JP2521020B2 - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム

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JP2521020B2
JP2521020B2 JP5078060A JP7806093A JP2521020B2 JP 2521020 B2 JP2521020 B2 JP 2521020B2 JP 5078060 A JP5078060 A JP 5078060A JP 7806093 A JP7806093 A JP 7806093A JP 2521020 B2 JP2521020 B2 JP 2521020B2
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和美 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理システムの初
期化に係り、更に詳しくは、システム本体に対して単数
又は複数のアダプタ・カードや拡張装置等の着脱可能な
ユニットを含むことにより種々の異なるハードウェア構
成を取り得る情報処理システムについての主としてソフ
トウェア環境の初期化或いは初期設定に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】情報処理システムでは、初期化のために次
のような2つの処理が続いて行われることが一般的であ
る。第1の処理は、情報処理システムを構成するアダプ
タ・カードや拡張機器類のような着脱可能なユニットの
夫々を情報処理システム内の不揮発性メモリに保持され
ているハードウェア初期設定情報に基づいて初期設定す
ることである。ハードウェア初期設定情報は、ユニット
が例えば増設用メモリ・カード(アダプタ・カードの1
種)である場合は、当該メモリ・カードに割り振られる
メモリ・アドレス空間に関する値を含む。また、ユニッ
トが例えばビデオ・コントロール・カード(アダプタ・
カードの1種)である場合は、ハードウェア初期設定情
報は、当該カードに割り振られるIOアドレス空間に関
する値、及び、当該カードの割り込み順位に関する値を
含む。また、ROMを載せたアダプタ・カードでは、ハ
ードウェア初期設定情報は、当該ROMに割り振られる
メモリ・アドレス空間に関する値を含む。このような第
1の処理をハードウェアに関する初期化処理と言うこと
ができる。
【0004】第2の処理は、情報処理システムのシステ
ム・メモリへのデバイス・ドライバやアプリケーション
・プログラムの導入や、ディスク記憶装置のデータを読
み書きする際のデータ一時保持用バッファのシステム・
メモリ中の設定などであり、ソフトウェアに関する環境
を準備することである。第2の処理をソフトウェアに関
する初期化処理と言うことができる。第2の処理は、オ
ペレーティング・システム中のシステム初期化用プログ
ラムが、システム構成定義データを参照して実行する。
システム構成定義データとは、どのようなシステム構成
を設定するかを記述したものである。システム構成と
は、ソフトウェアに関する環境或いは利用条件である。
システム構成定義データを収めたファイルはCONFI
G.SYSと呼ばれる場合がある。CONFIG.SY
Sは起動ドライブのルート・ディレクトリに含まれ、情
報処理システムの起動の度にシステム初期化用プログラ
ムにより参照される。
【0005】ところで、ノートブック型パーソナル・コ
ンピュータは、机上では通信機能や印刷機能を付加する
等のために拡張機器に接続して使用され、外出先では拡
張機器から取り外して使用されると言うように、システ
ムが互いに異なる特定のハードウェア構成の間を頻繁に
変動する場合がある。また、近時、カード型の増設メモ
リ等のカード型周辺機器が普及しつつあるが、このよう
なカード型周辺機器も頻繁に着脱して使用される場合が
あり、この場合もシステムは特定の互いに異なるハード
ウェア構成の間を頻繁に変動する。
【0006】情報処理システムのハードウェア構成が変
動する度に、通常は、第1の処理のための初期設定用デ
ータを作成し直さなければならない。しかし、本出願人
による1991年10月11日出願の特願平3−290
405号(社内整理番号:JA991025)によれ
ば、ハードウェア構成が変動した後であっても、第1の
処理のための初期設定用データを作成し直す必要がな
い。従って、同特許出願によれば、ハードウェア構成の
