JPH0631328Y2 - ラジエータのタンク構造 - Google Patents

ラジエータのタンク構造

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JPH0631328Y2
JPH0631328Y2 JP18666687U JP18666687U JPH0631328Y2 JP H0631328 Y2 JPH0631328 Y2 JP H0631328Y2 JP 18666687 U JP18666687 U JP 18666687U JP 18666687 U JP18666687 U JP 18666687U JP H0631328 Y2 JPH0631328 Y2 JP H0631328Y2
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JP
Japan
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pipe
engine
cooling water
chamber
radiator
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JP18666687U
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JPH0194784U (ja
Inventor
靖 吉野
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東洋ラジエーター株式会社
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジン冷却水中に混入したエアを積極的に脱
気することがでる脱気装置付のラジエータのタンク構造
にかかり、特にラジエータに冷却水を注水する際のラジ
エータ内部の空気抜きを円滑に行い、注水時間を短縮で
きるように改良したものに関する。
〔従来技術〕
エンジンを軽量化するため、その肉厚を薄くすることが
試みられている。このように肉厚を薄くすると、強度が
低下するため、過酷な温度負荷に対し温度分布を均一に
する必要がある。そこでこの種のエンジンには、その外
周を流通する冷却水の管理が極めて厳密に要求される。
即ち、冷却水中に混入したエアを充分に脱気する必要が
ある。このような脱気装置は、従来第3図及び第4図に
示す如く構成されていた。即ち、ラジエータの上部タン
ク本体1がバッフルプレート4により上部室2と下部室
3とに二分される。即ち、上部タンク本体1内をそのチ
ューブプレートに対向してバッフルプレート4が設けら
れ、バッフルプレート4の下部に下部室3を有しその上
部に上部室2が設けらる。(第2図参照、この第2図は
本考案の実施例の要部縦断面図であるが、従来技術にお
いては脱気パイプ10の代わりにスタンドパイプ16が設け
られている。)そして下部室3とエンジン5の冷却水出
口部とを比較的管径の大なる入口パイプ6により連通す
る。そして上部室2の底部を構成するバッフルプレート
4の中央に凹陥部18を形成する。そして該凹陥部18にメ
イクアップパイプ7の一端を開口すると共に、他端をエ
ンジン5の冷却水入口部に連通する。このメイクアップ
パイプ7は直径19mm程のものが用いられる。さらに、下
部室3に下端が開口し上端が上部室2の上部に開口する
直径8mm程のスタンドパイプ16を設ける。そして上部タ
ンク本体1の上面には給水キャップ12を設けると共に、
本体1の側面上部には、ベンドパイプ8を設ける。そし
て、該ベンドパイプ8とエンジン5との間を第3図の如
く連通する。そしてラジエータの下部タンク本体13とエ
ンジン5の冷却水入口部とを連結する。なお、エンジン
5の出入口部間にはバイパス管21が設けられ、該バイパ
ス管中に図示しない弁が設けられる。このようにしてな
るラジエータは、冷却水がエンジン5と入口パイプ6と
ラジエータコア14のチューブ内及び下部タンク本体13,
出口パイプ19を介し循環する。このとき冷却水はバッフ
ルプレート4の下部を流通し、バッフルプレート4の上
部の上部室2内の冷却水は殆ど移動することがない。そ
してエンジン5内の冷却水中に含まれたエアは、ベンド
パイプ8を介して上部タンク本体1の上部室2の上部に
導かれる。また、ラジエータコア14中のエアはスタンド
パイプ16を介して上部室2の上部に導かれるものであ
る。
〔解決しようとする問題点〕
ところがこのような脱気装置を有するラジエータはラジ
エータ内に冷却水を注水する時の注水時間が比較的長い
欠点がある。即ち給水キャップ12を開放し、そこから冷
却水を注入すると、その冷却水はメイクアップパイプ7
を介しエンジン5及びラジエータコア14に注入される。
そしてエンジン5に注入された冷却水のために排出され
る該エンジン5内のエアはベンドパイプ8を介して上部
室2に導かれる。ところが、ラジエータコア14内に流入
した冷却水のために排水されるべき該ラジエータコア14
内のエアは、スタンドパイプ16を介して上部室2内に流
入する。しかしながらこのスタンドパイプ16は比較的管
径の小なるものが用いられているため、空気抜きが円滑
に行われない。このようにスタンドパイプ16を比較的小
さな管径で形成する理由は、エンジン駆動中に該パイプ
16の開口からエアや気泡が逆流するのを防止するためで
ある。そこでスタンドパイプ16の管径を小にすると、注
水時間が長くなるという欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は注水時の空気抜きを円滑に行いつつ、エ
ンジン駆動中には、循環する冷却水中にエアや気泡が逆
流しないように構成したラジエータのタンク構造を提供
することを目的とし、その構成は次のとおりである。
即ち、ラジエータの上部タンク本体1内を上部室2と下
部室3とにバッフルプレート4により二分する。そし
て、下部室3とバッフルプレート4の冷却水出口部とを
比較的管径の大なる入口パイプ6により連通する。さら
に、上部室2の底部とエンジン5の冷却水入口部とをメ
イクアップパイプ7により連通する。そして、上部室2
