JP2749617B2 - 冷凍機 - Google Patents

冷凍機

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JP2749617B2
JP2749617B2 JP5177989A JP5177989A JP2749617B2 JP 2749617 B2 JP2749617 B2 JP 2749617B2 JP 5177989 A JP5177989 A JP 5177989A JP 5177989 A JP5177989 A JP 5177989A JP 2749617 B2 JP2749617 B2 JP 2749617B2
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謙介 赤松
善樹 斎藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は恒温恒湿器のような環境試験装置等に採用さ
れる冷凍機に関する。
〔従来の技術〕
恒温恒湿器のような環境試験装置等に採用されている
冷凍機の保護装置としては、高低圧圧力スイッチ、過電
流保護装置、吐出管温度による判定装置等があるが、い
ずれも、圧縮機の異常を検知すると直ちに圧縮機を止め
て冷凍機を保護するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、圧縮機停止により試験槽内雰囲気は大きく乱
され、試験のし直しの必要が生じたり、試験室内試料が
損傷する等の問題があった。
そこで本発明は、圧縮機吐出側に異常が発生した場合
でも、続けて冷凍機運転を行うことが危険でない限り、
圧縮機の停止という最終非常手段をとる前に、冷凍機運
転状態のままこれを安全な状態に戻すことができるよう
にした冷凍機を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的に従い、圧縮機吐出管温度を検出す
る温度検出手段を備えるとともに膨張機構として開度可
変形膨張機構を備え、さらに、前記温度検出手段にて検
出される前記吐出管温度が予め定めた使用安全温度を超
えると前記膨張機構開度を絞る手段と、前記吐出管温度
が予め定めた危険温度に達すると圧縮機を停止させる手
段を備えたことを特徴とする冷凍機を提供するものであ
る。
〔作 用〕
本発明冷凍機によると、圧縮機吐出管温度が使用安全
温度を超えた場合、そのまま冷凍機運転を続行すること
が未だ危険でない限り、冷凍機運転のまま膨張機構の開
度が絞られて冷凍機が保護され、前記吐出管温度が危険
温度に達すると、圧縮機が停止される。
〔実 施 例〕
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は実施例冷凍機が適用された恒温恒湿器の概略
説明図である。
第1図に示す恒温恒湿器10は、恒温槽101内に供試品
を収めるテストエリア102を有し、該エリアの後方には
仕切り壁103を介して空調室104を備えている。該空調室
は冷却器11とその上方の空気循環用ファン12を備えてい
る。冷却器11とファン12の間には加熱ヒータである電気
ヒータ2が設けられており、冷却器の下方には加湿用電
気ヒータ3によって水を加熱するタイプの蒸発式加湿器
30が設けられている。空気はファン12の作用で矢印A方
向に循環する。冷却器11は冷凍機1の構成メンバであ
る。冷凍機1は冷却器11のほか空調室の外側に配置され
た圧縮機13、凝縮器14および冷却器11用の開度可変型電
子膨張弁15を備えている。
弁15は図示しないシャフトが回されると弁体が移動し
て弁開度が変わるタイプのものである。該シャフトはス
テッピングモータ41によって駆動されるようになってお
り、モータ41にはパルス出力ジェネレータ42が接続され
ている。このジェネレータ42はマイクロコンピュータM
(以下、「マイコンM」という)からの指示に基づいて
作動する。
前記加熱ヒータ2には電流供給回路21が接続され、加
湿ヒータ3には電流供給回路31が接続されている。これ
ら回路21、31はマイコンMからの指示に基づいて作動す
る。
ファン12を駆動するモータM1は駆動回路C1を介して、
圧縮機モータM2および凝縮器14用のファン141の駆動モ
ータM3は駆動回路C2をして、それぞれマイコンMに接続
されている。
槽101内には空調室104の吹き出し口付近に乾球温度検
出器5および湿球温度検出器6が設けられており、これ
