JPH06126925A - オフセット印刷装置 - Google Patents

オフセット印刷装置

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JPH06126925A
JPH06126925A JP4305838A JP30583892A JPH06126925A JP H06126925 A JPH06126925 A JP H06126925A JP 4305838 A JP4305838 A JP 4305838A JP 30583892 A JP30583892 A JP 30583892A JP H06126925 A JPH06126925 A JP H06126925A
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ink
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roller
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孝夫 橋本
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満雄 長岡
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Shinko Seisakusho KK
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Shinko Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背丈が低く構造が簡単で小型化することがで
き、インキローラ等の洗浄等の後作業が必要でなく、全
自動化できる取扱いが簡単なオフセット印刷機を得る。 【構成】 版担体1及びブランケット担体10が無端ベ
ルトで形成され、版担体の外周部にエッチング液塗布装
置60、水塗布装置70及びインキ塗布装置80が配置
され、版供給装置から未エッチングのマスターペーパー
を供給して自動的にエッチングして印刷する。印刷機不
使用時には、インキ乾燥防止液貯留槽95が上昇して、
インキローラがインキ乾燥防止液中に浸り、インキロー
ラ面に付着したインキの乾燥を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷装置、
特に簡易な小型オフセット印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフセット印刷機は、一般に版
胴、ブランケット胴、圧胴を有し、多色刷り場合は、こ
れら3胴からなるユニットを色数に応じてタンデムに連
結して、順次ユニットを通すことによって、多色刷りが
行われる。前記版胴は、表面に版を固定するクランプを
有するシリンダで構成され、また、ブランケット胴は、
ブランケットを巻きつけるシリンダであり、前記版胴と
同様に外周部にクランプを収容する凹部が形成されてい
る。通常、前記版胴及びブランケット胴は、その有効周
長が版1枚の長さ以上であり、1回転で1枚の版を転写
し、印刷するようになっているが、版胴及びブランケッ
ト胴の有効周長が版2枚分になるように、版胴及びブラ
ンケット胴径を2倍にして、1回転で2種の刷版から印
刷できるようにしたオフセット印刷機も知られている。
【0003】従来、大型のオフセット枚葉輪転印刷機、
オフセット巻取輪転印刷機から、B4サイズやA4サイ
ズを印刷する小型のオフセット印刷機まで種々の規模の
オフセット印刷機が知られているが、オフセット印刷機
は基本的には版胴及びブランケットの有効周長が、版長
さ以上を有していることが必要であるため、小型化に制
限を受け、従来B4サイズ用の小型オフセット印刷機と
して知られているものでも、その高さが20cm以上もあ
る。また、版胴及びブランケット胴がそれぞれシリンダ
であるため、シリンダの周面に接触するように、水塗布
装置、インキ塗布装置、クリーニング装置及び乾燥装置
を集中的に設けなければならず、構造が複雑であり、操
作取扱いが面倒である等の問題点を有している。特に、
小型のオフセット印刷機の場合、前述のように版胴の周
りの狭い空間に水塗布装置、インキ塗布装置を配置する
ため、エッチング液塗布装置までも版胴周りに備えるこ
とは困難であり、通常エッチング液塗布装置は別個に設
けている。
【0004】また、オフセット印刷機は、他の製版方式
の印刷機に比較して迅速性、簡便性、経済性に優れ多く
普及しているが、湿し水やインキの微調整や3つの胴の
急速な着脱等、機構が複雑で熟練を要する等の難点があ
り、機械の大きさやその高価さと相俟って専ら印刷専門