の上部とエンジンの冷却水出口部とをベントパイプ8に
より連通する。さらに、比較的管径の大なる脱気パイプ
10により上部室2を貫通しその一端を下部室3に開口す
ると共に他端を上部タンク本体1の上面に貫通して開口
する。そして該開口をシールキャップ9により開閉自在
に閉塞する。さらに、上部室2の上部において脱気パイ
プ10の外周に比較的小なる脱気孔11を形成する。そして
上部タンク本体1の上面に開閉自在な給水キャップ12を
取り付けたものである。
従って本タンク構造によれば、脱気パイプ10のシールキ
ャップ9を開放することにより、給水キャップ12から冷
却水をラジエータ内に円滑に注入することができる。
〔実施例〕
次に図面に基づいて本考案の実施例につき説明する。
この実施例が第4図の従来型構造と異なる点は第4図に
おけるスタンドパイプ16の代わりに脱気パイプ10を設け
た点のみである。即ち従来型構造では、比較的管径の細
いスタンドパイプ16の上端がL字状に折れ曲がり、その
先端が上部室2に開口していた。これに対し本考案で
は、比較的管径の太い脱気パイプ10の上端が上部タンク
本体1を貫通し、その開口部が大気に開放されると共
に、該開口部にシールキャップ9が着脱自在に取付けら
れる。それと共に、上部タンク本体1の上部において脱
気パイプ10の外周に比較的小なる脱気孔11が穿設された
ものである。この脱気孔11はその直径が8mm程とされる
と共に、脱気パイプ10はその直径を25mm程とすることが
好ましい。なお、給水キャップ12が開閉自在に閉塞され
る開口端はフィラーネックを構成し、該フィラーネック
には図示しないサージタンクに連通するオーバフローパ
イプが連結されると共に、給水キャップ12自体は内部に
図示しない正圧弁及び負圧弁を有するプレッシャーバル
ブで構成される。なお、サージタンクを用いない場合も
存在する。そして第1図においてベンドパイプ8,入口
パイプ6,メイクアップパイプ7の先端にホースの一端
が連結され他端が第3図に示す如くエンジン5に連結さ
れる。また、ラジエータの下部タンク本体13とエンジン
5との間もホースにより連結される。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものでは勿論な
く例えば脱気パイプ10の脱気孔11に管径の細い短管を水
平に接合してもよい。
〔考案の効果〕
本考案のタンク構造は以上のような構成からなり、次の
効果を有する。
本タンク構造は、比較的管径の大なる脱気パイプ10を有
し、その上端開口にシールキャップ9が開閉自在に取付
けられるものであるから、脱気装置を有するタンク構造
において、給水キャップ12より注水する際の空気抜きを
円滑に行い、注水時間を短縮できる。即ち、シールキャ
ップ9を開放すると共に、給水キャップ12を取り除いて
そこから冷却水を注水することにより、該冷却水はメイ
クアップパイプ7を介してエンジン5とラジエータコア
14とに流入する。ラジエータコア14に冷却水が流入する
ことにより、ラジエータコア14内の空気は比較的大径の
脱気パイプ10からその開口部を抜けて直接大気に放出さ
れる。従って、ラジエータコア14内の空気抜きを極めて
円滑に行い得る。
しかも、ラジエータの使用時にはシールキャップ9及び
給水キャップ12が閉塞され、冷却水中に混入したエアは
脱気パイプ10に穿設された比較的小なる脱気孔11より上
部室2内に抜け出ることができる。また上部室2内の空
気は脱気パイプ10の脱気孔11が比較的小なる孔径である
ため下部室3内に逆流して冷却水中に混入することがな
い。従って脱気装置としての性能を充分保持しつつ、注
水時の空気抜きを円滑に行い得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のラジエータタンクの一部破断斜視略図
であり、第2図はその要部縦断面図、第3図は本考案の
対象とする脱気装置を有するラジエータの説明図、第4
図は従来型脱気装置を有するタンク構造の一部破断斜視
略図である。 1…上部タンク本体、2…上部室 3…下部室、4…バッフルプレート 5…エンジン、6…入口パイプ 7…メイクアップパイプ、8…ベンドパイプ 9…シールキャップ、10…脱気パイプ 11…脱気孔、12…給水キャップ 13…下部タンク本体、14…ラジエータコア 15…チューブ、16…スタンドパイプ 18…凹陥部、19…出口パイプ 20…チューブプレート、21…バイパス管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジエータの上部タンク本体(1)内を上部
    室(2)と下部室(3)とに二分するバッフルプレート(4)
    と、前記下部室(3)とエンジン(5)の冷却水出口部とを連
    通する比較的管径の大なる入口パイプ(6)と、前記上部
    室(2)の底部と前記エンジン(5)の冷却水入口部とを連通
    するメイクアップパイプ(7)と、前記上部室(2)の上部と
    前記エンジン(5)の冷却水出口部とを連通するベンドパ
    イプ(8)と、前記上部室(2)を貫通し一端が前記下部室
    (3)に開口し且つ、他端が前記上部タンク本体(1)の上面
    に貫通して開口すると共に、該開口が開閉自在にシール
    キャップ(9)により閉塞された比較的管径の大なる脱気
    パイプ(10)と、前記上部室(2)内の上部において前記脱
    気パイプ(10)の外周に形成された比較的小なる脱気孔(1
    1)と、前記上部タンク本体(1)の上面に取付けられた開
    閉自在な給水キャップ(12)と、を具備するラジエータの
    タンク構造。
JP18666687U 1987-12-07 1987-12-07 ラジエータのタンク構造 Expired - Lifetime JPH0631328Y2 (ja)

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JPH0194784U JPH0194784U (ja) 1989-06-22
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