JPH061285Y2 - ギャングヘッドのスピンドル装置 - Google Patents
ギャングヘッドのスピンドル装置Info
- Publication number
- JPH061285Y2 JPH061285Y2 JP1988030614U JP3061488U JPH061285Y2 JP H061285 Y2 JPH061285 Y2 JP H061285Y2 JP 1988030614 U JP1988030614 U JP 1988030614U JP 3061488 U JP3061488 U JP 3061488U JP H061285 Y2 JPH061285 Y2 JP H061285Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spindle
- tap
- tool holding
- holding sleeve
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
- Jigs For Machine Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はギャングヘッド、即ち多軸ヘッドのスピンドル
装置の改良に関する。
装置の改良に関する。
(従来の技術) 複数のギヤを1個のギヤケースに収納し、そのギヤ軸に
スピンドルを連結し、スピンドルに切削工具をチャック
させた多軸ヘッドをギャングヘッドと称して活用してい
る。
スピンドルを連結し、スピンドルに切削工具をチャック
させた多軸ヘッドをギャングヘッドと称して活用してい
る。
ギャングヘッドには、ドリル・タップ・リーマ・フライ
スヘッドなどがある。
スヘッドなどがある。
第2図は従来のタップヘッドに係るスピンドル装置の断
面図である。
面図である。
スピンドル装置100は、ギャングヘッドのフロントプ
レート101から突起するスピンドルハウジング101
aと、このハウジング101aに収容されたスピンドル
102及びスピンドル駆動軸103と、スピンドル10
2を支持するスピンドル支持部材104と、スピンドル
102先端にピン係止されたタップホルダ105とから
なる。
レート101から突起するスピンドルハウジング101
aと、このハウジング101aに収容されたスピンドル
102及びスピンドル駆動軸103と、スピンドル10
2を支持するスピンドル支持部材104と、スピンドル
102先端にピン係止されたタップホルダ105とから
なる。
タップホルダ105にタップ106をチャックし、スピ
ンドル駆動軸103を回動し、スピンドル102を螺進
せしめて、タップ加工を為す。
ンドル駆動軸103を回動し、スピンドル102を螺進
せしめて、タップ加工を為す。
このスピンドル装置100は、スピンドル102とタッ
プホルダ105がピン連結されている為に、タップに軸
直角方向の外力が作用するとタップを容易に傾斜させる
フレキシブリティを有する。また、過大なトルク、推力
が作用すると、タップホルダ105は破壊し、スピンド
ル102に被害を及ぼさぬようにしている。
プホルダ105がピン連結されている為に、タップに軸
直角方向の外力が作用するとタップを容易に傾斜させる
フレキシブリティを有する。また、過大なトルク、推力
が作用すると、タップホルダ105は破壊し、スピンド
ル102に被害を及ぼさぬようにしている。
しかし近年、タップ穴の直進精度及び位置精度が厳しく
要求されるようになり、例えば実開昭57−73029
号公報に示されるタップホルダのように、従来のタップ
ホルダを廃して、タップをスピンドルに直接取付けて、
精度を向上させる技術が提案されている。
要求されるようになり、例えば実開昭57−73029
号公報に示されるタップホルダのように、従来のタップ
ホルダを廃して、タップをスピンドルに直接取付けて、
精度を向上させる技術が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記した如く、タップをスピンドルに直接取付けると剛
性が大きくなりタップの直進度は飛躍的に向上するが、
従来タップホルダでくい止めていた被害はスピンドルに
及ぶことになるので、スピンドルが傷み、スピンドルの