ら検出器の出力はマイコンMに入力される。また、周囲
温度を測定するための温度検出器7が冷凍機1における
凝縮器14へ流れ込む空気流の中に配置されており、該検
出器からの温度信号もマイコンMに入力される。さら
に、圧縮機1の吐出管には、冷凍機異常を知るための温
度検出器9が設けられており、この検出器からの信号も
マイコンMに入力される。
マイコンMにはテンキー等を含む操作ボード8が接続
されており、該ボード8によって温度運転、温湿度運転
または勾配運転のモードを選択することができ、さらに
温度運転の場合にはその目標温度、温湿度運転の場合に
はその目標温湿度、勾配運転の場合には勾配運転開始の
温度と勾配運転終了時の温度およびその間に要する時間
を設定して温度変化勾配を設定できる。さらに各種運転
の順序をも適宜入力することができる。すなわち、例え
ば50℃、60%RHで3時間、次いで60%RHのまま50℃から
20℃まで2時間で降下、次いで20℃、60%RHで3時間と
いうように運転順序を設定できる。
ボード8には、さらに、恒温恒湿器10の運転開始のた
めにファンモータM1、圧縮器モータM2、ファンモータM3
等を運転開始し、あるいはそれらを停止させるための指
示キーも設けられている。
第1図に示す恒温恒湿器によると、温度運転の場合、
すなわち槽101、より正確にはテストエリア102を目標温
度に維持する運転の場合には、ボード8において指示さ
れた目標温度(設定温度)に向け、乾球温度検出器5に
よってテストエリア102内の温度を監視しつつマイコン
Mからの指示に基づいて加熱ヒータ2の出力を制御す
る。
また、勾配運転の場合も、ボード8において指示され
た温度変化勾配に従って加熱ヒータ2の出力を制御す
る。
温湿度運転、すなわち槽101、より正確にはテストエ
リア102内をボード8において設定された温度および湿
度(目標温湿度)に維持する運転の場合には、テストエ
リア102内の温湿度を温度検出器5、6で監視しつつマ
イコンMからの指示に基づいて加熱ヒータ2および加湿
ヒータ3の出力を制御する。なお、いずれの運転の場合
においても操作ボード8上の指示キーによりファン12お
よび冷凍機1の運転開始を指示する。
また、弁15はいずれの運転の場合でも、後述するよう
に必要に応じ、マイコンMからの指示に基づいて開閉さ
れる。
マイコンMによる制御のメインルーチンは第2図に示
すとおりである。
まず、プログラムがスタートすると、ステップSaでマ
イコンMの初期化等のための初期設定が行われる。次に
ステップSbでマンマシンインターフェイス処理、すなわ
ちボード8において指示入力された情報をメモリへ書き
込む処理を行い、その後ステップScで制御処理を行って
再びステップSaへ戻る。
図示しないタイマICから予め決めた時間間隔ごとにタ
イマ割り込みがあったときは(ステップSd)、まずステ
ップSeでタイマ管理処理を行い、その後ステップSfでヒ
ータの出力をコントロールし、ステップSgで膨張弁開度
をコントロールし、ステップShで冷凍機(特にモータM
2、M3)運転をコントロールし、リターンする。
ステップSeにおけるタイマ管理処理ルーチンは第3図
に示すとおりであり、まずステップSe1においてカウン
タを更新し、ステップSe2において所定時間Sに達した
か否かを判断し、まだのときにはリターンするが、所定
時間に達しているとステップSe3でタイマフラッグを
“1"にセットし、ステップSe4でタイマカウンタをリセ
ットする。
メインルーチン中に示されているサブルーチンScの制
御処理は第4図に示すとおりである。
まず、ステップSc1においてタイマフラッグが“1"か
否かを判断し、“1"であるとステップSc2でカウンタC
を更新し、次いでステップSc3でC=1ならばステップS
c4へ進み、温度制御計算処理を行う。ステップSc3でC
≠1であるならば、ステップSc5でC=2か否かを判断
し、C=2であるとステップSc6へ進み、ここで湿度制
御計算処理を行い、そのあとステップSc7でカウンタを
リセットする。ステップSc4および(Sc6、Sc7)のいず
れへ進んでも、その後はステップSc8へ進み、ここで膨
張弁開度処理を行い、ステップSc9でタイマフラグを
“0"にセットしてメインルーチンへリターンする。前記
ステップSc1でタイマフラッグが“1"でない場合には直
ちにメインルーチンへリターンする。
膨張弁の必要な開閉は、この制御処理ルーチンにおけ
