JPH0612139A - パーソナルコンピュータ - Google Patents

パーソナルコンピュータ

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JPH0612139A
JPH0612139A JP4169630A JP16963092A JPH0612139A JP H0612139 A JPH0612139 A JP H0612139A JP 4169630 A JP4169630 A JP 4169630A JP 16963092 A JP16963092 A JP 16963092A JP H0612139 A JPH0612139 A JP H0612139A
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JP
Japan
Prior art keywords
rom
configuration information
system configuration
memory
error
Prior art date
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Pending
Application number
JP4169630A
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English (en)
Inventor
Shuzo Nakajima
修三 中島
Tadaaki Inomata
忠明 猪股
Mayumi Maeda
真弓 前田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特定のキーが押下された際にシステム構成情報
をデフォルト値に設定できるようにして、システム起動
の効率化を図る。 【構成】キーボード33上のファンクションキーF1が
押下されると、デフォルト値として予め定められた標準
のシステム構成情報がリアルタイムクロック17のCM
OSメモリに設定される。そして、その標準のシステム
構成情報に従った初期設定が実行される。このため、フ
ァンクションキーF1が押下された際にはユーザによっ
て設定されたシステム構成情報の内容に関係なく、標準
のシステム構成情報に従った初期設定が自動的に実行さ
れるようになり、システム構成情報に設定誤りがあって
も正常にシステムを起動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラップトップタイプ
またはノートタイプのポータブルパーソナルコンピュー
タに関し、特にシステム構成情報に従って初期設定がな
されるパーソナルコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯可能なラップトップタイプま
たはノートタイプのポータブルパーソナルコンピュータ
が種々開発されている。
【0003】この種のポータブルコンピュータは、ユー
ザによって設定されたシステム構成情報に従ってメモリ
や周辺装置の初期設定がなされるように構成される。こ
のシステム構成情報はシステム構成を設定/変更するた
めのものであり、セットアップ画面等を用いてユーザに
よって設定できるようになっている。
【0004】しかしながら、パーソナルコンピュータを
扱う初心者にとっては、このようなシステム構成情報の
設定をシステム構成に合わせて適確に行なうのは困難で
あり、場合によってはシステム構成に合わない設定がな
されたり、操作ミスによって設定内容が目茶苦茶になる
といった事態が生じる。このようなシステム構成情報の
設定誤りが存在したままで初期設定処理が実行される
と、メモリや周辺装置の初期設定が正常に終了されず、
エラー状態となる。エラー状態になると通常はエラーメ
ッセージが画面表示されるが、そのエラーメッセージの
意味を認識し、対応する操作を行なうことも初心者にと
っては困難である。
【0005】このように、従来のパーソナルコンピュー
タは、適確なシステム構成情報の設定がなされたときは
問題はないが、設定に誤りがあるとシステムが正常に起
動されず、またエラーメッセージに対応した操作が必要
とされる欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のパーソナルコン
ピュータにおいては、システム構成情報に設定誤りがあ
るとシステムが正常に起動されず、またエラーメッセー
ジに対応した繁雑な操作が必要とされるため、特に初心
者には使い勝手が悪いという操作上の問題があった。
【0007】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、特定のキーが押下された際にはユーザによって
設定されたシステム構成情報の内容に関係なく、標準の
システム構成情報に従った初期設定がなされるように
し、システム構成情報に設定誤りがあっても正常にシス
テムを起動することができるパーソナルコンピュータを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
システム構成情報に従って初期設定がなされるパーソナ
ルコンピュータにおいて、前記パーソナルコンピュータ
のシステム構成情報が記憶されるメモリと、電源投入時
に前記メモリのシステム構成情報を読み込み、そのシス
テム構成情報に従って前記パーソナルコンピュータの初
期設定を実行する手段と、電源投入時にキーボード上の
所定のキーが押下されたか否かを検出する手段と、前記
所定のキーの押下が検出された際、予め定められた標準
のシステム構成情報に従った初期設定が実行されるよう
に前記メモリのシステム構成情報を標準値に設定する手
段とを具備することを特徴とする。
【0009】このパーソナルコンピュータにおいては、
キーボード上の所定のキーが押下されると、ユーザによ
って設定されたシステム構成情報が予め定められた標準
値に設定される。そして、その標準のシステム構成情報
に従った初期設定が実行される。このため、特定のキー
が押下された際にはユーザによって設定されたシステム
構成情報の内容に関係なく、標準のシステム構成情報に
従った初期設定が自動的に実行されるようになり、ユー
