JPH06123514A - 暖冷房機 - Google Patents

暖冷房機

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JPH06123514A
JPH06123514A JP27268992A JP27268992A JPH06123514A JP H06123514 A JPH06123514 A JP H06123514A JP 27268992 A JP27268992 A JP 27268992A JP 27268992 A JP27268992 A JP 27268992A JP H06123514 A JPH06123514 A JP H06123514A
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JP
Japan
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compressor
temperature
heating
refrigerant
heater
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JP27268992A
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English (en)
Inventor
Ryuta Kondo
龍太 近藤
Satoshi Imabayashi
敏 今林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房時圧縮機を利用し、暖房時圧縮機以外の
冷媒搬送手段と冷媒加熱を用いる暖冷房機に関し、圧縮
機異常時の圧縮機の電機的保護と、冷媒加熱器の異常温
度上昇に対する保護を目的とする。 【構成】 圧縮機1の電流検知部36を設け、電流値比
較部40により圧縮機運転電流値の異常を検知したら圧
縮機1を一旦停止した後再始動を行なう圧縮機駆動制御
部41と第1タイマ45と第2タイマ46、始動回数の
カウンタ47、圧縮機温度により冷媒寝込みを判定し全
運転を中止する第2温度比較部42と暖冷運転制御部4
3とを運転制御部37に設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷房時は圧縮機を利用
し、暖房時は圧縮機以外の冷媒搬送手段と冷媒加熱器を
利用する暖冷房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の暖冷房機は、例えば特開昭
57−101263号公報に示されているように、図5
のような構成になっている。
【0003】すなわち、圧縮機101、四方弁102、
室外熱交換器103、第1電磁弁104、キャピラリチ
ューブ105、室内熱交換器106、第2電磁弁10
7、逆止弁108を環状に順次接続するとともに、キャ
ピラリチューブ105の冷房時の冷媒出口側と逆止弁1
08との間に、第3電磁弁109、冷媒ポンプ110、
冷媒加熱器111を接続し、冷媒加熱器111をバーナ
112で加熱する構成において、冷房時は室外熱交換器
103を凝縮器とし、室内熱交換器106を蒸発器とし
て圧縮機101の運転による冷房サイクルを構成し、暖
房運転時は冷媒加熱器111をバーナ112で加熱する
ことにより蒸発器とし、室内熱交換器106を凝縮器と
して、冷媒ポンプ110を冷媒搬送手段として暖房サイ
クルを構成している。
【0004】以上の構成で、暖房運転開始時には第1電
磁弁104を閉成し、四方弁102を圧縮機101の吐
出冷媒ガスが室内熱交換器106へ流れるように切り換
え、圧縮機101を所定時間運転することで暖房時に使
用しない室外熱交換器103内の冷媒を室内熱交換器1
06側へ汲み上げるいわゆるポンプダウン運転を行なっ
た後、冷媒ポンプ110、冷媒加熱器111の運転を開
始することにより暖房運転を行なわせる。冷房運転時に
は第1電磁弁104を開成し、四方弁102を圧縮機1
01の吐出冷媒ガスが室外熱交換器103へ流れるよう
に切換え、室外熱交換器103を凝縮器とし、室内熱交
換器106を蒸発器として冷房運転が行なわれる。
【0005】また、図6に示す如く圧縮機101の過負
荷保護用として、圧縮機101の運転スイッチ113と
直列に、自動復帰式の電流または温度または、電流と温