業者による使用が殆どであり、多版・小ロットの印刷を
必要とする一般の事務用等に手軽に使用できる小型で安
価で取扱いが簡単なものが未だ提供されていないのが現
状である。さらにまた、印刷インキは即乾性に優れてい
るため、印刷終了後そのままの状態にしておくとインキ
ローラの表面に付着したインキが乾燥して固まってしま
うので、印刷が終了するとインキローラユニットを取外
して洗浄しなければならず、印刷開始前及び終了後の汚
れ作業を伴う煩わしさがあり、取扱いが面倒であった。
従って、従来全て自動的に行う簡易なオフセット印刷機
は提供されてなく、その出現が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来のオフセット印刷機の問題点を解消しようとする
ものであり、高さが低く且つ構造が簡単で小型化するこ
とができ、しかも全て自動化が可能であり安価で取扱い
が簡単なオフセット印刷機を提供することを技術的課題
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を本発明のオ
フセット印刷装置は、少なくとも従来の版胴に相当する
版担体が無端ベルトで形成され、該版担体の外周部に該
版担体と接触可能にエッチング液塗布装置、インキ塗布
装置が配置されていることを特徴とする構成によって解
決することができた。前記オフセット印刷装置は、ブラ
ンケット担体も無端ベルトで構成することがより望まし
い。そして、版担体に自動的に版を供給する版供給装置
と、前記版担体から版を排出する版排出装置を備えるこ
とによって、マスターの自動供給及び排出ができ、多数
ページの連続印刷が可能となる。さらに、インキ塗布装
置は、インキローラユニットと、インキ乾燥防止液を貯
留し、不使用時には前記インキローラユニットのローラ
群が前記インキ乾燥防止液中に浸ることができるように
インキローラユニットに対して相対的に移動可能に配置
されたインキ乾燥防止液槽とで構成することによって、
印刷終了後のインキローラに付着したインキの乾燥を防
ぐとができる。前記インキローラユニットとインキ乾燥
防止液槽との相対移動は、インキローラユニット又はイ
ンキ乾燥防止液槽の何れを動かしても良い。
【0007】
【作用】版担体及び又はブランケット担体を無端ベルト
で形成することによって、従来のように胴の直径を大き
くしなくても、有効周長を長くとることができ、従来の
印刷機と比べ飛躍的にその高さを低く且つコンパクトに
構成することができる。また、版担体及びブランケット
担体の有効周長を自在に長くとることができるから、一
つの版担体に複数の版を取付けることができ、一印刷サ
イクルで複数版の印刷が可能である。そして、版担体の
有効周長を長くとることができるから、インキ塗布装置
や水塗布装置等を従来のようにシリンダ円周面に集中的
に配置する必要がなく、任意の位置に配置できるので、
これらの装置の配置が容易で構造も簡単になり、エッチ
ング液塗布装置等もコンパクトに収納することができ、
小型印刷機でエッチング装置を内蔵したものが得られ
る。
【0008】また、版担体やブランケット担体をベルト
状にすることによって、それらが可撓性を有するので、
印刷時における版担体とブランケット担体の接触はその
都度版担体又はブランケット担体全体を移動させる必要
がなく、部分的に撓ませるだけで両者を接触回転させて
画像の転写ができる。したがって、従来のようにシリン
ダ全体を急速に移動させて着脱するものに比べて負荷が
少なく、構造を簡素化できると共に騒音の発生も少な
い。一方、インキ塗布装置は不使用中にはインキ乾燥防
止液中に浸漬されるので、インキの乾燥が防止され、従
来のように印刷終了後のインキローラの洗浄等の煩わし
い汚れ作業をしなくても、一定期間経過後でもすぐに印
刷が可能である。したがって、印刷前後の手作業の必要
がなくなり、完全自動化のオフセット印刷機が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るオフセット印刷装置の実
施例を図面を基に詳細に説明する。図1は本実施例のオ
フセット印刷装置を正面から見た内部機構の配置を図示
している。このオフセット印刷装置は、従来の版胴及び
ブランケット胴に相当する版担体及びブランケット担体
がそれぞれ無端ベルトで構成されており、版担体1は、
合成樹脂を基材する複合材料で形成された無端ベルトで
構成され、駆動ローラ2及びガイドローラ3、4、5間
に掛けわたされている。ガイドローラ3は、版担体1に
所定の張力を付与するためのテンションローラとなって
おり、スプリング6によって張力付与方向に付勢されて
いる揺動レバー7に支持されている。また、ブランケッ