頻繁な変動がオペレータに極めて煩雑な作業を強いるこ
とにない。
【0007】しかしながら、ハードウェア構成の変動に
応じて第2の処理の内容が自動的に変更されるような技
術は提案されていない。即ち、ハードウェア構成が変動
した場合に、当該ハードウェア構成に適したソフトウェ
ア環境がオペレータの介入無しに設定されるような技術
は提案されていない。従って、従来は、あるユニットが
情報処理システムに追加された場合は、そのユニットを
動かすためのデバイス・ドライバ・プログラムを起動用
ディスク記憶装置内に用意するとともに、オペレータが
CONFIG.SYS中に当該デバイス・ドライバ・プ
ログラムを追加して記述する必要があった。オペレータ
がCONFIG.SYS中に当該デバイス・ドライバ・
プログラムを追加して記述しないならば、当該アダプタ
・カードを動かすためのデバイス・ドライバ・プログラ
ムがシステム・メモリに導入されないので、当該アダプ
タ・カードを動かすことができない。
【0008】また、対応するユニットが情報処理システ
ム中に含まれていないにも拘らず、デバイス・ドライバ
・プログラムが起動用ディスク記憶装置内に用意され且
つデバイス・ドライバ・プログラムがCONFIG.S
YS中に指定されている場合は、システムがエラー状態
に陥り、オペレータによるキー入力がない限り、システ
ムの処理が先に進まなくなる等の場合があった。
【0009】尚、特開昭63−172338号には、複
数のシステム構成定義データをあらかじめ作成して常駐
させておき、システム立ち上げ時にそれらの何れかを選
択する、システム構成方法が記載されている。しかしな
がら、この方法は、オペレータの介入があって初めてシ
ステム構成定義データが選択されるものであり、自動的
に第2の処理の内容が変更されるものではない。
【解決しようとする問題点】本発明の目的は、情報処理
システムのハードウェア構成が変動した後であっても、
当該ハードウェア構成に適したソフトウェア環境が自動
的に設定されるような情報処理システム、及び、情報処
理システムの初期化方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る情報処理システムは、前記情報処理シ
ステムを初期化する際に参照するシステム構成定義デー
タを保持する手段と、前記システム構成定義データを参
照して前記情報処理システムを初期化する手段と、前記
情報処理システムの現在のハードウェア構成を検出する
手段と、を有し、前記システム構成定義データはハード
ウェア構成に応じてシステム構成の内容が異なるような
条件文の記述を含み、前記初期化手段は前記検出手段に
より検出した現在のハードウェア構成に基づいて前記条
件文を処理する機能を有するようにした。
【0011】また、本発明に係る情報処理システムの初
期化方法は、システム構成定義データを予め保持させて
おき、前記システム構成定義データを参照して前記情報
処理システムを初期化する方法であって、前記システム
構成定義データにハードウェア構成に応じてシステム構
成の内容が異なるような条件文の記述を含ませ、前記シ
ステムの起動時またはリセット時に前記システムのハー
ドウェア構成を検出し、その検出結果に応じて前記条件
文を処理するようにした。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3には本発明に係る情報処理システムの一実施
例が示されている。図中、情報処理システム1は、シス
テム本体10に対して着脱可能な単数又は複数のユニッ
トを含むことにより種々の異なるハードウェア構成を取
り得る。即ち、システム本体10のシステム・バス3に
は複数のスロット#1、#2、#3が接続され、此等の
スロット#1、#2、#3には種々のユニットとしての
アダプタ・カードが交換可能に挿入される。アダプタ・
カードは、カードに接続されるさまざまな周辺装置(デ
ィスク駆動装置、プリンタ、通信機器、または増設メモ
リ等)を制御するためのものである。また、システム・
バス3にはPOST/BIOSROM5、不揮発性メモ
リとしてのNVRAM7、システム・メモリ9、ディス
ク記憶装置(HDD)11、CPU13、及び、フロッ
ピー・ディスク駆動装置(FDD)15が接続されてい
る。HDD11は、後に言及するように、システム構成
定義データを保持する手段を兼ねている。
【0013】図3の実施例においては、システム本体1
内のスロット#1にはアダプタ・カード#A1が挿入さ
