JPH06126945A - 転写型インクジェットプリンタ - Google Patents

転写型インクジェットプリンタ

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JPH06126945A
JPH06126945A JP4278937A JP27893792A JPH06126945A JP H06126945 A JPH06126945 A JP H06126945A JP 4278937 A JP4278937 A JP 4278937A JP 27893792 A JP27893792 A JP 27893792A JP H06126945 A JPH06126945 A JP H06126945A
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JP
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transfer
ink
solvent
transfer drum
ink image
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JP4278937A
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Toru Fukushima
透 福島
Hideo Yamazaki
英雄 山崎
Yoshiyuki Ozawa
善行 小沢
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to US08/034,484 priority patent/US5365261A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写型インクジェットプリンタにおいて、蒸
気の発生がなく、良好な画像を得ること。 【構成】 インクジェット記録ヘッド2で吐出したイン
ク滴で、転写ドラム1上にインク像を形成後、コロトロ
ン帯電器3でインク中の着色帯電粒子41と同極性のイ
オンを照射して、着色粒子と油性溶媒とに分離して着色
粒子を転写ドラム1表面に仮固定する。その後、ポリ四
フッ化エチレンメッシュを用いた溶媒除去手段4によっ
て転写媒体上のインク像中の油性溶媒を除去し、濃縮し
たインク像を形成する。この転写ドラム1上の濃縮状態
のインク像は、転写押圧ローラ6により記録紙8に転写
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、さらに詳細には、転写媒体上にインク像を形
成した後、記録媒体に転写し、記録媒体上にインク像を
得る転写型インクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】転写型インクジェットプリンタは、例え
ば米国特許第4538156号公報に開示される方式が
知られている。
【0003】これは図9に示すように、記録ヘッド10
1によって、円筒状の転写媒体100表面に形成したイ
ンク像に、記録媒体102の背面より圧力ローラ104
を押し当てて圧力によって転写する。未転写の残留イン
クは、クリーニング装置103によって除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の転写型
インクジェットプリンタにおいては、転写画像品質が悪
いという問題点を有していた。これは、第1には液体イ
ンクからなるインク像が記録媒体と接触すると記録媒体
の繊維に沿ってしみこみ、インク像周辺部がヒゲ状にな
るためであった。第2には、転写が転写媒体と記録媒体
との接触によって行なわれるため、平滑度の低い記録媒
体に対しては、凹部は記録媒体と転写媒体とが接触せ
ず、転写すべき像が転写されない、いわゆる「白抜け」
状態となった。
【0005】このような問題に対して、本出願人は特開
昭62−92849号公報においてインク滴を一旦転写
媒体上に吐出し、ここでインク滴中の溶媒成分を蒸発さ
せて、濃縮したインクを記録紙上に押圧転写する装置を
提案している。これは図10に示すように、記録ヘッド
201よりインクを転写媒体202に吐出し、ヒータ2
03によってインクの溶媒成分の蒸発を早め、ローラ2
04で支えられた記録媒体205に押圧して転写してい
る。転写後の転写媒体は、ブラシ206によってクリー
ニングされ、ブロア207で乾燥されて、一定の表面状
態になっている。これは、濃縮したインクを記録媒体2
