JP4039773B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷蔵庫や冷凍庫等に使用される冷凍装置に関し、更に詳細には、圧縮機の高圧側または低圧側の異常により停止した圧縮機を、所要時間の経過後に再起動するようにした冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫や冷凍庫等に好適に使用される冷凍装置は、フロン等の冷媒を圧縮する圧縮機と、この圧縮機で圧縮された高圧・高温の気化冷媒の供給を受ける凝縮器と、この凝縮器で凝縮された液化冷媒が供給される膨張弁と、この膨張弁を経て膨張気化した冷媒の供給を受ける蒸発器とを基本的に備えている。そして、蒸発器で熱交換して温度上昇した気化冷媒を前記圧縮機に帰還させ、該冷媒を高圧・高温に圧縮した後に再循環に供するよう構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記冷凍装置では、凝縮器の目詰りや、該凝縮器を強制冷却する冷却ファンの不良等により熱交換が減少して、該凝縮器で高温ガスの放熱がなされないまま吐出されて回路内を循環すると、冷却能力の低下を来たしたり、圧縮機が急激に過熱して焼付き等の故障を発生するおそれがある。また冷凍回路内の詰りにより冷媒の循環が阻害された場合であっても、同様に圧縮機が急激に過熱するおそれがある。
【0004】
そこで従来は、圧縮機の冷媒吐出側(高圧側)の高圧圧力を検出する高圧スイッチが、予め設定された設定圧力以上の高圧圧力を検出(ON作動)したときに、圧縮機の運転を停止して該圧縮機の急激な過熱を防止する対策が採られている。しかるに、高圧スイッチをON/OFF制御して圧縮機の停止と再起動とを行なう場合は、圧縮機の運転が停止すると高圧圧力が直ぐに設定圧力より低下するため、高圧スイッチがOFF作動して圧縮機を再起動させてしまう。すなわち、前述した異常発生の原因が解消しないまま圧縮機の運転が再開すると、再び高圧スイッチによる圧縮機の停止・再起動が行なわれることとなり、短かい時間に圧縮機が発停を繰返して圧縮機に大きな負荷が加わり、圧縮機の各部品の劣化を招いていた。そこで、高圧スイッチのON作動後の圧縮機が再起動するまでの時間をタイマで遅延させることで、圧縮機の劣化を防止することは可能である。しかるに、この場合には高価なタイマを用いるため、コストが嵩むと共に部品点数が多くなる難点が指摘される。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、前述した従来の技術に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、圧縮機が短時間で停止・再起動を繰返すのを低廉な構成で防止して、部品の劣化を防ぐことのできる冷凍装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る冷凍装置は、
冷媒を圧縮する圧縮機と、この圧縮機で圧縮された高圧・高温の気化冷媒の供給を受ける凝縮器と、この凝縮器で凝縮された液化冷媒が供給される減圧手段と、この減圧手段を経て膨張気化した冷媒の供給を受ける蒸発器と、前記圧縮機の高圧圧力または低圧圧力の異常が発生した際に圧縮機の運転を停止させる停止手段と、前記圧縮機の運転を停止して蒸発器の除霜運転を制御する除霜タイマと、前記蒸発器の除霜完了を検知する除霜サーモとを有する冷凍装置において、
記停止手段により圧縮機が停止された場合に、前記除霜タイマの設定時間の経過および前記除霜サーモによる蒸発器の除霜完了の検出により、圧縮機を再起動させる遅延手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本願の別の発明に係る冷凍装置は、
冷媒を圧縮する圧縮機と、この圧縮機で圧縮された高圧・高温の気化冷媒の供給を受ける凝縮器と、この凝縮器で凝縮された液化冷媒が供給される減圧手段と、この減圧手段を経て膨張気化した冷媒の供給を受ける蒸発器と、前記圧縮機の高圧圧力または低圧圧力の異常が発生した際に圧縮機の運転を停止させる停止手段とを備えた冷凍装置において、
前記圧縮機に加わる過負荷を検出して作動することで該圧縮機を停止すると共に、前記過負荷状態が解消されたことを条件に自動復帰して圧縮機を再起動し、前記作動してから自動復帰するまでに所要の遅延時間を有するオーバーロードリレーと、
前記停止手段により圧縮機が停止されたときに作動して、前記オーバーロードリレーを強制的に作動させる保護手段とから構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る冷凍装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0009】
