JPH0612210A - パーソナルコンピュータ - Google Patents

パーソナルコンピュータ

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Publication number
JPH0612210A
JPH0612210A JP4169633A JP16963392A JPH0612210A JP H0612210 A JPH0612210 A JP H0612210A JP 4169633 A JP4169633 A JP 4169633A JP 16963392 A JP16963392 A JP 16963392A JP H0612210 A JPH0612210 A JP H0612210A
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JP
Japan
Prior art keywords
display
rom
personal computer
error message
memory
Prior art date
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Pending
Application number
JP4169633A
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English (en)
Inventor
Shuzo Nakajima
修三 中島
Tadaaki Inomata
忠明 猪股
Sanae Manpuku
早苗 萬福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4169633A priority Critical patent/JPH0612210A/ja
Publication of JPH0612210A publication Critical patent/JPH0612210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フラットパネルディスプレイとCRTディスプ
レイのどちらを使用している場合でも、ユーザが理解し
易いエラーメッセージを呈示する。 【構成】初期設定時のエラーメッセージを液晶ディスプ
レイ34上には初心者でも分かりやすい日本語で画面表
示され、またCRTディスプレイ38上には視覚的に認
識しやすい英語で画面表示されるので、ユーザが液晶デ
ィスプレイ34とCRTディスプレイ38のどちらを使
用している場合でも、そのユーザに理解し易いエラーメ
ッセージを呈示することができ、ユーザ、特に初心者に
対しては十分な操作性能を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラップトップタイプ
またはノートタイプのポータブルパーソナルコンピュー
タに関し、特に標準装備のフラットパネルディスプレイ
とオプション接続されるCRTディスプレイの表示制御
を行なうパーソナルコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯可能なラップトップタイプま
たはノートタイプのポータブルパーソナルコンピュータ
が種々開発されている。
【0003】この種の典型的なパーソナルコンピュータ
は、例えばプラズマディスプレイや液晶ディスプレイの
ようなフラットパネルディスプレイを標準装備してい
る。このフラットパネルディスプレイは、コンピュータ
本体に対して閉塞位置と解放位置間の範囲を回動自在に
設けられている。フラットパネルディスプレイが閉塞位
置に設定された場合、そのフラットパネルディスプレイ
はコンピュータ本体と一体のキーボードを覆うように位
置設定され、これによりコンピュータは携帯し易くな
る。このため、フラットパネルディスプレイは、その携
帯性を向上させる点でパーソナルコンピュータに好適で
ある。
【0004】さらに、最近のパーソナルコンピュータ
は、必要に応じてカラーCRTディスプレイを接続でき
るように構成されており、カラーCRTディスプレイを
接続した場合には表示対象のディスプレイは、フラット
パネルディスプレイからカラーCRTディスプレイに切
り替えられる。カラーCRTディスプレイを使用した場
合には、カラーCRTディスプレイを対象とした既存の
多くのソフトウェア資源を有効利用することができるよ
うになる。
【0005】ところで、このようなパーソナルコンピュ
ータは、電源が投入されるとユーザによって設定された
システム構成情報に従ってメモリや周辺装置の初期設定
がなされるように構成されている。このシステム構成情
報はシステム構成を設定/変更するためのものであり、
セットアップ画面等を用いてユーザによって設定できる
ようになっている。
【0006】しかしながら、パーソナルコンピュータを
扱う初心者にとっては、このようなシステム構成情報の
設定をシステム構成に合わせて適確に行なうのは困難で
あり、場合によってはシステム構成に合わない設定がな
されたり、操作ミスによって設定内容が目茶苦茶になる
といった事態が生じる。このようなシステム構成情報の
設定誤りが存在したままで初期設定処理が実行される
と、メモリや周辺装置の初期設定が正常に終了されず、
エラー状態となる。エラー状態になると通常はエラーメ
ッセージが画面表示されるが、従来では、このエラーメ
ッセージは常に英語で画面表示されるようになっていた
ので、その英語のエラーメッセージの意味を認識し、対
応する操作を行なうことは初心者にとっては非常に困難
であった。
【0007】また、必要に応じてカラーCRTディスプ
レイを接続できるように構成されたパーソナルコンピュ
ータにおいては、フラットパネルディスプレイとCRT
ディスプレイの解像度や表示特性の違いにより、フラッ
トパネルディスプレイ上に表示される日本語は視覚的に
認識しやすいが、CRTディスプレイ上に表示される日
本語は認識しにくい等の問題もあった。これは、日本語
には漢字等の複雑な文字パターンが存在するためであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のパーソナルコン
ピュータにおいては、初期設定時のエラーメッセージは
常に英語で画面表示されるように構成されており、その
英語のエラーメッセージの意味を認識し対応する操作を
行なうことは困難であり、特に初心者には使い勝手が悪
いという操作上の問題があった。また、CRTディスプ
レイ上に表示される日本語は認識しにくい等の問題もあ
った。