トを取付けるブランケット担体10は、版担体1と同様
に合成樹脂を基材とする複合材料で形成された無端ベル
トで構成され、駆動ローラ11、ガイドローラ12間に
掛けわたされている。ブランケット担体10の外周面に
ブランケットが無端状に積層されており、ブランケット
担体と一体になっている。しかしながら、ブランケット
は従来と同様にシート状のものを採用し、ブランケット
担体の外周部にグリッパー等で着脱自在に取付けるよう
にすることももちろん可能である。ブランケット担体1
0は、その駆動ローラ及びガイドローラ等と共に、装置
本体に設けられたガイドロッド22、23に一体に着脱
できるように組立体として構成されている。版担体1及
びブランケット担体10には、図示しない金属又は適宜
の位置表示体が適宜位置に設けられており、その回転の
外側固定位置には、該表示体を検出する近接スイッチや
光電センサー等の位置検出手段が設けられており、版の
位置及びブランケットの位置を検出できるようになって
いる。
【0010】前記版担体1及びブランケット担体10
は、図2の駆動系統図に明示されているように、共通の
メインモータ15により、同期して駆動されるようにな
っている。即ち、前記版担体1の駆動ローラ2及びブラ
ンケット担体10の駆動ローラ11のローラ軸端部に
は、駆動ギア13、14が固定され、これらの駆動ギア
がメインモータにより駆動されるタイミングベルト16
の従動プーリである版担体駆動プーリ17の軸に固定し
たギア18、及びブランケット担体駆動プーリ19の軸
に固定したギア20とそれぞれ噛み合っている。また、
メインモータ15は後述するインキローラユニットのイ
ンキローラも同時に回転駆動するようになっており、タ
イミングベルト16はインキローラ駆動プーリ21とも
伝動している。なお、図2において22はタイミングベ
ルト16の張力調整プーリであり、揺動可能なアームに
支持され、タイミングベルトに張力を付与する方向に付
勢されている。
【0011】前記版担体1とブランケット担体10は、
通常は無接触状態であり、版担体に保持された版からブ
ラケット担体のブランケットに画像を転写する時にのみ
回転接触するように、転写位置には版担体の版をブラン
ケット担体のブランケット面に回転接触させるための転
写ローラユニット25が配置されている。転写ローラユ
ニット25は、固定部材に揺動可能に軸受され揺動レバ
ー26を有し、該揺動レバー26に転写ローラ27が取
付けられている。揺動レバー26は、常時はスプリング
28によって転写ローラをブランケット裏面に接触しな
い位置に維持され、転写時のみ図示しないカムによって
押圧され、前記揺動レバー26が図1において時計方向
に回転することによって、転写ローラ27が版担体1を
裏面より押圧して該転写ローラ27と版担体駆動ローラ
11とで版とブランケットを圧接させ、版担体からブラ
ンケットに画像が転写されるようになっている。より望
ましい形態として、本実施例では揺動レバー26にさら
にカムホロワー取付用揺動レバー29を有し、該揺動レ
バー29にカムホロワー30が取付けられている。カム
ホロワー取付用揺動レバー29は、揺動レバー26との
間に設けられたスプリング31によって通常は図1にお
いて反時計方向に付勢され、図示しないカムによってカ
ムホロワー30が押し下げられるとカムホロワー取付用
揺動レバー29を介して間接的に揺動レバー26を押圧
する。これにより、転写ローラ27に無理な押圧力が作
用することを防ぐことができ、常に適正な転写圧を得る
ことができる。
【0012】版担体1には、版を保持するためのチャッ
ク36が設けられ、版供給位置に設けられたチャック作
動カムによって開閉作動し、版供給装置40から供給さ
れた版の先端縁を版担体1との間で挾み、版担体上に版
を保持する。また、版排出時には、前記カムによりチャ
ック36を開き挟持されている版を版排出装置50に排
出できるようになっている。版供給装置40は、多数の
版を積層して置くことができる版供給トレー41と、該
トレー上に積層されたマスターを1枚づつ分離して版担
体上に供給するモータで駆動される供給ローラ群42
と、該供給ローラ群42の下流側に設けられた版案内プ
レート43とを有している。版案内プレート43は、基
端部に設けたセグメントギア44がロータリーソレノイ
ド等適宜の駆動装置45の出力ギア46と噛みあってお
り、該駆動装置45の駆動により版案内プレートの先端
が版供給位置と退避位置との間に約15°程度揺動でき
るようになっている。それにより、給版時には版案内プ
レート先端を下降させて版担体面に接近させて、版の供
給をスムーズにできるようにし、それ以外の場合は版担
体の回転に邪魔にならないように、上昇させておくこと
ができる。
