JPH06121603A - 草刈機の走行制御装置 - Google Patents
草刈機の走行制御装置Info
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- JPH06121603A JPH06121603A JP27475292A JP27475292A JPH06121603A JP H06121603 A JPH06121603 A JP H06121603A JP 27475292 A JP27475292 A JP 27475292A JP 27475292 A JP27475292 A JP 27475292A JP H06121603 A JPH06121603 A JP H06121603A
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- Japan
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- steering angle
- angle
- traveling
- steering
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 未処理作業地と処理済作業地との境界が大き
く湾曲しているような場合においても、極力刈り残し等
の不具合を発生させない。 【構成】 車体横幅方向での未処理作業地Aと処理済作
業地Bとの境界Lに対する車体Vの適正位置からの位置
ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段100と、操向輪
1Fの操舵角θiを検出する操舵角検出手段Fと、位置
ずれ量が大きいほど操向輪1Fの目標操舵角θstを大に
設定し、且つ、操舵角θiが目標操舵角θstになるよう
に操向輪1Fを操向制御する走行制御手段101とが設
けられ、走行制御手段101は、推進用走行装置1L,
1Rへの動力伝達を断続する断続手段3を操舵角θiと
目標操舵角θstとの角度差が設定角度を越える場合には
遮断状態に操作して走行を停止させ、且つ、その後角度
差が所定角度以内になるに伴って断続手段3を動力伝達
状態に操作して走行を開始する。
く湾曲しているような場合においても、極力刈り残し等
の不具合を発生させない。 【構成】 車体横幅方向での未処理作業地Aと処理済作
業地Bとの境界Lに対する車体Vの適正位置からの位置
ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段100と、操向輪
1Fの操舵角θiを検出する操舵角検出手段Fと、位置
ずれ量が大きいほど操向輪1Fの目標操舵角θstを大に
設定し、且つ、操舵角θiが目標操舵角θstになるよう
に操向輪1Fを操向制御する走行制御手段101とが設
けられ、走行制御手段101は、推進用走行装置1L,
1Rへの動力伝達を断続する断続手段3を操舵角θiと
目標操舵角θstとの角度差が設定角度を越える場合には
遮断状態に操作して走行を停止させ、且つ、その後角度
差が所定角度以内になるに伴って断続手段3を動力伝達
状態に操作して走行を開始する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体横幅方向での未処
理作業地と処理済作業地との境界に対する車体の適正位
置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
操向輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と、前記位置
ずれ量検出手段及び前記操舵角検出手段の情報に基づい
て、前記位置ずれ量が大きいほど前記操向輪の目標操舵
角を大に設定し、且つ、前記検出された操舵角が前記目
標操舵角になるように前記操向輪を操向制御する走行制
御手段とが設けられた草刈機の走行制御装置に関する。
理作業地と処理済作業地との境界に対する車体の適正位
置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
操向輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と、前記位置
ずれ量検出手段及び前記操舵角検出手段の情報に基づい
て、前記位置ずれ量が大きいほど前記操向輪の目標操舵
角を大に設定し、且つ、前記検出された操舵角が前記目
標操舵角になるように前記操向輪を操向制御する走行制
御手段とが設けられた草刈機の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記草刈機の走行制御装置は、例えば草
としての芝を刈る作業を人手を介さずに行う自走式の芝
刈り作業車に用いられるものであり、そのために、車体
横幅方向での未処理作業地と処理済作業地との境界に沿
って走行すると共に、前記境界に対する車体の適正位置
からの位置ずれ量が大きい場合には、極力刈り残し等の
不具合を発生させないようにする(特に車体が未処理作
業地側に位置ずれしている場合に問題となる)ために車
体を早く適正位置に復帰させる必要があるので、位置ず
れ量に応じて操向輪の目標操舵角を大に設定して操向制
御するようにしている。
としての芝を刈る作業を人手を介さずに行う自走式の芝
刈り作業車に用いられるものであり、そのために、車体
横幅方向での未処理作業地と処理済作業地との境界に沿
って走行すると共に、前記境界に対する車体の適正位置
からの位置ずれ量が大きい場合には、極力刈り残し等の
不具合を発生させないようにする(特に車体が未処理作
業地側に位置ずれしている場合に問題となる)ために車
体を早く適正位置に復帰させる必要があるので、位置ず
れ量に応じて操向輪の目標操舵角を大に設定して操向制
御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、例えば、図12に示すように上記境界Lが処理済
作業地B側に大きく湾曲するような場合には、検出され
る位置ずれ量(大である)に応じて操向輪の目標操舵角
を大に設定して前記境界Lに沿うように操向操作して
も、操向輪の操舵角が実際に目標操舵角になるまでの時
間遅れの間に車体が走行してその走行軌跡は未処理作業
地A側により入り込んだ状態となるので、図中Cで示す
範囲に刈り残しを発生させるおそれがあった。尚、上記
境界Lが処理済作業地B側ではなく未処理作業地A側に
大きく湾曲するような場合には、刈り残しは発生しない
代わりに作業済の範囲を再び刈ることになり、この場合
には、無駄な作業を行うという別の不具合を発生する。
では、例えば、図12に示すように上記境界Lが処理済
作業地B側に大きく湾曲するような場合には、検出され
る位置ずれ量(大である)に応じて操向輪の目標操舵角
を大に設定して前記境界Lに沿うように操向操作して
も、操向輪の操舵角が実際に目標操舵角になるまでの時
間遅れの間に車体が走行してその走行軌跡は未処理作業
地A側により入り込んだ状態となるので、図中Cで示す
範囲に刈り残しを発生させるおそれがあった。尚、上記
境界Lが処理済作業地B側ではなく未処理作業地A側に
大きく湾曲するような場合には、刈り残しは発生しない
代わりに作業済の範囲を再び刈ることになり、この場合
には、無駄な作業を行うという別の不具合を発生する。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、未処理作業地と処理済作業地と
の境界が大きく湾曲しているような場合においても、極
力刈り残し等の不具合を発生させない草刈機の走行制御
装置を得ることにある。
であって、その目的は、未処理作業地と処理済作業地と
の境界が大きく湾曲しているような場合においても、極
力刈り残し等の不具合を発生させない草刈機の走行制御
装置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による草刈機の走
行制御装置の第1の特徴構成は、前記走行制御手段は、
推進用走行装置への動力伝達を断続する断続手段を前記
操舵角と前記目標操舵角との角度差が設定角度を越える