【0009】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、初期設定時のエラーメッセージをフラットパネ
ルディスプレイ上には初心者でも分かりやすい日本語
で、CRTディスプレイ上には視覚的に認識しやすい英
語で画面表示できるようにして、フラットパネルディス
プレイとCRTディスプレイのどちらを使用している場
合でもユーザに理解し易いエラーメッセージを呈示する
ことができるハーソナルコンピュータを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
標準装備のフラットパネルディスプレイとオプション接
続されるCRTディスプレイの表示制御を行なうパーソ
ナルコンピュータにおいて、電源投入時に前記パーソナ
ルコンピュータの初期設定を実行する手段と、この初期
設定が正常終了されない際、前記フラットパネルディス
プレイには日本語のエラーメッセージ、前記CRTディ
スプレイには英語のエラーメッセージを画面表示する手
段とを具備することを特徴とする。
【0011】このパーソナルコンピュータにおいては、
初期設定時のエラーメッセージをフラットパネルディス
プレイ上には初心者でも分かりやすい日本語で画面表示
され、またCRTディスプレイ上には視覚的に認識しや
すい英語で画面表示されるので、ユーザがフラットパネ
ルディスプレイとCRTディスプレイのどちらを使用し
ている場合でも、そのユーザに理解し易いエラーメッセ
ージを呈示することができ、ユーザ、特に初心者に対し
ては十分な操作性能を提供できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0013】図1には、この発明の一実施例に係わるパ
ーソナルコンピュータのシステム構成が示されている。
このパーソナルコンピュータは、ラップトップタイプま
たはノートタイプのポータブルコンピュータであり、シ
ステムバス10と、このシステムバス10にそれぞれ接
続されるCPU11、バスコントローラ11A、主メモ
リ12、オプション接続される増設メモリ13、DMA
コントローラ(直接メモリアクセスコントローラ)1
4、割り込みコントローラ15、タイマ16、およびリ
アルタイムクロック17を備えている。
【0014】CPU11は、システム全体の制御を司る
ためのものであり、システム立ち上げ時にはリアルタイ
ムクロック17に保持されているシステム構成情報(セ
ットアップ情報)に従ってメモリや周辺装置の初期設定
を行ない、その初期設定時のエラーメッセージは日本語
と英語を選択的に切り替えて画面表示する。また、CP
U11は、操作メニューを画面表示する機能や、その操
作メニュー画面上でユーザによって指定された各種処理
を実行する機能を有している。バスコントローラ11A
は、各種メモリやI/Oアクセスのための制御や、バス
サイクル制御を行なう。また、このバスコントローラ1
1Aから出力されるイネーブル信号E1,E2は、後述
する漢字ROM19、辞書ROM20、DOSROM2
1、アプリケーションROM22間のバンク切り替えに
利用される。主メモリ12には、処理対象となるプログ
ラムおよびデータ等が格納される。この主メモリ12は
例えば2Mバイトの記憶容量を有し、最初の1Mバイト
のうちの640Kバイトがシステムメモリとして利用さ
れ、残りの384Kバイトがワークエリアとして利用さ
れる。また、この主メモリ12の2Mバイトの内で前述
のシステムメモリ領域を除く一部の領域は、ハードRA
Mとして設定可能である。増設メモリ13は、2Mバイ
ト/4Mバイト/8Mバイトのメモリカードであり、メ
モリ拡張のために必要に応じて装着される。この増設メ
モリ13によって拡張されたメモリ領域に前述のハード
RAMを設定することも可能である。DMAコントロー
ラ14は、直接メモリアクセス制御を行う。割り込みコ
ントローラ15は、それに設定されたプログラムに応じ
て割り込みを制御する。リアルタイムクロック17は、
独自の動作用電池を持つ時計モジュールであり、その電
池から常時電源が供給されるCMOS構成のスタティク
RAM(以下、CMOSメモリと称する)を有してい
る。
【0015】このCMOSメモリには、このパーソナル
コンピュータの使用環境を示すシステム構成情報が記憶
される。また、このCMOSメモリには、CRTディス
プレイがこのコンピュータ本体に接続されているか否か
を示すステータススフラグが格納される。このステータ
スフラグは、電源投入時に実行される初期設定処理でC
RTディスプレイが接続されていることが検出された際
にON状態に設定されるものである。ステータスフラグ
がON状態に設定された場合には、表示制御対象のディ
スプレイは本体に標準装備の液晶ディスプレイ34から
CRTディスプレイに切り替えられる。このときには、
初期設定時におけるメモリや各種ハードウェアに関する
エラーメーセージは、英語でCRTディスプレイに画面
表示される。また、CRTディスプレイが接続されてお
らず、ステータスフラグがOFF状態に設定された場合
には、表示制御対象のディスプレイは本体に標準装備の
液晶ディスプレイ34となり、エラーメーセージは日本
語で画面表示される。このように、表示制御対象のディ
スプレイに応じてエラーメッセージを日本語と英語に切
り替える構成は、この発明の特徴とする部分であり、そ
の詳細は図7乃至図12を参照して後述する。
【0016】システムバス10には、さらに、バックア
ップRAM18、漢字ROM19、辞書ROM20、D
OSROM21、アプリケーションROM22、システ
ムROM23が接続されている。バックアップRAM1
8は、バッテリィバックアップされたメモリであり、3
2Kバイトの記憶容量を有している。このバックアップ
RAM18には、ユーザによって設定されるシステム環
境設定情報(CONFIG,SYS)が格納される。漢
字ROM19は、1Mバイト(64Kバイト×16ペー
ジ)の記憶容量を有しており、種々の漢字フォントが記
憶されている。辞書ROM20は、512Kバイト(6
4Kバイト×8ページ)の記憶容量を有しており、カナ
ー漢字変換テーブルとして利用される。DOSROM2
1は、512Kバイト(64Kバイト×8ページ)の記
憶容量を有しており、DOS(Disk Operating S
ystem )等のオペレーティングシステムが予め記憶され
ている。また、このDOSROM21には、そのオペレ
ーティングシステムの起動時に実行される自動実行バッ
チファイルとしてメニュー表示プログラムが記憶されて
いる。アプリケーションROM22は、512Kバイト
