JPH06123397A - 低温タンクのメンブレンの溶接歪防止構造 - Google Patents

低温タンクのメンブレンの溶接歪防止構造

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JPH06123397A
JPH06123397A JP4297908A JP29790892A JPH06123397A JP H06123397 A JPH06123397 A JP H06123397A JP 4297908 A JP4297908 A JP 4297908A JP 29790892 A JP29790892 A JP 29790892A JP H06123397 A JPH06123397 A JP H06123397A
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JP
Japan
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membrane
low temperature
welding
welding distortion
temperature tank
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Pending
Application number
JP4297908A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nose
吉弘 能勢
Hidenori Suzuki
英憲 鈴木
Takahiro Shimamura
恭弘 嶋村
Kenji Nakayama
憲治 中山
Yoshiro Mizoguchi
良郎 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンブレンの溶接時に溶接歪が発生すること
がなく外観を損ねることのない低温タンクのメンブレン
の溶接歪防止構造を提供すること。 【構成】 メンブレン4とメンブレン取付金物10との
溶接部11の付近のメンブレン4上に突状のひだ21を
形成して、このひだ21によってメンブレン4の剛性を
高めるとともに、溶接歪を吸収させるようにする。これ
により、溶接歪で外観を損ねること無く、メンブレン4
とメンブレン取付金物10とを溶接できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LNG(液化天然ガ
ス)などが貯蔵される低温タンクの躯体にメンブレンを
取付けるための溶接部に発生する歪を防止する低温タン
クのメンブレンの溶接歪防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNGなどの低温液を貯蔵する低温タン
クの形式の一つにメンブレン式の地下タンクがある。
【0003】このメンブレン式の地下タンクは、図3
(a)に示すように、地面1に掘削した穴の内側にコン
クリート躯体2を構築し、このコンクリート躯体2の内
面に断熱材3を介してステンレスなどの2mm程度の薄板
で形成されたメンブレン4を取付けて気密構造の内槽と
するとともに、これらの上部を屋根5で覆って密閉構造
となっている。
【0004】このような地下タンクの側部のメンブレン
4には、図3(b)に同図(a)中のA部を拡大して示
すように、低温液の貯蔵による熱収縮に対応できるよう
にひだ(コルゲーション)6が上下・左右に一定間隔で
形成されるとともに、上下のひだと左右のひだが交差す
る部分には、十字状のひだ(コルゲーション)7が形成
してあり、通常上下の長さが7〜8m程度の長尺に成形
したブロックをコンクリート躯体2に取付けるようにし
ている。
【0005】このような側部のメンブレン4のコンクリ
ート躯体2への取付けは、図4に示すように、予めコン
クリート躯体2に雌ねじ部8aを備えたアンカー8をボ
ルト9で固定して断熱材3の中に埋めておく一方、側部
のメンブレン4には、その上下・左右のひだ6で囲まれ
た部分の中央部にそれぞれ貫通孔4aを形成しておき、
側部のメンブレン4の貫通孔4aを塞ぐようにメンブレ
ン取付金物10をアンカー8の雌ねじ部8aにねじ込ん
だ後、メンブレン取付金物10の周囲とメンブレン4と
を溶接して溶接部11を形成して密閉するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この側部のメンブレン
4の取付けの際、メンブレン取付金物10とメンブレン
4とを溶接すると、2mm程度の薄板であるメンブレン4
の溶接部11の付近に溶接歪が生じ、それ自体は強度上
など低温タンクとしての機能上は全く問題はないが、外
観を損なうなどの問題がある。
【0007】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、メンブレンを溶接して取付ける場
合に溶接歪が発生することがなく外観を損ねることのな
い低温タンクのメンブレンの溶接歪防止構造を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する問
題点を解決するため、この発明の低温タンクのメンブレ
ンの溶接歪防止構造は、熱変形吸収用のひだが上下・左
右に形成されたメンブレンのひだで囲まれた中央部に貫
通孔を形成し、低温タンクの躯体に取付けた雌ねじ部に
貫通孔を塞ぐメンブレン取付金物をねじ込んでメンブレ
ンを取付けるとともに、このメンブレン取付金物の周囲
とメンブレンとを溶接する低温タンクのメンブレンの溶
接構造において、メンブレンとメンブレン取付金物の溶
接部の付近のメンブレン上に溶接歪を吸収する突状のひ
だをこの溶接部を囲むように配置形成したことを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】この低温タンクのメンブレンの溶接歪防止構造
によれば、メンブレンとメンブレン取付金物との溶接部
の付近のメンブレン上に突状のひだを形成するようにし
ており、このひだによってメンブレンフラット部の剛性
を高めるとともに、溶接歪を吸収させるようにしてい
る。
【0010】これにより、溶接歪で外観を損ねること無
く、メンブレンとメンブレン取付金物とを溶接すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1(a),(b)はこの発明の低温タ
ンクのメンブレンの溶接歪防止構造の一実施例にかかる
正面図およびB−B断面図であり、既に説明した図3お
よび図4と同一部分には同一記号が記してある。
【0012】この低温タンクのメンブレンの溶接歪防止
構造20では、地下タンクの側部のメンブレン4の上下
・左右に一定間隔で形成される熱変形吸収用のひだ(コ
ルゲーション)6の中央部に、コンクリート躯体2のア
ンカー8に取付けるための貫通孔4aが形成されるのは
これまでと同様であるが、この貫通孔4aの付近で、メ
ンブレン取付金物10のメンブレン4との溶接部11よ