ザによるシステム構成情報に設定誤りがあっても、正常
にシステムを起動することができる。したがって、エラ
ーメッセージに応答して、システム構成情報を設定し直
すといった処理が不要となり、ユーザ、特に初心者に対
しては十分な操作性能を提供できる。
【0010】また、この発明は、上記構成に加え、前記
初期設定が正常終了されない時にエラーメーセッジを画
面表示する手段と、前記所定のキーの押下が検出された
際、前記エラーメーセッジの画面表示をそのエラー内容
に応じて選択的に禁止する手段とをさらに設け、これに
よって、標準のシステム構成情報に従った初期設定がな
された場合でも発生されエラーであり、しかも例えば充
電可能なバッテリチェックのエラーやハードRAMエラ
ー等のように運用上特に問題のないエラーについては、
エラーメーセッジが画面表示されないようにしている。
このため、これらエラーによって立ち上げ処理が中断さ
れることがなくなり、操作性の向上を図ることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0012】図1には、この発明の一実施例に係わるパ
ーソナルコンピュータのシステム構成が示されている。
このパーソナルコンピュータは、ラップトップタイプま
たはノートタイプのポータブルコンピュータであり、シ
ステムバス10と、このシステムバス10にそれぞれ接
続されるCPU11、バスコントローラ11A、主メモ
リ12、オプション接続される増設メモリ13、DMA
コントローラ(直接メモリアクセスコントローラ)1
4、割り込みコントローラ15、タイマ16、およびリ
アルタイムクロック17を備えている。
【0013】CPU11は、システム全体の制御を司る
ためのものであり、システム立ち上げ時にはリアルタイ
ムクロック17に保持されているシステム構成情報(セ
ットアップ情報)に従ってメモリや周辺装置の初期設定
を行なう。また、CPU11は、操作メニューを画面表
示する機能や、その操作メニュー画面上でユーザによっ
て指定された各種処理を実行する機能を有している。バ
スコントローラ11Aは、各種メモリやI/Oアクセス
のための制御や、バスサイクル制御を行なう。また、こ
のバスコントローラ11Aから出力されるイネーブル信
号E1,E2は、後述する漢字ROM19、辞書ROM
20、DOSROM21、アプリケーションROM22
間のバンク切り替えに利用される。主メモリ12には、
処理対象となるプログラムおよびデータ等が格納され
る。この主メモリ12は例えば2Mバイトの記憶容量を
有し、最初の1Mバイトのうちの640Kバイトがシス
テムメモリとして利用され、残りの384Kバイトがワ
ークエリアとして利用される。また、この主メモリ12
の2Mバイトの内で前述のシステムメモリ領域を除く一
部の領域は、ハードRAMとして設定可能である。増設
メモリ13は、2Mバイト/4Mバイト/8Mバイトの
メモリカードであり、メモリ拡張のために必要に応じて
装着される。この増設メモリ13によって拡張されたメ
モリ領域に前述のハードRAMを設定することも可能で
ある。DMAコントローラ14は、直接メモリアクセス
制御を行う。割り込みコントローラ15は、それに設定
されたプログラムに応じて割り込みを制御する。リアル
タイムクロック17は、独自の動作用電池を持つ時計モ
ジュールであり、その電池から常時電源が供給されるC
MOS構成のスタティクRAM(以下、CMOSメモリ
と称する)を有している。
【0014】このCMOSメモリには、このパーソナル
コンピュータの使用環境を示すシステム構成情報が記憶
される。また、このCMOSメモリには、電源投入時に
キーボード33上のファンクションキ−F1が押下され
たか否かを示す初期設定ステータスフラグが格納され
る。この初期設定ステータスフラグは電源投入時にキー
ボード33上のファンクションキ−F1が押下されると
ON状態に設定され、システム起動後にOFF状態に戻
される。初期設定ステータスフラグがON状態に設定さ
れた場合には、CMOSメモリのシステム構成情報はC
PU11によってデフォルト値に設定され、そのデフォ
ルト値に従った初期設定処理が実行される。一方、初期
設定ステータスフラグがOFFの場合には、CMOSメ
モリに保持されているシステム構成情報に従った初期設
定処理が実行される。このように、ファンクションキ−
F1の押下によってシステム構成情報を自動的にデフォ
ルトに設定し、そのデフォルト値に従った初期設定処理
を行なう構成は、この発明の特徴とする部分であり、そ
の詳細は図7乃至図9を参照して後述する。
【0015】システムバス10には、さらに、バックア
ップRAM18、漢字ROM19、辞書ROM20、D
OSROM21、アプリケーションROM22、システ
ムROM23が接続されている。バックアップRAM1
8は、バッテリィバックアップされたメモリであり、3
2Kバイトの記憶容量を有している。このバックアップ
RAM18には、ユーザによって設定されるシステム環
境設定情報(CONFIG,SYS)が格納される。漢
字ROM19は、1Mバイト(64Kバイト×16ペー
ジ)の記憶容量を有しており、種々の漢字フォントが記
憶されている。辞書ROM20は、512Kバイト(6
4Kバイト×8ページ)の記憶容量を有しており、カナ
ー漢字変換テーブルとして利用される。DOSROM2
1は、512Kバイト(64Kバイト×8ページ)の記
憶容量を有しており、DOS(Disk Operating S
ystem )等のオペレーティングシステムが予め記憶され
ている。また、このDOSROM21には、そのオペレ
ーティングシステムの起動時に実行される自動実行バッ
チファイルとしてメニュー表示プログラムが記憶されて
いる。アプリケーションROM22は、512Kバイト
(64Kバイト×32ページ)の記憶容量を有してお
り、表計算プログラムが記憶されているメモリ領域とワ
ープロ用プログラムが記憶されるメモリ領域を備えてい
る。システムROM23は、64Kバイトの記憶容量を
有しており、初期設定用プログラム(スタートアッププ
ログラム)および各種基本入出力プログラム(BIO
S;BasicI/O System )が記憶されている。