(64Kバイト×32ページ)の記憶容量を有してお
り、表計算プログラムが記憶されているメモリ領域とワ
ープロ用プログラムが記憶されるメモリ領域を備えてい
る。システムROM23は、64Kバイトの記憶容量を
有しており、初期設定用プログラム(スタートアッププ
ログラム)および各種基本入出力プログラム(BIO
S;BasicI/O System )が記憶されている。
【0017】ここで、漢字ROM19、辞書ROM2
0、DOSROM21、アプリケーションROM22
は、64Kバイトの同一アドレス空間上にマッピングさ
れており、バンク切り替えによって選択的にリードアク
セスされるように構成されている。このシステムの実際
のメモリマップについては、図2を参照して後述する。
また、これら漢字ROM19、辞書ROM20、DOS
ROM21、アプリケーションROM22はそれぞれマ
スクROMによって構成されており、システムROM2
3はワンタイムPROM(OTP)によって構成されて
いる。
【0018】システムバス10には、さらに、FDDコ
ントローラ24、プリンタコントローラ25、RS−2
32Cコントローラ26、キーボードコントローラ2
7、およびディスプレイコントローラ28が接続されて
いる。FDDコントローラ24は、3.5インチのフロ
ッピーディスクを駆動するフロッピーディスクドライブ
(FDD)31を制御する。これらFDDコントローラ
24およびフロッピーディスクドライブ(FDD)31
は、オペレーティングシステムやアプリケーションプロ
グラムのインストール等に利用される。プリンタコント
ローラ25は、このポータブルコンピュータにオプショ
ン接続されるプリンタ32の制御を行なう。RS−23
2Cコントローラ26は、RS−232C機器の制御を
行なう。キーボードコントローラ27は、キーボード3
3やマウスの制御を行なう。また、このキーボードコン
トローラ27ののI/Oポートから出力される2ビット
信号(P36,P37)は、漢字ROM19、辞書RO
M20、DOSROM21、アプリケーションROM2
2間のバンク切り替えに利用される。ディスプレイコン
トローラ28は、画像メモリ(VRAM)29のリード
/ライト制御、および640×400ドットの解像度を
持つ白黒液晶ディスプレイ34の表示制御を行なう。
【0019】さらに、このパーソナルコンピュータは、
これら各ユニットに動作電源やバックアップ用電源を供
給するための電源コントローラ35を備えており、また
2.5インチの本体内蔵型ハードディスクパック30が
オプションで装着されるように構成されている。このハ
ードディスクパック30には、ハードディスクドライブ
(HDD)とハードディスクドライブコントローラ(H
DC)が設けられている。
【0020】また、このパーソナルコンピュータは、拡
張バスコネクタ36を介して各種の拡張ボード等が接続
されるように構成されている。カラーCRTディスプレ
イ38を使用する場合には、図示のようにビデオボード
37が拡張バスコネクタ36に装着され、そのビデオボ
ード37上のRGB端子にカラーCRTディスプレイ3
8がケーブル接続される。ビデオボード37は、R,
G,BのCRTカラービテオ信号と、水平/垂直同期信
号をカラーCRTディスプレイ38に供給するためのも
のであり、CRTディスプレイコントローラ371と画
像メモリ(VRAM)372を備えている。ビデオボー
ド37としては、MDA、CGA、EGA、VGA等の
仕様に適した各種ビデオボードが使用可能であるが、以
下ではCGA(Color Graphics Adapter)仕様のビ
デオボード37が装着された場合を例にとって説明を行
なう。次に、図2を参照して、図1のパーソナルコンピ
ュータのメモリマップの一例を説明する。
【0021】図示のように、アドレス“0E0000
H”から“0F0000H”までの64Kバイトの領域
には、漢字ROM19、辞書ROM20、DOSROM
21、アプリケーションROM22が共通に割り付けら
れている。このため、これら漢字ROM19、辞書RO
M20、DOSROM21、アプリケーションROM2
2のアクセスについては、それぞれ排他的制御が必要と
なる。この排他制御は、図3を参照して後述するゲート
回路によって1つのROMをイネーブル、残りのROM
をディセーブルに設定するROM間バンク切り替えの手
法によって実現されている。このROM間バンク切り替
えは、前述したバスコントローラ11Aからの出力信号
(E1,E2)、およびキーボードコントローラ27か
らのI/Oポート出力信号(P36,P37)を利用し
てハードウェアによって行なわれるものであるが、その
ハードウェア構成の詳細は図3を参照して後述する。
【0022】ROM間バンク切り替えによって選択され
たROM内においては、ページ単位でのROM内バンク
切り替えが実行される。すなわち、1Mバイトの漢字R
OM19が選択された場合は、その漢字ROM19を構
成する各々64Kバイトからなる16ページがページ単
位でバンク切り替えされ、1Mバイトの領域がページ単
位で選択的に参照される。512Kバイトの辞書ROM
20が選択された場合は、その辞書ROM20を構成す
る各々64Kバイトからなる8ページがページ単位でバ
ンク切り替えされ、その512Kバイトの領域がページ
単位で選択的に参照される。同様に、512Kバイトの
DOSROM21が選択された場合は、DOSROM2
1を構成する各々64Kバイトからなる8ページがペー
ジ単位でバンク切り替えされ、512Kバイトの領域が
ページ単位で選択的に参照される。また、アプリケーシ
ョンROM22が選択された場合は、アプリケーション
ROM22を構成する各々64Kバイトからなる32ペ
ージがページ単位でバンク切り替えされ、2Mバイトの
領域が選択的に参照される。
【0023】また、アドレス“0B8000H”から
“0C0000H”までの32Kバイトの領域には、本
体内蔵の画像メモリ(VRAM)29と、オプションの
ビデオカード37内の画像メモリ(VRAM)372が
割り当てられる。この実施例では、液晶ディスプレイ3
4用のディスプレイコントローラ28とCRTディスプ
レイ38用のCRTディスプレイコントローラ371の
一方をイネーブル、他方をディセーブルとして使用され
るので、CPU11がアクセスできるのは本体内蔵の画
像メモリ(VRAM)29とビデオカード37内の画像
メモリ(VRAM)372のどちらか一方だけである。
このため、画像メモリ(VRAM)29とビデオカード
37内の画像メモリ(VRAM)372については、バ
ンク切り替え等の手法は用いられてない。図3には、R