度の組合せにより作動する過負荷継電器114が用いら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、圧縮機101の過負荷継電器114は圧
縮機単独の入切スイッチのみで他の運転制御系へのフィ
ードバックがないため、例えば暖房運転開始時のポンプ
ダウン運転時に、圧縮機吐出吸入の圧力バランス不足ま
たは圧縮機101内への冷媒寝込み等による始動負荷増
大で圧縮機へ電源が印加されても圧縮機が回転せずに圧
縮機過電流等で過負荷継電機114が作動し、圧縮機が
停止しても所定時間後には冷媒加熱による暖房運転が開
始されることになり、圧縮機運転により、室外熱交換器
103より冷媒を汲み上げるべきポンプダウン運転が不
足し、暖房回路側の冷媒量が不足して冷媒加熱器111
の異常温度上昇による暖房運転不可能、または冷媒加熱
器111の耐久性の課題があった。
【0007】加えて、過負荷継電器114は自動復帰式
のため、冷房運転の場合は、圧縮機101の運転スイッ
チ113がONのままであるため過負荷継電器114が
無限にON、OFFを繰り返し、過負荷継電器114の
選定および使用条件によっては、圧縮機101の巻線温
度の異常上昇により、巻線の絶縁劣化等の圧縮機損傷の
課題を有していた。
【0008】本発明はかかる従来の課題を解消するもの
で、圧縮機異常時においても圧縮機の電気的保護と、冷
媒加熱器の異常温度上昇に対する保護を行なうととも
に、始動負荷増大の原因が圧縮機内への冷媒寝込みによ
る場合は、寝込み解消処理を行なった後再始動すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の暖冷房機は、圧縮機に圧縮機加熱用ヒータと
圧縮機温度検知部および運転電流を検知する電流検知部
とを設け、前記圧縮機加熱用ヒータの通電を制御し前記
圧縮機温度検知部の温度を所定の範囲に保つ第1温度比
較部とヒータ制御部、前記電流検知部の信号により設定
値以上の過電流を検知し前記圧縮機の運転を停止する電
流値比較部と圧縮機駆動制御部、前記電流値比較部の信
号により過電流が第1の設定時間を継続したら圧縮機を
一旦停止し圧縮機停止後第2の設定時間経過後圧縮機の
再始動を行なうための第1タイマと第2タイマと、上記
動作の繰り返し回数を数えるカウンタ、前記圧縮機温度
検知部の信号と前記電流検知部の信号により圧縮機への
冷媒寝込みを判定し暖房および冷房運転を中止する第2
温度比較部と暖冷運転制御部とを有する運転制御部を備
えたものである。
【0010】また、上記目的を達成するために本発明の
暖冷房機は、上記構成に加えて、冷媒加熱器に温度を検
知する加熱器温度検知部を設け、運転制御部の第2温度
比較部により前記加熱器温度検知部の温度と圧縮機温度
検知部の温度の大小を比較し圧縮機への冷媒寝込みを判
定するものである。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成によって、暖房運転開始
時のポンプダウン運転時に、圧縮機吐出吸入の圧力バラ
ンス不足または、圧縮機内への冷媒寝込み等による始動
負荷増大で圧縮機へ電源が印加されても圧縮機が回転せ
ずに大電流のロック電流が流れると過電流検知により、
圧縮機運転を一旦停止し、圧縮機温度が所定値より低い
場合は圧縮機への冷媒寝込みが原因と判定、圧縮機加熱
用ヒータで加温することにより寝込みを解消し、再度ポ
ンプダウンを開始する。圧縮機温度が所定値以上である
場合は、機械的ロック等の圧縮機の異常と判定し暖房運
転を中止することにより、ポンプダウン運転不良による
冷媒回収不足時の冷媒加熱器運転を防止し冷媒加熱器の
異常温度上昇を防止できる。また、冷房運転時において
も同様に、過電流が検知されると圧縮機運転を一旦停止
し、圧縮機温度が低い場合は冷媒寝込み解消処理の後再
度冷房運転が開始され、圧縮機温度が高い場合は圧縮機
異常と判定し冷房運転を中止するので、圧縮機へのロッ
ク電流を無限に繰り返すことがないため、圧縮機の巻線
温度の異常上昇による巻線の絶縁劣化等の圧縮機損傷を
未然に防止できる。
【0012】また、冷媒加熱器に加熱器温度検知部を設
けた構成のものは、暖房運転開始時のポンプダウン運転
時に過電流が検知されると、圧縮機運転を一旦停止し、
運転制御部の第2温度比較部により加熱器温度検知部の
