JPH06125087A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06125087A
JPH06125087A JP29921692A JP29921692A JPH06125087A JP H06125087 A JPH06125087 A JP H06125087A JP 29921692 A JP29921692 A JP 29921692A JP 29921692 A JP29921692 A JP 29921692A JP H06125087 A JPH06125087 A JP H06125087A
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JP
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layer
semiconductor device
alumina
substrate
insulating
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JP29921692A
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English (en)
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Hideto Kitakado
英人 北角
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 SOI構造上に高集積デバイスを形成する場
合にも、デバイス動作に伴って発生する熱による温度上
昇を抑え、デバイスの基本動作特性や電気的信頼性の低
下を防止可能である。 【構成】 この半導体装置は、シリコン基板1上にSi
2層2が形成されて、絶縁性基板3が構成され、SO
I構造のものとなっている。絶縁性基板3上には、デバ
イス(MOS・FET)4が形成され、デバイス4全体
が絶縁膜5で覆われている。ここで、絶縁膜5は、アル
ミナ(Al23)により形成されており、アルミナ(A
23)は、熱伝導率が21W/mKと大きいので、デ
バイス4の下層がSiO2層2となっている場合にも、
デバイス動作に伴って発生する熱は、このアルミナ(A
23)の絶縁膜5を通して放熱される。これにより、
高集積化がなされる場合も、デバイスの温度上昇を抑え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性基板上にデバイ
スが形成されるSOI(シリコン・オン・インシュレー
タ)構造の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁性基板上にデバイスが形成されるS
OI構造の半導体装置は、シリコン基板(Si基板)上
に直接デバイスが形成される半導体装置に比べて高集積
化に伴い生ずるラッチアップによる異常動作を完全に防
止することができるなどの点で優れており、近年着目さ
れている。この種のSOI構造の半導体装置では、SO
S(シリコン・オン・サファイア)構造を除いて、一般
に、シリコン基板上にSiO2層を形成して、これを絶
縁性基板として得るようになっている。そして、この絶
縁性基板上,すなわちSiO2層上に多結晶あるいは非
晶質のシリコン層を形成した後、この多結晶あるいは非
晶質のシリコン層を例えばレーザービーム等の照射によ
って溶融し、再結晶化させて、電気的特性に優れた単結
晶シリコン層とし、これにデバイスを形成してSOI構
造の半導体装置を作製することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シリコン基
板上に直接デバイスが形成される従来のLSIでは、シ
リコンの熱伝導率が168W/mKと大きいので、隣接
トランジスタ間の分離を、1〜2W/mK程度の小さな
熱伝導率をもつシリコン酸化膜(SiO2)で行なう場
合にも、デバイス動作に伴って発生する熱は、シリコン
基板に放熱し易く、従って、デバイスの温度が上昇する
という事態は差程生じない。
【0004】しかしながら、SOI構造の半導体装置で
は、隣接トランジスタ間の分離をシリコン酸化膜(Si
2)により行なうとすると、デバイス動作に伴って発
生する熱は絶縁性基板のSiO2層によって基板側にも
放熱されず、シリコン酸化膜で囲まれた領域内にこもる
ので、デバイスの温度が上昇して、その基本動作特性や
電気的信頼性を低下させるという問題があった。
【0005】本発明は、SOI構造上に高集積デバイス
を形成する場合にも、デバイス動作に伴って発生する熱
による温度上昇を抑え、デバイスの基本動作特性や電気
