JPH06128826A - 精紡機用糸継機の運行方法 - Google Patents

精紡機用糸継機の運行方法

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Publication number
JPH06128826A
JPH06128826A JP27632792A JP27632792A JPH06128826A JP H06128826 A JPH06128826 A JP H06128826A JP 27632792 A JP27632792 A JP 27632792A JP 27632792 A JP27632792 A JP 27632792A JP H06128826 A JPH06128826 A JP H06128826A
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JP
Japan
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roving
machine
yarn
splicing
splicing machine
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Application number
JP27632792A
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English (en)
Inventor
Haruyoshi Nakamura
晴佳 中村
Kazuo Seiki
和夫 清木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各精紡機毎に糸継機を装備し、複数の精紡機機
台共有の粗糸継機で粗糸継ぎ作業を行うようにした場
合、粗糸継機の作業効率を低下させない。 【構成】 糸継機5は精紡機1の両側に敷設された走行
レール3に沿って往復走行して糸切れ検知及び糸切れ補
修の糸継作業を行っている。粗糸交換時に精紡機1に粗
糸継機10が接台されると、糸継機5は走行レール3の
運行レール2と反対側に設けられた退避場所3aまで走
行して退避する。そして、粗糸継機10は走行レール3
に沿って運行レール2側から退避場所3a側へ粗糸交換
作業を行う。この粗糸交換作業の間、糸継機5は退避場
所3aでそのまま待機する。粗糸継機10の粗糸交換作
業が終了すると、糸継機5は再び糸継作業を開始する。
従って、糸継機5は粗糸継機10の粗糸交換作業を妨げ
ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各精紡機毎に糸継機を装
備し、複数の精紡機機台共有の粗糸継機で、粗糸継ぎ及
び粗糸交換を行う精紡機の精紡機用糸継機の運行方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、精紡機機台に沿って移動して粗糸
継ぎ及び粗糸交換を行う粗糸継機が提案され実施されて
いる。例えば特開昭64−52828号公報には精紡機
の機台に沿って走行して粗糸(篠)継ぎ及び粗糸(篠)
交換をする粗糸継機(篠換機)が開示されている。この
粗糸継機は紡出中の粗糸巻ボビンが小玉になったときに
前後一対の小玉ボビンから引出されている粗糸に交換用
の満ボビンの粗糸端を粗糸継ぎし、粗糸継ぎした後の満
ボビンを小玉ボビンと交換するようになっている。
【0003】一般に精紡機は複数の機台が並列して配置
されており、前述したような粗糸継機は各機台間を運行
する運搬車(キャリア)の両側に搭載され、各機台間を
運搬車で移動する。そして、粗糸継機を搭載した運搬車
が所定の機台に接台すると、2台の粗糸継機は精紡機の
両側をレールに沿って走行し、運搬車側から順次粗糸継
ぎ及び粗糸交換作業を行う。この粗糸継機は決められた
タイムケジュールで各機台を順次に巡回し、粗糸が無く
なりかけた適切な時期に粗糸巻ボビンの交換をして、効
率良く粗糸交換がなされるようになっている。
【0004】この粗糸継機には例えば特開昭50−48
236号公報に開示されたような物体感知装置が設置さ
れ、粗糸継機の前後に装備された障害物センサが人や物
などの障害物を感知すると、粗糸継機の走行が停止され
るような安全対策がとられている。
