JPH06119784A - センスアンプとそれを用いたsramとマイクロプロセッサ - Google Patents
センスアンプとそれを用いたsramとマイクロプロセッサInfo
- Publication number
- JPH06119784A JPH06119784A JP4268263A JP26826392A JPH06119784A JP H06119784 A JPH06119784 A JP H06119784A JP 4268263 A JP4268263 A JP 4268263A JP 26826392 A JP26826392 A JP 26826392A JP H06119784 A JPH06119784 A JP H06119784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- channel mosfet
- sense amplifier
- terminal
- channel
- drain terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000015654 memory Effects 0.000 claims abstract description 34
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 claims description 22
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 4
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 claims 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 43
- 230000008859 change Effects 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 6
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 6
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 5
- 102100037224 Noncompact myelin-associated protein Human genes 0.000 description 4
- 101710184695 Noncompact myelin-associated protein Proteins 0.000 description 4
- 101150031278 MP gene Proteins 0.000 description 3
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 3
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 3
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 2
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 2
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 2
- 102100023487 Lens fiber major intrinsic protein Human genes 0.000 description 1
- 101710087757 Lens fiber major intrinsic protein Proteins 0.000 description 1
- 102100036203 Microfibrillar-associated protein 5 Human genes 0.000 description 1
- 101710147471 Microfibrillar-associated protein 5 Proteins 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000002779 inactivation Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C11/00—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
- G11C11/21—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
- G11C11/34—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
- G11C11/40—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
- G11C11/41—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger
- G11C11/413—Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction
- G11C11/417—Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction for memory cells of the field-effect type
- G11C11/419—Read-write [R-W] circuits
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Static Random-Access Memory (AREA)
- Dram (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 SRAMのセンスアンプにおいて、消費電力
が小さく、かつ高速動作が可能なセンスアンプを実現す
ることである。 【構成】 ソ−スにビット線BLが接続された第1のp
MOSと、ソ−スにビット/BLが接続された第2のp
MOSと、ドレインが第1のpMOSのドレインにに接
続され、ゲ−トが第2のpMOSのドレインおよび第1
のpMOSのゲ−トに接続された第1のnMOSと、ド
レインが第2のpMOSのドレインに接続され、ゲ−ト
が第1のpMOSのドレインおよび第2のpMOSのゲ
−トに接続され、ソ−スが第1のnMOSのソ−スに接
続された第2のnMOSと、OUTとVCCとの導通/
非導通を制御する第3のpMOSと、/OUTとVCC
との導通/非導通を制御する第4のpMOSと、ノ−ド
N1とGNDとの導通/非導通を制御する第3のnMO
Sとを具備する。
が小さく、かつ高速動作が可能なセンスアンプを実現す
ることである。 【構成】 ソ−スにビット線BLが接続された第1のp
MOSと、ソ−スにビット/BLが接続された第2のp
MOSと、ドレインが第1のpMOSのドレインにに接
続され、ゲ−トが第2のpMOSのドレインおよび第1
のpMOSのゲ−トに接続された第1のnMOSと、ド
レインが第2のpMOSのドレインに接続され、ゲ−ト
が第1のpMOSのドレインおよび第2のpMOSのゲ
−トに接続され、ソ−スが第1のnMOSのソ−スに接
続された第2のnMOSと、OUTとVCCとの導通/
非導通を制御する第3のpMOSと、/OUTとVCC
との導通/非導通を制御する第4のpMOSと、ノ−ド
N1とGNDとの導通/非導通を制御する第3のnMO
Sとを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消費電力が小さく、か
つ高速なセンス動作が可能なセンスアンプと、そのセン
スアンプを用いたSRAM(Static Random Acces
s Memory)と、それらを内蔵したマイクロプロセッサ
に関するものである。
つ高速なセンス動作が可能なセンスアンプと、そのセン
スアンプを用いたSRAM(Static Random Acces
s Memory)と、それらを内蔵したマイクロプロセッサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SRAMでは、複数本のビット線(B
L,/BL)に複数個のメモリセルが接続されており、
各メモリセルは上記ビット線と直角に配列された複数本
のワ−ド線(WL)にそれぞれ接続されている。デコ−
ダ回路により選択された1本のワ−ド線のみをハイレベ
ルとし、他のワ−ド線を全てロウレベルに保つことによ
り、メモリセルが選択されて、そのメモリセルが保持し
ている2値情報に応じて、ビット線BL,/BLのうち
の一方に電源電圧、他方に電源電圧よりも僅かに低い電
圧が現われる。このように、デコ−ダ回路により選択さ
れたメモリセルのデ−タ(1または0)が、そのメモリ
セルが接続されている1対のビット線間に微小な電圧差
として現われる。この電圧差は、通常は数10mVから
100mV程度であり、メモリセルのデ−タが1であれ
ばBLが/BLよりも高電位、0であればBLが/BL
よりも低電位となる。この信号を差動増幅して取り出す
回路が、センスアンプである。図2、図3および図4
は、それぞれ従来例のSRAMで用いられているセンス
アンプの回路図である。図2のセンスアンプはラッチ型
と呼ばれるもので、例えば、‘IEEE JOURNALOF SOLID
-STATE CIRCUITS,VOL.24,’NO.5, OCTOBER 1989 p
p.1219〜1224に記載されている。図2の回路において、
ビット線BLと/BLの間に生じた僅かな電位差は、n
MOSトランジスタMN4,MN5を介して出力ノ−ド
対OUT、/OUTに伝達される。いま、BLがハイレ
ベル、/BLがロウレベルであるとすると、終局的には
MN4がオン、MN5がオフとなり、MN5のVCC側
ノ−ドにはハイレベル電圧、MN4のVCC側ノ−ドに
はロウレベル電圧が得られるため、この電位差が、ラッ
チを構成する2つのpMOSトランジスタMP5,MP
6で互いに正帰還を掛け合うことにより増幅されて、相
補信号がOUTおよび/OUTに出力される。センスア
ンプが相補信号を出力している間は、トランジスタMN
6のゲ−ト入力SACには、電源電圧VCCと等しい電
圧が与えられており、MN6がオン状態にされる。
L,/BL)に複数個のメモリセルが接続されており、
各メモリセルは上記ビット線と直角に配列された複数本
のワ−ド線(WL)にそれぞれ接続されている。デコ−
ダ回路により選択された1本のワ−ド線のみをハイレベ
ルとし、他のワ−ド線を全てロウレベルに保つことによ
り、メモリセルが選択されて、そのメモリセルが保持し
ている2値情報に応じて、ビット線BL,/BLのうち
の一方に電源電圧、他方に電源電圧よりも僅かに低い電
圧が現われる。このように、デコ−ダ回路により選択さ
れたメモリセルのデ−タ(1または0)が、そのメモリ
セルが接続されている1対のビット線間に微小な電圧差
として現われる。この電圧差は、通常は数10mVから
100mV程度であり、メモリセルのデ−タが1であれ