温度と圧縮機温度検知部の温度の大小を比較し、圧縮機
温度が加熱器温度より低い場合は圧縮機への冷媒寝込み
が原因と判定、解消処理の後再度ポンプダウンを開始す
る。圧縮機温度が加熱器温度より高い場合は、機械的ロ
ック等の圧縮機の異常と判定し暖房運転を中止すること
により、ポンプダウン運転不良による冷媒加熱器の異常
温度上昇を防止できる。また、冷房運転時においても同
様に、過電流が検知されると圧縮機運転を一旦停止し、
圧縮機温度と加熱器温度との大小で圧縮機異常を判定
し、異常の場合は冷房運転を中止するので、圧縮機の巻
線温度の異常上昇による巻線の絶縁劣化等の圧縮機損傷
を未然に防止できる。
【0013】さらに、運転制御部に第1タイマと第2タ
イマとカウンタとを設けたものは、第1タイマにより過
電流が検知されてから第1の設定時間を継続したら圧縮
機を一旦停止し、第2タイマにより圧縮機停止から第2
の設定時間経過後再度圧縮機運転を行なわせる信号を出
し、同じ動作を繰り返し、所定回数までに圧縮機が回転
すると通常運転が行なわれ、所定回数まで到達すると暖
房運転を中止することにより、運転中止という不具合を
必要最小限にすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例のシステムブ
ロック図を示す。図1において、1は圧縮機、2は四方
弁、3は室外熱交換器、4は第1絞り機構、5は第2絞
り機構、6は室内熱交換器、7はアキュムレータで、こ
れらは順次環状に接続され冷媒回路を構成する。8は室
外熱交換器3用の送風機、9は室内熱交換器6用の送風
機、10は第1逆止弁で、圧縮機1の吐出管11と四方
弁2の間に配設される。第1絞り機構4と第2絞り機構
5との間に冷媒加熱器12、気液セパレータ13、冷媒
搬送手段14を有する冷媒回路ブロック15を配設し、
冷媒回路ブロック15は第1電磁弁16を介して第1絞
り機構4と接続し、第2電磁弁17を介して第2絞り機
構5と接続される。気液セパレータ13は冷媒加熱器1
2の上方に設けられ、ガス吐出管18と液戻り管19に
よってループ状に接続される。冷媒搬送手段14は受液
器20、第4電磁弁21、第3逆止弁22、第4逆止弁
23で構成され、第4電磁弁21は気液セパレータ13
の上部と受液器20の上部を接続する蒸気導入管24に
配設され、第3逆止弁22は受液器20の底部と気液セ
パレータ13との間に配設され、第4逆止弁23の出口
側を受液器20の上部に入口側を第2絞り機構5と室内
熱交換器6を接続する冷媒配管25により分岐した配管
26に接続する。気液セパレータ13の出口ガス管27
は第2逆止弁28を介して第1逆止弁10と四方弁2の
間の冷媒配管29と接続される。蒸気導入管24と冷媒
加熱器は配管30で接続され、この配管30と第1電磁
弁16が接続される。また、第2電磁弁17は液戻り管
19に接続される。31は第3電磁弁で、圧縮機1の吐
出管11と吸入管32の間に配したバイパス管33に配
設される。圧縮機1には、その下部にある圧縮機加熱用
ヒータ34、圧縮機1の温度を検知する圧縮機温度検知
手段35、運転電流を検知する電流検知部36が設けら
れている。
【0016】37は運転制御部で、第1温度比較部3
8、ヒータ制御部39、電流値比較部40、圧縮機駆動
制御部41、第2温度比較部42、暖冷運転制御部4
3、異常表示制御部44、第1タイマ45、第2タイマ
46、カウンタ47を有し、圧縮機加熱用ヒータ34
は、圧縮機温度検知手段35の検知温度が第1温度比較
部38であらかじめ設定された所定の温度範囲T1 にな
るようにヒータ制御部39により制御される。また、電
流値比較部40では圧縮機1の電流検知部36の信号を
受け、あらかじめ設定された所定の電流値(圧縮機通常
最高運転電流値以上でロック電流値以下、例えば、定格
750W出力圧縮機で定格電圧100Vの場合20A前
後)と比較し、圧縮機運転電流値が所定の電流値以上の
場合、第1タイマ45がタイマカウントをスタートし、
第1タイマ45で設定された第1の設定時間の間、圧縮
機運転電流値が所定電流値以上を継続したら、圧縮機駆
動制御部41により圧縮機1の運転を一旦停止し、カウ
ンタ47によりカウントし、第2タイマ46により圧縮
機運転停止後の時間を第2の設定時間の間カウントし、
第2の設定時間経過したら圧縮機駆動制御部41により
