JPH06122617A - 口腔衛生用品組成物 - Google Patents
口腔衛生用品組成物Info
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- JPH06122617A JPH06122617A JP4298178A JP29817892A JPH06122617A JP H06122617 A JPH06122617 A JP H06122617A JP 4298178 A JP4298178 A JP 4298178A JP 29817892 A JP29817892 A JP 29817892A JP H06122617 A JPH06122617 A JP H06122617A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 抗菌性を有する金属、特に銀、銅、亜鉛、白
金より選ばれた金属をセラミックスに担持させた抗菌性
セラミックスを薬効成分として配合させた口腔衛生用品
組成物。 【効果】 熱に強く、長期間抗菌性を保持し、担持され
た抗菌性金属が水中に溶出することがないので安全であ
る。
金より選ばれた金属をセラミックスに担持させた抗菌性
セラミックスを薬効成分として配合させた口腔衛生用品
組成物。 【効果】 熱に強く、長期間抗菌性を保持し、担持され
た抗菌性金属が水中に溶出することがないので安全であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌作用を有する口腔
衛生用品組成物に関するものである。
衛生用品組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】口腔衛生用品として、うがい剤、歯磨き
など各種の薬剤が使用されており、これらは一般に、薬
効成分として、抗炎症、収れん、抗菌、歯牙着色除去、
口臭除去、虫歯予防、抗酵素、歯槽膿漏予防などの薬剤
を含んでいる。例えば、歯磨きには、液、粉、潤製、練
などの種類があり、研磨剤、発泡剤、粘結剤、湿潤剤、
甘味剤、香料などを、その種類に応じ、適宜配合比を変
えて配合しているが、いずれも薬効成分として、パラベ
ン、クロルヘキシジン、ヒノキチオール、アミノカプロ
ン酸などの防腐剤、抗菌剤を含むものが多い。これらの
防腐剤、抗菌剤は、有機物質であるため熱に弱く、又水
に溶解するものが多い。従ってこれらを配合した薬剤
は、熱加工が困難であり、又水の存在でその濃度が薄め
られて充分な防腐、抗菌性を示さなくなり、場合によっ
ては使用する水の性質により分解を生じ、長期間の保存
に耐えない場合が発生する。従って熱処理しても、その
効果を失わず、水の存在でも変質しない長期間有効な抗
菌剤が開発されれば、口腔衛生用品として広い範囲への
利用が可能と考えられる。
など各種の薬剤が使用されており、これらは一般に、薬
効成分として、抗炎症、収れん、抗菌、歯牙着色除去、
口臭除去、虫歯予防、抗酵素、歯槽膿漏予防などの薬剤
を含んでいる。例えば、歯磨きには、液、粉、潤製、練
などの種類があり、研磨剤、発泡剤、粘結剤、湿潤剤、
甘味剤、香料などを、その種類に応じ、適宜配合比を変
えて配合しているが、いずれも薬効成分として、パラベ
ン、クロルヘキシジン、ヒノキチオール、アミノカプロ
ン酸などの防腐剤、抗菌剤を含むものが多い。これらの
防腐剤、抗菌剤は、有機物質であるため熱に弱く、又水
に溶解するものが多い。従ってこれらを配合した薬剤
は、熱加工が困難であり、又水の存在でその濃度が薄め
られて充分な防腐、抗菌性を示さなくなり、場合によっ
ては使用する水の性質により分解を生じ、長期間の保存
に耐えない場合が発生する。従って熱処理しても、その
効果を失わず、水の存在でも変質しない長期間有効な抗
菌剤が開発されれば、口腔衛生用品として広い範囲への
利用が可能と考えられる。
【０００３】一方、ある種の金属、そのイオン又はその
塩が強い抗菌性を有することは古くから知られており、
この性質を利用した抗菌剤が種々考案されている。これ
らの物質は無機物質であり、熱に、強く、少量で抗菌性
を示すが、有機物質への分散、配合に難があり、水に溶
解して流出し、思わぬ害を及ぼすことが多いため、その
用途が限定されていた。
塩が強い抗菌性を有することは古くから知られており、
この性質を利用した抗菌剤が種々考案されている。これ
らの物質は無機物質であり、熱に、強く、少量で抗菌性
を示すが、有機物質への分散、配合に難があり、水に溶
解して流出し、思わぬ害を及ぼすことが多いため、その
用途が限定されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来、口腔衛生用品に
使用されている防腐剤、抗菌剤はいずれも有機物質であ
るため、前記のような欠点を有している。本発明は熱処
理、及び水の存在でも変質することがなく、又水中に溶
出することがないので、安全に、長期間効力を保持する
抗菌剤を配合した口腔衛生用組成物、即ち熱処理及び水
の存在によっても抗菌力を変化しない口腔衛生用組成物