場合には遮断状態に操作して走行を停止させ、且つ、そ
の後前記角度差が所定角度以内になるに伴って前記断続
手段を動力伝達状態に操作して走行を開始するように構
成されている点にある。
行制御装置の第1の特徴構成は、前記走行制御手段は、
推進用走行装置への動力伝達を断続する断続手段を前記
操舵角と前記目標操舵角との角度差が設定角度を越える
場合には遮断状態に操作して走行を停止させ、且つ、そ
の後前記角度差が所定角度以内になるに伴って前記断続
手段を動力伝達状態に操作して走行を開始するように構
成されている点にある。
【0006】又、第2の特徴構成は、第1の特徴構成に
加えて、車速を変速する車速変速手段が設けられ、前記
走行制御手段は、前記走行を開始するときに前記車速変
速手段を操作して低速走行させるように構成されている
点にある。
加えて、車速を変速する車速変速手段が設けられ、前記
走行制御手段は、前記走行を開始するときに前記車速変
速手段を操作して低速走行させるように構成されている
点にある。
【0007】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、未処理作業
地と処理済作業地との境界に対する車体の位置ずれ量が
大きいほど大に設定される目標操舵角と、操向輪の実際
の操舵角との角度差が設定角度(この設定角度は、例え
ば、走行を継続しながら操向操作した場合に前記境界付
近に刈り残しを発生させない上限の角度に設定される)
を越える場合には、推進用走行装置への動力伝達が遮断
されて走行が停止され、その後操向輪が目標操舵角にな
るように操向操作されて上記角度差が所定角度(例え
ば、不感帯とみなせる微小角度)以内になるに伴って推
進用走行装置への動力伝達が接続されて走行が開始され
る。
地と処理済作業地との境界に対する車体の位置ずれ量が
大きいほど大に設定される目標操舵角と、操向輪の実際
の操舵角との角度差が設定角度(この設定角度は、例え
ば、走行を継続しながら操向操作した場合に前記境界付
近に刈り残しを発生させない上限の角度に設定される)
を越える場合には、推進用走行装置への動力伝達が遮断
されて走行が停止され、その後操向輪が目標操舵角にな
るように操向操作されて上記角度差が所定角度(例え
ば、不感帯とみなせる微小角度)以内になるに伴って推
進用走行装置への動力伝達が接続されて走行が開始され
る。
【0008】又、第2の特徴構成によれば、上記走行開
始時に、大に設定された目標操舵角になるように操向操
作されて操向輪の操舵角が大となった状態に対して、低
速状態にて走行が開始される。
始時に、大に設定された目標操舵角になるように操向操
作されて操向輪の操舵角が大となった状態に対して、低
速状態にて走行が開始される。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明の第1の特徴構成によれ
ば、目標操舵角と操向輪の実際の操舵角との角度差が大
きい場合、すなわち、例えば、図12に示すように上記
境界が処理済作業地B側に大きく湾曲しているため、走
行を継続しながら操向操作した場合に刈り残し部分Cを
発生させるおそれがあるときにも、有効に刈り残し等の
不具合の発生を防止することができる。
ば、目標操舵角と操向輪の実際の操舵角との角度差が大
きい場合、すなわち、例えば、図12に示すように上記
境界が処理済作業地B側に大きく湾曲しているため、走
行を継続しながら操向操作した場合に刈り残し部分Cを
発生させるおそれがあるときにも、有効に刈り残し等の
不具合の発生を防止することができる。
【0010】又、第2の特徴構成によれば、前記停止後
の走行開始を円滑かつ安全に行うことができ、もって、
上記第1の特徴構成による効果とともに、動作信頼性を
確保することができる。
の走行開始を円滑かつ安全に行うことができ、もって、
上記第1の特徴構成による効果とともに、動作信頼性を
確保することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を草刈機としての芝刈り作業車
に適用した実施例について図面に基づいて説明する。
に適用した実施例について図面に基づいて説明する。
【0012】図4乃至図6に示すように、エンジンEを
搭載した車体Vの下部に芝刈り用の回転刃体2を取付け
るとともに、車体Vの前後部に、操向輪としての遊転前
輪1Fと、高速又は低速の2段階に車速を切り換えが可
能な車速変速手段としての駆動ケース3を介してエンジ
ンEの駆動力が伝達される左右一対の駆動後輪1L,1
R(推進用走行装置に相当する)とを取付けて芝刈り作
業車を構成してある。尚、前記回転刃体2は、電磁操作
式のモアクラッチ15(図1参照)を介してエンジンE
に連結されている。前輪1Fは、これを直接操向するス
テアリングギア1Aと、自動操向用のステアリングモー
タM1と、ステアリングモータM1の駆動力をステアリ
ングギア1Aに伝達するモータギア1Bとからなる操向
機構を介して前記車体Vに取付けてある。尚、ステアリ
ングギア1Aの回転軸部には、前輪1Fの操舵角θiを
検出する操舵角検出手段としての第2ポテンショメータ
Fが設置されている。又、前輪1Fの回転軸部には、そ
の回転数を検出する第1エンコーダ14が設けられてい
る。尚、この第1エンコーダ14の回転パルスを積算し
て走行距離が算出される。又、前記車体Vには、作業車
の走行時の現在方位を検出するために、トロイダルコア
を用いたフラックスゲート方式の地磁気センサS0が設
置されている。
搭載した車体Vの下部に芝刈り用の回転刃体2を取付け
るとともに、車体Vの前後部に、操向輪としての遊転前
輪1Fと、高速又は低速の2段階に車速を切り換えが可
能な車速変速手段としての駆動ケース3を介してエンジ
ンEの駆動力が伝達される左右一対の駆動後輪1L,1
R(推進用走行装置に相当する)とを取付けて芝刈り作
業車を構成してある。尚、前記回転刃体2は、電磁操作
式のモアクラッチ15(図1参照)を介してエンジンE
に連結されている。前輪1Fは、これを直接操向するス
テアリングギア1Aと、自動操向用のステアリングモー
タM1と、ステアリングモータM1の駆動力をステアリ
ングギア1Aに伝達するモータギア1Bとからなる操向
機構を介して前記車体Vに取付けてある。尚、ステアリ
ングギア1Aの回転軸部には、前輪1Fの操舵角θiを
検出する操舵角検出手段としての第2ポテンショメータ
Fが設置されている。又、前輪1Fの回転軸部には、そ
の回転数を検出する第1エンコーダ14が設けられてい
る。尚、この第1エンコーダ14の回転パルスを積算し
て走行距離が算出される。又、前記車体Vには、作業車
の走行時の現在方位を検出するために、トロイダルコア
を用いたフラックスゲート方式の地磁気センサS0が設
置されている。
【0013】前記車体Vの前方下部には、前輪1Fが位
置する部分以外の車体前方側下部を覆うガード板11が
その下面を水平方向に沿うような状態で設けられ、この
ガード板11により、上方に伸びる芝の先端側が車体V
の走行に伴って進行方向に押されてガード板11の下側
に入り込む状態となる。前記ガード板11の上部でかつ
その前端部よりも後方側位置に、図2にも示すように、
左右一対の円筒体12が、車体Vに固定された軸受部1
3によって縦軸芯回りに揺動自在に且つ落下しないよう
に支持された状態で設けられている。そして、この左右
一対の円筒体12夫々の下部前面側に、互いの検出方向
が所定角度(例えば15度)をなすように設定された一
対の反射式フォトインタラプタでなる2つの芝高さ検出
センサS1,S2あるいはS3,S4を分散配置してあ
り、これら合計4つの芝高さ検出センサS1,S2,S
3,S4は、後述の揺動機構23によって前記左右一対
の円筒体12が揺動されるのに伴って車体Vの横幅方向
に沿ってその検出位置を変化させながら、車体前方側に
検出用の光信号を発射してその反射光を検出することで
未刈り芝の有無を検出する。即ち、反射光があれば芝有
り状態を検出する一方、反射光がなければ芝が刈り取ら
れている芝無し状態を検出する。従って、前記芝高さ検
出センサS1,S2,S3,S4でもって、芝つまり草