ばBLが/BLよりも高電位、0であればBLが/BL
よりも低電位となる。この信号を差動増幅して取り出す
回路が、センスアンプである。図2、図3および図4
は、それぞれ従来例のSRAMで用いられているセンス
アンプの回路図である。図2のセンスアンプはラッチ型
と呼ばれるもので、例えば、‘IEEE JOURNALOF SOLID
-STATE CIRCUITS,VOL.24,’NO.5, OCTOBER 1989 p
p.1219〜1224に記載されている。図2の回路において、
ビット線BLと/BLの間に生じた僅かな電位差は、n
MOSトランジスタMN4,MN5を介して出力ノ−ド
対OUT、/OUTに伝達される。いま、BLがハイレ
ベル、/BLがロウレベルであるとすると、終局的には
MN4がオン、MN5がオフとなり、MN5のVCC側
ノ−ドにはハイレベル電圧、MN4のVCC側ノ−ドに
はロウレベル電圧が得られるため、この電位差が、ラッ
チを構成する2つのpMOSトランジスタMP5,MP
6で互いに正帰還を掛け合うことにより増幅されて、相
補信号がOUTおよび/OUTに出力される。センスア
ンプが相補信号を出力している間は、トランジスタMN
6のゲ−ト入力SACには、電源電圧VCCと等しい電
圧が与えられており、MN6がオン状態にされる。
【0003】図3のセンスアンプはカレントミラ−型と
呼ばれるもので、例えば、‘ISSCCDIGEST OF TECHNIC
AL PAPERS’FEBRUARY 1985 pp.58〜59に記載されてい
る。図3の回路において、ビット線BLと/BLの間に
生じた僅かな電位差は、図2のセンスアンプと類似した
動作により増幅され、相補信号が出力ノ−ド対OUT,
/OUTに出力される。すなわち、いま、BLがハイレ
ベル、/BLがロウレベルであるとすると、終局的には
MN7がオン、MN10がオフとなり、MN10のVC
C側ノ−ドにはハイレベル電圧、MN7のVCC側ノ−
ドにはロウレベル電圧が得られ、ミラ−効果によりMN
8,MP8,MP7がオフ、MN9,MP9,MP10
がオンとなり、増幅された相補信号がOUT,/OUT
に取り出される。ここでは、MN11が図2におけるM
N6と同じ役割を果している。図4のセンスアンプは、
例えば、‘IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT
S,VOL.27' NO.5 MAY 1992 pp.776〜782に記載されて
いる。図4(a)はその回路構成図であり、図4(b)
は信号の時間変化の概略を示す図である。センスアンプ
の活性化信号ΦSAおよび/ΦSAがハイレベルおよび
ロウレベルにそれぞれ変化すると(図4(b)の電圧波
形参照)、MN14,MP13がいずれもオンとなり、
MP11,MP12,MN12,MN13からなるラッ
チ回路が活性化され、ビット線BLと/BLの電位差自
体が増幅されて、ビット線BL,/BLに出力される。
すなわち、いま、図4(b)の最初の部分のBL,/B
Lのように、僅かにBLがハイレベル、/BLがロウレ
ベルであるとすると、終局的には図4(b)の最終の部
分に示すように、MN13,MP11がオン、MP1
2,MN12がオフとなり、MN13の/BL側ノ−ド
はGNDレベル電圧、MN12のBL側ノ−ドはVCC
レベル電圧になり、BL,/BLを介してこの差電位が
出力される。図9(a)(b)(c)は、それぞれSR
AM全体の概略構成図、ロ−カルセンスアンプのVbi
asによる低振幅化の説明図、およびロ−カルセンスア
ンプのMOSの閾値による低振幅化の説明図である。通
常、SRAMのセンスアンプは、動作を高速化する目的
で複数段接続して用いられる。その場合、図9(a)に
示すように、ロ−カルセンスアンプおよびメインセンス
アンプからなる二階層構成が一般的に用いられる。図9
(a)に示すように、デコ−ダ回路によりメモリセルが
選択されると、対応するブロックのロ−カルセンスアン
プで増幅された信号が、デコ−ダ回路により制御される
ブロックセレクタを介してデ−タバス(DB,/DB)
に伝達される。さらに、これをメインセンスアンプで差
動増幅を行う。このような二階層構成に関しては、例え
ば、‘IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VO
L.25’ NO.5, OCTOBER1990 pp.1082〜1092に記載さ
れている。
呼ばれるもので、例えば、‘ISSCCDIGEST OF TECHNIC
AL PAPERS’FEBRUARY 1985 pp.58〜59に記載されてい
る。図3の回路において、ビット線BLと/BLの間に
生じた僅かな電位差は、図2のセンスアンプと類似した
動作により増幅され、相補信号が出力ノ−ド対OUT,
/OUTに出力される。すなわち、いま、BLがハイレ
ベル、/BLがロウレベルであるとすると、終局的には
MN7がオン、MN10がオフとなり、MN10のVC
C側ノ−ドにはハイレベル電圧、MN7のVCC側ノ−
ドにはロウレベル電圧が得られ、ミラ−効果によりMN
8,MP8,MP7がオフ、MN9,MP9,MP10
がオンとなり、増幅された相補信号がOUT,/OUT
に取り出される。ここでは、MN11が図2におけるM
N6と同じ役割を果している。図4のセンスアンプは、
例えば、‘IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT
S,VOL.27' NO.5 MAY 1992 pp.776〜782に記載されて
いる。図4(a)はその回路構成図であり、図4(b)
は信号の時間変化の概略を示す図である。センスアンプ
の活性化信号ΦSAおよび/ΦSAがハイレベルおよび
ロウレベルにそれぞれ変化すると(図4(b)の電圧波
形参照)、MN14,MP13がいずれもオンとなり、
MP11,MP12,MN12,MN13からなるラッ
チ回路が活性化され、ビット線BLと/BLの電位差自
体が増幅されて、ビット線BL,/BLに出力される。
すなわち、いま、図4(b)の最初の部分のBL,/B
Lのように、僅かにBLがハイレベル、/BLがロウレ
ベルであるとすると、終局的には図4(b)の最終の部
分に示すように、MN13,MP11がオン、MP1
2,MN12がオフとなり、MN13の/BL側ノ−ド
はGNDレベル電圧、MN12のBL側ノ−ドはVCC
レベル電圧になり、BL,/BLを介してこの差電位が
出力される。図9(a)(b)(c)は、それぞれSR
AM全体の概略構成図、ロ−カルセンスアンプのVbi
asによる低振幅化の説明図、およびロ−カルセンスア
ンプのMOSの閾値による低振幅化の説明図である。通
常、SRAMのセンスアンプは、動作を高速化する目的
で複数段接続して用いられる。その場合、図9(a)に
示すように、ロ−カルセンスアンプおよびメインセンス
アンプからなる二階層構成が一般的に用いられる。図9
(a)に示すように、デコ−ダ回路によりメモリセルが
選択されると、対応するブロックのロ−カルセンスアン
プで増幅された信号が、デコ−ダ回路により制御される
ブロックセレクタを介してデ−タバス(DB,/DB)
に伝達される。さらに、これをメインセンスアンプで差
動増幅を行う。このような二階層構成に関しては、例え
ば、‘IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VO
L.25’ NO.5, OCTOBER1990 pp.1082〜1092に記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
各種のセンスアンプでは、低消費電力性と高速性を両立
させることが困難であった。すなわち、前述の図2のラ
ッチ型センスアンプと図3のカレントミラ−型センスア
ンプは高速であるが、消費電力が大きく、図4のセンス
アンプは低消費電力であるが、低速動作であるという問
題があった。すなわち、図2および図3のセンスアンプ
では、相補信号(OUT,/OUT)を出力している期
間中、直流電流が流れ続けるため、消費電力が大きくな
る。例えば、図2のセンスアンプのビット線BL,/B
Lは最初はほぼ同電位であるから、MN4とMN5はと
もにオン状態にあり、また出力ノ−ド対OUT,/OU
Tのいずれか一方はロウレベルが出力されるため、MP
5とMP6のいずれかはオン状態にあり、さらにセンス
アンプ動作時にはMN6は常時オン状態にある。従っ
て、経径Aまたは経路Bのいずれかには定常電流が流れ
ることになる。図3のセンスアンプにおいても、BL,
/BLがほぼ同電位であるため、MN7とMN10はい
ずれもオン状態にあり、またOUTまたは/OUTにハ
イレベルが出力されるときにMP10またはMP7がオ
ン状態となる。さらに、センスアンプ動作時には、MN
11は常時オン状態である。従って、経路Dまたは経路
Cには、定常電流が流れることになる。次に、図4のセ
ンスアンプは、出力が確定すると電流は流れなくなるの
で、消費電力は比較的小さい。例えば、ビット線BLが
ハイレベル(VCC)で、/BLがロウレベル(GN
D)になった場合、MP12とMN12はオフとなるた
め、定常電流が流れる経路は存在しなくなる。しかしな
がら、このセンスアンプが動作時にビット線BL,/B
Lを駆動しなくてはならないため、センス動作が低速と
なってしまう。一般に、ビット線BL,/BLには、極
めて多数のメモリセルが接続されており(図5参照)、
センスアンプが非常に大きな負荷容量(メモリセルの寄
生容量を図4のC1,C2で示している)を駆動するこ
とになるからである。このように、図2,図3のセンス
アンプでは消費電力が大きく、図4のセンスアンプでは
動作が低速であるため、従来のセンスアンプでは低消費
電力性と高速性とを両立させることは困難である。
各種のセンスアンプでは、低消費電力性と高速性を両立
させることが困難であった。すなわち、前述の図2のラ
ッチ型センスアンプと図3のカレントミラ−型センスア
ンプは高速であるが、消費電力が大きく、図4のセンス
アンプは低消費電力であるが、低速動作であるという問
題があった。すなわち、図2および図3のセンスアンプ
では、相補信号(OUT,/OUT)を出力している期
間中、直流電流が流れ続けるため、消費電力が大きくな
る。例えば、図2のセンスアンプのビット線BL,/B
Lは最初はほぼ同電位であるから、MN4とMN5はと
もにオン状態にあり、また出力ノ−ド対OUT,/OU
Tのいずれか一方はロウレベルが出力されるため、MP
5とMP6のいずれかはオン状態にあり、さらにセンス
アンプ動作時にはMN6は常時オン状態にある。従っ
て、経径Aまたは経路Bのいずれかには定常電流が流れ
ることになる。図3のセンスアンプにおいても、BL,
/BLがほぼ同電位であるため、MN7とMN10はい
ずれもオン状態にあり、またOUTまたは/OUTにハ
イレベルが出力されるときにMP10またはMP7がオ
ン状態となる。さらに、センスアンプ動作時には、MN
11は常時オン状態である。従って、経路Dまたは経路
Cには、定常電流が流れることになる。次に、図4のセ
ンスアンプは、出力が確定すると電流は流れなくなるの
で、消費電力は比較的小さい。例えば、ビット線BLが