を提供することを課題としている。
使用されている防腐剤、抗菌剤はいずれも有機物質であ
るため、前記のような欠点を有している。本発明は熱処
理、及び水の存在でも変質することがなく、又水中に溶
出することがないので、安全に、長期間効力を保持する
抗菌剤を配合した口腔衛生用組成物、即ち熱処理及び水
の存在によっても抗菌力を変化しない口腔衛生用組成物
を提供することを課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】抗菌性の金属、金属イオ
ン、又は金属塩は、少量で強い抗菌性を示すが、前記の
ような欠点を有しているので、口腔衛生用組成物には使
用されていなかった。そこで、それらの口腔衛生用品へ
の応用を種々検討した結果、抗菌性を有する金属、金属
イオン又は金属塩をセラミックスに担持させた抗菌性セ
ラミックスは、熱に安定で、抗菌性金属、金属イオン又
は金属塩が水中に溶出することがなく、有機物質への分
散、配合も容易であるので、抗菌性セラミックスを配合
させた口腔衛生用品は、前記課題を解決する口腔衛生用
組成物であることを認めた。
ン、又は金属塩は、少量で強い抗菌性を示すが、前記の
ような欠点を有しているので、口腔衛生用組成物には使
用されていなかった。そこで、それらの口腔衛生用品へ
の応用を種々検討した結果、抗菌性を有する金属、金属
イオン又は金属塩をセラミックスに担持させた抗菌性セ
ラミックスは、熱に安定で、抗菌性金属、金属イオン又
は金属塩が水中に溶出することがなく、有機物質への分
散、配合も容易であるので、抗菌性セラミックスを配合
させた口腔衛生用品は、前記課題を解決する口腔衛生用
組成物であることを認めた。
【０００６】本発明に使用する抗菌性金属、金属イオン
又は金属塩は、例えば、銅、水銀、鉄、鉛、錫、銀、亜
鉛、白金などのように、従来から抗菌性を有すると知ら
れている金属、金属イオン、又は金属塩であれば、いか
なるものでも使用可能であるが、その抗菌性及び取扱い
を考えると、銀、銅、亜鉛、白金及びそれらの混合物か
らえらぶことが好ましい。
又は金属塩は、例えば、銅、水銀、鉄、鉛、錫、銀、亜
鉛、白金などのように、従来から抗菌性を有すると知ら
れている金属、金属イオン、又は金属塩であれば、いか
なるものでも使用可能であるが、その抗菌性及び取扱い
を考えると、銀、銅、亜鉛、白金及びそれらの混合物か
らえらぶことが好ましい。
【０００７】又、これらの抗菌性金属、金属イオン、金
属塩を担持させる担体としてのセラミックスは、例え
ば、ケイ酸塩類、セメント、耐火用剤、人工鉱物、無機
イオン交換体、吸着剤など、多孔性で、吸着、イオン交
換性を有し、従来からセラミックスに分類され人体に安
全なものから適宜選択使用できるが、リン酸塩系化合
物、ゼオライト、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウ
ム、ジルコニア、酸化チタン、ケイ酸亜鉛などが好まし
く、リン酸塩系化合物としては、リン酸ジルコニウム、
リン酸亜鉛、リン酸３カルシウム、ハイドロキシアパタ
イト、リン酸水素カルシウム、或はピロリン酸カルシウ
ムが好ましいと云える。
属塩を担持させる担体としてのセラミックスは、例え
ば、ケイ酸塩類、セメント、耐火用剤、人工鉱物、無機
イオン交換体、吸着剤など、多孔性で、吸着、イオン交
換性を有し、従来からセラミックスに分類され人体に安
全なものから適宜選択使用できるが、リン酸塩系化合
物、ゼオライト、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウ
ム、ジルコニア、酸化チタン、ケイ酸亜鉛などが好まし
く、リン酸塩系化合物としては、リン酸ジルコニウム、
リン酸亜鉛、リン酸３カルシウム、ハイドロキシアパタ
イト、リン酸水素カルシウム、或はピロリン酸カルシウ
ムが好ましいと云える。
【０００８】抗菌性を有する金属塩の水溶液に、担体と
なるセラミックスを添加し、要すれば加温して、充分に
攪拌し、金属塩を吸着又はイオン交換によりセラミック
スに担持させる。えられたセラミックスを濾別採取し、
充分に水洗して付随する金属塩を除き、乾燥、粉砕して
抗菌性セラミックスとして使用する。又、えられた乾燥
物を高温、例えば８００℃以上、に焼成し、粉砕して使
用することも可能である。焼成により担持された金属と
セラミックスとの結合が強化され、担持された金属の水
中への溶出は更に減少される。セラミックスに担持させ
る抗菌性金属の量は、使用する抗菌性金属塩の種類、処
理液の濃度、セラミックスの種類、処理温度により適宜
選択することが可能であるが、担持量が少なすぎると抗
菌力が低下し、多すぎるとセラミックスと結合せず、遊
離の状態で存在する可能性があるので、抗菌性金属の担
持量は、セラミックスに対し、重量で３０％以下、好ま
しくは0.０００１〜５％程度に調整する。えられた抗菌
性セラミックスは、熱に強く、水に対する金属の溶出量
も数ppb以下で、長期間抗菌性を保持し、安全に使用さ
れ、少量の配合で充分に抗菌力を発揮する。
なるセラミックスを添加し、要すれば加温して、充分に