【0016】ここで、漢字ROM19、辞書ROM2
0、DOSROM21、アプリケーションROM22
は、64Kバイトの同一アドレス空間上にマッピングさ
れており、バンク切り替えによって選択的にリードアク
セスされるように構成されている。このシステムの実際
のメモリマップについては、図2を参照して後述する。
また、これら漢字ROM19、辞書ROM20、DOS
ROM21、アプリケーションROM22はそれぞれマ
スクROMによって構成されており、システムROM2
3はワンタイムPROM(OTP)によって構成されて
いる。
【0017】システムバス10には、さらに、FDDコ
ントローラ24、プリンタコントローラ25、RS−2
32Cコントローラ26、キーボードコントローラ2
7、およびディスプレイコントローラ28が接続されて
いる。FDDコントローラ24は、3.5インチのフロ
ッピーディスクを駆動するフロッピーディスクドライブ
(FDD)31を制御する。これらFDDコントローラ
24およびフロッピーディスクドライブ(FDD)31
は、オペレーティングシステムやアプリケーションプロ
グラムのインストール等に利用される。プリンタコント
ローラ25は、このポータブルコンピュータにオプショ
ン接続されるプリンタ32の制御を行なう。RS−23
2Cコントローラ26は、RS−232C機器の制御を
行なう。キーボードコントローラ27は、キーボード3
3やマウスの制御を行なう。また、このキーボードコン
トローラ27ののI/Oポートから出力される2ビット
信号(P36,P37)は、漢字ROM19、辞書RO
M20、DOSROM21、アプリケーションROM2
2間のバンク切り替えに利用される。ディスプレイコン
トローラ28は、画像メモリ(VRAM)29のリード
/ライト制御、および640×400ドットの解像度を
持つ白黒液晶ディスプレイ24の表示制御を行なう。
【0018】さらに、このパーソナルコンピュータは、
これら各ユニットに動作電源やバックアップ用電源を供
給するための電源コントローラ35を備えており、また
2.5インチの本体内蔵型ハードディスクパック30が
オプションで装着されるように構成されている。このハ
ードディスクパック30には、ハードディスクドライブ
(HDD)とハードディスクドライブコントローラ(H
DC)が設けられている。次に、図2を参照して、図1
のパーソナルコンピュータのメモリマップの一例を説明
する。
【0019】図示のように、アドレス“0E0000
H”から“0F0000H”までの64Kバイトの領域
には、漢字ROM19、辞書ROM20、DOSROM
21、アプリケーションROM22が共通に割り付けら
れている。このため、これら漢字ROM19、辞書RO
M20、DOSROM21、アプリケーションROM2
2のアクセスについては、それぞれ排他的制御が必要と
なる。この排他制御は、図3を参照して後述するゲート
回路によって1つのROMをイネーブル、残りのROM
をディセーブルに設定するROM間バンク切り替えの手
法によって実現されている。このROM間バンク切り替
えは、前述したバスコントローラ11Aからの出力信号
(E1,E2)、およびキーボードコントローラ27か
らのI/Oポート出力信号(P36,P37)を利用し
てハードウェアによって行なわれるものであるが、その
ハードウェア構成の詳細は図3を参照して後述する。
【0020】ROM間バンク切り替えによって選択され
たROM内においては、ページ単位でのROM内バンク
切り替えが実行される。すなわち、1Mバイトの漢字R
OM19が選択された場合は、その漢字ROM19を構
成する各々64Kバイトからなる16ページがページ単
位でバンク切り替えされ、1Mバイトの領域がページ単
位で選択的に参照される。512Kバイトの辞書ROM
20が選択された場合は、その辞書ROM20を構成す
る各々64Kバイトからなる8ページがページ単位でバ
ンク切り替えされ、その512Kバイトの領域がページ
単位で選択的に参照される。同様に、512Kバイトの
DOSROM21が選択された場合は、DOSROM2
1を構成する各々64Kバイトからなる8ページがペー
ジ単位でバンク切り替えされ、512Kバイトの領域が
ページ単位で選択的に参照される。また、アプリケーシ
ョンROM22が選択された場合は、アプリケーション
ROM22を構成する各々64Kバイトからなる32ペ
ージがページ単位でバンク切り替えされ、2Mバイトの
領域が選択的に参照される。図3には、ROM間バンク
切り替えを行なうためのハードウェア構成が示されてい
る。
【0021】ゲート回路40は、漢字ROM19、辞書
ROM20、DOSROM21、アプリケーションRO
M22間のバンク切り替えのために設けられたものであ
り、バスコントローラ11Aから出力されるイネーブル
信号E1,E2、およびキーボードコントローラ27か
ら出力されるI/Oポート信号P37,P36に応じて
ROMを選択する。
【0022】ここで、イネーブル信号E1はバスコント
ローラ11A内に設けられているアドレス70HのI/
Oレジスタの所定の1ビット出力であり、イネーブル信
号E2は、バスコントローラ11A内に設けられている
アドレス60HのI/Oレジスタの所定の1ビット出力
である。これらI/Oレジスタのビットの値は、CPU
11によって設定される。イネーブル信号E1は、漢字
ROM19およびアプリケーションROM22から構成
される第1ROMグループの選択/非選択を示すもので
あり、イネーブル信号E1=“1”の時は第1ROMグ
ループが選択され、イネーブル信号E1=“0”の時は
第1ROMグループは非選択状態となる。イネーブル信
号E2は、辞書ROM20およびDOSROM21から
構成される第2ROMグループの選択/非選択を示すも
のであり、イネーブル信号E2=“1”の時は第2RO
Mグループが選択され、イネーブル信号E2=“0”の
時は第2ROMグループは非選択状態となる。
【0023】また、I/Oポート信号P37,P36
は、キーボードコントローラ27に設けられているI/
Oポートのポート番号P37,P38の出力である。ポ
ート番号P37,P38の出力値は、CPU11によっ