ハイレベル(VCC)で、/BLがロウレベル(GN
D)になった場合、MP12とMN12はオフとなるた
め、定常電流が流れる経路は存在しなくなる。しかしな
がら、このセンスアンプが動作時にビット線BL,/B
Lを駆動しなくてはならないため、センス動作が低速と
なってしまう。一般に、ビット線BL,/BLには、極
めて多数のメモリセルが接続されており(図5参照)、
センスアンプが非常に大きな負荷容量(メモリセルの寄
生容量を図4のC1,C2で示している)を駆動するこ
とになるからである。このように、図2,図3のセンス
アンプでは消費電力が大きく、図4のセンスアンプでは
動作が低速であるため、従来のセンスアンプでは低消費
電力性と高速性とを両立させることは困難である。
【0005】図9(a)に示したように、センスアンプ
をロ−カルとメインの二階層構成にする場合には、デ−
タバスDB,/DBはブロック1〜Nが配列される方向
に非常に長い距離に渡った配線となるため、大きな配線
容量を伴う。従って、デ−タバスの充放電に際しては、
大電流I1が流れることになるため、消費電力が増大す
る原因となる。充放電電流I1を低減する対策として、
ブロックセレクタにデ−タバスの電圧振幅を制限するた
めの回路を付加して、デ−タバスの電圧振幅を低振幅化
することが考えられる。その回路としては、図4(b)
に示すVbiasによる低振幅化と、図4(c)に示すMOS
の閾値による低振幅化がある。しかし、この場合に、メ
インセンスアンプとして図2または図3のセンスアンプ
を使用するならば、メインセンスアンプに定常電流I2
が流れるようになる。すなわち、前述のように、これら
のセンスアンプでは互いに電位差の小さい相補信号が入
力されると、定常電流が流れるからである。結局、ロ−
カルセンスアンプにおいて、デ−タバスの低振幅化を図
って充放電電流I1を低減しても、メインセンスアンプ
の定常電流I2が増大するので、二段階のセンスアンプ
全体としての効果的な消費電力低減は不可能である。ま
た、図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使
用した場合には、出力確定時にはデ−タバスDB,/D
Bがフルスィングした状態となるため、デ−タバスの低
振幅化を行うことが原理的に不可能である。このよう
に、従来のセンスアンプをメインセンスアンプ(図2お
よび図3のセンスアンプ)として使用した場合、ロ−カ
ルセンスアンプでデ−タバスの低振幅化を行っても、効
果的に消費電力を低減することは不可能である。また、
図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使用し
た場合には、デ−タバスの低振幅化自体が図れないとい
う問題がある。本発明の目的は、これら従来の課題を解
決し、消費電力が小さく、かつ高速なセンス動作が可能
なセンスアンプを提供することにある。また、本発明の
目的は、ロ−カルセンスアンプとメインセンスアンプを
接続したデ−タバスの電圧振幅を低振幅化したとき、メ
インセンスアンプで定常電流が流れないので、センス系
全体としての効果的な消費電力低減が可能なSRAMを
提供することにある。また、本発明の目的は、消費電力
が小さく、かつ高速なセンス動作が可能なセンスアンプ
を具備したSRAMを持つマイクロプロセッサを提供す
ることにある。
をロ−カルとメインの二階層構成にする場合には、デ−
タバスDB,/DBはブロック1〜Nが配列される方向
に非常に長い距離に渡った配線となるため、大きな配線
容量を伴う。従って、デ−タバスの充放電に際しては、
大電流I1が流れることになるため、消費電力が増大す
る原因となる。充放電電流I1を低減する対策として、
ブロックセレクタにデ−タバスの電圧振幅を制限するた
めの回路を付加して、デ−タバスの電圧振幅を低振幅化
することが考えられる。その回路としては、図4(b)
に示すVbiasによる低振幅化と、図4(c)に示すMOS
の閾値による低振幅化がある。しかし、この場合に、メ
インセンスアンプとして図2または図3のセンスアンプ
を使用するならば、メインセンスアンプに定常電流I2
が流れるようになる。すなわち、前述のように、これら
のセンスアンプでは互いに電位差の小さい相補信号が入
力されると、定常電流が流れるからである。結局、ロ−
カルセンスアンプにおいて、デ−タバスの低振幅化を図
って充放電電流I1を低減しても、メインセンスアンプ
の定常電流I2が増大するので、二段階のセンスアンプ
全体としての効果的な消費電力低減は不可能である。ま
た、図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使
用した場合には、出力確定時にはデ−タバスDB,/D
Bがフルスィングした状態となるため、デ−タバスの低
振幅化を行うことが原理的に不可能である。このよう
に、従来のセンスアンプをメインセンスアンプ(図2お
よび図3のセンスアンプ)として使用した場合、ロ−カ
ルセンスアンプでデ−タバスの低振幅化を行っても、効
果的に消費電力を低減することは不可能である。また、
図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使用し
た場合には、デ−タバスの低振幅化自体が図れないとい
う問題がある。本発明の目的は、これら従来の課題を解
決し、消費電力が小さく、かつ高速なセンス動作が可能
なセンスアンプを提供することにある。また、本発明の
目的は、ロ−カルセンスアンプとメインセンスアンプを
接続したデ−タバスの電圧振幅を低振幅化したとき、メ
インセンスアンプで定常電流が流れないので、センス系
全体としての効果的な消費電力低減が可能なSRAMを
提供することにある。また、本発明の目的は、消費電力
が小さく、かつ高速なセンス動作が可能なセンスアンプ
を具備したSRAMを持つマイクロプロセッサを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のセンスアンプは、(イ)ソ−ス端子に第1
の入力信号線が接続された第1のpチャネルMOSFE
Tと、ソ−ス端子に第2の入力信号線が接続された第2
のpチャネルMOSFETと、ドレイン端子が第1のp
チャネルMOSFETのドレイン端子に接続され、ゲ−
ト端子が第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子
および第1のpチャネルMOSFETのゲ−ト端子に接
続された第1のnチャネルMOSFETと、ドレイン端
子が第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子に接
続され、ゲ−ト端子が第1のpチャネルMOSFETの
ドレイン端子および第2のpチャネルMOSFETのゲ
−ト端子に接続され、ソ−ス端子が第1のnチャネルM
OSFETのソ−ス端子に接続された第2のnチャネル
MOSFETと、第1の電源と第1のnチャネルMOS
FETのソ−ス端子との間の導通/非導通を制御する第
1のスイッチング回路と、第2の電源と上記第1のpチ
ャネルMOSFETのドレイン端子との間の導通/非導
通を制御する第2のスイッチング回路と、第2の電源と
第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子との間の
導通/非導通を制御する第3のスイッチング回路とを具
備することを特徴としている。また、(ロ)第1のスイ
ッチング回路は、ドレイン端子が第1のnチャネルMO
SFETのソ−ス端子に接続され、ソ−ス端子が第1の
電源に接続された第3のnチャネルMOSFETからな
り、第2のスイッチング回路は、ドレイン端子が第1の
pチャネルMOSFETのドレイン端子に接続され、ソ
−ス端子が第2の電源に接続された第3のpチャネルM
OSFETからなり、第3のスイッチング回路は、ドレ
イン端子が第2のpチャネルMOSFETのドレイン端
子に接続され、ソ−ス端子が第2の電源に接続された第
4のpチャネルMOSFETからなり、第3のnチャネ
ルMOSFETのゲ−ト端子、第3のpチャネルMOS
FETのゲ−ト端子、および第4のpチャネルMOSF
ETのゲ−ト端子は、センスアンプを活性化させる第1
の制御信号に応答して動作することも特徴としている。
また、(ハ)ソ−ス端子に第1の入力信号線が接続され
た第1のnチャネルMOSFETと、ソ−ス端子に第2
の入力信号線が接続された第2のnチャネルMOSFE
Tと、ドレイン端子が第1のnチャネルMOSFETの
ドレイン端子に接続され、ゲ−ト端子が第2のnチャネ
ルMOSFETのドレイン端子および第1のnチャネル
MOSFETのゲ−ト端子に接続された第1のpチャネ
ルMOSFETと、ドレイン端子が第2のnチャネルM
OSFETのドレイン端子に接続され、ゲ−ト端子が第
1のnチャネルMOSFETのドレイン端子および第2
のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子に接続され、ソ
−ス端子が第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子
に接続された第2のpチャネルMOSFETと、第2の
電源と第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子との
間の導通/非導通を制御する第1のスイッチング回路
と、第1の電源と第1のnチャネルMOSFETのドレ
イン端子との間の導通/非導通を制御する第2のスイッ
チング回路と、第1の電源と第2のnチャネルMOSF
ETのドレイン端子との間の導通/非導通を制御する第
3のスイッチング回路とを具備することも特徴としてい
る。さらに、(ニ)第1のスイッチング回路は、ドレイ
ン端子が第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子に
接続され、ソ−ス端子が第2の電源に接続された第3の
pチャネルMOSFETからなり、第2のスイッチング
回路は、ドレイン端子が第1のnチャネルMOSFET
のドレイン端子に接続され、ソ−ス端子が第1の電源に
接続された第3のnチャネルMOSFETからなり、第
3のスイッチング回路は、ドレイン端子が第2のnチャ
ネルMOSFETのドレイン端子に接続され、ソ−ス端
子が第1の電源に接続された第4のnチャネルMOSF
ETからなり、第3のpチャネルMOSFETのゲ−ト
端子、第3のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子、お
よび第4のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子は、セ
ンスアンプを活性化させる第1の制御信号に応答して動
作することも特徴としている。また、本発明のSRAM
は、(ホ)センスアンプの第1の入力信号線は、複数個
のメモリセルを接続し、かつ第5のpチャネルMOSF
ET(またはnチャネルMOSFET)のドレイン・ソ
−ス経路を介して第2の電源に接続され、同じく第2の
入力信号線は、複数個のメモリセルを接続し、かつ第6
のpチャネルMOSFET(またはnチャネルMOSF
ET)のドレイン・ソ−ス経路を介して第2の電源に接