攪拌し、金属塩を吸着又はイオン交換によりセラミック
スに担持させる。えられたセラミックスを濾別採取し、
充分に水洗して付随する金属塩を除き、乾燥、粉砕して
抗菌性セラミックスとして使用する。又、えられた乾燥
物を高温、例えば８００℃以上、に焼成し、粉砕して使
用することも可能である。焼成により担持された金属と
セラミックスとの結合が強化され、担持された金属の水
中への溶出は更に減少される。セラミックスに担持させ
る抗菌性金属の量は、使用する抗菌性金属塩の種類、処
理液の濃度、セラミックスの種類、処理温度により適宜
選択することが可能であるが、担持量が少なすぎると抗
菌力が低下し、多すぎるとセラミックスと結合せず、遊
離の状態で存在する可能性があるので、抗菌性金属の担
持量は、セラミックスに対し、重量で３０％以下、好ま
しくは0.０００１〜５％程度に調整する。えられた抗菌
性セラミックスは、熱に強く、水に対する金属の溶出量
も数ppb以下で、長期間抗菌性を保持し、安全に使用さ
れ、少量の配合で充分に抗菌力を発揮する。
【０００９】抗菌性セラミックスは出来るだけ微粉砕さ
れ、口腔衛生用品に従来使用されていた抗菌剤の代りに
使用される。その使用量は従来の抗菌剤使用量に準じて
決められ、常法により口腔衛生用品に配合することがで
きる。然しながら、抗菌力は担持された抗菌性金属の量
により決定されるので、多量の抗菌性金属を担持させた
抗菌性セラミックスを使用する場合は、従来の抗菌剤よ
り少量の使用で充分に抗菌性を保持でき、又セラミック
スの種類によっては、歯磨きの研磨剤としてそのまゝ使
用することも可能である。このようにしてえられた抗菌
性セラミックスを含有する口腔衛生用品は熱処理が可能
であり、水中に抗菌性金属を溶出することもなく、安全
に長期間保存でき、抗菌性を失うことがない。
れ、口腔衛生用品に従来使用されていた抗菌剤の代りに
使用される。その使用量は従来の抗菌剤使用量に準じて
決められ、常法により口腔衛生用品に配合することがで
きる。然しながら、抗菌力は担持された抗菌性金属の量
により決定されるので、多量の抗菌性金属を担持させた
抗菌性セラミックスを使用する場合は、従来の抗菌剤よ
り少量の使用で充分に抗菌性を保持でき、又セラミック
スの種類によっては、歯磨きの研磨剤としてそのまゝ使
用することも可能である。このようにしてえられた抗菌
性セラミックスを含有する口腔衛生用品は熱処理が可能
であり、水中に抗菌性金属を溶出することもなく、安全
に長期間保存でき、抗菌性を失うことがない。
【００１０】以下に実施例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明が実施例に限定されないことは明らか
である。実施例は、その組成をいずれも重量％で示し、
常法に準じて調製された。
明するが、本発明が実施例に限定されないことは明らか
である。実施例は、その組成をいずれも重量％で示し、
常法に準じて調製された。
【００１１】
【実施例１】 練歯磨剤 銀３％、亜鉛２％含有ゼオライト 0.０１％ リン酸水素カルシウム ３０ グリセリン ３０ ソルビット ２０ ラウリル硫酸ナトリウム 1.５ ヒドロキシエチルセルロース 0.２ サッカリンナトリウム 0.１ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１２】
【実施例２】 練歯磨剤 銀0.３％含有ケイ酸亜鉛 0.１％ ハイドロキシアパタイト 5.０ リン酸水素カルシウム ２０ グリセリン ４０ アルキル硫酸ナトリウム 1.０ カラギーナン 2.０ サッカリンナトリウム 0.１ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１３】
【実施例３】 練歯磨剤 銀２％、亜鉛３％、銅１％含有シリカ 1.０％ ピロリン酸カルシウム ３０ ソルビット ４０ アルキル硫酸ナトリウム 1.０ カラギーナン 2.０ サッカリンナトリウム 0.１ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１４】
【実施例４】 練歯磨剤 銀２％含有リン酸ジルコニウム 5.０％ 炭酸カルシウム ５０ グリセリン ２５ カラギーナン 1.０ ヒドロキシエチルセルロース 0.５ 酢酸トコフェロール 0.１ サッカリンナトリウム 0.１ 香料 0.５ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１５】
【実施例５】 練歯磨剤 0.００１％銀含有アルミナ ６０％ ポリエチレングリコール １０ カラギーナン 1.０ ヒドロキシエチルセルロース 3.５ 酢酸トコフェロール 0.１ サッカリンナトリウム 0.１ 香料 0.５ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１６】
【実施例６】 練歯磨剤 銀１％含有ジルコニア ２０％ 水酸化アルミニウム ２０ マンニトール ３０ ラウリル硫酸ナトリウム 0.５ ヒドロキシエチルセルロース 2.５ サッカリンナトリウム 0.２ 香料 0.５ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１７】
