JPH06120867A - 表示付き無線呼び出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重要呼の場合のみ呼び出しを行う。 【構成】 キーパット１６を操作して所定データを入力
データ記憶メモリ１７に予め記憶しておき、緊急を要す
るような呼び出しの場合は発呼者に、メッセージの中に
前記所定データを挿入するように連絡しておく。着呼が
あると受信メッセージは受信メッセージ記憶用メモリ１
２に記憶され、そのメッセージ中にメモリ１７中の所定
データがあるかが比較器１８で調べられ、一致するもの
があれば、スイッチ２３を切り替えて電源２４を呼び出
しベル回路１３に接続してベルを鳴動させる。よってそ
の時、メモリ１２内のメッセージが表示装置１５に表示
され、これを見ることができる。一方比較器１８で所定
データがメッセージ中に検出されない場合は、ベルは鳴
動せず、メッセージはメモリ１２に記憶されたままであ
り、必要に応じてキーパット１６を操作してメモリ１２
内のメッセージを表示装置１５に表示させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は通称ポケットベルと称
せられ、無線による個別呼び出し装置、特に呼び出しと
同時に簡単なメッセージを受信し表示することができる
ようにされた表示付き無線呼び出し装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の無線呼び出し装置、いわゆるポケ
ットベルはその装置に決められた加入者番号が受信され
ると必ず加入者の呼び出しを行う方法が採られていた。
一方、無線呼び出し装置においても、留守番電話機のよ
うに、着信毎に加入者の呼び出しを行わず、受信メッセ
ージを全て記憶しておき、加入者は後から、必要に応じ
て端末から受信メッセージを読みだす方法も考えられ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前者の従来の無線呼び
出し装置では、重要呼でない場合でも呼び出され、急い
でいる仕事中や、重要な会議中なども迷惑する。一方、
後者の方式をとるようにすると、加入者が直ちにメッセ
ージ内容を見たい重要呼の場合もあとから参照して始め
て重要呼の着信に気づき、対応が遅れる欠点がある。

【０００４】請求項１の発明によれば、キーパットが設
けられ、これを操作して所定データを入力データ記憶用
メモリに記憶できるようにされ、その記憶所定データと
受信メッセージ記憶用メモリ内の受信メッセージとを比
較する比較器が設けられ、その比較器で一致する所定デ
ータが検出されると、呼び出しベル回路におけるベル駆
動信号が変更されるか、一致するデータが検出された時
のみ、ベル鳴動をさせる呼び出し変更手段が設けられ
る。

【０００５】請求項２の発明によれば請求項１の発明に
おいて更にキーパットの操作により受信メッセージ記憶
用メモリ内のメッセージを表示装置に表示させる手段が
設けられる。

【０００６】

【作用】このように構成されているから、加入者が例え
ば重要発信者番号等を所定データとして入力データ記憶
用メモリに予め記憶させておき、発信者に対しては送信
メッセージの中に所定データ（例えば自己の発信者番
号）を挿入することを約束させておくことにより、受信
メッセージの中に所定データが挿入されていた場合は通
常と異なる呼び出し音で呼び出され、又は所定データが
挿入されている場合のみ加入者の呼び出しが行われる。

【０００７】

【実施例】図１にこの発明の実施例を機能的に示す。無
線受信装置１１にこの加入者番号の着信があると、受信
メッセージは受信メッセージ記憶用メモリ１２に記憶さ
れ、また呼び出しベル回路１３のベル１４が鳴動されて
呼び出しが行われ、かつメモリ１２に記憶された受信メ
ッセージは表示装置１５に表示される。

【０００８】この発明ではキーパット１６、入力データ
記憶用メモリ１７、比較器１８、及び呼び出し変更手段
１９が設けられる。加入者は予め、キーパット１６から
所定データとして、例えば重要加入者の電話番号を入力
して、入力データ記憶用メモリ１７に蓄積する。比較器
１８は受信メッセージ記憶用メモリ１２に新しいメッセ
ージが受信される毎に受信メッセージのビット列の中に
入力データ記憶用メモリ１７に蓄えられた所定データと
同一ビット列があるかどうかをデータの始めから終わり
までサーチしながら比較する。この例では受信メッセー
ジの中に所定データとして重要加入者の電話番号が有る
場合に比較器１８が同一データ有りと判定し、その判定
出力で呼び出しベル変更手段１９を制御して、通常と異
なる音色・ベル間隔の駆動信号を発生させてその駆動信
号でベル１４を鳴動させる。例えば呼び出しベル回路１
３の駆動信号発生回路２１と音色・ベル間隔の異なる駆
動信号を発生する重要駆動信号発生回路２２を設け、切
り替えスイッチ２３により電源２４を、比較器１８の一
致出力により、駆動信号発生回路２１から重要駆動信号
発生回路２２に切り替えて、ベル１４を通常の呼び出し
より目立つ音で鳴動させる。このベルの鳴動により重要
呼であると気づいた加入者は表示装置１５により、受信
されたメッセージを見ることができる。

