JPH06120718A - アンテナ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転式の衛星放送受信アンテナの制御機能を
有する受信機に固定式のアンテナを接続した場合にエラ
ー等が表示されないようにする。 【構成】 アンテナスイッチ８を「回転式」または「固
定式」に切り換える。この切り換えによる信号を判別部
11で判別し、回転式であった場合、相応するデータを制
御部14を介し記憶部10より読み出し、アンテナ制御部13
を介し制御信号出力端子２より制御信号を出力し、アン
テナの自動追尾装置によりアンテナを回転駆動すると共
に、表示部12に表示する。制御信号出力端子に自動追尾
装置が接続されていない等の場合は表示部にエラーが表
示される。アンテナスイッチを固定式に切り換えた場
合、判別部でこれを判別し、制御部を介し表示部のエラ
ー表示を禁止し、制御信号出力端子の接続の有無に関係
なくエラーが表示されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は衛星放送等の受信アンテ
ナの制御装置に係り、回転式アンテナ若しくは固定式ア
ンテナに切り換えるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】衛星放送（衛星放送および通信衛星によ
る信号を総称したものとする）を受信するための衛星放
送受信用アンテナ（以降、アンテナと略す）には、アン
テナの向きを受信対象の衛星に向けて固定したものと、
受信に応じてアンテナの向きを回転するものがあり、回
転式の場合、アンテナに自動追尾装置を設け、衛星放送
受信機（以降、受信機と略す）よりの信号でアンテナが
受信対象の衛星を自動的に追尾するようにしたものがあ
る。この自動追尾装置は、例えば、受信機のチャンネル
切り換え等の操作でアンテナ接続端子より制御信号が出
力され、アンテナに設けた自動追尾装置によりアンテナ
の向きを制御するもので、このアンテナ接続端子に固定
式のアンテナを接続した場合、制御信号の出力端に自動
追尾装置が接続されないため受信機にエラーが表示さ
れ、衛星放送等の受信ができない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、受信機に回転式／固定式の切り換え機能を設
け、アンテナ接続端子に接続されるアンテナの形態に応
じて切り換えを行えば、例えば、固定式のアンテナを接
続した場合に表示部にエラーが表示されないものを提供
することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、アンテナを介し衛星放送等を受信するもの
において、回転式のアンテナ若しくは固定式のアンテナ
に切り換えるアンテナ切換部と、アンテナ切換部よりの
信号を判別する判別部と、判別部よりの信号に基づいて
アンテナを制御するアンテナ制御部と、前記判別部より
の信号に基づきアンテナ制御部よりの信号に応動して表
示を行う表示部と、前記アンテナ切換部、判別部、アン
テナ制御部および表示部を制御する制御部とで構成した
アンテナ制御装置を提供するものである。

【０００５】

【作用】以上のように構成したので、本発明によるアン
テナ制御装置においては、アンテナの種類に応じてアン
テナ切換部を「回転式」若しくは「固定式」に切り換え
ることにより、回転式アンテナに対しては受信機よりア
ンテナ追尾装置の制御信号が出力され、追尾装置等に異
常があった場合はエラー表示がなされ、固定式アンテナ
に対してはアンテナ追尾装置の制御信号が出力されず、
追尾装置がないためのエラー表示がなされない。

【０００６】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明によるアンテナ
制御装置の実施例を詳細に説明する。図１は本発明によ
るアンテナ制御装置の一実施例の要部ブロック図であ
る。図において、１はＩＦ入力端子、２は制御信号出力
端子である。３はコンバータで、アンテナに内蔵のコン
バータで変換（衛星放送の各チャンネルの周波数をそれ
ぞれ所要の周波数帯に変換）されたＩＦ信号より、ＰＬ
Ｌ回路（位相同期回路）４を介しての信号により選局さ
れた衛星放送信号を取り出し、所要の中間周波数の信号
に変換する。５は復調部で、コンバータ３よりの信号を
検波し、ベースバンドの映像信号および音声信号に復調
する。６は音声回路で、復調部５で復調された音声信号
を処理する。７は映像回路で、復調部５で復調された映
像信号を処理する。

【０００７】８はアンテナスイッチで、固定式アンテナ
若しくは回転式アンテナに切り換える。９は操作キー
で、衛星の種類および受信チャンネル等を入力する。10
は記憶部で、アンテナの種類、衛星の種別、あるいは受
信チャンネル等のデータを記憶する。11は判別部で、ア
ンテナスイッチ８の切り換えによる信号を判別する。12
は表示部で、アンテナスイッチ８あるいは操作キー９の
操作に応じて表示を行うと共に、アンテナの制御状態に
異常があった場合にアンテナ制御部13よりの信号に基づ
いて異常表示あるいは警告表示等を行う。13はアンテナ
制御部で、判別部11よりの信号、あるいは操作キー９よ
りの信号に基づいてアンテナの自動追尾装置を制御す
る。14は制御部で、装置の各部を制御する。

【０００８】図２は本発明によるアンテナ制御装置の他
の実施例の要部ブロック図である。図において、21はア
ンテナ操作部で、アンテナの切り換え等をカーソルキー
の操作等で入力する。22はオンスクリーン回路で、アン
テナ操作部21あるいは前記操作キー９の操作による信
号、あるいは、アンテナの制御状態に異常があった場合
のアンテナ制御部13よりの信号等に応じ、画面に表示す
るためのオンスクリーン用の信号に生成し、前記映像回
路７に入力する。23は制御部で、装置の各部を制御す
る。その他の各符号はそれぞれ図１に同じであるので説
明を省く。