【実施例７】 練歯磨剤 銀0.１％含有リン酸亜鉛 ４０％ リン酸３カルシウム 5.０ プロピレングリコール ２０ カラギーナン 1.０ 塩化ナトリウム 0.２ 香料 0.３ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１８】
【実施例８】 練歯磨剤 銀１％含有酸化チタン １０％ 無水ケイ酸 １０ グリセリン ３０ ソルビット ２０ ポリエチレングリコール 3.０ ラウリル硫酸ナトリウム 2.０ カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.５ サッカリンナトリウム 0.０３ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００１９】
【実施例９】 粉歯磨剤 銀２％、銅１％含有水酸化アルミニウム ８０％ ソルビット １０ ラウリル硫酸ナトリウム 1.０ 水酸化ナトリウム 微量 サッカリンナトリウム 0.０５ ｌ−メントール 0.５ ナツメグ 0.００５ 精製水 残 計 １０0.０％
【００２０】
【実施例１０】 洗口剤 銀１％含有ハイドロキシアパタイト 0.１％ グリセリン 5.０ ソルビット 5.０ ラウリル硫酸ナトリウム 3.０ リン酸２ナトリウム 0.４ サッカリンナトリウム 0.１５ 香料 0.５ エタノール １０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００２１】
【実施例１１】 塗布用剤 銀0.３％、白金0.１％含有リン酸３カルシウム １０％ ソルビット ４０ ヒドロキシエチルセルロース 4.０ ラウリル硫酸ナトリウム 0.１ ゼラチン 0.１ リン酸２ナトリウム 1.２ サッカリンナトリウム 0.０３ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００２２】
【実施例１２】 塗布用剤 銀２％、亜鉛３％含有リン酸水素カルシウム 0.５％ グリセリン １０ ソルビット ３０ プロピレングリコール 5.０ カラギーナン 4.５ ラウリル硫酸ナトリウム 0.１ サッカリンナトリウム 0.０５ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００２３】
【実施例１３】 口腔用パスタ 銀１％、銅２％含有ピロリン酸カルシウム 2.０％ グリセリン １５ ソルビット ２５ プロピレングリコール 5.０ ヒドロキシエチルセルロース 2.０ 硝酸カリウム 5.０ カラギーナン 2.０ サッカリンナトリウム 0.０５ 香料 1.０ 精製水 残 計 １０0.０％
【００２４】
【実施例１４】 抗菌性試験 虫歯菌であるストレプトコッカス ミュータンス type
Ｇ、歯周病菌であるバクテロイデェス・ジンジバイラス
に対して、〔実施例１〕〜〔実施例１３〕の口腔用組成
物を用いて抗菌性試験を行なった。又比較として、〔実
施例１〕〜〔実施例１３〕で使用している抗菌性金属を
担持したセラミックスを、金属を担持させていない通常
のセラミックスに代えた以外は、同様の組成で作成した
口腔用組成物〔比較例１〕〜〔比較例１３〕を用いて抗
菌性試験を行なった。〔実施例１〕〜〔実施例１３〕及
び〔比較例１〕〜〔比較例１３〕の口腔用組成物を各々
１ｇ取り、菌液１０ml中にそれそれ添加し、シェークフ
ラスコ法により抗菌力を測定した。えられた結果を表１
及び表２に示す。
Ｇ、歯周病菌であるバクテロイデェス・ジンジバイラス
に対して、〔実施例１〕〜〔実施例１３〕の口腔用組成
物を用いて抗菌性試験を行なった。又比較として、〔実
施例１〕〜〔実施例１３〕で使用している抗菌性金属を
担持したセラミックスを、金属を担持させていない通常
のセラミックスに代えた以外は、同様の組成で作成した
口腔用組成物〔比較例１〕〜〔比較例１３〕を用いて抗
菌性試験を行なった。〔実施例１〕〜〔実施例１３〕及
び〔比較例１〕〜〔比較例１３〕の口腔用組成物を各々
１ｇ取り、菌液１０ml中にそれそれ添加し、シェークフ
ラスコ法により抗菌力を測定した。えられた結果を表１
及び表２に示す。
【００２５】
【表１】
【００２６】
【表２】
【００２７】この結果より、虫歯、及び歯槽膿漏などの
歯周病に関わる菌に対して抗菌力があることがわかる。
又、金属の溶出試験を行なった結果、Ag、Zn、Cu、Ptの
溶出は認められなかった。
歯周病に関わる菌に対して抗菌力があることがわかる。
又、金属の溶出試験を行なった結果、Ag、Zn、Cu、Ptの
溶出は認められなかった。
【００２８】
【発明の効果】抗菌性金属をセラミックスに担持させた
抗菌性セラミックスを薬効成分として配合させた口腔衛
生用品は熱に対しても強く、長期間抗菌性を保持し、担
持された抗菌性金属を水中に溶出することがないので安
全に使用できる。
抗菌性セラミックスを薬効成分として配合させた口腔衛
生用品は熱に対しても強く、長期間抗菌性を保持し、担
