JPH06123687A - 供試品温度到達判定方法及びさらしモード切換制御装置 - Google Patents

供試品温度到達判定方法及びさらしモード切換制御装置

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JPH06123687A
JPH06123687A JP27312992A JP27312992A JPH06123687A JP H06123687 A JPH06123687 A JP H06123687A JP 27312992 A JP27312992 A JP 27312992A JP 27312992 A JP27312992 A JP 27312992A JP H06123687 A JPH06123687 A JP H06123687A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で供試品の設定温度への到達を判
定するとともに、冷熱衝撃試験等の環境試験の試験時間
の短縮を図る。 【構成】 高温槽1内の高温流出口6c近傍に高温槽温
度センサ21、低温槽2内の低温流出口6e近傍に低温
槽温度センサ22を設け、これらの温度センサの検出温
度と試験槽3内の温度との温度差の時間変化率を変化率
演算手段325により算出する。そして、判別手段32
6で判別した結果、この時間変化率が所定値以下になる
と、試験槽3内に置かれた供試品5の温度が設定さらし
温度THまたはTLに到達したと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に電子部品等の供試
品を高温及び低温の空気にさらして供試品の温度変化ス
トレスに対する信頼性を試験する冷熱衝撃試験等の環境
試験に係り、特に環境試験における供試品温度到達判定
方法及びさらしモード切換制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品や電子部品等が実装され
たプリント基板等の温度変化のストレスに対する信頼性
を試験するために、これらの供試品を高温及び低温の空
気に交互にさらす冷熱衝撃試験等の環境試験が実施され
ている。
【0003】図7は従来の冷熱衝撃試験における温度推
移を示す図である。同図において、TCは試験槽温度、
Tは供試品温度、THは設定された高温さらし温度、T
Lは設定された低温さらし温度である。
【0004】従来の冷熱衝撃試験においては、例えば高
温さらし時間T10、低温さらし時間T20を使用者が
内蔵タイマーに設定することにより、供試品を設定時間
だけ各温度の空気にさらしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
冷熱衝撃試験においては、図7に示すように、供試品は
設定されたさらし時間T10やT20が経過するまでに
設定さらし温度に到達することが多い。これは、時間設
定に余裕を持たせていたからである。この場合、例えば
時刻t1〜t2間やt3〜t4間は、供試品に温度変化
ストレスを与えることにはなっておらず、無駄な時間が
発生しており、試験時間が長時間要することとなってい
た。
【0006】一方、供試品が設定さらし温度に到達した
かどうかを確認するためには、直接供試品に温度センサ
を取り付ける必要があるが、試験毎に温度センサの取付
け、取外し作業を行うことは、非常に手間がかかり、試
験効率上好ましくない。
【0007】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
で、簡易な構成で供試品の設定温度への到達を判定する
とともに、冷熱衝撃試験等の環境試験の試験時間の短縮
を図る供試品温度到達判定方法及びさらしモード切換制
御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、供試品が収容可能で、この供試品を挾ん
で流体の出入口を有する試験槽と、前記供試品を予め設
定された温度に変化すべく前記入口から所定温度の流体
を流入させ、前記出口から外部に流出させる流体供給手
段と、前記試験槽内に設けられた試験槽温度検出手段
と、前記出口に設けられた出口温度検出手段を備えた環
境試験装置において、前記各温度検出手段で検出された
双方の温度の温度差の時間変化率を求め、この時間変化
率と所定値とを比較し、前記時間変化率が前記所定値以
下になると、前記供試品が前記予め設定された温度に到
達したと判定するようにしている(請求項1)。
【0009】また、供試品が収容可能で、この供試品を
挾んで流体の出入口を有する試験槽を有して複数のさら
しモードによる環境試験を行う環境試験装置において、