【0005】一方、特開昭57−191331号公報に
はリング精紡機における糸切れ錘の糸継ぎ作業をする糸
継機が開示されている。この糸継機は精紡機に沿ってレ
ール上を走行し、各錘の紡出糸の糸切れの有無を光学セ
ンサで検知する。糸継機は紡出糸の糸切れを発見する
と、対応するスピンドルを制動させるとともに少し巻き
戻して糸切れ端を吸引して把持し、ドラフト装置から引
き出されたもう一方の糸切れ端と一部重ねた状態でひね
りを加えて接合させるようになっている。
【0006】精紡機に粗糸継機と糸継機を備えることに
より粗糸交換作業と紡出糸切れの糸継作業の自動化を図
ることができ、紡糸生産の効率をさらに向上させること
が期待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、粗糸継機と
糸継機はどちらも精紡機に沿って移動して作業をするた
め、糸継機が粗糸継機の進行を妨害したり、粗糸継機の
障害物センサが糸継機を検知して粗糸継機が停止したり
して粗糸交換のタイムスケジュールが狂ってしまうとい
う問題がある。タイムスケジュールが狂うと粗糸巻ボビ
ンの交換時期が遅れ、場合によっては粗糸交換前に紡出
中の粗糸巻ボビンに粗糸がなくなってしまうことも起こ
り得る。そのため、粗糸継機の停止による粗糸交換時期
の遅れを考慮したタイムスケジュールを組まなければな
らず、粗糸継機による粗糸交換を効率良く自動化するこ
とができない。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は各精紡機毎に糸継機を装
備し、複数の精紡機機台共有の粗糸継機で粗糸継ぎ作業
を行うようにした場合、粗糸継機の作業効率を低下させ
ない精紡機用糸継機の運行方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、各精紡機毎に糸継機を
装備し、複数の精紡機機台共有の粗糸継機で、粗糸継ぎ
及び粗糸交換を行う精紡機において、粗糸継機が精紡機
に接台されると、当該精紡機に装備された糸継機を粗糸
継機の作業区域外に設けられた退避場所に退避させるよ
うにした。
【0010】請求項2に記載の発明では、各精紡機毎に
糸継機を装備し、複数の精紡機機台共有の粗糸継機で、
粗糸継ぎ及び粗糸交換を行う精紡機において、粗糸継機
が精紡機に接台されると、当該精紡機に装備された糸継
機を粗糸継機の接台側と反対側に設けられた退避場所に
退避させ、粗糸継機の粗糸継ぎ作業を精紡機機台の前記
退避場所側から開始させ、粗糸継機の粗糸継作業が開始
されると、前記退避場所に退避していた糸継機に粗糸継
機の粗糸継ぎ完了後の領域を移動させて糸継ぎ作業を行
わせるようにした。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、粗糸継機は糸
継機を装備した複数の精紡機の粗糸継ぎ及び粗糸交換を
行う。粗糸継機が精紡機に接台されると、当該精紡機に
装備された糸継機は粗糸継機の作業区域外に設けられた
退避場所に退避する。従って、糸継機は粗糸継機の作業
区域外に退避しているので、粗糸継機の移動及び作業を
妨げることがなく粗糸継機の作業効率を低下させること
はない。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、粗糸継機
が接台されると、糸継機は粗糸継機の接台側と反対側に
設けられた退避場所に退避する。そして、粗糸継機は退
避場所側から粗糸継作業を開始する。粗糸継機の粗糸継
作業が開始されると、退避場所に退避していた糸継機は
粗糸継機の進行方向後方にできる粗糸継作業完了域を移
動して糸継作業を再開する。従って、糸継機は粗糸継機
の進行方向後方を移動するだけなので、粗糸継機の移動
及び作業を妨げることがなく粗糸継機の作業効率を低下
させることはない。さらに、糸継機は粗糸継機の粗糸継
作業と並行して粗糸継ぎ作業完了後の領域で糸継作業を
行うので、粗糸継作業中の糸継作業の制約が低減され
る。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例に
ついて図1〜図6に従って説明する。
【0014】図1〜図5に示すように、精紡機1は複数
台(但し1台のみ図示)が並列に配置されており、精紡
機1の一端側(同図における左側)には精紡機1の長手