【第1実施例】
図1は、第1実施例に係る冷凍装置の概略構成を示すものであって、圧縮機CMの吐出側から導出した吐出管10は、凝縮器12の入口側に接続され、この凝縮器12から導出した冷媒供給管14は、減圧手段としての膨張弁16を介して冷蔵庫の庫内に配設された蒸発器18の入口側に接続されている。また、蒸発器18の出口側から導出した吸入管20は、前記圧縮機CMの吸入側に接続される。冷蔵庫の庫内に庫内サーモTH1(図2参照)が配設され、該サーモTH1が検出した庫内の温度情報に応じて、前記圧縮機CMの運転制御が行なわれるよう構成される。なお凝縮器12には凝縮器用ファンFM1が併設され、この凝縮器用ファンFM1の回転により強制空冷がなされるようになっている。また庫内には複数の庫内用ファンFM2,FM3が配設され、該ファンFM2,FM3の回転により庫内空気を循環して冷却するよう構成される。
【0010】
図2は、第1実施例に係る冷凍装置の電気制御回路を示すものであって、本願発明に関連する主要構成部分についてのみ説明し、その他の部分については説明を省略する。この回路図において、制御電源母線であるR相とT相の間に、リレーX2と停止手段である高圧スイッチPSとが直列に介挿されると共に、カムタイマ(除霜タイマ)TMのモータMが介挿される。またカムタイマTMの接点aに、R相に接続される遅延手段としてのリレーX1が接続されると共に、カムタイマTMの接点bとリレーX2との間に、該リレーX2と協働する常開接点X2−1aが介挿される。なお、カムタイマTMの接点cは、T相に接続されている。リレーX1とT相との間に、リレーX2と協働する常開接点X2−2aおよび除霜サーモTH2に直列接続されるリレーX1と協働する常開接点X1−aが並列に介挿されている。
【0011】
前記R相と圧縮機CMの端子Aとの間に、スタートキャパシタSCとスタータSRが直列に介挿され、圧縮機CMの端子CとT相の間に、オーバーロードリレーOL、庫内サーモTH1およびリレーX1と協働する常閉接点X1−bが直列に介挿される。またR相と圧縮機CMの端子Aを接続する接続線と、R相と圧縮機CMの端子Mを接続する接続線との間にランキャパシタRCが介挿されている。更に、R相と庫内サーモTH1との間に凝縮器用ファンFM1が介挿される。更にまた、R相とT相の間に、庫内用ファンFM2,FM3が並列に介挿してある。
【0012】
前記カムタイマTMは、電源投入により内蔵のモータMが回転を開始し、冷却時間の積算を行ない、電源投入から予め設定された冷却時間が経過した後に、前記圧縮機CMの運転を停止する除霜運転を行なわせるべく機能するものである。すなわち、電源投入から予め設定された冷却時間が経過すると、接点を「b−c」側から「a−c」側に切換え、この状態で予め設定された除霜時間が経過すると、接点を「a−c」側から「b−c」側に切換えるよう設定されている。また前記庫内サーモTH1は、予め設定された設定温度より庫内温度が低下すると接点を開放し、設定温度より庫内温度が高くなると接点を閉成するよう設定される。また除霜サーモTH2は、前記蒸発器18に所定量の霜が付いたときに接点を閉成し、除霜運転により霜が除去されると接点を開放するよう設定されている。
【0013】
【第1実施例の作用】
次に、第1実施例に係る冷凍装置の作用につき、図3のタイミングチャートを参照して説明する。冷蔵庫の運転のため電源を投入したときには、庫内温度は未だ室温程度に保たれているので、庫内サーモTH1の接点は閉成している。このためリレーX1の常閉接点X1−bを介して圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1が起動して冷凍系の運転を開始する。これにより冷媒は、圧縮機CMで圧縮され凝縮器12で凝縮されて液化し、膨張弁16で減圧されて低温液化冷媒となって蒸発器18に流入し、ここで庫内の空気と熱交換して蒸発し、ガス冷媒となって吸入管20から圧縮機CMに戻るサイクルを反復する。また、前記庫内用ファンFM2,FM3が起動して庫内空気を循環させる。なお、前記カムタイマTMは、接点「b―c」側の状態で、電源投入により内蔵のモータMが回転を開始して冷却時間の積算を行なう。
【0014】
このように庫内を冷却するサイクルが繰返されると、庫内温度が徐々に低下する。そして庫内温度が所定温度より低下すると、これを庫内サーモTH1が検出してその接点を開放することで、圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1の回転は停止される。このように冷凍装置の運転が停止されると、徐々に庫内温度は上昇する。そして庫内温度が庫内サーモTH1の設定温度に達すると、該サーモTH1の接点が閉成して、圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1の運転を再開する。従って蒸発器18に冷媒が循環して、庫内の冷却が再開され、以後はこのサイクルが繰返されることで庫内温度は設定温度の近傍に維持される。