り外側に位置して、メンブレン4に溶接歪吸収用のひだ
21が形成してある。
【0013】この溶接歪吸収用のひだ21は低温タンク
の内側に突き出す突状とされ、その高さはメンブレン4
の熱変形吸収用に形成するひだ6(たとえば高さが80
mm程度で、すそ幅が160mm程度)に比べて小さく、た
とえば高さが20mm程度で、すそ幅が30mm程度として
ある。
【0014】そして、この溶接歪吸収用のひだ21は、
この実施例では、メンブレン4の貫通孔4aと同心状に
円形に形成してあり、たとえばメンブレン取付金物10
の直径を125mmとした場合に、ひだ21の直径が30
0mm程度としてある。
【0015】なお、他の構造は、これまでのメンブレン
の溶接構造と同一であるので、説明は省略する。
【0016】このような低温タンクのメンブレンの溶接
歪防止構造によれば、メンブレン4のメンブレン取付金
物10との溶接部11の付近に円形のひだ21が形成し
てあるので、溶接の際に発生する歪がこのひだ21で吸
収され、メンブレン4が変形したり、外観が損なわれる
ことがなくなる。
【0017】また、メンブレン4にひだ21を形成する
ことにより、メンブレン4の貫通孔4aの周囲の溶接部
11付近の剛性が高まり、これによっても溶接歪の発生
を防止できる。
【0018】このようなひだ21の効果を確認するた
め、次のような実験を行った。
【0019】まず、上下の熱変形吸収用のひだ6の間隔
を2000mm、左右のひだ6の間隔を2300mmとした
メンブレン4の中央部に貫通孔4aを形成するととも
に、同心状に直径が300mm、高さが20mm、すそ幅が
30mmの溶接歪吸収用のひだ21を形成した。
【0020】このメンブレン4の貫通孔4aに直径が1
25mmのメンブレン取付金物10を取付けてアンカー8
に固定した後、その周囲を溶接した。この状態では、溶
接歪によるメンブレン4の変形などが観察されなかっ
た。
【0021】この後、メンブレン4に低温タンクに低温
液を貯蔵した場合に相当する圧力を加えた状態で観察す
るため、メンブレン4の裏側を真空状態にして1000
mmAq程度にした。
【0022】この状態でメンブレン4の機能上何等問題
がないことが確認された。
【0023】次に、この発明の他の実施例について、図
2(a)、(b)、(c)により説明する。これら実施
例では、メンブレン4の溶接部11付近に形成する溶接
歪防止用のひだ22,23,24の形状がそれぞれ変え
てあり、ひだ22は貫通孔4aを中心に放射状に長い突
状のひだ22が配置してある。
【0024】また、ひだ23はデインプル状の突起を多
数配置することでひだ21,22等と同等の機能を与え
るようにしたものである。
【0025】さらに、ひだ24は上下左右の熱変形吸収
用のひだ6と平行な長い突起を形成してひだ24とした
ものである。
【0026】このようなひだ22,23,24を形成す
ることによってメンブレン4の剛性が高まるとともに、
メンブレン4にメンブレン取付金物10を溶接した場合
の溶接歪をこれらひだ22,23,24によって吸収す
ることができる。
【0027】なお、この発明は上記実施例に限定するも
のでなく、この発明の要旨を変更しない範囲で各構成要
素に変更を加えるようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明の低温タンクのメンブレンの溶接歪防
止構造によれば、メンブレンとメンブレン取付金物との
溶接部の付近のメンブレン上に突状のひだを形成するよ
うにしたので、このひだによってメンブレンの剛性を高
めるとともに、溶接歪を吸収することができる。
【0029】これにより、溶接歪で外観を損ねること無
く、メンブレンとメンブレン取付金物とを溶接すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の低温タンクのメンブレンの溶接歪防
止構造の一実施例にかかる正面図およびB−B断面図で
ある。
【図2】この発明の低温タンクのメンブレンの溶接歪防
止構造の他の実施例にかかる正面図である。
【図3】地下タンクの断面図および同図(a)中のA部
の拡大図である。
【図4】従来のメンブレンの取付状態の断面図である。
【符号の説明】
2 コンクリート躯体 3 断熱材 4 メンブレン 4a 貫通孔 6 熱変形吸収用のひだ(コルゲーション) 7 十字状のひだ(コルゲーション) 8 アンカー 8a 雌ねじ部 9 ボルト 10 メンブレン取付金物 11 溶接部 20 低温タンクのメンブレンの溶接歪防止構造 21 溶接歪防止用のひだ 22〜24 溶接歪防止用のひだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 憲治 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 溝口 良郎 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変形吸収用のひだが上下・左右に形成
    されたメンブレンのひだで囲まれた中央部に貫通孔を形
    成し、低温タンクの躯体に取付けた雌ねじ部に貫通孔を
    塞ぐメンブレン取付金物をねじ込んでメンブレンを取付
    けるとともに、このメンブレン取付金物の周囲とメンブ
    レンとを溶接する低温タンクのメンブレンの溶接構造に
    おいて、メンブレンとメンブレン取付金物の溶接部の付
    近のメンブレン上に溶接歪を吸収する突状のひだを該溶
    接部を囲むように配置形成したことを特徴とする低温タ
    ンクのメンブレンの溶接歪防止構造。
JP4297908A 1992-10-09 1992-10-09 低温タンクのメンブレンの溶接歪防止構造 Pending JPH06123397A (ja)

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JP (1) JPH06123397A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150028897A (ko) * 2013-09-06 2015-03-17 대우조선해양 주식회사 극저온 유체 저장용 탱크의 멤브레인
JP2015096756A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 株式会社Ihi 低温タンク
KR20230173864A (ko) * 2022-06-20 2023-12-27 케이씨엘엔지테크 주식회사 액화가스 화물창 및 그 시공방법

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JP2015096756A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 株式会社Ihi 低温タンク
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