OM間バンク切り替えを行なうためのハードウェア構成
が示されている。
【0024】ゲート回路40は、漢字ROM19、辞書
ROM20、DOSROM21、アプリケーションRO
M22間のバンク切り替えのために設けられたものであ
り、バスコントローラ11Aから出力されるイネーブル
信号E1,E2、およびキーボードコントローラ27か
ら出力されるI/Oポート信号P37,P36に応じて
ROMを選択する。
【0025】ここで、イネーブル信号E1はバスコント
ローラ11A内に設けられているアドレス70HのI/
Oレジスタの所定の1ビット出力であり、イネーブル信
号E2は、バスコントローラ11A内に設けられている
アドレス60HのI/Oレジスタの所定の1ビット出力
である。これらI/Oレジスタのビットの値は、CPU
11によって設定される。イネーブル信号E1は、漢字
ROM19およびアプリケーションROM22から構成
される第1ROMグループの選択/非選択を示すもので
あり、イネーブル信号E1=“1”の時は第1ROMグ
ループが選択され、イネーブル信号E1=“0”の時は
第1ROMグループは非選択状態となる。イネーブル信
号E2は、辞書ROM20およびDOSROM21から
構成される第2ROMグループの選択/非選択を示すも
のであり、イネーブル信号E2=“1”の時は第2RO
Mグループが選択され、イネーブル信号E2=“0”の
時は第2ROMグループは非選択状態となる。
【0026】また、I/Oポート信号P37,P36
は、キーボードコントローラ27に設けられているI/
Oポートのポート番号P37,P38の出力である。ポ
ート番号P37,P38の出力値は、CPU11によっ
て設定される。I/Oポート信号P37,P36は、選
択されたROMグループ内のどのROMをイネーブルス
テートに設定するかを決定するために使用される。
【0027】ゲート回路40は、図示のように、5個の
3入力ANDゲートG1〜G5から構成されている。A
NDゲートG1には、イネーブル信号E1、I/Oポー
ト信号P37の反転信号、およびI/Oポート信号P3
6の反転信号が入力される。このANDゲートG1の出
力は、イネーブル信号ENとして漢字ROM19に供給
される。ANDゲートG2には、イネーブル信号E1、
I/Oポート信号P37の反転信号、およびI/Oポー
ト信号P36が入力される。このANDゲートG2の出
力は、アプリケーションROM22内においてワープロ
用アプリケーションプログラムが記憶されているROM
ブロックに対するイネーブル信号ENとしてアプリケー
ションROM22に供給される。ANDゲートG3に
は、イネーブル信号E1、I/Oポート信号P37、お
よびI/Oポート信号P36が入力される。このAND
ゲートG3の出力は、アプリケーションROM22内に
おいて表計算用アプリケーションプログラムが記憶され
ているROMブロックに対するイネーブル信号ENとし
てアプリケーションROM22に供給される。ANDゲ
ートG4には、イネーブル信号E2、I/Oポート信号
P37の反転信号、およびI/Oポート信号P36の反
転信号が入力される。このANDゲートG4の出力は、
イネーブル信号ENとして辞書ROM20に供給され
る。ANDゲートG5には、イネーブル信号E2、I/
Oポート信号P37の反転信号、およびI/Oポート信
号P36が入力される。このANDゲートG5の出力
は、イネーブル信号ENとしてDOSROM21に供給
される。次に、図4および図5を参照して、図3のゲー
ト回路40によるROM間のバンク切り替え動作を説明
する。
【0028】図4は、第1ROMグループのROMブロ
ック選択とI/Oポート信号P37,P36との対応関
係を示している。アドレス70HのI/Oレジスタから
アクティブステート“1”のイネーブル信号E1が出力
されると、ANDゲートG1〜G3の各第1入力が
“1”になり、これによって第1ROMグループが選択
される。この状態で、I/Oポート信号P37,P36
が“0,0”の時には、ANDゲートG1から“1”の
イネーブル信号ENが出力され、漢字ROM19が選択
される。すなわち、漢字ROM19をアクセスする際に
は、CPU11は、バスコントローラ11Aのアドレス
70Hのレジスタに“1”、60Hのレジスタに“0”
を設定すると共に、キーボードコントローラ27のI/
OポートP37,P36を“0,0”に設定する。
【0029】また、I/Oポート信号P37,P36が
“0,1”の時には、ANDゲートG2から“1”のイ
ネーブル信号ENが出力され、アプリケーションROM
22内においてワープロ用アプリケーションプログラム
が記憶されているROMブロックが選択される。同様
に、I/Oポート信号P37,P36が“1,1”の時
には、ANDゲートG3から“1”のイネーブル信号E
Nが出力され、アプリケーションROM22内において
表計算用アプリケーションプログラムが記憶されている
ROMブロックが選択される。すなわち、CPU11
は、アプリケーションROM22内のワープロ用アプリ
ケーションプログラムが記憶されているROMブロック
をアクセスする際には、バスコントローラ11Aのアド
レス70Hのレジスタに“1”、60Hのレジスタに
“0”を設定すると共に、キーボードコントローラ27
のI/OポートP37,P36を“0,1”に設定す
る。また、表計算用アプリケーションプログラムが記憶
されているROMブロックをアクセスする際には、CP
U11は、バスコントローラ11Aのアドレス70Hの
レジスタに“1”、60Hのレジスタに“0”を設定す
ると共に、キーボードコントローラ27のI/Oポート
P37,P36を“1,1”に設定する。
【0030】図5は、第2ROMグループのROMブロ
ック選択とI/Oポート信号P37,P36との対応関
係を示している。アドレス60HのI/Oレジスタから
アクティブステート“1”のイネーブル信号E2が出力
されると、ANDゲートG4,G5の各第1入力が
“1”になり、これによって第2ROMグループが選択
される。この状態で、I/Oポート信号P37,P36
が“0,0”の時には、ANDゲートG4から“1”の
イネーブル信号ENが出力され、辞書ROM20が選択
される。また、I/Oポート信号P37,P36が
“1,0”の時には、ANDゲートG5から“1”のイ
ネーブル信号ENが出力され、DOSROM21が選択
される。すなわち、辞書ROM20をアクセスする際に
は、CPU11は、バスコントローラ11Aのアドレス
70Hのレジスタに“0”、60Hのレジスタに“1”