【0015】
前述したように、凝縮器12の目詰り、凝縮器用ファンFM1の不良あるいは冷凍回路内の詰り等の異常により前記圧縮機CMの高圧圧力が設定圧力以上になると、これを前記高圧スイッチPSが検出してその接点を閉じる(ON作動)。これによりリレーX2が励磁され、これと協働する常開接点X2−1a,X2−2aが閉成し、該リレーX2は常開接点X2−1aに接続するカムタイマTMの「b−c」接点を介して自己保持される。またリレーX2の常開接点X2−2aを介してリレーX1が励磁され、これと協働する常閉接点X1−bが開放することで圧縮機CMへの通電が停止され、冷却運転が停止される。なお、リレーX1と協働する常開接点X1−aは閉成する。
【0016】
前記圧縮機CMの運転停止により高圧圧力は設定圧力よりも低下し、前記高圧スイッチPSは接点を開放(OFF作動)するが、前記リレーX2は自己保持されているから、リレーX1もリレーX2の常開接点X2−2aを介して励磁状態を保持している。従って、リレーX1と協働する常閉接点X1−bは開放状態となっているから、圧縮機CMは停止状態に保持されて短時間では再起動されない。
【0017】
冷却運転時は「b―c」側で接続していたカムタイマTMの接点が、所定の冷却時間の経過後に「a―c」側に切換わると、リレーX2が滅勢されて常開接点X2−1a,X2−2aが開放する。なおリレーX1は、カムタイマTMの「a−c」接点を介して励磁状態に保持されるので、依然として圧縮機CMは停止状態に保たれる。また前記蒸発器18に所定量の霜が付着することにより、前記除霜サーモTH2は閉成し、該サーモTH2の接点およびリレーX1の常開接点X1−aを介してもリレーX1は励磁される。
【0018】
前記カムタイマTMの接点が所定の除霜時間の経過後に「b−c」側に切換わるが、このときに除霜サーモTH2が閉成していれば、リレーX1は自己保持され、前記圧縮機CMは再起動しない。そして、除霜サーモTH2が前記蒸発器18の除霜完了を検出して接点を開放すると、リレーX1は滅勢され、これと協働する常閉接点X1−bが閉成することで、前記圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1が再起動されて冷却運転が再開される。なお、蒸発器18の着霜量が少なく、カムタイマTMの接点が「b−c」側に切換わる前に除霜サーモTH2の接点が開放していれば、該カムタイマTMの接点が切換わったときに、圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1が再起動される。
【0019】
すなわち、第1実施例では、高圧スイッチPSにより異常を検出して圧縮機CMを停止した後に、該圧縮機CMを再起動する手段として、除霜運転を制御するカムタイマTMを使用した。これにより圧縮機CMは、異常停止後に実施される除霜運転が完了するまで再起動しないので、短時間で発停が繰返されることによる部品の劣化を防止して使用寿命を長くすることができる。しかも、圧縮機CMの再起動を遅延するための専用のタイマを別途設ける必要はないので、部品点数を少なくしてコストを低減し得る利点を有する。
【0020】
【第1実施例の変形例】
図4〜図9は、第1実施例の変形例を示すものであって、第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。すなわち、図4および図5に示す第1の変形例では、その電気制御回路(図4)に示す如く、リレーX2と協働する常閉接点X2−bとT相との間に、庫内用ファンFM2,FM3を並列に介挿し、前記高圧スイッチPSによる圧縮機CMの異常停止時(リレーX2の励磁状態)に、庫内用ファンFM2,FM3を停止して庫内での温度上昇を抑えるようにしたものである。
【0021】
図6および図7に示す第2の変形例は、図2に示す電気制御回路において、R相とT相の間に、更にリレーX2と協働する常閉接点X2−bと発光体としての蛍光灯Lとを直列に接続したものであって、この第2の変形例では、正常運転中(リレーX2の滅勢状態)は点灯(ON)している蛍光灯Lを、前記リレーX2が励磁されることにより消灯(OFF)することで、冷凍装置の異常を作業者に覚知させることができる。また図8および図9に示す第3の変形例は、図4に示す第1の変形例の電気制御回路において、庫内用ファンFM2,FM3に更に蛍光灯Lを並列に接続したものであって、リレーX2の滅勢および励磁に応じて、庫内用ファンFM2,FM3の運転・停止および蛍光灯Lの点灯・消灯を制御して、庫内での温度上昇を抑えると共に、冷凍装置の異常を作業者に覚知させることができるものである。