05に転写するために、転写時にインク像が変形せず、
また記録媒体205に染み込むこともない。従って、転
写型インクジェットプリンタのもつ上述の問題を解消
し、鮮明な像形成を可能にするものである。
【0006】しかしながら、インク像の濃縮にヒータ2
03を用いている点で、さらに解決しなければならない
問題点を抱えている。第1には、溶媒成分を蒸発させる
工程において、ヒータ203の温度が低温では長い時間
を必要とし、また高温では短時間で溶媒成分を蒸発でき
るが、高温にするためには消費電力が大きくなってしま
う。さらに設定温度の立ち上げに長い時間を必要とする
等の問題点を有していた。第2には、溶媒の蒸発にとも
ない、溶媒蒸気が装置内部または装置外部に放出される
ために、装置内部または装置外部が汚染されるという問
題点を有していた。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、インク像の濃縮に溶媒の蒸発手段を用
いることなく、良好な画像が得られる転写型インクジェ
ットプリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の転写型インクジ
ェットプリンタは、着色帯電粒子を油性溶媒中に分散し
てなるインクと、このインクをインク滴として吐出する
インクジェット記録ヘッドと、このインク滴を担持し、
かつインクジェット記録ヘッドに対して間隙を介して移
動する転写媒体と、この転写媒体から記録媒体にインク
像を転写する転写手段とを有し、前記転写媒体にインク
像を形成後、転写手段に至るまでの間に、前記転写媒体
に対して、前記インク像中の着色帯電粒子を仮固定する
手段と、前記インク像の油性溶媒を吸収し、前記転写媒
体上から油性溶媒を除去する溶媒除去手段とを順次備え
たことを特徴とする。
【0009】また、前記溶媒除去手段を金属メッシュ体
層とし、この金属メッシュ体層と前記転写媒体表面に電
圧を印加する手段を設けたことを特徴とする。
【0010】さらに、前記溶媒除去手段から油性溶媒を
回収する溶媒回収手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記のように構成された転写型インクジェット
プリンタにより、転写媒体に形成されたインク像の着色
帯電粒子を仮固定しながら油性溶媒を分離した後に、分
離した油性溶媒を吸引・除去して、インクを濃縮した状
態とし、記録媒体にインク像を転写する。
【0012】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施例の転写型インク
ジェットプリンタの側面図である。転写媒体である転写
ドラム1の周囲に、インクジェット記録ヘッド2、転写
ドラム1に対して、インク像中の着色帯電粒子を仮固定
する手段であるコロトロン帯電器3、ポリ四フッ化エチ
レンメッシュをローラ状に構成した溶媒除去手段4、転
写手段である転写押圧ローラ6、転写ドラムクリーニン
グ装置7とが順次配置されている。
【0014】転写ドラム1は、金属素管10の周囲に導
電性弾性層11を設けて構成される。導電性弾性層11
はカーボンブラックや金属粉等の導電性コンパウンドを
分散したゴム材から得ることができる。転写ドラム1
は、インクジェット記録ヘッド2に対して一定の間隙を
介して、図中矢印Aの方向に回転可能に支持されてい
る。
【0015】インクジェット記録ヘッド2は、圧電素子
を用いる形式のインクジェット記録ヘッドであり、複数
のノズルを転写ドラム1の軸方向に一定の間隔で配列さ
れている。
【0016】コロトロン帯電器3は、コロトロンによる
イオン発生装置であって、直径0.05mmのタングス
テンワイヤ12の周囲を約7mmの距離を保ってステン
レスのハウジング13でシールドした構成になってい
る。タングステンワイヤ12は図示しない高圧電源が接
続されており、−5kVの高電圧を印加することによ
り、負のコロナイオンを発生させることができる。
【0017】ポリ四フッ化エチレンメッシュをローラ状
に構成した溶媒除去手段4は、0.1μmの均一な孔径
を有し、後記するインクに分散されている着色帯電粒子
の粒子径よりも十分に小さな孔径のものを使用されてい
る。この溶媒除去手段4は転写ドラム1に当接され、従
動するように回転可能に支持されている。
【0018】転写押圧ローラ6はアルミニウムの金属ロ
ーラであり、図示しない圧力印加手段によって、転写ド
ラム1に押圧または解除の制御が可能に構成され、押圧