を設定すると共に、キーボードコントローラ27のI/
OポートP37,P36を“0,0”に設定する。ま
た、DOSROM21をアクセスする際には、CPU1
1は、バスコントローラ11Aのアドレス70Hのレジ
スタに“0”、60Hのレジスタに“1”を設定すると
共に、キーボードコントローラ27のI/OポートP3
7,P36を“1,0”に設定する。
【0031】このように、同一アドレス空間上に割り付
けられている漢字ROM19、辞書ROM20、DOS
ROM21、アプリケーションROM22(ワープロ用
アプリケーションプログラムが記憶されているROMブ
ロック、表計算用アプリケーションプログラムが記憶さ
れているROMブロック)は、バスコントローラ11A
のアドレス70H,60Hのレジスタ設定値とキーボー
ドコントローラ27のI/OポートP37,P36の値
によって選択的に切り替えられて使用される。
【0032】次に、図6を参照して、DOSROM21
内のオペレーティングシステム(DOS)によって提供
される操作メニュー画面の一例を説明する。この操作メ
ニュー画面は、DOSROM21内のオペレーティング
システム(DOS)の起動時に自動実行されるメニュー
表示プログラムによって画面表示されるものである。
【0033】図6に於いて、a1乃至a12はそれぞれ
作業選択のためのメニュアイコンである。これらアイコ
ンのうち、a1はアプリケーションROM22の記憶さ
れたワープロ用アプリケーションプログラムの実行を指
示するためのワープロアイコン、a2はアプリケーショ
ンROM22の記憶された表計算用アプリケーションプ
ログラムの実行を指示するための表計算アイコン、a3
はカレンダ、電卓、世界時計等のアクセサリ機能の実行
を指示するためのアクセサリアイコンである。a4,a
5は市販ソフトウェア等の任意ソフトウェアのメニュ登
録またはそのメニュ登録したソフトウェアの実行を指示
するためのユーザ登録アイコンである。a6は市販ソフ
トウェア等の任意のソフトウェアをこのポータブルコン
ピュータ本体のハードRAMまたはハードディスクパッ
ク30にインストールするためのソフトインストールア
イコンである。a7はフロッピーディスクで供給される
市販ソフトウェアの実行(FDのautoexec.batを実行す
る)を指示するためのFD実行アイコンである。a8は
フロッピーディスクのすべての内容を新たなフロッピー
ディスクに複写(diskcopyコマンドを実行する)するこ
とを指示するための予備FD作成アイコンである。a9
はフロッピーディスクを初期化する(formatコマンドを
実行する)FD初期化アイコンである。a10はハード
RAM又はハードディスクパック30に格納されたすべ
ての内容をフロッピーディスクへコピーすることを指示
するための本体→FDアイコンである。この場合、ハー
ドRAMの場合はallcopy コマンドが実行され、ハード
ディスクの場合はbackupコマンドが実行される。a11
はフロッピーディスクのすべての内容を本体へコピー
(ハードRAMの場合はallcopy コマンドの実行、ハー
ドディスクの場合はbackupコマンドの実行)することを
指示するためのFD→本体アイコンである。a12はD
OSーROM21に格納されたオペレーティングシステ
イム(DOS)を使用可能にする(command.com を起動
する)MSーDOSアイコンである。b1乃至b12は
上記各アイコンa1〜a122 に対応して表示されるア
イコンタイトルである。
【0034】c1はメッセージ行(タイトルバー)であ
り、ここには、選択状態にあるアイコン、即ち反転表示
等により強調表示されたアイコンの作業内容等が表示さ
れる。図においては、ワープロアイコンa1が選択され
ているので、ワープロアイコンa1、アイコンタイトル
b1がそれぞれ反転表示され、メッセージ行c1には
“ワープロをはじめます”のメッセージが表示される。
この状態で、[Enter]キーが入力されと、CPU
11は、まず、アプリケーションROM22内のワープ
ロ用アプリケーションプログラムが記憶されているRO
Mブロックをイネーブルにするために、バスコントロー
ラ11Aのアドレス70Hのレジスタに“1”、60H
のレジスタに“0”を設定すると共に、キーボードコン
トローラ27のI/OポートP37,P36を“0,
1”に設定する。そして、CPU11は、そのROMブ
ロックをリードアクセスし、ワープロ用アプリケーショ
ンプログラムを主メモリ12に読み込んで実行する。ワ
ープロ用アプリケーションプログラムが実行されると、
操作メニュー画面からそのワープロ用アプリケーション
プログラムによって提供される文字入力画面に画面が切
り替えられる。
【0035】また、図において、DOSアイコンa12
が選択されると、この時には既にDOSROM21のオ
ペーレーティングシステム(DOS)は起動されいるの
で、直ぐにコマンドの受付け可能状態となり、画面上に
はDOSROM21のプロンプト(プロンプトCまたは
D)が画面表示される。
【0036】さらに、図6において、d1乃至d10は
それぞれキーボード33上に設けられるファンクション
キーF1〜F10の機能表示部である。すなわち、d1
はリアルタイムクロック17のメモリに日付と時刻の設
定を行なうファンクションキーF1の機能表示部、d2
は漢字入力モードと入力練習のする/しないを選択する
ファンクションキーF2の機能表示部、d3はリジュー
ム、スピーカ、ローバッテリアラーム、オートパワーオ
フ、画面反転表示、ハードディスク自動停止等、各種シ
ステム構成情報をリアルタイムクロック17のメモリに
設定するファンクションキーF3の機能表示部、d4は
プリンタドライバの種類を選択するファンクションキー
F4の機能表示部、d5はハードRAM、EMS等のメ
モリの設定を行なうファンクションキーF5の機能表示
部、d7は利用者のコマンドをユーザ登録1/ユーザ登
録2の各メニュに登録するファンクションキーF7の機
能表示部、d9はシステム環境設定ファイル(CONF
IG.SYS)の選択を行なうファンクションキーF9
の機能表示部、d10はハードディスクパック30が実
装されたときのみ、有効表示となって、ハードディスク
のパーティションを定義し、フォーマットを行なう、フ
ァンクションキーF10の機能表示部である。 次に、
図7のフローチャートを参照して、オペレーティングシ
ステムの起動手順を説明する。
【0037】システムの電源スイッチが投入されると、
まず、システムROM23のスタートアッププログラム
がCPU11によって起動され、初期化ルーチンが実行
される。この初期化ルーチンでは、CPU11は、ま