前記試験槽内に設けられた試験槽温度検出手段と、前記
出口に設けられた出口温度検出手段と、前記各温度検出
手段で検出された双方の温度の温度差を求める温度差演
算手段と、算出された温度差の時間変化率を算出する変
化率演算手段と、算出された時間変化率が所定値以下か
どうかを判別する判別手段と、前記時間変化率が前記所
定値以下になるとさらしモードを切り換える切換手段と
から構成されている(請求項2)。
【0010】
【作用】本発明によれば、試験槽の出口温度と、試験槽
温度とが検出される。そして、検出された双方の温度の
温度差の時間変化率が所定値以下になると、供試品が予
め設定された温度に到達したと判定される。
【0011】また、請求項2記載の発明によれば、試験
槽の出口の温度及び試験槽内の温度が検出され、検出さ
れた試験槽の出口の温度と試験槽の温度との温度差の時
間変化率が算出される。そして、この時間変化率が所定
値以下になると、さらしモードが切り換えられる。
【0012】
【実施例】図2は本発明が適用される環境試験装置の一
例としての冷熱衝撃装置の概略構成図である。冷熱衝撃
装置は、それぞれ断熱的に仕切られた高温槽1、低温槽
2及び試験槽3を備え、高温槽1と試験槽3間は、高温
槽仕切口6a、高温流入口6b及び高温流出口6cで、
低温槽2と試験槽3間は、低温流入口6d及び低温流出
口6eで、それぞれ連通可能になっている。外気流入口
6g及び外気流出口6fは、常温さらしモードのときに
装置外の空気を循環させるものである。棚4は、試験槽
3内に配設され、その上に供試品5が載置されて、冷熱
衝撃試験がかけられるようになっている。
【0013】高温槽ヒータ11は、高温槽1内の空気温
度を上昇させるものである。ファン12aは、高温槽1
内の空気を撹拌するもので、常時作動するようになって
いる。ファン12bは、多翼ファン等が使用されてお
り、前方(図中、左側)の空気を吸い込んで高温流入口
6へ向けて吹き出すもので、高温さらしモード及び常温
さらしモードのときに作動するようになっている。
【0014】冷凍機13は、低温槽2内の空気温度を下
降させるものである。低温槽ヒータ14は、温度制御用
で、冷凍機13を常時駆動させたまま低温槽ヒータ14
をオン、オフさせることによって、空気温度を精度良く
安定制御するようになっている。また、低温槽ヒータ1
4は、冷凍機13を除霜するためのものでもある。蓄冷
器15は、冷凍機13の負荷を軽減するためのものであ
る。ファン12cは、多翼ファン等が使用されており、
前方(図中、左側)の空気を吸い込んで低温流入口6d
へ向けて吹き出すもので、常時作動するようになってい
る。
【0015】ダンパ16a〜16fは、各開口6a〜6
gの開閉状態を切り換えて冷熱衝撃装置内の空気の循環
を制御するものである。ダンパ16aは、高温槽仕切口
6a及び外気流入口6gの開閉を切り換えるもので、高
温さらしモードのときは高温槽仕切口6aを「開」(外
気流入口6gを「閉」)、常温さらしモードまたは低温
さらしモードのときは高温槽仕切口6aを「閉」(外気
流入口6gを「開」)にするようになっている。
【0016】ダンパ16bは、高温流入口6bの開閉を
切り換えるもので、常温さらしモードまたは高温さらし
モードのときは「開」、低温さらしモードのときは
「閉」にするようになっている。ダンパ16cは、高温
流出口6cの開閉を切り換えるもので、高温さらしモー
ドのときは「開」、常温さらしモードまたは低温さらし
モードのときは「閉」にするようになっている。
【0017】ダンパ16dは、低温流入口6dの開閉を
切り換えるもので、常温さらしモードまたは高温さらし
モードのときは「閉」、低温さらしモードのときは
「開」にするようになっている。ダンパ16eは、低温
流出口6eの開閉を切り換えるもので、常温さらしモー
ドまたは高温さらしモードのときは「閉」、低温さらし
モードのときは「開」にするようになっている。
【0018】ダンパ16fは、外気流出口6fの開閉を
切り換えるもので、常温さらしモードのときは「開」、
低温さらしモードまたは高温さらしモードのときは
「閉」にするようになっている。
【0019】すなわち、図2は常温さらしモードにおけ
る各ダンパ16a〜16fの状態を示している。
【0020】高温槽温度センサ21は、高温槽1内であ
って高温流出口6c近傍に配設され、高温さらしモード
のときに試験槽3から循環してくる空気温度を検出する
ものである。また、高温槽温度センサ21は、常温さら
しモードまたは低温さらしモードの間、高温槽1内の空
気温度を予熱調整すべく、検出を行うものである。
【0021】低温槽温度センサ22は、低温槽2内であ
って低温流出口6e近傍に配設され、低温さらしモード