【0022】
なお、第1実施例およびその各変形例において、前記庫内用ファンFM2,FM3を凝縮器用ファンFM1と直列に接続し、両庫内用ファンFM2,FM3を凝縮器用ファンFM1と同様に制御するようにしてもよい。また蛍光灯Lは、リレーX2の滅勢時に点灯状態で励磁時に点滅状態に変える制御、あるいは消灯状態から点灯状態に変える制御としてもよい。更には、冷凍装置の異常を作業者に覚知させる手段は、蛍光灯Lに代えてブザー等の警報手段を用いることも可能である。
【0023】
【第2実施例】
図10は、第2実施例に係る冷凍装置の電気制御回路を示すものである。この回路図において、制御電源母線であるR相とT相の間に、保護手段として機能するリレーX2と停止手段である高圧スイッチPSとが直列に介挿されると共に、カムタイマ(除霜タイマ)TMのモータMが介挿される。またカムタイマTMの接点aに、R相に接続されるリレーX1が接続されると共に、カムタイマTMの接点cは、T相に接続されている。リレーX1とT相との間に、除霜サーモTH2とリレーX1と協働する常開接点X1−aとが直列に介挿される。
【0024】
前記R相と圧縮機CMの端子Aとの間に、スタートキャパシタSC、スタータSRおよびリレーX2と協働する常閉接点X2−1bが直列に介挿され、圧縮機CMの端子CとT相の間に、オーバーロードリレーOL、庫内サーモTH1およびリレーX1と協働する常閉接点X1−bが直列に介挿される。またR相と圧縮機CMの端子Aを接続する接続線と、R相と圧縮機CMの端子Mを接続する接続線との間には、前記常閉接点X2−1bよりR相側にランキャパシタRCが介挿されると共に、常閉接点X2−1bよりT相側にリレーX2と協働する常開接点X2−aが介挿される。更に、R相と庫内サーモTH1との間に凝縮器用ファンFM1が介挿される。更にまた、R相とT相の間に、庫内用ファンFM2,FM3が並列に介挿される。
【0025】
前記オーバーロードリレーOLは、前記圧縮機CMに配設されて、該圧縮機CMの温度と電流を感知するタイプであって、圧縮機CMの過負荷運転や大電流が流れることで異常過熱した際に、これを検出して圧縮機CMを停止する保護装置である。このオーバーロードリレーOLは、圧縮機CMの温度低下により自動復帰(接点を閉成)するため、圧縮機CMの異常を検出して作動(接点を開放)してから自動復帰するまでに所要の遅延時間を有する特性を備える。これは、圧縮機CMの熱およびオーバーロードリレーOL自体の熱により、短時間では自動復帰する温度に達しないからである。そして、第2実施例では、このオーバーロードリレーOLの特性を利用し、前記高圧スイッチPSにより圧縮機CMが異常停止した後の再起動までの遅延を、該リレーOLを強制的に作動することで行なうよう構成したものである。なお、前記庫内サーモTH1、除霜サーモTH2およびカムタイマTM等の設定は、前記第1実施例と同じである。
【0026】
【第2実施例の作用】
次に、第2実施例に係る冷凍装置の作用につき、図11のタイミングチャートを参照して説明する。冷蔵庫の運転のため電源を投入したときには、庫内温度は未だ室温程度に保たれているので、庫内サーモTH1の接点は閉成している。このためリレーX1の常閉接点X1−bを介して圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1が起動して冷凍系の運転を開始する。これにより冷媒は、圧縮機CM→凝縮器12→膨張弁16→蒸発器18→圧縮機CMの順で循環するサイクルを反復する。また、前記庫内用ファンFM2,FM3が起動して庫内空気を循環させる。そして、前述したと同様に、前記庫内サーモTH1の温度情報に応じて冷凍装置の運転が制御されて、庫内温度は設定温度の近傍に維持される。なお、前記カムタイマTMは、接点「b―c」側の状態で、電源投入により内蔵のモータMが回転を開始して冷却時間の積算を行なう。
【0027】
前述したように、凝縮器12の目詰り、凝縮器用ファンFM1の不良あるいは冷凍回路内の詰り等の異常により、前記圧縮機CMの高圧圧力が設定圧力以上になると、これを前記高圧スイッチPSが検出してその接点を閉じる(ON作動)。これによりリレーX2が励磁され、これと協働する常開接点X2−aが閉成すると共に常閉接点X2−1bが開放して圧縮機CMが停止される。また、常開接点X2−aが閉成することで、前記ランキャパシタRCが短絡して圧縮機CMに大電流が流れる。これにより、数秒後に圧縮機CMが過熱し、これを前記オーバーロードリレーOLが検出して接点を開放作動し、圧縮機CMを異常停止状態に保持する。
