JPH0612056Y2 - マンホ−ル蓋の浮上防止装置 - Google Patents
マンホ−ル蓋の浮上防止装置Info
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- JPH0612056Y2 JPH0612056Y2 JP1987089265U JP8926587U JPH0612056Y2 JP H0612056 Y2 JPH0612056 Y2 JP H0612056Y2 JP 1987089265 U JP1987089265 U JP 1987089265U JP 8926587 U JP8926587 U JP 8926587U JP H0612056 Y2 JPH0612056 Y2 JP H0612056Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、主として、集中豪雨時などにおけるマンホー
ル内の乱流雨水によるマンホール蓋の不測の開放等を防
止するためのマンホール蓋の浮上防止装置に関するもの
である。なお、本考案でいうマンホール蓋には、下水道
用マンホール蓋の他、これに類する各種蓋類、例えば、
地下施設機器用開閉蓋、制水弁蓋、ガス管用蓋等も含ま
れる。
ル内の乱流雨水によるマンホール蓋の不測の開放等を防
止するためのマンホール蓋の浮上防止装置に関するもの
である。なお、本考案でいうマンホール蓋には、下水道
用マンホール蓋の他、これに類する各種蓋類、例えば、
地下施設機器用開閉蓋、制水弁蓋、ガス管用蓋等も含ま
れる。
〈従来の技術〉 従来、マンホール蓋には、単に受枠に受止されたもの、
あるいは、受枠にヒンジ装置を介して開閉可能に連結さ
れたもの等がある。
あるいは、受枠にヒンジ装置を介して開閉可能に連結さ
れたもの等がある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記した従来のマンホール蓋では、集中
豪雨時などにおいて、マンホール内の乱流雨水によっ
て、マンホール蓋が浮上されて不測にも開放されてしま
うことがある。このマンホール蓋の不測の開放により、
歩行者、走行車両等がマンホールに落ちたりして危険で
ある。
豪雨時などにおいて、マンホール内の乱流雨水によっ
て、マンホール蓋が浮上されて不測にも開放されてしま
うことがある。このマンホール蓋の不測の開放により、
歩行者、走行車両等がマンホールに落ちたりして危険で
ある。
また、上記したマンホール蓋の浮上を防止する先行技術
としては、例えば実公昭59−7418号公報に記載さ
れた地下構造物用蓋構造がある。この構造は、蓋本体
(本考案でいうマンホール蓋に相当する。)に吊下げた
施錠鉤(同、施錠部材に相当する。)の突起状の係合部
が、受枠の係合突起の下側に係合されることにより、マ
ンホール蓋の浮上が防止される構造であるが、このよう
な突起同志による係合では、前記乱流雨水による施錠鉤
の揺動やマンホール蓋のがた付き等の複合動作によっ
て、その係合方向に交差する方向、特に、係合突起と係
合部が離れる方向の相対移動が生じると、その係合が容
易に外れてしまう虞がある。
としては、例えば実公昭59−7418号公報に記載さ
れた地下構造物用蓋構造がある。この構造は、蓋本体
(本考案でいうマンホール蓋に相当する。)に吊下げた
施錠鉤(同、施錠部材に相当する。)の突起状の係合部
が、受枠の係合突起の下側に係合されることにより、マ
ンホール蓋の浮上が防止される構造であるが、このよう
な突起同志による係合では、前記乱流雨水による施錠鉤
の揺動やマンホール蓋のがた付き等の複合動作によっ
て、その係合方向に交差する方向、特に、係合突起と係
合部が離れる方向の相対移動が生じると、その係合が容
易に外れてしまう虞がある。
そこで、本考案の目的は、上記した従来の技術における
問題点に鑑み、マンホール蓋の不測の開放を確実に防止
することのできるマンホール蓋の浮上防止装置を提供す
ることにある。
問題点に鑑み、マンホール蓋の不測の開放を確実に防止
することのできるマンホール蓋の浮上防止装置を提供す
ることにある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記した従来の技術における問題点を解決するための本
考案のマンホール蓋の浮上防止装置は、受枠にヒンジ装
置を介して開閉可能に連結されるマンホール蓋の自由側
端部には、前記ヒンジ装置と対称位置において施錠部材