れ、スロット#2にはアダプタ・カード#A2が挿入さ
れている。また、スロット#3には2つのユニットとし
ての拡張装置#E0及び#E1の何れかが挿入されてい
る。一方の拡張装置#E0上のスロット#0、#1、及
び#2にはユニットとしてのアダプタ・カード#X0、
#X1、及び#X2の夫々が挿入されている。また、他
方の拡張装置#E1上のスロット#0、#1、及び#2
にはユニットとしてのアダプタ・カード#Y0、Y1、
及びY2の夫々が挿入されている。
【0014】此等の各アダプタ・カード及び各拡張装置
には、夫々の種類を識別するための固有の識別値(I
D)が設けられている。即ち、各アダプタ・カード及び
各拡張装置には、所定のビット数から成る識別値が割り
当てられ、その識別値を電源遮断後も記憶している識別
値記憶手段21が設けられている。
【0015】各アダプタ・カードにはプログラマブル・
オプション・スロット(POS:Programmab
le Option Slot)・レジスタ23が設け
られ、このPOSレジスタ23には、当該カードに関す
るハードウェア初期設定情報が記憶されるようになって
いる。ハードウェア初期設定情報は情報処理システム1
の全体のハードウェア構成に応じて変更され得るもので
ある。ハードウェア初期設定情報は、システム1のハー
ドウェア構成に関する情報の全体を保持するNVRAM
7から当該カードに関する情報だけがそのカード上のレ
ジスタ23に転送される。ハードウェア初期設定情報と
は、例えば、メモリ空間内のアドレスの割り振りやI/
O空間内のアドレスの割り振りようなアドレス・ファク
タ(AD)、アダプタ・カードの発するCPU13への
信号の割り込み優先順位等の他、複数の同種カードを使
用するときの各カードへの異なる優先順位の割り振り情
報(PR)、或は冗長カードを非活動にするための情報
(ENBL)等である。システムは此等の情報に基づい
て、CPU13とカード間及びカード相互間等のデータ
の効率的な転送を実現するのである。
【0016】拡張装置#E0には識別値記憶手段(I
D)21の他にNVRAM25が設けられている。NV
RAM25には、拡張装置#E0がシステム本体10に
接続された後にセットアップ・プログラムが実行される
ことにより識別に関する情報が書き込まれる。即ち、N
VRAM25には拡張装置#E0上のスロットに挿入さ
れている全てのアダプタ・カードの識別値の他に、拡張
装置#E0の名前が記憶される。本来は同一種類の拡張
装置であり識別値も同一であり、挿入されるアダプタ・
カードも互いに同一であるが、オペレータが設定したハ
ードウェア初期設定情報だけが複数の拡張装置の間で異
なる場合もある。NVRAM25内の拡張装置の名前
は、そのような場合にも、拡張装置相互を識別できるよ
うにするためのものであり、セットアップ・プログラム
等を用いて、オペレータが指定或は命名することができ
る。
【0017】図3の場合、スロット#0、#1、及び#
2にアダプタ・カード#X0、#X1、及び#X2の夫
々が挿入されている拡張装置#E0の名前はEXP−1
である。スロット#0、#1、及び#2にアダプタ・カ
ード#Y1、#Y2、及び#Y3の夫々が挿入されてい
る拡張装置#E1の名前はEXP−2である。
【0018】システム本体1内のNVRAM7には、シ
ステム本体1に挿入されているアダプタ・カート類及び
拡張装置を含む情報処理システム1のハードウェア構成
の全体の初期設定情報が記憶される。新たなハードウェ
ア構成を採用したときには、SC(SYSTEM CO
NFIGURATION).EXEというプログラムの
働きにより、新たなハードウェア構成に関する初期設定
情報を作成し、それをNVRAM7に保持しておくので
ある。この点については、後に、図5を参照して説明す
る。NVRAM7の内容はシステム電源の遮断後もバッ
クアップ・バッテリーにより維持される。
【0019】図3の実施例ではNVRAM7にハードウ
ェア初期設定情報#0が記憶されている。ハードウェア
初期設定情報#0は、システム本体1内のスロット#0
にアダプタ・カード#A0が接続され、スロット#1に
アダプタ・カード#A1が接続され、スロット#3には
拡張装置#E0が接続され、拡張装置#E0のスロット
#0、#1、及び、#2の夫々にはアダプタ・カード#
X0、#X1、及び、#X2が接続されているときのハ
ードウェア初期設定情報である。
【0020】ディスク記憶装置11の予約領域或はシス
