JPH0612391Y2 - 自動車の横流れラジエタ構造 - Google Patents
自動車の横流れラジエタ構造Info
- Publication number
- JPH0612391Y2 JPH0612391Y2 JP1986037220U JP3722086U JPH0612391Y2 JP H0612391 Y2 JPH0612391 Y2 JP H0612391Y2 JP 1986037220 U JP1986037220 U JP 1986037220U JP 3722086 U JP3722086 U JP 3722086U JP H0612391 Y2 JPH0612391 Y2 JP H0612391Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filler neck
- cooling water
- lateral flow
- inlet
- automobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 −産業上の利用分野− 本考案は自動車用エンジンに用いるラジエタに関し、特
に、ラジエタコアの両側にサイドタンクを有した横流れ
ラジエタ構造の改良に関する。
に、ラジエタコアの両側にサイドタンクを有した横流れ
ラジエタ構造の改良に関する。
−従来の技術− 周知のように、第3図(日産自動車株式会社が昭和60
年9月に発行したサービス周報第539号(BA2−1)
のB−62,63参照)に示すような自動車用エンジン
に用いる横流れラジエタは、ラジエタコア1の両側に循
環冷却水が流入する一対のサイドタンク2A,2Bを有
するが、一方のサイドタンク2Bに対しては、第4図に
拡大して示したフィラーネック3を連結して同フィラー
ネック3から冷却水を注入する。即ち、フィラーネック
3は、その上部注入口3aをフィラーキャップ4で閉鎖
できる略均一径の筒状に成形するもので、第1図に示す
ようにサイドタンク2Bの上部に連結してあり、前記注
入口3a寄りの部分にサイドタンク2A,2B中の空気
を外部に排除できるベントチューブ5を連結してある。
年9月に発行したサービス周報第539号(BA2−1)
のB−62,63参照)に示すような自動車用エンジン
に用いる横流れラジエタは、ラジエタコア1の両側に循
環冷却水が流入する一対のサイドタンク2A,2Bを有
するが、一方のサイドタンク2Bに対しては、第4図に
拡大して示したフィラーネック3を連結して同フィラー
ネック3から冷却水を注入する。即ち、フィラーネック
3は、その上部注入口3aをフィラーキャップ4で閉鎖
できる略均一径の筒状に成形するもので、第1図に示す
ようにサイドタンク2Bの上部に連結してあり、前記注
入口3a寄りの部分にサイドタンク2A,2B中の空気
を外部に排除できるベントチューブ5を連結してある。
−考案が解決しようとする問題点− ところで、前述したフィラーネック3の内径は約20mm程
度であり、しかも、横流れラジエタ構造にあっては、ラ
ジエタ熱交換パイプが略水平に配置されるので、内部に
冷却水がいきわたるのに時間がかかるから、ラジエタの
冷却水が不足する場合、注入口3aから多量の冷却水を
急速に注入しようとすると、フィラーネック3の内部の
液面が急速に上昇して注入冷却水が直にあふれてしま
い、冷却水が周囲にこぼれたり、充分な量の冷却水を補
給できずに、冷却水の循環量に不足を招く場合があっ
た。
度であり、しかも、横流れラジエタ構造にあっては、ラ
ジエタ熱交換パイプが略水平に配置されるので、内部に
冷却水がいきわたるのに時間がかかるから、ラジエタの
冷却水が不足する場合、注入口3aから多量の冷却水を
急速に注入しようとすると、フィラーネック3の内部の
液面が急速に上昇して注入冷却水が直にあふれてしま
い、冷却水が周囲にこぼれたり、充分な量の冷却水を補
給できずに、冷却水の循環量に不足を招く場合があっ
た。
本考案の目的は、以上に述べたような従来の横流れラジ
エタ構造の冷却水注入時の問題を考慮し、注入口に冷却
水が急速に注入されても、冷却水があふれたり、注入不
足になることのない構造を得るにある。
エタ構造の冷却水注入時の問題を考慮し、注入口に冷却
水が急速に注入されても、冷却水があふれたり、注入不
足になることのない構造を得るにある。
−問題点を解決するための手段− この目的を達成するため、本考案は、ラジエタコアの両
側に設けられた一対のサイドタンクと、前記サイドタン
クに冷却水の注入を行うためのフィラーネック注入口
と、このフィラーネック注入口に脱着自在に取付けられ
るキャップと、前記サイドタンクの少なくともいずれか
一方と前記フィラーネック注入口とを連結するフィラー
ネック中間部と、このフィラーネック中間部に形成され