て設定される。I/Oポート信号P37,P36は、選
択されたROMグループ内のどのROMをイネーブルス
テートに設定するかを決定するために使用される。
【0024】ゲート回路40は、図示のように、5個の
3入力ANDゲートG1〜G5から構成されている。A
NDゲートG1には、イネーブル信号E1、I/Oポー
ト信号P37の反転信号、およびI/Oポート信号P3
6の反転信号が入力される。このANDゲートG1の出
力は、イネーブル信号ENとして漢字ROM19に供給
される。ANDゲートG2には、イネーブル信号E1、
I/Oポート信号P37の反転信号、およびI/Oポー
ト信号P36が入力される。このANDゲートG2の出
力は、アプリケーションROM22内においてワープロ
用アプリケーションプログラムが記憶されているROM
ブロックに対するイネーブル信号ENとしてアプリケー
ションROM22に供給される。ANDゲートG3に
は、イネーブル信号E1、I/Oポート信号P37、お
よびI/Oポート信号P36が入力される。このAND
ゲートG3の出力は、アプリケーションROM22内に
おいて表計算用アプリケーションプログラムが記憶され
ているROMブロックに対するイネーブル信号ENとし
てアプリケーションROM22に供給される。ANDゲ
ートG4には、イネーブル信号E2、I/Oポート信号
P37の反転信号、およびI/Oポート信号P36の反
転信号が入力される。このANDゲートG4の出力は、
イネーブル信号ENとして辞書ROM20に供給され
る。ANDゲートG5には、イネーブル信号E2、I/
Oポート信号P37の反転信号、およびI/Oポート信
号P36が入力される。このANDゲートG5の出力
は、イネーブル信号ENとしてDOSROM21に供給
される。次に、図4および図5を参照して、図3のゲー
ト回路40によるROM間のバンク切り替え動作を説明
する。
【0025】図4は、第1ROMグループのROMブロ
ック選択とI/Oポート信号P37,P36との対応関
係を示している。アドレス70HのI/Oレジスタから
アクティブステート“1”のイネーブル信号E1が出力
されると、ANDゲートG1〜G3の各第1入力が
“1”になり、これによって第1ROMグループが選択
される。この状態で、I/Oポート信号P37,P36
が“0,0”の時には、ANDゲートG1から“1”の
イネーブル信号ENが出力され、漢字ROM19が選択
される。すなわち、漢字ROM19をアクセスする際に
は、CPU11は、バスコントローラ11Aのアドレス
70Hのレジスタに“1”、60Hのレジスタに“0”
を設定すると共に、キーボードコントローラ27のI/
OポートP37,P36を“0,0”に設定する。
【0026】また、I/Oポート信号P37,P36が
“0,1”の時には、ANDゲートG2から“1”のイ
ネーブル信号ENが出力され、アプリケーションROM
22内においてワープロ用アプリケーションプログラム
が記憶されているROMブロックが選択される。同様
に、I/Oポート信号P37,P36が“1,1”の時
には、ANDゲートG3から“1”のイネーブル信号E
Nが出力され、アプリケーションROM22内において
表計算用アプリケーションプログラムが記憶されている
ROMブロックが選択される。すなわち、CPU11
は、アプリケーションROM22内のワープロ用アプリ
ケーションプログラムが記憶されているROMブロック
をアクセスする際には、バスコントローラ11Aのアド
レス70Hのレジスタに“1”、60Hのレジスタに
“0”を設定すると共に、キーボードコントローラ27
のI/OポートP37,P36を“0,1”に設定す
る。また、表計算用アプリケーションプログラムが記憶
されているROMブロックをアクセスする際には、CP
U11は、バスコントローラ11Aのアドレス70Hの
レジスタに“1”、60Hのレジスタに“0”を設定す
ると共に、キーボードコントローラ27のI/Oポート
P37,P36を“1,1”に設定する。
【0027】図5は、第2ROMグループのROMブロ
ック選択とI/Oポート信号P37,P36との対応関
係を示している。アドレス60HのI/Oレジスタから
アクティブステート“1”のイネーブル信号E2が出力
されると、ANDゲートG4,G5の各第1入力が
“1”になり、これによって第2ROMグループが選択
される。この状態で、I/Oポート信号P37,P36
が“0,0”の時には、ANDゲートG4から“1”の
イネーブル信号ENが出力され、辞書ROM20が選択
される。また、I/Oポート信号P37,P36が
“1,0”の時には、ANDゲートG5から“1”のイ
ネーブル信号ENが出力され、DOSROM21が選択
される。すなわち、辞書ROM20をアクセスする際に
は、CPU11は、バスコントローラ11Aのアドレス
70Hのレジスタに“0”、60Hのレジスタに“1”
を設定すると共に、キーボードコントローラ27のI/
OポートP37,P36を“0,0”に設定する。ま
た、DOSROM21をアクセスする際には、CPU1
1は、バスコントローラ11Aのアドレス70Hのレジ
スタに“0”、60Hのレジスタに“1”を設定すると
共に、キーボードコントローラ27のI/OポートP3
7,P36を“1,0”に設定する。
【0028】このように、同一アドレス空間上に割り付
けられている漢字ROM19、辞書ROM20、DOS
ROM21、アプリケーションROM22(ワープロ用
アプリケーションプログラムが記憶されているROMブ
ロック、表計算用アプリケーションプログラムが記憶さ
れているROMブロック)は、バスコントローラ11A
のアドレス70H,60Hのレジスタ設定値とキーボー
ドコントローラ27のI/OポートP37,P36の値
によって選択的に切り替えられて使用される。
【0029】次に、図6を参照して、DOSROM21
内のオペレーティングシステム(DOS)によって提供
される操作メニュー画面の一例を説明する。この操作メ
ニュー画面は、DOSROM21内のオペレーティング
システム(DOS)の起動時に自動実行されるメニュー
表示プログラムによって画面表示されるものである。
【0030】図6に於いて、a1乃至a12はそれぞれ
作業選択のためのメニュアイコンである。これらアイコ
