JPH06127724A

JPH06127724A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH06127724A
Application number: JP4276340A
Authority: JP
Inventors: Kenji Oda; 研二小田; Kazumi Shirasaka; 和己白坂; Masahiro Shinohara; 昌裕篠原; Akinobu Nakahata; 彰伸中幡; Wataru Sasaki; 渡佐々木; Setsu Mihara; 節三原
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1992-10-14
Filing date: 1992-10-14
Publication date: 1994-05-10

Abstract

(57)【要約】【目的】搬送ローラ部に圧接されるさばきローラ部の圧
力を一定にして、搬送ローラ部とさばきローラ部との間
を通過する用紙の斜行および重送を防ぐ。【構成】搬送ローラ部１１に圧接されるさばきローラ部
２１が設けられたさばきローラ軸２３の各端部は一対の
側板４１および４１に支持されている。さばきローラ軸
４２に回転力を伝達する最終出力ギヤ３１は、側板４２
に支持されて、さばきローラ軸２３とは軸継手３３によ
って連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター等
の画像形成装置において、その画像形成部に用紙を送給
する給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、プリンター等の画像形成装置で
は、給紙装置によって、画像形成部に用紙を送給するよ
うになっており、また、給紙装置では、通常、複数枚の
用紙が重送されることを防止するために、用紙分離機構
が採用されている。用紙分離機構を有する給紙装置の一
例を図５に示す。この給紙装置は、搬送ローラユニット
５０とさばきローラユニット６０とを有している。

【０００３】搬送ローラユニット５０は、一対の側板４
１および４１間に回転可能に支持された搬送ローラ軸５
２と、該搬送ローラ軸５２に一体回転するように取り付
けられた複数の搬送ローラ部５１と、を有している。搬
送ローラ軸５２は、一方の端部に取り付けられた最終出
力ギヤ５３によって所定方向へ回転されている。

【０００４】さばきローラユニット６０は、搬送ローラ
軸５２に平行になったさばきローラ軸６２と、該さばき
ローラ軸６２にトルクリミッター６３を介して連結され
た一対のさばきローラ部６１および６１と、を有してい
る。各さばきローラ部６１は、搬送ローラ部５１に対向
状態になっている。さばきローラ軸６２は、搬送ローラ
軸５２が支持された各側板４１に回転可能であって、該
搬送ローラ軸５２に対しての接近および離隔可能に支持
されている。そして、該さばきローラ軸６２の各端部に
は、コイルバネ６６がほぼ半周にわたってそれぞれ巻き
掛けられて、搬送ローラ軸５２方向へと付勢されてい
る。従って、該さばきローラ軸６２に取り付けられたさ
ばきローラ部６１は、搬送ローラ軸５２に取り付けられ
た搬送ローラ部５１に所定の圧力で圧接されている。

【０００５】さばきローラ軸６２の一方の端部は、一方
の側板４１を挿通して外方へ延出しており、その延出部
分に最終出力ギヤ６４が取り付けられている。該最終出
力ギヤ６４には、アイドルギヤ６４が噛み合っており、
該アイドルギヤを介して回転力が伝達されている。該最
終出力ギヤ６４を介してさばきローラ軸６２に伝達され
る回転は、搬送ローラ軸５２に伝達される回転方向と同
方向になっており、従って、圧接状態の搬送ローラ部５
１とさばきローラ部６１とは、その圧接部分にて相互に
反対方向へと回転される。

【０００６】各さばきローラ部６１と搬送ローラ部５１
との間に用紙が送給されていない状態では、各さばきロ
ーラ部６１には、トルクリミッター６３によって、さば
きローラ軸６２に伝達される回転力が伝達されず、従っ
て、各さばきローラ部６１は、搬送ローラ部５１の回転
に追従してその圧接部分が用紙搬送方向へと回転する。
そして、搬送ローラ部５１とさばきローラ部６１との間
に１枚の用紙が送給される場合も、トルクリミッター６
３はさばきローラ部６１の回転力をさばきローラ部６１
には伝達せず、従って、両者の間に送給された用紙が、
給紙方向へと搬送される。しかしながら、搬送ローラ部
５１とさばきローラ部６１との間に２枚以上の用紙が送
給されると、トルクリミッター６３は、さばきローラ軸
６２の回転を各さばきローラ部６１へと伝達し、各さば
きローラ部６１は、搬送ローラ部５１に近接した部分が
用紙搬送方向とは逆方向に移動するように回転される。
これにより、搬送ローラ部５１に転接する１枚の用紙の
みが給紙方向へと搬送されて、他の用紙は給紙方向へと
搬送されず、従って、用紙の重送が防止される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような給紙装置で
は、各さばきローラ部６１が設けられたさばきローラ軸
６２の各端部が、各コイルバネ６６によって搬送ローラ
軸５２側へと付勢されて、各さばきローラ部６１を各搬
送ローラ部５１に、所定の圧力で圧接させている。そし
て、この圧接力に基づいて、トルクリミッター６３によ
る回転力の伝達および遮断が設定されている。