存否検出用の信号を車体前方側の芝つまり草に投射して
その存否を検出する草存否検出センサーが構成される。
置する部分以外の車体前方側下部を覆うガード板11が
その下面を水平方向に沿うような状態で設けられ、この
ガード板11により、上方に伸びる芝の先端側が車体V
の走行に伴って進行方向に押されてガード板11の下側
に入り込む状態となる。前記ガード板11の上部でかつ
その前端部よりも後方側位置に、図2にも示すように、
左右一対の円筒体12が、車体Vに固定された軸受部1
3によって縦軸芯回りに揺動自在に且つ落下しないよう
に支持された状態で設けられている。そして、この左右
一対の円筒体12夫々の下部前面側に、互いの検出方向
が所定角度(例えば15度)をなすように設定された一
対の反射式フォトインタラプタでなる2つの芝高さ検出
センサS1,S2あるいはS3,S4を分散配置してあ
り、これら合計4つの芝高さ検出センサS1,S2,S
3,S4は、後述の揺動機構23によって前記左右一対
の円筒体12が揺動されるのに伴って車体Vの横幅方向
に沿ってその検出位置を変化させながら、車体前方側に
検出用の光信号を発射してその反射光を検出することで
未刈り芝の有無を検出する。即ち、反射光があれば芝有
り状態を検出する一方、反射光がなければ芝が刈り取ら
れている芝無し状態を検出する。従って、前記芝高さ検
出センサS1,S2,S3,S4でもって、芝つまり草
存否検出用の信号を車体前方側の芝つまり草に投射して
その存否を検出する草存否検出センサーが構成される。
【0014】前記揺動機構23は、図2にも示すよう
に、前記左右一対の円筒体12のうちの一方側(右側)
の上部側面から車体内方側に突き出たアーム24と、こ
のアーム24の先端部に縦軸芯回りに枢支された転輪2
4Aに接当するように配置された偏心カム25と、この
偏心カム25を回転させるためにその上部に設けたセン
サ揺動用モータm等にて構成されている。尚、前記アー
ム24は図示しないバネ材等によって前記偏心カム25
に接当する方向に付勢されている。又、前記左右一対の
円筒体12夫々の上部側面から車体前方側に突き出るよ
うにアーム26が設けられ、これら左右のアーム26の
先端部同士がこれらに両端部を枢支されたリンク棒28
によって連結されている。以上の構成により、偏心カム
25がセンサ揺動用モータmにて回転されると、右側の
円筒体12が車幅方向に揺動するとともに、これに連動
して左側の円筒体12も車幅方向に揺動して、左右一対
の芝高さ検出センサS1,S2或いは芝高さ検出センサ
S3,S4の夫々の芝有無検出位置が車幅方向に往復移
動走査される。
に、前記左右一対の円筒体12のうちの一方側(右側)
の上部側面から車体内方側に突き出たアーム24と、こ
のアーム24の先端部に縦軸芯回りに枢支された転輪2
4Aに接当するように配置された偏心カム25と、この
偏心カム25を回転させるためにその上部に設けたセン
サ揺動用モータm等にて構成されている。尚、前記アー
ム24は図示しないバネ材等によって前記偏心カム25
に接当する方向に付勢されている。又、前記左右一対の
円筒体12夫々の上部側面から車体前方側に突き出るよ
うにアーム26が設けられ、これら左右のアーム26の
先端部同士がこれらに両端部を枢支されたリンク棒28
によって連結されている。以上の構成により、偏心カム
25がセンサ揺動用モータmにて回転されると、右側の
円筒体12が車幅方向に揺動するとともに、これに連動
して左側の円筒体12も車幅方向に揺動して、左右一対
の芝高さ検出センサS1,S2或いは芝高さ検出センサ
S3,S4の夫々の芝有無検出位置が車幅方向に往復移
動走査される。
【0015】そして、上記芝有無検出位置は、図2に示
すように、前記ガード板11の先端部付近の車幅方向に
沿う所定幅W内の芝の有無を検出するように構成されて
いる。つまり、前記揺動機構23により移動走査される
芝高さ検出センサS1,S2或いは芝高さ検出センサS
3,S4の各センサによって、前記ガード板11の下面
位置よりも所定高さ上方位置における芝の有無が、前記
幅Wを8分割した検出間隔で検出され、これにより一対
の芝高さ検出センサS1,S2或いはS3,S4の揺動
走査により8個の芝有無データD0〜D7或いはD8〜
D15が得られる。各データD0〜D15は、芝有り時
に“1”、芝無し時に“0”を示すデジタルデータであ
る。尚、上記検出間隔は、前記右側の円筒体12の回転
軸に設けられた第1ポテンショメータGによりその揺動
角度を検出することで定める。以上より、前記草存否検
出センサー即ち芝高さ検出センサS1,S2,S3,S
4と前記揺動機構23とによって、車体横幅方向に沿っ
て所定間隔毎に芝つまり草の有無を検出する草有無検出
手段22が構成される。
すように、前記ガード板11の先端部付近の車幅方向に
沿う所定幅W内の芝の有無を検出するように構成されて
いる。つまり、前記揺動機構23により移動走査される
芝高さ検出センサS1,S2或いは芝高さ検出センサS
3,S4の各センサによって、前記ガード板11の下面
位置よりも所定高さ上方位置における芝の有無が、前記
幅Wを8分割した検出間隔で検出され、これにより一対
の芝高さ検出センサS1,S2或いはS3,S4の揺動
走査により8個の芝有無データD0〜D7或いはD8〜
D15が得られる。各データD0〜D15は、芝有り時
に“1”、芝無し時に“0”を示すデジタルデータであ
る。尚、上記検出間隔は、前記右側の円筒体12の回転
軸に設けられた第1ポテンショメータGによりその揺動
角度を検出することで定める。以上より、前記草存否検
出センサー即ち芝高さ検出センサS1,S2,S3,S
4と前記揺動機構23とによって、車体横幅方向に沿っ
て所定間隔毎に芝つまり草の有無を検出する草有無検出
手段22が構成される。
【0016】前記車速変速手段としての駆動ケース3
は、図7に示すように、ボール式のクラッチ機構で構成
されている。即ち、前記エンジンEの出力部に連結され
た伝動軸27の後方側には、その軸芯方向に並設された
状態で低速側一次ギア31L及び高速側一次ギア31H
が空回り自在に外嵌されている。尚、低速側一次ギア3
1Lは低速側二次ギア34Lと咬合し、高速側一次ギア
31Hは高速側二次ギア34Hと咬合するようになって
いる。両一次ギア31L,31Hは夫々、対向配置され
るボス部32L,32Hを備えており、それら両ボス部
32L,32Hの適宜位置には、夫々、複数のボール3
3L,33Hが内外両方向へ突出可能に保持されてい
る。伝動軸27の前記ボス部対応位置には、ボール33
L,33Hを内方向へ突出させた状態で夫々落とし込ま
せて係合させる環状凹部27a,27bが形成されてい
る。両ボス部32L,32Hの周囲には、軸芯方向への
移動が自在であり且つ両端部にて夫々ボール33L,3
3Hの一方を外から内方向へ押圧し得るクラッチスリー
ブ35が配置されている。尚、前記伝動軸27の後端部
にはその回転数を検出する第2エンコーダ18が取付け
られており、この第2エンコーダ18の検出回転数から
エンジンEの回転数が判別される。
は、図7に示すように、ボール式のクラッチ機構で構成
されている。即ち、前記エンジンEの出力部に連結され
た伝動軸27の後方側には、その軸芯方向に並設された
状態で低速側一次ギア31L及び高速側一次ギア31H
が空回り自在に外嵌されている。尚、低速側一次ギア3
1Lは低速側二次ギア34Lと咬合し、高速側一次ギア
31Hは高速側二次ギア34Hと咬合するようになって
いる。両一次ギア31L,31Hは夫々、対向配置され
るボス部32L,32Hを備えており、それら両ボス部
32L,32Hの適宜位置には、夫々、複数のボール3
3L,33Hが内外両方向へ突出可能に保持されてい
る。伝動軸27の前記ボス部対応位置には、ボール33
L,33Hを内方向へ突出させた状態で夫々落とし込ま
せて係合させる環状凹部27a,27bが形成されてい
る。両ボス部32L,32Hの周囲には、軸芯方向への
移動が自在であり且つ両端部にて夫々ボール33L,3
3Hの一方を外から内方向へ押圧し得るクラッチスリー
