JPH0612460B2 - 静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナー - Google Patents

静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナー

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JPH0612460B2
JPH0612460B2 JP58063938A JP6393883A JPH0612460B2 JP H0612460 B2 JPH0612460 B2 JP H0612460B2 JP 58063938 A JP58063938 A JP 58063938A JP 6393883 A JP6393883 A JP 6393883A JP H0612460 B2 JPH0612460 B2 JP H0612460B2
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styrene
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vinylpyridine
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一郎 大崎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真法あるいは静電印刷法などに於いて、
静電気潜像を現像するのに用いられる静電気潜像現像用
正帯電性カプセルトナーに関する。
従来、電子写真法としては米国特許第2297691号明細
書、特公昭42−23910号公報(米国特許第366
6363号明細書)及び特公昭43-24748号公報
(米国特許第4071361号明細書)等に記載されて
いる如く、多数の方法が知られているが、一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段により、感光体上に電気
的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像
し、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転写し
た後、加熱、圧力或いは溶剤蒸気などにより定着し、複
写物を得るものである。
また、電気的潜像をトナーを用いて可視化する現像方法
も種々知られているが、大別して乾式現像法と湿式現像
法とがある。前者は更に二成分現像剤を用いる方法と、
一成分現像剤を用いる方法とに二分される。
二成分現像方法に属するものにはトナーを搬送するキャ
リアーの種類により、鉄粉キャリアーを用いる磁気ブラ
シ法、ビーズキャリアーを用いるカスケード法等が広く
実用化されている。これらの方法は、いずれも比較的安
定に良画像の得られる優れた方法があるが、反面、キャ
リアーの劣化、トナーとキャリアーに混合比の変動によ
る画像の変動という二成分現像剤にまつわる共通の欠点
を有する。
これらの欠点を回避するため、トナーのみよりなる一成
分現像剤を用いる現像方法が各種提案されているが、中
でも磁性トナーを使用した方法に優れたものが多く実用
化されている。磁性一成分現像剤を使用する現像方法と
しては、導電性トナーを使用するマグネドライ法がある
が、これは現像に対しては安定しているものの、いわゆ
る普通紙等の転写材に対する転写性に問題がある。
そこで転写性の良い高抵抗の磁性トナーを用いる方法と
して、特開昭52−94140号公報(西ドイツ特許第
2704361号明細書)のトナー粒子の誘電分極を使
用する方法、特開昭53−31136号公報(米国特許
第4121931号明細書)のトナーの撹乱による電荷
移送の方法等があるが、現像の安定性に問題がある。
又、近年本出願人が提案した現像方法として、特開昭5
4−42141号公報、特開昭55−18656号公報
の如き潜像に対してトナー粒子を飛翔させて現像する方
法が実用化されている。これはスリーブ上に磁性トナー
をきわめて薄く塗布しこれを摩擦帯電し、次いでこれを
磁界の作用の下で静電像にきわめて近接し、かつ接触す
る事なく対向させ、現像するものである。この方法によ
れば、磁性トナーをスリーブ上にきわめて薄く塗布する
事によりスリーブとトナーの接触する機会を増し、十分
な摩擦帯電を可能にした事、磁力によつてトナーを支持
し、かつ磁石とトナーを相対的に移動させる事によりト
ナー粒子相互の凝集を解くとともにスリーブと十分に摩
擦せしめている事、トナーを磁力によって支持し又これ
を静電像に接する事なく対向させて現像する事により地
カブリを防止している事等によってすぐれた画像が得ら
れるものである。
現像されたトナー画像を定着する方式としては、赤外線
ヒーターあるいは熱ローラーなどにより加熱溶融して支
持体に融着固化させる方法が一般的であるが火災の危険
防止、消費電力の節減等の理由から剛体ローラーによる