ンのうち、a1はアプリケーションROM22の記憶さ
れたワープロ用アプリケーションプログラムの実行を指
示するためのワープロアイコン、a2はアプリケーショ
ンROM22の記憶された表計算用アプリケーションプ
ログラムの実行を指示するための表計算アイコン、a3
はカレンダ、電卓、世界時計等のアクセサリ機能の実行
を指示するためのアクセサリアイコンである。a4,a
5は市販ソフトウェア等の任意ソフトウェアのメニュ登
録またはそのメニュ登録したソフトウェアの実行を指示
するためのユーザ登録アイコンである。a6は市販ソフ
トウェア等の任意のソフトウェアをこのポータブルコン
ピュータ本体のハードRAMまたはハードディスクパッ
ク30にインストールするためのソフトインストールア
イコンである。a7はフロッピーディスクで供給される
市販ソフトウェアの実行(FDのautoexec.batを実行す
る)を指示するためのFD実行アイコンである。a8は
フロッピーディスクのすべての内容を新たなフロッピー
ディスクに複写(diskcopyコマンドを実行する)するこ
とを指示するための予備FD作成アイコンである。a9
はフロッピーディスクを初期化する(formatコマンドを
実行する)FD初期化アイコンである。a10はハード
RAM又はハードディスクパック30に格納されたすべ
ての内容をフロッピーディスクへコピーすることを指示
するための本体→FDアイコンである。この場合、ハー
ドRAMの場合はallcopy コマンドが実行され、ハード
ディスクの場合はbackupコマンドが実行される。a11
はフロッピーディスクのすべての内容を本体へコピー
(ハードRAMの場合はallcopy コマンドの実行、ハー
ドディスクの場合はbackupコマンドの実行)することを
指示するためのFD→本体アイコンである。a12はD
OSーROM21に格納されたオペレーティングシステ
イム(DOS)を使用可能にする(command.com を起動
する)MSーDOSアイコンである。b1乃至b12は
上記各アイコンa1〜a122 に対応して表示されるア
イコンタイトルである。
【0031】c1はメッセージ行(タイトルバー)であ
り、ここには、選択状態にあるアイコン、即ち反転表示
等により強調表示されたアイコンの作業内容等が表示さ
れる。図においては、ワープロアイコンa1が選択され
ているので、ワープロアイコンa1、アイコンタイトル
b1がそれぞれ反転表示され、メッセージ行c1には
“ワープロをはじめます”のメッセージが表示される。
この状態で、[Enter]キーが入力されと、CPU
11は、まず、アプリケーションROM22内のワープ
ロ用アプリケーションプログラムが記憶されているRO
Mブロックをイネーブルにするために、バスコントロー
ラ11Aのアドレス70Hのレジスタに“1”、60H
のレジスタに“0”を設定すると共に、キーボードコン
トローラ27のI/OポートP37,P36を“0,
1”に設定する。そして、CPU11は、そのROMブ
ロックをリードアクセスし、ワープロ用アプリケーショ
ンプログラムを主メモリ12に読み込んで実行する。ワ
ープロ用アプリケーションプログラムが実行されると、
操作メニュー画面からそのワープロ用アプリケーション
プログラムによって提供される文字入力画面に画面が切
り替えられる。
【0032】また、図において、DOSアイコンa12
が選択されると、この時には既にDOSROM21のオ
ペーレーティングシステム(DOS)は起動されいるの
で、直ぐにコマンドの受付け可能状態となり、画面上に
はDOSROM21のプロンプト(プロンプトCまたは
D)が画面表示される。
【0033】さらに、図6において、d1乃至d10は
それぞれキーボード33上に設けられるファンクション
キーF1〜F10の機能表示部である。すなわち、d1
はリアルタイムクロック17のメモリに日付と時刻の設
定を行なうファンクションキーF1の機能表示部、d2
は漢字入力モードと入力練習のする/しないを選択する
ファンクションキーF2の機能表示部、d3はリジュー
ム、スピーカ、ローバッテリアラーム、オートパワーオ
フ、画面反転表示、ハードディスク自動停止等、各種シ
ステム構成情報をリアルタイムクロック17のメモリに
設定するファンクションキーF3の機能表示部、d4は
プリンタドライバの種類を選択するファンクションキー
F4の機能表示部、d5はハードRAM、EMS等のメ
モリの設定を行なうファンクションキーF5の機能表示
部、d7は利用者のコマンドをユーザ登録1/ユーザ登
録2の各メニュに登録するファンクションキーF7の機
能表示部、d9はシステム環境設定ファイル(CONF
IG.SYS)の選択を行なうファンクションキーF9
の機能表示部、d10はハードディスクパック30が実
装されたときのみ、有効表示となって、ハードディスク
のパーティションを定義し、フォーマットを行なう、フ
ァンクションキーF10の機能表示部である。 次に、
図7のフローチャートを参照して、オペレーティングシ
ステムの起動手順を説明する。
【0034】システムの電源スイッチが投入されると、
まず、システムROM23のスタートアッププログラム
がCPU11によって起動され、初期化ルーチンが実行
される。この初期化ルーチンでは、CPU11は、ま
ず、ファンクションキーF1が押下されたか否かを検出
する(ステップS11)。ファンクションキーF1が押
下された場合には、CPU11は、リアルタイムクロッ
ク17のCMOSメモリに記憶されている初期設定ステ
ータスフラグをON状態に設定し(ステップS12)、
その後、CMOSメモリのシステム構成情報をデフォル
ト値に設定する(ステップS13)。この後、CPU1
1は、メモリおよび各種コントローラLSI等のハード
ウェアを含む周辺装置の信頼性テスト、およびそれらの
初期設定を行なう(ステップS14)。この初期設定処
理に於いては、主メモリ12の容量検出を始め、ハード
RAMおよびDOSROM21等の各種メモリのチック
サムチェックや、リアルタイムクロック17の電池のバ
ッテリチェック、さらにはハードディスクパック30お
よびフロッピーディスクドライブ24の装着チェックお
よびそれらの初期化が、リアルタイムクロック17に保