続されていることを特徴としている。また(ヘ)ロ−カ
ルセンスアンプとメインセンスアンプからなる二階層構
成のセンス系を持ち、デコ−ダ回路によりメモリセルが
選択されると、対応するブロックのロ−カルセンスアン
プで増幅された信号が、デコ−ダ回路により制御される
ブロックセレクタを介してデ−タバスに伝達されるよう
なSRAMにおいて、ブロックセレクタによりデ−タバ
スの電圧振幅を低振幅化するロ−カルセンスアンプと、
デ−タバスを介して本発明のセンスアンプを接続し、ロ
−カルセンスアンプが出力する相補信号対に入力端子対
が応答するようなメインセンスアンプ回路とを具備した
ことも特徴としている。また、本発明のマイクロプロセ
ッサは(ト)センスアンプを具備したSRAMを、同一
チップ内に内蔵することを特徴としている。
め、本発明のセンスアンプは、(イ)ソ−ス端子に第1
の入力信号線が接続された第1のpチャネルMOSFE
Tと、ソ−ス端子に第2の入力信号線が接続された第2
のpチャネルMOSFETと、ドレイン端子が第1のp
チャネルMOSFETのドレイン端子に接続され、ゲ−
ト端子が第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子
および第1のpチャネルMOSFETのゲ−ト端子に接
続された第1のnチャネルMOSFETと、ドレイン端
子が第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子に接
続され、ゲ−ト端子が第1のpチャネルMOSFETの
ドレイン端子および第2のpチャネルMOSFETのゲ
−ト端子に接続され、ソ−ス端子が第1のnチャネルM
OSFETのソ−ス端子に接続された第2のnチャネル
MOSFETと、第1の電源と第1のnチャネルMOS
FETのソ−ス端子との間の導通/非導通を制御する第
1のスイッチング回路と、第2の電源と上記第1のpチ
ャネルMOSFETのドレイン端子との間の導通/非導
通を制御する第2のスイッチング回路と、第2の電源と
第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子との間の
導通/非導通を制御する第3のスイッチング回路とを具
備することを特徴としている。また、(ロ)第1のスイ
ッチング回路は、ドレイン端子が第1のnチャネルMO
SFETのソ−ス端子に接続され、ソ−ス端子が第1の
電源に接続された第3のnチャネルMOSFETからな
り、第2のスイッチング回路は、ドレイン端子が第1の
pチャネルMOSFETのドレイン端子に接続され、ソ
−ス端子が第2の電源に接続された第3のpチャネルM
OSFETからなり、第3のスイッチング回路は、ドレ
イン端子が第2のpチャネルMOSFETのドレイン端
子に接続され、ソ−ス端子が第2の電源に接続された第
4のpチャネルMOSFETからなり、第3のnチャネ
ルMOSFETのゲ−ト端子、第3のpチャネルMOS
FETのゲ−ト端子、および第4のpチャネルMOSF
ETのゲ−ト端子は、センスアンプを活性化させる第1
の制御信号に応答して動作することも特徴としている。
また、(ハ)ソ−ス端子に第1の入力信号線が接続され
た第1のnチャネルMOSFETと、ソ−ス端子に第2
の入力信号線が接続された第2のnチャネルMOSFE
Tと、ドレイン端子が第1のnチャネルMOSFETの
ドレイン端子に接続され、ゲ−ト端子が第2のnチャネ
ルMOSFETのドレイン端子および第1のnチャネル
MOSFETのゲ−ト端子に接続された第1のpチャネ
ルMOSFETと、ドレイン端子が第2のnチャネルM
OSFETのドレイン端子に接続され、ゲ−ト端子が第
1のnチャネルMOSFETのドレイン端子および第2
のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子に接続され、ソ
−ス端子が第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子
に接続された第2のpチャネルMOSFETと、第2の
電源と第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子との
間の導通/非導通を制御する第1のスイッチング回路
と、第1の電源と第1のnチャネルMOSFETのドレ
イン端子との間の導通/非導通を制御する第2のスイッ
チング回路と、第1の電源と第2のnチャネルMOSF
ETのドレイン端子との間の導通/非導通を制御する第
3のスイッチング回路とを具備することも特徴としてい
る。さらに、(ニ)第1のスイッチング回路は、ドレイ
ン端子が第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子に
接続され、ソ−ス端子が第2の電源に接続された第3の
pチャネルMOSFETからなり、第2のスイッチング
回路は、ドレイン端子が第1のnチャネルMOSFET
のドレイン端子に接続され、ソ−ス端子が第1の電源に
接続された第3のnチャネルMOSFETからなり、第
3のスイッチング回路は、ドレイン端子が第2のnチャ
ネルMOSFETのドレイン端子に接続され、ソ−ス端
子が第1の電源に接続された第4のnチャネルMOSF
ETからなり、第3のpチャネルMOSFETのゲ−ト
端子、第3のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子、お
よび第4のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子は、セ
ンスアンプを活性化させる第1の制御信号に応答して動
作することも特徴としている。また、本発明のSRAM
は、(ホ)センスアンプの第1の入力信号線は、複数個
のメモリセルを接続し、かつ第5のpチャネルMOSF
ET(またはnチャネルMOSFET)のドレイン・ソ
−ス経路を介して第2の電源に接続され、同じく第2の
入力信号線は、複数個のメモリセルを接続し、かつ第6
のpチャネルMOSFET(またはnチャネルMOSF
ET)のドレイン・ソ−ス経路を介して第2の電源に接
続されていることを特徴としている。また(ヘ)ロ−カ
ルセンスアンプとメインセンスアンプからなる二階層構
成のセンス系を持ち、デコ−ダ回路によりメモリセルが
選択されると、対応するブロックのロ−カルセンスアン
プで増幅された信号が、デコ−ダ回路により制御される
ブロックセレクタを介してデ−タバスに伝達されるよう
なSRAMにおいて、ブロックセレクタによりデ−タバ
スの電圧振幅を低振幅化するロ−カルセンスアンプと、
デ−タバスを介して本発明のセンスアンプを接続し、ロ
−カルセンスアンプが出力する相補信号対に入力端子対
が応答するようなメインセンスアンプ回路とを具備した
ことも特徴としている。また、本発明のマイクロプロセ
ッサは(ト)センスアンプを具備したSRAMを、同一
チップ内に内蔵することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明のセンスアンプでは、出力が確定する
と、pチヤネルMOSFET(MP1)とnチャネルM
OSFET(MN2)、あるいはpチャネルMOSFE
T(MP2)とnチャネルMOSFET(MN1)がオ
フとなり、定常電流が流れる経路がなくなるため、出力
電圧が確定したときに定常電流が流れない。その結果、
センスアンプで消費される電力は比較的小さい。さら
に、本発明のセンスアンプでは、センスアンプがビット
線対BL,/BLを駆動しないため、多数のメモリセル
がビット線に接続されていても高速なセンス動作が可能
となる。センスアンプがビット線対を駆動しない理由
は、以下の通りである。すなわち、図1に示すように、
相補出力信号端子OUT,/OUTのうちロウレベルG
NDが出力される方は、pチャネルMOSFET(MP
1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路を介したビッ
ト線BLまたは/BLとの接続が遮断される。例えば、
/OUTにロウレベルが出力されたとき、MP2はゲ−
トにハイレベル信号が印加されるためオフとなるので、
ビット線には出力信号遷移による電位変動が起きない。
また、相補出力信号端子OUT,/OUTのうちハイレ
ベルVCCが出力される方は、pチャネルMOSFET
(MP1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路を介し
てビット線BL,/BLと接続されるが、ビット線には
元来、電源電圧のレベルVCCが現われている。例え
ば、OUTにハイレベルが出力されているとき、MP1
がオンとなりBLと導通するが、もともとBLはハイレ
ベルのVCC電位となっているので、やはりビット線に
は出力信号遷移による電位変動が生じない。これによ
り、消費電力が小さく、しかも高速なセンス動作が可能
なセンスアンプが実現される。また、ロ−カルセンスア
ンプとメインセンスアンプからなる二階層のセンスアン
プでは、メインセンスアンプに図1のセンスアンプを適
用する。この場合、デ−タバスDB,/DBの信号をブ
ロックセレクタで低振幅化しても、メインセンスアンプ
で定常電流が流れないので、デ−タバスの低振幅化によ
りメインセンスアンプで消費される電流I2を増加せず
に、デ−タバスの充放電電流I1を低減することがで
き、センス系全体での効果的な低消費電力化を図ること
が可能になる。
と、pチヤネルMOSFET(MP1)とnチャネルM
OSFET(MN2)、あるいはpチャネルMOSFE
T(MP2)とnチャネルMOSFET(MN1)がオ
フとなり、定常電流が流れる経路がなくなるため、出力
電圧が確定したときに定常電流が流れない。その結果、
センスアンプで消費される電力は比較的小さい。さら
に、本発明のセンスアンプでは、センスアンプがビット
線対BL,/BLを駆動しないため、多数のメモリセル
がビット線に接続されていても高速なセンス動作が可能
となる。センスアンプがビット線対を駆動しない理由
は、以下の通りである。すなわち、図1に示すように、
相補出力信号端子OUT,/OUTのうちロウレベルG
NDが出力される方は、pチャネルMOSFET(MP
1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路を介したビッ
ト線BLまたは/BLとの接続が遮断される。例えば、
/OUTにロウレベルが出力されたとき、MP2はゲ−
トにハイレベル信号が印加されるためオフとなるので、
ビット線には出力信号遷移による電位変動が起きない。
また、相補出力信号端子OUT,/OUTのうちハイレ
ベルVCCが出力される方は、pチャネルMOSFET
(MP1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路を介し
てビット線BL,/BLと接続されるが、ビット線には
元来、電源電圧のレベルVCCが現われている。例え
ば、OUTにハイレベルが出力されているとき、MP1
がオンとなりBLと導通するが、もともとBLはハイレ
ベルのVCC電位となっているので、やはりビット線に
は出力信号遷移による電位変動が生じない。これによ
り、消費電力が小さく、しかも高速なセンス動作が可能
なセンスアンプが実現される。また、ロ−カルセンスア