るステップSc8の膨張弁開度処理およびこの処理に基づ
く割り込みルーチンSd中のステップSgの膨張弁開度コン
トロールにおいて実行される。
そこで膨張弁開度処理ルーチンSc8の概略を第5図〜
第9図に示すフローチャートに基づいて説明する。
まずステップS1で冷凍機1がオンかオフかの読み取り
を行い、ステップS2でアラームチェックを行う。このア
ラームチェックは冷凍機1の異常を検出するためのもの
で、本例ではここで圧縮機13の吐出管温度を測定する温
度検出器9からの温度信号が読み込まれる。
次いでステップS3でアラームの有無が判断される。こ
の判断は本例では、吐出管温度tが予め定めた安全な温
度t1より大きいか否かを判断するもので、「YES」であ
ると吐出管温度異常であるから、ステップS4へ進む。
該ステップS4においては温度tが予め定めた危険温度
t2に達しているか、否かを判断する。t2に達していると
ステップS5で直ちに圧縮機停止を決定し、タイマ割込み
ルーチンSdにおけるステップShで冷凍機1(モータM2、
M3)を停止する。しかし吐出管温度tがt2より小さい場
合にはステップS6へ進み、ここで膨張弁15を予め定めた
量だけ閉じることを決定する。この決定に基づいてタイ
マ割り込みルーチンSdにおけるステップSgで膨張弁を閉
じる。この膨張弁を閉じる操作は吐出管温度tが予め定
めた前記安全限界温度t1以下になるまで繰り返される。
さて、ステップS3で吐出管温度tが安全温度であると
判断すると、ステップS7で冷凍機がオンか否かを判断
し、オフであるとステップS8でゼロリセットが済んでい
るか否かを判断する。このゼロリセットが済んでいると
直ちにリターンするか、まだの場合にはステップS9でゼ
ロリセットする。このゼロリセットは冷凍機が運転され
ていない場合に、膨張弁15を完全に閉じる命令を出すも
のである。このゼロリセットに基づいて前記割り込みル
ーチンSdにおけるステップSgにより膨張弁は閉じられ
る。
ステップS7で冷凍機がオンであると、ステップS10へ
進み、ここでボード8において設定された次の運転が勾
配運転か否かを判断する。次の運転が勾配運転でない場
合にはステップS11で恒温恒湿器のテストエリア102にお
ける状態が安定しているか否かを判断する。すなわち温
度運転であるならばボード8において設定した目標温度
が誤差±a℃の範囲に安定しているか否か、また温湿度
運転の場合には、設定された目標温度が誤差±a℃の範
囲に安定し且つ設定された目標湿度が誤差±b%RHの範
囲に安定しているか否かを判断する。あるいは現在勾配
運転中か否かを判断する。ステップS11のこれらの判断
の結果いずれも「NO」の場合には第6図に示すステップ
S12へ進む。
ステップS12からS151では、現在周囲温度RTおよび現
在の槽内温度Tのもとにおける冷凍機1中の膨張弁15の
最大許容開度Mmaxを求める。
Mmaxの求め方としては様々考えられるが、ここでは周
囲温度RTおよび槽内温度Tから求める。周囲温度RTは第
1図に示す温度検出器7によって求め、槽内温度Tは第
1図に示す温度検出器5によって求める。ステップS13
では、予め実験により槽内温度Tおよび周囲温度RTを様
々に変化させて求めた許容し得る最大膨張弁開度から、
周囲温度RTが定まれば槽内温度Tに対する膨張弁15の最
大許容開度Mmaxを算出し得る式Xを求める。本例ではこ
の関係式Xは一次式として求められる。
すなわちMmax=a×T+b(一次式X)であり、a=
f(RT)、b=f(RT)である。
このように関係式Xを求めたあとステップS14で設定
温度(目標温度)へ向けて温度上昇処理すべきか温度降
下処理すべきかを判断する。
温度降下処理 温度降下処理のときにはステップS151へ進み、ここで
式Xに現在槽内温度Tを代入して、温度Tのもとにおけ
る膨張弁の最大許容開度Mmaxを算出する。
次にステップS16で膨張弁の最大許容開度Mmaxと膨張
弁の現在開度Nとの差P2を求める。そのあと先に求めた
P2の正負の符号に応じ、膨張弁の開閉を決定する(ステ
ップS17)。
次にステップS18で運転の種類、すなわち温度運転か
温湿度運転かに応じて、温度降下処理において許容でき
る最小弁開度Mminを選択決定する。このような最小許容
開度は、運転の種類に応じ予め定められてメモリ内に記
憶されている最小許容開度の中から選択する。
なお、温度降下処理におけるMminは、冷凍回路中を冷