ず、CRTディスプレイ38が接続されているか否かを
チェックする(ステップS11)。このCRTディスプ
レイ38の接続の有無のチェックは、ビデオボード37
内の画像メモリ(VRAM)372に対するデータのラ
イト、リード、コンペアによって実行されるものであ
り、その詳細は図9を参照して後述する。ついで、CP
U11は、各種コントローラLSI等のハードウェアや
メモリの信頼性テスト、およびそれらの初期化を行なう
(ステップS12,S13)。この初期化処理に於いて
は、リアルタイムクロック17に保持されているシステ
ム構成情報にしたがって初期設定がなされる。次いで、
CPU11は、DOSROM21のチェックサムのチェ
ックを行なうと共に(ステップS14)、ハードディス
クパック30およびフロッピーディスクドライブ24の
装着チェックと初期化を行なう(ステップS15,S1
6)。この初期化処理では、リアルタイムクロック17
に保持されているシステム構成情報にしたがってハード
ディスクパック30およびフロッピーディスクドライブ
24の初期設定がなされる。
【0038】このような信頼性テストおよび初期設定の
処理に於いてエラーが発生した場合には、CPU11
は、その発生したエラーに対応するエラーメッセージを
画面表示する。この場合、CPU11は、CRTディス
プレイ38が接続されている場合にはそのCRTディス
プレイ38に英語でエラーメッセージを表示し、CRT
ディスプレイ38が接続されてない場合には、液晶ディ
スプレイ34に日本語でエラーメッセージを表示する。
このようなエラーメッセージの表示処理の詳細は、図1
0を参照して後述する。
【0039】エラーメッセージが画面表示されると、そ
のエラーを解消するための操作等がユーザによって実行
される。そして、このような信頼性テストおよび初期設
定が完了すると、今度は、オペレーティングシステム
(DOS)を読み込む動作が次のように実行される。
【0040】すなわち、CPU11は、まず、リアルタ
イムクロック17に保持されているシステム構成情報を
読み込み、“DOSの起動=DOSROM”に設定され
ているか否かを判別する(ステップS17)。“DOS
の起動=DOSROM”に設定されている場合には、C
PU11は、DOSROM21からオペレーティングシ
ステムを読み込むために、システムROM23に記憶さ
れているディスクドライバ用BIOS(INT13H)
を装置番号81Hで起動する(ステップS18)。この
装置番号81Hは、DOSROM21を示すものであ
る。
【0041】BIOS(INT13H)は、まず、アド
レス“0E0000H”〜“0F0000H”に割り付
けられているROMをDOSROM21に切り替えるた
めに、バスコントローラ11Aのアドレス60H、70
Hのレジスタの値をそれぞれ“1”,“0”に変更し、
次いでキーボードコントローラ27のI/Oポート信号
P37、P36を“1,0”に変更する。そして、BI
OS(INT13H)は、DOSROM21の所定位置
に書き込まれているブートプログラムを主メモリ12の
システムメモリ領域に読み込み、ブートプログラムに制
御を渡す。そして、CPU11は、そのブートプログラ
ムを起動してDOSROM21から主メモリ12のシス
テムメモリ領域にDOSのシステムファイルを読み込
み、そのオペレーティングシステムを起動する(ステッ
プS19)。DOSROM21には、前述したようにメ
ニュー表示プログラムが自動実行バッチファイルとして
記憶されているので、このオペレーティングシステムの
起動時には最初にその自動実行バッチファイルがDOS
ROM21から読み込まれて、図6で説明したようなメ
ニュウ表示が自動実行される(ステップS20)。
【0042】一方、システム構成情報が“DOSの起動
=FDD/HDD”に設定されている場合には、CPU
11は、システムROM23に記憶されているディスク
ドライバ用BIOS(INT13H)を装置番号00
H、01H、80H、81Hの順で起動する(ステップ
S21)。ここで、装置番号00H、01Hはフロッピ
ーディスクドライブ31(2台のFDD)を示し、装置
番号80Hはハードディスクパック30またはハードR
AMを示し、装置番号81HはDOSROM21を示
す。
【0043】この結果、最初にフロッピーディスクドラ
イブ31、次にハードディスクパック30、ハードRA
M、DOSROM21の順でオペレーティングシステム
(DOS)が探され、ブート処理が実行される(ステッ
プS22)。この場合、フロッピーディスクドライブ3
1、ハードディスクパック30、またはハードRAMに
オペレーティングシステムがあると通常通りそのオペレ
ーティングが起動され、これらにオペレーティングシス
テムがない場合には、DOSROM21のオペレーティ
ングシステムが起動されて自動的にメニュー画面が表示
される(ステップS20)。
【0044】このように、ブートの順番は、システム構
成情報の設定に応じて、DOSROM21から実行する
か、あるいはフロッピーディスクドライブ24、ハード
ディスクパック30、ハードRAM、DOSROM21
の順で実行するかが切り替えられる。
【0045】ここで、“DOSの起動=DOSROM”
と“DOSの起動=FDD/HDD”のいずれか一方は
デフォルトとして設定されるものであり、通常は、“D
OSの起動=DOSROM”がデフォルトとして規定さ
れている。このため、システム構成が変更されてない場
合には、デフォルト値である“DOSの起動=DOSR
OM”に従ってDOSROM21からブートが開始され
る。図8には、システム構成情報の設定を行なうための
セットアップ画面が示されている。
【0046】図示のように、システム構成情報には、メ
モリ容量、ディスプレイ、FDD/プリンタ、ハードデ
ィスク、コミュニケーション、パワーセーブ機能等に関
する情報を始め、DOSの起動の順番に関する情報が含
まれている。
【0047】“DOSの起動=DOSROM”は、前述
したようにオペレーティングシステム(DOS)の起動
のためのブート処理をDOSROM21から開始するこ
とを示すものであり、この“DOSの起動=DOSRO
M”はデフォルト値として標準設定されている。このた
め、このデフォルト値のまま電源を投入すると、DOS
ROM21が最初にブートされ、そのDOSROM21
のオペレーティングシステム(DOS)が起動されて操
作メニュー画面が表示される。
【0048】一方、括弧内に示されているように、ユー
ザによって“DOSの起動=FDD/HDD”に設定変
更されている場合には、フロッピーディスクドライブ3