方向と直交する運搬レール2が敷設されている。また、
各精紡機1の両側には走行レール3が敷設されている。
この走行レール3の同図右方端(運搬レール2と反対
側)には走行レール3が精紡機1の同図右方端よりさら
に後方まで延設された退避場所3aが設けられている。
【0015】各精紡機1では走行レール3に沿って図6
に示す光学センサ4を備えた2台の糸継機5が紡糸の糸
切れの有無を検知しながらが往復走行するようになって
いる。光学センサ4が紡糸の糸切れを検知すると、糸継
機5は当該錘と対応する位置で停止し、対応する図示し
ないスピンドルを制動させるとともに少し巻き戻して糸
切れ端を吸引して把持し、図示しないドラフト装置から
引き出されたもう一方の糸切れ端と一部重ねた状態でひ
ねりを加えて接合させるようになっている。
【0016】図6に示すように、糸継機5には走行方向
に対して前後に障害物センサ6a,6bが装備されてい
る。この障害物センサ6a,6bは投光器と光電管から
構成され、投光器からの投光に対する障害物からの反射
光を検出することにより障害物の有無を検知し、糸継機
5の運転中は常に作動状態となっている。さらに、糸継
機5の上面には退避場所3a側に後述するレーザー光を
受光する光電管7が装備されている。これら光学センサ
4,障害物センサ6a,6b及び光電管7は走行制御装
置8と接続され、糸継機5はこれら各センサ4,6a,
6b,7からの出力信号に基づいて走行制御装置8によ
り走行制御されるようになっている。
【0017】糸継機5の障害物センサ6a,6bが障害
物を検知してオン状態となると、走行制御装置8は糸継
機5を障害物から離れる方向へ走行させるようになって
いる。ただし、糸継機5の糸継作業中に障害物センサ6
a,6bが障害物を検知した場合には、走行制御装置8
は糸継作業の完了後に糸継機5を障害物から離れる方向
へ走行させる。
【0018】一方、運搬レール2上には各精紡機1間を
移動する運搬車(キャリア)9が設けられ、運搬車9は
両側に2台の粗糸継機10を搭載して運搬レール2上を
移動して2台の粗糸継機10を所定の精紡機1まで運搬
するようになっている。各精紡機1には運搬レール2と
対向する位置に接台確認センサ11が設置され、運搬車
9が接台されると、接台確認センサ11がオン状態とな
るようになっている。この接台確認センサ11は2本の
走行レール3の退避場所3aにそれぞれ隣接して糸継機
5の光電管7と対向する高さに吊下されたレーザー発生
装置12と接続され、レーザー発生装置12は接台確認
センサ11がオン状態となるとレーザー光を糸継機5の
光電管7に向けて照射するようになっている。
【0019】糸継機5の光電管7がレーザー光を受光す
ると、走行制御装置8は糸継機5を退避場所3aまで走
行させるようになっている。糸継機5の下面には退避確
認センサ13が設置され、退避確認センサ13が退避場
所3aに設置された図示しない被検知部を検知すると、
走行制御装置8が糸継機5の走行を停止させるようにな
っている。糸継機5は光電管7がレーザー光を受光して
いる間はこの退避場所3aにて待機し、待機中は糸継機
5の障害物センサ6a,6bの作動は停止されるように
なっている。なお、レーザー発生装置12は糸継機5の
障害物センサ6a,6bの検知域外(検知域より上方)
となっている。
【0020】精紡機1の図示しないクリールには前後2
列のボビンハンガーが設けられ、ボビンハンガーには粗
糸巻ボビン(篠巻ボビン)が吊下されている。また、ク
リールの手前上方に設けた予備レールのボビンハンガー
には交換用の満ボビンが吊下されている。粗糸継機10
は紡出中の前後一対の粗糸巻ボビンが小玉になったとき
に小玉ボビンから引出されている粗糸端に交換用の満ボ
ビンの粗糸端を粗糸継ぎし、粗糸継ぎした後の満ボビン
を小玉ボビンと交換している。こうして2台の粗糸継機
10は予め決められたタイムスケジュールで各精紡機1
を巡回し、接台された精紡機1の両側に配置された前後
2列の空に近い粗糸巻ボビンを接台側から順次に満ボビ
ンと交換してゆくようになっている。
【0021】精紡機1には同図における最右端の粗糸巻
ボビン位置に粗糸交換作業の終了を検知する図示しない
作業確認センサが設置されている。作業確認センサはレ
ーザー発生装置12と接続され、最右端の粗糸巻ボビン
の交換が完了した時点の粗糸継機10を検知し、作業確