がその蓋半径方向の直線に直交する軸線を中心に揺動可
能に吊下げられ、前記施錠部材には蓋半径方向に開口す
る係合穴を形成し、また受枠には前記施錠部材の自重に
よってその係合穴と所定の隙間をもって係合し前記マン
ホール蓋の所定量以上の浮上及び横方向移動を阻止する
係合突起が設けられ、前記係合突起が三角山形状に形成
されている。
考案のマンホール蓋の浮上防止装置は、受枠にヒンジ装
置を介して開閉可能に連結されるマンホール蓋の自由側
端部には、前記ヒンジ装置と対称位置において施錠部材
がその蓋半径方向の直線に直交する軸線を中心に揺動可
能に吊下げられ、前記施錠部材には蓋半径方向に開口す
る係合穴を形成し、また受枠には前記施錠部材の自重に
よってその係合穴と所定の隙間をもって係合し前記マン
ホール蓋の所定量以上の浮上及び横方向移動を阻止する
係合突起が設けられ、前記係合突起が三角山形状に形成
されている。
〈作用〉 上記した手段によれば、受枠にマンホール蓋を閉止する
ことで、施錠部材の自重によって係合穴がその自重によ
って受枠の係合突起に所定の隙間をもって係合しマンホ
ール蓋の所定量以上の浮上及び横方向移動が阻止され
る。
ことで、施錠部材の自重によって係合穴がその自重によ
って受枠の係合突起に所定の隙間をもって係合しマンホ
ール蓋の所定量以上の浮上及び横方向移動が阻止され
る。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。
まず、マンホール蓋1の概要について、第6図及び第7
図を参照して述べる。リング状をなす受枠2の上端内周
には、下方に向かって次第に小径となるテーパ面3が形
成される。
図を参照して述べる。リング状をなす受枠2の上端内周
には、下方に向かって次第に小径となるテーパ面3が形
成される。
前記受枠2のテーパ面3には、その受枠2内を閉止する
円形状のマンホール蓋1が嵌合により受止される。な
お、マンホール蓋1の外周面は、前記テーパ面3に嵌合
するテーパ状に形成される。
円形状のマンホール蓋1が嵌合により受止される。な
お、マンホール蓋1の外周面は、前記テーパ面3に嵌合
するテーパ状に形成される。
受枠2とマンホール蓋1の(後端部)には、ヒンジ装置
4が配設される。なお、このヒンジ装置4は、周知のも
のであるから略述するにとどめる。ヒンジ装置4は、受
枠2の内周に突設されかつ受枠2の半径方向に長細状を
なす挿通孔6を有するヒンジ環5と、マンホール蓋1の
下面に上端の軸部8が回動可能に懸吊されかつ下端部に
前記軸部8と交差する方向に突出する突片9を有するヒ
ンジ部材7とからなり、受枠2にマンホール蓋1を回動
可能にかつ脱着可能に連結する。また、このヒンジ装置
4に代えて、単に受枠2にマンホール蓋1をヒンジピン
を介して回動可能に連結したものでも良い。
4が配設される。なお、このヒンジ装置4は、周知のも
のであるから略述するにとどめる。ヒンジ装置4は、受
枠2の内周に突設されかつ受枠2の半径方向に長細状を
なす挿通孔6を有するヒンジ環5と、マンホール蓋1の
下面に上端の軸部8が回動可能に懸吊されかつ下端部に
前記軸部8と交差する方向に突出する突片9を有するヒ
ンジ部材7とからなり、受枠2にマンホール蓋1を回動
可能にかつ脱着可能に連結する。また、このヒンジ装置
4に代えて、単に受枠2にマンホール蓋1をヒンジピン
を介して回動可能に連結したものでも良い。
次に、前記ヒンジ装置4と対称位置に配置される浮上防
止装置について、その側断面図を示した第1図、同一部
破断した平面図を示した第2図、第2図のIII−III線断
面図を示した第3図に基づいて詳述する。
止装置について、その側断面図を示した第1図、同一部
破断した平面図を示した第2図、第2図のIII−III線断
面図を示した第3図に基づいて詳述する。
前記マンホール蓋1の自由側端部(前端部)には、略U
字状の開口溝10が形成されている。なお、この開口溝
10には、第5図に示すようなバール11の先端部に略
T字状をなすように突出された係合片12が挿脱可能で
ある。また、バール11の係合片12を開口溝10に挿
入した状態でバール11をその軸を中心に約90°回動
させることにより、その係合片12が開口溝10の左右
口縁部の下側に位置(第1図二点鎖線参照)し、そのバ
ール11を引上げることにより、マンホール蓋1が開放
可能である。
字状の開口溝10が形成されている。なお、この開口溝
