JP3230073U - コイルスレッドインサート用工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動ドライバー装着時の回転時に芯振れをなくすコイルスレッドインサート用工具を提供する。【解決手段】コイルスレッドインサート用工具3は、精密に円筒研磨加工した円柱状シャンク部5の後方に、コイルスレッドインサート用工具3を電動ドライバーにより回転させるために、回転駆動力を付与する四角形状7、または押し潰した形状8、または半割形状9を設ける。電動ドライバーで円筒研磨加工したシャンク部5と四角形状7、または押し潰した形状8、または半割形状9の箇所を保持することにより、芯振れの問題点を解決する。【選択図】図1
Description
本考案は、コイルスレッドを母材のタップ穴に取り付けるための、コイルスレッドインサート用工具に関し、従来のコイルスレッドインサート用工具の電動ドライバー装着時の回転時芯振れをなくす構造を提供する。
母材に形成された雌ねじの補強あるいは補修にはコイルスレッドインサート技術が知られている。この技術はタング付きコイルを用いる手段とタングレスコイルを用いる2つの手段に大別される。どちらも挿入、抜取の専用工具があり(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)、それはシャンク部が六角ビット(図3、図4参照)になっているので、コイルスレッドインサート専用の電動ドライバーなどに装着して用いることができる。シャンクとは、チャックによって固定されて動力を伝える部分のことを示す。チャックとは、電動ドライバーにビットを取り付け固定する部分のことを示す。
前述の通り、図3、図4のシャンク部が六角ビット10になっている従来のコイルスレッドインサート用工具では、電動ドライバーの六角穴に形成されたチャック部へ係合して回転させると芯振れが起こり、樹脂等の母材を割ってしまい加工不良の原因になることがあった。
芯振れの原因として、電動ドライバーのチャック部でコイルスレッドインサート用工具の六角ビット10を保持するが、六角ビット10と電動ドライバーの六角穴とを、係合した際のクリアランスが大きいために芯振れの症状が出るのである。1/4インチ六角ビットは切削加工または鋳造加工のために精度が荒く電動ドライバーの六角穴とのクリアランスは約0.15mmと大きい。
前述に示した精度の荒い切削加工または鋳造加工ではなく、精密に円筒研磨加工した円柱状シャンク部5の後方に、コイルスレッドインサート用工具3を電動ドライバーにより回転させるために、回転駆動力を付与する四角形状7、または押し潰した形状8、または半割形状9を設ける。
例えば、前述に示した円筒研磨加工したシャンク部の径の精度をφ10であれば+0〜−0.01mmで仕上げる。また、電動ドライバーのチャック部の穴径は、これに対応する加工精度φ10+0.01mm〜+0.02mmとすることで、コイルスレッドインサート用工具と電動ドライバーのチャック部のクリアランスは最大でも0.03mmとなるので芯振れの問題点を解決することができる。
本発明の目的は前述の課題を解決するために考案したものである。同時に、精密に円筒研磨加工した円柱状シャンク部5の外形寸法と後方の四角形状7の寸法をタップ規格と同一寸法にすることでタッピングボール盤での使用も可能となる。例えばシャンク部5の外形寸法をφ7とし、後方の四角部対辺寸法を5.5mmとすれば、JIS規格M10タップのシャンク径と四角部が同寸法になり、タッピングボール盤のみならず、一般的に使用されている加工範囲の広いアーム式タッパーの、タップコレットでも使用可能となり、コイルスレッドインサート専用の電動ドライバーのみならず、様々な機械で応用できる工具を提供することになる。
さらに本発明の図1、図2、の符号8の押し潰した形状(電動ドライバーの回転駆動力を付与する個所)と、符号9の半割形状(電動ドライバーの回転駆動力を付与する個所)は、従来から使用されている小型電動ドライバーのチャック部に係合可能な形状であるために、新たにコイルスレッドインサート専用の電動ドライバーを購入することなく、従来から使用されている小型電動ドライバーで使用できる工具を提供することになる。
1 コイルスレッド(タングレスコイル)
2 コイルスレッド(タング付きコイル)
3 コイルスレッドインサート用工具
4 コイルスレッド取り付け軸部
5 シャンク部
6 コイルスレッドを回転移動させる駆動機構
7 四角形状(電動ドライバーの回転駆動力を付与する個所)
8 押し潰した形状(電動ドライバーの回転駆動力を付与する個所)
9 半割形状(電動ドライバーの回転駆動力を付与する個所)
10 六角ビット形状
2 コイルスレッド(タング付きコイル)
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9 半割形状(電動ドライバーの回転駆動力を付与する個所)
10 六角ビット形状
Claims (3)
- コイルスレッドを母材に挿入し、雌ねじを形成するために用いるコイルスレッドインサート用工具であって、該コイルスレッドインサート用工具は、先端側にコイルスレッドと螺合するためのねじ山を設けたコイルスレッド取り付け軸部と、前記コイルスレッドを回転移動させる駆動機構から構成され、後端側に電動ドライバーのチャック部に係合する円柱状シャンク部に、電動ドライバーの回転駆動力を付与する四角形状部分が設けられていることを特徴とするコイルスレッドインサート用工具。
- 前記シャンク部の四角形状部分は、円柱状部分の両側を押し潰した形状を特徴とする請求項1記載のコイルスレッドインサート用工具。
- 前記シャンク部の四角形状部分は、円柱状部分が半割形状を特徴とする請求項1記載のコイルスレッドインサート用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004560U JP3230073U (ja) | 2020-10-22 | 2020-10-22 | コイルスレッドインサート用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020004560U JP3230073U (ja) | 2020-10-22 | 2020-10-22 | コイルスレッドインサート用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3230073U true JP3230073U (ja) | 2021-01-07 |
Family
ID=73992724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020004560U Expired - Fee Related JP3230073U (ja) | 2020-10-22 | 2020-10-22 | コイルスレッドインサート用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3230073U (ja) |
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2020
- 2020-10-22 JP JP2020004560U patent/JP3230073U/ja not_active Expired - Fee Related
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