JPH08319224A - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
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- JPH08319224A JPH08319224A JP8035143A JP3514396A JPH08319224A JP H08319224 A JPH08319224 A JP H08319224A JP 8035143 A JP8035143 A JP 8035143A JP 3514396 A JP3514396 A JP 3514396A JP H08319224 A JPH08319224 A JP H08319224A
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Abstract
び抗菌効果に優れた口腔用組成物を提供すること。 【解決手段】 液状化リン酸カルシウム系化合物を0.
01〜30重量%含有することを特徴とする口腔用組成
物。
Description
浄剤(マウスウォッシュ)、含嗽剤などの口腔用組成物
に関する。
ら、様々な組成物が提案されてきた。例えば、歯磨き剤
としては、炭酸カルシウムをはじめとする粉末基材に結
合剤や希釈剤を混合した一般的なもの、さらには虫歯の
予防のため殺菌剤や酵素抑制剤を添加した薬用歯磨き
剤、歯槽膿漏の防止のためにゼオライトなどの歯石除去
剤やヒノキチオール、アズレンなどの消炎剤を添加した
薬用歯磨き剤、また、口臭除去を目的としてクロロフィ
ルを添加した薬用歯磨き剤などが知られている。
した歯磨き剤が歯の美白効果やエナメル質の再石灰化効
果を発揮するものとして提案された。しかしながら、粉
末アパタイトを含む歯磨き剤は、アパタイト中のカルシ
ウム及びリン酸基がイオン化しないため、美白効果もエ
ナメルの再石灰化効果も極めて低いものであり、臨床的
には乳歯の虫歯予防効果しか確認できなかった。そこ
で、美白効果及びエナメルの再石灰化効果を充分に実現
しうる歯磨き剤などの口腔用組成物の開発が求められて
いる。
メル質の再石灰化効果、歯の美白効果及び抗菌効果に優
れた口腔用組成物を提供することにある。
カルシウム系化合物を添加した組成物が上記目的を達成
しうるものであるとの知見に基づいて完成したものであ
る。すなわち、本発明の口腔用組成物は、液状化リン酸
カルシウム系化合物を0.01〜30重量%含有するこ
とを特徴とする。本発明の口腔用組成物において、液状
化リン酸カルシウム系化合物の含有量が0.01重量%
未満であると、効果が発揮されず、また、30重量%を
超えると、酸味臭が著しくなり実用に適さない。
の含有量は、0.1〜10重量%であるのが好ましく、
0.1〜1重量%であるのがさらに好ましい。本発明に
使用する液状化リン酸カルシウム系化合物は、Ca/P
比1.0〜2.0のリン酸カルシウム系化合物と卵殻と
の和1〜80重量部及び澱粉及び/又は穀類粉末10〜
50重量部からなる粉砕混合物を発酵熟成させて得られ
る液体である。
80重量部を超えると溶解不良を起こし、残渣が残って
しまう。一方、1重量部未満では液状化した際のミネラ
ルが少なく、有効成分が得られない。澱粉及び/又は穀
類粉末が10重量部未満では有機酸生成量が少なく、ミ
ネラルの溶解力が低下し、50重量部を超えると発酵不
良と残渣が多く、有効成分を抽出できなくなる。
限はなく、サツマイモ澱粉、バレイショ澱粉などの芋澱
粉、トウモロコシ澱粉などが挙げられる。また、穀類粉
末についても特に制限はなく、例えば、米粉、小麦粉、
そば粉などを使用することができる。
物としては、Ca/P比が1.0〜2.0のものであれ
ば各種のものを使用することができるが、ハイドロキシ
アパタイト、ハロゲン化アパタイト等の各種のアパタイ
ト、リン酸第一カルシウム、リン酸第二カルシウム、リ
ン酸三カルシウム、リン酸四カルシウムなどが挙げら
れ、これらを単独で又は2種以上の混合物として使用す
ることができる。これらのうち、アパタイト類が好まし
い。
化合物を製造するには、上記のような各原料を所定の割
合で配合し、粉砕混合し、得られた混合物を発酵タンク
に投入し、この混合原料1に対して水2〜8を加え、攪
拌しながら50〜100℃に加熱して澱粉をα化した
後、30〜40℃に保温して粘稠な混合液とする。この
混合液を30〜40℃に保温して所定量の麹菌などを加
えて複合発酵させる。その後、複合発酵させた混合液を
1ケ月〜2ケ月間熟成させるのが好ましい。こうして得
られた発酵熟成液は、酸臭を有し、発酵によって生成し
た有機酸を含む。
系化合物は、カルシウムイオン及びリン酸イオン、さら
には卵殻中に含まれていた微量のミネラルイオンを含む
が、これらの各イオンは個々に、細分化された水分子に
包囲されて水中に微細に分散されており、細分化された
水と共に口内の粘膜細胞に吸収され、また、歯の表面に
沈着、エナメル質の再石灰化を促進するとともに美白効
果を示す。
状化リン酸カルシウム系化合物の他に、リン酸カルシウ
ム系化合物粉末を含有することができる。この粉末で用
いられるリン酸カルシウム系化合物としては、Ca/P
比が1.0〜2.0のものであれば各種のものを使用す
ることができるが、ハイドロキシアパタイト、ハロゲン
化アパタイト等の各種のアパタイト、リン酸第一カルシ
ウム、リン酸第二カルシウム、リン酸三カルシウム、リ
ン酸四カルシウムなどが挙げられ、これらを単独で又は
2種以上の混合物として使用することができる。これら
のうち、アパタイト類が好ましい。
は、細菌やウイルスに対する吸着作用を示すため、口腔
内細菌やウイルスを吸着除去することができ、また、歯
磨き剤では汚れを物理化学的に吸着除去できるので、効
果的に歯を清浄にすることができる。これらの効果を有
効に発揮するためには、リン酸カルシウム系化合物粉末
は、1〜10μmの粒径を有するものが好ましく、ま
た、1〜10重量%の範囲で配合されるのが好ましく。
損なわない範囲で、口腔用組成物に使用しうることが知
られている各種の物質を含有することができる。例え
ば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、無水珪酸、
リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム等の研磨
剤、精製水、エタノール等の溶剤、グリセリン、ソルビ
トール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等の湿潤剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサ
ルコシンナトリウム等の発泡剤、カラギーナン(アイリ
ッシュモス)、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナト
リウム、キサンタンガム等の粘着剤、パラベン、安息香
酸、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等の防腐剤、
サッカリンナトリウム、ステビアエキス等の甘味料、ハ
ッカ油、スペアミント油、調合香料、メントール等の香
料、その他フッ化物、銅クロロフィリンの金属塩、酢酸
トコフェロール、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化
ナトリウム、アラントイン誘導体、イソプロピルメチル
フェノール、エピジヒドロコレステリン、グアイアズレ
ン及びその塩類、クロルヘキシジン類、エデト酸塩、炭
酸水素ナトリウムなどを配合することができる。
から得られるポリフェノール化合物類が口腔内細菌に対
して抗菌作用を有することが知られており(特開昭64
−90124号公報)、本発明の口腔内組成物にこのよ
うなポリフェノール化合物を配合することもできる。
えば練り歯磨き剤、液状歯磨き剤、口腔洗浄剤(マウス
ウォシュ)、含嗽剤などとして使用することができ、必
須成分である上記のような液状化リン酸カルシウム系化
