JPH0432084Y2 - - Google Patents

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JPH0432084Y2
JPH0432084Y2 JP626787U JP626787U JPH0432084Y2 JP H0432084 Y2 JPH0432084 Y2 JP H0432084Y2 JP 626787 U JP626787 U JP 626787U JP 626787 U JP626787 U JP 626787U JP H0432084 Y2 JPH0432084 Y2 JP H0432084Y2
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JP
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trocar
distal end
tapered
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insertion portion
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内視鏡や組織片を採取する生検鉗子
等の処置具を体腔内に挿入するために体壁に留置
させ案内とするトラカール外套管の改良に関す
る。
[従来の技術] 一般にトラカールは、トラカール外套管と内針
とから構成され、外套管内に内針を装着した状態
で患者の体壁を貫通し、体腔内に挿入後は内針の
みを抜去してトラカール外套管を体壁に留置さ
せ、例えば、硬性内視鏡を挿入する際の案内とし
て用いるものである。
従来のトラカール外套管としては、実開昭54−
83285号公報、特開昭56−121534号公報に見られ
るように挿入部全長にわたり同一径で先端部に穿
入性向上のためのテーパが設けられているものが
知られている。また、欧州特許EPO177177公報
は、挿入部全体を先細リテーパで形成し、使用時
に拡張具を挿入して拡張させ使用るものを開示し
ている。さらに、米国特許USP4233982公報は、
挿入部の全長にわたり同一径である補強用金属パ
イプの内部に電気絶縁用プラスチツクパイプを補
強用金属パイプ先端部より露出するように装着し
挿入部を構成したものを開示している。
[考案が解決しようとする問題点] 前記実開昭54−83285号公報、特開昭56−
121534号公報に開示されている従来のトラカール
外套管は、その挿入部が本体側から先端近傍まで
同一径となつているため、トラカールの挿入時に
体壁側からの曲げ力が加わると、挿入部と本体と
の間に応力が集中し破損することがある。また、
欧州特許EPO177177公報で開示されているトラ
カール外套管は、挿入部先端に拡張のためのすり
割りが設けられており、強度的に弱いといつた不
都合がある。さらに、米国特許USP4233982公報
で開示されているトラカール外套管は挿入部先端
側に電気絶縁用プラスチツクと補強用金属パイプ
の段差があるため、体壁への穿入性が悪く、さら
に先端部に露出した絶縁用プラスチツクパイプが
強度的に弱く曲げ力が加わつたり、鉗子などの誤
操作によつては破損してしまうという問題点があ
る。
本考案は、これらの事情に鑑みてなされたもの
で、体壁への穿入性が良好であり、トラカール外
套管の強度を向上させることができ、かつ患者に
与える苦痛を小さくできるトラカール外套管を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段及びその作用] 前記目的を達成するため本考案によるトラカー
ル外套管は、挿入部の本体側から先端近傍にかけ
た外周に先端側に向つて徐々に外径が小さくなる
第1テーパ部を設ける一方、この第1テーパ部前
方の挿入部先端部外周に先端側に向つて徐々に外
径が小さくなり且つ前記第1テーパ部よりテーパ
の角度が大きい第2テーパ部を設けて構成してい
る。この構成でトラカール外套管の体腔内への穿
入性を良好なものとし、挿入部の強度を向上させ
ている。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案を具体的に説明す
る。第1図は、本考案の第1実施例に係り、トラ
カール外套管と内針とを分離し、トラカール外套
管の一部を切欠いた全体構造図である。
第1図に示すようにトラカール1は、トラカー
ル外套管2及び内針3より構成されている。トラ
カール外套管2は、手元側本体4から前方にのび
た中空細長で硬性の挿入部5を有し、本体4の内
部には内針を抜去した際に気密を保持する弁手段
(図示せず)を配設しているとともに、その手元
側端に内針3挿入時の気密を保持するゴムキヤツ
プ6を有している。内針3の先端部7は、トラカ
ール1を体腔内に穿入するために円錐状あるいは
3角錐状等に形成されている。
前記挿入部5は、電気絶縁材料(例えば、ポリ
サルホン樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁材料)で形
成されている。
前記電気絶縁材によつて形成された挿入部5
は、本体4の前部構成部材4a後端に凹部を形成
し、かつ本体4を形成する後部構成部材4bの先
端に前記凹部に嵌入する凸部を設け、これら凸部
と凹部とにそれぞれ雄ねじ9と雌ねじ8とを刻設
し螺合手段にてこれらを連結している。
挿入部5は、本体4側から先端近傍にかけた外
周に先端側に向つて徐々に外径が小さくなるテー
パ角度θ1を有する第1テーパ部10を設ける一
方、この第1テーパ部前方の挿入部5先端部外周
に先端側に向つて徐々に外径が小さくなり、且つ
前記第1テーパ部10より大きいテーパ角度θ2
有する第2テーパ部11を設けた形状になつてい
る。
この実施例では、上記のごとく、挿入部5を電
気絶縁材料で形成し、第1テーパ部10および第
2テーパ部11を設けている。挿入部5を電気絶
縁材料とすることにより検査、処置中の安全性を
高めることができ、さらに第2テーパ部11を設
けることにより挿入部5の強度を高め穿入性を良
好なものとしている。
挿入部5を電気絶縁材料とすることは、例えば
トラカール外套管2は高周波処置具を挿通使用し
た時、誤操作によつて高周波処置具の処置具先端