的信頼性の低下を防止することの可能な半導体装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1乃至請求項6記載の発明は、絶
縁性基板上にデバイスが形成されるSOI構造の半導体
装置において、デバイスに対する層間絶縁膜または配線
保護膜の少なくとも一部がアルミナ(Al23)により
形成されていることを特徴としている。これにより、デ
バイスで発生した熱を熱伝導率の良いアルミナで形成さ
れた層間絶縁膜または配線保護膜を通して放熱すること
ができ、高集積化がなされる場合も、デバイスの温度上
昇を抑え、デバイスの基本動作特性や電気的信頼性が低
下するのを防止することができる。
【0007】また、請求項3記載の発明では、絶縁性基
板が、プラスチック基板上にSiO2層が形成され、さ
らにSiO2層上にアルミナ(Al23)層が形成され
たものであることを特徴としている。これにより、熱に
よる基板の変形を抑え、より軽量の半導体装置を提供す
ることができる。
【0008】また、請求項4乃至請求項6記載の発明
は、上記層間絶縁膜または配線保護膜が多層構造となっ
ており、該多層構造のうちの少なくとも一層がアルミナ
(Al23)層で形成され、該アルミナ層の膜厚が層間
絶縁膜または配線保護膜の全膜厚の80%以上であるこ
とを特徴としている。これにより、アルミナ層以外の層
が熱伝導率の小さいものである場合でも、アルミナ層が
全膜厚の80%以上を占めることにより、デバイスから
発生する熱を十分に放熱することができる。特に、請求
項5記載の発明では、上記アルミナ(Al23)層のデ
バイスと接する側にはSiO2層が形成されているの
で、シリコン層への応力を緩和し、シリコン層へのひず
みを低減することができる。また、アルミナ層からシリ
コン層へのAlのオ−トド−プをもこのSiO2層によ
って防ぐことができる。また、請求項6記載の発明で
は、上記アルミナ(Al23)層上には、マグネシアス
ピネル(MgO・Al23)層が形成されており、この
マグネシアピネル層上に良好な結晶性のシリコン層を得
ることができるので、絶縁膜上にさらにデバイスを良好
に形成することができ、3次元素子を実現することが可
能となる。
【0009】また、請求項7乃至請求項11記載の発明
は、デバイスで発生する熱を分散するための熱分散用パ
ターンが形成されていることを特徴としている。これに
より、デバイスによって発生した熱を熱分散用パターン
によって分散させることができ、高集積化がなされる場
合も、デバイスの温度上昇を抑え、デバイスの基本動作
特性や電気的信頼性が低下するのを防止することができ
る。
【0010】また、請求項8記載の発明では、上記熱分
散用パターンが、デバイスの電極配線部と同一の金属材
料で島状のパターンに形成されていることを特徴として
いる。これにより、電極配線間の信号の相互作用,すな
わちノイズの影響をなくすことができる。
【0011】また、請求項9記載の発明では、絶縁性基
板がシリコン基板上に絶縁層の形成されたもので構成さ
れている場合、熱分散用パターンは、前記絶縁性基板の
絶縁層が一部除去されて露出したシリコン基板に接して
形成されているので、熱をさらに熱分散用パターンから
シリコン基板へ良好に放熱させることができ、これによ
り、デバイスの温度上昇を一層抑えることができる。
【0012】また、請求項10記載の発明では、絶縁性
基板がシリコン基板上に絶縁層の形成されたもので構成
され、シリコン基板を種結晶として絶縁層上のシリコン
を再結晶化する場合、熱分散用パターンは、前記シリコ
ン基板の凸形のシード部に接して形成されているので、
絶縁膜がSiO2層と異なる材質で形成される場合に
も、工程を増加させることなく、熱分散用パターンをシ
リコン基板に容易に接続することができ、また、シード
部が凸形状となっているので、金属材料の成膜時にカバ
レッジが良く、熱分散用パターンとシリコン基板とを確
実に信頼性高く接続することができる。
【0013】また、請求項11記載の発明では、絶縁性
基板上にCMOSデバイスが形成されるSOI構造の半
導体装置において、CMOSデバイスは、PチャネルM
OSデバイス(またはNチャネルMOSデバイス)上に
NチャネルMOSデバイス(またはPチャネルMOSデ
バイス)が配置されて三次元素子として形成され、該三
次元回路素子上に熱分散用パターンが形成されており、
一方のデバイス(例えばPチャネルMOSデバイス)が
動作しているときには、他方のデバイス(NチャネルM
OSデバイス)は動作せず、従って、一方のデバイスで
発熱しているときには、電極配線等を介して他方のデバ
イスへ放熱することが可能となる。また、三次元素子に
上部に熱分散用パターンが形成されることにより、この
三次元素子のいずれかのデバイスの動作時に発生する熱
