JPH06122085A - レーザ溶接装置 - Google Patents
レーザ溶接装置Info
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- JPH06122085A JPH06122085A JP4276298A JP27629892A JPH06122085A JP H06122085 A JPH06122085 A JP H06122085A JP 4276298 A JP4276298 A JP 4276298A JP 27629892 A JP27629892 A JP 27629892A JP H06122085 A JPH06122085 A JP H06122085A
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Abstract
いることなく被溶接物へのエネルギの伝達効率を高め
る。 【構成】 レーザ加工トーチ11と被溶接物1との間
に、レーザ光14の進路と交差する磁力線25を生じさ
せるとともに、磁力線25とシールドガス16および金
属蒸気の電離によって生じたプラズマ雲17との交差位
置で磁束密度に勾配を与える磁場発生手段21を設け
る。
Description
料の溶接を行うレーザ溶接装置に関し、とくに被溶接物
へのエネルギ伝達効率を高めることが可能なレーザ溶接
装置に関する。
上させる技術として、特開平1−278983号公報が
知られている。本公報のレーザ溶接方法では、被溶接物
のレーザ光の照射点近傍に、進路がレーザ光とほぼ同方
向でかつレーザ光の照射点から進路方向に遠ざかるにつ
れて磁束密度が小さくなる磁力線を発生させている。
では、シールドガスおよび金属蒸気の電離によって生じ
たプラズマを、磁力線によって被溶接物の溶融部に閉じ
込めることができる。閉じ込められたプラズマは、レー
ザ光のエネルギを吸収するので、被溶接物はプラズマか
らの熱によって溶融を促進することができ、溶け込みの
深い良好な溶接が可能となる。
レーザ溶接の場合は上記の特開平1−278983号公
報の溶接方法にもつぎの問題が発生する。
んだクレータにプラズマを閉じ込めているが、大出力レ
ーザ溶接ではプラズマに吸収されるエネルギが大きくな
り、プラズマ雲の成長が著しくなる。プラズマ雲の成長
が著しくなると、レーザ光がプラズマ雲によって遮られ
ることになり、クレータの底部までレーザ光が到達しな
くなる。したがって、被溶接物へのエネルギ伝達効率が
悪くなり、加工能力が低下する。
レータ内に閉じ込めておくためには、非常に強い磁場が
必要となり、装置が大型化するとともに、磁場を発生さ
せるためのエネルギも著しく増大する。したがって、非
常に強い磁場を用いることなく大出力レーザ溶接が可能
な装置の開発が望まれる。
ーザ溶接の場合であっても、非常に強い磁場を用いるこ
となく被溶接物へのエネルギ伝達効率を高めることが可
能なレーザ溶接装置を提供することを目的とする。
の本発明に係るレーザ溶接装置は、レーザ加工トーチか
らのレーザ光を被溶接物に照射するとともに、該被溶接
物のレーザ光の照射位置にシールドガスを供給し、被溶
接物の溶接を行うレーザ溶接装置において、前記レーザ
加工トーチと被溶接物との間に、レーザ光の進路と交差
する磁力線を生じさせるとともに、該磁力線と前記シー
ルドガスおよび金属蒸気の電離によって生じたプラズマ
雲との交差位置で磁束密度に勾配を与える磁場発生手段
を設けたものから成る。
は、被溶接物へのレーザ光の照射時には、レーザ光の照
射によってシールドガスおよび金属蒸気が電離してプラ
ズマ雲が発生する。レーザ溶接時には、磁場発生手段か
らはレーザ光の進路と交差する磁力線が生じているの
で、磁力線はプラズマ雲を透過することになる。ここ
で、磁力線とプラズマ雲との交差位置では磁束密度に勾
配が生じるので、プラズマ雲の中の荷電粒子は磁束密度
の高い方から低い方に移動することになる。
ラズマ雲は希薄になり、レーザ光はほとんどプラズマ雲
に遮られることなく溶融部のクレータの底部に到達し、
レーザ光の被溶接物へのエネルギ伝達効率が高められ
る。
しい実施例を、図面を参照して説明する。
している。図中、1は被溶接物としての鋼板を示してい
る。鋼板1の上方には、レーザ溶接装置のレーザ加工ト
ーチ11が位置している。レーザ加工トーチ11は、筒
状のトーチボデー12を有している。トーチボデー12
は、下端にいくにつれて先細りとなっており下端部には
開口部12aが形成されている。
が設けられている。集光レンズ13は、図示されないレ
ーザ発振器からのレーザ光14を集束させて鋼板1に照
射する機能を有する。集光レンズ13の下方に位置する
トーチボデー12の側面部分には、シールドガス供給ノ
ズル15が接続されている。シールドガス供給ノズル1
5からは、トーチボデー12内にアルゴンガス等のシー
ルドガス16が供給されるようになっている。
との間の距離は、所定値に設定されている。レーザ加工
トーチ11の外周には、鉄芯22と電磁コイル23とを
有する磁場発生手段21が取付けられている。電磁コイ
ル23には、鉄芯22を磁化するための直流電圧が印加
されている。鉄芯22は、レーザ加工トーチ11の軸方
向と平行に延びている。鉄心22の下端部22aは、ト
ーチボデー12の先端部に向って尖っている。
下端面と鋼板1の上面との間で、レーザ光14の進路と
交差する磁力線25を生じさせるとともに、この磁力線
25とシールドガス16の電離によって生じたプラズマ
雲17との交差位置で磁束密度に勾配を与える機能を有
している。
用について説明する。鋼板1が所定の位置に位置決めさ
れると、シールドガス供給ノズル15からトーチボデー
12内にシールドガス16が供給され、トーチボデー1
2内に供給されたシールドガス16は、トーチボデー1
2の開口部12aから鋼板1の溶接部に向けて噴出され
る。
図示されないレーザ発振器からレーザ光14が出力さ
れ、レーザ光14は集光レンズ13を介して鋼板1の接
合部に照射される。鋼板1はレーザ光14の照射によっ
て溶融し、溶融金属2によって溶接ビード3が形成され
る。レーザ光14の照射時には、溶融部分にはクレータ
