JPH08319224A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH08319224A
JPH08319224A JP8035143A JP3514396A JPH08319224A JP H08319224 A JPH08319224 A JP H08319224A JP 8035143 A JP8035143 A JP 8035143A JP 3514396 A JP3514396 A JP 3514396A JP H08319224 A JPH08319224 A JP H08319224A
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宏治 二木
Makoto Yafuji
真 八藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エナメル質の再石灰化効果、歯の美白効果及
び抗菌効果に優れた口腔用組成物を提供すること。 【解決手段】 液状化リン酸カルシウム系化合物を0.
01〜30重量%含有することを特徴とする口腔用組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯磨き剤、口腔洗
浄剤(マウスウォッシュ)、含嗽剤などの口腔用組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】歯及び口腔内を清浄にするため、従来か
ら、様々な組成物が提案されてきた。例えば、歯磨き剤
としては、炭酸カルシウムをはじめとする粉末基材に結
合剤や希釈剤を混合した一般的なもの、さらには虫歯の
予防のため殺菌剤や酵素抑制剤を添加した薬用歯磨き
剤、歯槽膿漏の防止のためにゼオライトなどの歯石除去
剤やヒノキチオール、アズレンなどの消炎剤を添加した
薬用歯磨き剤、また、口臭除去を目的としてクロロフィ
ルを添加した薬用歯磨き剤などが知られている。
【0003】さらに、最近では、粉末アパタイトを添加
した歯磨き剤が歯の美白効果やエナメル質の再石灰化効
果を発揮するものとして提案された。しかしながら、粉
末アパタイトを含む歯磨き剤は、アパタイト中のカルシ
ウム及びリン酸基がイオン化しないため、美白効果もエ
ナメルの再石灰化効果も極めて低いものであり、臨床的
には乳歯の虫歯予防効果しか確認できなかった。そこ
で、美白効果及びエナメルの再石灰化効果を充分に実現
しうる歯磨き剤などの口腔用組成物の開発が求められて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エナ
メル質の再石灰化効果、歯の美白効果及び抗菌効果に優
れた口腔用組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、液状化リン酸
カルシウム系化合物を添加した組成物が上記目的を達成
しうるものであるとの知見に基づいて完成したものであ
る。すなわち、本発明の口腔用組成物は、液状化リン酸
カルシウム系化合物を0.01〜30重量%含有するこ
とを特徴とする。本発明の口腔用組成物において、液状
化リン酸カルシウム系化合物の含有量が0.01重量%
未満であると、効果が発揮されず、また、30重量%を
超えると、酸味臭が著しくなり実用に適さない。
【0006】
【発明の実施の形態】液状化リン酸カルシウム系化合物
の含有量は、0.1〜10重量%であるのが好ましく、
0.1〜1重量%であるのがさらに好ましい。本発明に
使用する液状化リン酸カルシウム系化合物は、Ca/P
比1.0〜2.0のリン酸カルシウム系化合物と卵殻と
の和1〜80重量部及び澱粉及び/又は穀類粉末10〜
50重量部からなる粉砕混合物を発酵熟成させて得られ
る液体である。
【0007】リン酸カルシウム系化合物と卵殻との和が
80重量部を超えると溶解不良を起こし、残渣が残って
しまう。一方、1重量部未満では液状化した際のミネラ
ルが少なく、有効成分が得られない。澱粉及び/又は穀
類粉末が10重量部未満では有機酸生成量が少なく、ミ
ネラルの溶解力が低下し、50重量部を超えると発酵不
良と残渣が多く、有効成分を抽出できなくなる。
【0008】本発明に使用しうる澱粉としては、特に制
限はなく、サツマイモ澱粉、バレイショ澱粉などの芋澱
粉、トウモロコシ澱粉などが挙げられる。また、穀類粉
末についても特に制限はなく、例えば、米粉、小麦粉、
そば粉などを使用することができる。
【0009】本発明に使用するリン酸カルシウム系化合
物としては、Ca/P比が1.0〜2.0のものであれ
ば各種のものを使用することができるが、ハイドロキシ
アパタイト、ハロゲン化アパタイト等の各種のアパタイ
ト、リン酸第一カルシウム、リン酸第二カルシウム、リ
ン酸三カルシウム、リン酸四カルシウムなどが挙げら
れ、これらを単独で又は2種以上の混合物として使用す
ることができる。これらのうち、アパタイト類が好まし
い。
【0010】本発明に用いる液状化リン酸カルシウム系
化合物を製造するには、上記のような各原料を所定の割
合で配合し、粉砕混合し、得られた混合物を発酵タンク
に投入し、この混合原料1に対して水2〜8を加え、攪
拌しながら50〜100℃に加熱して澱粉をα化した
後、30〜40℃に保温して粘稠な混合液とする。この
混合液を30〜40℃に保温して所定量の麹菌などを加
えて複合発酵させる。その後、複合発酵させた混合液を
1ケ月〜2ケ月間熟成させるのが好ましい。こうして得
られた発酵熟成液は、酸臭を有し、発酵によって生成し
た有機酸を含む。
【0011】こうして得られた液状化リン酸カルシウム
系化合物は、カルシウムイオン及びリン酸イオン、さら
には卵殻中に含まれていた微量のミネラルイオンを含む
が、これらの各イオンは個々に、細分化された水分子に
包囲されて水中に微細に分散されており、細分化された
水と共に口内の粘膜細胞に吸収され、また、歯の表面に
沈着、エナメル質の再石灰化を促進するとともに美白効
果を示す。
【0012】本発明の口腔用組成物は、上記のような液
状化リン酸カルシウム系化合物の他に、リン酸カルシウ
ム系化合物粉末を含有することができる。この粉末で用
いられるリン酸カルシウム系化合物としては、Ca/P
比が1.0〜2.0のものであれば各種のものを使用す
ることができるが、ハイドロキシアパタイト、ハロゲン
化アパタイト等の各種のアパタイト、リン酸第一カルシ
ウム、リン酸第二カルシウム、リン酸三カルシウム、リ
ン酸四カルシウムなどが挙げられ、これらを単独で又は
2種以上の混合物として使用することができる。これら
のうち、アパタイト類が好ましい。
【0013】これらのリン酸カルシウム系化合物粉末
は、細菌やウイルスに対する吸着作用を示すため、口腔
内細菌やウイルスを吸着除去することができ、また、歯
磨き剤では汚れを物理化学的に吸着除去できるので、効