交換頻度は増加すると云う不具合がある。
性が大きくなりタップの直進度は飛躍的に向上するが、
従来タップホルダでくい止めていた被害はスピンドルに
及ぶことになるので、スピンドルが傷み、スピンドルの
交換頻度は増加すると云う不具合がある。
(課題を解決するための手段) 上記した不具合を解決すべく本考案は、スピンドルの先
端部に切削工具のシャンクを収容する有底円筒状の工具
保持スリーブを嵌合し、このスリーブの底部に切削工具
の軸方向位置を調整する調整ボルトを螺着し、さらにス
ピンドルの先端部に上記工具保持スリーブが破壊した際
に破壊した工具保持スリーブを収納するクリアランス空
間並びに後退した調整ボルトを収納するクリアランス空
間を工具保持スリーブの後方に設けたことを特徴とす
る。
端部に切削工具のシャンクを収容する有底円筒状の工具
保持スリーブを嵌合し、このスリーブの底部に切削工具
の軸方向位置を調整する調整ボルトを螺着し、さらにス
ピンドルの先端部に上記工具保持スリーブが破壊した際
に破壊した工具保持スリーブを収納するクリアランス空
間並びに後退した調整ボルトを収納するクリアランス空
間を工具保持スリーブの後方に設けたことを特徴とす
る。
(作用) 工具保持スリーブにタップを嵌め込む。過大な推力が作
用した場合には調整ボルトまたはスリーブの底部が破壊
してスピンドルを保護する。
用した場合には調整ボルトまたはスリーブの底部が破壊
してスピンドルを保護する。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係るスピンドル装置断面図であり、図
はギャングヘッドのフロントプレート1に複数本突起す
るスピンドル装置2…の内の1本を示す。
はギャングヘッドのフロントプレート1に複数本突起す
るスピンドル装置2…の内の1本を示す。
スピンドル装置2は、大きく分けてフロントプレート1
上面に突起形成したスピンドルのハウジング1a,1
b,1cを貫通するスピンドル駆動軸3とスピンドル4
と、スピンドル4の先端に嵌合する工具保持スリーブ5
とからなる。
上面に突起形成したスピンドルのハウジング1a,1
b,1cを貫通するスピンドル駆動軸3とスピンドル4
と、スピンドル4の先端に嵌合する工具保持スリーブ5
とからなる。
前記スピンドル駆動軸3は、ギャングヘッド内のギヤ軸
((図示せず)に連結し所定の回転速度でスピンドル4
を駆動するものであり、先端部分に雌スプライン3aを
刻設している。
((図示せず)に連結し所定の回転速度でスピンドル4
を駆動するものであり、先端部分に雌スプライン3aを
刻設している。
スピンドル4には、後端部に前記雌スプライン3aに噛
合する雄スプライン4aを刻設し、その前方にスピンド
ル4を切削してノッチ状にした小径部4bを形成し、こ
の小径部4bの前方に雄ネジ部4cを形成する。この雄
ネジ部4cはハウジング1bの内周面に刻設されている
雌ネジ部1dに噛合する。
合する雄スプライン4aを刻設し、その前方にスピンド
ル4を切削してノッチ状にした小径部4bを形成し、こ
の小径部4bの前方に雄ネジ部4cを形成する。この雄
ネジ部4cはハウジング1bの内周面に刻設されている
雌ネジ部1dに噛合する。
更に、スピンドル4の先端部分には、工具保持スリーブ
5を嵌合するスリーブ挿入孔4dが穿設され、このスリ
ーブ挿入孔4dの奥には更に小孔4eが設けられてい
る。
5を嵌合するスリーブ挿入孔4dが穿設され、このスリ
ーブ挿入孔4dの奥には更に小孔4eが設けられてい
る。
工具保持スリーブ5は有底円筒であって、その入口部分
には鍔5aを備え、また底部5bにはタップの出入り長
さを調整する調整ボルト5cを螺着している。スピンド
ル4の先端面4fに当接する前記鍔5aの背面には、ス
リーブ引抜き爪(図示せず)が係止する引掛け用溝5d
が切欠き形成されている。
には鍔5aを備え、また底部5bにはタップの出入り長
さを調整する調整ボルト5cを螺着している。スピンド
ル4の先端面4fに当接する前記鍔5aの背面には、ス
リーブ引抜き爪(図示せず)が係止する引掛け用溝5d
が切欠き形成されている。
尚、工具保持スリーブ5の下面とスリーブ挿入孔4dの
奥及び調整ボルト5c後端と小孔4eとに図示する如く
軸方向にクリアランス空間C1,C2を設けている。