ブ35が配置されている。尚、前記伝動軸27の後端部
にはその回転数を検出する第2エンコーダ18が取付け
られており、この第2エンコーダ18の検出回転数から
エンジンEの回転数が判別される。
【0017】前記クラッチスリーブ35を軸芯方向へ移
動させる変速用モータ36と、この変速用モータ36の
回転駆動力がウォーム減速機構37を経由した後伝達さ
れる第1ギア38及びこれに咬合する第2ギア39が設
けられている。更に第2ギア39の軸芯位置にその軸芯
方向に平行で且つ空回り自在な状態で内嵌された旋回軸
42が配置され、この旋回軸42の基端部に偏心カム4
3が取付られると共に先端部にその軸芯方向と直交する
状態で棒状の係止片41が取付られ、コイルバネ40
が、その一端部を第2ギア39に固定されて保持され、
他端部を係止片41に接当させて配置されている。そし
て、変速用モータ36を回転駆動すると第2ギア39が
低速回転してコイルバネ40の弾性力を介して係止片4
1が所定方向に押圧され、これによって旋回軸42すな
わち偏心カム43が旋回し、この偏心カム43の旋回に
応じてクラッチスリーブ35の軸芯方向への往復移動が
行われるようになる。
動させる変速用モータ36と、この変速用モータ36の
回転駆動力がウォーム減速機構37を経由した後伝達さ
れる第1ギア38及びこれに咬合する第2ギア39が設
けられている。更に第2ギア39の軸芯位置にその軸芯
方向に平行で且つ空回り自在な状態で内嵌された旋回軸
42が配置され、この旋回軸42の基端部に偏心カム4
3が取付られると共に先端部にその軸芯方向と直交する
状態で棒状の係止片41が取付られ、コイルバネ40
が、その一端部を第2ギア39に固定されて保持され、
他端部を係止片41に接当させて配置されている。そし
て、変速用モータ36を回転駆動すると第2ギア39が
低速回転してコイルバネ40の弾性力を介して係止片4
1が所定方向に押圧され、これによって旋回軸42すな
わち偏心カム43が旋回し、この偏心カム43の旋回に
応じてクラッチスリーブ35の軸芯方向への往復移動が
行われるようになる。
【0018】そして、クラッチスリーブ35が図9
(イ)に示す如く高速側ギアの方向へ移動すると、低速
側一次ギア31L側のボール33Lがクラッチスリーブ
35の端部にて押圧されて環状凹部27aに入って係合
し、伝動軸27の回転駆動力が低速側一次ギア31Lへ
伝えられる(その駆動力は更に低速側二次ギア34Lへ
伝えられる)ようになる一方、クラッチスリーブ35が
図9(ロ)に示す如く低速側ギアの方向へ移動すると、
高速側一次ギア31H側のボール33Hがクラッチスリ
ーブ35の端部にて押圧されて環状凹部27bに入って
係合し、伝動軸27の回転駆動力が高速側一次ギア31
Hへ伝えられる(その駆動力は更に高速側二次ギア34
Hへ伝えられる)ようになり、もって、変速操作が行わ
れることとなる。尚、低速側二次ギア34L及び高速側
二次ギア34Hを共に支持する回転軸44には、前後進
切換クラッチ16の一部を構成する一次ベベルギア61
が取付られている。又、クラッチスリーブ35が図7に
示す位置にある場合には、伝動軸27の回転駆動力が伝
動下手側に伝達されないので、駆動ケース3は、前記駆
動後輪1L,1Rへの動力伝達を遮断する断続手段とし
ても機能する。
(イ)に示す如く高速側ギアの方向へ移動すると、低速
側一次ギア31L側のボール33Lがクラッチスリーブ
35の端部にて押圧されて環状凹部27aに入って係合
し、伝動軸27の回転駆動力が低速側一次ギア31Lへ
伝えられる(その駆動力は更に低速側二次ギア34Lへ
伝えられる)ようになる一方、クラッチスリーブ35が
図9(ロ)に示す如く低速側ギアの方向へ移動すると、
高速側一次ギア31H側のボール33Hがクラッチスリ
ーブ35の端部にて押圧されて環状凹部27bに入って
係合し、伝動軸27の回転駆動力が高速側一次ギア31
Hへ伝えられる(その駆動力は更に高速側二次ギア34
Hへ伝えられる)ようになり、もって、変速操作が行わ
れることとなる。尚、低速側二次ギア34L及び高速側
二次ギア34Hを共に支持する回転軸44には、前後進
切換クラッチ16の一部を構成する一次ベベルギア61
が取付られている。又、クラッチスリーブ35が図7に
示す位置にある場合には、伝動軸27の回転駆動力が伝
動下手側に伝達されないので、駆動ケース3は、前記駆
動後輪1L,1Rへの動力伝達を遮断する断続手段とし
ても機能する。
【0019】前記変速操作のための偏心カム43の旋回
位置決めは、図8に示すような構成にて行われる。第1
ギア38の回転軸38bには、その第1ギア38に沿う
姿勢で従動するように被検知片38aが装着されてお
り、ウォーム減速機構37の第1ギア38側の表面に
は、その出力部の周りに、被検知片38aを近接状態で
検知する4個の近接センサ37aが90°ずつ位相をず
らせた状態に取り付けられている。尚、4個の近接セン
サ37aのうちの180°位相がずれた一対の近接セン
サ37aは、その一方が高速状態確認の位置に配置され
ると共に、他方が低速状態確認の位置に配置されてい
る。尚、他の二つの近接センサ37aはニュートラル状
態に対応する。かかる近接センサ37aを用いると、第
1ギア38の回転状態が上述の各状態の何れに対応して
いるかを正確に把握することができ、その把握に基づい
て第1ギア38に前述のように機械的に連係する偏心カ
ム43を低速状態及び高速状態に正確に旋回位置決めす
ることができる。
位置決めは、図8に示すような構成にて行われる。第1
ギア38の回転軸38bには、その第1ギア38に沿う
姿勢で従動するように被検知片38aが装着されてお
り、ウォーム減速機構37の第1ギア38側の表面に
は、その出力部の周りに、被検知片38aを近接状態で
検知する4個の近接センサ37aが90°ずつ位相をず
らせた状態に取り付けられている。尚、4個の近接セン
サ37aのうちの180°位相がずれた一対の近接セン
サ37aは、その一方が高速状態確認の位置に配置され
ると共に、他方が低速状態確認の位置に配置されてい
る。尚、他の二つの近接センサ37aはニュートラル状
態に対応する。かかる近接センサ37aを用いると、第
1ギア38の回転状態が上述の各状態の何れに対応して
いるかを正確に把握することができ、その把握に基づい
て第1ギア38に前述のように機械的に連係する偏心カ
ム43を低速状態及び高速状態に正確に旋回位置決めす
ることができる。
【0020】図10及び図11に示すように、前記左右
一対の駆動後輪1L,1Rの内側部分には、旋回時に旋
回中心側に位置する駆動後輪1L,1Rを地面から浮上
させるように下降する下降状態と、旋回が完了した後に
旋回中心側に位置する駆動後輪1L,1Rを接地させる
ように上昇する上昇状態とに昇降自在で、且つ、上記下
降状態において旋回中心を形成する左右一対の昇降式接
地体9を接地機構を介して車体Vに取付けてあり、又、
上記昇降式接地体9の地面に接地する接地部9Aは、縦
軸芯周りに回転自在な状態で昇降式接地体9の基端側に
よって支持されている。前記接地機構は、左右一対のく
の字型のリンク4の屈曲部を夫々の支点P1,P2周り
に揺動自在に前記駆動ケース3に取付け、リンク4の一
端部に昇降式接地体9を、他端部に昇降式接地体9を上
方に付勢するスプリング5を取り付けると共に、そのス
プリング5の付勢力に抗してリンク4の他端部を昇降式
接地体9を接地させるように揺動操作するカム機構6と
で構成してある。前記カム機構6は、カム6Aと、カム
6Aを回転するための1組のギア7と、このギア7に連
結された接地用モータ8とで構成してあり、カム6Aが
90°回転するたびに、左右一対の昇降式接地体9の夫
々が、上記昇降式接地体9側の前記左右一対の駆動後輪
1L,1Rを浮上させるように下降する下降状態と、そ
の浮上した駆動後輪1L,1Rを接地させるように上昇
する上昇状態とを、交互に繰り返すようになっている。
一対の駆動後輪1L,1Rの内側部分には、旋回時に旋
回中心側に位置する駆動後輪1L,1Rを地面から浮上
させるように下降する下降状態と、旋回が完了した後に
旋回中心側に位置する駆動後輪1L,1Rを接地させる
