JPH06129122A - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JPH06129122A
JPH06129122A JP4275889A JP27588992A JPH06129122A JP H06129122 A JPH06129122 A JP H06129122A JP 4275889 A JP4275889 A JP 4275889A JP 27588992 A JP27588992 A JP 27588992A JP H06129122 A JPH06129122 A JP H06129122A
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floor
space
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dwelling
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JP4275889A
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Koji Nakano
公史 仲野
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】骨組みを改造することなく居室部分を増築でき
るユニット式住宅の提供。 【構成】平面矩形状に形成された一階部分10において、
矩形状の一辺方向のほぼ中央部分に矩形状の他辺の方向
に延びた略箱状のコア部2を設け、これにより、コア部
2の両側に空き空間3を形成しておく。空間3は、カー
ポート、子供の遊び場、物置等として多目的かつ有効に
利用することができ、居室部分として使用しない場合で
あっても無駄とはならない。居室部分の広さが足りなく
なった場合には、住宅ユニット11〜14の骨組み15に改造
を加えることなく、単に空間を仕切るだけの壁や床等の
設置により、新たに居室部分を形成できるため、居室部
分の拡張が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット式建物に係
り、特に一戸建ての住宅として好適なユニット式建物に
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、予め工場で製造した各種の建物
ユニットを建築現場で組立てることで建築されるユニッ
ト式建物がある。このユニット式建物によれば、建築現
場での作業が軽減されるので、短期間で建築できるとい
う利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなユニット式
建物では、居室の間取りや広さ等が異なる各種のプラン
が必要となる。特に、玄関の位置は、南向きを基準とす
る居室の位置とは異なり、道路のある方角に左右される
ため、建物のプランとして道路の位置に対応したものも
必要である。このため、用意すべきプラン数が増大し、
各種のプランを実現するためには、多種多様な建物ユニ
ットを製造する必要が生じるので、建物ユニットの量産
効率を悪化させるという問題がある。
【0004】また、前述のユニット式建物においても、
居住者の増減や生活様式の変化から様々な改装が行われ
ることがある。例えば、居室部分を拡張するために増築
する場合があり、増築にあたり建物の柱や梁等からなる
骨組みを改造する必要があるが、ユニット式建物の骨組
みは、鋼材等を工場で接合した非常に強固なものであ
り、その改造作業は木製の住宅等と比べると非常に困難
である。このため、居室部分の拡張には、多くの時間や
費用を費やす必要があるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、骨組みを改造することな
く居室部分を増築できるうえ、量産性に優れたユニット
式建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一階部分にそ
の平面形状を二分割する線に沿って延びる略箱状のコア
部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような本発明では、コア部の長手方向の両
端部の一方に玄関を設け、玄関を設けた端部を道路に向
けてコア部を配置することで、一階部分については同一
のプランで、道路のある方角が異なる敷地に対応するこ
とが可能となる。
【0008】また、コア部の両側には居住者が自由に利
用できる空き空間が形成される。この空き空間は、一階
部分に形成されるため、カーポート、子供の遊び場、物
置等として多目的かつ有効に利用することができ、居室
部分として使用しない場合であっても、無駄な空間とは
ならない。新築時に間取りを変更する場合や、その後居
室部分の広さが足りなくなった場合には、骨組みを何ら
改造することなく、単に空間を仕切るだけの壁や床等を
設置すれば、新たに居室部分を形成できるため、居室部
分の拡張等が行える。
【0009】この際、コア部は、一階部分の平面形状を
二分割する壁として利用できる。このため、一方の空き
空間をカーポートとして残しつつ他方を居室に改造する
場合には、カーポートと居室とを仕切る壁を別途設ける
必要がなく、居室部分の拡張作業が簡略化され、これに
より前記目的が達成される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2には、本発明の第1実施例に係る
住宅1が示されている。この住宅1は、予め工場で製造
した各種の住宅ユニットを建築現場で組立てて建築され
た三階建ての建物である。
【0011】住宅1の最上階である三階部分30は、楔形
状の屋根ユニット31と屋根の棟部分を有する箱状の居室
ユニット32とから形成されたものであり、居室ユニット
32の内部に三階の居室が形成されている。
【0012】住宅1の中間階である二階部分20は、箱状
の居室ユニット21, 22から形成されたものである。図2
中右側面に配置される居室ユニット22には、バルコニ23
が設けられている。
【0013】住宅1の最下階である一階部分10は、図3
にも示されるように、住宅ユニット11〜14から形成され
る平面矩形状のものである。
【0014】住宅ユニット11, 12は、天井面、床面およ
び側面に面材が設けられた細長い箱状のものであり、そ
の平面形状を二分割する線に沿って配列されている。こ
れにより、一階部分10にその平面形状を二分割する線に
沿って延びる箱状のコア部2が形成されるようになって
いる。コア部2の内部には、その長手方向に沿って階段
が設けられるとともに、図3中下側の端部に玄関が設け
られている。なお、住宅ユニット11は、内部に階段を設
けるために住宅ユニット12よりも長く形成されている。
【0015】住宅ユニット13, 14は、コンクリート製の
土間となった床面を有するものである。このうち住宅ユ
ニット13は、水平方向に通り抜けられる四角筒状のもの
であり、住宅ユニット14は、四側面のうち三側面が開口
されたものである。住宅ユニット14の両側に住宅ユニッ
ト14を並べて配置することにより、柱等のない一つづき
の土間を有する空間3が形成されるようになっている。