10には、第5図に示すようなバール11の先端部に略
T字状をなすように突出された係合片12が挿脱可能で
ある。また、バール11の係合片12を開口溝10に挿
入した状態でバール11をその軸を中心に約90°回動
させることにより、その係合片12が開口溝10の左右
口縁部の下側に位置(第1図二点鎖線参照)し、そのバ
ール11を引上げることにより、マンホール蓋1が開放
可能である。
マンホール蓋1の下面には、前記開口溝10の後方(蓋
の中心寄り)の位置において、左右の軸受部13が突設
されている。両軸受部13の対向面には、軸穴14が同
一軸線上にそれぞれ形成される。一方(右側)の軸穴1
4はその後側が開口されている。
の中心寄り)の位置において、左右の軸受部13が突設
されている。両軸受部13の対向面には、軸穴14が同
一軸線上にそれぞれ形成される。一方(右側)の軸穴1
4はその後側が開口されている。
前記マンホール蓋1に垂下状に揺動可能に設けられる施
錠部材15は、第4図に示すように、四角形状の主部1
6と、主部16の下端部より後方へ傾斜状に突出された
重錘部17と、主部16の上端部に形成されかつ側方に
突出する左右端部を有する軸部18と、主部16の前面
に下方に向って次第に高くなるように突設された隆起部
19と、主部16及び隆起部19に前後方向に貫通され
た係合穴20と、前記軸部18の中央部から前方(第1
図において左方)に向けて突設されたレバー部21とを
備えてなる。なお、係合穴20は下方に向かって次第に
狭くなるテーパ状に形成される。また、係合穴20の底
面20aは前方に向かって次第に高くなる傾斜面となっ
ている。
錠部材15は、第4図に示すように、四角形状の主部1
6と、主部16の下端部より後方へ傾斜状に突出された
重錘部17と、主部16の上端部に形成されかつ側方に
突出する左右端部を有する軸部18と、主部16の前面
に下方に向って次第に高くなるように突設された隆起部
19と、主部16及び隆起部19に前後方向に貫通され
た係合穴20と、前記軸部18の中央部から前方(第1
図において左方)に向けて突設されたレバー部21とを
備えてなる。なお、係合穴20は下方に向かって次第に
狭くなるテーパ状に形成される。また、係合穴20の底
面20aは前方に向かって次第に高くなる傾斜面となっ
ている。
施錠部材15の軸部18の両端部は、前記両軸受部13
の軸穴14にそれぞれ回動可能に係合される。これによ
り、施錠部材15は、マンホール蓋1に揺動可能に吊下
げられ、常には、その自重(主として、前記重錘部17
の重量)によって垂下状態となる(第1図実線参照)。
なお、施錠部材15は、マンホール蓋1にその半径方向
の直線L1に直交する軸線Lを中心に揺動可能に軸支さ
れる。また、施錠部材15の吊下げ後、前記右側の軸受
部13の軸穴14の開口部には、ボルトナット23が取
付けられ、施錠部材15の軸部18の離脱が防止され
る。
の軸穴14にそれぞれ回動可能に係合される。これによ
り、施錠部材15は、マンホール蓋1に揺動可能に吊下
げられ、常には、その自重(主として、前記重錘部17
の重量)によって垂下状態となる(第1図実線参照)。
なお、施錠部材15は、マンホール蓋1にその半径方向
の直線L1に直交する軸線Lを中心に揺動可能に軸支さ
れる。また、施錠部材15の吊下げ後、前記右側の軸受
部13の軸穴14の開口部には、ボルトナット23が取
付けられ、施錠部材15の軸部18の離脱が防止され
る。
また、施錠部材15の垂下状態では、前記レバー部21
が前記マンホール蓋1の開口溝10内に位置される。そ
して、このレバー部21は、前記開口溝10に挿入され
る前記バール11の係合片12によって、施錠部材15
の自重に抗して押下され、それに伴って、施錠部材15
を軸部18を中心として第1図において左回り方向に回
動させる(第1図二点鎖線参照)。
が前記マンホール蓋1の開口溝10内に位置される。そ
して、このレバー部21は、前記開口溝10に挿入され
る前記バール11の係合片12によって、施錠部材15
の自重に抗して押下され、それに伴って、施錠部材15
を軸部18を中心として第1図において左回り方向に回
動させる(第1図二点鎖線参照)。
前記受枠2の内側には、前記垂下状態の施錠部材15の
係合穴20と係合される係合突起22が形成される。係
合突起22は、下面22a及び上側傾斜面22bを有す
る板状をなしかつ先端に向かって次第に細くなる三角山
形状に形成される。このため、マンホール蓋1の閉止す
