JPH0612722Y2 - 医療用内視鏡の先端構成部 - Google Patents

医療用内視鏡の先端構成部

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JPH0612722Y2
JPH0612722Y2 JP1988153285U JP15328588U JPH0612722Y2 JP H0612722 Y2 JPH0612722 Y2 JP H0612722Y2 JP 1988153285 U JP1988153285 U JP 1988153285U JP 15328588 U JP15328588 U JP 15328588U JP H0612722 Y2 JPH0612722 Y2 JP H0612722Y2
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JP
Japan
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tip
medical endoscope
resin
tip forming
forming portion
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JP1988153285U
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JPH0274002U (ja
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邦夫 小田中
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Machida Endoscope Co Ltd
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Machida Endoscope Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、人体の体腔内等を観察する際に使用される
医療用内視鏡の挿入部の先端構成部に関するものであ
る。
[従来の技術] 周知の如く、医療用内視鏡は操作部から延びる柔軟な挿
入部を有し、挿入部の先部は湾曲自在な湾曲部とされ、
その先端には先端構成部が設けられている。挿入部には
観察系としての光学繊維束、照明系としての光学繊維
束、送気送水チャンネル、鉗子チャンネル等が挿通され
ていて、これらの先部は先端構成部の内部に没入して固
定され、それぞれ先端構成部に設けられた観察窓、照明
窓、送気送水ノズル、鉗子ノズル等を介して先端構成部
の前方に臨んでいる。尚、医療用内視鏡には上記光学的
な観察系に代えて電気的に構成された観察系を用いたも
のがある。その場合には先端構成部に固体撮像素子が取
り付けられ、これに連なる電気導線が挿入部内に挿通さ
れている。
上記鉗子チャンネルは鉗子を挿通させるためのものであ
るが、それだけに留どまらず電気メス等の電気的な医療
器具を挿通させるチャンネルをも兼ねている。又、上記
先端構成部に超音波素子が取り付けられた超音波内視鏡
と称される特殊な内視鏡もある。したがって、医療用内
視鏡は人体の体腔内に挿入した使用状態において、種々
の電気的な観察や医療器具を用いた処置を伴うことも多
いので、人体への安全性を考慮して先端構成部を絶縁性
を有する樹脂で形成されている。しかも、先端構成部
は、観察窓、各種チャンネル等を一定の形状に維持する
という保形性の観点から硬質樹脂で形成されている。
[考案が解決しようとする課題] 上述したように、医療用内視鏡の先端構成部には光学繊
維束等の種々の部材を内蔵させなければならないが、人
体の体腔内へ挿入し易くするために可能な限り細くしな
ければならない。この相反する二つの要求を満足させる
ためには先端構成部の樹脂部分の肉厚を薄くせざるを得
ない。
しかしながら、先端構成部の肉厚を薄くすると、先端構
成部が脆い硬質樹脂で形成されているため、先端構成部
が破損または欠損しやすくなる。そして、万一にも体腔
内挿入中に先端構成部が破損するという事態にもなれ
ば、損傷の状況によっては先端構成部の絶縁性が欠落し
たり、更に、挿入時に先端構成部の破損部が人体組織を
傷付けることも考えられ具合が悪い。
この考案は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、機械的強度に優れ
た医療用内視鏡の先端構成部の提供しようとするところ
にある。
[課題を解決するための手段] この考案は上記目的を達成するためになされたもので、
その要旨は、絶縁性を有する硬質の樹脂で形成され、医
療用内視鏡の挿入部の先端に設けられている先端構成部
において、少なくともその外周面近傍にほぼ全長にわた
って延びる補強用繊維が埋設されていることを特徴とす
る医療用内視鏡の先端構成部にある。
[作用] 樹脂製の先端構成部の少なくとも外周面近傍に補強用繊
維が埋設されたことにより、樹脂部分の肉厚を厚くする
ことなく先端構成部の機械的強度を高めることができ
る。
又、万一、先端構成部が大きな衝撃を受けて樹脂で形成
された部分が破損したとしても、その破片は補強用繊維
でつながった状態になる可能性が極めて大きく、その限
り分離することはない。したがって、破片が破損部から
分離しエッジから突出する可能性は殆どなくなり、安全
性が高まる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図から第4図までの図
面に基づいて説明する。
図において、符号1は医療用内視鏡としての超音波内視
鏡の挿入部の湾曲部であり、その先端には先端構成部2
が設けられている。湾曲部1を含む挿入部には、内視鏡
の操作部(図示せず。)から延びる観察用光学繊維束
3、照明用光学繊維束4、送気送水チャンネル5、電気
ケーブル6、バルーン送水チャンネル7が挿通されてい
る。
先端構成部2は、樹脂製本体部8と、この本体部8の内
部にその外周面8aの近傍に沿って埋設された補強用繊
維9から構成されいる。本体部8は耐薬品性及び絶縁性
に非常に優れた硬質の樹脂、例えばエポキシ樹脂で形成
されている。又、補強用繊維9は、芳香族ポリアミド繊
維であるアラミド繊維HM−50(帝人株式会社の商品
名)を第4図に示すように筒状に編んだものが用いられ
ている。アラミド繊維HM−50は機械的強度に極めて
優れた繊維であり(例えば、引張強度は310Kg/c
m2)、又、耐薬品性にも極めて優れた性質を有してい
る。
先端構成部2の本体部8の内部には、湾曲部1を挿通し
た上記観察用光学繊維束3、照明用光学繊維束4、送気