のときに試験槽3から流出してくる空気温度を検出する
ものである。また、低温槽温度センサ22は、常温さら
しモードまたは高温さらしモードの間、低温槽2内の空
気温度を予冷調整すべく、検出を行うものである。
【0022】試験槽風上温度センサ23は、試験槽3内
の空気循環の風上(図中、右側)に配設され、試験槽風
下温度センサ24は、試験槽3内の空気循環の風下(図
中、左側)に配設され、それぞれ試験槽3内の空気温度
を検出するものである。
【0023】試験槽風上温度センサ23は高温槽1また
は低温槽2の出口温度に匹敵する温度を示し、試験槽風
下温度センサ24はその温度から供試品5に対する熱量
の授受分だけ上下した温度を示す。従って、試験槽風下
温度センサ24は試験槽風上温度センサ23より供試品
5に近い温度を示す筈である。そこで、試験槽3内の温
度を制御するときには、その目的に応じて試験槽風上温
度センサ23又は試験槽風下温度センサ24を選択して
使用する。
【0024】なお、冷熱衝撃装置の表面適所には、入力
設定された各条件や各温度センサ21〜24で検出され
る各槽の温度、現在のサイクル数等を数値ないしは図形
表示する表示部が設けられている。
【0025】図3は各ダンパ16a〜16fの状態及び
装置内の空気の循環方向を示す冷熱衝撃装置の概略構成
図で、(a)は高温さらしモード状態、(b)は低温さ
らしモード状態を示している。
【0026】図1は本発明が適用される環境試験装置の
一例としての冷熱衝撃装置の制御構成を示すブロック図
である。入力手段31は、テンキー等で構成され、冷熱
衝撃試験の試験条件等を設定入力するもので、高温さら
し温度、低温さらし温度、高温槽1(低温槽2)の予熱
(予冷)温度、冷熱衝撃のサイクル数、2ゾーン(高温
さらしモード→低温さらしモード→高温さらしモードの
繰返し)または3ゾーンの選択(高温さらしモード→常
温さらしモード→低温さらしモード→常温さらしモード
→高温さらしモードの繰返し)、試験槽3の温度を検出
するセンサの選択(試験槽風上温度センサ23または試
験槽風下温度センサ24)、各さらしモードの時間等を
設定するようになっている。
【0027】なお、予熱(予冷)温度は、さらしモード
の切り換え時に試験槽3の温度を急上昇(急降下)させ
るために、設定される高温さらし(低温さらし)温度よ
りも、若干高温(低温)に設定するようにしている。
【0028】シーケンスコントローラ33は、後述する
判別手段326から入力される信号を受けて、ファン1
2a〜12c、ダンパ16a〜16f、高温槽ヒータ1
1、冷凍機13、低温槽ヒータ14等の動作を制御する
ものである。また、シーケンスコントローラ33は、試
験モードに応じて後述する選択手段321,322を動
作させて使用する温度センサを選択するものである。
【0029】制御部32は、マイクロコンピュータ等で
構成され、本装置全体の動作を制御するもので、選択手
段321,322、温度差演算手段323、記憶手段3
24、変化率演算手段325及び判別手段326等を備
えている。
【0030】選択手段321は、シーケンスコントロー
ラ33からの動作信号により、高温さらしモードのとき
は高温槽温度センサ21、低温さらしモードのときは低
温槽温度センサ22の出力を温度差演算手段323に出
力するものである。
【0031】選択手段322は、シーケンスコントロー
ラ33からの動作信号により、入力手段31で選択され
た試験槽風上温度センサ23または試験槽風下温度セン
サ24の出力を温度差演算手段323に出力するもので
ある。
【0032】温度差演算手段323は、選択手段32
1,322から入力される温度の温度差をサンプリング
時間毎に算出するもので、算出された温度差は記憶手段
324に記憶されるようになっている。
【0033】変化率演算手段325は、記憶手段324
に記憶されたサンプリング時間毎の温度差から、その時
間変化率を算出するものである。
【0034】判別手段326は、この時間変化率と所定
値との大小判別を行うもので、時間変化率が所定値以下
になると、その旨の信号をシーケンスコントローラ33
に出力するようになっている。
【0035】次に、供試品5の温度が設定さらし温度に
到達したと判定する原理について説明する。図4は温度
変化の推移を示す図で、(a)は高温さらしモード状
態、(b)は低温さらしモード状態を示している。ここ
で、TCは選択された試験槽3の温度センサ(試験槽風
上温度センサ23または試験槽風下温度センサ24)で
検出される試験槽3の温度、TTは冷熱衝撃試験が行わ
れる供試品温度、THSは高温槽温度センサ21で検出さ
れる温度、THは試験条件として設定された高温さらし