1、ハードディスクパック30、ハードRAM、DOS
ROM21の順でブートが実行される。次に、図9のフ
ローチャートを参照して、CRTディスプレイ38の接
続チェック処理を説明する。
【0049】まず、CPU11は、本体内蔵のディスプ
レイコントローラ28をディセーブル状態に設定すると
共に、リアルタイムクロック17のステータスフラグを
ON状態に設定する(ステップS31)。次いで、CP
U11は、CRTディスプレイ38の接続の有無を調べ
るために、ビデオボード37の画像メモリ(VRAM)
372が存在するか否かをチェックする(ステップS3
2)。この画像メモリ(VRAM)372の存在チェッ
クは、次のように行なわれる。
【0050】すなわち、ビデオボード37の画像メモリ
(VRAM)372は、図2で説明したように、本体内
蔵の画像メモリ(VRAM)29と同一のアドレス空
間、つまりアドレス“0B8000H”〜“0C000
0H”に割り当てられている。このため、CPU11
は、まず、所定のチェック用データをアドレス“0B8
000H”にライトする処理を行なう。この場合、本体
内蔵のディスプレイコントローラ28はディセーブル状
態であるので、本体内蔵の画像メモリ(VRAM)29
にはアクセスされない。このため、もしビデオボード3
7が装着されていれば、画像メモリ(VRAM)372
にそのチェック用データが書き込まれることになる。次
いで、CPU11は、アドレス“0B8000H”から
リードする処理を行なう。ビデオボード37が装着され
ていれば、アドレス“0B8000H”に書き込まれた
チェック用データが読み出される。そして、CPU11
は、ライト対象の前述のチェック用データと、リード処
理によって読み取ったデータとを比較し、一致の有無を
調べる。これらデータが一致した場合には画像メモリ
(VRAM)372が存在すると判断され、またデータ
が不一致の場合には画像メモリ(VRAM)372が存
在しないと判断される。
【0051】ビデオボード37の画像メモリ(VRA
M)372が存在しない場合にはCRTディスプレイ3
8が接続されてないので、CPU11は、液晶ディスプ
レイ34を表示制御対象とするために、本体のディスプ
レイコントローラ28をイネーブル状態に設定し、また
リアルタイムクロック17のステータスフラグをONか
らOFFに切り替える(ステップS33)。
【0052】一方、ビデオボード37の画像メモリ(V
RAM)372が存在することが検出された場合にはC
RTディスプレイ38が接続されているので、CPU1
1は、そのCRTディスプレイ38を表示制御対象にす
るために、本体のディスプレイコントローラ28をディ
セーブル状態に維持すると共に、リアルタイムクロック
17のステータスフラグもON状態のままにしておく。
次に、図10を参照して、エラーメッセージを画面表示
する際の動作を説明する。この図10の処理ルーチン
は、初期設定時にエラー発生が検出された場合に実行さ
れるものである。初期設定時に発生するエラーとして
は、ハードRAMのエラーや、CMOSメモリのバッテ
リチックのエラー等がある。
【0053】このようなエラーを検出すると(ステップ
S41)、CPU11は、まず、リアルタイムクロック
17のステータスフラグがON状態か否か、つまりCR
Tディスプレイ38が表示制御対象であるか否かを判別
する(ステップS42)。ステータスフラグがONの場
合には、CRTディスプレイ38が表示制御対象である
ので、CPU11は、英語のエラーメッセージに対応し
た文字コードをシステムROM23から読み出してビデ
オボード37の画像メモリ(VRAM)372にライト
し、それをディスプレイコントローラ371によってC
RTディスプレイ38に画面表示させる(ステップS4
3)。一方、ステータスフラグがOFFの場合には、液
晶ディスプレイ34が表示制御対象であるので、CPU
11は、日本語のエラーメッセージに対応した文字コー
ドをシステムROM23から読み出してそれを漢字RO
M19を利用して文字フォントに変換し、それを本体内
蔵の画像メモリ(VRAM)29上に展開する。そし
て、それをディスプレイコントローラ28によって液晶
ディスプレイ34に画面表示させる(ステップS4
4)。
【0054】図11には、液晶ディスプレイ34に画面
表示される日本語のエラーメッセージの一例が示されて
いる。このエラーメッセージは、ハードRAMの容量設
定の変更等によってチェックサムのエラー等が発生した
時に画面表示されるものであり、この場合には、図示の
ように、日本語で“注意:ハードRAMの内容は破壊さ
れました。”と表示される。
【0055】図12には、CRTディスプレイ34に画
面表示される英語のエラーメッセージの一例が示されて
いる。このエラーメッセージは、ハードRAMの容量設
定の変更等によってチェックサムのエラー等が発生した
時に画面表示されるものであり、この場合には、図示の
ように、英語で“WARNING:DATA INHA
RD RAM WAS LOST.”と表示される。
【0056】以上のように、この実施例においては、初
期設定時のエラーメッセージを液晶ディスプレイ34上
には初心者でも分かりやすい日本語で画面表示され、ま
たCRTディスプレイ38上には視覚的に認識しやすい
英語で画面表示されるので、ユーザが液晶ディスプレイ
34とCRTディスプレイ38のどちらを使用している
場合でも、そのユーザに理解し易いエラーメッセージを
呈示することができ、ユーザ、特に初心者に対しては十
分な操作性能を提供できる。
【0057】尚、ここでは、CRTディスプレイ38の
接続の有無の検出をVRAM372の存在を調べること
によって行なったが、液晶ディスプレイ34とCRTデ
ィスプレイ38双方の表示制御を行なうディスプレイコ
ントローラが内蔵されている場合には、CRTディスプ
レイ38の接続の有無に応じて変化されるRGBコネク
タの電圧を用いてその接続の有無の検出することもでき
る。
【0058】さらに、このパーソナルコンピュータにお
いては、オペレーティングシステムおよびアプリケーシ
ョンプログラムがそれぞれDOSROM21およびアプ
リケーションROM22に予め格納されているので、そ
れらオペレーティングシステムやアプリケーションプロ
グラムを使用する場合には、フロッピーディスクからの
インストール作業無しでそれらプログラムを実行するこ
とができる。このため、ハードディスク装置の内蔵の有
無に拘らず、実行対象のプログラムを直ぐに起動できる
ようになり、比較的低価格でしかも十分に操作性の高い