【0013】また、版排出装置50は、版排出トレー5
1、版担体から版を分離して版排出トレー51に版を送
る版担体と切離可能に設けられた版排出ローラ52、及
び版排出トレーに版を案内する揺動可能に設けられた版
排出ガイド53から構成されている。
【0014】さらに、版担体の外周部には、エッチング
液塗布装置60、水塗布装置70、インキ塗布装置80
が配置され、版担体に保持された版にエッチング液、
水、及びインキを所定のタイミングで自動的に塗布でき
るようになっている。エッチ液塗布装置60は、エッチ
ング液槽61内に貯留されるエッチング液に円周部が直
接又は転移ローラを介して接触するエッチング液塗布ロ
ーラ62を有している。該エッチング液塗布ローラ62
は、図示しないモータで回転駆動され、通常は版担体と
は非接触状態にあり、エッチング液塗布信号により、接
触位置に移動して版担体1に保持されて移動する版にエ
ッチング液を塗布できるようになっている。
【0015】水塗布装置70は、水槽71、版担体に保
持されている版に水を塗布する水塗布ローラ72、及び
該塗布ローラに水槽71内に貯留されている水を転移す
る1個又は複数個の中間ローラ(図示してない)を有
し、通常は水塗布ローラ72は版担体とは非接触状態に
あり、また水槽71はシリンダ74により開閉駆動され
る水槽カバー73で覆われた状態にある。水塗布信号に
より、中間ローラ及び水塗布ローラ72は回転駆動さ
れ、水塗布ローラ周面に水が転移されると共に、シリン
ダ75によって水塗布ローラ72が水槽ごと移動して版
担体に担持されて移動する版に接触する位置まで移動
し、版に水を塗布することができる。
【0016】インキ塗布装置80は、インキローラユニ
ット81と、インキ乾燥防止液を貯留し、不使用時には
前記インキローラユニット81のインキローラ群が前記
インキ乾燥防止液中に浸ることができるようにインキロ
ーラユニットに対して相対的に移動可能に配置されたイ
ンキ乾燥防止液槽95とを有している。インキローラユ
ニット81は、図4に示すようにインキを貯留するイン
キ溜め82の下端開口部に設けられたインキ繰出ローラ
83、転移ローラ84、塗布ローラ85を有し、塗布ロ
ーラ85が転移ローラ84の周面を転動して図5に仮想
線で示す版へのインキ塗布位置まで移動できるようにな
っている。前記各ローラ83、84、85は図示しない
伝動機構によりメインモータ15で駆動されるインキユ
ニット駆動プーリ21に伝動され、同期して回転駆動さ
れるようになっている。図4において、87はインキ調
節板であり、88は該インキ調節板押え用の板バネであ
り、インキ調節板87はネジ89を調節することによっ
てその先端部とインキ繰出ローラ周面との隙間を調節す
ることができ、インキの繰出し量を制御することができ
る。また、図5において90は前記インキ塗布ローラ8
6を支持するサイドプレートであり、揺動プレート91
と一体となっており、揺動プレート91を適宜の手段に
より揺動させることによって揺動し、支持している塗布
ローラを塗布位置に回動させることができる。
【0017】インキ乾燥防止液槽95は、図1及び特に
図3に明確に示されているように、平行リンク機構を構
成するレバー96〜99からなるリフターを介してベー
ス100に支持されている。レバー96とレバー97と
の連結片101がモータ102によって回動されるネジ
ロッド103に螺合され、該ネジロッドが回動すること
により、連結片101が図3に於いて左右に移動し、平
行リンク機構によってインキ乾燥防止液槽95が垂直に
上下動する。なお、104はベース100に立設された
ガイドロッドである。インキ乾燥防止液としては、イン
キと反応しないでインキを大気との接触を防ぐことがで
きる液体であれば良く、具体的には水が宜しい。
【0018】一方、ブランケット担体の外周部にはクリ
ーニング装置110が配置されている。該クリーニング
装置110は、従来のオフセット印刷機で採用されてい
るものと同様に、クリーニング液槽111とクリーニン
グローラユニット102とを有し、クリーニングローラ
は通常はブランケットベルトと離れた位置にあり、クリ
ーニング開始信号により、自動的にクリーニングローラ
が揺動してブランケットベルトと接触できるようになっ
ている。
【0019】なお、図1において115は圧胴であり、
該圧胴115も揺動レバー116に支持され、カム機構
等適宜の揺動機構によってブランケットベルトに接触及
び非接触位置に移動可能に設けられ、印刷時には自動的
に接触位置に移動して印刷できるようになっている。1
20は給紙装置であり、給紙トレー121から給紙ロー
ラ群122によって一枚づつ給紙することができる。
【0020】次に、以上のように構成された本実施例の