温度、TLSは低温槽温度センサ22で検出される温度、
Lは試験条件として設定された低温さらし温度であ
る。
【0036】通常、冷熱衝撃試験に使用される温度セン
サは、試験槽3の温度センサであるが、供試品5との熱
交換に時間がかかるために、図4(a)、(b)に示す
ように、試験槽3の温度TCに対して供試品温度TTは遅
れて上昇または下降する。
【0037】そして、供試品温度TTは試験槽3の温度
Cが設定さらし温度TH(またはTL)に到達した後
に、設定さらし温度TH(またはTL)から温度幅ΔTを
有して安定する。
【0038】ここで、以下の内容が発明者の実験によっ
て明らかになった。すなわち、低温さらしモードの間に
高温槽1の温度を検出していた高温槽温度センサ21の
検出温度THSは、高温さらしモードのときには、図4
(a)に示すように、供試品温度TTと同様の温度推移
を示すこと、及び高温さらしモードの間に低温槽2の温
度を検出していた低温槽温度センサ22の検出温度TLS
は、低温さらしモードのときには、図4(b)に示すよ
うに、供試品温度TTと同様の温度推移を示すことであ
る。
【0039】これは、高温槽温度センサ21及び低温槽
温度センサ22が、高温流出口6c及び低温流出口6e
の近傍に配設されているため、供試品5との熱交換を終
えた空気の温度をそれぞれ検出しているからであると考
えられる。
【0040】そこで、高温槽温度センサ21,低温槽温
度センサ22の検出温度THS,TLSと試験槽3の温度T
Cとの温度差ΔTが安定したときに、供試品温度TTが設
定さらし温度TH(またはTL)に到達したと判定するよ
うにした。
【0041】次に、供試品5の温度が設定さらし温度に
到達したと判定する手順について、高温さらしモードを
例に、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0042】高温さらしモードに入ると、まず、試験槽
3の温度TCが、設定さらし温度THに到達するのを待つ
(ステップS1)。そして、TC=THになると、次に、
前回,今回のサンプリング時の高温槽温度センサ21の
検出温度THSと試験槽3の温度TCとの温度差ΔT2,Δ
1を0にリセットする(ステップS2)。
【0043】そして、高温槽温度センサ21及び試験槽
3の温度センサにより、温度THS,TCを検出し(ステ
ップS3)、その温度差ΔT1を算出する(ステップS
4)。
【0044】次に、前回サンプリング時の温度差ΔT2
から、時間変化率Aを、 |(ΔT2−ΔT1)/Δt|=A により求め(ステップS5)、この時間変化率Aと予め
決定された微小値εとを比較し(ステップS6)、A≦
εでなければ、入力手段31で使用者により設定された
高温さらし設定時間以内かどうかを判別する(ステップ
S7)。
【0045】設定時間以内でなければ、高温さらしモー
ドを終了し、一方、設定時間以内ならば、温度差データ
を前回のデータへ移し(ステップS8)、サンプリング
時間Δtだけ待機した後(ステップS9)、ステップS
3に戻り、以上の動作を繰り返す。そして、ステップS
7でNOとなれば、終了する。
【0046】一方、ステップS6でA≦εならば、予め
決定された所定時間だけ待機して安定させた後(ステッ
プS10)、低温槽2が予冷設定温度以下かどうかを判
別し(ステップS11)、予冷温度以下ならば終了し、
一方、予冷設定温度以下でなければ、入力手段31で使
用者により設定された高温さらし設定時間以内である限
り、低温槽2が予冷設定温度以下になるまで待機し、設
定時間が経過すれば、終了する(ステップS12)。
【0047】そして、終了すると、直ちに低温さらしモ
ードに入り、前記と同様の手順で低温さらしが制御さ
れ、以下、高温、低温さらしモードが設定サイクルだけ
繰り返される。
【0048】このように、高温槽温度センサ21または
低温槽温度センサ22により供試品5が設定さらし温度
の近傍で安定したことを判別するようにしたので、供試
品5に直接温度センサを取り付ける必要がない。
【0049】また、供試品5が設定さらし温度に到達し
たと判定すると、次のさらしモードに移行するようにし
たので、供試品5には温度変化ストレスのみを与えるこ
ととなり、図6に示すように、試験時間の短縮を図るこ
とができる。
【0050】なお、図4(a)に示すように、高温槽温
度THSは、予熱温度から一旦低下してから再び上昇して
いる。従って、ΔT(=TC−THS)は、ΔT=0から
一旦増大した後、再度減少して安定する。図4(b)の
場合も同様である。そこで、ΔTの値ではなく、その時
間変化率で判定するようにしている。
【0051】また、低温さらしモードも、同様の手順で