る時において、前記係合穴20と係合突起22とに相対
的な若干の位置ずれがあっても、その係合が良好になさ
れる。
係合穴20と係合される係合突起22が形成される。係
合突起22は、下面22a及び上側傾斜面22bを有す
る板状をなしかつ先端に向かって次第に細くなる三角山
形状に形成される。このため、マンホール蓋1の閉止す
る時において、前記係合穴20と係合突起22とに相対
的な若干の位置ずれがあっても、その係合が良好になさ
れる。
また、係合突起22は、前記バール11によって施錠部
材15が回動されたときに、前記係合穴20との係合を
解除しうる高さHとされる(第1図二点鎖線参照)。
材15が回動されたときに、前記係合穴20との係合を
解除しうる高さHとされる(第1図二点鎖線参照)。
しかして、係合突起22は、マンホール蓋1の閉止状態
において、施錠部材15の係合穴20と適宜の遊隙をも
って係合される。特に、係合穴20の底面20aと、係
合突起22の下面22aとの間には、マンホール蓋1の
若干の浮上を許容する隙間Sが形成される。この隙間S
によるマンホール蓋1の浮上によって、マンホール蓋1
を安全許容範囲内において、集中豪雨時などにおけるマ
ンホール内の乱流雨水の路上への溢出しを可能としてい
る。
において、施錠部材15の係合穴20と適宜の遊隙をも
って係合される。特に、係合穴20の底面20aと、係
合突起22の下面22aとの間には、マンホール蓋1の
若干の浮上を許容する隙間Sが形成される。この隙間S
によるマンホール蓋1の浮上によって、マンホール蓋1
を安全許容範囲内において、集中豪雨時などにおけるマ
ンホール内の乱流雨水の路上への溢出しを可能としてい
る。
また、係合突起22の下部の横幅aは、係合穴20の下
端部の横幅bとほぼ等しいか、その幅よりも若干大きい
程度で形成されており、前記マンホール蓋1の所定量の
浮上時には、係合穴20に対し係合突起22が相対的に
食込んだ状態となって、係合穴20と係合突起22との
相対的な横方向の位置ずれが阻止される。
端部の横幅bとほぼ等しいか、その幅よりも若干大きい
程度で形成されており、前記マンホール蓋1の所定量の
浮上時には、係合穴20に対し係合突起22が相対的に
食込んだ状態となって、係合穴20と係合突起22との
相対的な横方向の位置ずれが阻止される。
また、係合突起22の下面22aは、係合穴20の底面
22aに対応する傾斜面となっており、前記マンホール
蓋1の所定量の浮上時には、係合穴20に対し係合突起
22が相対的に食込んだ状態となって、施錠部材15が
施錠状態に保持される。
22aに対応する傾斜面となっており、前記マンホール
蓋1の所定量の浮上時には、係合穴20に対し係合突起
22が相対的に食込んだ状態となって、施錠部材15が
施錠状態に保持される。
上記した浮上防止装置において、通常のマンホール蓋1
の閉止状態では、施錠部材15がその自重により垂下状
態にあり、係合突起22と係合穴20とが係合される
(第1図の実線参照)。
の閉止状態では、施錠部材15がその自重により垂下状
態にあり、係合突起22と係合穴20とが係合される
(第1図の実線参照)。
ときに、集中豪雨時などに、マンホール内に乱流雨水が
発生した場合に、その雨水によってマンホール蓋1が浮
上されると、係合突起22と係合穴20との隙間Sを介
して、マンホール蓋1が安全許容範囲内でマンホール蓋
1が浮上し、それ以上の浮上は、係合穴20の底面20
aと係合突起22の下面22aとの当接により、その上
下方向の相対的な移動(相対移動ともいう。)が規制さ
れることによって、マンホール蓋1の不測の浮上及びそ
れによる開放が阻止される。
発生した場合に、その雨水によってマンホール蓋1が浮
上されると、係合突起22と係合穴20との隙間Sを介
して、マンホール蓋1が安全許容範囲内でマンホール蓋
1が浮上し、それ以上の浮上は、係合穴20の底面20
aと係合突起22の下面22aとの当接により、その上
下方向の相対的な移動(相対移動ともいう。)が規制さ
れることによって、マンホール蓋1の不測の浮上及びそ
れによる開放が阻止される。
そして、前記マンホール蓋1の安全許容範囲内の浮上に
よって、マンホール内の過剰な雨水が路上に溢出され
る。
よって、マンホール内の過剰な雨水が路上に溢出され
る。
しかして、前記マンホール蓋1は、前記係合穴20の底
面20aと係合突起22の下面22aとの当接による上
下方向の相対移動の規制の他、係合穴20と係合突起2