奥及び調整ボルト5c後端と小孔4eとに図示する如く
軸方向にクリアランス空間C1,C2を設けている。
以上の構成からなるスピンドル装置の作用を以下に述べ
る。
る。
先ず、タップ6のシャンク6aを図示する如く工具保持
スリーブ5へ嵌入し、調整ボルト5cに当てて後、タッ
プ固定ボルト4g,4gにて固定する。タップ固定ボル
ト4g,4gはスピンドル4に螺合し、工具保持スリー
ブ5に設けた開孔を貫通しシャンク6aに設けた平面部
6bに直角に当りこれを押圧する。
スリーブ5へ嵌入し、調整ボルト5cに当てて後、タッ
プ固定ボルト4g,4gにて固定する。タップ固定ボル
ト4g,4gはスピンドル4に螺合し、工具保持スリー
ブ5に設けた開孔を貫通しシャンク6aに設けた平面部
6bに直角に当りこれを押圧する。
調整ボルト5cは複数本のスピンドル装置の工具の出入
りを統一するに有効であって、例えばボルト5cの端に
−または+の溝を設け、外部より差し入れたドライバに
て回動し出入りを変更する。また工具保持スリーブ5は
スピンドル4に対して着脱自在であるから、スリーブ5
を外した状態で、ボルト5c端部の六角穴5eにレンチ
を掛け、これを回動してボルト5cを調整するのは自由
である。
りを統一するに有効であって、例えばボルト5cの端に
−または+の溝を設け、外部より差し入れたドライバに
て回動し出入りを変更する。また工具保持スリーブ5は
スピンドル4に対して着脱自在であるから、スリーブ5
を外した状態で、ボルト5c端部の六角穴5eにレンチ
を掛け、これを回動してボルト5cを調整するのは自由
である。
タップ6を装着したギャングヘッドをワークに臨ませ、
スピンドル駆動軸3を回動する。
スピンドル駆動軸3を回動する。
スピンドル4はハウジングの雌ネジ部1dとの螺合によ
り回転しながら前進する。スピンドル4はスプライン3
a,4aの作用にて軸方向の移動は妨げられない。
り回転しながら前進する。スピンドル4はスプライン3
a,4aの作用にて軸方向の移動は妨げられない。
タップ6は螺進してワークにネジ加工を為す。
タップ6はスピンドル4にスリーブ5を介して取付けら
れている為に、曲げ剛性は大きく、仍ってタップ軸がタ
ップ下孔とずれていても、この下孔に倣うことなくタッ
プ軸線に沿って直進する。
れている為に、曲げ剛性は大きく、仍ってタップ軸がタ
ップ下孔とずれていても、この下孔に倣うことなくタッ
プ軸線に沿って直進する。
従ってタップ6は応力が高くなり、折損しやすい。タッ
プ6が折れると、タップはワークに食い込んだタップ前
部と、それ以外のタップ後部に分断し、タップ後部は静
止しているタップ前部を押すようになる。
プ6が折れると、タップはワークに食い込んだタップ前
部と、それ以外のタップ後部に分断し、タップ後部は静
止しているタップ前部を押すようになる。
過大な反力を受けたタップ後部は、調整ボルト5cを押
し、調整ボルト5cを破壊するか又は工具保持スリーブ
の底部5bを打ち抜く。若しくは図示するごとく底部5
bより充分に薄肉の円筒部が破断する底部5bとボルト
5cはクリアランス空間C1,C2を進むので以降スピ
ンドル4へは上記反力は作用しない。
し、調整ボルト5cを破壊するか又は工具保持スリーブ
の底部5bを打ち抜く。若しくは図示するごとく底部5
bより充分に薄肉の円筒部が破断する底部5bとボルト
5cはクリアランス空間C1,C2を進むので以降スピ
ンドル4へは上記反力は作用しない。
尚、調整ボルト5c若しくは底部5bが破壊した際に
は、タップ固定ボルト4g,4gをゆるめ、前記引掛け
用溝5dに図示せぬスリーブ引抜き爪を掛けて引くこと
により、工具保持スリーブ5を抜くことができる。
は、タップ固定ボルト4g,4gをゆるめ、前記引掛け
用溝5dに図示せぬスリーブ引抜き爪を掛けて引くこと
により、工具保持スリーブ5を抜くことができる。
ギャングヘッドは複数本のスピンドル装置2…を備え、
同時に5〜20ケ所のタップ加工を施せることを特徴と
していたため、タップ個々の折損に無関係にスピンドル
4…を前進せしめる。この事から生ずるスピンドル4…
の損傷は工具保持スリーブの介設によって容易に妨げ
る。
同時に5〜20ケ所のタップ加工を施せることを特徴と
していたため、タップ個々の折損に無関係にスピンドル