加圧定着方式へと変りつつある。
トナーは各々の定着法に適する様に材料を選択され、特
定の定着法に使用されるトナーは他の定着法に使用でき
ないのが一般的である。特に赤外線ヒーターによる熱溶
融定着用トナーを熱ローラー定着用トナーとして流用す
る事は不可能であり、まして熱定着用トナーと圧力定着
用トナーとの互換性は殆どない。従って、個々の定着法
に適したトナーが研究開発されており、一成分圧力定着
法用のトナーは更に改良が重ねられている。トナーを加
圧により定着する方法は、複写シートの焼け焦げの危険
がないこと、複写機の電源を入れれば待時間なしで複写
が行なえること、高速定着が可能なこと、定着装置が簡
単なことなどど利点が多い。
この様な加圧定着可能なトナーとしては構成樹脂が加圧
定着に適した特性を有している必要があり、この目的に
あった樹脂の開発が積極的に行なわれている。しかしな
がら、加圧定着性が優れ、加圧ローラーへのオフセット
現象を起さず、繰り返し使用に対しても現像性能、定着
性能が安定しており、キャリア、金属スリーブ、感光体
表面への瘉着を起さず、保存中に凝集、ケーキ化しない
保存安定性の良好な実用的な圧力定着トナーは得られて
いない。
特に、加圧定着性の点で普通紙への定着性に問題が残さ
れている。硬質樹脂の殻を設けたカプセル型のトナーも
種々提案されている。例えば、特公昭54−8104号
公報(米国特許第3788994号明細書)などに見られる様
な軟質物質を芯とするカプセルトナー、あるいは又、軟
質樹脂溶液芯カプセルトナーがあるが、圧力定着不足、
オフセット現象等の未解決の問題が多く、実用化される
に至っていない。
さらに、上述の如きカプセルトナー粒子間に於いて、あ
るいは、カプセルトナーとスリーブのごときトナー担持
体間に於いて、カプセルトナー粒子表面の発生電荷量に
バラツキを生じ、現像かぶり、トナー飛散等の障害が発
生しやすく電荷制御性が不安定である。
またこれらは、複写枚数を重ねた際に特に顕著な現象と
なって現われ、実質上複写機には適さない結果となる。
本発明は、前述の如き欠点のない静電気潜像現像用正帯
電性カプセルトナーを提供するものである。
とりわけ、本発明の目的は、優れた荷電制御性ならびに
安定した荷電制御性を示す静電気潜像現像用正帯電性カ
プセルトナーを提供するものである。
更に本発明は、普通紙に対して従来よりも低圧力で良好
な定着性を有し、多数枚複写を行なっても現像性能、定
着性能が安定している圧力安着性静電気潜像現像用正帯
電性カプセルトナーを提供するものである。
更に、本発明の目的は、現像性及び転写性の優れた圧力
定着性の静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナーを提
供するものである。
更に、本発明は磁性微粒子を含有せしめ一成分系現像剤
用の磁性トナーとした場合にも、良好な圧力定着性を示
し、良好な磁性を示し、且つ静電的に転写のできる圧力
定着性カプセルトナーを提供するものである。
上記の諸目的を達成するため、本発明による静電気潜像
現像用正帯電性カプセルトナーは、ポリエチレン及び/
又はパラフィンワックスを含有する芯物質と、該芯物質
の全体を覆う外殻とから構成される静電気潜像現像用正
帯電性カプセルトナーに於いて、該外殻が相分離法によ
って形成されたものであり、且つ該外殻が下記一般式 一般式 〔式中R1,R2,R3は、水素原子またはC1からC20のア
ルキル基を示す〕 で表される上記ビニルピリジン又は同ビニルピリジンの
誘導体、又はそれらの第4級アンモニウム塩と、スチレ
ン又はスチレン類との共重合体を含有することを特徴と
するものである。
本発明の静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナーは、
公知のカプセル化技術である相分離法を用いて、芯物質
の全体を外殻で被覆することにより製造する。
本発明に用いられる芯物質を構成する樹脂としては、圧
力定着性トーナーを構成する場合には、線圧20Kg/cm
程度以下の圧力によって普通紙の繊維に絡みやすいもの
が良く、密度0.94g/cm3以上のポリエチレンやパラフィ
ンワックスが好ましい。
0.94g/cm3以上のポリエチレンとしては、特に、140
℃における溶融粘度が600CPS以下であるものが好ま
しく、いわゆる低分子量のポリエチレン、またはポリエ
チレンワックスとして知られるものであり重合法または
分解法で製造されるものである。溶融粘度が600CPS
以下であり、密度が0.94g/cm3以上であるポリエチレ
ンで市販されているものとしては例えば、 ACポリエチレン #9 (アライド・ケミカル製) (0.94g/cm3,350CPS) ハイワックス 310P(三井石油化学製) (0.94g/cm3,250CPS) ハイワックス 410P(三井石油化学製) (0.94g/cm3,550CPS) 〃 405P(三井石油化学製) (0.96g/cm3,550CPS) 〃 400P(三井石油化学製) (0.97g/cm3,550CPS) 等がある。