をさらに熱分散用パターンにより分散させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る半導体装置の第1の実施例の
構成図である。図1を参照すると、この半導体装置は、
SOI構造のものとなっており、シリコン基板1上にS
iO2層2が形成されて、絶縁性基板3が構成されてい
る。また、絶縁性基板3上には、デバイス(MOS・F
ET)4が形成され、デバイス4の全体が絶縁膜5で覆
われている。ここで、絶縁膜5は、その全部または一部
がアルミナ(Al23)により形成されている。
【0015】上記半導体装置は、例えば次のような工程
により作製される。すなわち、先づ、シリコン基板1上
に約1μm程度の厚さのSiO2層2を形成し、絶縁性
基板3を形成した後、この絶縁性基板3上にCVD法等
の方法でアモルファスシリコン(a−Si)層を形成す
る。次いで、レーザービームの走査によってこのアモル
ファスシリコンを加熱,溶融し、再結晶化して単結晶シ
リコン層とし、これに既知の工程を施して、デバイス
(MOS・FET)4を形成する。具体的には、このデ
バイス(MOS・FET)4の形成には、従来良く知ら
れているTFT(薄膜トランジスタ)の形成方法を用い
ることができる。すなわち、例えば、単結晶シリコン層
4a上にゲート酸化膜4bを介してゲート電極4cを形
成し、しかる後、単結晶シリコン層4aにイオン注入を
行なってソース・ドレイン4dを形成する。次いで、ソ
ース・ドレイン4dに接してソース電極,ドレイン電極
4eを形成することにより、デバイス4を作成すること
ができる。
【0016】次いで、CVD法あるいは反応性スパッタ
リング等の方法により、このデバイス4全体をアルミナ
(Al23)の絶縁膜5で覆う。この際、この絶縁膜5
は、層間絶縁膜または配線保護膜(パッシベーション
膜)として機能するようになっている。
【0017】このような構成のSOI構造の半導体装置
では、層間絶縁膜または配線保護膜がアルミナ(Al2
3)の絶縁膜5として形成され、アルミナ(Al
23)は、熱伝導率が21W/mKと大きいので、デバ
イス4の下層がSiO2層2となっている場合にも、デ
バイス動作に伴って発生する熱は、このアルミナ(Al
23)の絶縁膜5を通して放熱される。これにより、高
集積化がなされる場合も、デバイスの温度上昇を抑え、
デバイスの基本動作特性や電気的信頼性が低下するのを
防止することができる。
【0018】図2は本発明に係る半導体装置の第2の実
施例の構成図である。なお、図2において図1と同様の
箇所には同じ符号を付している。図2の半導体装置で
は、絶縁性基板3上に、デバイス(MOS・FET)1
4が形成され、デバイス14の全体が絶縁膜15で覆わ
れており、この絶縁膜15が、多層構造のものとなって
いる。すなわち、絶縁膜15は、少なくとも1層がアル
ミナ(Al23)層16となっている。また、デバイス
14が形成されるシリコン層とアルミナ層16との間に
は、SiO2層17が形成され、また、アルミナ層16
上には、マグネシアスピネル(MgO・Al23)層1
8が形成されている。このように、図2の例では、Si
2層17とアルミナ層16とマグネシアスピネル層1
8とにより、絶縁膜15が形成されている。なお、この
多層構造の絶縁膜15において、アルミナ層16の膜厚
が絶縁膜15全体の膜厚の80%以上となっているのが
好ましい。
【0019】上記半導体装置は、例えば次のような工程
により作製される。すなわち、先づ、図1の半導体装置
を作成する場合と同様の工程により、絶縁性基板3を形
成し、この絶縁性基板3上に、CVD法等の方法でアモ
ルファスシリコン(a−Si)層を形成する。次いで、
このアモルファスシリコン層をレーザービームの走査に
より加熱,溶融し、再結晶化して単結晶シリコン層と
し、これに既知の工程,例えばTFTの形成方法を用い
てデバイス(MOS・FET)14を形成する。すなわ
ち、例えば、単結晶シリコン層14a上にゲート酸化膜
14bを介してゲート電極14cを形成し、しかる後、
単結晶シリコン層14aにイオン注入を行ってソース・
ドレイン14dを形成する。次いで、ソース・ドレイン
14dに接してソース電極・ドレイン電極14eを形成
することにより、デバイス14を形成することができ
る。なお、SiO2層17は、デバイス14のゲート酸
化膜14bの形成時に、または、電極配線14eを形成
した後に、シリコン層の表面を熱酸化することによって
形成される。前者の場合には、SiO2層17は、ゲー
ト酸化膜14bをも兼ねたものとなる。
【0020】このようにして、デバイス14およびSi
2層17を形成後、CVD法あるいは反応性スパッタ
リング等の方法によりアルミナ(Al23)層16を形
成し、次いで、マグネシアスピネル(MgO・Al