ように上昇する上昇状態とに昇降自在で、且つ、上記下
降状態において旋回中心を形成する左右一対の昇降式接
地体9を接地機構を介して車体Vに取付けてあり、又、
上記昇降式接地体9の地面に接地する接地部9Aは、縦
軸芯周りに回転自在な状態で昇降式接地体9の基端側に
よって支持されている。前記接地機構は、左右一対のく
の字型のリンク4の屈曲部を夫々の支点P1,P2周り
に揺動自在に前記駆動ケース3に取付け、リンク4の一
端部に昇降式接地体9を、他端部に昇降式接地体9を上
方に付勢するスプリング5を取り付けると共に、そのス
プリング5の付勢力に抗してリンク4の他端部を昇降式
接地体9を接地させるように揺動操作するカム機構6と
で構成してある。前記カム機構6は、カム6Aと、カム
6Aを回転するための1組のギア7と、このギア7に連
結された接地用モータ8とで構成してあり、カム6Aが
90°回転するたびに、左右一対の昇降式接地体9の夫
々が、上記昇降式接地体9側の前記左右一対の駆動後輪
1L,1Rを浮上させるように下降する下降状態と、そ
の浮上した駆動後輪1L,1Rを接地させるように上昇
する上昇状態とを、交互に繰り返すようになっている。
【0021】図1に示すように、マイクロコンピュータ
利用の制御装置Hが設けられ、この制御装置Hに、前記
地磁気センサS0、前記第1エンコーダ14、前記第2
エンコーダ18、前記芝高さ検出センサS1,S2,S
3,S4、前記第1ポテンショメータG、前記第2ポテ
ンショメータF、及び前記4個の近接センサ37aから
の各信号が入力されている。又、前記制御装置Hから
は、前記ステアリングモータM1、前記モアクラッチ1
5、前記変速用モータ36、前記センサ揺動用モータ
m、及び前記接地用モータ8に対して駆動信号が出力さ
れる。又、上記制御装置Hは情報記憶用のメモリMEM
に接続されている。
利用の制御装置Hが設けられ、この制御装置Hに、前記
地磁気センサS0、前記第1エンコーダ14、前記第2
エンコーダ18、前記芝高さ検出センサS1,S2,S
3,S4、前記第1ポテンショメータG、前記第2ポテ
ンショメータF、及び前記4個の近接センサ37aから
の各信号が入力されている。又、前記制御装置Hから
は、前記ステアリングモータM1、前記モアクラッチ1
5、前記変速用モータ36、前記センサ揺動用モータ
m、及び前記接地用モータ8に対して駆動信号が出力さ
れる。又、上記制御装置Hは情報記憶用のメモリMEM
に接続されている。
【0022】前記メモリMEM及び前記地磁気センサS
0を利用して、作業開始時に作業者により車体Vが向け
られる第1作業行程K1の方向、すなわち、未処理作業
地Aと処理済作業地Bとの境界Lが示す方向(図3参
照)と地磁気センサS0が検出する地磁気の向きJとの
なす角度θを基準方位θ0 として前記メモリMEMに記
憶することにより、未処理作業地Aと処理済作業地Bと
の境界Lが示す方向を基準方位として設定する基準方位
設定手段10が構成される。
0を利用して、作業開始時に作業者により車体Vが向け
られる第1作業行程K1の方向、すなわち、未処理作業
地Aと処理済作業地Bとの境界Lが示す方向(図3参
照)と地磁気センサS0が検出する地磁気の向きJとの
なす角度θを基準方位θ0 として前記メモリMEMに記
憶することにより、未処理作業地Aと処理済作業地Bと
の境界Lが示す方向を基準方位として設定する基準方位
設定手段10が構成される。
【0023】又、前記制御装置Hを利用して、前記草有
無検出手段22の検出情報に基づいて、車体横幅方向で
の未処理作業地Aと処理済作業地Bとの境界Lを判別す
るとともに、この判別された境界Lに対する車体Vの適
正位置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段
100が構成されている。以下、位置ずれ量検出手段1
00の位置ずれ量検出動作について、図2の状態を例に
説明すれば、前記のようにして得られた8個の芝有無デ
ータD0〜D7において、処理済作業地B側に最も近い
未処理作業地Aのデータ“1”のビット位置(D3)と
未処理作業地A側に最も近い処理済作業地Bのデータ
“0”のビット位置(D2)との中間の位置を、前記境
界Lとして判別する。そして、車体Vの車体横幅方向で
の適正操向位置として決められている前記一対の芝高さ
検出センサS1,S2或いはS3,S4の中央位置、す
なわち、8個の芝有無データD0〜D7(或いはD8〜
D15)のうちのビットD3(或いはD11)とビット
D4(或いはD12)との中間位置が、境界Lに対して
偏位している偏位量Δyが前記位置ずれ量として検出さ
れる。尚、偏位量Δyの符号は、上記適正操向位置が車
体横幅方向の左側方向に偏位しているときを正とするの
で、図2はΔy=1の状態を表す。
無検出手段22の検出情報に基づいて、車体横幅方向で
の未処理作業地Aと処理済作業地Bとの境界Lを判別す
るとともに、この判別された境界Lに対する車体Vの適
正位置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段
100が構成されている。以下、位置ずれ量検出手段1
00の位置ずれ量検出動作について、図2の状態を例に
説明すれば、前記のようにして得られた8個の芝有無デ
ータD0〜D7において、処理済作業地B側に最も近い
未処理作業地Aのデータ“1”のビット位置(D3)と
未処理作業地A側に最も近い処理済作業地Bのデータ
“0”のビット位置(D2)との中間の位置を、前記境
界Lとして判別する。そして、車体Vの車体横幅方向で
の適正操向位置として決められている前記一対の芝高さ
検出センサS1,S2或いはS3,S4の中央位置、す
なわち、8個の芝有無データD0〜D7(或いはD8〜
D15)のうちのビットD3(或いはD11)とビット
D4(或いはD12)との中間位置が、境界Lに対して
偏位している偏位量Δyが前記位置ずれ量として検出さ
れる。尚、偏位量Δyの符号は、上記適正操向位置が車
体横幅方向の左側方向に偏位しているときを正とするの
で、図2はΔy=1の状態を表す。
【0024】又、前記制御装置Hを利用して、前記位置
ずれ量検出手段100及び前記第2ポテンショメータF
の情報に基づいて、前記位置ずれ量つまり偏位量Δy
(実際はその絶対値)が大きいほど前記操向輪1Fの目
標操舵角θst(実際はその絶対値)を大に設定し、且
つ、前記検出された操舵角θiが前記目標操舵角θstに
なるように前記操向輪1Fを操向制御する走行制御手段
101が構成されている。尚、上記検出された操舵角θ
i及び目標操舵角θstの夫々は、車体Vが直進状態とな
る操向中立状態に対応する値を零として、右に操向する
場合を正、左に操向する場合を負の値にするように符号
が設定されている。又、上記走行制御手段101は、前
記駆動後輪1L,1Rへの動力伝達を断続する駆動ケー
ス3を前記操舵角θiと前記目標操舵角θstとの角度差
(実際には、両操舵角θi,θstの符号が同符号であれ
ば両操舵角θi,θstの絶対値の差となり、両操舵角θ
i,θstの符号が異符号であれば両操舵角θi,θstの
絶対値の和となる)が設定角度(例えば、36度)を越
える場合には遮断状態に操作して走行を停止させ、且
つ、その後前記角度差が所定角度(例えば、不感帯とみ
なせる微小角度)以内になるに伴って前記駆動ケース3
を低速状態に操作して低速走行を開始するように構成さ
れている。
ずれ量検出手段100及び前記第2ポテンショメータF
の情報に基づいて、前記位置ずれ量つまり偏位量Δy
(実際はその絶対値)が大きいほど前記操向輪1Fの目
標操舵角θst(実際はその絶対値)を大に設定し、且
つ、前記検出された操舵角θiが前記目標操舵角θstに
なるように前記操向輪1Fを操向制御する走行制御手段
101が構成されている。尚、上記検出された操舵角θ
i及び目標操舵角θstの夫々は、車体Vが直進状態とな
る操向中立状態に対応する値を零として、右に操向する
場合を正、左に操向する場合を負の値にするように符号
が設定されている。又、上記走行制御手段101は、前
記駆動後輪1L,1Rへの動力伝達を断続する駆動ケー