認センサが粗糸継機10の作業完了を検知すると、レー
ザー発生装置12のレーザー光の照射が停止されるよう
になっている。また、粗糸継機10は最右端の粗糸巻ボ
ビンの粗糸交換中にその粗糸巻ボビンが最後であること
を認知し、その粗糸交換作業が完了すると直ちに運搬車
9に向かって走行するようになっている。
【0022】また、粗糸継機10には走行方向に対して
前後に障害物センサ14a,14bが装備され、粗糸継
機10の進行方向側の障害物センサ14a,14bが常
に作動状態となるように設定されている。これにより粗
糸継機10の進行方向先に人や物等の障害物があると、
障害物センサ14a,14bが人や物等を検知して粗糸
継機10の運転が停止する安全対策がとられている。こ
の障害物センサ14a,14bも投光器と光電管から構
成されている。なお、退避場所3aは粗糸継機8の作業
区域外に位置し、退避場所3aに待機している糸継機5
が粗糸継機10の障害物センサ14bの検知域外となる
ように設定されている。また、粗糸継機10の障害物セ
ンサ14a,14bの検知域は前後で等しく、糸継機5
の各障害物センサ6a,6bの検知域も前後で等しくな
っている。
【0023】次に、上記のように構成された精紡機用糸
継機の運行方法について図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、精紡機1の運転中には糸継機5は図
6に示す光学センサ4で各錘の紡出糸の糸切れの有無を
検知しながら走行レール3に沿って往復走行する。光学
センサ4が糸切れを検知すると、糸継機5は糸切れ位置
で停止し、切れた糸を接合してボビンに再び糸が巻かれ
るように糸継補修する。こうして糸継機5は走行レール
3上を往復移動し、糸切れを検知する度に糸切れを糸継
補修し、糸継補修後は再び光学センサ4で糸切れの有無
を検知しながら走行レール3上を往復移動する。その
際、糸継機5の障害物センサ6a,6bが障害物を検知
した場合には障害物センサ6a,6bはオン状態とな
り、走行制御装置8は障害物センサ6a,6bのオン信
号に基づいて糸継機5を障害物から離れる方向へ逆走さ
せる。もしそれが糸継機5の糸継作業中の場合には糸継
作業の完了後に糸継機5を障害物から離れる方向へ逆走
させる。こうして各精紡機1において糸継機5は糸切れ
検知及び糸切れ補修を行う。
【0024】一方、2台の粗糸継機10は各精紡機1を
巡回して予め決められてタイムスケジュールに基づいて
空に近くなった粗糸を順次に交換してゆく。図2に示す
ように、2台の粗糸継機10を搭載した運搬車9が運搬
レール2に沿って移動して所定の精紡機1に接台される
と、精紡機1に設置された接台確認センサ11が運搬車
9の接台を検知してオン状態となり、このオン信号に基
づいてレーザー発生装置12は糸継機5の光電管7に向
けてレーザー光を照射する。光電管7がレーザー光を受
光すると、走行制御装置8は光電管7の受光信号に基づ
いて糸継機5を同図右方へ走行させる。
【0025】糸継機5が退避場所3aに到達すると、糸
継機5の退避確認センサ13が図示しない被検知部を検
知し、この検知信号に基づいて走行制御装置8は糸継機
5の走行を停止させる。糸継機5は光電管7がレーザー
光を受光している間、すなわち粗糸継機10の粗糸交換
作業が終了するまでこの退避場所3aで待機する。
【0026】図3に示すように、2台の粗糸継機10は
精紡機1の空に近づいた粗糸巻ボビンを運搬レール2側
から順次に満ボビンと交換しながら、それぞれ精紡機1
の両側を各走行レール3に沿って同図における右方向へ
間欠的に進行してゆく。その際、粗糸継機10は前後に
装備された2つの障害物センサ14a,14bのうち進
行方向側の障害物センサ14bを作動状態とし、障害物
センサ14bが人や物等の障害物を検知した場合には、
粗糸継機10の走行は停止される。この粗糸交換作業中
に糸継機5は退避場所3aで待機しているので障害物と
して検知されることはない。
【0027】そして、図4に示すように粗糸継機10が
同図における最右端の粗糸巻ボビンまで進行すると、粗
糸継機10はその粗糸巻ボビンの粗糸交換中にそれが最
後の粗糸巻ボビンであることを認知し、最後の粗糸交換
を完了させると直ちに運搬車9に向かって同図左方へ走
行する。これと同時に精紡機1の最右端の粗糸巻ボビン