2との係合により、その係合方向に交差する方向、すな
わち左右方向(第3図において左右方向)の相対移動も
規制される。従って、その方向規制の複合によって、前
記乱流雨水による施錠部材15の揺動やマンホール蓋1
のがた付き等が防止されることにより、係合穴20と係
合突起22との係合状態が良好に保持される。
面20aと係合突起22の下面22aとの当接による上
下方向の相対移動の規制の他、係合穴20と係合突起2
2との係合により、その係合方向に交差する方向、すな
わち左右方向(第3図において左右方向)の相対移動も
規制される。従って、その方向規制の複合によって、前
記乱流雨水による施錠部材15の揺動やマンホール蓋1
のがた付き等が防止されることにより、係合穴20と係
合突起22との係合状態が良好に保持される。
また、マンホール内の点検等にあたって、前記マンホー
ル蓋1を開放する場合には、バール11の係合片12を
開口溝10に挿入して、係合穴20と係合突起22との
係合を解除した状態で、バール11をその軸を中心に約
90°回動させ、その係合片12を開口溝10の左右口
縁部の下側に位置させた状態で、そのバール11を引上
げることにより、マンホール蓋1が容易に開放される。
ル蓋1を開放する場合には、バール11の係合片12を
開口溝10に挿入して、係合穴20と係合突起22との
係合を解除した状態で、バール11をその軸を中心に約
90°回動させ、その係合片12を開口溝10の左右口
縁部の下側に位置させた状態で、そのバール11を引上
げることにより、マンホール蓋1が容易に開放される。
開放されたマンホール蓋1は、前記開放時と逆順で受枠
2に受止される。なお、前記バール11をその軸を中心
に約90°回動させ、その係合片12を開口溝10から
上方へ抜出すことにより、施錠部材15はその自重によ
って垂下状態となり、それに伴って、同施錠部材15の
係合穴20が係合突起22に係合されることによって、
前記浮上防止状態とされる。
2に受止される。なお、前記バール11をその軸を中心
に約90°回動させ、その係合片12を開口溝10から
上方へ抜出すことにより、施錠部材15はその自重によ
って垂下状態となり、それに伴って、同施錠部材15の
係合穴20が係合突起22に係合されることによって、
前記浮上防止状態とされる。
また、施錠部材15の回動軸心Lが、マンホール蓋1の
半径方向の直線L1に交差しているので、施錠部材15
がマンホール内の前記乱流雨水による影響を受け難く、
これまた、施錠部材15の開放回動を防止するに有効で
ある。
半径方向の直線L1に交差しているので、施錠部材15
がマンホール内の前記乱流雨水による影響を受け難く、
これまた、施錠部材15の開放回動を防止するに有効で
ある。
また、実施例では、浮上防止装置を構成する各部材が簡
単な形状を呈しているため、成形型の製作も容易であ
り、製造上も有利である。また、施錠部材15及び係合
突起22上に砂及び土等が被ることがあっても、そのほ
とんどが下方へ落下してその滞留がほとんどないため、
砂及び土等による浮上防止装置の、施錠不能、解錠不能
等の機能障害が生じ難い。
単な形状を呈しているため、成形型の製作も容易であ
り、製造上も有利である。また、施錠部材15及び係合
突起22上に砂及び土等が被ることがあっても、そのほ
とんどが下方へ落下してその滞留がほとんどないため、
砂及び土等による浮上防止装置の、施錠不能、解錠不能
等の機能障害が生じ難い。
〈考案の効果〉 すなわち本考案によれば、施錠部材の係合穴と受枠の係
合突起との係合によってマンホール蓋の所定量以上の浮
上及び横方向移動が阻止されるので、従来の突起同志の
係合によるものと比べて係合状態が良好に維持されその
ロックが確実となる。
合突起との係合によってマンホール蓋の所定量以上の浮
上及び横方向移動が阻止されるので、従来の突起同志の
係合によるものと比べて係合状態が良好に維持されその
ロックが確実となる。
また、施錠部材がヒンジ装置と対称位置にあるので、ヒ
ンジ装置と本浮上防止装置とを結ぶ線を中心とするマン
ホール蓋の左右の重量配分が均等になり、マンホールか
ら溢れる雨水によるマンホール蓋の浮上がバランス良く
防止される。
ンジ装置と本浮上防止装置とを結ぶ線を中心とするマン
ホール蓋の左右の重量配分が均等になり、マンホールか
ら溢れる雨水によるマンホール蓋の浮上がバランス良く
防止される。
また、係合突起が三角山形状に形成されているので、マ