【０００８】しかしながら、さばきローラ軸６２の一方
の端部には、アイドルギヤ６５が噛み合った最終出力ギ
ヤ６４が取り付けられており、両者の噛み合いによって
最終出力ギヤ６４にアイドルギヤ６５からの押圧力が加
わる。その結果、さばきローラ軸６２には、アイドルギ
ヤ６５から離れる方向へと力が加わり、該さばきローラ
軸６２に取り付けられたさばきローラ部６１と搬送ロー
ラ５１との圧接力が変化するおそれがある。この圧接力
が小さくなると、トルクリミッター６３が回転力伝達状
態になり易く、用紙を確実に給紙方向へと搬送できなく
なる。反対に、圧接力が大きくなると、トルクリミッタ
ー６３は容易には回転力伝達状態にならず、用紙の重送
を防止することができなくなる。

【０００９】また、各さばきローラ部６１は、さばきロ
ーラ軸６２の各端部にそれぞれ設けられているために、
最終出力ギヤ６４の近傍に位置するさばきローラ部６１
と搬送ローラ部５１との圧接力が大きく変動する。その
結果、各さばきローラ部６１と各搬送ローラ部との間を
１枚の用紙が通過する場合にも、用紙が斜行するおそれ
がある。

【００１０】本発明は上記従来の問題を解決するもので
あり、その目的は、さばきローラ軸を回転駆動するギヤ
の噛み合い部に生じる力に影響されずに、さばきローラ
部を搬送ローラ部に一定の圧力で圧接させて、用紙の重
送および斜行を防止する給紙装置を提供することにあ
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の給紙装置は、各
端部を一対の側板間に回転可能に支持されており、一方
の端部に回転力が伝達される搬送ローラ軸と、該搬送ロ
ーラ軸と一体回転するように取り付けられた搬送ローラ
部と、各端部を一対の側板間に回転可能および該搬送ロ
ーラ軸に対しての接近および離隔可能に支持されたさば
きローラ軸と、該さばきローラ軸にトルクリミッターを
介して取り付けられたさばきローラ部と、該さばきロー
ラ部が前記搬送ローラ部に圧接されるように、前記さば
きローラ軸の端部を搬送ローラ軸方向へと付勢する付勢
手段と、前記さばきローラ軸と同軸状態で、該さばきロ
ーラ軸が支持される側板とは異なる側板に支持されてお
り、アイドルギヤが噛み合っているギヤと、該ギヤと前
記さばきローラ軸とを連結する軸継手と、を有するもの
であり、そのことにより上記目的が達成される。

【００１２】

【作用】本発明の給紙装置では、搬送ローラ軸と一体回
転する搬送ローラ部に、さばきローラ軸にトルクリミッ
ターを介して取り付けられたさばきローラ部が付勢手段
により圧接されているが、さばきローラ軸に回転力を伝
達する最終出力ギヤは、側板に支持されて、さばきロー
ラ軸とは軸継手によって連結された状態になっているた
めに、さばきローラ軸には最終出力ギヤに噛み合ったア
イドルギヤからの力が加わるおそれがない。

【００１３】

【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。本
発明の用紙供給装置は、例えば、レーザープリンタ等の
画像形成装置に装備されており、図１に示すように、１
本の搬送ローラ軸１２に複数の搬送ローラ部１１が軸心
方向に適当な間隔をあけて設けられた搬送ローラユニッ
ト１０と、１本のさばきローラ軸２３に一対のさばきロ
ーラ部２１が設けられたさばきローラユニット２０と、
該さばきローラユニット２０のさばきローラ軸２３を回
転駆動する駆動機構３０とを有している。

【００１４】搬送ローラニット１０におけるさばきロー
ラ軸２３は、画像形成装置の前後にそれぞれ設けられた
一対の側板４１および４１間に水平に架設されており、
該さばきローラ軸２３の各端部が軸受１３によって各側
板４１に、それぞれ回転可能に支持されている。搬送ロ
ーラ軸１２の一方の端部（画像形成装置における後側に
位置している）は、側板４１を挿通しており、該搬送ロ
ーラ軸１２の端部に、最終出力ギヤ１４が取り付けられ
ている。該最終出力ギヤ１４には、アイドルギヤ１５が
噛み合っており、該アイドルギヤ１５に、図示しない駆
動源の回転力が伝達されるようになっている。該最終出
力ギヤ１４は、さばきローラユニット２０側部分が給紙
方向に移動するように回転力が伝達されている。