位置に設置された図示しない作業確認センサが粗糸継機
10の作業完了を検知し、この検知信号に基づいてレー
ザー発生装置12はレーザー光の照射を停止させる。そ
の結果、退避場所3aで待機している糸継機5の光電管
7からの受光信号の出力が停止されるため、走行制御装
置8は糸継機5の走行を再開させる。このとき、糸継機
5が帰走時の粗糸継機10を追走して接近しても、糸継
機5は障害物センサ6aが粗糸継機10を検知すると逆
走するので糸継機5が粗糸継機10に衝突することはな
い。そして、図5に示すように2台の粗糸継機10が運
搬車9の両側に復帰すると、運搬車9はタイムスケジュ
ールに従って次の精紡機1へと移動し、糸継機5は通常
の糸継作業に戻る。
【0028】従って、本実施例の糸継機5の運行方法に
よれば、粗糸継機10と糸継機5が同一の走行レール3
を共有してそれぞれの移動経路が重複しても、糸継機5
は粗糸交換時に退避場所3aに退避するので、粗糸継機
10の障害物センサ14bが糸継機5を検知することは
ない。その結果、糸継機5が粗糸継機10を停止させる
ことがないので、粗糸継機10の粗糸交換のタイムスケ
ジュールが大幅に狂うことはない。よって、粗糸交換の
時期を逸して精紡機1に粗糸がなくなってしまうことを
防止できるうえ、粗糸継機10の停止による遅れを考慮
せず効率の良いタイムスケジュールを組むことができ
る。
【0029】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例について図7〜11に従って説明する。本実
施例では粗糸継機10の粗糸交換作業と並行して糸継機
5に糸継作業を行わせている点で第1実施例と異なる。
なお、本実施例において、前記第1実施例と同一の構成
については同一の符号を付して説明を省略し、特に異な
った点についてのみ説明する。
【0030】各精紡機1を巡回して粗糸交換を行う2台
の粗糸継機10は所定の精紡機1に接台されると、退避
場所3aへ走行する糸継機5を追走するように、まず当
該精紡機1の運搬レール2側から退避場所3a側の最右
端の粗糸巻ボビン位置まで走行するようになっている。
そして、その粗糸交換作業は走行レール3に沿って退避
場所3a側から運搬レール2側へ向かって行われるよう
になっている。
【0031】粗糸継機10には精紡機1の最右端(図7
〜11における)の粗糸巻ボビン位置(粗糸交換開始位
置)を検知する図示しない位置センサが設置され、粗糸
継機10は位置センサの検知信号に基づいてその走行を
停止するようになっている。また、精紡機1の最右端の
粗糸巻ボビン位置にはレーザー発生装置12に接続され
た図示しない作業確認センサが設置され、作業確認セン
サは粗糸継機10が最右端の粗糸巻ボビン位置に到達す
ると粗糸継機10を検知してオン信号を出力するように
なっている。レーザー発生装置12は接台確認センサ1
1のオン信号に基づきレーザー光を照射し、この作業確
認センサのオン信号に基づきレーザー光の照射を停止さ
せるようになっている。
【0032】また、糸継機5の走行制御装置8は光電管
7がレーザー光を受光すると糸継機5を退避場所3a側
へ走行させ、光電管7がレーザー光を受光しなくなると
糸継機5の走行を復帰させる。ただし、走行制御装置8
は光電管7がレーザー光を受光していても退避確認セン
サ13から検知信号が出力された場合には糸継機5の走
行を停止させるようになっている。
【0033】糸継機5の障害物センサ6a,6bは走行
制御装置8に接続され、第1実施例と同様に走行制御装
置8は糸継機5の障害物センサ6a,6bが障害物を検
知してオン状態となると、糸継機5を障害物から離れる
方向へ走行させるようになっている。
【0034】従って、図7のように糸継機5が糸切れ検
知及び糸切れ補修しながら走行レール3に沿って往復移
動している精紡機1に図8のように粗糸継機10が運搬
車9に搭載されて接台されると、接台確認センサ11が
運搬車9の接台を検知してオン状態となる。この接台確
認センサ11のオン信号に基づいてレーザー発生装置1
2は糸継機5に向かってレーザー光を照射する。そのレ
ーザー光は糸継機5の光電管7で受光され、この受光信
号に基づき走行制御装置8は糸継機5を同図右方へ走行
させる。
【0035】図9に示すように、糸継機5が退避場所3
aに到達すると糸継機5の退避確認センサ13が図示し