送水チャンネル5、電気ケーブル6、バルーン送水チャ
ンネル7の各先部が没入している。そして、観察用光学
繊維束3、照明用光学繊維束4、送気送水チャンネル5
はそれぞれ先端構成部2の前端面近傍まで延びており、
観察用光学繊維束3は対物レンズ10、観察窓11を介
して、照明用光学繊維束4は照明窓12を介して、それ
ぞれ先端構成部2の前方を臨み、送気送水チャンネル5
は先端構成部2の前端面より突出する送気送水ノズル1
3を介して上記観察窓11に臨んでいる。又、本体部8
の側部には超音波素子14がその一部を露出させて埋め
込まれており、この超音波素子14には上記電気ケーブ
ル6が基板15を介して電気的に接続されている。更
に、本体部8の側部であって、超音波素子14よりも若
干基部寄りには、一端を本体部8の外周面8aに開口さ
せ他端を上記バルーン送水チャンネル7に連結されたバ
ルーン送水ノズル16が設けられている。バルーン送水
チャンネル7及びバルーン送水ノズル16は、先端構成
部2の外側に設けられたバルーン17を膨張させるため
の水を供給するためのものである。
尚、上記先端構成部2は例えば次のように製造する。初
めに、補強用繊維9を第4図に示すように筒状に編み、
これにエポキシ樹脂を含浸させることにより保形性を持
たせるようにする。この繊維筒20の途中には段差部2
1が形成されており、この段差部21及び繊維筒20の
両端部22,23にも補強用繊維9が巻き付けられ、エ
ポキシ樹脂によりリング状に固められている。この繊維
筒20を、その一方の端部22が先端構成部2の先端側
(第1図において右側)に位置するようにして、所定形
状のキャビティを有する金型内に配置し、キャビティ内
にエポキシ樹脂を注入して中実棒状の樹脂製本体部8の
素材を製造する。この後、ドリル等の適宜の切削具を用
いて、観察用光学繊維束3等を挿入するための孔を穿設
したり、超音波素子14を取り付けるための収納凹部を
形成する。
上述構成の医療用内視鏡の先端構成部2においては、本
体部8の外周面8aの近傍に沿って補強用繊維9が埋設
されているので、本体部8の肉厚を従来のものよりも増
大させることなく、即ち、先端構成部2を大きくするこ
となく、先端構成部2の機械的強度を従来よりも大幅に
向上させることができる。ちなみに、同一寸法の従来の
先端構成部とこの実施例の先端構成部2について同一条
件の下で曲げ試験を行ったところ、前者の最大荷重が1
2.5Kgfだったのに対して後者の最大荷重は24.6Kgfであ
り、約2倍も強度が上がった。
このように先端構成部2の機械的強度を向上させること
ができるので、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入中に先端
構成部2が破損するなどという事態は考えにくいが、万
一にも、予期せぬ原因によりそのような事態になったと
しても、本体部8の外周面8aの近傍に埋設された補強
用繊維9の存在により、その破片が破損部から脱落して
体腔内に取り残されたり、あるいは破損部に形成される
エッジが突出し、そのエッジによって人体が傷つけられ
たりすることを未然に防止するすることができ、安全性
が高まるという効果もある。
上述実施例の医療用内視鏡における観察系は光学繊維束
等を用いた光学的に構成されたものを使用しているが、
これに代えて固体撮像素子等を用いて電気的に構成され
た観察系を使用することも可能である。
この考案は上述実施例に制約されず種々の態様が採用可
能である。
例えば、先端構成部の樹脂部分はエポキシ樹脂に限るも
のではなく、ポリサルフォン樹脂であってもよい。
又、補強用繊維は芳香族ポリアミド繊維に限るものでは
ないし、筒状に編む場合もこの実施例のような編み方に
限るものでもなく、更には、筒状に編まなくても構わな
い。又、この実施例では補強用繊維を樹脂部分の外周面
に沿って配置したが、樹脂部分の全体に亙って配置する
ようにしてもよい。
又、実施例における医療用内視鏡は超音波内視鏡として
いるが、超音波素子を具備しない一般的な医療用内視鏡
の先端構成部にも採用可能なことは勿論である。
尚、工業用内視鏡の先端構成部にも応用可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、硬質の樹脂製
の先端構成部の少なくとも外周面近傍にほぼ全長にわた
って延びる補強用繊維を埋設したことにより、樹脂部分
の肉厚を厚くすることなく先端構成部の機械的強度を高
めることができるという優れた効果が奏される。
又、万一、先端構成部が大きな衝撃を受けて樹脂で形成
された部分が破損したとしても、その破片は補強用繊維
でつながった状態になる可能性が極めて大きく、したが
って、破片が破損部から分離しエッジが突出する可能性
は殆どなくなり、安全性が高まるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図はこの考案の一実施例を示すものであ
り、第1図は医療用内視鏡の先端構成部の部分断面図、
第2図は第1図II−II断面図、第3図は第1図A矢視
図、第4図は筒状にした補強用繊維の正面図である。 2……先端構成部、8……樹脂製本体部(樹脂)、9…
…補強用繊維。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性を有する硬質の樹脂で形成され、医
    療用内視鏡の挿入部の先端に設けられている先端構成部
    において、少なくともその外周面近傍にほぼ全長にわた
    って延びる補強用繊維が埋設されていることを特徴とす
    る医療用内視鏡の先端構成部。
JP1988153285U 1988-11-25 1988-11-25 医療用内視鏡の先端構成部 Expired - Lifetime JPH0612722Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0274002U JPH0274002U (ja) 1990-06-06
JPH0612722Y2 true JPH0612722Y2 (ja) 1994-04-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011101664A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Hideo Nishina 抗菌消臭装置及びそれを用いた抗菌消臭方法

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JPH0274002U (ja) 1990-06-06

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