【００１５】さばきローラユニット２０における一対の
さばきローラ部２１および２１は、搬送ローラユニット
１０における両端部にそれぞれ位置する搬送ローラ部１
１および１１にそれぞれ対向している。各さばきローラ
部２１は、一対の軸受２２および２２によってさばきロ
ーラ軸２３に回転可能に支持されており、しかも、各さ
ばきローラ部２１に近接してさばきローラ軸２３に取り
付けられたトルクリミッター２４に各さばきローラ部２
１が接続されている。さばきローラ軸２３は、各端部が
画像形成装置本体における各側板４１および４１に、そ
れぞれ軸受２５によって回転可能に支持されている。各
軸受２５は、図２に示すように、側板４１に形成された
長子Ｌ４１ａに沿って移動可能になっており、各長孔４
１ａに沿って軸受２５が移動することにより、さばきロ
ーラ軸２３が搬送ローラユニット１０における搬送ロー
ラ軸１２に対して接近および離隔するようになってい
る。各軸受２５には、各軸受２５を搬送ローラユニット
１０の搬送ローラ軸１２に接近するように牽引するよう
に、コイルバネ２６がほぼ半周にわたって巻き掛けられ
ており、これにより、さばきローラユニット２０の一対
のさばきローラ２１および２１が、搬送ローラユニット
１０における各端部に位置する搬送ローラ部１１に圧接
されている。

【００１６】さばきローラユニット２０を回転駆動する
駆動機構３０は、さばきローラユニット２０におけるさ
ばきローラ軸２３の一方の端部に設けられている。該さ
ばきローラ軸２３のその端部は、搬送ローラユニット１
０の搬送ローラ軸１２の一方の端部を支持する側板４１
に形成された長孔４１ａを挿通しており、該さばきロー
ラ軸２３の端部に、軸継手３３によって、最終出力ギヤ
３１が一体回転可能に接続されている。最終出力ギヤ３
１は、さばきローラ軸２３が挿通する側板４１のさらに
外側に設けられた側板４２に、さばきローラ軸２３とは
ほぼ同軸状態で軸受によって回転可能に支持されてい
る。該最終出力ギヤ３１には、アイドルギヤ３２が噛み
合っており、該アイドルギヤ３２に、図示しない駆動源
の出力が伝達されるようになっている。そして、最終出
力ギヤ３１には、搬送ローラ軸１２の回転方向とは同方
向へさばきローラ軸２３を回転するように、すなわち、
さばきローラ部２１を、該搬送ローラ軸１２側部分にお
いて給紙方向とは反対方向へと移動するように、回転力
が伝達されている。

【００１７】最終出力ギヤ３１とさばきローラ軸２３と
を接続する軸継手３３は、図３に示すように、さばきロ
ーラ軸２３に外嵌される円筒状をしており、その一方の
端部に、外方へ突出する一対の爪部３３ａおよび３３ａ
を有している。各爪部３３ａは、図４に示すように、最
終出力ギヤ３１に軸心対称に設けられた一対の嵌入孔３
１ａおよび３１ａに間隙をあけた状態で挿入されてい
る。さばきローラ軸２３の端部に嵌合された軸継手３３
の他方の端部は、該さばきローラ一軸２３を直交状態で
貫通するピン３４によって連結されている。

【００１８】このような構成の本発明の用紙供給装置で
は、搬送ローラユニット１０における搬送ローラ部１１
とさばきローラ部２１との間に用紙が送給される。搬送
ローラユニット１０における搬送ローラ軸１２は、搬送
ローラ部１１が送給される用紙に接触して該用紙をその
送給方向へと搬送するように、回転力が伝達されてい
る。これに対して、さばきローラユニット２０では、さ
ばきローラ軸２３には、さばきローラ部２１の用紙接触
部分が、用紙搬送方向とは反対方向へと移動するように
回転力が伝達される。各さばきローラ部２１は、搬送ロ
ーラ部１１および１１に押圧された状態になっており、
各さばきローラ部２１に低摩擦力が働いている場合、す
なわち、各さばきローラ部２１が各搬送ローラ部１１に
直接接触している場合、あるいは両者の間に１枚の用紙
が搬送されている場合には、トルクリミッター２４の機
能により各さばきローラ部２１には、さばきローラ軸２
３に伝達されている回転力は伝達されず、各さばきロー
ラ部２１は搬送ローラ部１１の回転に追従して用紙搬送
方向へと回転する。従って、搬送ローラ１１とさばきロ
ーラ２１の間に１枚の用紙が噛み込まれた場合には、そ
の用紙が搬送方向へと搬送される。