ない被検知部を検知し、この検知信号に基づき走行制御
装置8は糸継機5の走行を停止させる。これと並行して
粗糸継機10は、退避場所3aへ走行する糸継機5を追
走するように同図右方に走行する。粗糸継機10が同図
における最右端の粗糸巻ボビン位置に到達すると、図示
しない位置センサがその粗糸巻ボビン位置を検知して粗
糸継機10はその位置で停止する。これと同時に精紡機
1に設置された図示しない作業確認センサが最右端の粗
糸巻ボビン位置に到達した粗糸継機10を検知すると、
レーザー発生装置12は作業確認センサのオン信号に基
づきレーザー光の照射を停止させる。その結果、退避場
所3aに退避していた糸継機5の光電管7が走行制御装
置8に受光信号を出力しなくなるため、走行制御装置8
は糸継機5の走行を再開させる。
【0036】その結果、糸継機5の糸継作業は、図11
に示すように粗糸継機10の進行方向後方で粗糸継機1
0の粗糸交換作業と並行して行われる。このとき、糸継
機5が粗糸交換中の粗糸継機10に接近しても糸継機5
の障害物センサ6aが粗糸継機10を検知すると糸継機
5は粗糸継機10から離れる方向へ逆走するので、糸継
機5が粗糸継機10に衝突することはない。また、粗糸
継機10の障害物センサ14bは進行方向後方側である
ため作動状態になく、障害物センサ14bが糸継機5を
検知して粗糸継機10が停止することはない。
【0037】よって、糸継機5は粗糸継機10の進行方
向後方の限られた範囲内で糸継作業を行う。すなわち粗
糸継機10の粗糸交換が進行するにつれて糸継機5が往
復移動できる範囲は徐々に広くなり、その徐々に広くな
る範囲内を糸継機5は往復移動して糸切れ検知及び糸切
れ補修の糸継作業を行う。そして、図11に示すよう
に、粗糸継機10が粗糸交換作業を終了して運搬車9に
戻ると、糸継機5は再び精紡機1の全領域にわたる通常
の糸継作業を行う。そして、粗糸継機10を搭載する運
搬車9はタイムスケジュールに従って次の精紡機1へと
移動する。
【0038】この糸継機5の運行方法によれば、粗糸交
換中に粗糸継機10の粗糸交換後に糸切れが発生した場
合でも、粗糸継機10の進行方向後方では糸切れが発生
すると直ちに糸切れ補修されるので第1実施例に比べて
無駄に紡出される糸が少なくてすむ。
【0039】以上詳述したように本実施例の糸継機5の
運行方法によれば、糸継機5と粗糸継機10が同一の走
行レール3上を並行して移動しても、糸継機5が粗糸継
機10の障害物センサ14a,14bが作動状態にない
側である粗糸継機10の進行方向後方で糸継作業する。
従って、糸継機5は粗糸継機10の障害物センサ14b
に検知されることはない。その結果、糸継機5が粗糸継
機10を停止させることがないので、粗糸継機10の粗
糸交換のタイムスケジュールが大幅に狂うことはない。
よって、粗糸交換の時期を逸して精紡機1に粗糸がなく
なってしまうことを防止できるうえ、粗糸継機10の停
止による遅れを考慮せず効率の良いタイムスケジュール
を組むことができる。さらに、糸継機5の糸継作業は粗
糸継機10の粗糸交換作業と並行して行われるので、糸
継機5の作業効率を前記第1実施例に比べて向上させる
ことができる。
【0040】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次
のように構成することもできる。 (1)上記各実施例において、各精紡機1の走行レール
3に沿って設けたトロリーダクトに信号線を設け、この
信号線を介して糸継機5への接台信号、粗糸交換完了信
号等の信号の授受を行わせてもよい。
【0041】(2)上記各実施例では退避場所3aを走
行レール3の運搬レール2と反対側に設けたが、退避場
所3aは粗糸継機10の作業区域外である限りにおいて
適宜設定することができる。
【0042】(3)上記各実施例では糸継機5及び粗糸
継機10の各障害物センサ6a,6b,14a,14b
を投光器と光電管から構成したが、超音波センサなど近
接した障害物が検知できるその他のセンサとしてもよ
い。さらに、各実施例において各障害物センサ6a,6
b,14a,14b(ただし第2実施例の障害物センサ
6aを除く)を接触スイッチ等の接触式の障害物センサ
としてもよい。
【0043】(4)上記各実施例では糸切れ検知の方法
として各錘の糸切れを光学センサ4で検知しながら糸継