時は記録媒体である記録紙8を介して図中矢印Bの方向
に、転写ドラム1の周速と同一速度で回転する。また、
記録紙8の搬送経路は、スタッカ17から分離ローラ1
8を経て、図中C方向に搬送され、トレイ19に蓄えら
れる。
【0019】転写ドラムクリーニング装置7は、ウレタ
ンゴムよりなるクリーニングブレード25とハウジング
26とによって構成される。クリーニングブレード25
は、図示しない駆動手段に接続され、そのエッジを転写
ドラム1の表面に当接または解除が可能に構成されてい
る。
【0020】インクは、着色帯電粒子を油性溶媒中に分
散したものである。油性溶媒はエクソン化学社製アイソ
パーLを用いている。着色帯電粒子は、顔料としてコロ
ンビアンカーボン社のラベン1255及び樹脂としてエ
チルセルロースとから構成され、帯電制御剤と共にアイ
ソパーLに分散することにより、負に帯電している。こ
れを固形分濃度を25wt%になるように調整して用い
ている。電粒子の平均粒子径は0.5μmであり、最小
粒径は、先に述べたポリ四フッ化エチレンフィルタの孔
径よりも大きい。
【0021】次に動作について説明する。記録信号が入
力されない初期状態では、溶媒除去手段4と、転写押圧
ローラ6と、転写ドラムクリーニング装置7のクリーニ
ングブレード25とが、転写ドラム1に対して当接また
は押圧状態が解除された状態に保持されている。それぞ
れ溶媒除去手段4、転写押圧ローラ6、クリーニングブ
レード25の当接または押圧状態を実線で、解除状態を
破線で4´、6´、25´をそれぞれ付記して示してい
る。初期状態では、それぞれ破線で示す位置に保持され
ている。
【0022】次にこの状態を保ったまま、記録信号がイ
ンクジェット記録ヘッド2に入力されると、転写ドラム
1の外周表面上にインク像を形成する。インクジェット
記録ヘッド2によるインク像形成動作を図1と図2を用
いて説明する。図2は図1における矢印Dの方向から見
た図である。インクジェット記録ヘッド2は、複数のノ
ズル30、31、32…を転写ドラム1の軸方向に一致
させて、8×1/300インチのピッチで配置した構成
をとっており、記録信号に応じて、インクをインク滴と
して複数のノズル30、31、32…から選択的に吐出
する。このように構成したインクジェット記録ヘッド2
は、記録時に転写ドラム1の回転に同期して、転写ドラ
ム1の軸方向に1/300インチだけ送られ、30´、
31´、32´…で示す位置に移動する。すなわち、転
写ドラム1が1回転する毎にインクジェット記録ヘッド
2は、転写ドラム1の軸方向に移動し、これを8回転繰
り返すことにより、1/300インチピッチで、転写ド
ラム1上の所定の記録領域28にインク像を形成するこ
とができる。その後、インクジェット記録ヘッド2は初
期の位置に移動する。この移動手段は、図示しないカム
とモータによって構成されている。このように、インク
ジェット記録ヘッド2を構成し、インク像形成動作を行
わせることで、インクジェット記録ヘッド2のノズルの
ピッチは転写ドラム1上での画素ピッチの8倍でよく、
製造が簡略化でき安価に製造できる。また、インクジェ
ット記録ヘッド2からの吐出は低粘度状態で行なわれる
ため、良好な吐出特性が得られ、転写ドラム1上に高画
質なインク像を安定して得ることができる。以上の動作
を行うことによって、記録領域28の全域にわたってイ
ンク像の記録が行なわれる。
【0023】インク像形成後、コロトロン帯電器3によ
りインク中の着色帯電粒子と同極性である負極性コロナ
イオンが照射され、インク像は着色帯電粒子と油性溶媒
とに分離され、転写ドラム1表面に対して着色帯電粒子
が仮固定される。コロトロン帯電器3によるインクの分
離作用、および転写ドラム1表面への着色帯電粒子の仮
固定作用を図3および図4を用いて説明する。本実施例
においては着色帯電粒子41は負に帯電しており、転写
ドラム1はグランドに接続されている。転写ドラム1上
のインク像40は、図3に示すように油性溶媒42中に
着色帯電粒子41が均一に分散されている。ここでコロ
トロン帯電器3によりインク中の着色帯電粒子41と同
極性である負極性コロナイオン43が照射されると、油
性溶媒42は絶縁性であるため、インク像40の表面は
図4に示すように負に帯電し、着色帯電粒子41が静電
気力を受けて図3におけるインク像40の形状をを保っ
たまま、転写ドラム1の表面方向に向かって移動し、転
写ドラム1表面に付着し、その場所に仮固定される。す
なわち、着色帯電粒子41が分散しているインク像40
は、着色帯電粒子41と同極性である負極性コロナイオ