【０００９】図１Ｂに示すように常時は呼び出しベル回
路１３への電源２４を断としておき、着呼があったも比
較器１８から同一データが検出されない場合はベル鳴動
を禁止しておき、比較器１８で同一データが検出される
と、その出力で電源２４を呼び出しベル回路１３へ操作
してベルが鳴動するようにしてもよい。加入者は必要に
応じてキーパット１６から表示装置１５へ受信メッセー
ジ記憶用メモリ１２内メッセージの表示を指示し、受信
メッセージを見ることができる。

【００１０】この発明は、表示付き無線呼び出し装置に
比較器１８を付加したことが最大の特徴であって、比較
器１８により同一データあり／なしを判断したあと、同
一データありの場合はベル鳴動の音色・ベル間隔等を変
えるようにしたが、その他、ランプを点滅させる、振動
による呼び出し等各種呼び出し方法により重要呼である
ことを加入者に伝えるようにしてもよい。またこの呼び
出し装置にマイクロコンピュータよりなる制御装置を内
蔵させ、変更する鳴動音の音色・ベル間隔などをキーパ
ット１６から指定できるようにしてもよく、あるいは、
鳴動音の変更か、同一データがない場合は呼び出し鳴動
を禁止するかの指示をキーパット１６で指定できるよう
にすることもできる。更に何れの場合も受信メッセージ
記憶用メモリ１２に複数のメッセージを記憶可能とし、
つまり、複数回の呼び出しに対する各メッセージを記憶
可能とし、これらメッセージをキーパット１６の指定に
より選択的にあるいは順次表示させるようにすることも
できる。必要に応じて従来装置と同様に呼び出しがあれ
ば常にベルが鳴動するように指定することも可能であ
る。

【００１１】

【発明の効果】以上述べたように、この発明による表示
付き無線呼び出し装置によれば予め重要呼に関する所定
データを記憶しておくことにより、重要呼の着信時を鳴
動の違いにより知ることができ、重要呼でない場合は直
ちにメッセージを見ることなく無視し、後に見るように
することができる。あるいは、通常呼の着信を無鳴動に
することにより、いちいち呼び出しベルによって呼び出
されることの煩わしさが解消し、適当な時間、場所にお
いて受信メッセージの有無を確かめる留守番電話的な使
用方法が可能となる。これは会議中、電車の中など呼び
出し音等により他人に迷惑がかかる場所で不用意に呼び
出されることを防ぐ効果があると同時に重要な相手、重
要内容が含まれているメッセージを受信した場合には呼
び出しにより即座に対応可能となる利点がある。

【００１２】このように、この発明は表示付き無線呼び
出し装置の使い勝手を一層向上させる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａはこの発明の一実施例を機能的に示すブロッ
ク図、Ｂはその変形例の一部を示すブロック図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 呼び出しがあると呼び出しベル回路のベ
   ルを鳴動させると共にメッセージ付き呼び出しに対して
   受信したメッセージを受信メッセージ記憶用メモリに記
   憶し、その記憶したメッセージを表示装置に表示する表
   示付き無線呼び出し装置において、 キーパットと、 そのキーパットの操作により入力された所定データが記
   憶される入力データ記憶用メモリと、 その入力データ記憶用メモリ内の記憶所定データと上記
   メッセージ記憶用メモリ内の記憶メッセージとを比較す
   る比較器と、 その比較器でメッセージ内に一致する所定データが検出
   されると、上記呼び出しベル回路におけるベル駆動信号
   を変更させるか、一致するデータが検出された時のみ、
   上記呼び出しベル回路のベルを鳴動させる呼び出し変更
   手段と、 を設けたことを特徴とする表示付き無線呼び出し装置。
2. 【請求項２】 上記キーパットの操作により上記受信メ
   ッセージ記憶用メモリ内のメッセージを上記表示装置に
   表示させる手段が設けられていることを特徴とする請求
   項１記載の表示付き無線呼び出し装置。