4と呼ばれるくぼみが生じる。クレータ4内に供給され
たシールドガス16および金属蒸気は、レーザ光14の
照射によって電離し、プラズマ雲17が生じる。
21の鉄芯22は電磁コイル23の励磁によって磁化さ
れるので、鉄心22からはレーザ光14の進路と交差す
る磁力線25が発生し、磁力線25はプラズマ雲17を
透過することになる。図2は、磁力線25がプラズマ雲
17を透過する状態を示している。
7を透過する範囲では、鉄芯22から遠ざかるにしたが
って磁力線25は低密度、すなわち磁束密度が低くな
る。プラズマ雲17の中の荷電粒子は磁力線25に拘束
されて磁気圧を生じるが、その磁気圧力は磁力線25の
密度、すなわち磁束密度が高いほど高くなる。したがっ
て、磁束密度が高いP点の磁気圧力は、磁束密度の低い
Q点の磁気圧力よりも高くなり、荷電粒子は矢印Fで示
すようにP点からQ点へ向うように移動する。
レータ4内のプラズマ雲17は希薄となり、クレータ4
に向けて照射されるレーザ光14はプラズマ雲17によ
ってほとんど遮られることがなくなる。したがって、レ
ーザ光14をクレータ4の底部まで確実に到達させるこ
とが可能となり、鋼板1の溶融部へのエネルギ伝達効率
が高められる。
る。
に、レーザ光の進路と交差する磁力線を生じさせるとと
もに、この磁力線とシールドガスおよび金属蒸気の電離
によって生じたプラズマ雲との交差位置で磁束密度に勾
配を与える磁場発生手段を設けるようにしたので、比較
的弱い磁場でプラズマ雲を除去することが可能となり、
レーザ光がプラズマ雲で遮られるのを防止することがで
きる。したがって、大出力レーザ溶接の場合でも被溶接
物へのエネルギ伝達効率が高められ、装置の加工能力を
高めることができる。
く、プラズマ雲を磁場によって移動させて除去するの
で、プラズマ雲を閉じ込める場合に比べて著しく弱い磁
場でよいことになり、磁場を発生させるためのエネルギ
が少なくて済む。
去することができるので、プラズマ雲の除去のための高
価な不活性ガスも不要となり、加工コストを低減するこ
とができる。
たレーザ溶接作業を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザ加工トーチからのレーザ光を被溶
接物に照射するとともに、該被溶接物のレーザ光の照射
位置にシールドガスを供給し、被溶接物の溶接を行うレ
ーザ溶接装置において、前記レーザ加工トーチと被溶接
物との間に、レーザ光の進路と交差する磁力線を生じさ
せるとともに、該磁力線と前記シールドガスおよび金属
蒸気の電離によって生じたプラズマ雲との交差位置で磁
束密度に勾配を与える磁場発生手段を設けたことを特徴
とするレーザ溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276298A JPH06122085A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | レーザ溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276298A JPH06122085A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | レーザ溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122085A true JPH06122085A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17567504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4276298A Pending JPH06122085A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | レーザ溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06122085A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100848174B1 (ko) * | 2006-11-13 | 2008-07-23 | 주식회사 세원정공 | 레이저 용접시 발생하는 플라즈마 제어를 위한 레이저 용접지그 |
CN102310270A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-01-11 | 胡忠 | 磁力隔断电控激光氧化熔化切割机 |
CN103769746A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-05-07 | 华中科技大学 | 一种脉冲强磁场辅助激光焊接方法与设备 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4276298A patent/JPH06122085A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100848174B1 (ko) * | 2006-11-13 | 2008-07-23 | 주식회사 세원정공 | 레이저 용접시 발생하는 플라즈마 제어를 위한 레이저 용접지그 |
CN102310270A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-01-11 | 胡忠 | 磁力隔断电控激光氧化熔化切割机 |
CN103769746A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-05-07 | 华中科技大学 | 一种脉冲强磁场辅助激光焊接方法与设备 |
CN103769746B (zh) * | 2013-12-30 | 2015-10-28 | 华中科技大学 | 一种脉冲强磁场辅助激光焊接方法与设备 |
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