ン43を照射することによって着色帯電粒子41と油性
溶媒42とに分離し、転写ドラム1表面に対して着色帯
電粒子41を仮固定することができる。ここで、転写ド
ラム1表面に対して油性溶媒42の濡れ性がいい場合に
は、コロナイオン43と転写ドラム1との間に働く静電
引力により油性溶媒42は押し広げられる。着色帯電粒
子41は、一旦転写ドラム1表面に付着すると、鏡像力
や界面での付着力等が働くために、負極性コロナイオン
43がなくなっても仮固定状態は保持される。転写ドラ
ム1上のインク像40のない部分45にも負極性コロナ
イオン43は照射されるが、転写ドラム1は導電性であ
るために帯電することはない。コロトロン帯電器3によ
って、コロナイオンを照射するタイミングは、本実施例
においてはインク像形成動作と同期して行われる。すな
わち、インク像形成動作中の転写ドラム1の回転毎に同
期して、コロトロン帯電器3によりコロナイオンを照射
する。
【0024】次にポリ四フッ化エチレンメッシュをロー
ラ状に構成した溶媒除去手段4を転写ドラム1に当接
し、分離されている油性溶媒42を転写ドラム1から吸
引除去する。このとき着色帯電粒子41は、先に述べた
ように転写ドラム1表面との付着力が働いており、溶媒
除去手段4により剥がれることはない。油性溶媒42は
溶媒除去手段4であるポリ四フッ化エチレンメッシュが
触れると瞬時に吸引されるため、転写ドラム1上のイン
ク像は濃縮され転写状態となる。
【0025】次に転写ドラム1と転写押圧ローラ6を当
接させ、圧力を印加し、この押圧部に記録紙8を通過さ
せ、印加される圧力によって、転写ドラム1表面のイン
ク像を記録紙8に転写する。この時、記録紙8上に高画
質の画像を得ることができる。
【0026】記録紙8へのインク像の転写が終了する
と、クリーニングブレード25が転写ドラム1に当接さ
れ、転写ドラム1表面の残留インク像が剥離、除去され
る。所定時間経過すると、クリーニングブレード25
は、もとの当接状態が解除された状態になる。
【0027】本実施例において、ポリ四フッ化エチレン
メッシュをローラ状に構成した溶媒除去手段4により、
蒸発手段を用いずに、転写ドラム1表面に濃縮されたイ
ンク像を形成することができる。また、そのためにイン
クを構成している油性溶媒42の蒸気の発生による装置
内および装置外の汚染を防ぐことができる。また、本実
施例では溶媒除去手段としてポリ四フッ化エチレンメッ
シュを用いたが、油性溶媒を吸引・吸収するもの、例え
ば、シリコーンゴム等においても同様な効果を確認して
いる。また、転写媒体として導電性の材料ばかりでな
く、導電性の材料の表面層に絶縁性のコート等を施した
転写媒体に対しても本発明は適用できることを確認して
いる。また本実施例におけるコロナイオンを照射するタ
イミングおよび溶媒除去手段4を用いた溶媒除去を行う
タイミングは、インク像形成動作の終了後に、一括して
行ってもよい。
【0028】図5は本発明の第2実施例の転写型インク
ジェットプリンタを側面図である。転写媒体である転写
ドラム51の周囲に、インクジェット記録ヘッド2、イ
ンク像中の着色帯電粒子を仮固定する手段であるコロト
ロン帯電器3、金属メッシュをローラ状に構成した溶媒
除去手段54、転写手段である転写押圧ローラ6、転写
ドラムクリーニング装置7とが順次配置されている。
【0029】インクジェット記録ヘッド2、コロトロン
帯電器3、転写押圧ローラ6、転写ドラムクリーニング
装置7は第1実施例と同様に構成されており、詳細な説
明を省略する。
【0030】転写ドラム51は金属素管60の周囲に導
電性弾性層61を設け、さらにその表面層に絶縁性のフ
ッ素コート62を施してある。そして、金属メッシュを
ローラ状に構成した溶媒除去手段54と導電性弾性層6
1との間に電圧500Vを加えている。導電性弾性層6
1側が正電極である。溶媒除去手段54は20μmの孔
径からなる金属メッシュを4mmの厚さに設けたローラ
で構成されている。
【0031】動作は第1実施例と同様であり説明を省略
する。
【0032】本実施例においても、金属メッシュをロー
ラ状に構成した溶媒除去手段54により、蒸発手段を用
いずに、転写ドラム51表面に濃縮されたインク像を形
成することができる。また、電圧を印加した金属メッシ
ュを使用するため、着色帯電粒子を転写ドラム表面に固
定させる静電力を作用させながら、油性溶媒を吸収する
ことになり、コロトロン帯電器3で仮固定しきれない浮
遊の着色帯電粒子を金属メッシュ内に吸収するのを防