ス3を前記操舵角θiと前記目標操舵角θstとの角度差
(実際には、両操舵角θi,θstの符号が同符号であれ
ば両操舵角θi,θstの絶対値の差となり、両操舵角θ
i,θstの符号が異符号であれば両操舵角θi,θstの
絶対値の和となる)が設定角度(例えば、36度)を越
える場合には遮断状態に操作して走行を停止させ、且
つ、その後前記角度差が所定角度(例えば、不感帯とみ
なせる微小角度)以内になるに伴って前記駆動ケース3
を低速状態に操作して低速走行を開始するように構成さ
れている。
【0025】上記走行制御手段101の目標操舵角設定
動作について、図12にて具体的に説明する。(イ)
は、未処理作業地Aと処理済作業地Bとの境界Lが始め
やや左に湾曲してから右に大きく湾曲しているような状
況を示す。そのため、境界Lに沿うように車体Vは始め
少し左に操向操作される状態(操舵角θi<0)である
が、次の境界Lの検出位置は右に大きく移動してその偏
位量Δyが大きな正の値となり(図(ロ)はΔy=3を
示す)、目標操舵角θstはこの偏差量Δyより下式によ
って、正の大きな角度(θst>0)に設定される。尚、
この場合の両操舵角θi,θstは異符号であるのでその
角度差は絶対値の和となり、その角度差は前記設定角度
(例えば、36度)を越えている。
動作について、図12にて具体的に説明する。(イ)
は、未処理作業地Aと処理済作業地Bとの境界Lが始め
やや左に湾曲してから右に大きく湾曲しているような状
況を示す。そのため、境界Lに沿うように車体Vは始め
少し左に操向操作される状態(操舵角θi<0)である
が、次の境界Lの検出位置は右に大きく移動してその偏
位量Δyが大きな正の値となり(図(ロ)はΔy=3を
示す)、目標操舵角θstはこの偏差量Δyより下式によ
って、正の大きな角度(θst>0)に設定される。尚、
この場合の両操舵角θi,θstは異符号であるのでその
角度差は絶対値の和となり、その角度差は前記設定角度
(例えば、36度)を越えている。
【0026】
【数1】θST=p・Δy (pはゲイン係数である)
【0027】次に、図14〜図17に示すフローチャー
トに基づいて、前記制御装置Hの制御動作について説明
する。
トに基づいて、前記制御装置Hの制御動作について説明
する。
【0028】先ず、手動運転によって作業対象地の最初
の作業行程K1の始端部に車体Vを移動させ、その作業
行程K1の方向に車体Vの向きを合わせた状態で自動走
行制御をスタートさせると、車体Vが向いた方向を基準
方位θ0 として記憶するとともに、前輪1Fの操向角θ
iを操向中立状態つまりθi=0の状態になるように操
向させ、又、前記旋回用の昇降式接地体9が上昇状態に
あることを確認する等の初期設定を行う。次に、図13
(イ)(ロ)に示すように、前記芝有無データD0〜D
15を入力して、左右両側の芝高さ検出センサS1,S
2或いはS3,S4の芝有りデータの数が多い方をター
ン方向(即ち、この作業行程の終点にて隣接する次の作
業行程に向けてターンする方向)に設定する。図では、
左側の芝有りデータが7個で、右側の芝有りデータが4
個であるので、左側がターン方向に設定される。
の作業行程K1の始端部に車体Vを移動させ、その作業
行程K1の方向に車体Vの向きを合わせた状態で自動走
行制御をスタートさせると、車体Vが向いた方向を基準
方位θ0 として記憶するとともに、前輪1Fの操向角θ
iを操向中立状態つまりθi=0の状態になるように操
向させ、又、前記旋回用の昇降式接地体9が上昇状態に
あることを確認する等の初期設定を行う。次に、図13
(イ)(ロ)に示すように、前記芝有無データD0〜D
15を入力して、左右両側の芝高さ検出センサS1,S
2或いはS3,S4の芝有りデータの数が多い方をター
ン方向(即ち、この作業行程の終点にて隣接する次の作
業行程に向けてターンする方向)に設定する。図では、
左側の芝有りデータが7個で、右側の芝有りデータが4
個であるので、左側がターン方向に設定される。
【0029】次に、制御用の諸変数の初期値を設定す
る。つまり、走行距離、幅MAX 、オーバーロードフラ
グ、及びターンフラグを0にリセットし、芝の数左、芝
の数右、前芝の数左、及び前芝の数右を夫々4に設定す
る。尚、芝の数左及び芝の数右は、夫々左側のセンサS
1,S2又は右側のセンサS3,S4が検出した芝有り
データの数を表し、前芝の数左及び前芝の数右は、夫々
現在地点より1つ前の検出地点での上記芝有りデータの
数を表す。幅MAX については後述する。そして、モアク
ラッチ15をオンさせたあと、高速状態に変速操作して
走行を開始する。走行を開始したあとはターンフラグの
状態をチェックし、ターンフラグがオンしている場合に
は、後述のターン処理(図17)を行う。一方、ターン
フラグがオフ状態のときは、一定走行距離毎に芝有無デ
ータD0〜D15を入力し、この芝有無データD0〜D
15のうちの前記設定されたターン方向とは反対側(つ
まり境界Lが位置している側)のセンサのデータD8〜
D15或いはD0〜D7に基づいて前述のようにして境
界Lの位置を検出し、車体Vの適正操向位置に対する前
記位置ずれ即ち偏差量Δyを検出する。
る。つまり、走行距離、幅MAX 、オーバーロードフラ
グ、及びターンフラグを0にリセットし、芝の数左、芝
の数右、前芝の数左、及び前芝の数右を夫々4に設定す
る。尚、芝の数左及び芝の数右は、夫々左側のセンサS
1,S2又は右側のセンサS3,S4が検出した芝有り
データの数を表し、前芝の数左及び前芝の数右は、夫々
現在地点より1つ前の検出地点での上記芝有りデータの
数を表す。幅MAX については後述する。そして、モアク
ラッチ15をオンさせたあと、高速状態に変速操作して
走行を開始する。走行を開始したあとはターンフラグの
状態をチェックし、ターンフラグがオンしている場合に
は、後述のターン処理(図17)を行う。一方、ターン
フラグがオフ状態のときは、一定走行距離毎に芝有無デ
ータD0〜D15を入力し、この芝有無データD0〜D
15のうちの前記設定されたターン方向とは反対側(つ
まり境界Lが位置している側)のセンサのデータD8〜
D15或いはD0〜D7に基づいて前述のようにして境
界Lの位置を検出し、車体Vの適正操向位置に対する前
記位置ずれ即ち偏差量Δyを検出する。
【0030】次に、前記境界Lが位置している側とは反
対側のセンサのデータD0〜D7或いはD8〜D15に
おいて、車体最外方側のビット位置を0基準として(図
13の例では、センサS1のD0ビットが0になる)上
記境界Lとは反対側の未処理作業地Aの端つまり芝無し
データの最も処理済作業地B側のビット位置を検出し、
これを幅左あるいは幅右の値とする。従って、上記0基
準の位置から車体内方側になるに従い、幅左あるいは幅
右の値は0から大きくなる。尚、全てのビットが芝無し
データであるときは、幅左あるいは幅右の値は8とす
る。そして、この幅左あるいは幅右の値が幅MAX の値よ
り大きいときだけ幅左あるいは幅右の値を幅MAX の値と
して置き換える。以上より、幅MAX の値が大きいほど、
操向制御用の境界Lとは反対側の未処理作業地Aの端が
処理済作業地B側に位置し、刈り取られずに残っている
未処理作業地Aの幅が狭いことになる。ここでは、幅MA
X の値が7以上のときは、現在走行している行程によっ
て未処理作業地Aが処理され、残りの作業行程がないよ
うに設定されている。
対側のセンサのデータD0〜D7或いはD8〜D15に
おいて、車体最外方側のビット位置を0基準として(図
13の例では、センサS1のD0ビットが0になる)上
記境界Lとは反対側の未処理作業地Aの端つまり芝無し
データの最も処理済作業地B側のビット位置を検出し、
これを幅左あるいは幅右の値とする。従って、上記0基
準の位置から車体内方側になるに従い、幅左あるいは幅
右の値は0から大きくなる。尚、全てのビットが芝無し
データであるときは、幅左あるいは幅右の値は8とす
る。そして、この幅左あるいは幅右の値が幅MAX の値よ
り大きいときだけ幅左あるいは幅右の値を幅MAX の値と
して置き換える。以上より、幅MAX の値が大きいほど、