23)層18を形成し、図2の半導体装置を作成するこ
とができる。なお、マグネシアスピネル層18は、Al
cl3,Mgcl2,CO2系のガスを用いて、CVD法
によりMgO・Al23を成長させることによって形成
される。
【0021】このような構成の半導体装置では、絶縁膜
15がアルミナ層16とこれ以外の層とによる多層構造
となっており、アルミナ層16以外の層が熱伝導率の小
さいものである場合でも、アルミナ層16が全膜厚の8
0%以上を占めることにより、デバイスから発生する熱
を十分に放熱することができる。
【0022】また、図2では、SiO2層17がデバイ
スの形成されるシリコン層とアルミナ層16との間に形
成されることによって、後工程での熱処理時に発生する
応力を緩和することができる。すなわち、アルミナ(A
23)の熱膨張係数は、9.5×10-6/℃あり、シ
リコンの熱膨張係数(4.2×10-6/℃)の約2倍で
ある。アルミナ層16は、成膜直後には結晶化していな
いため、その後の熱処理で結晶化すると体積が収縮し、
上記熱膨張係数の差によってシリコン層へひずみを生じ
させるが、これらの間にSiO2層17が形成されるこ
とにより、シリコン層への応力を緩和し、シリコン層へ
のひずみを低減することができる。また、アルミナ層1
7からシリコン層へのAlのオ−トド−プをもこのSi
2層17によって防ぐことができる。
【0023】また、マグネシアスピネル層18が形成さ
れていることによって、この上にさらにシリコン層を形
成することができる。すなわち、アルミナ(Al23
とシリコン(Si)とは結晶構造,格子定数が異なるた
め、Al23上に直接、シリコン層を形成するときに
は、良好な結晶性のシリコン層を得ることは非常に難し
いが、アルミナ(Al23)層16上にマグネシアスピ
ネル層18が形成されている場合には、このマグネシア
ピネル層18上に良好な結晶性のシリコン層を得ること
ができる。従って、この絶縁膜15上にさらにデバイス
を良好に形成することができ、3次元素子を実現するこ
とが可能となる。
【0024】図3は本発明に係る半導体装置の第3の実
施例の構成図である。図3を参照すると、この半導体装
置は、シリコン基板21上にSiO2層22が形成され
て、絶縁性基板23が構成されている。また、絶縁性基
板23上には、デバイス24が形成され、デバイス24
上には絶縁膜25が形成されている。
【0025】ところで、この半導体装置においては、絶
縁膜25およびSiO2層22の一部に窓26が開けら
れ、この窓26に、シリコン基板21と接してAlある
いはAl合金等の熱分散用パターン28が形成されてい
る。
【0026】上記半導体装置は、例えば次のような工程
により作製される。すなわち、先づ、シリコン基板21
上に約1μm程度の厚さのSiO2層22を形成し、絶
縁性基板23を形成した後、この絶縁性基板23上にC
VD法等の方法でアモルファスシリコン(a−Si)層
を形成する。次いで、レーザービームの走査によってこ
のアモルファスシリコンを加熱,溶融し、再結晶化して
単結晶シリコン層とし、これに既知の工程を施して、デ
バイス(MOS・FET)24を形成する。具体的に
は、このデバイス(MOS・FET)24の形成には、
従来良く知られているTFT(薄膜トランジスタ)の形
成方法を用いることができる。すなわち、例えば、単結
晶シリコン層24a上にゲート酸化膜24bを介してゲ
ート電極24cを形成し、しかる後、単結晶シリコン層
24aにイオン注入を行なってソース・ドレイン24d
を形成する。
【0027】しかる後、層間絶縁膜または配線保護膜
(パッシベーション膜)として機能する絶縁膜25を形
成する。次いで、絶縁膜25の一部をエッチングするこ
とによって、ソース・ドレイン24d上にコンタクトホ
ールを開け、また、これと同時に、絶縁膜25およびS
iO2層22の一部をエッチングすることによって、シ
リコン基板21上に窓26を開ける。
【0028】しかる後、AlあるいはAl−Si−Cu
等のAl合金を成膜し、パターニングすることによっ
て、ソース・ドレイン24dと接してソース電極・ドレ
イン電極24e,すなわち電極配線を形成し、また、シ
リコン基板21と接して熱分散用パターン28(28
a,28b)を形成することができる。すなわち、デバ
イス24の電極配線と同一金属材料で熱分散用パターン
28を形成することができる。なお、図3では、半導体
装置が断面で図示されているため、熱分散用パターン2
8aと28bとは分離した形で示されているが、これら
は実際には互いに接続しており、シリコン基板21上に
設けられた熱分散用パターン28(28a)は所定のレ
イアウト,すなわち島状パターンで28bの位置に,す
なわちゲート電極24dの上方に延びて形成されてい