ンプとメインセンスアンプからなる二階層のセンスアン
プでは、メインセンスアンプに図1のセンスアンプを適
用する。この場合、デ−タバスDB,/DBの信号をブ
ロックセレクタで低振幅化しても、メインセンスアンプ
で定常電流が流れないので、デ−タバスの低振幅化によ
りメインセンスアンプで消費される電流I2を増加せず
に、デ−タバスの充放電電流I1を低減することがで
き、センス系全体での効果的な低消費電力化を図ること
が可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1(a)は、本発明の一実施例を示すセン
スアンプの構成図であり、図1(b)はその電圧波形図
である。図1(a)において、BL,/BLはセンスア
ンプの入力となるビット線対、OUT,/OUTは相補
出力信号、ΦSAはセンスアンプの活性/非活性を制御
する制御信号である。制御信号ΦSAがロウレベルGN
Dのとき、pチャネルMOSFET(MP3,MP4)
がオンとなり、相補出力信号OUT,/OUTはハイレ
ベルVCCに保持される(図1(b)のOUT,/OU
T参照)。従って、pチャネルMOSFET(MP1,
MP2)はオフである。このとき、nチャネルMPSF
ET(MN3)はオフであるため、ノ−ドN1は電源電
圧VCCよりもnチャネルMPSFET(MN1,MN
2)の閾値分だけ低い電位まで引き上げられた状態で、
nチャネルMOSFET(MN1,MN2)もオフにな
っている。図5は、本発明が適用されるSRAMのビッ
ト線構成図と、ビット線に接続されたメモリセルの構成
図である。図5(a)に示すように、ビット線BL,/
BLには、多数個(n)のメモリMC1〜nが接続され
ている。n本のワ−ド線WL1〜nのうち1本WLiの
みをハイレベルVCCとし、他のワ−ド線をロウレベル
GNDに保持することにより、メモリセルMCiが選択
されて、そのメモリMCiが持っている2値情報に応じ
てBL,/BLのうちの一方に電源電圧VCC、他方に
電源電圧より僅かに低い電位が現われる(図1(b)の
BL,/BL参照)。
説明する。図1(a)は、本発明の一実施例を示すセン
スアンプの構成図であり、図1(b)はその電圧波形図
である。図1(a)において、BL,/BLはセンスア
ンプの入力となるビット線対、OUT,/OUTは相補
出力信号、ΦSAはセンスアンプの活性/非活性を制御
する制御信号である。制御信号ΦSAがロウレベルGN
Dのとき、pチャネルMOSFET(MP3,MP4)
がオンとなり、相補出力信号OUT,/OUTはハイレ
ベルVCCに保持される(図1(b)のOUT,/OU
T参照)。従って、pチャネルMOSFET(MP1,
MP2)はオフである。このとき、nチャネルMPSF
ET(MN3)はオフであるため、ノ−ドN1は電源電
圧VCCよりもnチャネルMPSFET(MN1,MN
2)の閾値分だけ低い電位まで引き上げられた状態で、
nチャネルMOSFET(MN1,MN2)もオフにな
っている。図5は、本発明が適用されるSRAMのビッ
ト線構成図と、ビット線に接続されたメモリセルの構成
図である。図5(a)に示すように、ビット線BL,/
BLには、多数個(n)のメモリMC1〜nが接続され
ている。n本のワ−ド線WL1〜nのうち1本WLiの
みをハイレベルVCCとし、他のワ−ド線をロウレベル
GNDに保持することにより、メモリセルMCiが選択
されて、そのメモリMCiが持っている2値情報に応じ
てBL,/BLのうちの一方に電源電圧VCC、他方に
電源電圧より僅かに低い電位が現われる(図1(b)の
BL,/BL参照)。
【0009】ここで、制御信号ΦSAをハイレベルVC
Cに変化させると(図1(b)のΦSA参照)、nチャ
ネルMOSFET(MN1,MN2)はオンになり、出
力端子対OUT,/OUTの電位は低下し始める。これ
により、pチャネルMOSFET(MP1,MP2)も
オンになり始める。しかしながら、ここでビット線対B
L,/BLのうちの一方は他方よりも電位が高いので、
MP1,MP2のオン状態の強さにはアンバランスが生
じ、これがMN1,MN2のオン状態の強さにもアンバ
ランスを引き起す。例えば、図1(b)に示すように、
BLが/BLよりも僅かに高電位であるとすると、pチ
ャネルMOSFET(MP1)は相対的にオン、pチャ
ネルMOSFET(MP2)は相対的にオフとなる。こ
れは、nチャネルMOSFET(MN2)を相対的にオ
ン、nチヤネルMOSFET(MN1)を相対的にオフ
に、それぞれ遷移させる。これによりpチャネルMOS
FET(MP1)はさらに強いオン状態に、pチャネル
MOSFET(MP2)はさらに強いオフ状態に遷移す
る。このようにして、pチャネルMOSFET(MP
1,MP2)とnチャネルMOSFET(MN1,MN
2)の間で正帰還がかかり、最終的にはpチャネルMO
SFET(MP1)とnチャネルMOSFET(MN
2)が完全にオン、pチャネルMOSFET(MP2)
とnチャネルMOSFET(MN1)が完全にオフとな
り、相補信号の一方OUTにはハイレベルVCCが、他
方の/OUTにはロウレベルGNDが出力される(図1
(b)のOUT,/OUTを参照)。なお、/BLがB
Lより高電位のときには、上述の状態と逆になるのは勿
論のことである。このように、図1(a)のセンスアン
プでは、出力電圧が確定すると定常電流は流れない。そ
の理由は、上述のように、出力が確定すると、pチャネ
ルMOSFET(MP1)とnチャネルMOSFET
(MN2)、あるいはpチャネルMOSFET(MP
2)とnチャネルMOSFET(MN1)がオフとなっ
て、定常電流が流れる経路がなくなるからである。その
結果、本発明のセンスアンプでは、電流はスイッチング
時に瞬間的に流れるだけであるため、消費電力は比較的
小さい。
Cに変化させると(図1(b)のΦSA参照)、nチャ
ネルMOSFET(MN1,MN2)はオンになり、出
力端子対OUT,/OUTの電位は低下し始める。これ
により、pチャネルMOSFET(MP1,MP2)も
オンになり始める。しかしながら、ここでビット線対B
L,/BLのうちの一方は他方よりも電位が高いので、
MP1,MP2のオン状態の強さにはアンバランスが生
じ、これがMN1,MN2のオン状態の強さにもアンバ
ランスを引き起す。例えば、図1(b)に示すように、
BLが/BLよりも僅かに高電位であるとすると、pチ
ャネルMOSFET(MP1)は相対的にオン、pチャ
ネルMOSFET(MP2)は相対的にオフとなる。こ
れは、nチャネルMOSFET(MN2)を相対的にオ
ン、nチヤネルMOSFET(MN1)を相対的にオフ
に、それぞれ遷移させる。これによりpチャネルMOS
FET(MP1)はさらに強いオン状態に、pチャネル
MOSFET(MP2)はさらに強いオフ状態に遷移す
る。このようにして、pチャネルMOSFET(MP
1,MP2)とnチャネルMOSFET(MN1,MN
2)の間で正帰還がかかり、最終的にはpチャネルMO
SFET(MP1)とnチャネルMOSFET(MN
2)が完全にオン、pチャネルMOSFET(MP2)
とnチャネルMOSFET(MN1)が完全にオフとな
り、相補信号の一方OUTにはハイレベルVCCが、他
方の/OUTにはロウレベルGNDが出力される(図1
(b)のOUT,/OUTを参照)。なお、/BLがB
Lより高電位のときには、上述の状態と逆になるのは勿
論のことである。このように、図1(a)のセンスアン
プでは、出力電圧が確定すると定常電流は流れない。そ
の理由は、上述のように、出力が確定すると、pチャネ
ルMOSFET(MP1)とnチャネルMOSFET
(MN2)、あるいはpチャネルMOSFET(MP
2)とnチャネルMOSFET(MN1)がオフとなっ
て、定常電流が流れる経路がなくなるからである。その
結果、本発明のセンスアンプでは、電流はスイッチング
時に瞬間的に流れるだけであるため、消費電力は比較的
小さい。
【0010】さらに、図1(a)のセンスアンプでは、
センスアンプがビット線対BL,/BLを駆動しないの
で、多数のメモリセルがビット線に接続されていても、
高速なセンス動作を行うことが可能である。その理由
は、先ず相補出力信号端子OUT,/OUTのうちのロ
ウレベルGNDが出力される方は、pチャネルMOSF
ET(MP1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路を
介してビット線BL,/BLとの接続が遮断されるの
で、ビット線には出力信号遷移による電位変動が起きな
い。また、相補出力信号端子OUT,/OUTのうちの
ハイレベルVCCが出力される方は、pチャネルMOS
FET(MP1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路
を介してビット線BL,/BLと接続されるが、ビット
線にはもともと電源電圧のレベルVCCが現われている
ので、やはりビット線には出力信号遷移による電位変動
が生じない。その結果、図1のセンスアンプでは、消費
電力が小さく、かつ高速なセンス動作が可能なセンスア
ンプが実現できる。図8は、従来および本発明における
センスアンプの比較特性図である。 本発明のセンスア
ンプと、従来における図2、図3および図4のセンスア
ンプについて、センス遅延時間(センス動作に要する時
間)と1サイクル当りセンスアンプで消費される電流を
実験により求めると、図8に示すようになる。図2、図
3のセンスアンプでは遅延時間は小さいが、消費電流が
大きい。また、図4のセンスアンプでは消費電流は小さ
いが、遅延時間が大きい。これに対して、本発明のセン
スアンプでは、消費電流も遅延時間も両方とも小さいこ
とが明らかである。
センスアンプがビット線対BL,/BLを駆動しないの
で、多数のメモリセルがビット線に接続されていても、
高速なセンス動作を行うことが可能である。その理由
は、先ず相補出力信号端子OUT,/OUTのうちのロ
ウレベルGNDが出力される方は、pチャネルMOSF
ET(MP1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路を
介してビット線BL,/BLとの接続が遮断されるの
で、ビット線には出力信号遷移による電位変動が起きな
い。また、相補出力信号端子OUT,/OUTのうちの
ハイレベルVCCが出力される方は、pチャネルMOS
FET(MP1またはMP2)のドレイン・ソ−ス経路
を介してビット線BL,/BLと接続されるが、ビット
線にはもともと電源電圧のレベルVCCが現われている
ので、やはりビット線には出力信号遷移による電位変動
が生じない。その結果、図1のセンスアンプでは、消費
電力が小さく、かつ高速なセンス動作が可能なセンスア
ンプが実現できる。図8は、従来および本発明における
センスアンプの比較特性図である。 本発明のセンスア
ンプと、従来における図2、図3および図4のセンスア
ンプについて、センス遅延時間(センス動作に要する時
間)と1サイクル当りセンスアンプで消費される電流を
実験により求めると、図8に示すようになる。図2、図
3のセンスアンプでは遅延時間は小さいが、消費電流が
大きい。また、図4のセンスアンプでは消費電流は小さ
いが、遅延時間が大きい。これに対して、本発明のセン