持されているシステム構成情報にしたがって実行され
る。
【0035】すなわち、電源投入時にファンクションキ
ーF1が押下されなかった場合には、その電源投入時に
CMOSメモリに設定されているシステム構成情報に従
った初期設定がなされ、またファンクションキーF1が
押下された場合にはデフォルトのシステム構成情報に従
った初期設定がなされる。このシステム構成情報の具体
的内容については、図8を参照して後述する。
【0036】このような信頼性テストおよび初期設定に
おいてエラーが発生した場合には通常はエラーメッセー
ジが画面表示されるが、ファンクションキーF1が押下
された場合には、デフォルトのシステム構成情報に従っ
た初期設定がなされるので、この場合には初期設定のエ
ラーは発生されない。このため、システム構成情報に設
定誤りがあっても正常に初期設定を終了できる。一方、
ファンクションキーF1が押下されなかった場合には、
もしシステム構成情報に設定誤りがあると、対応するエ
ラーメッセージが画面表示される。この場合には、エラ
ーを解消するために、システム構成を再設定する等の操
作が必要とされる。
【0037】このようにして信頼性テストおよび初期設
定が正常終了されると、今度は、オペレーティングシス
テム(DOS)を読み込む動作が実行される。すなわ
ち、CPU11は、まず、リアルタイムクロック17に
保持されているシステム構成情報を読み込み、“DOS
の起動=DOSROM”に設定されているか否かを判別
する(ステップS15)。“DOSの起動=DOSRO
M”に設定されている場合には、CPU11は、DOS
ROM21からオペレーティングシステムを読み込むた
めに、システムROM23に記憶されているディスクド
ライバ用BIOS(INT13H)を装置番号81Hで
起動する(ステップS16)。この装置番号81Hは、
DOSROM21を示すものである。
【0038】BIOS(INT13H)は、まず、アド
レス“0E0000H”〜“0F0000H”に割り付
けられているROMをDOSROM21に切り替えるた
めに、バスコントローラ11Aのアドレス60H、70
Hのレジスタの値をそれぞれ“1”,“0”に変更し、
次いでキーボードコントローラ27のI/Oポート信号
P37、P36を“1,0”に変更する。そして、BI
OS(INT13H)は、DOSROM21の所定位置
に書き込まれているブートプログラムを主メモリ12の
システムメモリ領域に読み込み、ブートプログラムに制
御を渡す。そして、CPU11は、そのブートプログラ
ムを起動してDOSROM21から主メモリ12のシス
テムメモリ領域にDOSのシステムファイルを読み込
み、そのオペレーティングシステムを起動する(ステッ
プS17)。DOSROM21には、前述したようにメ
ニュー表示プログラムが自動実行バッチファイルとして
記憶されているので、このオペレーティングシステムの
起動時には最初にその自動実行バッチファイルがDOS
ROM21から読み込まれて、図6で説明したようなメ
ニュウ表示が自動実行される(ステップS18)。
【0039】一方、システム構成情報が“DOSの起動
=FDD/HDD”に設定されている場合には、CPU
11は、システムROM23に記憶されているディスク
ドライバ用BIOS(INT13H)を装置番号00
H、01H、80H、81Hの順で起動する(ステップ
S19)。ここで、装置番号00H、01Hはフロッピ
ーディスクドライブ31(2台のFDD)を示し、装置
番号80Hはハードディスクパック30またはハードR
AMを示し、装置番号81HはDOSROM21を示
す。
【0040】この結果、最初にフロッピーディスクドラ
イブ31、次にハードディスクパック30、ハードRA
M、DOSROM21の順でオペレーティングシステム
(DOS)が探され、ブート処理が実行される(ステッ
プS20)。この場合、フロッピーディスクドライブ3
1、ハードディスクパック30、またはハードRAMに
オペレーティングシステムがあると通常通りそのオペレ
ーティングが起動され、これらにオペレーティングシス
テムがない場合には、DOSROM21のオペレーティ
ングシステムが起動されて自動的にメニュー画面が表示
される(ステップS18)。
【0041】このように、ブートの順番は、システム構
成情報の設定に応じて、DOSROM21から実行する
か、あるいはフロッピーディスクドライブ24、ハード
ディスクパック30、ハードRAM、DOSROM21
の順で実行するかが切り替えられる。
【0042】ここで、“DOSの起動=DOSROM”
と“DOSの起動=FDD/HDD”のいずれか一方は
デフォルトとして設定されるものであり、通常は、“D
OSの起動=DOSROM”がデフォルトとして規定さ
れている。このため、実際には、ファンクションキーF
1が押下されると、デフォルト値である“DOSの起動
=DOSROM”に従って必ずDOSROM21からブ
ートが開始される。また、ファンクションキーF1が押
下されなかった場合には、前述した通り、そのときのシ
ステム構成情報の設定に応じてブートの順番が切り替え
られる。図8には、システム構成情報の設定を行なうた
めのセットアップ画面が示されている。
【0043】図示のように、システム構成情報には、メ
モリ容量、ディスプレイ、FDD/プリンタ、ハードデ
ィスク、コミュニケーション、パワーセーブ機能等に関
する情報を始め、DOSの起動の順番に関する情報が含
まれている。
【0044】“DOSの起動=DOSROM”は、前述
したようにオペレーティングシステム(DOS)の起動
のためのブート処理をDOSROM21から開始するこ
とを示すものであり、この“DOSの起動=DOSRO
M”はデフォルト値として標準設定されている。このた
め、このデフォルト値のまま電源を投入するか、あるい
は電源投入時にファンクションキーF1を押下すると、
DOSROM21が最初にブートされ、そのDOSRO
M21のオペレーティングシステム(DOS)が起動さ
れて操作メニュー画面が表示される。
【0045】一方、括弧内に示されているように、ユー
ザによって“DOSの起動=FDD/HDD”に設定変
更されている場合には、ファンクションキーF1が押下