テム領域(パーティション・エリア)11Aには、ハー
ドウェア初期設定情報#0の他に、ハードウェア初期設
定情報#1、ハードウェア初期設定情報#2、更に、此
等以外のハードウェア初期設定情報も所定の数まで記憶
されている。ここで、ハードウェア初期設定情報#1
は、システム本体1内のスロット#0にアダプタ・カー
ド#A0が接続され、スロット#1にアダプタ・カード
#A1が接続され、スロット#3には拡張装置#E1が
接続され、拡張装置#E1のスロット#0、#1、及
び、#2の夫々にはアダプタ・カード#Y0、#Y1、
及び、#Y2が接続されているときのハードウェア初期
設定情報である。また、ハードウェア初期設定情報#2
は、システム本体1内のスロット#0にアダプタ・カー
ド#A0が接続され、スロット#1にアダプタ・カード
#A1が接続され、スロット#3には何も接続されてい
ないときのハードウェア初期設定情報である。
【0021】図4にはディスク記憶装置11のシステム
領域11A内の記憶情報の構造が示されている。ハード
ウェア初期設定情報53は、新たなハードウェア構成が
採用される際にSC.EXEプログラムにより作成され
てNVRAM7に書き込まれるが、そのコピーがパワー
・オン・セルフ・テスト(POST:Powe OnS
elf Test)・プログラムによりディスク記憶装
置11にもロードされる。NVRAM7内のハードウェ
ア初期設定情報がディスク記憶装置11にコピーされる
際には、図4に示されるように、インデックス情報51
が付加される。即ち、各ハードウェア初期設定情報#
0、#1、及び#2は、アダプタ・カードの識別値及び
拡張アダプタ・カードの名前により検索可能な形態で記
憶されている。アダプタ・カードの識別値や拡張装置名
はそれらが挿入されているスロット番号と共に記憶され
ており、このようなハードウェア構成の識別に必要な情
報をハードウェア構成識別情報と言うことにする。
【0022】図4において、各インデックス#0、#
1、及び、#2の先頭には、ステータス情報が書かれて
いる。ステータス情報は、そのインデックス情報中にハ
ードウェア構成識別情報が含まれているか否かを示す情
報であり、インデックス情報51を利用した検索作業の
効率を高めるために用いられる。また、各インデックス
の末尾にはポインタ情報が含まれている。ポインタ情報
は、そのハードウェア構成に対応するハードウェア初期
設定情報の記憶位置を示している。また、図1に関連し
て後に説明するように、POSTは各ハードウェア構成
に対応したハードウェア構成識別番号をシステム・メモ
リ9の所定の領域に書き込む。ここで、所定の領域と
は、例えば、BIOSのデータ・エリアである。
【0023】図5には、情報処理システム1が新たなハ
ードウェア構成を採用した場合に、最初に行うべき処理
の流れが示されている。リファレンス・ディスケットを
FDD15に挿入した状態で、システム1の電源をオン
する。リファレンス・ディスケットは情報処理システム
1と一緒にオペレータに提供されるフロッピー・ディス
クであり、SC.EXEが収められている。ステップ1
でSC.EXEが実行されて、ハードウェア初期設定情
報が生成される。ハードウェア初期設定情報の生成に際
して、SC.EXEは各スロットに挿入されているアダ
プタ・カードや拡張装置の識別値(ID)の読み出しを
行う。また、ハードウェア初期設定情報の生成に際して
は、オペレータのキー入力が必要な場合もある。
【0024】ステップ2では、SC.EXEは、ハード
ウェア初期設定情報をシステム本体1内のNVRAM7
へ書き込むとともに、ハードウェア初期設定情報を検索
可能な形態でHDD11のシステム領域11Aにも書き
込む。また、拡張装置が接続されていれば、拡張装置内
のNVRAMにも拡張装置に関するハードウェア構成情
報を書き込む。次に、システム1のスクリーン上の指示
に従って、オペレーティング・システム・プログラム
(OS)の収められたプロッピー・ディスクをFDD1
5に挿入した状態で、システム1をリブートする。この
リブートにより、処理がステップ3に移る。ステップ3
では、POSTがシステム1内のNVRAMのハードウ
ェア初期設定情報に基づいて各ユニット(アダプタ・カ
ードや拡張装置等)を初期設定する。
【0025】ステップ4では、OS自身に含まれている
OS導入用プログラムの働きでOSがHDD11に導入
される。OSのHDD11への導入後にユティリティ・
ディスケットをFDD15に挿入してシステム1をリブ