パーソナルコンピュータが得られる。
【0059】また、DOSROM21のオペーティング
システムを起動した場合には、その起動時に図6の操作
メニュー画面が自動的に表示され、その画面上で使用し
たい各種機能やプログラム(DOS,ワープロ、表計
算)を選択指定することができる。このため、ユーザは
メニュー画面上のアイコンを選択指定するだけで所望の
機能やプログラムを実行できるようになり、従来のよう
にメニュー選択後に実行したいプログラムをフロッピー
ディスクからインストールするといった煩わしい作業か
ら解放することができる。
【0060】さらには、DOSROM21とアプリケー
ションROM22は、漢字ROM19と同一のアドレス
空間に割り付けられており、ROM間のバンク切り替え
によって選択的に使用されるように構成されている。こ
のため、これらDOSROM21とアプリケーションR
OM22を設けたことによって、必要なメモリアドレス
空間が増加されることはない。したがって、従来のシス
テムとの互換性を維持しつつ、操作の利便性向上を図る
ことができる。
【0061】尚、DOSROM21とアプリケーション
ROM22を割り付けるアドレス空間としては、メモリ
マップ上の未使用の領域や、バンク切り替えによって共
用可能な領域であれば漢字ROM19以外の他のメモリ
に割り付けられたアドレス空間を使用してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、初期
設定時のエラーメッセージをフラットパネルディスプレ
イ上には初心者でも分かりやすい日本語で、CRTディ
スプレイ上には視覚的に認識しやすい英語で画面表示で
きるようになり、フラットパネルディスプレイとCRT
ディスプレイのどちらを使用している場合でもユーザに
理解し易いエラーメッセージを呈示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わるパーソナルコンピ
ュータの全体のシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施例におけるメモリマップの一例を示す
図。
【図3】同実施例に設けられた漢字ROM、辞書RO
M、DOSROMおよびアプリケーションROM間のバ
ンク切り替えに使用されるゲート回路の具体的構成の一
例を示す回路図。
【図4】図3に示したゲート回路によって実行される漢
字ROMとアプリケーションROMの選択動作を説明す
るための図。
【図5】図3に示したゲート回路によって実行される辞
書ROMとDOSROMの選択動作を説明するための
図。
【図6】同実施例においてDOSROMのオペレーティ
ングシステムによって提供される操作メニュー画面の一
例を示す図。
【図7】同実施例におけるシステム立ち上げ時の動作を
説明するフローチャート。
【図8】同実施例のパーソナルコンピュータにおけるセ
ットアップ画面の一例を示す図。
【図9】同実施例におけるCRTディスプレイの接続検
出のための動作を説明するフローチャート。
【図10】同実施例におけるエラーメッセージの画面表
示動作を説明するフローチャート。
【図11】同実施例において液晶ディスプレイ上に画面
表示される日本語のエラーメッセージの一例を示す図。
【図12】同実施例においてCRTディスプレイ上に画
面表示される英語のエラーメッセージの一例を示す図。
【符号の説明】
11…CPU、11A…バスコントローラ、12…主メ
モリ、17…リアルタイムクロック、18…バックアッ
プRAM、19…漢字ROM、20…辞書ROM、21
…DOSROM、22…アプリケーションROM、23
…システムROM、27…キーボードコントローラ、2
8…ディスプレイコントローラ、34…液晶ディスプレ
イ、37…ビデオボード、38…CRTディスプレイ、
371…CRTディスプレイコントローラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準装備のフラットパネルディスプレイ
    とオプション接続されるCRTディスプレイの表示制御
    を行なうパーソナルコンピュータにおいて、 電源投入時に前記パーソナルコンピュータの初期設定を
    実行する手段と、 この初期設定が正常終了されない際、前記フラットパネ
    ルディスプレイには日本語のエラーメッセージ、前記C
    RTディスプレイには英語のエラーメッセージを画面表
    示する手段とを具備することを特徴とするパーソナルコ
    ンピュータ。
  2. 【請求項2】 標準装備のフラットパネルディスプレイ
    とオプション接続されるCRTディスプレイの表示制御
    を行なうパーソナルコンピュータにおいて、 電源投入時に前記パーソナルコンピュータの初期設定を
    実行する手段と、 前記CRTディスプレイの接続の有無を検出する検出手
    段と、 前記フラットパネルディスプレイとCRTディスプレイ
    のいずれか一方に表示データが画面表示されるように、
    前記CRTディスプレイの接続の有無に応じて表示対象
    ディスプレイを切り替える手段と、 前記初期設定が正常終了されない際、前記フラットパネ
    ルディスプレイには日本語のエラーメッセージ、前記C
    RTディスプレイには英語のエラーメッセージが画面表
    示されるように、前記CRTディスプレイの接続の有無
    に応じて日本語および英語のエラーメッセージを選択的
    に前記表示対象ディスプレイに画面表示する手段とを具
    備することを特徴とするパーソナルコンピュータ。
JP4169633A 1992-06-26 1992-06-26 パーソナルコンピュータ Pending JPH0612210A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10116254A (ja) * 1996-08-16 1998-05-06 Compaq Computer Corp 分散型のコンピュータ・システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10116254A (ja) * 1996-08-16 1998-05-06 Compaq Computer Corp 分散型のコンピュータ・システム
JP2006155641A (ja) * 1996-08-16 2006-06-15 Compaq Computer Corp 分散型のコンピュータ・システム

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