媒と一緒に流れているオイルが弁部で詰まらないこと、
回路の低圧側圧力が異常に低くならないこと、冷媒循環
量が少量とは言え、ふらつきなく一定量流れるなどを考
慮して決定する。
このように最小許容開度Mminを決定したあとステップ
S19で現在弁開度NがMmanとMminの間に入っているか否
かを判断し、入っているとステップS20で弁操作量Pm=|
P2|の開命令を出力する。
ステップS19の判断で「NO」の場合には、ステップS21
で現在弁開度NがMmaxより大きいか否かを判断し、大き
いときにはMmaxまで弁を閉じる命令を出力し、そうでな
いとき、すなわちN<MminのときはステップS23でMmin
まで弁を開く命令を出力する。
このようにMmin<N<Mmax、Mmax<N、N<Mminを判
断する理由は、前回の膨張弁開度操作において既にMmax
<NまたはN<Mminになっている場合があるからであ
る。
ステップS20、S22およびS23のそれぞれにおいて出さ
れる命令は第2図に示すタイマ割り込みルーチンSdにお
けるステップSgの膨張弁コントロール処理で実行する。
このように恒温恒室器10における温度降下制御では、
現在周囲温度RTと現在槽内温度Tのもとで許容される膨
張弁15の最大許容開度Mmaxを考慮して安全に、また、予
め決めた膨張弁の最小許容開度Mminをも考慮して設定温
度(目標温度)に近づくように膨張弁15の開度を制御す
ることができる。
温度上昇処理 さて、前記ステップS14で温度上昇処理であると判断
された場合には、ステップS152へ進み、ここで前のステ
ップS13で求めた式Xに槽内目標温度T0を代入し、温度T
0における最大許容開度Mtmaxを求める。
次にステップS24で現在槽内温度Tと槽内設定温度
(目標温度)T0の差ΔTに基づいて許容される現時点に
おける膨張弁の最大許容開度Mmaxを求め、ステップS25
でこのMmaxと現在膨張弁開度Nとの差P3を求める。ここ
でのMmaxの求め方は後述する。ステップS26ではP3の正
負の符号に応じ、弁開または弁閉を決定する。
以後は先程説明した温度降下制御の場合と同様にステ
ップS18へ進み、ここで運転の種類に応じ予め定めてお
いた弁の最小許容開度Mminのうちから、温度上昇制御運
転に適する最小許容開度Mminを決定する。
その後は現在開度NとMminおよびMmaxとの大小関係に
応じてステップS20で操作量Pm=|P3|に応じて弁開また
は弁閉の命令を出力するか、ステップS22でMmaxまで弁
を閉じる命令を出力するか、ステップS23でMminiまで弁
を開く命令を出力する。
そしてこの命令はタイマ割り込みルーチンSdにおける
ステップSgの膨張弁コントロールにおいて実行される。
なお、温度上昇制御における前記弁の最小許容開度Mm
inも、前記温度降下制御における弁最小許容開度と同様
の観点から決定されている。
現在槽内温度Tと前記槽内目標温度T0の差ΔTのもと
で許容される現在の最大許容弁開度Mmaxは、温度上昇制
御においても槽内の許容発熱負荷をできるだけ大きく
し、しかもできるだけ速やかに目標温度に到達できるよ
うにして定めるもので、様々の定め方が考えられるが、
ここでは現在周囲温度RTおよび目標温度T0のもとの最大
許容開度Mtmaxと前記温度差ΔTの関数として求める。
すなわち、 kは温度だけを考慮した制御か、湿度をも考慮した制
御かに応じて予め定めた補正係数、 温度設定可能範囲:例えば−10〜50℃。
このように温度上昇制御運転においては、現在開き得
る膨張弁の最大許容開度Mmaxを、現在槽内温度と目標槽
内温度との差ΔTを考慮して定めているので、膨張弁開
度をいきなり目標槽内温度T0における最大許容開度Mtma
xにするならば槽内の温度上昇速度が遅くなるという弊
害が防止される。そして目標温度到達時には大きな許容
発熱負荷をもつことになる。しかも、膨張弁の開閉にあ
たってステップS19以降で現在開度Nと最大許容開度Mma
xおよび最小許容開度Mminとの大小関係が考慮されてい
るので、より適正安全に膨張弁開度を制御できる。
次の運転が勾配運転の場合 さて、再びステップS10に戻る。ステップS10(第5
図)において次の設定が勾配運転と判断した場合には、
ステップS27へ進み、ここで上昇勾配運転か否かを判断
する。上昇勾配運転の場合にはステップS271で予め定め
た固定の膨張弁許容最小開度Mminを決定する。
この開度Mminは、現在の運転から次の勾配運転への円