ンホール蓋を閉める時に施錠部材が垂下状態にあっても
その施錠部材が係合突起によって回動案内され、施錠部
材が係合突起と干渉して閉める動作が邪魔されない。
ンホール蓋を閉める時に施錠部材が垂下状態にあっても
その施錠部材が係合突起によって回動案内され、施錠部
材が係合突起と干渉して閉める動作が邪魔されない。
また本考案は、簡単な構造にして、上記効果が得られる
ことから、実用的である。
ことから、実用的である。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図はマンホ
ール蓋の浮上防止装置の側断面図、第2図は同一部破断
した平面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4
図は施錠部材の斜視図、第5図はバールの先端部の斜視
図、第6図はマンホール蓋及び受枠全体の一部破断平面
図、第7図は第6図のVII−VII線断面拡大図である。 1……マンホール蓋 2……受枠 15……施錠部材 20……係合穴 22……係合突起
ール蓋の浮上防止装置の側断面図、第2図は同一部破断
した平面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4
図は施錠部材の斜視図、第5図はバールの先端部の斜視
図、第6図はマンホール蓋及び受枠全体の一部破断平面
図、第7図は第6図のVII−VII線断面拡大図である。 1……マンホール蓋 2……受枠 15……施錠部材 20……係合穴 22……係合突起
Claims (1)
- 【請求項1】受枠にヒンジ装置を介して開閉可能に連結
されるマンホール蓋の自由側端部には、前記ヒンジ装置
と対称位置において施錠部材がその蓋半径方向の直線に
直交する軸線を中心に揺動可能に吊下げられ、前記施錠
部材には蓋半径方向に開口する係合穴を形成し、また受
枠には前記施錠部材の自重によってその係合穴と所定の
隙間をもって係合し前記マンホール蓋の所定量以上の浮
上及び横方向移動を阻止する係合突起が設けられ、前記
係合突起が三角山形状に形成されていることを特徴とす
るマンホール蓋の浮上防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987089265U JPH0612056Y2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | マンホ−ル蓋の浮上防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987089265U JPH0612056Y2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | マンホ−ル蓋の浮上防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63198638U JPS63198638U (ja) | 1988-12-21 |
JPH0612056Y2 true JPH0612056Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=30948100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987089265U Expired - Lifetime JPH0612056Y2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | マンホ−ル蓋の浮上防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612056Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5935650Y2 (ja) * | 1981-06-13 | 1984-10-02 | 日昭興産株式会社 | 地下構造物用蓋の錠揺動防止構造 |
-
1987
- 1987-06-10 JP JP1987089265U patent/JPH0612056Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63198638U (ja) | 1988-12-21 |
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