ートすると、処理がステップ5に移る。ユティリティ・
ディスケット中のユティリティ・プログラムは、条件文
の記述を含むような内容のシステム構成定義データとし
てのCONFIG.SYSをオペレータが容易に生成で
きるようにするためのプログラムである。OS中にはデ
フォルトの内容のCONFIG.SYSが予め用意され
ている。そのCONFIG.SYSの内容がユティリテ
ィ・プログラムの働きで修正される。オペレータは、ユ
ティリティ・プログラムの働きでシステム1のスクリー
ンに現れるハードウェア構成に関する質問に応答して入
力するだけよい。
【0026】情報処理システム1が新たなハードウェア
構成を採用した場合に、最初に行うべき処理はステップ
5で終了する。以後、システム1をリセット或はパワー
・オンすれば、ステップ6に示されるように、導入済み
のOSでシステム1が再起動し、システム1上でアプリ
ケーション・プログラムを実行できる状態となる。
【0027】図1には、ハードウェア初期設定情報の生
成及びCONFIG.SYSの内容の修正が既に完了し
ている場合の初期化処理の流れが示されている。別言す
れば、図1には、図5のステップ6の処理がより詳しく
示されている。図中、システム・パワーをオンすると、
ステップ11において、POSTが働いてハードウェア
の初期化が行われる。ハードウェアの初期化とは、NV
RAM7中に保持されているハードウェア初期設定情報
を対応する各ユニットのレジスタに設定することであ
る。
【0028】ステップ11の処理の中でPOSTはシス
テム1の現在のハードウェア構成を検出するが、ステッ
プ12では検出したハードウェア構成に対応したハード
ウェア構成番号をシステム・メモリ9のBIOSデータ
・エリアに記録する。ここで、POSTは現在のハード
ウェア構成を検出するための検出手段である。ステップ
13では、システム初期化用プログラムが働いて、シス
テム・メモリに記録されたハードウェア構成番号及びC
ONFIG.SYSが読み出される。ステップ14で
は、システム初期化用プログラムが働いて、ソフトウェ
アに関する環境の設定、即ち、ソフトウェアの初期化が
行われる。システム初期化用プログラムはOSとは別の
プログラムであってもよいし、OSの一部、例えば、O
Sのカーネルに含まれるプログラムであってもよい。
【0029】ここで、図2をも参照して、ステップ14
のソフトウェアの初期化について更に説明する。図2に
はCONFIG.SYSというファイルの内容が示され
ている。CONFIG.SYSはソフトウェアに関する
環境を記述したファイルであり、システム初期化用プロ
グラムは、CONFIG.SYSの内容に基づいてソフ
トウェアの環境を設定する。1行目の「FILES=2
0」は同時にオープンできるファイルの最大数が20で
あることを定義している。2行目の「DOS=HIG
H」乃至6行目の「LASTDRV=E」の夫々の記述
もソフトウェアの環境を記述している。7行目の「DE
VICE=C:¥DOS¥HIMEM.SYS」、8行
目の「DEVICE=C:¥DOS¥SETVER.E
XE」、及び、10行目の「DEVICE=C:¥DO
S¥EMM386.EXE AUTO」は何れもどのよ
うなデバイス・ドライバ・プログラムをシステム・メモ
リに導入して、OSやアプリケーション・プログラムが
利用できるようにするかを記述している。また、9行目
の「SHELL=C:¥DOS¥COMMAND.CO
M /P E:256」はコマンド・プロセッサをパラ
メータとともに指定している。1行目から10行目の内
容は従来技術に他ならない。
【0030】注目すべきは11行乃至13行の条件文の
記述である。11行目の「IF CONFIG#=0,
1」は、図1のステップ13で読み出したハードウェア
構成番号が0番或は1番であるときは次の行の記述を実
行するという内容の条件を指定している。12行目の
「DEVICE=C:¥LAN.SYS」はLAN.S
YSというデバイス・ドライバ・プログラムを導入する
ことを記述している。従って、11行目及び12行目の
条件文の記述は、現在のハードウェア構成が、ハードウ
ェア構成番号が0番或は1番に該当するような構成であ
れば、LAN.SYSというデバイス・ドライバ・プロ
グラムを導入し、それ以外のハードウェア構成であれ
ば、LAN.SYSというデバイス・ドライバ・プログ
ラムを導入しないことを指定している。図3を参照する
と、拡張装置#E0または#E1の何れかがシステム本