持された抗菌性金属を水中に溶出することがないので安
全に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 33/38 ＡＤＺ 8314−4Ｃ
Claims (4)
- 【請求項１】 抗菌性金属をセラミックスに担持させた
抗菌性セラミックスを、薬効成物として配合させたこと
を特徴とする口腔衛生用品組成物。 - 【請求項２】 抗菌性金属が、銀、銅、亜鉛及び白金よ
り選ばれた少くとも１つである請求項１の口腔衛生用品
組成物。 - 【請求項３】 セラミックスが、リン酸塩系化合物、ゼ
オライト、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、ジ
ルコニア、酸化チタン及びケイ酸亜鉛より選ばれた少く
とも１つである請求項１又は２の口腔衛生用品組成物。 - 【請求項４】 リン酸塩系化合物が、リン酸ジルコニウ
ム、リン酸亜鉛、リン酸３カルシウム、ハイドロキシア
パタイト、リン酸水素カルシウム、及びピロリン酸カル
シウムより選ばれた少くとも１つである請求項３の口腔
衛生用品組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4298178A JPH06122617A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 口腔衛生用品組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4298178A JPH06122617A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 口腔衛生用品組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122617A true JPH06122617A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17856226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4298178A Pending JPH06122617A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 口腔衛生用品組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06122617A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000006208A1 (en) * | 1998-07-27 | 2000-02-10 | Healthshield Technologies L.L.C. | Antibiotic toothpaste |
| WO2006064788A1 (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-22 | Apt Co., Ltd. | 口腔内洗浄液 |
| US7661430B2 (en) | 2006-05-19 | 2010-02-16 | Richard Mason | Antimicrobial dental appliances including mouthguards and mouthpieces |
| JP2010505887A (ja) * | 2006-10-12 | 2010-02-25 | エヌエム テック ナノマテリアルズ マイクロディバイス テクノロジー リミテッド | 抗微生物性を有する組成物を含む材料、アイテム及び製品 |
| JP2010248235A (ja) * | 1998-04-30 | 2010-11-04 | Kyowa Ltd | 義歯洗浄剤 |
| JP2014034538A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Ibio Epoch:Kk | 練歯磨剤及びその製造方法並びに液体歯磨き |
| US9301906B2 (en) | 2011-04-06 | 2016-04-05 | Kao Corporation | Dentrifice composition |
| JP2021172647A (ja) * | 2020-04-27 | 2021-11-01 | 銀未来株式会社 | 除菌性歯磨き粉組成物およびその製造方法 |
| JP2023003082A (ja) * | 2021-06-23 | 2023-01-11 | 株式会社東洋厚生製薬所 | アルツハイマー型認知症の予防又は治療剤 |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP4298178A patent/JPH06122617A/ja active Pending
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