JPH06127932A - 金属酸化物担持シリカおよびその製造方法 - Google Patents

金属酸化物担持シリカおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH06127932A
JPH06127932A JP30779392A JP30779392A JPH06127932A JP H06127932 A JPH06127932 A JP H06127932A JP 30779392 A JP30779392 A JP 30779392A JP 30779392 A JP30779392 A JP 30779392A JP H06127932 A JPH06127932 A JP H06127932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
silica
metal oxide
silica gel
dispersed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30779392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tomonaga
浩之 朝長
Kazuya Hiratsuka
和也 平塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP30779392A priority Critical patent/JPH06127932A/ja
Publication of JPH06127932A publication Critical patent/JPH06127932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シリカの滑らかさを損なわずに紫外線吸収性を
付与する。 【構成】平均粒径1〜50μm、比表面積100m2
g以上、細孔容積1cc/g以上の球状シリカゲルに、
一次粒径が50〜200Åの酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化セリウムから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物
微粒子が分散した水性コロイドゾルを添加し、凝集乾燥
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属酸化物担持シリカ
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微粉末によって紫外線を有効に遮蔽する
ことは、化粧品や、紫外線によって劣化しやすいプラス
チック、繊維等の保護などに重要である。これまで、こ
れらの用途には酸化チタンが多く用いられてきている
が、従来の用途に使用されてきた粒径の酸化チタンは単
独ではその高い屈折率と隠ぺい力のために白っぽくなり
やすい。また酸化チタンはシリカ、アルミナ等に比較し
て動摩擦係数が大きく、化粧料として使用したときに伸
びの悪さ、滑らかさの低下を引き起こすおそれがある。
【0003】また、隠ぺい力および屈折率が酸化チタン
に比較して低い紫外線吸収性酸化物として知られている
酸化亜鉛も、化粧料等に多く使用されているが、これも
動摩擦係数が大きいために多く使用すると化粧料の滑ら
かさを阻害してしまうという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に球
状シリカビーズの表面にこれら金属酸化物の粉末を担持
させたのではシリカビーズ特有の滑らかさが犠牲になり
やすいという問題点が残っていた。そこで本発明では、
シリカビーズ特有の動摩擦係数の小ささを犠牲にするこ
となく、シリカビーズに紫外線吸収性等の特性を付与さ
せる方法を新規に提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒径1〜
50μm、比表面積100m2 /g以上、細孔容積1c
c/g以上の球状シリカゲルの細孔部および表面に、一
次粒径が50〜200Åの酸化亜鉛、酸化チタン、酸化
セリウムから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物が担
持され、かつ被覆された粒子の形状も球状である金属酸
化物担持シリカを提供するものである。
【0006】本発明における球状シリカゲルは、多孔質
であることが重要な要件である。すなわち、多孔質シリ
カを用いると、担持される金属酸化物が細孔の中に多く
担持され、表面に担持される割合が低下するために、同
量の担持でも球状シリカ表面の滑らかさが保たれやす
く、また動摩擦係数の小さなシリカの特性があまり犠牲
にならない。このため、比表面積100m2 /g以上、
細孔容積1cc/g以上であることが必要である。
【0007】本発明において球状シリカゲルは、平均粒
径が1〜50μmで、上記シリカビーズと同様のもので
ある。その形状が真球状に近い場合は、例えば化粧料に
使用した場合の滑らかさが向上するので望ましいが、多
少いびつな球状であってもよい。また、一部分に不定形
の粒子が混入していてもさしつかえない。
【0008】本発明において、シリカゲルに担持される
金属酸化物は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムか
ら選ばれる少なくとも1種であり、これらがシリカに紫
外線吸収性を付与する。金属酸化物は、シリカゲル10
0重量部に対して、5〜50重量部含有されることが好
ましい。金属酸化物が5重量部未満の場合は、紫外線吸
収性が十分付与されないおそれがあるので好ましくな
い。逆に、50重量部を超える場合は、金属酸化物がシ
リカゲルの細孔内部または表面以外の部分で凝集して、
滑らかさが損なわれるおそれがあるので好ましくない。
【0009】これらの金属酸化物は、シリカゲルの細孔
内への侵入が容易なものでなくてはならず、一次粒径が
50〜200Åという小さなものを用いることが必要で
ある。
【0010】本発明の金属酸化物担持シリカの製造方法
としては、特に限定されるものではないが、具体的には
次のような方法が好ましい。すなわち、球状シリカゲル
を水中に分散させておいて、pHを2〜5に保ちながら
金属酸化物の微粒子が分散した水性コロイドゾルを添加
し、凝集させたあと、これを乾燥する方法である。乾燥
の後、必要によっては焼成を行うこともできる。球状シ
リカゲルと金属酸化物微粉末を単に混練するだけでは細
孔内まで微粒子が侵入しにくいために、シリカゲルの表
面が滑らかにならない。
【0011】水性コロイドゾルはシリカゲルの細孔部に
まで入りやすく、pHを2〜5に保つのは金属酸化物の
表面電荷とシリカの表面電荷が逆(金属酸化物は正、シ
リカは負)になるためにシリカどうし、または金属酸化
物どうしの凝集よりも金属酸化物とシリカ粒子の凝集の
方が進みやすくなるために、シリカ粒子に金属酸化物微
粒子が担持されやすくなるためである。また添加すると