4…を前進せしめる。この事から生ずるスピンドル4…
の損傷は工具保持スリーブの介設によって容易に妨げ
る。
(考案の効果) 仍って、本考案によればギャングヘッドの複数本のスピ
ンドルの損傷を防止し、修理作業の大幅な減少を図れ
る。万一、工具保持スリーブ若しくは調整ボルトが破壊
した場合には、破壊したスリーブ若しくは調整ボルトが
夫々クリアランス空間に収納されるのでスピンドル装置
の損傷が拡大しない。
ンドルの損傷を防止し、修理作業の大幅な減少を図れ
る。万一、工具保持スリーブ若しくは調整ボルトが破壊
した場合には、破壊したスリーブ若しくは調整ボルトが
夫々クリアランス空間に収納されるのでスピンドル装置
の損傷が拡大しない。
第1図は本考案に係るスピンドル装置の断面図、第2図
は従来例に係るスピンドル装置の断面図である。 尚、図面中、1はギャングヘッドのフロントプレート、
2はスピンドル装置、4はスピンドル、5は工具保持ス
リーブ、5bは工具保持スリーブの底部、5cは調整ボ
ルト、C1は破壊した工具スリーブを収納するクリアラ
ンス空間、C2は後退した調整ボルトを収納するクリア
ランス空間である。
は従来例に係るスピンドル装置の断面図である。 尚、図面中、1はギャングヘッドのフロントプレート、
2はスピンドル装置、4はスピンドル、5は工具保持ス
リーブ、5bは工具保持スリーブの底部、5cは調整ボ
ルト、C1は破壊した工具スリーブを収納するクリアラ
ンス空間、C2は後退した調整ボルトを収納するクリア
ランス空間である。
Claims (1)
- 【請求項1】切削工具を螺進せしめるスピンドル装置を
複数本備えたギャングヘッドにおいて、前記スピンドル
装置のスピンドルの先端部には切削工具のシャンクを収
容する有底円筒状の工具保持スリーブを嵌合し、このス
リーブの底部には切削工具の軸方向位置を調整する調整
ボルトを螺着し、さらに前記スピンドルの先端部には上
記工具保持スリーブが破壊した際に破壊した工具保持ス
リーブを収納するクリアランス空間並びに後退した調整
ボルトを収納するクリアランス空間を工具保持スリーブ
の後方に設けたことを特徴とするギャングヘッドのスピ
ンドル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988030614U JPH061285Y2 (ja) | 1988-03-08 | 1988-03-08 | ギャングヘッドのスピンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988030614U JPH061285Y2 (ja) | 1988-03-08 | 1988-03-08 | ギャングヘッドのスピンドル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01138509U JPH01138509U (ja) | 1989-09-21 |
JPH061285Y2 true JPH061285Y2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=31255827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988030614U Expired - Lifetime JPH061285Y2 (ja) | 1988-03-08 | 1988-03-08 | ギャングヘッドのスピンドル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061285Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5815076U (ja) * | 1981-07-23 | 1983-01-29 | 大日本印刷株式会社 | 収納具付帳票 |
-
1988
- 1988-03-08 JP JP1988030614U patent/JPH061285Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01138509U (ja) | 1989-09-21 |
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