操向制御用の境界Lとは反対側の未処理作業地Aの端が
処理済作業地B側に位置し、刈り取られずに残っている
未処理作業地Aの幅が狭いことになる。ここでは、幅MA
X の値が7以上のときは、現在走行している行程によっ
て未処理作業地Aが処理され、残りの作業行程がないよ
うに設定されている。
【0031】次に、前記境界Lが位置している側とは反
対側のセンサの前記芝の数左(或いは芝の数右)を検出
し、それを1つ前の検出地点での前芝の数左(或いは前
芝の数右)を1/4した値と比較する。そして、現在の
芝の数左(或いは芝の数右)が1つ前の前芝の数左(或
いは前芝の数右)を1/4した値よりも小さいときは、
ターンフラグをオンする(1をセットする)。すなわ
ち、上記のように、芝の数が大きく減少したときは、枕
地等の作業行程の終端部に到達したことを表すので、次
の作業行程へのターンの準備をさせているのである。
対側のセンサの前記芝の数左(或いは芝の数右)を検出
し、それを1つ前の検出地点での前芝の数左(或いは前
芝の数右)を1/4した値と比較する。そして、現在の
芝の数左(或いは芝の数右)が1つ前の前芝の数左(或
いは前芝の数右)を1/4した値よりも小さいときは、
ターンフラグをオンする(1をセットする)。すなわ
ち、上記のように、芝の数が大きく減少したときは、枕
地等の作業行程の終端部に到達したことを表すので、次
の作業行程へのターンの準備をさせているのである。
【0032】次に、前述のように偏位量Δyから目標操
舵角θstを求め、この目標操舵角θstに操舵角θiがな
るように操向操作を開始する。同時に、異常処理(図1
6)を実行する。異常処理では、車速が高速状態であれ
ば(通常の走行では高速状態である)、エンジン回転数
が適正範囲内にあるかどうか、つまり、適正な負荷状態
であるかどうかを判断し、適正範囲内でなければ、オー
バーロードフラグをオンする(1をセットする)ととも
に低速状態に変速操作する。次に、目標操舵角θstと操
舵角θiとの角度差が設定角度(36度)を越えるかど
うかを判断し、越えていれば、走行を停止させ、操舵角
θiが目標操舵角θstになるまで操向操作を行い、操舵
角θiが目標操舵角θstになったことが確認されると低
速状態で走行を開始する。
舵角θstを求め、この目標操舵角θstに操舵角θiがな
るように操向操作を開始する。同時に、異常処理(図1
6)を実行する。異常処理では、車速が高速状態であれ
ば(通常の走行では高速状態である)、エンジン回転数
が適正範囲内にあるかどうか、つまり、適正な負荷状態
であるかどうかを判断し、適正範囲内でなければ、オー
バーロードフラグをオンする(1をセットする)ととも
に低速状態に変速操作する。次に、目標操舵角θstと操
舵角θiとの角度差が設定角度(36度)を越えるかど
うかを判断し、越えていれば、走行を停止させ、操舵角
θiが目標操舵角θstになるまで操向操作を行い、操舵
角θiが目標操舵角θstになったことが確認されると低
速状態で走行を開始する。
【0033】一方、車速が低速状態であれば、オーバー
ロードフラグがオンしているかどうかを調べる。オーバ
ーロードフラグがオフであれば、前記のように目標操舵
角θstと操舵角θiとの角度差が設定角度(36度)を
越えるために走行を停止して操舵角θiが目標操舵角θ
stになったにち低速走行を開始したことを示すので、こ
の場合は、前記偏位量Δyが0になったことが確認さ
れ、かつ、前記走行停止後の低速走行開始地点より2m
以上走行した場合にのみ高速状態に変速させる。一方、
オーバーロードフラグがオンであれば、前記のようにエ
ンジンEが適正な負荷状態にないとして低速状態に変速
されたことを示すので、エンジン回転数が適正範囲内に
復帰しているかどうかを調べ、エンジン回転数が適正範
囲内に復帰し、かつ、前記オーバーロードフラグがオン
された地点より2m以上走行した場合にのみオーバーロ
ードフラグをオフして高速状態に変速させる。
ロードフラグがオンしているかどうかを調べる。オーバ
ーロードフラグがオフであれば、前記のように目標操舵
角θstと操舵角θiとの角度差が設定角度(36度)を
越えるために走行を停止して操舵角θiが目標操舵角θ
stになったにち低速走行を開始したことを示すので、こ
の場合は、前記偏位量Δyが0になったことが確認さ
れ、かつ、前記走行停止後の低速走行開始地点より2m
以上走行した場合にのみ高速状態に変速させる。一方、
オーバーロードフラグがオンであれば、前記のようにエ
ンジンEが適正な負荷状態にないとして低速状態に変速
されたことを示すので、エンジン回転数が適正範囲内に
復帰しているかどうかを調べ、エンジン回転数が適正範
囲内に復帰し、かつ、前記オーバーロードフラグがオン
された地点より2m以上走行した場合にのみオーバーロ
ードフラグをオフして高速状態に変速させる。
【0034】ターン処理(図17)では、芝高さ検出セ
ンサS1,S2,S3,S4の検出動作を停止させると
ともに、操向中立状態に操向操作した後、前記幅MAの値
が7以上か否かを判断する。幅MAの値が7未満であれ
ば、未処理作業地Aに作業行程が残っていると判断され
るので、前記ターンフラグがオンした地点より900m
m前進してから自動旋回動作を行うとともに、前記ター
ン方向を切り換え、次の作業行程での走行に移行する。
尚、上記旋回動作の際、前記地磁気センサS0で車体V
の向きを確認して180°旋回したかどうかの情報と、
前記エンコーダ14にて検出される上記旋回中心でない
側の駆動後輪1L,1Rの走行量とから次の作業行程に
向いたことの判別を行う。一方、幅MAの値が7以上であ
れば、未処理作業地Aに作業行程が残っていない即ち今
まで走行してきた行程が最終行程であると判断されるの
で、その地点で走行を停止して作業を終了させる。
ンサS1,S2,S3,S4の検出動作を停止させると
ともに、操向中立状態に操向操作した後、前記幅MAの値
が7以上か否かを判断する。幅MAの値が7未満であれ
ば、未処理作業地Aに作業行程が残っていると判断され
るので、前記ターンフラグがオンした地点より900m
m前進してから自動旋回動作を行うとともに、前記ター
ン方向を切り換え、次の作業行程での走行に移行する。
尚、上記旋回動作の際、前記地磁気センサS0で車体V
の向きを確認して180°旋回したかどうかの情報と、
前記エンコーダ14にて検出される上記旋回中心でない
側の駆動後輪1L,1Rの走行量とから次の作業行程に
向いたことの判別を行う。一方、幅MAの値が7以上であ
れば、未処理作業地Aに作業行程が残っていない即ち今
まで走行してきた行程が最終行程であると判断されるの
で、その地点で走行を停止して作業を終了させる。
【0035】〔別実施例〕上記実施例では、車体横幅方
向での未処理作業地Aと処理済作業地Bとの境界Lを検
出するために、草存否検出用の信号を車体前方側の草に
投射してその存否を検出する草存否検出センサーS1,
S2,S3,S4として、反射式フォトインタラプタを
用いたが、光以外の信号、例えば超音波信号を前方側に
投射してその反射波を検出する超音波式のセンサー等に
よって構成してもよい。又、上記実施例では、上記草存
否検出センサーS1,S2,S3,S4を車体横幅方向
に沿って移動操作するように構成したが、移動させるの
ではなく、例えば、所定個数の草存否検出センサーを車
体横幅方向に沿って並べたものでもよい。
向での未処理作業地Aと処理済作業地Bとの境界Lを検
出するために、草存否検出用の信号を車体前方側の草に
投射してその存否を検出する草存否検出センサーS1,
S2,S3,S4として、反射式フォトインタラプタを
用いたが、光以外の信号、例えば超音波信号を前方側に
投射してその反射波を検出する超音波式のセンサー等に
よって構成してもよい。又、上記実施例では、上記草存
否検出センサーS1,S2,S3,S4を車体横幅方向
に沿って移動操作するように構成したが、移動させるの
ではなく、例えば、所定個数の草存否検出センサーを車
体横幅方向に沿って並べたものでもよい。
【0036】又、上記実施例では、操向輪(前輪)1F
の操舵角θiを検出する操舵角検出手段Fを、操向輪操