ぎ、転写後の記録像の濃度低下を無くすことができる。
さらに、上記理由によって、溶媒除去手段54の金属メ
ッシュ孔径は着色帯電粒子の粒子径に比べ大きめでもか
まわない。したがって、金属メッシュの孔径を設定する
際に、溶媒を吸収すべき毛細管力を調整でき、転写時に
適したインク像の濃縮度に制御できる。
【0033】図6、図7は本発明の第3実施例の転写型
インクジェットプリンタにおける溶媒除去手段を示す
図、及び詳細図である。第3実施例の転写型インクジェ
ットプリンタの全体構成は第1実施例と同様であり、説
明を省略する。
【0034】両図において、溶媒除去手段74は油性溶
媒42に対して濡れ性のよい金属製の多数の針75と針
75を支持する支持体76から構成されている。針75
と隣接する針75´の間隔は、30μmに設定されてい
る。また図7では、針75は部分的に描いてあるが、支
持体76の全面に設けられている。支持体76には針7
5の支持部以外に小さな穴76aが多数あけてある。支
持体76は支持軸77に対しボールベアリングにより連
結され、回転可能にある。支持軸77は固定であり、そ
の内部には空気の流路が形成されている。空気の流れは
図示しないコンプレッサー等により支持軸77の送風口
77aから送られ、吹き出し口77bより図中F方向に
吹き出すように構成されている。溶媒回収容器78は上
記溶媒除去手段74の下方に設置されており、溶媒回収
容器78の底、及び側面には吸収材79が設けられてい
る。
【0035】次に溶媒除去の動作について説明する。第
1実施例と同様に、転写ドラム1上で分離された油性溶
媒42に対し、溶媒除去手段74を当接する。針75が
油性溶媒42に接触すると、隣合う針75と針75´と
の間の毛細管力により、又、針75自身の濡れ性によっ
て、瞬時に溶媒除去が成される。インク像の間隔は85
μm、インク像の径は120μm、針75の間隔は30
μmであり、確実に溶媒を除去することができる。溶媒
除去手段74による油性溶媒42の除去と同時に、吹き
出し口77bより圧縮空気が吹き出し、針75に保持さ
れている油性溶媒42は吹き飛ばされ溶媒回収容器78
に回収される。
【0036】本実施例においても、溶媒除去手段74に
より、蒸発手段を用いずに、転写ドラム1表面に濃縮さ
れたインク像を形成することができ、油性溶媒42の蒸
気の悪影響を受けない。
【0037】図8は本発明の第4実施例の転写型インク
ジェットプリンタの側面図である。第1実施例と同様に
して転写媒体である転写ドラム1の周囲に、インクジェ
ット記録ヘッド2、転写ドラム1に対して、インク像中
の着色帯電粒子を仮固定する手段であるコロトロン帯電
器3、ポリ四フッ化エチレンメッシュをローラ状に構成
した固定の溶媒除去手段84、転写手段である転写押圧
ローラ6、転写ドラムクリーニング装置7とが順次配置
されている。それぞれの構成も第1実施例と同様である
ので省略する。
【0038】本実施例の特徴は、ポリ四フッ化エチレン
メッシュをローラ状に構成した固定の溶媒除去手段84
に吸収した油性溶媒42の回収である。溶媒回収ローラ
91は表面に耐熱性の吸収材92、内部には発熱体93
で構成されたローラである。この溶媒回収ローラ91は
溶媒除去手段84に当接されている。蒸気回収カバー9
4は密封ローラ95により密封状態にあり、蒸気化した
油性溶媒42を機外に排出しないように構成されてい
る。さらに、冷却素子96、溶媒回収部98がそれぞれ
配設されている。冷却素子96の端部には、端子97が
あり図示していない電源につながれている。
【0039】上記の構成による動作を説明する。第1実
施例の如く溶媒除去手段84により除去された油性溶媒
42は、溶媒除去手段84を構成するポリ四フッ化エチ
レンメッシュの表面及び内部に保持されている。このポ
リ四フッ化エチレンメッシュの表面及び表面付近の油性
溶媒42を当接された溶媒回収ローラ91の吸収材92
により回収する。溶媒回収ローラ91の内部にある発熱
体93は温度100℃に保たれており、吸収材92によ
り回収した油性溶媒42を蒸発させる。蒸気化した油性
溶媒42は選択的に冷却素子96により凝結され溶媒回
収部98に回収される。冷却素子96は5℃に温度コン
トロールされている。溶媒回収部98に回収された溶媒
は図示しない流路によって、廃液カートリッジに回収さ
れる。
【0040】本実施例によると、ポリ四フッ化エチレン
メッシュをローラ状に構成した固定の溶媒除去手段84
の表面は、常に転写ドラム1上の油性溶媒42を吸収除