スアンプでは、消費電流も遅延時間も両方とも小さいこ
とが明らかである。
【0011】図6は、本発明の他の実施例を示すセンス
アンプの構成図、およびその電圧波形図である。図6
(a)のセンスアンプは、図1(a)のセンスアンプに
対してMOSFETおよび電源の極性を全て逆に配置し
たものである。従って、図6(b)に示すように、各信
号の極性は全て図1(b)の場合と逆方向となる。図6
(a)(b)のセンスアンプの構成および動作は、図1
(a)(b)の説明から容易に類推できるので、説明を
省略する。図7は、本発明のさらに他の実施例を示すセ
ンスアンプの構成図である。この実施例では、図1
(a)に示すセンスアンプの相補出力OUT,/OUT
に、それぞれ2段のCMOSインバ−タI1,I2およ
びI3,I4を接続したものである。センスアンプの出
力には、図5に示すように、多数のメモリセルが接続さ
れており、大きな負荷容量が接続されているが、このよ
うな場合にはCMOSインバ−タを接続することによ
り、強力に負荷を駆動することが可能である。なお、接
続されるCMOSインバ−タの段数は、2段に限定され
ず、1段でも3段以上でも差し支えない。
アンプの構成図、およびその電圧波形図である。図6
(a)のセンスアンプは、図1(a)のセンスアンプに
対してMOSFETおよび電源の極性を全て逆に配置し
たものである。従って、図6(b)に示すように、各信
号の極性は全て図1(b)の場合と逆方向となる。図6
(a)(b)のセンスアンプの構成および動作は、図1
(a)(b)の説明から容易に類推できるので、説明を
省略する。図7は、本発明のさらに他の実施例を示すセ
ンスアンプの構成図である。この実施例では、図1
(a)に示すセンスアンプの相補出力OUT,/OUT
に、それぞれ2段のCMOSインバ−タI1,I2およ
びI3,I4を接続したものである。センスアンプの出
力には、図5に示すように、多数のメモリセルが接続さ
れており、大きな負荷容量が接続されているが、このよ
うな場合にはCMOSインバ−タを接続することによ
り、強力に負荷を駆動することが可能である。なお、接
続されるCMOSインバ−タの段数は、2段に限定され
ず、1段でも3段以上でも差し支えない。
【0012】前述のように、図9に示す二階層構成のセ
ンスアンプからなるセンス系では、メインセンスアンプ
に本発明を適用することにより、デ−タバスDB,/D
Bの低振幅化による効果的な低消費電力化を図ることが
可能である。すなわち、図9のブロックセレクタにデ−
タバスの電圧振幅を低振幅化するための回路、例えば図
10(a)(b)に示すような回路を付加することによ
り、デ−タバスの充電あるいは放電時に流れる電流I1
を電圧振幅(VS)に比例して低減することができる。
そして、本発明のセンスアンプを適用したメインセンス
アンプでは、定常電流が流れることがないので、メイン
センスアンプで消費される電流I2は電圧振幅に依らず
に小さい値に保持される。従って、デ−タバスDB,/
DBを低振幅化することにより、センス系全体の効果的
な消費電力の低減化が可能となる。図11は、本発明に
おけるデ−タバスが低振幅化された二階層構成のセンス
系の特性図である。図11の上側の特性図では、デ−タ
バスの電圧振幅VSを0〜VCCの間で駆動すると、そ
の電圧値に比例してデ−タバスの充電または放電に要す
る電流値I1も大きくなることを示している。この特性
は、本発明も従来も同じである。図11の下側の特性図
では、デ−タバスの電圧振幅VSを0〜VCCの間で駆
動すると、従来の図2のセンスアンプを用いたメインセ
ンスアンプでは消費電流I2は電圧値を上げるに従って
低下していくのに対して、本発明の図1のセンスアンプ
を用いたメインセンスアンプではデ−タバスの電圧振幅
に関係なく、一定の低消費電流を保持することがわか
る。
ンスアンプからなるセンス系では、メインセンスアンプ
に本発明を適用することにより、デ−タバスDB,/D
Bの低振幅化による効果的な低消費電力化を図ることが
可能である。すなわち、図9のブロックセレクタにデ−
タバスの電圧振幅を低振幅化するための回路、例えば図
10(a)(b)に示すような回路を付加することによ
り、デ−タバスの充電あるいは放電時に流れる電流I1
を電圧振幅(VS)に比例して低減することができる。
そして、本発明のセンスアンプを適用したメインセンス
アンプでは、定常電流が流れることがないので、メイン
センスアンプで消費される電流I2は電圧振幅に依らず
に小さい値に保持される。従って、デ−タバスDB,/
DBを低振幅化することにより、センス系全体の効果的
な消費電力の低減化が可能となる。図11は、本発明に
おけるデ−タバスが低振幅化された二階層構成のセンス
系の特性図である。図11の上側の特性図では、デ−タ
バスの電圧振幅VSを0〜VCCの間で駆動すると、そ
の電圧値に比例してデ−タバスの充電または放電に要す
る電流値I1も大きくなることを示している。この特性
は、本発明も従来も同じである。図11の下側の特性図
では、デ−タバスの電圧振幅VSを0〜VCCの間で駆
動すると、従来の図2のセンスアンプを用いたメインセ
ンスアンプでは消費電流I2は電圧値を上げるに従って
低下していくのに対して、本発明の図1のセンスアンプ
を用いたメインセンスアンプではデ−タバスの電圧振幅
に関係なく、一定の低消費電流を保持することがわか
る。
【0013】図10(a)および(b)の回路について
説明する。図10(a)では、チップ内部あるいは外部
で発生した電源Vbias(0V<Vbias<VC
C)を利用している。ロ−カルセンスアンプi(i=1
〜n)より出力され、ノ−ドN2およびN3より入力さ
れた相補信号(振幅=VCC)は、pチャネルMOSF
ET(MP25)とnチャネルMOSFET(MN2
6)およびpチャネルMOSFET(MP26)とnチ
ャネルMOSFET(MN27)の2つのCMOSイン
バ−タにより低振幅化される。すなわち、0〜VCCの
電圧振幅がVbias〜VCCの電圧振幅に変換され
て、振幅=VCC−Vbias、ロウレベル=Vbia
s、ハイレベル=VCCとなる。ブロックiの選択信号
がハイレベル(VCC)になると、これらのCMOSイ
ンバ−タの出力信号はnチャネルMOSFET(MN2
8,MN29)およびpチャネルMOSFET(MP2
7,MP28)のドレイン・ソ−ス経路を介してノ−ド
N4およびノ−ドN5からデ−タバスに出力される。図
10(b)では、pチャネルMOSFET(MP29,
MP30)の閾値を利用して、より簡単に振幅化を行っ
ている。すなわち、ノ−ドN6およびN7から入力され
た相補信号(振幅=VCC)は、ブロックiの選択信号
がハイレベル(VCC)になると、pチャネルMOSF
ET(MP29,MP30)のソ−ス・ドレイン経路を
介してノ−ドN8およびN9よりデ−タバスに出力され
る。このとき、ノ−ドN6またはN7の電位が0V(G
ND)に低下しても、ノ−ドN8またはN9の電位はp
チャネルMOSFET(MP29,MP30)の閾値電
圧Vthまでしか低下しない。すなわち、MP29,M
P30の閾値=−Vth,Vth>0であるため、振幅
=VCC−Vth、ロウレベル=Vth、ハイレベル=
VCCとなって、デ−タバスへの出力信号が低振幅化さ
れる。
説明する。図10(a)では、チップ内部あるいは外部
で発生した電源Vbias(0V<Vbias<VC
C)を利用している。ロ−カルセンスアンプi(i=1
〜n)より出力され、ノ−ドN2およびN3より入力さ
れた相補信号(振幅=VCC)は、pチャネルMOSF
ET(MP25)とnチャネルMOSFET(MN2
6)およびpチャネルMOSFET(MP26)とnチ
ャネルMOSFET(MN27)の2つのCMOSイン
バ−タにより低振幅化される。すなわち、0〜VCCの
電圧振幅がVbias〜VCCの電圧振幅に変換され
て、振幅=VCC−Vbias、ロウレベル=Vbia
s、ハイレベル=VCCとなる。ブロックiの選択信号
がハイレベル(VCC)になると、これらのCMOSイ
ンバ−タの出力信号はnチャネルMOSFET(MN2
8,MN29)およびpチャネルMOSFET(MP2
7,MP28)のドレイン・ソ−ス経路を介してノ−ド
N4およびノ−ドN5からデ−タバスに出力される。図
10(b)では、pチャネルMOSFET(MP29,
MP30)の閾値を利用して、より簡単に振幅化を行っ
ている。すなわち、ノ−ドN6およびN7から入力され
た相補信号(振幅=VCC)は、ブロックiの選択信号
がハイレベル(VCC)になると、pチャネルMOSF
ET(MP29,MP30)のソ−ス・ドレイン経路を
介してノ−ドN8およびN9よりデ−タバスに出力され
る。このとき、ノ−ドN6またはN7の電位が0V(G
ND)に低下しても、ノ−ドN8またはN9の電位はp
チャネルMOSFET(MP29,MP30)の閾値電
圧Vthまでしか低下しない。すなわち、MP29,M
P30の閾値=−Vth,Vth>0であるため、振幅
=VCC−Vth、ロウレベル=Vth、ハイレベル=
VCCとなって、デ−タバスへの出力信号が低振幅化さ
れる。
【0014】図12は、本発明のセンスアンプで使用さ
れる制御信号ΦSAを、SRAM内部で生成する方法を
示す図である。図12(a)は、信号の時間変化を示す
図、図12(b)は、前提となるΦAiを生成するΦA
i生成回路の構成図、図12(c)は、制御信号ΦSA
を生成するためのΦSA生成回路の構成図である。図1
2(a)のAi(i=1〜k)はアドレス信号であり、
ΦAiはそれぞれのアドレス信号Aiが変化した直後か
ら一定時間内(td1)のみロウレベル(GND)とな
る信号である。このΦAi信号を利用して、一定時間
(td2)のみハイレベルとなる制御信号ΦSAが生成
される。すなわち、アドレス信号Aiが確定した時点か
ら一定時間(td1よりも若干長い時間)経過した後か
らセンスアンプを活性化し、さらに一定時間(td2)
経過した後に不活性化する制御信号ΦSAを、全てのΦ
Ai信号をもとにして生成する。先ず、図12(b)の
ΦAi生成回路は、EXNOR回路の一方の入力にアド
レス信号Aiを、他方の入力に2m+1段のインバ−タ
を接続した遅延回路を通したアドレス信号Aiを、それ
ぞれ入力する。遅延回路による遅延時間は、td1とな
るようにmが決定される。次に、図12(c)のΦSA
生成回路は、NOR回路の一方の入力にインバ−タを介
してΦA1,ΦA2,・・・ΦAi,・・・ΦAkの論
理積信号を、他方の入力に2n+1段のインバ−タを接
続した遅延回路を通して上記と同じ論理積信号を、それ
ぞれ入力する。遅延回路による遅延時間は、td2とな
るようにnが決定される。図13(a)〜(e)は、図
12(b)(c)の回路動作の説明図である。図12
(b)におけるEXNOR回路の入力と出力の論理関係
値は、図13(a)に示すような値となる。すなわち、
図12(b)のEXNOR回路の一方の入力になるアド
レス信号Aiは図13(b)に示す波形で示され、他方
の入力になる遅延回路の信号Ai′は、図13(c)に
示す波形で示されるように、Aiの立上りからtd1だ
け遅れて立下る。EXNOR回路の出力OUT、つまり
ΦAi信号は両入力Ai,Ai′が0,0または1,1