されずに電源投入されると、フロッピーディスクドライ
ブ31、ハードディスクパック30、ハードRAM、D
OSROM21の順でブートが実行される。次に、図9
のフローチャートを参照して、エラーメッセージを画面
表示する際の動作を説明する。
【0046】この図9の処理ルーチンは図7のステップ
S14でエラー発生が検出された場合に実行されるもの
であり、ここには、電源投入時にファンクションキーF
1が押下された際は、運用上特に問題のないエラーの場
合にはそのエラーメーセッジの画面表示を禁止するルー
チンが含まれている。ここでは、運用上特に問題のない
エラーとして、ハードRAMのチェックサムチェックの
エラーとCMOSメモリのバッテリチックのエラーを例
示する。
【0047】すなわち、ハードRAMはデフォルト値で
は1024Kバイトに設定されており、この場合には、
その1024Kバイトの領域の最終アドレスにチェック
サムが設定される。このため、システム構成情報がデフ
ォルト値に設定されている場合には、CPU11は、そ
の最終アドレスのチェックサムを読み取ってチェックサ
ムチェックを実行する。一方、ユーザによってハードR
AMの大きさが変更され、その大きさが例えば640K
バイトに設定された場合には、チェックサムはその64
0Kバイトの領域の最終アドレスに設定される。このよ
うなハードRAMの設定がなされている状態で、ファン
クションキーF1が押下されると、実際にはチェックサ
ムは640Kバイトの領域の最終アドレスに設定されて
いるにも係わらず、CPU11は、1024Kバイトの
領域の最終アドレスの内容をチェックサムとして読み取
ってしまい、これによってチェックサムチェックのエラ
ーが生じることになる。
【0048】このように、ハードRAMのチェックサム
チェックのエラーは、ユーザによってハードRAMの大
きさが変更されている状態でデフォルト値に従った初期
設定が行なわれた場合に、必然的に生じるものである。
また、このチェックサムチェックのエラーは、再フォー
マッテイングすることによって解消されるものであり、
実際の運用上は特に問題はない。
【0049】また、CMOSメモリの電池はパーソナル
コンピュータの購入直後等においては十分に充電されて
ない場合が多いので、購入直後にシステムを起動させる
と、CMOSメモリのバッテリチェックエラーが発生す
る。このCMOSメモリのバッテリチェックエラーは、
初期設定をデフォルト値で行なうか否かに関係なく、発
生されるものである。また、CMOSメモリのバッテリ
チェックエラーは、CMOSメモリの電池がシステム運
用中に自動充電されることにより解消されるので、実際
の運用上は特に問題はない。
【0050】このため、この実施例では、ハードRAM
のチェックサムチェックエラーやCMOSメモリのバッ
テリチェックエラーについては、ファンクションキーF
1が押下された場合にはそのエラーメッセージの表示を
禁止し、エラー表示によってシステムの起動処理が中断
されることを防止している。図9の処理ルーチンの動作
手順は、次の通りである。
【0051】CPU11は、テストおよび初期化の処理
に於いてハードRAMのチェックサムチェックエラーを
検出すると(ステップS21)、まず、CMOSメモリ
の初期設定フラグがON状態か否か、つまり電源投入時
にファンクションキーF1が押下されたか否かを判別す
る(ステップS22)。初期設定フラグがOFFの場合
には、ファンクションキーF1は押下されてないので、
通常通り、ハードRAMのエラーが発生したことを示す
エラーメッセージを画面表示し、処理を中断する(ステ
ップS23)。一方、初期設定フラグがONの場合に
は、ファンクションキーF1が押下された状態での立ち
上げ処理であるので、エラーメッセージの画面表示は行
なわずに、次の処理に移行する。
【0052】そして、CMOSメモリのバッテリチェッ
クエラーを検出すると(ステップS24)、CPU11
は、CMOSメモリの初期設定フラグがON状態か否か
を判別する(ステップS25)。初期設定フラグがOF
Fの場合には、ファンクションキーF1は押下されてな
いので、通常通り、CMOSメモリのバッテリチェック
エラーが発生したことを示すエラーメッセージを画面表
示して、処理を中断する(ステップS25)。一方、初
期設定フラグがONの場合には、ファンクションキーF
1が押下された状態での立ち上げ処理であるので、エラ
ーメッセージの画面表示は行なわずに、次の処理に移行
する。
【0053】以上のように、この実施例のパーソナルコ
ンピュータにおいては、キーボード33上のファンクシ
ョンキーF1が押下されると、デフォルト値として予め
定められた標準のシステム構成情報がリアルタイムクロ
ック17のCMOSメモリに設定される。そして、その
標準のシステム構成情報に従った初期設定が実行され
る。このため、ファンクションキーF1が押下された際
にはユーザによって設定されたシステム構成情報の内容
に関係なく、標準のシステム構成情報に従った初期設定
が自動的に実行されるようになり、システム構成情報に
設定誤りがあっても正常にシステムを起動することがで
きる。したがって、エラーメッセージに応答して、シス
テム構成情報を設定し直すといった処理が不要となり、
ユーザ、特に初心者に対しては十分な操作性能を提供で
きる。
【0054】また、ファンクションキーF1が押下され
た際、エラーメーセッジの画面表示をそのエラー内容に
応じて選択的に禁止し、ハードRAMエラーやCMOS
のバッテリエラー等の運用上特に問題のないエラーの場
合にはエラーメーセッジを画面表示しないようにしてい
る。このため、無用なエラーメーセッジが画面表示され
ることがなくなるので、そのエラーによってシステムの
起動処理が中断されることがなくなり、操作性の向上を
図ることができる。
【0055】尚、ファンクションキーF1の押下された
か否かの検出は、電源投入時点からシステム構成情報に
従った初期設定が実行されるまでの期間中定期的に行な
われているので、その期間中であれば、いつファンクシ
ョンキーF1が押下されてもその押下を検出できること
はいうまでもない。
【0056】さらに、このパーソナルコンピュータにお