【０００９】次に、本発明によるアンテナ制御装置の動
作を説明する。まず、図１の場合、アンテナ設置時、ア
ンテナの種類に応じてアンテナスイッチ８を「回転式」
（あるいはアクチュエータ「オン」）若しくは「固定
式」（あるいはアクチュエータ「オフ」）に切り換え
る。アンテナスイッチ８よりの信号を判別部11で判別
し、「回転式」であった場合、制御部14を介し記憶部10
より読み出した「回転式」のデータに基づいて、相応す
る制御信号をアンテナ制御部13より制御信号出力端子２
を介して出力すると共に、制御部14を介し前記記憶部10
より読み出したデータに基づいて表示部12に表示する。
このとき、自動追尾装置を有しないアンテナが接続され
ていたり、あるいは接続が外れていた等の場合、アンテ
ナ制御部13よりの信号に基づいて表示部12にエラーが表
示される。または、合成音声等で警告を行うようにして
もよい。そして、操作キー９の操作により、例えば、ア
ンテナ入力設定（受信する衛星の種類）、イースト／ウ
エストリミットの設定（自動追尾の範囲）、アンテナポ
ジション設定（衛星別にアンテナの位置を設定）等を入
力する。これらの操作に対しアンテナで相応する動作が
なされない場合、前記同様、アンテナ制御部13よりの信
号に基づいて表示部12にエラー表示等を行う。

【００１０】前記アンテナスイッチ８を「固定式」に切
り換えた場合、判別部11による判別に基づいて、制御部
14を介し記憶部10より固定式に相応するデータ、例え
ば、「アクチュエータ・オフ」が読み出され、これによ
り、制御部14を介し表示部12のエラー表示を禁止し、制
御信号出力端子２への接続の有無に関係なく表示部12に
エラーが表示されないようにする。また、前記「固定
式」の判別によりアンテナ制御部13は制御信号を出力し
ないようになる。

【００１１】アンテナの設定終了により、以降、回転式
のアンテナの場合、操作キー９の操作に基づいて、アン
テナ制御部13を介し出力される信号により、アンテナ
は、受信対象の衛星を自動的に追尾する。アンテナに内
蔵のコンバータ（ダウンコンバータ）で変換されたＩＦ
信号はコンバータ３に入力し、ＰＬＬ回路４を介しての
信号で選局された信号を所要の中間周波数に変換し、復
調部５で検波し、復調された音声信号を音声回路６に、
映像信号を映像回路７に出力し、それぞれ所要の信号処
理を行って出力する。

【００１２】図２の場合、アンテナの設定はアンテナ操
作部21のカーソルキーの操作等で行う。この場合、制御
部23を介し記憶部10より読み出された信号はオンスクリ
ーン回路22に入力し、例えば、図３に示す一例のような
画面に生成され、映像回路７を介し画面に表示される。
図の例では、カーソルキーはアクチュエータを指し、ア
クチュエータをオンに切り換えた状態を示している。そ
の他の動作は図１の場合と同様であるので説明を省く。

【００１３】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるア
ンテナ制御装置によれば、受信機に接続するアンテナの
種類（固定式若しくは回転式）に応じて切り換え操作を
行えば、受信機にはアンテナの種類に応じた表示がなさ
れ、例えば、固定式のアンテナを接続したためにエラー
が表示され、衛星放送の受信に支障をきたす等の問題を
生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるアンテナ制御装置の一実施例の要
部ブロック図である。

【図２】本発明によるアンテナ制御装置の他の実施例の
要部ブロック図である。

【図３】アンテナ制御の際のオンスクリーン表示画面の
一例である。

【符号の説明】

１ ＩＦ入力端子 ２ 制御信号出力端子 ３ コンバータ ４ ＰＬＬ回路 ５ 復調部 ６ 音声回路 ７ 映像回路 ８ アンテナスイッチ ９ 操作キー 10 記憶部 11 判別部 12 表示部 13 アンテナ制御部 14 制御部 21 アンテナ操作部 22 オンスクリーン回路 23 制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 衛星放送受信アンテナを介し衛星放送等
   を受信するものにおいて、回転式のアンテナ若しくは固
   定式のアンテナに切り換えるアンテナ切換部と、アンテ
   ナ切換部よりの信号を判別する判別部と、判別部よりの
   信号に基づいて衛星放送受信アンテナを制御するアンテ
   ナ制御部と、前記判別部よりの信号に基づきアンテナ制
   御部よりの信号に応動して表示を行う表示部と、前記ア
   ンテナ切換部、判別部、アンテナ制御部および表示部を
   制御する制御部とで構成したアンテナ制御装置。
2. 【請求項２】 衛星放送受信アンテナを介し衛星放送等
   を受信するものにおいて、回転式のアンテナ若しくは固
   定式のアンテナに切り換えるアンテナ切換部と、アンテ
   ナ切換部よりの信号を判別する判別部と、判別部よりの
   信号に基づいて衛星放送受信アンテナを制御するアンテ
   ナ制御部と、前記判別部にて回転式のアンテナと判別さ
   れた場合にアンテナ制御部よりの信号に応動して警告表
   示等を行う表示部と、前記アンテナ切換部、判別部、ア
   ンテナ制御部および表示部を制御する制御部とで構成し
   たアンテナ制御装置。