【００１９】これに対して、両者の間に２枚以上の用紙
が搬送されて、さばきローラ部２１表面に高摩擦力が作
用すると、トルクリミッター２４が、各さばきローラ部
２１とさばきローラ軸２３とを連結して、さばきローラ
軸２３が、さばきローラ部２１とを連結状態とする。こ
れにより、さばきローラ軸２３の回転力がさばきローラ
部２１に伝達されて、さばきローラ部２１は、用紙搬送
方向とは反対方向へと回転される。従って、この場合に
は、搬送ローラ部１１が転接する１枚の用紙のみが搬送
方向へと搬送されるのに対して、他の用紙はさばきロー
ラ部２１の回転によって、搬送方向へは搬送されない。

【００２０】このような動作の間において、さばきロー
ラ軸２３は各端部をコイルバネ２６にて搬送ローラ軸１
２側に付勢された状態になっており、各さばきローラ部
２１が搬送ローラ部１１に圧接されている。そして、さ
ばきローラ軸２３に回転力を伝達する最終出力ギヤ３３
は、画像形成装置における側板に支持されて、さばきロ
ーラ軸２３とは軸継手３３を介して連結されている。こ
のために、該最終出力ギヤ３１とアイドルギヤ３２との
噛み合いによって発生する力は、側板４２に加わり、さ
ばきローラ軸２３には伝達されないようになっている。
従って、さばきローラ軸２３に取り付けられた一対のさ
ばきローラ部２１と、搬送ローラ部１１との圧接力が、
さばきローラ軸２３の各端部に巻き掛けられた各コイル
バネ２６によってのみ正確に調整されて、最終出力ギヤ
３３とアイドルギヤ３２との噛み合いによる発生する力
の影響を受けない。その結果、各さばきローラ部２１
は、搬送ローラ部１１と所定の力によって圧接されて、
両者の間に搬送される用紙が斜行することなく確実に搬
送方向へと搬送される。また、各さばきローラ部２１と
さばきローラ軸２３との間に設けられたトルクリミッタ
ー２４は、各さばきローラ部２１に所定圧力が加わるこ
とにより、各さばきローラ部２１とさばきローラ軸２３
とを確実に連結状態にし、重送される用紙の搬送を確実
に防止する。

【００２１】

【発明の効果】本発明の給紙装置は、このように、さば
きローラ軸に回転力を伝達する最終出力ギヤが側板に支
持されて、さばきローラ軸とは軸継手によって連結され
ているために、さばきローラ軸には、最終出力ギヤに噛
み合ったアイドルギヤから力が加わらず、さばきローラ
軸に設けられたさばきローラ部が搬送ローラ部に一定の
圧力にて圧接される。その結果、本発明の給紙装置で
は、用紙の重送を確実防止でき、しかも、搬送される用
紙の斜行も防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給紙装置の一例を示す断面図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ線に沿った断面図である。

【図３】本発明の給紙装置に使用される軸継手の斜視図
である。

【図４】図１のＹ−Ｙ線に沿った断面図である。

【図５】従来の給紙装置の構成を示す断面図である。

【符号の説明】

１０搬送ローラユニット１１搬送ローラ部１２搬送ローラ軸２０さばきローラユニット２１さばきローラ部２３さばきローラ軸２４トルクリミッター２６コイルバネ３０駆動機構３１最終出力ギヤ３３軸継手４１側板４２側板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者中幡彰伸大阪市中央区玉造一丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者佐々木渡大阪市中央区玉造一丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者三原節大阪市中央区玉造一丁目２番28号三田工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】各端部を一対の側板間に回転可能に支持
されており、一方の端部に回転力が伝達される搬送ロー
ラ軸と、該搬送ローラ軸と一体回転するように取り付けられた搬
送ローラ部と、各端部を一対の側板間に回転可能および該搬送ローラ軸
に対しての接近および離隔可能に支持されたさばきロー
ラ軸と、該さばきローラ軸にトルクリミッターを介して取り付け
られたさばきローラ部と、該さばきローラ部が前記搬送ローラ部に圧接されるよう
に、前記さばきローラ軸の端部を搬送ローラ軸方向へと
付勢する付勢手段と、前記さばきローラ軸と同軸状態で、該さばきローラ軸が
支持される側板とは異なる側板に支持されており、アイ
ドルギヤが噛み合っているギヤと、該ギヤと前記さばきローラ軸とを連結する軸継手と、を有する給紙装置。