JPH061224U - 商品崩れ防止箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 袋詰めの商品を箱に入れ店頭で陳列販売する
際に、箱内の商品が少なくなっても、商品が倒れ、整列
状態が崩れてしまうことがないように安定性に富み、陳
列販売に好適な箱を提案する 【構成】 上面開口した箱の底板の四辺に連接した４側
壁のうち、相対向する２側壁のほぼ中央領域内側面に、
庇状に内側に出っ張る一対の商品の仮止めプレート１２
を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数の袋詰め商品を縦詰め包装して、店頭で陳列販売する場合に好 適な箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術と問題点】

従来、インスタントラーメンのような袋詰め商品は、スーパーマーケット等の ような量販店では天面を開口した陳列箱内に縦に並べて、店頭で展示販売される ことが多い。このような場合において、箱内の商品が１個ずつ取り出され少なく なると、箱と残りの商品との間隔が大きくなって箱内の商品が倒れ、整列状態が 崩れてしまい、陳列時の体裁や安定性が悪くなるばかりでなく、商品が取り出し にくくなるものであった。

【０００３】 そこで、この考案はこの種の商品を店頭で陳列販売する際に、箱内の商品が少 なくなっても、商品が倒れ、整列状態が崩れてしまうことがないように安定性に 富み、陳列販売に好適な箱を提案することを目的とするものである。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本考案は、上面開口した箱の底板の四辺に連接した ４側壁のうち、相対向する２側壁のほぼ中央領域内側面に、庇状に内側に出っ張 る一対の商品の仮止めプレートを設けたことを特徴とするものである。さらに詳 しく述べると本考案は、上記相対向する２側壁を内外２枚の側板より形成した箱 における内側板のほぼ中央領域部分に外側板上部から内側板下部にわたって、ほ ぼ平行な２本の切り込み線を箱の高さ方向に形成し、かつ上記２本の切り込み線 間に間隔をおいて平行な３本の折り曲げ線を有する商品の仮止めプレートを設け て、箱の組立時に前記プレートを箱の内側に出っ張るようにした折り曲げて組み 立てたことを要旨とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案は上記のような構成であるから、複数の袋詰め商品を箱内に縦詰め包装 して、店頭で陳列販売する場合において、相対向する２側壁のほぼ中央領域内側 面に、庇状に内側に出っ張る一対の商品の仮止めプレートがあり、これにより箱 内の商品がサンドイッチ状に狭持されるので、商品が取り出され、箱と残りの商 品との間隔が大きくなっても前記の仮止めプレートにより商品が倒れることが防 止できる。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面を参照して具体的に説明する。図１は本考案商品崩 れ防止箱の斜視図、図２は使用状態を示す要部の断面図、図３は同上箱の展開図 である。

【０００７】 図３において、符号１は矩形の底板、２，２は前記底板１の対向する長辺に連 接した外側板、３，３は前記外側板に連接した内側板であって、この内側板の端 部には一対の突片４，４が形成されている。この突片４に対応して、底板１の前 後の折り目に沿って外側板よりに切り込み孔５，５が形成されている。符号６， ６は前記底板１の対向する短辺に連接した側板であり、その両端には折込フラッ プ７，７が連接されている。

【０００８】 図３にも示すように前記内側板３，３のほぼ中央領域部分には、外側板２，２ 上部から内側板下部にわたって、ほぼ平行な２本の切り込み線８，８を箱の高さ 方向に形成し、かつ上記２本の切り込み線８，８間に間隔をおいて平行な３本の 折り曲げ線９，１０，１１を有する商品の仮止めプレート１２，１２を設ける。

【０００９】 上記展開図形よりなる本考案の商品崩れ防止箱を組み立てる場合は、まず底板 １に対して側板６，６を直角に立ち上げ、かつその両端に連接した折込フラップ ７，７を前記側板に対して直角に折り曲げ、次に外側板２，２を底板１に対して 直角に立ち上げ、折込フラップ７，７を抱え込むように、内側板３，３を外側板 ２，２の内側に折り込んで内側板の端部に設けた一対の突片４，４を、底板１の 折り目に沿って切り込み孔５，５に差し込んで固定する。このようにすると、仮 止めプレート１２，１２は平行な３本の折り曲げ線９，１０，１１を介して内側 板よりも内側に出っ張り庇状に突出する（図１、図２参照）。またこれに伴い、 仮止めプレート１２の上端は箱側壁上端よりも若干下がった位置にくる。

【００１０】 この箱を使用してインスタントラーメンなどの複数の袋詰め商品Ｇを縦詰め包 装して、店頭で陳列販売する場合においては、相対向する２側壁のほぼ中央領域 内側面に庇状に内側に出っ張る一対の商品の仮止めプレート１２，１２により、 両側から中央領域の商品Ｇを狭持するのである。このようにすると、１個ずつ商 品が取り出され、箱と残りの商品との間隔が大きくなっても、前記の仮止めプレ ートにより商品が倒れることがない。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案は、上面開口した箱の底板の四辺に連接した４側壁のうち 、相対向する２側壁のほぼ中央領域内側面に、庇状に内側に出っ張る一対の商品 の仮止めプレートを設けたものであって、この仮止めプレートにより箱内の商品 がサンドイッチ状に狭持されるので、商品が取り出され、箱と残りの商品との間 隔が大きくなっても前記の仮止めプレートにより商品が倒れることが防止できる 。

【００１２】 したがって、スーパーマーケット等のような量販店で天面を開口した陳列箱内 に商品を縦に並べて店頭で展示販売される場合において、箱内の商品が１個ずつ 取り出され少なくなり、箱と残りの商品との間隔が大きくなっても箱内の商品の 整列状態が崩れてしまうことがなく、陳列時の体裁や安定性が高くなり、商品が 取り出し易くなる点で有益なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案商品崩れ防止箱の斜視図である。

【図２】本考案の使用状態を示す要部の断面図である。

【図３】同上箱の展開図である。

【符号の説明】

１ 底板 ２ 外側板 ３ 内側板 ４ 突片 ５ 切り込み孔 ６ 側板 ７ 折込フラップ ８ 切り込み線 ９ 折り曲げ線 １０ 折り曲げ線 １１ 折り曲げ線 １２ 仮止めプレート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面開口した箱の底板の四辺に連接した
   ４側壁のうち、相対向する２側壁のほぼ中央領域内側面
   に、庇状に内側に出っ張る一対の商品の仮止めプレート
   を設けたことを特徴とする商品崩れ防止箱。
2. 【請求項２】 相対向する２側壁を内外２枚の側板より
   形成した箱における内側板のほぼ中央領域部分に外側板
   上部から内側板下部にわたって、ほぼ平行な２本の切り
   込み線を箱の高さ方向に形成し、かつ上記２本の切り込
   み線間に間隔をおいて平行な３本の折り曲げ線を有する
   商品の仮止めプレートを設けて、箱の組立時に前記プレ
   ートを箱の内側に出っ張るようにした折り曲げて組み立
   てたことを特徴とする商品崩れ防止箱。