部の非絶縁部分がトラカール外套管2と接触して
も術者および患者が感電することがなく安全性が
高い。また、挿入部5に長尺な第1テーパ部10
を設けることは、挿入部5全体の強度を高めるこ
とが可能であり、特に検査あるいは処置中に体壁
からの曲げ力に対して、挿入部5及び挿入部5と
本体4の間の根元部の強度を向上させることがで
きる。さらに、第1テーパ部10および第2テー
パ部11は挿入部5が体壁を貫入し、体腔内を緩
挿することを良好なものとしている。
第2図は、本考案の第2実施例であるトラカー
ル外套管2の断面図を示している。この実施例の
挿入部5の材料は第1実施例と同様である。さら
に、挿入部5の有する第1テーパ部10と第2テ
ーパ部11のテーパ角度の大小および位置関係に
ついても第1実施例と同様である。第1実施例と
異なる点は、挿入部5の第1テーパ部10と本体
4の間に平行部12を設けていることである。
この実施例では、電気絶縁材料を使用すること
による安全性の向上および第1テーパ部10、第
2テーパ部11を設けたことによる挿入部5の強
度及び穿入性の向上は第1実施例と同様である
が、さらに第1テーパ部10のうち、体壁外に露
呈する部分を平行部12とすることにより、必要
以上の挿入部外径の増加を防止している。
第3図は本考案の第3実施例であるトラカール
外套管2の断面図を示している。この実施例の挿
入部5の材料は第1実施例と同様であり、挿入部
5の形状についても、第1実施例および第2実施
例と同様である。第1実施例および第2実施例と
異なる点は、挿入部材13の内部に金属パイプ1
4を嵌入させた点、および後部構成部材4bに電
気絶縁用スリーブ15を設けた点である。
挿入部5の内周には、段部が形成されており、
この段部内に金属パイプ14を嵌入して、該金属
パイプ14の内周が、他の部位のトラカール外套
管2内周とつらいちになつている。また、後部構
成部材4bの先端内部には、周回状の段部が形成
され、この段部に電気絶縁材料で形成された電気
絶縁用スリーブ15が嵌入されている。この電気
絶縁用スリーブ15は後部構成部材4bから前方
へわずかに露出するように嵌入されており、挿入
部5に嵌入された金属パイプ14の後端と接触す
るようになつている。
この実施例は挿入部材13の内部に金属パイプ
14を嵌入し挿入部5と一体構造とすることによ
り、電気絶縁材料によつて形成された挿入部5の
強度を第1実施例および第2実施例より向上させ
ている。
第4図は本考案の第4実施例を示す正面図であ
る。この実施例は、トラカール外套管2の本体4
にピストン状気密弁16を設ける一方、本体4に
気腹ガスの送気コツク17を設け、挿入部5の先
端近傍にトラカール外套管2の中心線に対して法
線方向へ貫通する通気孔18を設けたタイプのも
のである。また、挿入部5の構成は、第1実施
例、第2実施例、第3実施例と同様である。
この実施例は、本体4に送気コツク17を設
け、挿入部5に通気孔18を設けることにより、
トラカール外套管2を体腔内へ穿入する際、気腹
ガスを送気する送気手段として、あるいは検査、
処置終了後体腔内の気腹ガスを排出するための排
気手段として使用できる。
尚、前述した各実施例では、挿入部5を第1テ
ーパ部10および第2テーパ部11により形成し
ているが、前記テーパ部をトラカール外套管2中
心線を回軸対称の軸とする回転対称の曲面となる
ように放物面、双曲面状に形成してもよい。ま
た、挿入部5の材料は電気絶縁材料としている
が、テーパ状に形成された金属として、電気絶縁
材料により外周を被覆してもよい。さらに、絶縁
対策を考慮せず、挿入部5を金属製としてもよ
い。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、穿入性
が良好で、挿入部に加わる曲げ力に対し強度があ
り、挿入部の破損を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1実施例のトラカール外
套管と内針を分離し、トラカール外套管の一部を
切欠いた全体構造図、第2図は本考案の第2実施
例のトラカール外套管の断面図、第3図は本考案
の第3実施例のトラカール外套管の断面図、第4
図は本考案の第4実施例のトラカール外套管正面
図である。 1……トラカール、2……トラカール外套管、
4……本体、5……挿入部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 手元側本体から前方へ細長な挿入部を延設した
    トラカール外套管において、前記挿入部の本体側
    から先端近傍にかけた外周に先端側に向つて徐々
    に外径が小さくなる第1テーパ部を設ける一方、
    この第1テーパ部前方の挿入部先端部外周に先端
    側に向つて、徐々に外径が小さくなり且つ前記第
    1テーパ部よりテーパの角度が大きい第2テーパ
    部を設けたことを特長とするトラカール外套管。
JP626787U 1987-01-20 1987-01-20 Expired JPH0432084Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP626787U JPH0432084Y2 (ja) 1987-01-20 1987-01-20

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JP626787U JPH0432084Y2 (ja) 1987-01-20 1987-01-20

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JPS63114616U JPS63114616U (ja) 1988-07-23
JPH0432084Y2 true JPH0432084Y2 (ja) 1992-07-31

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WO2018079508A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 テルモ株式会社 医療デバイスおよび処置方法

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