オフセット印刷装置の作動を説明する。版は、PS版等
従来公知の版を使用することができるが、本実施例の装
置は、自動エッチング液塗布装置を内蔵しているので、
未エッチングのオフセットマスターペーパーを使用する
ことができる。印刷開始前までは、版担体1とブランケ
ット担体10は、図1に示すように接触しないように切
り離された状態にある。この状態で、図示しない制御パ
ネル部に印刷枚数等の印刷条件等を設定し、印刷機を作
動させると、版供給トレー41に載置されたマスターペ
ーパーが、適宜のタイミングで自動的に版担体1に供給
され、チャック作動カムによりチャック36が作動して
マスターペーパーを挟持して定速度で回動する。まずエ
ッチング液塗布装置60が作動してエッチング液塗布ロ
ーラ62がマスターペーパーと接触して、エッチング液
で画像被膜を除去して親油層を露出させるエッチング処
理が行われる。エッチング処理が終了すると自動的にエ
ッチング液塗布ローラが切り離され、次いで水塗布装置
70が作動して水塗布ローラ72がマスター面と接触す
ることにより、マスターペーパー表面への給水が行わ
れ、非画線部に水分が付着する。給水が終了すると水塗
布ローラが退避する。
【0021】次に、インキ塗布装置80のインキ乾燥防
止液槽95がリフターにより下降して、インキ乾燥防止
液槽のインキ乾燥防止液内に浸かっていたインキローラ
ユニット81が露出し、この状態でインキ塗布ローラ8
5が傾動して版担体上のマスターペーパーに接触し、マ
スターペーパーの画線にインキが付着される。
【0022】版担体が回動してインキが均らされて印刷
準備が完了すると所定のタイミングで転写ローラユニッ
ト25が作動して、版担体1を押圧してブランケット担
体10に担持されたブランケットに版担体に担持された
マスターを圧接回動してブランケット上へ画線の転写が
行われる。そして、ブランケットの位置とタイミングを
とって給紙トレー121から給紙ローラ群122によっ
て圧胴15とブランケット担体10との間に給紙されて
印刷が行われ、印刷された用紙は図示しない排紙テーブ
ル上に排紙される。以上の動作の中で、版供給装置4
0、エッチング液塗布装置60、水塗布装置70、イン
キ塗布装置80、転写ローラユニット25、クリーニン
グ塗布装置110、給紙装置120及び圧胴115等の
作動タイミングは、版担体1及びブランケット担体10
に設けた位置検知体を検出センサーが検出することによ
って、版及びブランケットの位置を検知し、それにタイ
ミングを合わせて全て自動的に行われる。
【0023】所定枚数の印刷が終了すると、チャック作
動カムによりチャック36を開きマスターペーパーを開
放すると共に、版担体が逆回転する。それと同期して版
排出装置50の版排出ローラ52及び版排出ガイド53
が作動位置に移動し、版担体から版を排版トレー51上
に排出する。次いで、2頁目のマスターが自動的に供給
され、前記の動作が繰り返される。その間に、クリーニ
ング装置が作動してブランケット担体に支持されたブラ
ンケットが洗浄され、クリーニング完了後に乾燥されて
次の画像の転写に備えられる。また、印刷が終了すると
リフター105が作動してインキ乾燥防止液槽95が上
昇することによって、インキローラユニット81がイン
キ乾燥防止液内に浸漬し、空気との接触を絶たれインキ
ローラに付着したインキが乾燥して固まることが防止さ
れ、常に印刷ができる状態に保たれる。
【0024】以上、本発明の好適な一実施例を示した
が、本発明は該実施例に限らず、種々の設計変更が可能
である。例えば、上記実施例では、版担体及びブランケ
ット担体とも無端ベルトで形成したが、必ずしも両担体
を無端ベルト状にしなくても、ブランケット担体を従来
と同様にシリンダ状にしても、従来と比較して小型に構
成することができる。また、無端ベルトは、必ずしも一
つの一体の幅広ベルトに限らず、例えば担体幅方向の両
端に細幅のチェーン又はベルトを設け、該ベルト間に版
又はブランケットを支持するするのに十分な有効長さを
有する屈曲可能な柔軟な支持プレートを固定し、該支持
プレート上に版又はブランケットを支持させるようにし
ても良い。従って、特許請求の範囲に記載された無端ベ
ルトの概念は、必ずしも一枚の幅広の無端ベルトのみに
限定されるものでなく、担体幅方向の両端に設けられた
細幅のチェーン又はベルト等、2個のプーリ間をエンド
レス状に版を搬送することができるような一切の手段を
含むものと解釈されるべきである。
【0025】また、版担体及びブランケット担体への版
やブランケットの取り付け、上記チャックに限らず、バ
キューム等任意の手段が採用できる。さらに、版担体及
びブランケット担体の配置も上記実施例に限らず、必要
