JPH06126724A - 軽量無機質建材の製造方法 - Google Patents

軽量無機質建材の製造方法

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JPH06126724A
JPH06126724A JP35530592A JP35530592A JPH06126724A JP H06126724 A JPH06126724 A JP H06126724A JP 35530592 A JP35530592 A JP 35530592A JP 35530592 A JP35530592 A JP 35530592A JP H06126724 A JPH06126724 A JP H06126724A
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JP
Japan
Prior art keywords
slurry
lightweight
molding belt
building material
supply device
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Pending
Application number
JP35530592A
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English (en)
Inventor
Tadashi Yoshii
正 吉井
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラリーを供給装置より一定速度で移動する
成形ベルト上に層状に供給し吸引脱水しつつ成層して軽
量無機質建材を製造するいわゆるフローオン成形法にお
いて、製品中に軽量化骨材を均一に分散させ、製品の均
質強度を損なうことなく充分な軽量化を図ることを目的
とする。 【構成】 セメント、珪砂、フライアッシュ等の無機粉
体材料と、発泡合成樹脂粒子、パーライト等の軽量骨材
と補強繊維からなる軽量無機質建材の配合材料に水を添
加して濃度30〜50%のスラリー4を得、該スラリー4を
供給装置3より一定速度で移動する吸引脱水成形ベルト
1上に層状に供給し、成層する軽量無機質建材を製造す
る方法において、スラリー4を供給装置3より成形ベル
ト1へ供給する際、供給装置3を吸引脱水成形ベルト1
の移動方向とは逆方向へ移動させつつ供給し、直ちに成
層された無機質板状体を成形ベルト裏面から吸引脱水装
置にて脱水し成層する工程よりなり、ベルト速度を早め
ることなく材料の供給速度を速くすることによって軽量
化骨材の偏析を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は軽量無機質建材の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維補強セメント板材などの無機
質製品が建材として非常に広く使用されている。これら
無機質製品は構成材料がセメント、珪砂などの無機質材
料が殆どであるので重量が嵩み、運搬に不便をきたし、
さらには建築物として利用する場合骨組み強度等を強く
する必要があるなどの欠点がある。このような欠点に鑑
み、セメント製品中に例えば発泡ポリスチレンを始め発
泡ポリエチレン、発泡ウレタンなどの発泡合成樹脂粒子
を添加し軽量化を図ることが種々試みられている。これ
ら無機質製品の製造方法として、発泡合成樹脂粒子を添
加した濃度50%以上のセメントスラリーを脱水装置を有
する成形ベルト上に層状に供給し、成形ベルト上にて余
剰水分を吸引脱水して板状体を成形していく、いわゆる
フローオン成形法が知られている。このフローオン成形
法は、板状体が連続成形可能でありまた水分補給が充分
に行え板材に強度を付与しやすいといった利点を有す
る。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記製法において
軽量化を図るためにセメント配合に添加される発泡合成
樹脂粒子は、セメント、珪砂等の無機質材料に較べて比
重が非常に小さいのでセメントスラリー中でも簡単に浮
上しやすく、成形ベルト上にスラリーを層状に供給した
時点で浮上してしまい、その結果これら軽量化添加材料
の偏析が生じて均一混合できないといった問題がある。
【0004】特に、軽量化を進めるためには、例えば発
泡倍率30〜50倍、粒径 0.5〜2.0mm比重が約0.01などと
された発泡倍率の高い発泡合成樹脂粒子を使用すること
が望ましいが、このような合成樹脂粒子ほど比重が小さ
くなり、浮上偏析も著しくなって均質な材質の無機質製
品とし難くなる二律背反的な問題があった。
【0005】このような問題は、スラリー濃度に合わせ
て脱水成形ベルトの走行速度を速くし、ベルト上に供給
されたスラリーが落付く前に吸引脱水が開始されるよう
にすればある程度防止できるが、このような早い速度と
すると、層状に供給されたスラリー層が早期の内に吸引
脱水装置部分を通過してしまうこととなり、板材全体の
吸引脱水が不完全となる問題が生じる。従って、濃度を
あまり薄くしたスラリーでは充分な軽量化製品が製造で
きない問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、スラリーを供給装置より一定速度で移動する成
形ベルト上に層状に供給し吸引脱水しつつ成層して軽量
無機質建材を製造するいわゆるフローオン成形法におい
て、濃度の低いスラリーであっても製品中に軽量化骨材
が均一に分散させることができ、製品の均質強度を損な
うことなく充分な軽量化を図ることのできる無機質軽量
建材の製造方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の無機質
軽量建材の製造方法は、無機粉体材料と、軽量骨材と補
強繊維からなる軽量無機質建材の配合材料に水を添加し
て濃度30〜50%のスラリー4を得、該スラリー4を供給
装置より一定速度で移動する吸引脱水成形ベルト1上に
