JPH04761Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は折畳自在なデイスプレー用棚枠に関する
ものである。

（従来技術） 従来、多数の商品を包装して輸送すると共に商
品を取出した後にはその収容商品を直ちに展示し
得るデイスプレー用棚枠を形成しうるようにした
包装容器は特開昭51−151000号公報として知られ
ている。

又、折畳自在な多段デイスプレスタンドも実公
昭55−41106号公報で知られている。

更に、陳列台となる仕切材も実開昭53−42592
号公報で知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 以上の特開昭51−151000号公報のデイスプレー
を兼ねた包装容器は商品を階段的に展示しうる
が、展示用として組立てに必要な他の部品を商品
と同時に包装容器に収納して輸送するようにして
おり、配送された商品は容器より取出し、容器は
デイスプレー用に組み立てるものであつて、組立
に当たつて種々の部品が必要で組立が繁雑であ
る。

又、実公昭55−41106号公報のものは折畳自在
なデイスプレースタンドであるが構造が複雑であ
つて、折畳んだ状態でも階段部分は偏平とならな
いで、かなりの輸送スペースを必要とする。実開
昭53−42592号公報のものは仕切材であつて陳列
台は折畳自在でない。

（問題点を解決するための手段） したがつて本案の技術的課題は組立の容易なし
かも輸送上スペースをとらない、デイスプレー用
棚枠をうることを目的とするもので、この技術的
課題を解決する本案の技術的手段は背板に対して
外形が階段状の左右側板を折畳自在に一体的に連
設し、各段差部分には正面板の左右が折曲自在に
取付けられ、又該正面板の背面には正面板に添わ
せて直立できる如く折曲自在であつて商品が展示
できる床板が取付けられ、更に床板の後縁の舌片
は一段上の背板又は正面板の係止孔に係合できる
如く構成され、正面板と側板又は背板とのなす角
隅稜線又はそれらの延長方向の側板に折曲線を設
けて背板方向に向かつて偏平に折畳自在なデイス
プレー用棚枠である。

（実施例） 以下、図面に示す実施例について説明する。

背板１に対して外形が階段状の左右側板２，３
を一体的に連設してあり、各段差部分には正面板
４，４′，４″がその左右の糊付片５，５′，５″、
５，５′，５″で取付けられている。

正面板４，４′，４″の背面には床板６，６′，
６″がその糊付片１０，１０′，１０″で折目自在
に取付けられている。

床板６，６′，６″の後縁の舌片７，７′，７″は
背板１又は正面板４，４′の係止孔８，８′，８″
に係合できるようになつている。

そして各段の床板６，６′，６″は浅底に形成さ
れ周囲の床板の前面板、側板、正面板又は背面板
によつて形成された囲壁で囲まれている。９は最
上段の背板１から立設された広告板である。

ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆは正面板と側板又は背
板とのなす角隅稜線又はそれらの延長方向の側板
に設けられた折目線である。

本案は以上の如く構成されているので、各床板
６，６′，６″の舌片７，７′，７″を正面板４，
４′又は背板１の係止孔８，８′，８″より取外す
ことにより床板６，６′，６″を正面板４，４′，
４″に添わせて直立させることができ、かかる状
態で折目線ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆを利用して各
棚を第７図の如く偏平に折畳むことができる。

これとは反対に偏平状態から正面板４，４′，
４″を背板１から引き起こし各床板６，６′，６″
の舌片７，７′，７″を正面板４，４′の係止孔
８′，８″と背板１の係止孔８に係合することによ
り棚枠を階段型に組立てることができ、各床板
６，６′，６″上に商品を展示することができる。

しかして床板６，６′，６″の舌片７，７′，
７″は係止孔８，８′，８″に差し込むがそれらの
先端は外観上見えない棚枠内又は背板の外にはみ
出るだけであるので展示効果を損なうことはな
い。

又、正面板４，４′，４″と背板１は各段の側板
と同高であるので強度的に強く商品を展示しても
棚枠の形が崩れることがない。

図示の床板６，６′，６″は正面板４，４′，
４″と別体のものを取付けているが一体的に形成
し、折目線を利用して浅底のものとしてもよい。

更に又図示のものでは係止孔８を強固のものと
するために背板１と別体の補強片１２を添付して
ある。

なお、床板６，６′，６″の正面板４，４′，
４″側には切欠き１１，１１′，１１″があるがこ
れは折畳時の逃げである。

（考案の効果） この技術的手段によれば各段の棚枠は床板を正
面板又は背板から取り外すことにより背板方向に
向かつて折目線に沿つて完全な偏平に折畳むこと
ができるので嵩張らず、したがつて輸送上スペー
スをとらず又折目線から各段の棚枠を引き起こ
し、その型が崩れないように引き起こした床板を
正面板又は背板に結合することにより棚枠の外形
をととのえることができる。そして、その床板に
商品を展示することにより商品が階段的に展示し
えて観察し易く、人目を引きつける展示を行うこ
とができるという特徴があつて、その組立が平易
に行われるという構造簡単なデイスプレー用棚枠
をうることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案棚枠の斜面図、第２図は同上断面
図、第３、４、５図は本案棚枠の分解斜面図、第
６図は本案棚枠の背板と側板の展開図、第７図は
本案棚枠の折畳時の斜面図である。 １……背板、２，３……側板、４，４′，４″…
…正面板、５，５′，５″……糊付片、６，６′，
６″……床板、７，７′，７″……舌片、８，８′，
８″……係止孔、９……広告板、１０，１０′，１
０″……糊付片、１１，１１′，１１″……切欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背板に対して外形が階段状の左右側板を折畳自
   在に一体的に連設し、各段差部分には正面板の左
   右が折曲自在に取付けられ、又該正面板の背面に
   は正面板に添わせて直立できる如く折曲自在であ
   つて商品が展示できる床板が取付けられ、更に床
   板の後縁の舌片は一段上の背板又は正面板の係止
   孔に係合できる如く構成され、正面板と側板又は
   背板とのなす角隅稜線又はそれらの延長方向の側
   板に折曲線を設けて背板方向に向かつて偏平に折
   畳自在なデイスプレー用棚枠。