機5を走行レール3に沿って往復走行させたが、糸切れ
検知器を各錘毎に設置して糸切れ検知器からの検出信号
に基づいて糸継機5を糸切れ位置まで走行させて糸継作
業をさせてもよい。
【0044】(5)上記各実施例では糸継機5の糸継作
業は糸切れ端の両方を接合させて1本の糸に補修した
が、切れた糸を接合せずにボビンに巻取りできるように
ボビンに少し巻き付けて継ぎ巻きするだけの糸継作業と
してもよい。
【0045】(6)上記各実施例では糸継機5と粗糸継
機10に同一の走行レール3上を移動させたが、糸継機
5と粗糸継機10の移動経路が重複する限りにおいて異
なる走行レール上を移動させてもよい。また、走行レー
ルは敷設せず、精紡機1の側部に設ける構成としてもよ
い。
【0046】(7)上記各実施例では2台の粗糸継機1
0により精紡機1の両側から粗糸交換を行ったが、1台
の粗糸継機10により精紡機1の片側ずつ粗糸交換を行
ってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
精紡機毎に糸継機を装備し、複数の精紡機機台共有の粗
糸継機で粗糸継ぎ作業を行うようにした場合、粗糸継機
の作業効率を低下させないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例における糸継機
の運行方法を示し、粗糸継機が精紡機に接台される前の
概略平面図である。
【図2】同じく、粗糸継機が精紡機に接台されたときの
概略平面図である。
【図3】同じく、粗糸継機の粗糸交換過程の概略平面図
である。
【図4】同じく、粗糸継機の粗糸交換完了時の概略平面
図である。
【図5】同じく、粗糸継機が運搬車へ復帰したときの概
略平面図である。
【図6】第1実施例において粗糸継機と糸継機を示す概
略平面図である。
【図7】第2実施例における糸継機の運行方法を示し、
粗糸継機が精紡機に接台される前の概略平面図である。
【図8】同じく、粗糸継機が精紡機に接台されたときの
概略平面図である。
【図9】同じく、粗糸継機が粗糸交換前に移動するとき
の概略平面図である。
【図10】同じく、粗糸継機の粗糸交換過程の概略平面
図である。
【図11】同じく、粗糸継機の粗糸交換完了時の概略平
面図である。
【符号の説明】
1…精紡機、3a…退避場所、5…糸継機、8…粗糸継
機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各精紡機毎に糸継機を装備し、複数の精
    紡機機台共有の粗糸継機で、粗糸継ぎ及び粗糸交換を行
    う精紡機において、 粗糸継機が精紡機に接台されると、当該精紡機に装備さ
    れた糸継機を粗糸継機の作業区域外に設けられた退避場
    所に退避させる精紡機用糸継機の運行方法。
  2. 【請求項2】 各精紡機毎に糸継機を装備し、複数の精
    紡機機台共有の粗糸継機で、粗糸継ぎ及び粗糸交換を行
    う精紡機において、 粗糸継機が精紡機に接台されると、当該精紡機に装備さ
    れた糸継機を粗糸継機の接台側と反対側に設けられた退
    避場所に退避させ、粗糸継機の粗糸継ぎ作業を精紡機機
    台の前記退避場所側から開始させ、粗糸継機の粗糸継作
    業が開始されると、前記退避場所に退避していた糸継機
    に粗糸継機の粗糸継ぎ完了後の領域を移動させて糸継ぎ
    作業を行わせる精紡機用糸継機の運行方法。
JP27632792A 1992-10-14 1992-10-14 精紡機用糸継機の運行方法 Pending JPH06128826A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU698469B2 (en) * 1995-01-31 1998-10-29 Komatsu Limited Load weight monitor system for dump truck

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU698469B2 (en) * 1995-01-31 1998-10-29 Komatsu Limited Load weight monitor system for dump truck

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