る。
【0029】このような構成のSOI構造の半導体装置
では、デバイス24によって発生した熱を熱分散用パタ
ーン28によって分散させることができる。さらにこの
熱分散用パターン28はシリコン基板21と接続されて
いるので、熱を熱分散用パターン28からシリコン基板
21へ良好に放熱させることができる。これにより、高
集積化がなされる場合も、デバイスの温度上昇を抑え、
デバイスの基本動作特性や電気的信頼性が低下するのを
防止することができる。また、熱分散用パターン28を
島状のものとすることによって、電極配線間の信号の相
互作用,すなわちノイズの影響をなくすことができる。
【0030】図4は図3に示した半導体装置の変形例を
示す図である。なお、図4において図3と同様の箇所に
は同じ符号を付している。図4の半導体装置は、絶縁性
基板33のシリコン基板31の部分が、シード部27を
種結晶としてレーザ再結晶化法により作られたものであ
る。図4の半導体装置では、このシード部27と接して
熱分散用パターン38(38a,38b)が形成されて
おり、これにより、シリコン基板31への放熱が可能と
なる。なお、この場合、シード部27上に熱分散用パタ
ーン38が形成されるので、絶縁膜25がSiO2層2
2と異なる材質で形成される場合にも、工程を増加させ
ることなく、熱分散用パターン38をシリコン基板31
に容易に接続することができる。また、シード部27は
凸形状となっているので、金属材料の成膜時にカバレッ
ジが良く、熱分散用パターン38とシリコン基板31と
を確実に信頼性高く接続することができる。
【0031】また、図5は絶縁性基板上に三次元素子と
してCMOSデバイスが形成された半導体装置の構成例
を示す図である。すなわち、図5の半導体装置では、絶
縁性基板23上には、PチャネルMOSデバイス44a
と、NチャネルMOSデバイス44bとが三次元的に積
層配置され、これらが電極配線45により接続されてC
MOSデバイスが実現されている。また、このような三
次元素子に対し、熱分散用パターン48(48a,48
b)が、絶縁性基板23のシリコン基板21上から上記
三次元素子の側部に沿って延び(48a)、さらに、三
次元素子の上部に沿って延びている(48b)。この熱
分散用パターン48(48a,48b)は、図3,図4
の例と同様に、電極配線45と同一の金属材料で島状パ
ターンに形成されているのが良い。
【0032】図5の構成の半導体装置では、三次元素子
がCMOSデバイスとして構成されているため、一方の
デバイス(例えばPチャネルMOSデバイス44a)が
動作しているときには、他方のデバイス(NチャネルM
OSデバイス44b)は動作せず、従って、一方のデバ
イスで発熱しているときには、電極配線45等を介して
他方のデバイスへ放熱することが可能となる。また、三
次元素子に上部に熱分散用パターン48が形成されるこ
とにより、この三次元素子のいずれかのデバイスの動作
時に発生する熱をさらに熱分散用パターン48により分
散させることができる。さらに、図5の例では、熱分散
用パターン48は、シリコン基板21に接しているの
で、デバイスで発生する熱をさらに熱分散用パターン4
8からシリコン基板21へ放熱させることができる。
【0033】なお、この第3の実施例においても、前述
した第1および第2の実施例のように、絶縁膜25の少
なくとも一部にアルミナ(Al23)を用いることがで
きる。この場合には、より一層放熱効率を高めることが
できる。
【0034】また、上述の各実施例においては、絶縁性
基板3,23として、シリコン基板1,21上にSiO
2層2,22を形成したものを用いたが、これのかわり
に、プラスチック基板上にSiO2層を形成し、さらに
SiO2層上にアルミナ(Al23)層を形成したもの
を絶縁性基板として用いることもできる。ここで、プラ
スチック基板としては、耐熱性に優れたポリイミド基板
等を用いることができる。また、アルミナ(Al23
層は、この絶縁性基板上のシリコン層をレーザービーム
等で加熱するときに発生する熱を分散させて、絶縁性基
板の局所的な温度上昇を防ぐために設けられている。す
なわち、プラスチック基板として、耐熱性に優れたポリ
イミド基板等を用いる場合にも、耐熱性は300〜40
0℃程度であるため、局所的な高温には耐えることがで
きないが、アルミナ(Al23)層が設けられているこ
とにより、プラスチック基板での局所的な温度上昇を抑
え、基板変形等を防ぐことができる。また、SiO2
は、アルミナ(Al23)層とプラスチック基板との密
着性を良くし、また、プラスチック基板からのガスや水
分をシリコン層に向けて透過させないために設けられて
いる。
【0035】このようにして、絶縁性基板3,23にプ
ラスチック基板を用いることにより、一層の軽量化が可
