 10 転写前除電チャージャ(画像形成器) 11 転写前除電ランプ(画像形成器) 12 転写チャージャ(画像形成器) 28a トナー補給用ローラ 30 トナー濃度検出用センサ 31 現像剤劣化度合検出用センサ(センサ) 32 制御装置(出力差検出手段) 33 制御装置(出力差検出手段) 34 制御装置(出力差検出手段) 35 制御装置(出力差検出手段) 36 制御装置(出力差検出手段) 37 制御装置(出力差検出手段) 38 制御装置(出力差検出手段) 39 制御装置(出力差検出手段、出力差判別手段、
報知手段) 41 制御装置(出力差検出手段、出力差判別手段、
停止手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、 感光体上に形成された静電潜像を可視化する現像剤に、
    トナーとキャリアとからなる二成分現像剤が用いられ、 現像剤中のキャリア量を検出するセンサが、上記画像形
    成器の一つである現像装置内部における現像剤圧力の低
    い箇所に取り付けられ、 さらに、上記センサにて検出される出力値と予め設定さ
    れている基準出力値とを比較して両者の差を求める出力
    差検出手段が設けられていることを特徴とする電子写真
    装置。
  2. 【請求項2】上記出力差検出手段にて検出された出力差
    が、予め設定されている正常範囲内であるか否かを判別
    する出力差判別手段と、 この出力差判別手段にて出力差が正常範囲外であると判
    別されたとき、現像剤の劣化を報知する報知手段とが設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の電子写真
    装置。
  3. 【請求項3】上記出力差検出手段にて検出された出力差
    が、予め設定されている正常範囲内であるか否かを判別
    する出力差判別手段と、 この出力差判別手段にて出力差が正常範囲外であると判
    別されたとき、画像形成動作を停止させる停止手段とが
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子写
    真装置。
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