のときのみ1となる(図13(d)参照)。次に、図1
2(c)のNOR回路の一方の入力になる論理積信号は
図13(d)の波形からインバ−タにより僅かに遅れた
信号であり、他方の入力になる遅延回路の信号は、さら
にそれからtd2だけ遅れた信号である。従って、出力
信号ΦSAは図13(e)に示すような波形となる。
れる制御信号ΦSAを、SRAM内部で生成する方法を
示す図である。図12(a)は、信号の時間変化を示す
図、図12(b)は、前提となるΦAiを生成するΦA
i生成回路の構成図、図12(c)は、制御信号ΦSA
を生成するためのΦSA生成回路の構成図である。図1
2(a)のAi(i=1〜k)はアドレス信号であり、
ΦAiはそれぞれのアドレス信号Aiが変化した直後か
ら一定時間内(td1)のみロウレベル(GND)とな
る信号である。このΦAi信号を利用して、一定時間
(td2)のみハイレベルとなる制御信号ΦSAが生成
される。すなわち、アドレス信号Aiが確定した時点か
ら一定時間(td1よりも若干長い時間)経過した後か
らセンスアンプを活性化し、さらに一定時間(td2)
経過した後に不活性化する制御信号ΦSAを、全てのΦ
Ai信号をもとにして生成する。先ず、図12(b)の
ΦAi生成回路は、EXNOR回路の一方の入力にアド
レス信号Aiを、他方の入力に2m+1段のインバ−タ
を接続した遅延回路を通したアドレス信号Aiを、それ
ぞれ入力する。遅延回路による遅延時間は、td1とな
るようにmが決定される。次に、図12(c)のΦSA
生成回路は、NOR回路の一方の入力にインバ−タを介
してΦA1,ΦA2,・・・ΦAi,・・・ΦAkの論
理積信号を、他方の入力に2n+1段のインバ−タを接
続した遅延回路を通して上記と同じ論理積信号を、それ
ぞれ入力する。遅延回路による遅延時間は、td2とな
るようにnが決定される。図13(a)〜(e)は、図
12(b)(c)の回路動作の説明図である。図12
(b)におけるEXNOR回路の入力と出力の論理関係
値は、図13(a)に示すような値となる。すなわち、
図12(b)のEXNOR回路の一方の入力になるアド
レス信号Aiは図13(b)に示す波形で示され、他方
の入力になる遅延回路の信号Ai′は、図13(c)に
示す波形で示されるように、Aiの立上りからtd1だ
け遅れて立下る。EXNOR回路の出力OUT、つまり
ΦAi信号は両入力Ai,Ai′が0,0または1,1
のときのみ1となる(図13(d)参照)。次に、図1
2(c)のNOR回路の一方の入力になる論理積信号は
図13(d)の波形からインバ−タにより僅かに遅れた
信号であり、他方の入力になる遅延回路の信号は、さら
にそれからtd2だけ遅れた信号である。従って、出力
信号ΦSAは図13(e)に示すような波形となる。
【0015】図14は、本発明の一実施例を示すマイク
ロプロセッサの構成図である。このマイクロプロセッサ
11は、本発明のセンスアンプを搭載したSRAM12
を内蔵している。マイクロプロセッサ11は、一般に演
算・制御部13、メモリ12、バスインタフェ−ス14
を具備しており、それらの機能ブロック相互間は内部バ
ス15を介して接続されている。例えば、‘ISSCC DIG
EST OF TECHNICAL PAPERS’FEBRUARY 19
92, pp.106〜107に記載されていよう
に、近年、マイクロプロセッサの高性能化が進むに伴っ
て、32ビットないし64ビット等の広い内部バスを有
するマイクロプロセッサが現われている。通常、メモリ
12から内部バス15へのデ−タの読み出しは、全ビッ
ト並列に行われるため、メモリ12には内部バス15の
ビット数と同一個数のセンスアンプが必要となる。従っ
て、マイクロプロセッサ11の内部バス15が拡張され
るに伴って、多数のセンスアンプを具備したSRAM1
2が必要となる。本発明のセンスアンプは、前述のよう
に、低消費電力でかつ高速動作が可能であるため、この
ような用途に対してもそれほど消費電力は増大せず、し
かも高速なメモリの読み出しが可能である。その結果、
マイクロプロセッサ11の低消費電力化および高速化に
極めて有効である。
ロプロセッサの構成図である。このマイクロプロセッサ
11は、本発明のセンスアンプを搭載したSRAM12
を内蔵している。マイクロプロセッサ11は、一般に演
算・制御部13、メモリ12、バスインタフェ−ス14
を具備しており、それらの機能ブロック相互間は内部バ
ス15を介して接続されている。例えば、‘ISSCC DIG
EST OF TECHNICAL PAPERS’FEBRUARY 19
92, pp.106〜107に記載されていよう
に、近年、マイクロプロセッサの高性能化が進むに伴っ
て、32ビットないし64ビット等の広い内部バスを有
するマイクロプロセッサが現われている。通常、メモリ
12から内部バス15へのデ−タの読み出しは、全ビッ
ト並列に行われるため、メモリ12には内部バス15の
ビット数と同一個数のセンスアンプが必要となる。従っ
て、マイクロプロセッサ11の内部バス15が拡張され
るに伴って、多数のセンスアンプを具備したSRAM1
2が必要となる。本発明のセンスアンプは、前述のよう
に、低消費電力でかつ高速動作が可能であるため、この
ような用途に対してもそれほど消費電力は増大せず、し
かも高速なメモリの読み出しが可能である。その結果、
マイクロプロセッサ11の低消費電力化および高速化に
極めて有効である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
消費電力が小さく、かつ高速動作が可能なセンスアン
プ、ならびにそれを用いたSRAMが実現できる。ま
た、このセンスアンプを搭載したSRAMをマイクロプ
ロセッサに内蔵させることにより、低消費電力化と高速
化が可能なマイクロプロセッサを実現することができ
る。また、ロ−カルセンスアンプとメインセンスアンプ
での二階層で構成されるセンス系においては、これらを
接続するデ−タバスの電圧振幅を低振幅化した場合、メ
インセンスアンプで定常電流が流れないため、センス系
全体として消費電力の低減が可能となり、効率的なセン
ス系が実現できる。
消費電力が小さく、かつ高速動作が可能なセンスアン
プ、ならびにそれを用いたSRAMが実現できる。ま
た、このセンスアンプを搭載したSRAMをマイクロプ
ロセッサに内蔵させることにより、低消費電力化と高速
化が可能なマイクロプロセッサを実現することができ
る。また、ロ−カルセンスアンプとメインセンスアンプ
での二階層で構成されるセンス系においては、これらを
接続するデ−タバスの電圧振幅を低振幅化した場合、メ
インセンスアンプで定常電流が流れないため、センス系
全体として消費電力の低減が可能となり、効率的なセン
ス系が実現できる。
【0017】
【図1】本発明の一実施例を示すセンスアンプの構成図
および電圧波形図である。
および電圧波形図である。
【図2】従来のラッチ型センスアンプの構成図である。
【図3】従来のカレントミラ−型センスアンプの構成図
である。
である。
【図4】従来のビット線出力型センスアンプの構成図お
よび電圧波形図である。
よび電圧波形図である。
【図5】従来および本発明におけるビット線とそれに付
随する回路図およびメモリセルの構成図である。
随する回路図およびメモリセルの構成図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すセンスアンプの構成
図および電圧波形図である。
図および電圧波形図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示すセンスアンプ
の構成図である。
の構成図である。
【図8】従来および本発明のセンスアンプの特性図であ
る。
る。
【図9】本発明におけるデ−タバスが低振幅化された二
階層構成のセンス系の構成図である。
階層構成のセンス系の構成図である。
【図10】本発明におけるブロックセレクタに内蔵され
た低振幅化回路の構成図である。
た低振幅化回路の構成図である。
【図11】図9における二階層構成センス系の特性図で
ある。
ある。
【図12】本発明のセンスアンプで使用される制御信号
の生成回路の波形図および構成図である。
の生成回路の波形図および構成図である。
【図13】図11における制御信号生成回路の動作説明
図である。
図である。
【図14】本発明のセンスアンプを搭載したSRAMを
内蔵するマイクロプロセッサの構成図である。
内蔵するマイクロプロセッサの構成図である。
MP1〜30 pチャネルMOSFET MN1〜29 nチャネルMOSFET I1〜6 CMOSインバ−タ Q10 PNPトランジスタ VCC 電源電位 GND 接地電位 BL,/BL ビット線 OUT,/OUT 出力端子 ΦSA,/ΦSA,SAC 制御信号端子 MC1,MC2,・・・MCn メモリセル WL1,WL2,・・・・・WLn ワ−ド線 DB,/DB デ−タバス N2,N3,N6,N7 入力端子 N4,N5,N8,N9 出力端子 Vbias 電源 Ai アドレス信号 C1,C2 寄生容量 11 マイクロプロセッサ 12 SRAM 13 演算、制御部 14 バスインタ−フェイス 15 内部バス 16 外部バス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図3のセンスアンプはカレントミラー型と
呼ばれるもので、例えば、‘ISSCCDIGEST OF TECHNIC
AL PAPERS'FEBRUARY 1985 pp.58〜59に記載されてい
る。図3の回路において、ビット線BLと/BLの間に
生じた僅かな電位差は、図2のセンスアンプと類似した
動作により増幅され、相補信号が出力ノード対OUT,
/OUTに出力される。すなわち、いま、BLがハイレ
ベル、/BLがロウレベルであるとすると、終局的には
MN7がオン、MN10がオフとなり、MN10のVC
C側ノードにはハイレベル電圧、MN7のVCC側ノー
ドにはロウレベル電圧が得られ、ミラー効果によりMN
8,MP8,MP7がオフ、MN9,MP9,MP10
がオンとなり、増幅された相補信号がOUT,/OUT
に取り出される。ここでは、MN11が図2におけるM
N6と同じ役割を果している。図4のセンスアンプは、
例えば、‘IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT
S,VOL.27’NO.5 MAY 1992 pp.776〜782に記載されて
いる。図4(a)はその回路構成図であり、図4(b)
は信号の時間変化の概略を示す図である。センスアンプ
の活性化信号ΦSAおよび/ΦSAがハイレベルおよび
ロウレベルにそれぞれ変化すると(図4(b)の電圧波
形参照)、MN14,MP13がいずれもオンとなり、
MP11,MP12,MN12,MN13からなるラッ
チ回路が活性化され、ビット線BLと/BLの電位差自
体が増幅されて、ビット線BL,/BLに出力される。
すなわち、いま、図4(b)の最初の部分のBL,/B
Lのように、僅かにBLがハイレベル、/BLがロウレ
ベルであるとすると、終局的には図4(b)の最終の部
分に示すように、MN13,MP11がオン、MP1
2,MN12がオフとなり、MN13の/BL側ノード