圧縮機1の再始動を行い、上記動作回数をカウンタ47
で所定回数までカウントしたら圧縮機温度検知手段35
の検知温度を第2温度比較部42であらかじめ設定され
た所定の温度 T2(<T1) と比較し、設定温度T2 より
も低い場合は一旦停止を継続し、ヒータ制御部39によ
り引続きT1 まで圧縮機加熱用ヒータ34で加温される
が、検知温度が設定温度T2 以上になったとき再度運転
を開始する。一方、検知温度が設定温度 T2以上である
場合は、暖冷運転制御部43により暖冷房運転停止を行
い、異常表示制御部44により異常表示を行なう。
【0017】上記制御構成により、暖房運転開始のスイ
ッチがONされると、室外熱交換器3内の冷媒を室内熱
交換器6へ汲み上げるためのポンプダウン運転として圧
縮機1が所定時間運転される制御指令が出され、圧縮機
1が運転スタートする。通常正常に圧縮機1が起動する
場合は大電流の突入電流がごく短時間流れ圧縮機の回転
によりすぐに通常運転電流値となるため、上記所定電流
値を小さい目に設定しても、設定値以上の電流が第1の
所定時間以上継続することがなく、圧縮機1は所定のポ
ンプダウン時間連続運転する。しかし圧縮機吐出吸入の
圧力バランス不足とか圧縮機内への多量の冷媒寝込みと
かで圧縮機起動負荷が大きすぎて、圧縮機1への電源投
入が行なわれてもモータのトルク不足のために圧縮機1
が回転できずに、電流値比較部40で設定された所定値
以上の大電流のロック電流が継続して流れ、第1タイマ
45で設定された第1の設定時間を経過したら過電流検
知と判定し圧縮機駆動制御部41により圧縮機1への電
源をOFFする。過電流検知により圧縮機1がOFFさ
れた回数をカウンタ47によりカウントし、回数が所定
回数未満の時は、第2タイマ46の第2の設定時間経過
後圧縮機駆動制御部41により圧縮機1を再始動させ
る。上記第1の設定時間と第2の設定時間を所定回数繰
り返した総時間は、暖房時のポンプダウン運転時間より
も十分短く設定しておく。そしてカウント回数が所定回
数に達したら、圧縮機温度検知手段35の検知温度が第
2温度比較部42で設定された所定の温度 T2(<T1)
よりも低い場合は、圧縮機1内への冷媒寝込みが過電流
検知の原因と考えられるので圧縮機加熱用ヒータ34で
加温する。すると、圧縮機1内の冷媒は蒸発し、検知温
度が寝込みが解消される設定温度T2 以上になったとき
に再度ポンプダウン運転を開始する。一方、検知温度が
設定温度T2 以上である場合は、冷媒寝込み以外の原
因、例えば機械的なロックにより過電流検知が生じてい
るので暖冷運転制御部43により暖房運転の全停止を行
ない、異常表示制御部44により異常表示を行なう。
【0018】上記の如く、圧縮機運転不良時に過電流検
知によって圧縮機通電をOFFし、冷媒寝込みが原因の
ときは寝込み解消後圧縮機運転の再トライを、寝込み以
外が原因の時は全運転停止を行なわせることにより、圧
縮機モータへの過電流の連続および断続の無限運転を行
なわせないため、圧縮機巻線の異常温度上昇の防止を行
なう効果があり、また、全運転停止を行なわせること
で、ポンプダウン運転不能で、冷媒回収のできないまま
冷媒加熱運転に入ることを防止するため冷媒不足による
冷媒加熱器12の異常温度上昇防止が可能となり冷媒加
熱器の耐久性向上に大きな効果を有する。さらに、冷媒
寝込みが原因のときは無駄に全運転停止をしなくてすむ
という効果もある。冷房運転時においても上記と同様で
圧縮機の連続および断続の無限運転を行なわせないため
に、圧縮機の保護として大きな効果を有する。
【0019】加えて、圧縮機運転不良時に電流値比較部
40と第1タイマ45によって圧縮機通電をOFFし、
カウンタ47と第2タイマ46により圧縮機運転の再始
動および、全運転停止を行なわせることにより、圧縮機
モータへの過電流の連続および断続の無限運転を行なわ
せないため、圧縮機巻線の異常温度上昇の防止を行なう
効果とともに、過電流検知のための所定電流値を小さく
設定できるので検知をより容易にすることができ、さら
に始動回数が所定回数に達して初めて運転を中止するの
で運転中止というユーザーにとっての大きな不具合を必
要最小限に抑えることができるという効果もある。
【0020】以上の処理の流れをマイクロコンピュータ
で実現した場合のフローチャートを図2に示す。
【0021】また、図3は本発明の第2の実施例のシス
