JP6328006B2 - 防眩性付与剤 - Google Patents
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Description
高い防眩効果を得るには、防眩性付与剤の添加量を増加させれば良いが、それでは媒体樹脂と防眩性付与剤粒子の屈折率の差による内部散乱により防眩フィルムの曇り度(ヘイズ値)の増加し、コントラストの低下や、白色化、いわゆる、白ボケが発生し、フィルムの視認性が悪化してしまう。
また防眩性付与剤は、添加量を増やすことでフィルムの耐擦傷性も悪化する。
D90は2μm以上30μm以下であることが好ましく、2.1μm以上20μm以下であることがより好ましく、2.2μm以上10μm以下であることが更に好ましい。一般に、D10/D90の値が大きくなるほど該シリカ系エアロゲルはシャープな粒度分布を有することを意味する。
式(1)において、Cは円形度を表す。Sは、当該シリカエアロゲル粒子が画像中に占める面積(投影面積)を表す。Lは画像中における当該シリカエアロゲル粒子の外周部の長さ(周囲長)を表す。
(粒度分布)
まず、粒度分布については、日本アルコール販売株式会社製のソルミックスA−7(標準組成:エタノール85.5%、プロピルアルコール9.6%、メタノール4.9%、水0.2%)50gに試料を0.005g添加したものを、日本エマソン株式会社製の超音波洗浄機B1510J‐MTを用いて3分間分散して測定試料を作成した。該測定試料をベックマン・コールター株式会社製、マルチサイザーIIIを用い、アパーチャーチューブ50μmにより、粒度分布の測定を行った。なお、上記分散時間に関して、分散時間が1、3、5分でそれぞれのD50の値が0.1μm以上変化しないことを確認した。
(光学特性評価試料の作成方法)
アクリル系塗料(日本ペイント株式会社製ニッペアクリルオートクリア―、屈折率1.49)に各条件に応じて防眩性付与剤を添加した。
(ヘイズ値)
ヘイズ値、全光透過率:JIS K7136(ISO14782)、JIS K7361−1(ISO13468−1)に準じて測定した。
(グロス値)
また、防眩効果を確認するために、JIS Z 8741に準ずる方法で確認した。具体的には、光沢度計(NIPPON DENSHOKU製、Gloss Meter UG2000)を用い、入射角60度のときの光沢度(グロス値)を評価した。
<実施例1>
以下の条件でエアロゲルを作製した。
<実施例2>
実施例1で得られたエアロゲルBを、実施例1と同様にアクリル系塗料に添加し、前記方法で塗膜を作成し光学特性を評価したところ、得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値19、グロス値60であった。
<実施例3>
常圧乾燥法により得られた、疎水性の球状シリカエアロゲル粒子を実施例1と同様にアクリル系塗料に添加し、前記方法で塗膜を作成し光学特性を評価した。上記疎水性の球状シリカエアロゲルの物性値は、比表面積が637m2/g、細孔容積が3.8cm3/g、細孔半径のピークが18nm、疎水化度50、円形度が0.93であった。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値17、グロス値59であった
<比較例1>
シリカエアロゲルAをB社製アクリル樹脂ビーズ(D50が3.0μm、D10が2.2μm、D90が5.4μm)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で塗膜を作成し評価した。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値12、グロス値103であった。
<比較例2>
シリカエアロゲルAをA社製シリコーン系ビーズ(D50が2.0μm、D10が1.7μm、D90が3.0μm)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で塗膜を作成し評価した。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値14、グロス値116であった。
<実施例4>
エアロゲルAを、乾燥後の塗膜のグロス値が50%になるように添加量を調整した以外は、実施例1と同様の方法で塗膜を作成し評価を行った。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値は22で、乾燥後の塗膜中におけるエアロゲル濃度は3.6wt%であった。
<実施例5>
エアロゲルAをエアロゲルBに変更した以外は、実施例4と同様の方法で塗膜評価を行った。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値は25で、乾燥後の塗膜中におけるエアロゲル濃度は2.5wt%であった。
<比較例3>
エアロゲルAをB社製アクリル樹脂ビーズに変更した以外は、実施例4と同様の方法で塗膜評価を行った。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値は28で、乾燥後の塗膜中におけるアクリル樹脂ビーズ濃度は6.7wt%だった。
<比較例4>
エアロゲルAをA社製シリコーン系ビーズに変更した以外は、実施例4と同様の方法で塗膜評価を行った。得られた塗膜は、厚み16μmであり、ヘイズ値は48で、乾燥後の塗膜中におけるシリコーン系ビーズ濃度は11.2wt%だった。
Claims (8)
- BET法による比表面積が400〜1000m2/gであり、BJH法による細孔容積及び細孔半径のピークが各々3〜8ml/g、10〜50nmであり、コールターカウンター法により測定された粒度分布における体積基準累積50%径(D50)値が1〜5μmであるシリカ系エアロゲルからなり、屈折率が1.44〜1.57の樹脂に分散させて使用されることを特徴とする防眩性付与剤。
- 前記シリカ系エアロゲルが疎水性である請求項1記載の防眩性付与剤。
- 前記シリカ系エアロゲルが球状である請求項1または2に記載の防眩性付与剤。
- 前記屈折率が1.44〜1.57の樹脂がアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防眩性付与剤。
- 前記屈折率が1.44〜1.57の樹脂を含有する樹脂組成物中に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防眩性付与剤が分散されてなることを特徴とする防眩性付与塗料。
- 前記樹脂組成物中のシリカ系エアロゲルの含有量が、前記樹脂組成物に含まれる、屈折率が1.44〜1.57の樹脂100質量部に対し、0.2〜25.0質量部であることを特徴とする請求項5記載の防眩性付与塗料。
- 前記屈折率が1.44〜1.57の樹脂がアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項5または6に記載の防眩性付与塗料。
- 基材フィルム上に請求項5〜7のいずれか1項に記載の防眩性付与塗料を塗布した後、硬化することにより形成されたコート層であって、該コート層の厚みが5〜30μmであり、単位面積当たりのシリカ系エアロゲルの含有量が、0.070〜19g/m2である防眩性付与コート層。
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