きには凝集していない単分散状態であることが好まし
い。
【0012】このとき用いる水性コロイドゾルはpH2
〜5の間で分散しているものを用いるのが比較的好まし
いが、公知の酸化チタンゾルのように強酸性やアルカリ
性で分散しているものでも、同時に酸やアルカリを滴下
しながらpHがこの範囲をはずれないようにすればよ
い。
【0013】pHがこの範囲をはずれると、たとえばp
Hが5以上になると金属酸化物微粒子どうしで凝集しや
すくなり、またpHが2以下になるとシリカビーズ表面
の電荷と金属酸化物微粒子表面の電荷が同じになるため
にシリカビーズに金属酸化物微粒子が担持されにくくな
る。
【0014】
【実施例】
[実施例1]平均粒径12μmの球状シリカゲル(旭硝
子株式会社製:商品名シルデックス)100gを水10
00ml中に添加して撹拌し分散させた。この時の液の
pHは4であった。この分散液を撹拌しながら、市販の
弱酸性酸化セリウムコロイドゾル(多木化学株式会社
製:商品名ニードラールW−15、酸化セリウム15重
量%)100gを1cc/分の速度でチューブポンプを
用いて滴下した。滴下終了後のpHは4であった。続い
て、凝集したものを濾別し、純水でよく洗浄した後10
0℃で12時間乾燥させた。
【0015】得られた金属酸化物担持シリカを走査型電
子顕微鏡で観察したところ、母体のシリカゲルと同様の
球状で表面は滑らかであり、シリカゲルの表面には一様
に酸化セリウム粒子が担持されていた。またEDX分析
により細孔内部に酸化セリウム微粒子が担持されている
ことがわかった。
【0016】[実施例2]平均粒径12μmの球状シリ
カゲル(旭硝子株式会社製:商品名シルデックス)10
0gを水1000ml中に添加して撹拌し分散させた。
この時の液のpHは4であった。この分散液を撹拌しな
がら、微粒子酸化チタン(デグッサ株式会社製:商品名
アエロジル)をビーズミルを用いて分散させた弱アルカ
リ性酸化チタンコロイドゾル(酸化チタン10%)15
0gを1cc/分の速度でチューブポンプを用いて滴下
した。滴下終了後のpHは4.4であった。続いて、凝
集したものを濾別し、純水でよく洗浄した後100℃で
12時間乾燥させた。
【0017】得られた金属酸化物担持シリカの表面を電
子顕微鏡で観察したが、実施例1のシリカと同じく、球
状で表面が滑らかであった。
【0018】[実施例3]平均粒径12μmの球状シリ
カゲル(旭硝子株式会社製:商品名シルデックス)10
0gを水1000ml中に添加して撹拌し分散させた。
この時の液のpHは4であった。この分散液を撹拌しな
がら、微粒子酸化亜鉛(住友セメント株式会社製:商品
名ZnO−100)をビーズミルを用いて分散させた弱
アルカリ性酸化亜鉛コロイドゾル(酸化亜鉛5%)30
0gを1cc/分の速度でチューブポンプを用いて滴下
した。滴下終了後のpHは4.5であった。続いて、凝
集したものを濾別し、純水でよく洗浄した後100℃で
12時間乾燥させた。
【0019】得られた金属酸化物担持シリカの表面を電
子顕微鏡で観察したが、実施例1のシリカと同じく、球
状で表面が滑らかであった。
【0020】
【発明の効果】本発明の金属酸化物担持シリカは、シリ
カ特有の滑らかさを犠牲にすることなく、紫外線吸収性
を付与させることができるので、化粧品等へ好適に使用
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径1〜50μm、比表面積100m
    2 /g以上、細孔容積1cc/g以上の球状シリカゲル
    の細孔部および表面に、一次粒径が50〜200Åの酸
    化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムから選ばれる少なく
    とも1種の金属酸化物が担持され、かつ被覆された粒子
    の形状も球状である金属酸化物担持シリカ。
  2. 【請求項2】球状シリカゲルを水中に分散させておい
    て、pHを2〜5に保ちながら酸化亜鉛、酸化チタン、
    酸化セリウムから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物
    の微粒子が分散した水性コロイドゾルを添加し、凝集さ
    せたあと、これを乾燥する金属酸化物担持シリカの製造
    方法。
JP30779392A 1992-10-21 1992-10-21 金属酸化物担持シリカおよびその製造方法 Pending JPH06127932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30779392A JPH06127932A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 金属酸化物担持シリカおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30779392A JPH06127932A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 金属酸化物担持シリカおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06127932A true JPH06127932A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17973310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30779392A Pending JPH06127932A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 金属酸化物担持シリカおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06127932A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995009895A1 (en) * 1993-10-01 1995-04-13 Kao Corporation Ultraviolet shielding composite fine particles, method for producing the same, and cosmetics
EP0704502A3 (ja) * 1994-09-30 1996-04-17 Asahi Glass Co Ltd
JP2002161168A (ja) * 2000-11-28 2002-06-04 Nippon Aerosil Co Ltd 耐熱性シリカ微粒子とその用途
JP2003081770A (ja) * 2001-09-06 2003-03-19 Shin Etsu Chem Co Ltd シリカ含有複合酸化物球状微粒子を含有する化粧料