果的に歯を清浄にすることができる。これらの効果を有
効に発揮するためには、リン酸カルシウム系化合物粉末
は、1〜10μmの粒径を有するものが好ましく、ま
た、1〜10重量%の範囲で配合されるのが好ましく。
【0014】本発明の口腔用組成物は、本発明の目的を
損なわない範囲で、口腔用組成物に使用しうることが知
られている各種の物質を含有することができる。例え
ば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、無水珪酸、
リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム等の研磨
剤、精製水、エタノール等の溶剤、グリセリン、ソルビ
トール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等の湿潤剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサ
ルコシンナトリウム等の発泡剤、カラギーナン(アイリ
ッシュモス)、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナト
リウム、キサンタンガム等の粘着剤、パラベン、安息香
酸、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等の防腐剤、
サッカリンナトリウム、ステビアエキス等の甘味料、ハ
ッカ油、スペアミント油、調合香料、メントール等の香
料、その他フッ化物、銅クロロフィリンの金属塩、酢酸
トコフェロール、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化
ナトリウム、アラントイン誘導体、イソプロピルメチル
フェノール、エピジヒドロコレステリン、グアイアズレ
ン及びその塩類、クロルヘキシジン類、エデト酸塩、炭
酸水素ナトリウムなどを配合することができる。
【0015】また、茶葉の水あるいはアルコール抽出物
から得られるポリフェノール化合物類が口腔内細菌に対
して抗菌作用を有することが知られており(特開昭64
−90124号公報)、本発明の口腔内組成物にこのよ
うなポリフェノール化合物を配合することもできる。
【0016】本発明の口腔用組成物は、具体的には、例
えば練り歯磨き剤、液状歯磨き剤、口腔洗浄剤(マウス
ウォシュ)、含嗽剤などとして使用することができ、必
須成分である上記のような液状化リン酸カルシウム系化
合物とともに、各用途に応じて、上記のような各種の添
加剤の中から適宜選択して配合することによって製造す
ることができる。
【0017】
【発明の実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれによって制限される
ものではない。
【0018】実施例1 (1)液状化ハイドロキシアパタイトの製造 原料としてバレイショ澱粉20重量部及び平均粒径4μ
mのハイドロキシアパタイト粉末と卵殻の合計量30重
量部を混合し、粉砕した。次に、この混合粉体を発酵タ
ンクに投入し、混合粉体に対して純水を3倍加え、攪拌
し、80℃に2時間加熱して澱粉粒をα化させ、その後
38℃に保持し、所定量のコウジ菌を加えて複合発酵さ
せた。この際、曝気及び光の照射により発酵の促進を図
った。得られた発酵液を10℃以下の場所で1.5ケ月
間熟成させた。こうして得られた液状化ハイドロキシア
パタイトは、この液100g中にミネラル成分としてカ
ルシウム10700mg、マグネシウム9280mgを
含んでいた。
【0019】(2)歯磨き剤の製造 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% ハイドロキシアパタイト粉末(粒径4μm) 2重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% アイリッシュモス 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 精製水 28.9重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.2重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量%
【0020】実施例2 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% アイリッシュモス 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 精製水 30.9重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.2重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量%
【0021】実施例3 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム 40重量% 無水珪酸 4重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 1重量% カルボキシメチルセルロースナトリウム 1重量% グリセリン 15重量% ソルビット酸 10重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5重量% ポリフェノール化合物 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.08重量% パラベン 0.1重量% 香料 0.9重量% 精製水 25.92重量%
【0022】実施例4 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して液状歯磨
き剤を得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% ハイドロキシアパタイト粉末(粒径4μm) 1重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.02重量% パラベン 0.1重量% 香料 0.1重量% 精製水 88.78重量%
【0023】実施例5 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して液状歯磨
き剤を得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.02重量% パラベン 0.1重量% 香料 0.1重量% 精製水 89.78重量%
【0024】実施例6 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌してマウスウ
ォシュを得た。 メントール 0.2重量% エタノール 5重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% パラベン 0.1重量% フッ化ナトリウム 0.1重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.05重量% 精製水 94.05重量%
【0025】実施例7 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して含嗽剤を
得た。 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% ハイドロキシアパタイト粉末(粒径4μm) 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% エタノール 2重量% 精製水 96.4重量%
【0026】実施例8 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して含嗽剤を
得た。 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% 茶抽出物粉末 0.5重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% エタノール 2重量% 精製水 96.9重量%
【0027】実施例9 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.2重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0028】実施例10 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.1重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0029】実施例11 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0030】実施例12 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 1.0重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0031】実施例13 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.01重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0032】実施例14 (1)液状化リン酸三カルシウムの製造 実施例1におけるハイドロキシアパタイト粉末の代わり
にリン酸三カルシウムを用いて同様な複合発酵を行い、
液状化リン酸三カルシウムを得た。 (2)歯磨き剤の製造 下記の成分を混合し、均一になるまで混練して歯磨き剤
を得た。 リン酸水素カルシウム2水和物 45重量% 上記(1)で得た液状化リン酸三カルシウム 0.2重量% グリセリン 10重量% ソルビトール 10重量% カルボキシメチルセルロース 1重量% カラギーナン(アイリッシュモス) 0.3重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.8重量% 銅クロロフィリンナトリウム 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 香料 0.1重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0033】実施例15 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して液状歯磨
き剤を得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 香料 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0034】実施例16 下記の成分を混合し、均一になるまで攪拌して含嗽剤を
得た。 ソルビトール 2重量% グリセリン 2重量% 実施例1で得た液状化ハイドロキシアパタイト 0.5重量% エタノール 5重量% 香料 0.1重量% ステビアエキス 0.6重量% 精製水 全量100重量%に調整
【0035】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、カルシウムイ
オンを水の単集団によって取り囲んで、吸収されやすい
状態で含むため、優れたエナメル質の再石灰化効果を奏
し、歯の表面修復に有効であるとともに、歯の美白効果
も高く、また、虫歯菌に対する抗菌効果に優れている。
本発明の口腔用組成物は、カルシウムイオンと同様に、
共存する薬用成分も粘膜に吸収されやすい状態で含まれ
るため、意図する薬効を高度に得ることができる。した
がって、本発明の口腔用組成物は、例えば、歯磨き剤、
口腔洗浄剤、含嗽剤などとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 哲朗 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 二木 宏治 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 八藤 真 東京都中央区銀座6丁目13番11号 株式会 社エフエルアイ内 (72)発明者 長田 伸一 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番2号 株式 会社クレアライフ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状化リン酸カルシウム系化合物を0.
    01〜30重量%含有することを特徴とする口腔用組成
    物。
  2. 【請求項2】 液状化リン酸カルシウム系化合物が、C
    a/P比1.0〜2.0のリン酸カルシウム系化合物と
    卵殻との和1〜80重量部及び澱粉及び/又は穀類粉末
    10〜50重量部からなる粉砕混合物を発酵熟成させて
    得られる液体である請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 さらにリン酸カルシウム系化合物粉末を
    含有する請求項1記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】 粒径が1〜10μmのリン酸カルシウム
    系化合物粉末を1〜10重量%含有する請求項3記載の
    口腔用組成物。
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