体1に接続されている場合はLAN.SYSを導入し、
拡張装置が接続されていない場合はLAN.SYSとい
うデバイス・ドライバ・プログラムを導入しないことに
なる。
【0031】13行目の「ENDIF」は、11行目及
び12行目の条件文の記述が終了することを示してい
る。尚、14行目の「INSTALL=C:¥DOS¥
FASTOPEN.EXE C:=(150,15
0)」は、ソフトウェアに関する環境を指定しており、
従来技術と変わらない。また、11行の直ぐ上の「re
m***Check Configuration,
if CONFIG#=0,1 then start
LAN」は、11行及び12行の処理内容についての
オペレータに対するコメント文であり、システム初期化
用プログラムがこのコメント文を解釈する訳ではない。
【0032】図1に戻って説明する。図1のステップ1
4でソフトウェアの初期化処理が終了した後、ステップ
15でコマンド・プロセッサを始動し、ステップ16で
AUTOEXEC.BATに記述されているコマンドを
実行する。これで、一連の初期化処理が完了し、アプリ
ケーション・プログラムが実行できる状態となる。
【0033】図6には、図1のステップ11のハードウ
ェアの初期化或は初期設定処理の内容がより詳細に示さ
れている。図6中、ステップ21で、POSTはシステ
ム本体1内の各部の自己診断を行う。ステップ22で、
POSTは、システム本体1に接続されているアダプタ
・カード類の識別値や、拡張装置が接続されている場合
はアダプタ・カード類の識別値の他に拡張装置上のNV
RAM25内の情報読み出す。即ち、ステップ22では
現在のハードウェア構成に関するハードウェア構成識別
情報(図4参照)が読み出される。ステップ23では、
ステップ22で読み出されたハードウェア構成識別情報
とシステム本体1のNVRAM7内に既に記憶されてい
るハードウェア初期設定情報のハードウェア構成識別情
報とを比較する。
【0034】比較結果が一致したときは処理がステップ
24に移る。ステップ24では、システム・本体1のN
VRAM7内のハードウェア初期設定情報の内の各カー
ド上のPOSレジスタ23にコピーすべき部分を各PO
Sレジスタ23にコピーする。拡張装置が接続されてい
る場合は、ステップ25で、拡張装置上のNVRAM2
5内に当該拡張装置に関するハードウェア初期設定情報
をシステム本体1のNVRAM7からコピーする。次
に、ステップ26でハードウェア初期設定情報の各ユニ
ット間の整合性を検査し、処理を終了する。
【0035】ステップ23での比較結果が不一致のとき
は処理をステップ27に移す。ステップ27では、ステ
ップ22で読み出された現在のハードウェア構成に関す
るハードウェア構成識別情報によってHDD11のシス
テム領域11A内のハードウェア初期設定情報を検索す
る。システム領域11A内に現在のハードウェア構成識
別情報と同一のハードウェア構成識別情報が見つかった
ときは、処理をステップ28に移す。ステップ28で
は、見つかったハードウェア構成識別情報に対応するハ
ードウェア初期設定情報をシステム領域11Aからシス
テム本体のNVRAM7にコピーし、処理をステップ2
5に移す。また、ステップ27でシステム領域11A内
に同一のハードウェア構成識別情報が見つからなかった
ときは、処理をステップ29に移し、新たなハードウェ
ア初期設定情報の作成を指示して処理を終了する。ハー
ドウェア初期設定情報の新たは作成の際の処理は図5を
参照しながら既に説明した。
【0036】このような本実施例によれば、情報処理シ
ステム1のハードウェア構成が変動した後であっても、
当該ハードウェア構成に適したソフトウェア環境を自動
的に即ちオペレータの介入なしに設定できる。従って、
ノートブック型パーソナル・コンピュータのように拡張
装置を頻繁に付けたり外したりして使用する場合やカー
ド型周辺機器を頻繁に着脱して使用する場合等に特に便
利である。
【0037】また、前記実施例では、アダプタ・カード
類や拡張装置等のユニットが自らの識別情報(ID)を
保持しており、POSTやOS等のプログラムが現在の
ハードウェア構成を検出するためにはそのようなユニッ
ト自身のIDを参照していたが、本発明が適用できるの
はユニット自身がIDを保持している場合に限られな
い。ユニット自身がIDを保持していなくとも、システ
ム本体側のコネクタの特定のピンの信号レベルを検出す
ることにより、そのコネクタに接続され得る特定のユニ