能となる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項6記載の発明によれば、絶縁性基板上にデバイスが
形成されるSOI構造の半導体装置において、デバイス
に対する層間絶縁膜または配線保護膜の少なくとも一部
がアルミナ(Al23)により形成されているので、デ
バイスで発生した熱を熱伝導率の良いアルミナで形成さ
れた層間絶縁膜または配線保護膜を通して放熱すること
ができ、これにより、高集積化がなされる場合も、デバ
イスの温度上昇を抑え、デバイスの基本動作特性や電気
的信頼性が低下するのを防止することができる。
【0037】また、請求項3記載の発明によれば、絶縁
性基板は、プラスチック基板上にSiO2層が形成さ
れ、さらにSiO2層上にアルミナ(Al23)層が形
成されたものであるので、熱による基板の変形を抑え、
より軽量の半導体装置を提供することができる。
【0038】また、請求項4乃至請求項6記載の発明に
よれば、上記層間絶縁膜または配線保護膜が多層構造と
なっており、該多層構造のうちの少なくとも一層がアル
ミナ(Al23)層で形成され、該アルミナ層の膜厚が
層間絶縁膜または配線保護膜の全膜厚の80%以上であ
るので、アルミナ層以外の層が熱伝導率の小さいもので
ある場合でも、アルミナ層が全膜厚の80%以上を占め
ることにより、デバイスから発生する熱を十分に放熱す
ることができる。特に、請求項5記載の発明では、上記
アルミナ(Al23)層のデバイスと接する側にはSi
2層が形成されているので、シリコン層への応力を緩
和し、シリコン層へのひずみを低減することができる。
また、アルミナ層からシリコン層へのAlのオ−トド−
プをもこのSiO2層によって防ぐことができる。ま
た、請求項6記載の発明では、上記アルミナ(Al
23)層上には、マグネシアスピネル(MgO・Al2
3)層が形成されており、このマグネシアピネル層上
に良好な結晶性のシリコン層を得ることができるので、
絶縁膜上にさらにデバイスを良好に形成することがで
き、3次元素子を実現することが可能となる。
【0039】また、請求項7乃至請求項11記載の発明
では、デバイスで発生する熱を分散するための熱分散用
パターンが形成されているので、デバイスによって発生
した熱を熱分散用パターンによって分散させることがで
き、これにより、高集積化がなされる場合も、デバイス
の温度上昇を抑え、デバイスの基本動作特性や電気的信
頼性が低下するのを防止することができる。
【0040】また、請求項8記載の発明では、上記熱分
散用パターンが、デバイスの電極配線部と同一の金属材
料で島状のパターンに形成されているので、電極配線間
の信号の相互作用,すなわちノイズの影響をなくすこと
ができる。
【0041】また、請求項9記載の発明では、絶縁性基
板がシリコン基板上に絶縁層の形成されたもので構成さ
れている場合、熱分散用パターンは、前記絶縁性基板の
絶縁層が一部除去されて露出したシリコン基板に接して
形成されているので、熱をさらに熱分散用パターンから
シリコン基板へ良好に放熱させることができ、これによ
り、デバイスの温度上昇を一層抑えることができる。
【0042】また、請求項10記載の発明では、絶縁性
基板がシリコン基板上に絶縁層の形成されたもので構成
され、シリコン基板を種結晶として絶縁層上のシリコン
を再結晶化する場合、熱分散用パターンは、前記シリコ
ン基板の凸形のシード部に接して形成されているので、
絶縁膜がSiO2層と異なる材質で形成される場合に
も、工程を増加させることなく、熱分散用パターンをシ
リコン基板に容易に接続することができ、また、シード
部が凸形状となっているので、金属材料の成膜時にカバ
レッジが良く、熱分散用パターンとシリコン基板とを確
実に信頼性高く接続することができる。
【0043】また、請求項11記載の発明では、絶縁性
基板上にCMOSデバイスが形成されるSOI構造の半
導体装置において、CMOSデバイスは、PチャネルM
OSデバイス(またはNチャネルMOSデバイス)上に
NチャネルMOSデバイス(またはPチャネルMOSデ
バイス)が配置されて三次元素子として形成され、該三
次元回路素子上に熱分散用パターンが形成されており、
一方のデバイス(例えばPチャネルMOSデバイス)が
動作しているときには、他方のデバイス(NチャネルM
OSデバイス)は動作せず、従って、一方のデバイスで
発熱しているときには、電極配線等を介して他方のデバ
イスへ放熱することが可能となる。また、三次元素子に
上部に熱分散用パターンが形成されることにより、この
三次元素子のいずれかのデバイスの動作時に発生する熱
をさらに熱分散用パターンにより分散させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1の実施例の構成