【0028】
前記圧縮機CMの運転停止により高圧圧力は設定圧力よりも低下し、前記高圧スイッチPSが接点を開放(OFF作動)することにより、前記リレーX2は滅勢される。このとき、前記オーバーロードリレーOLが自動復帰(閉成状態)していれば、圧縮機CMは再起動されるが、前述したように、オーバーロードリレーOLは作動してから自動復帰するまでに要する時間は長く、通常は高圧スイッチPSがOFF作動するまでには自動復帰していない。従って、圧縮機CMは停止状態に保持され、短時間で再起動されることはない。そして、前記オーバーロードリレーOLが自動復帰して接点を閉成すると、前記圧縮機CMおよび凝縮器用ファンFM1が再起動されて冷却運転が再開される。
【0029】
すなわち、第2実施例では、高圧スイッチPSにより異常を検出して圧縮機CMを停止した後に、該圧縮機CMを再起動する手段として、圧縮機CMに付帯するオーバーロードリレーOLの特性を利用した。これにより、圧縮機CMが異常停止後に直ぐに再起動しないので、短時間で発停が繰返されることによる部品の劣化を防止して使用寿命を長くすることができる。しかも、圧縮機CMの遅延用の専用タイマを別途設ける必要はないので、部品点数を少なくしてコストを低減し得る利点を有する。
【0030】
【第2実施例の変形例】
図12〜図17は、第2実施例の変形例を示すものであって、第2実施例と異なる部分についてのみ説明する。図12および図13に示す第1の変形例は、前述した第1実施例の図4に示す第1の変形例の電気制御回路と同様に、リレーX2と協働する常閉接点X2−2bとT相との間に、庫内用ファンFM2,FM3を並列に介挿し、前記高圧スイッチPSによる圧縮機CMの異常停止時(リレーX2の滅勢状態)に、庫内用ファンFM2,FM3を停止して庫内での温度上昇を抑えるようにしたものである。また図14および図15に示す第2の変形例は、前述した第1実施例の図6に示す第2の変形例の電気制御回路と同様に、リレーX2と協働する常閉接点X2−2bに蛍光灯Lを直列に接続したものである。この第2の変形例によれば、正常運転中(リレーX2の滅勢状態)は点灯している蛍光灯Lを、前記リレーX2が励磁されることにより消灯することで、冷凍装置の異常を作業者に覚知させることができる。
【0031】
更に、図16および図17に示す第3の変形例は、前述した第1実施例の図8に示す第3の変形例の電気制御回路と同様に、リレーX2と協働する常閉接点X2−2bとT相との間に、庫内用ファンFM2,FM3および蛍光灯Lを並列に介挿し、前記高圧スイッチPSによる圧縮機CMの異常停止時に、庫内用ファンFM2,FM3を停止して庫内での温度上昇を抑えると共に、蛍光灯Lを点灯状態から消灯状態として冷凍装置の異常を作業者に覚知させるようにしたものである。
【0032】
なお、第2実施例およびその各変形例において、前記庫内用ファンFM2,FM3を凝縮器用ファンFM1と直列に接続し、両庫内用ファンFM2,FM3を凝縮器用ファンFM1と同様に制御するようにしてもよい。また、冷凍装置の異常を作業者に覚知させる蛍光灯Lの制御や代替手段に関しては、前述した変更例が適用し得る。
【0033】
【変更例】
前述した実施例では、圧縮機の高圧側の異常を検出して圧縮機の運転を制御する場合につき説明したが、本願はこれに限定されるものでなく、圧縮機の低圧側の異常を検出して圧縮機の運転を制御する場合にも採用し得る。すなわち、例えば冷媒が不足すると、前記蒸発器から帰還する冷媒の圧力(低圧圧力)が低下するので、圧縮機の冷媒吸入側(低圧側)に低圧スイッチを配設し、該スイッチにより低圧圧力の低下を検出して圧縮機を停止する制御を行なう場合に、前述した第1または第2実施例の構成を採用すれば、圧縮機の短時間での発停を防止することができる。
【0034】
また、前記第1実施例における除霜運転では、圧縮機の運転を停止して霜を自然除霜するようにしたが、前記蒸発器にヒータを配設し、除霜運転に際して該ヒータに通電して積極的に霜を除霜するようにしてもよい。あるいは、蒸発器に近接して送風ファンを設け、除霜運転に際して該ファンを回転して蒸発器に風を吹付けて積極的に霜を除霜する構成も採用可能である。更に、除霜タイマとしては、実施例のカムタイマに限定されるものでなく、各種のタイマを選択して使用することができる。また減圧手段としては膨張弁に限らず、キャピラリーチューブ等も採用し得る。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る冷凍装置によれば、圧縮機の高圧側または低圧側での異常により該圧縮機を停止した場合において、圧縮機が短時間で停止・再起動を繰返すのを、高価な専用タイマを設けることなく防止するようにした。すなわち、短時間での発停が繰返されることに起因する圧縮機の各部品の劣化を防ぐことができる冷凍装置を低廉で提供し得る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る冷凍装置の概略構成図である。