作用のステアリングギア1Aの回転軸部に設けたポテン
ショメータFによって構成したが、これに限るものでは
ない。
の操舵角θiを検出する操舵角検出手段Fを、操向輪操
作用のステアリングギア1Aの回転軸部に設けたポテン
ショメータFによって構成したが、これに限るものでは
ない。
【0037】又、上記実施例では、推進用走行装置とし
て、駆動車輪1L,1Rを用いたが、これ以外に、例え
ば、クローラ走行装置によって構成してもよい。
て、駆動車輪1L,1Rを用いたが、これ以外に、例え
ば、クローラ走行装置によって構成してもよい。
【0038】又、上記実施例では、断続手段3を、車速
変速手段であるボールクラッチ機構によって兼用構成す
るものを例示したが、車速変速手段と別体の、単なるク
ラッチによって構成してもよい。
変速手段であるボールクラッチ機構によって兼用構成す
るものを例示したが、車速変速手段と別体の、単なるク
ラッチによって構成してもよい。
【0039】又、上記実施例では、操向輪(前輪)1F
の操舵角θiと目標操舵角θstとの角度差が設定角度を
越える場合に走行を停止させたあと、低速状態で走行を
開始するように構成したが、高速状態で走行を開始する
ように構成してもよい。
の操舵角θiと目標操舵角θstとの角度差が設定角度を
越える場合に走行を停止させたあと、低速状態で走行を
開始するように構成したが、高速状態で走行を開始する
ように構成してもよい。
【0040】又、上記実施例では、上記両角度θi,θ
stの角度差の判断基準である設定角度を36°に設定し
たが、この設定角度は、操向輪1Fのステアリング性能
や回転刃体2の刈り幅等によって適宜変更することがで
きる。
stの角度差の判断基準である設定角度を36°に設定し
たが、この設定角度は、操向輪1Fのステアリング性能
や回転刃体2の刈り幅等によって適宜変更することがで
きる。
【0041】又、上記実施例では、本発明を芝刈り作業
車に適用したものを例示したが、これ以外の種々の草刈
り機に適用することができる。
車に適用したものを例示したが、これ以外の種々の草刈
り機に適用することができる。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0043】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】位置ずれ検出手段の平面図
【図3】作業形態の説明図
【図4】車体の概略平面図
【図5】車体の概略側面図
【図6】車体の概略正面図
【図7】車速変速手段及び断続手段の縦断側面図
【図8】変速位置検出センサの平面図
【図9】車速変速手段の動作説明図
【図10】旋回機構の背面図
【図11】旋回機構の動作説明図
【図12】操向制御の動作説明図
【図13】位置ずれ検出手段の動作説明図
【図14】制御作動のフローチャート
【図15】制御作動のフローチャート
【図16】制御作動のフローチャート
【図17】制御作動のフローチャート
A 未処理作業地 B 処理済作業地 L 境界 V 車体 100 位置ずれ量検出手段 1F 操向輪 θi 操舵角 F 操舵角検出手段 θst 目標操舵角 101 走行制御手段 1L,1R 推進用走行装置 3 断続手段並びに車速変速手段
Claims (2)
- 【請求項1】 車体横幅方向での未処理作業地(A)と
処理済作業地(B)との境界(L)に対する車体(V)
の適正位置からの位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出
手段(100)と、操向輪(1F)の操舵角(θi)を
検出する操舵角検出手段(F)と、前記位置ずれ量検出
手段(100)及び前記操舵角検出手段(F)の情報に
基づいて、前記位置ずれ量が大きいほど前記操向輪(1
F)の目標操舵角(θst)を大に設定し、且つ、前記検
出された操舵角(θi)が前記目標操舵角(θst)にな
るように前記操向輪(1F)を操向制御する走行制御手
段(101)とが設けられた草刈機の走行制御装置であ
って、 前記走行制御手段(101)は、推進用走行装置(1
L,1R)への動力伝達を断続する断続手段(3)を前
記操舵角(θi)と前記目標操舵角(θst)との角度差
が設定角度を越える場合には遮断状態に操作して走行を
停止させ、且つ、その後前記角度差が所定角度以内にな
るに伴って前記断続手段(3)を動力伝達状態に操作し
て走行を開始するように構成されている草刈機の走行制
御装置。 - 【請求項2】 車速を変速する車速変速手段(3)が設
けられ、 前記走行制御手段(101)は、前記走行を開始すると
きに前記車速変速手段(3)を操作して低速走行させる
ように構成されている請求項1記載の草刈機の走行制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27475292A JPH06121603A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 草刈機の走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27475292A JPH06121603A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 草刈機の走行制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06121603A true JPH06121603A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17546096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27475292A Pending JPH06121603A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 草刈機の走行制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06121603A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012187084A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Kubota Corp | 芝刈機 |
WO2019123923A1 (ja) * | 2017-12-18 | 2019-06-27 | 株式会社クボタ | 自動操舵システムおよび自動操舵方法 |
JP2019106929A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 株式会社クボタ | 作業車の自動操舵システム |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP27475292A patent/JPH06121603A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012187084A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Kubota Corp | 芝刈機 |
WO2019123923A1 (ja) * | 2017-12-18 | 2019-06-27 | 株式会社クボタ | 自動操舵システムおよび自動操舵方法 |
JP2019106929A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 株式会社クボタ | 作業車の自動操舵システム |
US11317557B2 (en) | 2017-12-18 | 2022-05-03 | Kubota Corporation | Automatic steering system and automatic steering method |
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