150CPS以下で密度が0.94g/cm3以上のものとして
は、次のような例がある。
ハイワックス 200P(三井石油化学製) (0.97g/cm3,70CPS) ヘキストワックス PE130 (ヘキストAG製) (0.95g/cm3,117CPS) またパラフィンワックスとしては次表のようなものがあ
る。
本発明においては、前記の密度0.94g/cm3以上のポリ
エチレンとパラフィンワックスが適宜組み合わせて用い
られるのが良い。もちろん必要に応じてパラフィンワッ
クスの中で何種類かを組み合わせても良い。
前記ポリエチレンとパラフィンワックスを組合せるとき
の配合比は重量で8/2〜0/10が好ましく、より好ましく
#は6/4〜1/9が良い。
本発明のカプセルトナーの芯物質中に含有させる着色剤
としては公知の染顔料が使用用できる。例えば各種のカ
ーボンブラック,アニリンブラック,ナフトールイエロ
ー,モリブデンオレンジ,ローダミンレーキ,アリザリ
ンレーキ,メチルバイオレットレーキ,フタロシアニン
ブルー,ニグロシンメチレンブルー,ローズベンガル,
キノリンイエロー等が例としてあげられる。
本発明のカプセルトナーを磁性トナーとして用いる場合
には、芯物質中に磁性粉を含有せしめることができる。
磁性粉としては、鉄,コバルト,ニッケルあるいはマン
ガン等強磁性の元素及びこれらを含むマグネタイト,フ
ェライト等の合金、化合物などである。この磁性粉を着
色剤として兼用させてもよい。この磁性粉の含有量は芯
物質中の全ての樹脂100重量部に対して15から70
重量部である。
本発明において芯物質の全体を被覆する外殻は、一般式 で表わされるビニルピリジンまたは同ビニルピリジンの
誘導体またはそれらの第4級アンモニウム塩とスチレン
又はスチレン類との共重合体を含有するが、上記ビニル
ピリジンまたは同ビニルピリジンの誘導体の好ましいも
のとしては、2−ビニルピリジン,3−ビニルピリジ
ン,4−ビニルピリジン,2−メチル−5−ビニルピリ
ジン,2−エチル−5−ビニルピリジン,2−プロピル
−5−ビニルピリジン,2−ブチル−5−ビニルピリジ
ン,5−メチル−2−ビニルピリジン,5−エチル−2
−ビニルピリジン,5−プロピル−2−ビニルピリジ
ン,5−ブチル−2−ビニルピリジン,3,4−ジメチル
−2−ビニルピリジン,2,3−ジメチル−5−ビニルピ
リジン,3,6−ジメチル−2−ビニルピリジン,2,4−ジ
メチル−5−ビニルピリジン,4,6−ジメチル−2−ビ
ニルピリジン,3−エチル−4−メチル−2−ビニルピ
リジン,2−エチル−3−メチル−5−ビニルピリジ
ン,3−エチル−6−メチル−2−ビニルピリジン,2
−エチル−4−メチル−5−ビニルピリジン,4−エチ
ル−6−メチル−2−ビニルピリジン,4−エチル−3
−メチル−2−ビニルピリジン,3−エチル−2−メチ
ル−5−ビニルピリジン,6−エチル−3−メチル−2
−ビニルピリジン,4−エチル−2−メチル−5−ビニ
ルピリジン,6−エチル−4−メチル−2−ビニルピリ
ジン,3,4,5−トリメチル−2−ビニルピリジン,2,3,4
−トリメチル−5−ビニルピリジン,3,4,6−トリメチ
ル−2−ビニルピリジン,2,3,4−トリメチル−6−ビ
ニルピリジン,3,5,6−トリメチル−2−ビニルピリジ
ン,2,3,6−トリメチル−5−ビニルピリジン,等が例
示でき、これらのビニルピリジンまたは同ビニルピリジ
ンの誘導体は、ハロゲン化アルキル類またはハロゲン化
アリール類等による第4級アンモニウム塩としても使用
することができる。
また本発明において、前記一般式で表わされるビニルピ
リジン又は同ビニルピリジンの誘導体、又はそれらの第
4級アンモニウム塩と共に共重合体を形成するための単
量体としては、スチレン又は、O−メチルスチレン、P
−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、P−n
・ブチルスチレン、P−tert−ブチルスチレン、P−n
・ドデシルスチレン、P−クロルスチレン、P−フェニ
ルスチレン等のスチレン類を挙げることができる。
上記、ビニルピリジンまたは同ビニルピリジンの誘導体
またはそれらの第4級アンモニウム塩とスチレン又はス
チレン類との共重合比は、モル比で5/95〜95/5、好まし
くは、1/9〜9/5の範囲で用いられる。
また、本発明において、芯物質の全体を被覆する外殻
は、95重量%以下の範囲で他の樹脂を含有してもよ
く、例えばポリスチレン、ポリP−クロルスチレン、ポ
リビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重
合体;スチレン−P−クロルスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共
重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸
エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル
酸エチル共重合体、スチレン−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート共重合体、スチレン−ジエチルアミノエチ
ルメタクリレート共重合体、スチレン−ジメチルアミノ
プロピルアミドアクリレート共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−αクロルメタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重
合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチ
レン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニ
ルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−ンデン共重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などの
スチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリ
ブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルプ
チラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、
テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化
水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラ
フィンワックスなどが単独或いは混合して使用できる。
本発明による静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナー
は、定着性の良好な材料であるポリエチレン及び/又は
パラフィンワックスを含有している芯物質の全体が成膜
性の良好な相分離法によって形成された正帯電性の共重
合体を含有する外殻によって覆われているため、芯物質
が負帯電性であり、かつ定着性に優れた材料を含有して
いるにもかかわらず、カプセルトナーは、芯物質の全体
を良好に被い安定した正帯電性を示すものである。
さらに、この外殻に含有されている共重合体は、下記一
般式 一般式 [式中R1,R2,R3は、水素原子またはC1からC20のア
ルキル基を示す] で表される上記ビニルピリジン又は同ビニルピリジンの
誘導体、又はそれらの第4級アンモニウム塩と、スチレ
ン又はスチレン類との共重合体であり、この共重合体
は、優れた成膜性を有しかつ良好な正帯電性を示すもの
であるため、この共重合体は、正帯電性マイクロカプセ
ルトナーの芯物質全体を被う外殻に用いたときに、定着
性に優れかつ負帯電性を示す材料を含有している芯物質
の全体を均一にかつ完全に被覆し、かつトナーに正帯電
性を付与するという、特有の効果を奏するのである。し
たがって、前述の外殻で定着性に優れた材料を含有する
芯物質を被った本発明によるカプセルトナーは、成膜性
の良好な相分離法による外殻の形成に加え、芯物質と外
殻とのイオン的な結合力及び前述の優れた成膜性及び良
好な正帯電性を有する特定な共重合体との作用が相俟っ
て、定着性に優れ、キャリア、金属スリーブ及び感光体
表面への癒着を起さず、保存安定性が良好であり、か
つ、連続耐久によって過剰帯電が生じることなく安定し
た正帯電性を有し、画像ムラやカブリを生じさせにくい
という効果が奏されるのである。
実施例1 芯物質は、ハイワックス200P(三井石油化学製)2
0重量部、パラフインワックス155(日本精蝶製)8
0重量部、マグネタイト60重量部を、150℃で溶融
混合し、スプレードライヤーで造粒後、乾式分級により
粒径が9.1μ±4.5μの球形状のものを得た。
この芯物質を、相分離法により2−メチル−5−ビニル
ピリジン−スチレン共重合体(モル比;1/1)と、スチ
レン−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体
(モル比9/1)〔両者の共重合体の重量比1/1〕で、0.3
μの膜厚で被覆した。このカプセルトナー1gに対し
て、鉄粉(200〜300メッシユ)9gを混合して摩
擦帯電量を公知の測定方法で測定したところ+10.5μ
c/gであった。
次にこのカプセルトナーを磁性スリーブを有する現像器
に適用し、負の静電荷を有する潜像を現像した後、上質
紙上に転写した。画像を有する転写紙を両端から圧接力
を加えられるようにした2本の加圧ローラーからなる圧
力定着器を通したところ125mm/secのスピードで10
Kg/cmの線圧力でほぼ完壁な定着性を示した。画像濃度
は1.3であり、かぶのない鮮明な反転画像が形成され良
好であった。さらに、現像器中で、4時間の空回転の耐
久試験後、再び現像、転写を行なったが、画像濃度が1.