層状に供給し、成層する軽量無機質建材を製造する方法
において、スラリー4を供給装置3より成形ベルト1へ
供給する際、前記供給装置3を前記吸引脱水成形ベルト
1の移動方向とは逆方向へ移動させつつ供給し、直ちに
成層された無機質板状体を成形ベルト1裏面から吸引脱
水装置2にて脱水し成層することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】この発明は、脱水装置2を備えた成形ベルト1
上にスラリー4を層状に供給し、吸引脱水により成層し
ていく、いわゆるフローオン成形法を前提とし、その製
造法におけるスラリーの配合、即ちセメント、珪砂、フ
ライアッシュ等の無機材料、及びパーライト等の無機軽
量骨材、補強繊維などは従来周知のものと同じであり、
これら配合材料の種類そのものには特に記する点はな
い。
【0009】この発明において、使用されるスラリー4
は、濃度30〜50%の濃度の薄いスラリーが使用され、こ
のスラリー4を脱水成形ベルト1へ供給する際、この成
形ベルト1とは逆方向へ移動する供給装置3を使用す
る。このように、成形ベルトと逆方向へ移動するスラリ
ー供給装置3を使用するのは以下の理由による。
【0010】即ち、いわゆるフローオン成形法では、成
形ベルト上に供給されるセメントスラリーの層厚が比較
的厚く、吸引脱水にも時間がかかるので成形ベルトの速
度をあまり高速とすることは既述のように軽量化製品の
製造は技術的に困難となる。一方、低い速度で移動する
成形ベルト上に濃度30〜50%のスラリーを供給すると、
成形ベルトとスラリーの供給量との関係で、成形ベルト
上へスラリーを供給した時点で添加した軽量化骨材が層
表面に浮上偏析し均質な材質とすることはできない。
【0011】そこで、供給装置3を成形ベルトの移動方
向に対し逆方向へ移動させることによって、成形ベルト
1に対する相対的なスラリー4の供給速度を速くし、吸
引脱水装置2により早期に軽量化骨材を固定させながら
成層し、これを成形ドラム上に積層していくのである。
また成形ベルト1は従来と同じ速度であるので成層され
たスラリーの吸引脱水は従来と同様確実に行われる。
【0012】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。図1は
この発明の方法を実施する装置の側面図である。
【0013】(実施例)軽量無機質建材のセメント配合
として、セメント47重量%、シリカ分として珪砂47重量
%、パルプ繊維 5重量%、発泡ポリスチレン粒子 1重量
%からなる配合とし、これらに水を添加して濃度32%の
スラリー4を調整した。次いで、時速0.9 km/h で矢印
X方向へ移動する成形ベルト1であって、その裏面に吸
引脱水装置2…2を備えた成形ベルト1上に、供給装置
3を成形ベルト1と逆方向(矢印Y)方向へ時速4.5 km
/h で移送させながらセメントスラリー4を層状に供給
した。なお、3Aは供給装置の台車、3Bは台車が走行
するレールを示す。次いで、得た脱水層4Aを厚さ10mm
まで積層した後プレスし、縦45cm、横90cmの板状体を成
形した。
【0014】(比較例)実施例と同じ配合及び濃度のス
ラリーにて、供給装置3を移動させることなくスラリー
4を供給して成形ベルト1上に成層し、厚さ10mmまで積
層し、その後プレスし、実施例と同様縦45cm、横90cmの
板状体を成形した。
【0015】実施例及び比較例で得た試験板を同一条件
でオートクレーブ養生し、板状体の発泡合成樹脂粒子の
偏析の有無、基材比重及び凍結融解強度保持率の試験を
行ったところ表1の結果となった。なお、上記凍結融解
強度保持率は、試験板を冷凍室へ搬入し、この室内で気
中凍結と気中融解とを 300回繰り返し、その後に残存す
る板材強度の、元の板材に対する強度に対する割合を百
分率で示したものである。
【0016】
【表1】
【0017】表1より明らかなように、この発明の方法
で得た軽量無機質建材は発泡ポリスチレン粒子の偏析が
殆どなく、均質な状態でセメントマトリックス中に分散
しているのが確認され、この結果、基材比重も小さく、
かつ凍結融解による材の強度の低下も少ないことが判明
した。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、スラリー供給装置を成形ベルトに対して逆方向
へ移動させるだけで、軽量化添加材の分散性が飛躍的に
改良され、その結果極めて良好な耐凍害性を有し、かつ
軽量な製品を製造することが可能となるのである。ま
た、この発明を実施するには、供給装置を移動可能にす
ればに良いだけであるので実施も容易であるなどの効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施する装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1…脱水成形ベルト 2…吸引脱水装置 3…供給装置 4…セメントスラリー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機粉体材料と、発泡合成樹脂粒子、軽
    量骨材と補強繊維からなる軽量無機質建材の配合材料に
    水を添加して濃度30〜50%のスラリー4を得、該スラリ
    ー4を供給装置より一定速度で移動する吸引脱水成形ベ
    ルト1上に層状に供給し、成層する軽量無機質建材を製
    造する方法において、スラリー4を供給装置3より成形
    ベルト1へ供給する際、前記供給装置3を前記吸引脱水
    成形ベルト1の移動方向とは逆方向へ移動させつつ供給
    し、直ちに成層された無機質板状体を成形ベルト1裏面
    から吸引脱水装置2にて脱水し成層することを特徴とす
    る軽量無機質建材の製造方法。
JP35530592A 1992-10-20 1992-10-20 軽量無機質建材の製造方法 Pending JPH06126724A (ja)

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