かつ同フィラー中間部の流路面積を前記フィラーネック
注入口の断面積よりも大きくする拡大空間とを備え、前
記拡大空間中に注入冷却水を一時的に退避させる自動車
の横流れラジエタ構造を提案するものである。
側に設けられた一対のサイドタンクと、前記サイドタン
クに冷却水の注入を行うためのフィラーネック注入口
と、このフィラーネック注入口に脱着自在に取付けられ
るキャップと、前記サイドタンクの少なくともいずれか
一方と前記フィラーネック注入口とを連結するフィラー
ネック中間部と、このフィラーネック中間部に形成され
かつ同フィラー中間部の流路面積を前記フィラーネック
注入口の断面積よりも大きくする拡大空間とを備え、前
記拡大空間中に注入冷却水を一時的に退避させる自動車
の横流れラジエタ構造を提案するものである。
−実施例− 以下、第1図及び第2図について本考案の実施例の詳細
を説明する。
を説明する。
第1図は本考案の第1実施例による横流れラジエタ構造
のフィラーネック部断面図であり、従来について述べた
第4図と同一構造部分については同一符号を付して示し
てある。第1実施例の特徴は、フィラーネック3Aの長
さ方向中間部3bに一体成形する流路断面積の大きな膨
出部6にある。即ち、この膨出部6は、フィラーネック
3Aの中心線と同心的な拡大した円筒状空間Rを内包す
るから、注入口3aから冷却水を注入すると、容積の大
きな膨出部6に達した液面レベルLの上昇割合は遅くな
る。
のフィラーネック部断面図であり、従来について述べた
第4図と同一構造部分については同一符号を付して示し
てある。第1実施例の特徴は、フィラーネック3Aの長
さ方向中間部3bに一体成形する流路断面積の大きな膨
出部6にある。即ち、この膨出部6は、フィラーネック
3Aの中心線と同心的な拡大した円筒状空間Rを内包す
るから、注入口3aから冷却水を注入すると、容積の大
きな膨出部6に達した液面レベルLの上昇割合は遅くな
る。
第1実施例は、以上のような構造であるから、冷却水の
注入時に、注入口3aから冷却水を急速に注入すると、
ラジエタ内部へ冷却水が急速に廻りきらないので、フィ
ラーネック3Aから流出する冷却水量よりも注入冷却水
量の方が大になり、フィラーネック3A中の液面レベル
Lが急速に上昇する。しかしながら、同液面レベルLが
膨出部6に達すると、同膨出部6の流路方向と直角な断
面での断面積が大きいので、同膨出部6に内包された空
間R中に多量の冷却水が収容され、液面レベルLの上昇
速度が急速に低下する。この結果、注入冷却水の注入を
続行しても、注入口3aから冷却水があふれることがな
くなる。また、空間R中に一時的に収容された補充用冷
却水は、ラジエタ全体への冷却水の浸透が進むに従つて
サイドタンク2B中へ自然に補充されることになるのは
指摘するまでもない。
注入時に、注入口3aから冷却水を急速に注入すると、
ラジエタ内部へ冷却水が急速に廻りきらないので、フィ
ラーネック3Aから流出する冷却水量よりも注入冷却水
量の方が大になり、フィラーネック3A中の液面レベル
Lが急速に上昇する。しかしながら、同液面レベルLが
膨出部6に達すると、同膨出部6の流路方向と直角な断
面での断面積が大きいので、同膨出部6に内包された空
間R中に多量の冷却水が収容され、液面レベルLの上昇
速度が急速に低下する。この結果、注入冷却水の注入を
続行しても、注入口3aから冷却水があふれることがな
くなる。また、空間R中に一時的に収容された補充用冷
却水は、ラジエタ全体への冷却水の浸透が進むに従つて
サイドタンク2B中へ自然に補充されることになるのは
指摘するまでもない。
第2図は本考案の第2実施例の第1図相当断面図であ
り、この実施例の場合、拡大空間Rを内包する膨出部6
Aは、フィラーネック3Aの基部寄りの中間部3bに成
形され、同フィラーネック3Aの中心線に対してサイド
タンク2Bの反対方向へ偏心してある。
り、この実施例の場合、拡大空間Rを内包する膨出部6
Aは、フィラーネック3Aの基部寄りの中間部3bに成
形され、同フィラーネック3Aの中心線に対してサイド
タンク2Bの反対方向へ偏心してある。
したがって、この実施例における膨出部6A内部の空間
Rは、対応サイドタンク2Bの上部空間Rと連通するの
で、補充用冷却水を注入する際に、容量の大きなサイド
タンク2Bの上部空間Xをも一時退避用空間として利用
できる。いい換えると、この構造は注入口3aから多量
の補充用冷却水を急速に注入しても、同冷却水の一部を
サイドタンク2B内に退避させるので、見掛上、膨出部
6Aの容積が拡大されたのと同様の効果を得ることがで
き、この特徴により注入開始時の急激投入時のあふれ現
象を確実に防止できる。
Rは、対応サイドタンク2Bの上部空間Rと連通するの
で、補充用冷却水を注入する際に、容量の大きなサイド