に応じて種々の配置が可能である。さらに、インキ塗布
装置等の配置も任意に選定することができることは云う
までもない。なお、本発明は水なしオフセット印刷装置
にも適用でき、その場合前記実施例のように水塗布装置
を設ける必要はない。
【0026】
【発明の効果】本発明のオフセット印刷装置は、以上の
ように構成され次のような格別の効果を有する。版担体
及び又はブランケット担体を無端ベルトで形成すること
によって、従来のように胴の直径を大きくしなくても、
有効周長を長くとることができ、飛躍的にその高さを低
く構成することができ、小型化が可能である。また、イ
ンキ塗布装置や水塗布装置等を無端ベルト状の版担体の
周囲の任意の位置に配置できるので、これらの装置の配
置が容易で構造も簡単になり、エッチング液塗布装置等
もコンパクトに収納することができる。また、版担体及
びブランケット担体の有効周長を自在に長くとることが
できるから、一つの版担体に複数のマスターペーパーを
取付けることができ、一印刷サイクルで複数種の印刷及
び多色刷りが可能である。さらに、機械加工によって得
られる従来の版胴及びブランケット胴に代えて、比較的
製造コストが安い無端ベルトを採用しているので、従来
と比較して低コストの印刷機が得られる。
【0027】また、版担体やブランケット担体をベルト
状にすることによって、部分的に撓ませるだけで両者を
接触させて画像の転写ができ、従来のようにシリンダ全
体を急速に移動させて着脱するものに比べて負荷が少な
く、構造を簡素化できると共に騒音の発生も少ない。さ
らに、転写圧の調節も容易である。インキ塗布装置は不
使用中にはインキ乾燥防止液中に浸漬されるので、イン
キの乾燥が防止され、従来のように印刷終了後のインキ
ローラの洗浄等の後処理及び印刷開始前の煩わしい汚れ
作業をしなくても、すぐに印刷が可能であり、取扱いが
非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るオフセット印刷機のカバ
ーを外した正面図である。
【図2】その駆動系統図である。
【図3】本発明の実施例に係るオフセット印刷機の左側
面図である。
【図4】本発明の実施例に係るオフセット印刷機のイン
キローラユニットの一部断面側面図である。
【図5】その作動状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 版担体 10 ブランケ
ット担体 15 メインモータ 16 タイミ
ングベルト 25 転写ローラユニット 36 チャッ
ク 40 版供給装置 41 版供給
トレー 43 版案内プレート 50 版排出
装置 52 版排出ガイド 60 エッチ
ング液塗布装置 62 エッチング液塗布ローラ 70 水塗布
装置 71 水槽 73 水槽カ
バー 80 インキ塗布装置 81 インキ
ローラユニット 85 インキ塗布ローラ 95 インキ
乾燥防止液槽 100 ベース 105 リフタ
ー 110 クリーニング装置 115 圧胴 120 給紙装置 121 給紙ト
レー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長岡 満雄 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新興 製作所内 (72)発明者 鴨井 光一 東京都渋谷区渋谷2丁目15番1号 東邦生 命ビル25階 グラドコ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット印刷装置において、少なくと
    も版担体が無端ベルトで形成され、該版担体の外周部に
    該版担体と接触可能にエッチング液塗布装置、インキ塗
    布装置が配置されていることを特徴とするオフセット印
    刷装置。
  2. 【請求項2】 ブランケット担体が無端ベルトで構成さ
    れている請求項1のオフセット印刷装置。
  3. 【請求項3】 版担体に自動的に版を供給する版供給装
    置と、前記版担体から版を排出する版排出装置を備えて
    いる請求項1又は2のオフセット印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記インキ塗布装置は、インキローラユ
    ニットと、インキ乾燥防止液を貯留し、不使用時には前
    記インキローラユニットのローラ群が前記インキ乾燥防
    止液中に浸ることができるようにインキローラユニット
    に対して相対的に移動可能に配置されたインキ乾燥防止
    液槽とからなる請求項1、2又は3のオフセット印刷装
    置。
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