テムブロック図を示す。図3において、48は冷媒加熱
器12の温度を検知する加熱器温度検知手段であり、他
の図1と同じ部分には同番号を付し説明を省略する。
【0022】運転制御部37の電流値比較部40で電流
検知部36の信号を受け、第1の設定時間の間圧縮機運
転電流値が所定電流値以上を継続したら圧縮機1の運転
を一旦停止し、圧縮機運転停止後の時間が第2の設定時
間経過したら圧縮機1の再始動を行い、上記動作回数を
カウンタ47で所定回数までカウントしたら、圧縮機温
度検知手段35の検知温度と加熱器温度検知手段48の
検知温度との差を第2温度比較部42で比較し、圧縮機
温度が加熱器温度より低い場合は一旦停止を継続し、ヒ
ータ制御部39により圧縮機加熱用ヒータ34で加温、
圧縮機温度が加熱器温度より高くなったとき再度運転を
開始する。一方、圧縮機温度が加熱器温度より高い場合
は、暖冷運転制御部43により暖冷房運転停止を行い、
異常表示制御部44により異常表示を行なう。
【0023】上記制御構成により、暖房運転開始のスイ
ッチがONされると、ポンプダウン運転として圧縮機1
が運転スタートする。このとき圧縮機起動負荷が大きす
ぎて、圧縮機1への電源投入が行なわれてもモータのト
ルク不足のために圧縮機1が回転できずに、電流値比較
部40で設定された所定値以上の大電流のロック電流が
継続して流れ、第1タイマ45で設定された第1の設定
時間を経過したら過電流検知と判定し圧縮機駆動制御部
41により圧縮機1への電源をOFFする。過電流検知
により圧縮機1がOFFされた回数をカウンタ47によ
りカウントし、回数が所定回数未満の時は、第2タイマ
46の第2の設定時間経過後圧縮機駆動制御部41によ
り圧縮機1を再始動させる。上記第1の設定時間と第2
の設定時間を所定回数繰り返した総時間は、暖房時のポ
ンプダウン運転時間よりも十分短く設定しておく。そし
てカウント回数が所定回数に達したら、圧縮機温度検知
手段35の検知温度と加熱器温度検知手段48の検知温
度との差を第2温度比較部42で比較し、圧縮機温度が
加熱器温度より低い場合は、冷媒は低温の部分に集まり
凝縮する性質があり、圧縮機1内への冷媒寝込みが過電
流検知の原因と考えられるので圧縮機加熱用ヒータ34
で加温する。すると、圧縮機1内の冷媒は蒸発し、圧縮
機温度が加熱器温度より高くなったとき寝込みが解消さ
れているので再度ポンプダウン運転を開始する。一方、
圧縮機温度が加熱器温度より高い場合は、冷媒は冷媒加
熱器12内で凝縮しており冷媒寝込み以外の原因、例え
ば機械的なロックにより過電流検知が生じているので、
暖冷運転制御部43により暖房運転の全停止を行ない、
異常表示制御部44により異常表示を行なう。
【0024】上記の如く、第1の実施例と同様に圧縮機
巻線の異常温度上昇の防止を行なう効果があり、過電流
検知をより容易にすることができ、運転中止というユー
ザーにとっての大きな不具合を必要最小限に抑えること
ができるという効果もある。また、冷媒加熱器12の異
常温度上昇防止が可能となり冷媒加熱器の耐久性向上に
大きな効果を有する。さらに、冷媒寝込みが原因のとき
は無駄に全運転停止をしなくてすむという効果もある。
冷房運転時においても同様で圧縮機の保護として大きな
効果を有する。
【0025】以上の第2の実施例の処理の流れをマイク
ロコンピュータで実現した場合のフローチャートを図4
に示す。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の暖冷房機によれば
次の効果が得られる。
【0027】(1)暖房運転開始時のポンプダウン運転
時において圧縮機起動不良により冷媒回収できない事態
が生じても、所定のポンプダウン時間以内に暖冷運転制
御部により暖房運転全停止を行なわせることで、冷媒加
熱運転に入ることを防止し、冷媒不足による冷媒加熱器
の異常温度上昇防止が可能となり冷媒加熱器の耐久性向
上に大きな効果を有する。
【0028】(2)圧縮機内への多量の冷媒寝込みや圧
縮機吐出吸入圧力バランスの不足、圧縮機の機械的ロッ
ク等による圧縮機運転不良時に、過電流検知によって圧
縮機通電を一旦停止し、冷媒寝込みが原因のときは寝込
み解消後圧縮機運転の再トライを、寝込み以外が原因の
時は全運転停止を行なわせることにより、圧縮機モータ
への過電流の連続および断続の無限運転を行なわせない