タンク2Bの上部空間Xをも一時退避用空間として利用
できる。いい換えると、この構造は注入口3aから多量
の補充用冷却水を急速に注入しても、同冷却水の一部を
サイドタンク2B内に退避させるので、見掛上、膨出部
6Aの容積が拡大されたのと同様の効果を得ることがで
き、この特徴により注入開始時の急激投入時のあふれ現
象を確実に防止できる。
−考案の効果− 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、注入
口からの補充用冷却水の注入時に起きるフィラーネック
中の液面レベル上昇によるあふれ現象を未然に防止で
き、同あふれ現象を満杯と誤認することによる冷却水不
足を解消できる。
口からの補充用冷却水の注入時に起きるフィラーネック
中の液面レベル上昇によるあふれ現象を未然に防止で
き、同あふれ現象を満杯と誤認することによる冷却水不
足を解消できる。
第1図は本考案の第1実施例による横流れラジエタ構造
の要部拡大断面図、第2図は本考案の第2実施例の第1
図相当断面図、第3図は従来の横流れラジエタの全体斜
視図、第4図は同ラジエタのフィラーネック部の拡大断
面図である。 1……ラジエタコア、 2A,2B……サイドタンク、 3A,3B……フィラーネック、 6,6A……膨出部、 R……空間。
の要部拡大断面図、第2図は本考案の第2実施例の第1
図相当断面図、第3図は従来の横流れラジエタの全体斜
視図、第4図は同ラジエタのフィラーネック部の拡大断
面図である。 1……ラジエタコア、 2A,2B……サイドタンク、 3A,3B……フィラーネック、 6,6A……膨出部、 R……空間。
Claims (1)
- 【請求項1】ラジエタコアの両側に設けられた一対のサ
イドタンクと、 前記サイドタンクに冷却水の注入を行うためのフィラー
ネック注入口と、 このフィラーネック注入口に脱着自在に取付けられるキ
ャップと、 前記サイドタンクの少なくともいずれか一方と前記フィ
ラーネック注入口とを連結するフィラーネック中間部
と、 このフィラーネック中間部に形成されかつ同フィラー中
間部の流路面積を前記フィラーネック注入口の断面積よ
りも大きくする拡大空間とを備え、 前記拡大空間中に注入冷却水を一時的に退避させること
を特徴とする自動車の横流れラジエタ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986037220U JPH0612391Y2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 自動車の横流れラジエタ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986037220U JPH0612391Y2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 自動車の横流れラジエタ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62148885U JPS62148885U (ja) | 1987-09-19 |
JPH0612391Y2 true JPH0612391Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=30848355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986037220U Expired - Lifetime JPH0612391Y2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 自動車の横流れラジエタ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612391Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2575657Y2 (ja) * | 1991-11-28 | 1998-07-02 | カルソニック株式会社 | クロスフロー型熱交換器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5077811U (ja) * | 1973-11-16 | 1975-07-05 |
-
1986
- 1986-03-14 JP JP1986037220U patent/JPH0612391Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62148885U (ja) | 1987-09-19 |
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