滑な移行、すなわち、乱れのない安定した上昇勾配運転
に直ちに入ることができるように、いかなる温度からの
上昇においても、適当なヒータ出力が得られることを実
験で確認した開度である。
次の設定が降下勾配運転の場合にはステップS28へ進
み、ここで運転開始時の温度TSおよび終了時の温度TE並
びに運転制御時間MNから勾配を次式で算出する。
次にステップS29でこの勾配に適する膨張弁最小許容
開度Mmin=f(勾配)を算出する。この式は勾配をでき
るだけ広い範囲から選択できるように定めることが望ま
しく、様々考えられるが、ここでは実験に基づいて、冷
媒回路に異常なく、次に設定された降下勾配運転へ円滑
に移行できるように定める。
すなわち、本例ではMmin=Mp×勾配+Mqとする。ここ
でMp、Mqは定数であり、Mp>Mqの関係にある。
このようにステップS27またはS29において次の運転が
勾配運転である場合の熱膨張最小許容開度Mminを決定し
たあとはステップS30へ進む。
ここで運転の種類に応じて予め定められている膨張弁
の一回の操作量のうちから現在の運転の種類に応じた操
作量P1を選択決定する。
次にステップS31でヒータ出力平均値を求める。ここ
でヒータとは現在温度運転中の場合には加熱ヒータ2の
ことであり、現在温湿度運転中の場合には加熱ヒータ2
および加湿ヒータ3のことである。
このヒータ出力平均値の算出は、ステップS31に到達
する前に第4図に示す制御処理ルーチンScにおける温度
処理サブルーチン(ステップSc4)、湿度処理サブルー
チン(ステップSc6)において測定され記憶された複数
個の出力値に基づいて算出される。
このようにヒータ出力平均値を算出したあとステップ
S32で現在の運転の種類に応じた加熱ヒータ出力の上限H
U及び下限HD、または該加熱ヒータ出力上限下限HU、HD
及び加湿ヒータ出力の上限hu及び下限hdを選択決定す
る。
なお、これら上限、下限は円滑な制御を図りつつ、ヒ
ータ出力をできるだけ節約できるように運転の種類に応
じて予め定められており、マイコンMのメモリに記憶さ
れている。
次にステップS33からS36において、前記現在の運転の
種類に応じた適切なヒータ出力の上限および下限の間、
すなわち適切なヒータ出力制御範囲においてヒータ出力
が制御されているかどうかを判断し、「否」の場合には
そのような適切な範囲で出力制御されるように膨張弁の
開度を操作することを決定する。
これをさらに詳述すると、現在温度運転か、または湿
度を考慮しない勾配運転である場合には、ステップS33
でヒータ出力平均値HAが加熱ヒータ上限HUより大きいか
否かを判断し、大きい場合には操作量をP1で膨張弁を閉
じることを決定する(ステップS331)。また、小さい場
合には加熱ヒータ出力平均値HAが加熱ヒータ出力の条件
HUと下限HDとの間に入っているか否かを判断し、入って
いるとステップS35で弁の開度調整をしないことを決定
し、「NO」、すなわち平均値HAが下限HDよりも小さい場
合にはステップS36で操作量P1による膨張弁開動作を決
定する。
現在の運転が温湿度運転または湿度をも考慮した勾配
運転の場合には、ステップS33では加熱ヒータ出力平均
値HAが加熱ヒータ出力上限HUよりも大きく且つ加湿ヒー
タ出力平均値haが加湿ヒータ出力上限huよりも大きいか
否かを判断し、「YES」であればステップS331へ、「N
O」であればステップS34へ進む。そしてステップS34で
は加熱ヒータ出力平均値HAが加熱ヒータ出力の上限HUと
下限HDの間に入っており且つ加湿ヒータ出力平均値haが
加湿ヒータ出力の上限huと下限hdの間に入っているか否
かを判断する。「YES」であればステップS35へ進み、
「NO」であればステップS36へ進む。
このようにして操作量P1による膨張弁の開閉を決定し
たあとはステップS37からS39において、前記第6図に示
すステップS12からS151におけると同じ手法によって現
在周囲温度RTおよび現在槽内温度Tのもとにおける膨張
弁の最大許容開度Mmaxを求め、そのあとはすでに説明し
たステップS19以降へ進む。
なお第5図に示すステップS10で次の設定が勾配運転
であると判断した結果、ステップS27へ進みそこからス
テップS39を経てステップS19へ進んだときには、ステッ
プS19以降におけるMminはステップS271で決定されたMmi
nまたはステップS29で算出されたMminであり、ステップ