【図2】 第1実施例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図3】 第1実施例に係る冷凍装置の異常発生時のタイミングチャート図である。
【図4】 第1実施例の第1の変形例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図5】 図4に示す第1の変形例に係る冷凍装置の異常発生時のタイミングチャート図である。
【図6】 第1実施例の第2の変形例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図7】 図6に示す第2の変形例における異常発生時のタイミングチャート図である。
【図8】 第1実施例の第3の変形例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図9】 図8に示す第3の変形例における異常発生時のタイミングチャート図である。
【図10】 本発明の第2実施例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図11】 第2実施例に係る冷凍装置の異常発生時のタイミングチャート図である。
【図12】 第2実施例の第1の変形例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図13】 図12に示す第1の変形例における異常発生時のタイミングチャート図である。
【図14】 第2実施例の第2の変形例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図15】 図14に示す第2の変形例における異常発生時のタイミングチャート図である。
【図16】 第2実施例の第3の変形例に係る冷凍装置の電気制御回路図である。
【図17】 図16に示す第3の変形例における異常発生時のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
12 凝縮器,16 膨張弁(減圧手段),18 蒸発器,CM 圧縮機
リレー(遅延手段),X リレー(保護手段)
PS 高圧スイッチ(停止手段),TM カムタイマ(除霜タイマ)
OL オーバーロードリレー,TH 除霜サーモ

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(CM)と、この圧縮機(CM)で圧縮された高圧・高温の気化冷媒の供給を受ける凝縮器(12)と、この凝縮器(12)で凝縮された液化冷媒が供給される減圧手段(16)と、この減圧手段(16)を経て膨張気化した冷媒の供給を受ける蒸発器(18)と、前記圧縮機(CM)の高圧圧力または低圧圧力の異常が発生した際に圧縮機(CM)の運転を停止させる停止手段(PS)と、前記圧縮機 (CM) の運転を停止して蒸発器 (18) の除霜運転を制御する除霜タイマ (TM) と、前記蒸発器 (18) の除霜完了を検知する除霜サーモ (TH 2 ) とを有する冷凍装置において、
    記停止手段(PS)により圧縮機(CM)が停止された場合に、前記除霜タイマ(TM)の設定時間の経過および前記除霜サーモ (TH 2 ) による蒸発器 (18) の除霜完了の検出により、圧縮機(CM)を再起動させる遅延手段(X)を設けた
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機(CM)と、この圧縮機(CM)で圧縮された高圧・高温の気化冷媒の供給を受ける凝縮器(12)と、この凝縮器(12)で凝縮された液化冷媒が供給される減圧手段(16)と、この減圧手段(16)を経て膨張気化した冷媒の供給を受ける蒸発器(18)と、前記圧縮機(CM)の高圧圧力または低圧圧力の異常が発生した際に圧縮機(CM)の運転を停止させる停止手段(PS)とを備えた冷凍装置において、
    前記圧縮機(CM)に加わる過負荷を検出して作動することで該圧縮機(CM)を停止すると共に、前記過負荷状態が解消されたことを条件に自動復帰して圧縮機(CM)を再起動し、前記作動してから自動復帰するまでに所要の遅延時間を有するオーバーロードリレー(OL)と、
    前記停止手段(PS)により圧縮機(CM)が停止されたときに作動して、前記オーバーロードリレー(OL)を強制的に作動させる保護手段(X2)とから構成した
    ことを特徴とする冷凍装置。
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