供試品5が設定さらし温度に到達したことを判別するこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、試験槽
の出口温度と試験槽温度との温度差の時間変化率が所定
値以下になると、供試品が予め設定された温度に達した
と判定するようにしたので、簡易な構成で供試品の設定
温度への到達が検出できる。
【0053】また、試験槽の出口及び試験槽内の温度を
検出し、試験槽の出口の温度と試験槽の温度との温度差
の時間変化率を算出し、この時間変化率が所定値以下に
なると試験モードを切り換えるようにしたので、冷熱衝
撃試験等の環境試験の試験時間の短縮を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される環境試験装置の一例として
の冷熱衝撃装置の制御構成を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される環境試験装置の一例として
の冷熱衝撃装置の概略構成図である。
【図3】各ダンパ16a〜16fの状態及び装置内の空
気の循環方向を示す冷熱衝撃装置の概略構成図で、
(a)は高温さらしモード状態、(b)は低温さらしモ
ード状態を示している。
【図4】温度変化の推移を示す図で、(a)は高温さら
しモード状態、(b)は低温さらしモード状態を示して
いる。
【図5】供試品の温度が設定さらし温度に到達したと判
定する手順を示すフローチャートで、高温さらしモード
の例である。
【図6】本発明が適用される冷熱衝撃装置による冷熱衝
撃試験における温度推移を示す図である。
【図7】従来の冷熱衝撃試験における温度推移を示す図
である。
【符号の説明】
1 高温槽 2 低温槽 3 試験槽 5 供試品 6a 高温槽仕切口 6b 高温流入口 6c 高温流出口 6d 低温流入口 6e 低温流出口 6f 外気流出口 6g 外気流入口 11 高温槽ヒータ 12a〜12c ファン 13 冷凍機 14 低温槽ヒータ 16a〜16f ダンパ 21 高温槽温度センサ(出口温度検出手段) 22 低温槽温度センサ(出口温度検出手段) 23 試験槽風上温度センサ(試験槽温度検出手段) 24 試験槽風下温度センサ(試験槽温度検出手段) 31 入力手段 32 制御部 33 シーケンスコントローラ 321,322 選択手段 323 温度差演算手段 324 記憶手段 325 変化率演算手段 326 判別手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供試品が収容可能で、この供試品を挾ん
    で流体の出入口を有する試験槽と、前記供試品を予め設
    定された温度に変化すべく前記入口から所定温度の流体
    を流入させ、前記出口から外部に流出させる流体供給手
    段と、前記試験槽内に設けられた試験槽温度検出手段
    と、前記出口に設けられた出口温度検出手段を備えた環
    境試験装置において、前記各温度検出手段で検出された
    双方の温度の温度差の時間変化率を求め、この時間変化
    率と所定値とを比較し、前記時間変化率が前記所定値以
    下になると、前記供試品が前記予め設定された温度に到
    達したと判定するようにしたことを特徴とする供試品温
    度到達判定方法。
  2. 【請求項2】 供試品が収容可能で、この供試品を挾ん
    で流体の出入口を有する試験槽を有して複数のさらしモ
    ードによる環境試験を行う環境試験装置において、前記
    試験槽内に設けられた試験槽温度検出手段と、前記出口
    に設けられた出口温度検出手段と、前記各温度検出手段
    で検出された双方の温度の温度差を求める温度差演算手
    段と、算出された温度差の時間変化率を算出する変化率
    演算手段と、算出された時間変化率が所定値以下かどう
    かを判別する判別手段と、前記時間変化率が前記所定値
    以下になるとさらしモードを切り換える切換手段とから
    なることを特徴とするさらしモード切換制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263782A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Espec Corp 加熱冷却試験装置
JP2012013420A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Espec Corp 冷熱衝撃試験装置

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