S20における操作量PmはステップS30で決定された操作量
P1である。
前記ステップS11(第5図)において温度運転または
温湿度運転が安定している、あるいは現在勾配運転中で
あると判断した場合には、ステップS111(第8図)へ進
み、ここで運転の種類に応じた膨張弁の最小許容開度Mm
inを決定し、その後はすでに説明したステップS30以降
へ進む。このように温度運転または温湿度運転において
安定な状態、あるいは勾配運転中である場合にも、運転
の種類に応じてヒータ出力を適正化し、円滑な温度また
は温湿度制御を行いつつヒータ出力の節約を図る。
なお、ステップS11からステップS111〜S39を経てステ
ップS19へ進む場合には、ステップS19以降における膨張
弁最小許容開度Mminは先のステップS111において決定さ
れたMminである。
なお、以上説明した手順において、実際には膨張弁開
度Mmax、Mtmax、Mminはそれぞれ、膨張弁のある状態の
開度、例えば完全に閉じた状態を基準として、そこから
Mmax、Mtmax、Mminの開度にもっていくに必要なパルス
数として扱われる。また前記膨張弁操作量Pm(P1、P2
P3)もパルス数で扱われる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、他の態様でも実施できる。
例えば、冷凍機1の圧縮機吐出管温度が異常な場合に
該冷却機を停止させるか、膨張弁を絞るかの制御につい
てだけ考えるならば、第10図に例示するように、図示し
ない独立した別個のマイクロコンピュータに実行させて
もよい。この場合、膨張弁15の絞り、圧縮機モータM2お
よび凝縮器ファンモータM3の非常停止は該マイクロコン
ピュータからの指示により行われる。第10図のフローチ
ャートにおいて、ステップ#1で必要な初期設定を行
い、ステップ#2で圧縮機吐出管温度検出器9から提供
される温度tを読み込み、ステップ#3で温度tが安全
温度t1より大きいか否かを判断し、小さいとステップ#
2へリターンするが、大きいとステップ#4へ進み、こ
こで温度tが危険温度t2に達しているか否かを判断し、
未だ達していないときはステップ#5で危険表示し、ス
テップ#6で膨張弁15を予め定めた量絞る。ステップ#
4で温度tが危険温度t2に達していると、ステップ#7
で異常表示し、ステップ#8で冷凍機1(モータM2、M
3)を停止する。なお、危険表示手段、異常表示手段も
前記図示しないマイクロコンピュータに接続されてい
る。
〔発明の効果〕
本発明よると、圧縮機吐出側に異常が発生した場合で
も、続けて冷凍機運転を行うことが危険でない限り、圧
縮機の停止という最終非常手段をとる前に、冷凍機運転
状態のままこれを安全な状態に戻すことができる冷凍機
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例冷凍機が適用される恒温恒湿
器の概略説明図である。第2図は第1図に示すマイクロ
コンピュータMの動作のメインルーチンを示すフローチ
ャート、第3図はタイマ管理ルーチンを示すフローチャ
ート、第4図は制御処理ルーチンを示すフローチャート
である。第5図から第9図は第4図に示す膨張弁処理サ
ブルーチンを示すフローチャートである。第10図は本発
明の他の実施例における膨張弁および冷凍機制御用マイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャートである。 1……冷凍機、 2……加熱ヒータ、 3……加湿ヒータ、 15……電子膨張弁、 5……乾球温度検出器、 6……湿球温度検出器、 7……周囲温度検出器、 9……圧縮機吐出管温度検出器、 M……マイクロコンピュータ、 8……操作ボード、 10……恒温恒湿器、 101……槽、 102……槽内テストエリア。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機吐出管温度を検出する温度検出手段
    を備えるとともに膨張機構として開度可変形膨張機構を
    備え、さらに、前記温度検出手段にて検出される前記吐
    出管温度が予め定めた使用安全温度を超えると前記膨張
    機構開度を絞る手段と、前記吐出管温度が予め定めた危
    険温度に達すると圧縮機を停止させる手段を備えたこと
    を特徴とする冷凍機。
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