WO2003054096A1 (en) * 2001-12-20 2003-07-03 Akzo Nobel N.V. Cerium oxide coated silica particles and method for production thereof
JPWO2002024153A1 (ja) * 2000-09-25 2004-01-29 株式会社資生堂 金属酸化物/シリカ複合体並びにそれを含む化粧料
JP2004033819A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Chiyoda Corp 多孔質酸化チタン担持体およびこれを用いた触媒、並びに、多孔質酸化チタン担持体の製造方法
JP2004292219A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 表面処理されたシリカ及びそれを含むゴム組成物
JP2007080542A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 固体電解質型燃料電池の燃料極材料の製造方法
US7615201B2 (en) 2001-07-23 2009-11-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Spherical particles of silica-containing compound oxide and method of production
WO2013018828A1 (ja) 2011-08-03 2013-02-07 堺化学工業株式会社 複合粉体及びその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995009895A1 (en) * 1993-10-01 1995-04-13 Kao Corporation Ultraviolet shielding composite fine particles, method for producing the same, and cosmetics
EP0704502A3 (ja) * 1994-09-30 1996-04-17 Asahi Glass Co Ltd
JPWO2002024153A1 (ja) * 2000-09-25 2004-01-29 株式会社資生堂 金属酸化物/シリカ複合体並びにそれを含む化粧料
JP4755803B2 (ja) * 2000-09-25 2011-08-24 株式会社 資生堂 金属酸化物/シリカ複合体並びにそれを含む化粧料
JP2002161168A (ja) * 2000-11-28 2002-06-04 Nippon Aerosil Co Ltd 耐熱性シリカ微粒子とその用途
US7615201B2 (en) 2001-07-23 2009-11-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Spherical particles of silica-containing compound oxide and method of production
JP2003081770A (ja) * 2001-09-06 2003-03-19 Shin Etsu Chem Co Ltd シリカ含有複合酸化物球状微粒子を含有する化粧料
WO2003054096A1 (en) * 2001-12-20 2003-07-03 Akzo Nobel N.V. Cerium oxide coated silica particles and method for production thereof
JP2004033819A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Chiyoda Corp 多孔質酸化チタン担持体およびこれを用いた触媒、並びに、多孔質酸化チタン担持体の製造方法
JP2004292219A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 表面処理されたシリカ及びそれを含むゴム組成物
JP2007080542A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 固体電解質型燃料電池の燃料極材料の製造方法
WO2013018828A1 (ja) 2011-08-03 2013-02-07 堺化学工業株式会社 複合粉体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3300379B2 (ja) カーボン−金属化合物複合粒子の製造方法
JP4841880B2 (ja) 無機酸化物粒子
JPH06127932A (ja) 金属酸化物担持シリカおよびその製造方法
JP2988790B2 (ja) 抗菌剤
EP3786237A1 (en) Self-cleaning coating, self-cleaning fiber, self-cleaning carpet and uses thereof
US5989510A (en) Method of producing granular amorphous silica
TW200810831A (en) Photocatalyst, process for preparing the same, photocatalyst coating agent, photocatalyst dispersion and photocatalyst article using the same
JP2645086B2 (ja) シリカ被覆水酸化マグネシウム及びその製造法
JP3016681B2 (ja) 高い比表面積とコントロールされた高構造性を有するシリカゲル及びその製造方法
JPH0640714A (ja) 高吸油性多孔質シリカ及びその製造方法並びに担体
JPH0324255B2 (ja)
JP2008069193A (ja) 微粒子二酸化チタン組成物およびその製造方法
JP6328006B2 (ja) 防眩性付与剤
JP4059368B2 (ja) 微小粒子状シリカゲル及び金属化合物微粒子内包粒子状シリカゲル
JPH07257923A (ja) 高濃度二酸化チタン水性分散体
JP5810362B2 (ja) シリカ殻からなるナノ中空粒子の製造方法
JPH1081507A (ja) 磁性体非晶質シリカ複合粒子及びその製造方法
US6923974B2 (en) Flaky fine powder, production thereof, and cosmetic
JP3410522B2 (ja) 粒状非晶質シリカの製造方法
JPH07196310A (ja) 非晶質シリカ粒状体及びその製法
JPH0343201B2 (ja)
JP2010030791A (ja) 中空シリカ粒子の製造方法
JP2915253B2 (ja) 球状アパタイト複合粒子の製造方法
JPS61168528A (ja) 酸化チタンからなる真球状微粒子粉末
WO2021192240A1 (ja) 多孔質ルチル型チタニア粒子及びその製法