去が可能な状態に保たれている。また、蒸気化した溶媒
を機外に排出せず、液化し廃液カートリッジに回収し、
廃棄することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の転写型インクジェットプリンタ
では、転写媒体上のインク像にインク中の着色帯電粒子
と同極性のイオンを照射して、インクを構成している着
色帯電粒子を転写媒体表面に仮固定した後に、溶媒除去
手段により転写媒体上のインク像の溶媒を除去し、着色
帯電粒子だけの濃縮されたインク像状態で記録媒体に転
写する。
【0042】従って、転写媒体表面のインク像の溶媒を
蒸発させる蒸発手段を用いずに、インク像を濃縮状態に
して、高画質像を記録媒体へ安定して得ることができる
という効果を有する。また、そのため蒸気の発生による
装置内および装置外の汚染を防止できるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の転写型インクジェットプ
リンタを示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施例の転写型インクジェットプ
リンタにおけるインク像形成動作を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例において転写ドラム上にイ
ンク滴を吐出した瞬間の状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例においてコロナイオンが照
射され転写ドラム上のインク像が着色帯電粒子と油性溶
媒とに分離された状態を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の転写型インクジェットプ
リンタを示す側面図である。
【図6】本発明の第3実施例の転写型インクジェットプ
リンタにおける溶媒除去手段を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例の転写型インクジェットプ
リンタにおける溶媒除去手段の詳細を示す図である。
【図8】本発明の第4実施例の転写型インクジェットプ
リンタを示す側面図である。
【図9】従来の転写型インクジェットプリンタの構成を
示す図である。
【図10】従来の蒸発手段を備えた転写型インクジェッ
トプリンタの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 :転写ドラム(転写媒体) 2 :インクジェット記録ヘッド 3 :コロトロン帯電器(着色帯電粒子の仮固定
手段) 4、54、74、84 :溶媒除去手段 6 :転写押圧ローラ(転写手段) 8 :記録紙(記録媒体) 40 :インク像 41 :着色帯電粒子 42 :油性溶媒 43 :負極性コロナイオン 91 :溶媒回収ローラ 96 :冷却素子 98 :溶媒回収部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色帯電粒子を油性溶媒中に分散してな
    るインクと、このインクをインク滴として吐出するイン
    クジェット記録ヘッドと、このインク滴を担持し、かつ
    インクジェット記録ヘッドに対して間隙を介して移動す
    る転写媒体と、この転写媒体から記録媒体にインク像を
    転写する転写手段とを有し、 前記転写媒体にインク像を形成後、転写手段に至るまで
    の間に、前記転写媒体に対して、前記インク像中の着色
    帯電粒子を仮固定する手段と、前記インク像の油性溶媒
    を吸収し、前記転写媒体上から油性溶媒を除去する溶媒
    除去手段とを順次備えたことを特徴とする転写型インク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記溶媒除去手段を金属メッシュ体層と
    し、この金属メッシュ体層と前記転写媒体表面に電圧を
    印加する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    転写型インクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記溶媒除去手段から油性溶媒を回収す
    る溶媒回収手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の転写型インクジェットプリンタ。
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