ットが実際に接続されているか否かが検出され、従っ
て、現在のハードウェア構成がどのようなものであるか
が検出され得る場合がある。特に、情報処理システムの
取り得るハードウェア構成の種類が限られている場合に
は、ユニット自身がIDを保持していなくとも、現在の
ハードウェア構成がどのようなものが検出され得る場合
が多い。
【0038】また、本発明におけるソフトウェア環境の
設定には、前記実施例に関連して説明したような、OS
に関連するソフトウェア環境の設定やシステムに導入す
べきデバイス・ドライバ・プログラムの指定に限られな
い。即ち、本発明におけるソフトウェア環境の設定に
は、あるアプリケーション・プログラムを起動するか否
かということも含まれる。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、情報処理
システムのハードウェア構成が変動した後であっても、
当該ハードウェア構成に適したソフトウェア環境が自動
的に設定されるような情報処理システム、及び、情報処
理システムの初期化方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報処理システムの初期化方法の
一実施例のハードウェア初期設定情報の生成及びOSに
用意されていたシステム構成定義データ(CONFI
G.SYS)の修正が既に完了した後の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図2】前記実施例におけるシステム構成定義データ
(CONFIG.SYS)の内容を示す図である。
【図3】前記実施例のハードウェア構成を示すブロック
図である。
【図4】前記実施例のHDDのシステム領域内のハード
ウェア初期設定情報及びハードウェア構成識別情報の構
造を示すブロック図である。
【図5】前記実施例のハードウェア初期設定情報の生成
及びシステム構成定義データ(CONFIG.SYS)
のための処理を示すフローチャートである。
【図6】前記実施例のハードウェアに関する初期設定
(ハードウェアの初期化)のための処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 システム本体 3 システム・バス 5 POST/BIOS・ROM 7 NVRAM 9 システム・メモリ 11 ハード・ディスク記憶装置(HDD) 11A システム領域 13 CPU 15 フロッピー・ディスク駆動装置(FDD) 21 アダプタ・カードや拡張装置の識別値発生手
段(ID) 23 POSレジスタ 25 拡張装置上のNVRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 和美 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本 アイ・ビー・エム株式会社 大和事業所 内 (72)発明者 井上 健 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本 アイ・ビー・エム株式会社 大和事業所 内 (56)参考文献 特開 平2−230355(JP,A) 特開 平4−21027(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システム本体に対して着脱可能な単数又は
    複数のユニットを含むことにより種々の異なるハードウ
    ェア構成を取り得る情報処理システムにおいて、前記情
    報処理システムは、前記情報処理システムを初期化する
    際に参照するシステム構成定義データを保持する手段
    と、前記システム構成定義データを参照して前記情報処
    理システムを初期化する手段と、前記情報処理システム
    の現在のハードウェア構成を検出する手段と、前記ハー
    ドウェア構成に対して関連付けられた識別値を保持する
    手段と、を有し、前記システム構成定義データはハード
    ウェア構成に対して関連付けられた識別値に応じて起動
    するプログラムの種類が異なるような条件文の記述を含
    み、前記初期化手段は前記検出手段により検出した現在
    のハードウェア構成に関連する識別値に基づいて前記条
    件文を処理する機能を有することを特徴とする、情報処
    理システム。
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