5であり摩擦帯電量が+12.5μc/gであり、画質の変化も
少なく、良好な耐久性及び安定した荷電制御性が認めら
れた。
比較例1 実施例1の芯物質を、実施例1と同様にして、相分離法
により、スチレン−メチルメタクリレート共重合体(モ
ル比1/1)とスチレン−ジメチルアミノエチルメタク
リレート共重合体(モル比9/1)〔両者の共重合体の
重量比1/1〕で、0.3μの膜厚で被覆した。
このカプセルトナーを用いて、実施例1と同様な試験を
行なったところ初期の摩擦帯電量が+22.0μc/gであった
のに対し、30分の空回転で+30.5 μc/gに上昇し、ま
たムラ現象が発生し、さらに画像濃度の低下(0.6)、か
ぶりが生じてしまった。
比較例2 スプレードライニング法により、芯物質を0.5μmの外
殻で被覆することを除いては、実施例1と同様にしてカ
プセルトナーを製造した。このカプセルトナーを用い
て、実施例1と同様な試験を行なったところ、初期の摩
擦帯電量は、+8.7μc/gであったのに対し、空回転2時
間後には+10.0μc/gに増大し、空回転4時間後には+13.
5μc/gに増大した。
空回転4時間後に現像、転写を行なって得られた画像に
は、かぶりが生じてしまった。
実施例2 芯物質にハイワックス200P 10重量部、パラフィンワ
ックス155 90重量部、フタロシアニンブルー5重量
部を用いて実施例1と同様に行なったところ、粒径が1
0.35μm±5.05μmのブルーの芯物質が得られた。
この芯物質を、相分離法により2−プロピル−5−ビニ
ルピリジン−スチレンの共重合体(モル比1/1)とス
チレン−メチルメタクリレートの共重合体(モル比1/
1)〔両者の共重合体の重量比7/3〕で、0.3μの膜
厚で被覆したところ、このカプセルトナーの摩擦帯電電
荷量は、+12.0 μc/gであった。
このカプセルトナーを、負帯電性の磁性トナー(キヤノ
ン製,NP-120用トナー)と重量比で1:1になるように
混合して、磁性スリーブを有する現像器に適用し、実施
例1と同様な試験を行なったところ、実施例1と同様良
好な結果が得られた。
比較例3 実施例2で得た芯物質を、スプレードライング法によ
り、スチレン−アクリロニトリル共重合体(モル比1/
1)とスチレン−ジエチルアミノエチルメタクリレート
共重合体(モル比9/1)〔両者の共重合体の重量比1
/1〕で、0.5μの膜厚で被覆したところ、このカピセルトナ-
を200〜300メッシユの鉄粉と重量比で1/9に混
合して現像剤とし、二成分現像法で実施例1と同様な試
験を行なっところ初期の摩擦帯電電荷量が+15.7 μc/g
であったのに対し、空回転1時間で+21.0 μc/gに増大
し、著しい、画像濃度の低下、及びかぶりが生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牛山 尚之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−202547(JP,A) 特開 昭55−166653(JP,A) 特開 昭54−13342(JP,A) 特開 昭54−89640(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン及び/又はパラフィンワック
    スを含有する芯物質と、該芯物質の全体を覆う外殻とか
    ら構成される静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナー
    に於いて、該外殻が相分離法によって形成されたもので
    あり、且つ該外殻が下記一般式 一般式 〔式中R1,R2,R3は、水素原子またはC1からC20のア
    ルキル基を示す〕 で表される上記ビニルピリジン又は同ビニルピリジンの
    誘導体、又はそれらの第4級アンモニウム塩と、スチレ
    ン又はスチレン類との共重合体を含有することを特徴と
    する静電気潜像現像用正帯電性カプセルトナー。
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