いては、オペレーティングシステムおよびアプリケーシ
ョンプログラムがそれぞれDOSROM21およびアプ
リケーションROM22に予め格納されているので、そ
れらオペレーティングシステムやアプリケーションプロ
グラムを使用する場合には、フロッピーディスクからの
インストール作業無しでそれらプログラムを実行するこ
とができる。このため、ハードディスク装置の内蔵の有
無に拘らず、実行対象のプログラムを直ぐに起動できる
ようになり、比較的低価格でしかも十分に操作性の高い
パーソナルコンピュータが得られる。
【0057】また、DOSROM21のオペーティング
システムを起動した場合には、その起動時に図6の操作
メニュー画面が自動的に表示され、その画面上で使用し
たい各種機能やプログラム(DOS,ワープロ、表計
算)を選択指定することができる。このため、ユーザは
メニュー画面上のアイコンを選択指定するだけで所望の
機能やプログラムを実行できるようになり、従来のよう
にメニュー選択後に実行したいプログラムをフロッピー
ディスクからインストールするといった煩わしい作業か
ら解放することができる。
【0058】さらには、DOSROM21とアプリケー
ションROM22は、漢字ROM19と同一のアドレス
空間に割り付けられており、ROM間のバンク切り替え
によって選択的に使用されるように構成されている。こ
のため、これらDOSROM21とアプリケーションR
OM22を設けたことによって、必要なメモリアドレス
空間が増加されることはない。したがって、従来のシス
テムとの互換性を維持しつつ、操作の利便性向上を図る
ことができる。
【0059】尚、DOSROM21とアプリケーション
ROM22を割り付けるアドレス空間としては、メモリ
マップ上の未使用の領域や、バンク切り替えによって共
用可能な領域であれば漢字ROM19以外の他のメモリ
に割り付けられたアドレス空間を使用してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、特定
のキーが押下された際にはユーザによって設定されたシ
ステム構成情報の内容に関係なく、標準のシステム構成
情報に従った初期設定がなされるようになり、システム
構成情報に設定誤りがあっても正常にシステムを起動す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わるパーソナルコンピ
ュータの全体のシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施例におけるメモリマップの一例を示す
図。
【図3】同実施例に設けられた漢字ROM、辞書RO
M、DOSROMおよびアプリケーションROM間のバ
ンク切り替えに使用されるゲート回路の具体的構成の一
例を示す回路図。
【図4】図3に示したゲート回路によって実行される漢
字ROMとアプリケーションROMの選択動作を説明す
るための図。
【図5】図3に示したゲート回路によって実行される辞
書ROMとDOSROMの選択動作を説明するための
図。
【図6】同実施例においてDOSROMのオペレーティ
ングシステムによって提供される操作メニュー画面の一
例を示す図。
【図7】同実施例におけるシステム立ち上げ時の動作を
説明するフローチャート。
【図8】同実施例のパーソナルコンピュータにおけるセ
ットアップ画面の一例を示す図。
【図9】同実施例におけるシステム立ち上げ時のエラー
メッセージ表示の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU、11A…バスコントローラ、12…主メ
モリ、17…リアルタイムクロック、18…バックアッ
プRAM、19…漢字ROM、20…辞書ROM、21
…DOSROM、22…アプリケーションROM、23
…システムROM、27…キーボードコントローラ、4
0…ゲート回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム構成情報に従って初期設定がな
    されるパーソナルコンピュータにおいて、 前記パーソナルコンピュータのシステム構成情報が記憶
    されるメモリと、 電源投入時に前記メモリのシステム構成情報を読み込
    み、そのシステム構成情報に従って前記パーソナルコン
    ピュータの初期設定を実行する手段と、 電源投入時にキーボード上の所定のキーが押下されたか
    否かを検出する手段と、 前記所定のキーの押下が検出された際、予め定められた
    標準のシステム構成情報に従った初期設定が実行される
    ように前記メモリのシステム構成情報を標準値に設定す
    る手段とを具備することを特徴とするパーソナルコンピ
    ュータ。
  2. 【請求項2】 前記初期設定が正常終了されない時にエ
    ラーメーセッジを画面表示する手段と、 前記所定のキーの押下が検出された際、前記エラーメー
    セッジの画面表示をそのエラー内容に応じて選択的に禁
    止する手段とをさらに具備することを特徴とする請求項
    1記載のパーソナルコンピュータ。
JP4169630A 1992-06-26 1992-06-26 パーソナルコンピュータ Pending JPH0612139A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011081617A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Toshiba Tec Corp 情報処理端末および起動プログラム
JP2018067326A (ja) * 2017-11-29 2018-04-26 カシオ計算機株式会社 作業支援システム、作業支援方法およびプログラム

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JP2011081617A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Toshiba Tec Corp 情報処理端末および起動プログラム
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