図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の第2の実施例の構成
図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の第3の実施例の構成
図である。
【図4】図3に示した半導体装置の変形例を示す図であ
る。
【図5】絶縁性基板上に三次元素子としてCMOSデバ
イスが形成された半導体装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,21,31 シリコン基板 2,22 SiO2層 3,23 絶縁性基板 4,14,24 デバイス 5,15,25 絶縁膜 16 アルミナ層 17 SiO2層 18 マグネシアスピネル層 26 窓 27 シード部 28,38,48 熱分散用パターン 44a,44b MOSデバイス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上にデバイスが形成されるS
    OI構造の半導体装置において、前記デバイスに対する
    層間絶縁膜または配線保護膜の少なくとも一部がアルミ
    ナ(Al23)により形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性基板は、シリコン基板上に絶
    縁層が形成されたものであることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性基板は、プラスチック基板上
    にSiO2層が形成され、さらにSiO2層上にアルミナ
    (Al23)層が形成されたものであることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記層間絶縁膜または配線保護膜が多層構造となってお
    り、該多層構造のうちの少なくとも一層がアルミナ(A
    23)層で形成され、該アルミナ層の膜厚が層間絶縁
    膜または配線保護膜の全膜厚の80%以上であることを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置において、前
    記アルミナ(Al23)層のデバイスと接する側にはS
    iO2層が形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置において、前
    記アルミナ(Al23)層上には、マグネシアスピネル
    (MgO・Al23)層が形成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  7. 【請求項7】 絶縁性基板上にデバイスが形成されるS
    OI構造の半導体装置において、デバイスで発生する熱
    を分散するための熱分散用パターンが形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置において、前
    記熱分散用パターンは、デバイスの電極配線部と同一の
    金属材料で島状のパターンに形成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置において、前
    記絶縁性基板がシリコン基板上に絶縁層の形成されたも
    ので構成されている場合、前記熱分散用パターンは、前
    記絶縁性基板の絶縁層が一部除去されて露出したシリコ
    ン基板に接して形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の半導体装置において、
    前記絶縁性基板がシリコン基板上に絶縁層の形成された
    もので構成され、前記シリコン基板を種結晶として絶縁
    層上のシリコンを再結晶化する場合、前記熱分散用パタ
    ーンは、前記シリコン基板の凸形のシード部に接して形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 絶縁性基板上にCMOSデバイスが形
    成されるSOI構造の半導体装置において、前記CMO
    Sデバイスは、PチャネルMOSデバイス(またはNチ
    ャネルMOSデバイス)上にNチャネルMOSデバイス
    (またはPチャネルMOSデバイス)が配置されて三次
    元素子として形成されており、該三次元回路素子上に熱
    分散用パターンが形成されていることを特徴とする半導
    体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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