合物とともに、各用途に応じて、上記のような各種の添
加剤の中から適宜選択して配合することによって製造す
ることができる。
に詳細に説明するが、本発明はこれによって制限される
ものではない。
mのハイドロキシアパタイト粉末と卵殻の合計量30重
量部を混合し、粉砕した。次に、この混合粉体を発酵タ
ンクに投入し、混合粉体に対して純水を3倍加え、攪拌
し、80℃に2時間加熱して澱粉粒をα化させ、その後
38℃に保持し、所定量のコウジ菌を加えて複合発酵さ
せた。この際、曝気及び光の照射により発酵の促進を図
った。得られた発酵液を10℃以下の場所で1.5ケ月
間熟成させた。こうして得られた液状化ハイドロキシア
パタイトは、この液100g中にミネラル成分としてカ
ルシウム10700mg、マグネシウム9280mgを
含んでいた。
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% ハイドロキシアパタイト粉末(粒径4μm) 2重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% アイリッシュモス 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 精製水 28.9重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.2重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量%
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% アイリッシュモス 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 精製水 30.9重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.2重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量%
を得た。 リン酸水素カルシウム 40重量% 無水珪酸 4重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 1重量% カルボキシメチルセルロースナトリウム 1重量% グリセリン 15重量% ソルビット酸 10重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5重量% ポリフェノール化合物 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.08重量% パラベン 0.1重量% 香料 0.9重量% 精製水 25.92重量%
き剤を得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% ハイドロキシアパタイト粉末(粒径4μm) 1重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.02重量% パラベン 0.1重量% 香料 0.1重量% 精製水 88.78重量%
き剤を得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.02重量% パラベン 0.1重量% 香料 0.1重量% 精製水 89.78重量%
ォシュを得た。 メントール 0.2重量% エタノール 5重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% パラベン 0.1重量% フッ化ナトリウム 0.1重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.05重量% 精製水 94.05重量%
得た。 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% ハイドロキシアパタイト粉末(粒径4μm) 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% エタノール 2重量% 精製水 96.4重量%
得た。 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% エタノール 2重量% 精製水 96.9重量%
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.2重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.1重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 1.0重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.01重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
にリン酸三カルシウムを用いて同様な複合発酵を行い、
液状化リン酸三カルシウムを得た。 (2)歯磨き剤の製造 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 上記(1)で得た液状化リン酸三カルシウム 0.2重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
き剤を得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 香料 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 精製水 全量100重量%に調整
得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 香料 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 精製水 全量100重量%に調整
オンを水の単集団によって取り囲んで、吸収されやすい
状態で含むため、優れたエナメル質の再石灰化効果を奏
し、歯の表面修復に有効であるとともに、歯の美白効果
も高く、また、虫歯菌に対する抗菌効果に優れている。
本発明の口腔用組成物は、カルシウムイオンと同様に、
共存する薬用成分も粘膜に吸収されやすい状態で含まれ
るため、意図する薬効を高度に得ることができる。した
がって、本発明の口腔用組成物は、例えば、歯磨き剤、
口腔洗浄剤、含嗽剤などとして有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 液状化リン酸カルシウム系化合物を0.
01〜30重量%含有することを特徴とする口腔用組成
物。 - 【請求項2】 液状化リン酸カルシウム系化合物が、C
a/P比1.0〜2.0のリン酸カルシウム系化合物と
卵殻との和1〜80重量部及び澱粉及び/又は穀類粉末
10〜50重量部からなる粉砕混合物を発酵熟成させて
得られる液体である請求項1記載の口腔用組成物。 - 【請求項3】 さらにリン酸カルシウム系化合物粉末を
含有する請求項1記載の口腔用組成物。 - 【請求項4】 粒径が1〜10μmのリン酸カルシウム
系化合物粉末を1〜10重量%含有する請求項3記載の
口腔用組成物。
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WO2014038195A1 (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-13 | 株式会社サンギ | 口腔用組成物 |
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-
1996
- 1996-02-22 JP JP03514396A patent/JP3615860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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