【0016】各住宅ユニット11〜14は、図4に示される
ように、柱や梁となる長尺鋼材等を六面体状に接合した
骨組み15を有するものである。このうち住宅ユニット1
3, 14は、その長辺方向がコア部2の長手方向と直交す
るように配置されている。これにより、コア部2の周辺
部には、骨組み15の柱16が多数配置され、コア部2に充
分な強度が付与されるようになっており、空間3を広く
するために一辺方向が比較的長い住宅ユニット13,14の
採用が可能となっている。
【0017】このような本実施例では、居室部分の広さ
が充足している場合であっても、住宅1の空間3は、カ
ーポート、子供の遊び場、物置等として多目的に使用で
き、有効に利用されることとなる。また、居室部分の広
さが足りなくなった場合には、住宅ユニット11〜14の骨
組み15を何ら改造することなく、単なる仕切りとしての
壁や床等を空間3に設置することで、図5に示されるよ
うに、一階部分10に新たな居室3A, 3Bが形成され、これ
により、居室部分の拡張を行う。そして、カーポート等
を設けるために一階部分10の居室空間を縮小する必要が
生じた場合には、図6に示されるように、居室3Aの壁や
床等を取り外して土間を有する空間3を復活させる。
【0018】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、住宅1の玄関をコア部2の長
手方向の両端部の一方に設けたので、玄関のある端部を
道路に向けてコア部2を配置すれば、一階部分10につい
ては同一のプランで、道路の位置が異なる敷地に対応す
ることができる。このため、プランの種類の増大が未然
に防止され、住宅1を構成するユニットの種類が減るた
め、工場での量産性を優れたものとできる。
【0019】また、一階部分10のコア部2の両側に柱等
のない一つづきの土間を有する空間3を設けたので、こ
の空間3に単に仕切りとなる壁や床等を設置すれば、住
宅ユニット11〜14の骨組み15を改造せずに居室部分を形
成できる。
【0020】さらに、コア部2は、一階部分の平面形状
を二分割する壁として利用できるため、一方の空き空間
3をカーポートとして残しつつ他方を居室に改造する場
合には、カーポートと居室とを仕切る壁を別途設ける必
要がなく、居室部分の拡張作業が簡略化され、居室部分
の形成を容易にできる。
【0021】また、居室部分を拡張するにあたり、骨組
み15の改造を不要としたので、居室部分は拡張だけでな
く縮小も容易に行えるようになり、一階部分10の内部形
態を目的に応じて自由に変更できる。
【0022】さらに、住宅ユニット11〜14として内部に
骨組み15を有するものを採用したので、住宅ユニット11
〜14の外壁となる側面を開口しても、住宅1の強度が低
下することがなく、一階部分10の外壁に開口を自由に開
けることができるようになり、この点からも一階部分10
の内部形態を自由に変更できる。
【0023】また、細長いコア部2の両側に住宅ユニッ
ト13, 14を配置することにより、コア部2の周囲に骨組
み15の柱16を多数集中配置したので、コア部2に充分な
強度が付与されるようになり、一辺方向に長い住宅ユニ
ット13,14を採用して空間3を広くしても、住宅1に充
分な強度を保持させることができる。
【0024】第7図には、本発明の第2実施例が示され
ている。本実施例は、前記実施例における専用の住宅ユ
ニット11, 12で形成したコア部2を、通常の住宅ユニッ
ト17を複数用いて形成したコア部2Aとしたものである。
【0025】すなわち、各住宅ユニット17には、図中右
側の一側面の近傍に間柱18が設けられ、これらの住宅ユ
ニット17を並べて設置することで、当該側面と間柱18と
の間にできる細長い端部19を連ねてコア部2Aを形成した
ものである。
【0026】このような本実施例においても前記第1実
施例と同様な作用、効果を得ることができる他、コア部
専用の住宅ユニット11, 12が不要となり、住宅を構成す
る住宅ユニットの数が減るため、建築現場で住宅ユニッ
トを設置する作業が軽減できるという効果を付加でき
る。
【0027】なお、本発明は前述の各実施例に限定され
るものではなく、次に示すような変形等をも含むもので
ある。すなわち、コア部は、その周囲に集中配置した多
数の柱によって強度が確保されるものに限らず、例え
ば、強固な構造壁材をコア部の周辺に配置することで強
度を得るものでもよい。
【0028】また、コア部は、長手方向の両端が一階部
分の表面と同一面となる長さのものに限らず、例えば、
一階部分の互いに対向する面間の寸法よりも短くされ、
その両端面が住宅1の表面よりも奥まった位置に配置さ
れるコア部でもよい。
【0029】さらに、一階部分に居室を形成する作業
は、住宅の完成後に限らず、必要に応じて初めから建築
工事に含めておき、住宅の建築と同時に行ってもよい。
【0030】また、建物としては、三階建ての住宅に限
らず、二階建てや四階建て以上の建物でもよい。
【0031】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、骨組みを
改造することなく居室部分を増築できるうえ、量産性に
優れたものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の住宅を示す正面図であ
る。
【図2】図1の矢視IIにおける側面図である。
【図3】同実施例の一階部分の平面図である。
【図4】同実施例の一階部分を構成する住宅ユニットの
骨組みを示す斜視図である。
【図5】同実施例のコア部の両側に居室を拡張した状態
を示す平面図である。
【図6】図5の居室の一方を取り去った状態を示す平面
図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す図3と同様の図であ
る。
【符号の説明】
1 ユニット式建物としての住宅 2,2A コア部 10 一階部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一階部分にその平面形状をほぼ二分割する
    線に沿って延びる略箱状のコア部を設けたことを特徴と
    するユニット式建物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138582A (ja) * 2000-11-02 2002-05-14 Misawa Homes Co Ltd 建物ユニット
JP2014055430A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Toyota Home Kk 建物
JP2015010329A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 ミサワホーム株式会社 建物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5282816A (en) * 1975-12-30 1977-07-11 Sekisui House Kk Method of construction of prefabricated house

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