ため、圧縮機モータ巻線の異常昇温を防止し、巻線劣
化、断線等の損傷を未然に防止でき、圧縮機の保護とし
て大きな効果を有する。
【0029】(3)圧縮機運転不良時に過電流検知によ
り圧縮機運転電流値が所定値以上を第1の設定時間継続
したら圧縮機を一旦停止し、圧縮機停止後第2の設定時
間後圧縮機の再始動を行ない、上記同じ動作を所定回数
繰り返したら、全運転停止を行なう運転制御部を構成す
ることにより、圧縮機モータへの過電流の連続および断
続の無限運転を行なわせないため、圧縮機巻線の異常温
度上昇の防止を行なう効果とともに、過電流検知のため
の所定電流値を小さく設定できるので検知をより容易に
することができ、さらに始動回数が所定回数に達して初
めて運転を中止するので運転中止というユーザーにとっ
ての大きな不具合を必要最小限に抑えることができると
いう効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における暖冷房機のシス
テムブロック図
【図2】本発明の第1の実施例に用いるマイクロコンピ
ュータの処理の流れを示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施例における暖冷房機のシス
テムブロック図
【図4】本発明の第2の実施例に用いるマイクロコンピ
ュータの処理の流れを示すフローチャート
【図5】従来の暖冷房機の構成を示すシステムブロック
【図6】従来の電気回路図
【符号の説明】
1 圧縮機 3 室外熱交換器 4 第1絞り機構 5 第2絞り機構 6 室内熱交換器 12 冷媒加熱器 14 冷媒搬送手段 34 圧縮機加熱用ヒータ 35 圧縮機温度検知手段 36 電流検知部 37 運転制御部 38 第1温度比較部 39 ヒータ制御部 40 電流値比較部 41 圧縮機駆動制御部 42 第2温度比較部 43 暖冷運転制御部 45 第1タイマ 46 第2タイマ 47 カウンタ 48 加熱器温度検知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷房時は圧縮機、室外熱交換器、絞り機
    構、室内熱交換器を順次連結して冷媒回路を構成し、暖
    房時は前記圧縮機以外の冷媒搬送手段、冷媒加熱器、前
    記室内熱交換器とにより冷媒回路を構成し、運転制御部
    を有する暖冷房機において、前記圧縮機には圧縮機加熱
    用ヒータと圧縮機温度検知部および運転電流を検知する
    電流検知部とを設け、前記運転制御部には前記圧縮機加
    熱用ヒータの通電を制御し前記圧縮機温度検知部の温度
    を所定の範囲に保つ第1温度比較部とヒータ制御部、前
    記電流検知部の信号により設定値以上の過電流を検知し
    前記圧縮機の運転を停止する電流値比較部と圧縮機駆動
    制御部、前記圧縮機温度検知部の信号と前記電流検知部
    の信号により圧縮機への冷媒寝込みを判定し暖房および
    冷房運転を中止、異常表示を行なう第2温度比較部と暖
    冷運転制御部と異常表示制御部とを備えた暖冷房機。
  2. 【請求項2】冷媒加熱器に、温度を検知する加熱器温度
    検知部を設け、運転制御部の第2温度比較部により前記
    加熱器温度検知部の温度と圧縮機温度検知部の温度の大
    小を比較し圧縮機への冷媒寝込みを判定する請求項1記
    載の暖冷房機。
  3. 【請求項3】運転制御部に、電流値比較部の信号により
    過電流が第1の設定時間を継続したら圧縮機を一旦停止
    し圧縮機停止後第2の設定時間経過後圧縮機の再始動を
    行なうための第1タイマと第2タイマと、上記動作の繰
    り返し回数を数えるカウンタとを設けた請求項1または
    請求項2記載の暖冷房機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010065958A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Hitachi Appliances Inc 空気調和装置
CN114729765A (zh) * 2019-11-15 2022-07-08 三菱电机株式会社 冷热源单元以及制冷循环装置

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