はGNDレベル電圧、MN12のBL側ノードはVCC
レベル電圧になり、BL,/BLを介してこの差電位が
出力される。通常、SRAMのセンスアンプは、動作を
高速化する目的で複数段接続して用いられる。その場
合、図9に示すように、ローカルセンスアンプおよびメ
インセンスアンプからなる二階層構成が一般的に用いら
れる。図9に示すように、デコーダ回路によりメモリセ
ルが選択されると、対応するブロックのローカルセンス
アンプで増幅された信号が、デコーダ回路により制御さ
れるブロックセレクタを介してデータバス(DB,/D
B)に伝達される。さらに、これをメインセンスアンプ
で差動増幅を行う。このような二階層構成に関しては、
例えば、‘IEEEJOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,V
OL.25’NO.5,OCTOBER 1990 pp.1082〜1092に記載され
ている。
呼ばれるもので、例えば、‘ISSCCDIGEST OF TECHNIC
AL PAPERS'FEBRUARY 1985 pp.58〜59に記載されてい
る。図3の回路において、ビット線BLと/BLの間に
生じた僅かな電位差は、図2のセンスアンプと類似した
動作により増幅され、相補信号が出力ノード対OUT,
/OUTに出力される。すなわち、いま、BLがハイレ
ベル、/BLがロウレベルであるとすると、終局的には
MN7がオン、MN10がオフとなり、MN10のVC
C側ノードにはハイレベル電圧、MN7のVCC側ノー
ドにはロウレベル電圧が得られ、ミラー効果によりMN
8,MP8,MP7がオフ、MN9,MP9,MP10
がオンとなり、増幅された相補信号がOUT,/OUT
に取り出される。ここでは、MN11が図2におけるM
N6と同じ役割を果している。図4のセンスアンプは、
例えば、‘IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT
S,VOL.27’NO.5 MAY 1992 pp.776〜782に記載されて
いる。図4(a)はその回路構成図であり、図4(b)
は信号の時間変化の概略を示す図である。センスアンプ
の活性化信号ΦSAおよび/ΦSAがハイレベルおよび
ロウレベルにそれぞれ変化すると(図4(b)の電圧波
形参照)、MN14,MP13がいずれもオンとなり、
MP11,MP12,MN12,MN13からなるラッ
チ回路が活性化され、ビット線BLと/BLの電位差自
体が増幅されて、ビット線BL,/BLに出力される。
すなわち、いま、図4(b)の最初の部分のBL,/B
Lのように、僅かにBLがハイレベル、/BLがロウレ
ベルであるとすると、終局的には図4(b)の最終の部
分に示すように、MN13,MP11がオン、MP1
2,MN12がオフとなり、MN13の/BL側ノード
はGNDレベル電圧、MN12のBL側ノードはVCC
レベル電圧になり、BL,/BLを介してこの差電位が
出力される。通常、SRAMのセンスアンプは、動作を
高速化する目的で複数段接続して用いられる。その場
合、図9に示すように、ローカルセンスアンプおよびメ
インセンスアンプからなる二階層構成が一般的に用いら
れる。図9に示すように、デコーダ回路によりメモリセ
ルが選択されると、対応するブロックのローカルセンス
アンプで増幅された信号が、デコーダ回路により制御さ
れるブロックセレクタを介してデータバス(DB,/D
B)に伝達される。さらに、これをメインセンスアンプ
で差動増幅を行う。このような二階層構成に関しては、
例えば、‘IEEEJOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,V
OL.25’NO.5,OCTOBER 1990 pp.1082〜1092に記載され
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
各種のセンスアンプでは、低消費電力性と高速性を両立
させることが困難であった。すなわち、前述の図2のラ
ッチ型センスアンプと図3のカレントミラー型センスア
ンプは高速であるが、消費電力が大きく、図4のセンス
アンプは低消費電力であるが、低速動作であるという問
題があった。すなわち、図2および図3のセンスアンプ
では、相補信号(OUT,/OUT)を出力している期
間中、直流電流が流れ続けるため、消費電力が大きくな
る。例えば、図2のセンスアンプのビット線BL,/B
Lは最初はほぼ同電位であるから、MN4とMN5はと
もにオン状態にあり、また出力ノード対OUT,/OU
Tのいずれか一方はロウレベルが出力されるため、MP
5とMP6のいずれかはオン状態にあり、さらにセンス
アンプ動作時にはMN6は常時オン状態にある。従っ
て、経路Aまたは経路Bのいずれかには定常電流が流れ
ることになる。図3のセンスアンプにおいても、BL,
/BLがほぼ同電位であるため、MN7とMN10はい
ずれもオン状態にあり、またOUTまたは/OUTにハ
イレベルが出力されるときにMP10またはMP7がオ
ン状態となる。さらに、センスアンプ動作時には、MN
11は常時オン状態である。従って、経路Dまたは経路
Cには、定常電流が流れることになる。次に、図4のセ
ンスアンプは、出力が確定すると電流は流れなくなるの
で、消費電力が比較的小さい。例えば、ビット線BLが
ハイレベル(VCC)で、/BLがロウレベル(GN
D)になった場合、MP12とMN12はオフとなるた
め、定常電流が流れる経路は存在しなくなる。しかしな
がら、このセンスアンプが動作時にビット線BL,/B
Lを駆動しなくてはならないため、センス動作が低速と
なってしまう。一般に、ビット線BL,/BLには、極
めて多数のメモリセルが接続されており(図5参照)、
センスアンプが非常に大きな負荷容量(メモリセルの寄
生容量を図4のC1,C2で示している)を駆動するこ
とになるからである。このように、図2、図3のセンス
アンプでは消費電力が大きく、図4のセンスアンプでは
動作が低速であるため、従来のセンスアンプでは低消費
電力性と高速性とを両立させることは困難である。
各種のセンスアンプでは、低消費電力性と高速性を両立
させることが困難であった。すなわち、前述の図2のラ
ッチ型センスアンプと図3のカレントミラー型センスア
ンプは高速であるが、消費電力が大きく、図4のセンス
アンプは低消費電力であるが、低速動作であるという問
題があった。すなわち、図2および図3のセンスアンプ
では、相補信号(OUT,/OUT)を出力している期
間中、直流電流が流れ続けるため、消費電力が大きくな
る。例えば、図2のセンスアンプのビット線BL,/B
Lは最初はほぼ同電位であるから、MN4とMN5はと
もにオン状態にあり、また出力ノード対OUT,/OU
Tのいずれか一方はロウレベルが出力されるため、MP
5とMP6のいずれかはオン状態にあり、さらにセンス
アンプ動作時にはMN6は常時オン状態にある。従っ
て、経路Aまたは経路Bのいずれかには定常電流が流れ
ることになる。図3のセンスアンプにおいても、BL,
/BLがほぼ同電位であるため、MN7とMN10はい
ずれもオン状態にあり、またOUTまたは/OUTにハ
イレベルが出力されるときにMP10またはMP7がオ
ン状態となる。さらに、センスアンプ動作時には、MN
11は常時オン状態である。従って、経路Dまたは経路
Cには、定常電流が流れることになる。次に、図4のセ
ンスアンプは、出力が確定すると電流は流れなくなるの
で、消費電力が比較的小さい。例えば、ビット線BLが
ハイレベル(VCC)で、/BLがロウレベル(GN
D)になった場合、MP12とMN12はオフとなるた
め、定常電流が流れる経路は存在しなくなる。しかしな
がら、このセンスアンプが動作時にビット線BL,/B
Lを駆動しなくてはならないため、センス動作が低速と
なってしまう。一般に、ビット線BL,/BLには、極
めて多数のメモリセルが接続されており(図5参照)、
センスアンプが非常に大きな負荷容量(メモリセルの寄
生容量を図4のC1,C2で示している)を駆動するこ
とになるからである。このように、図2、図3のセンス
アンプでは消費電力が大きく、図4のセンスアンプでは
動作が低速であるため、従来のセンスアンプでは低消費
電力性と高速性とを両立させることは困難である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】図9に示したように、センスアンプをロー
カルとメインの二階層構成にする場合には、データバス
DB,/DBはブロック1〜Nが配列される方向に非常
に長い距離に渡った配線となるため、大きな配線容量を
伴う。従って、データバスの充放電に際しては、大電流
I1が流れることになるため、消費電力が増大する原因
となる。充放電電流I1を低減する対策として、ブロッ
クセレクタにデータバスの電圧振幅を制限するための回
路を対加して、データバスの電圧振幅を低振幅化するこ
とが考えられる。その回路としては、図10(a)に示
すVbiasによる低振幅化と、図10(b)に示すMOS
の閾値による低振幅化がある。しかし、この場合に、メ
インセンスアンプとして図2または図3のセンスアンプ
を使用するならば、メインセンスアンプに定常電流I2
が流れるようになる。すなわち、前述のように、これら
のセンスアンプでは互いに電位差の小さい相補信号が入
力されると、定常電流が流れるからである。結局、ロー
カルセンスアンプにおいて、データバスの低振幅化を図
って充放電電流I1を低減しても、メインセンスアンプ
の定常電流I2が増大するので、二段階のセンスアンプ
全体としての効果的な消費電力低減は不可能である。ま
た、図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使
用した場合には、出力確定時にはデータバスDB,/D
Bがフルスィングした状態となるため、データバスの低
振幅化を行うことが原理的に不可能である。このよう
に、従来のセンスアンプをメインセンスアンプ(図2お
よび図3のセンスアンプ)として使用した場合、ローカ
ルセンスアンプでデータバスの低振幅化を行っても、効
果的に消費電力を低減することは不可能である。また、
図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使用し
た場合には、データバスの低振幅化自体が図れないとい
う問題がある。本発明の目的は、これら従来の課題を解
決し、消費電力が小さく、かつ高速なセンス動作が可能
なセンスアンプを提供することにある。また、本発明の
目的は、ローカルセンスアンプとメインセンスアンプを
接続したデータバスの電圧振幅を低振幅化したとき、メ
インセンスアンプで定常電流が流れないので、センス系
全体としての効果的な消費電力低減が可能なSRAMを
提供することにある。また、本発明の目的は、消費電力
が小さく、かつ高速なセンス動作が可能なセンスアンプ
を具備したSRAMを持つマイクロプロセッサを提供す
ることにある。
カルとメインの二階層構成にする場合には、データバス
DB,/DBはブロック1〜Nが配列される方向に非常
に長い距離に渡った配線となるため、大きな配線容量を
伴う。従って、データバスの充放電に際しては、大電流
I1が流れることになるため、消費電力が増大する原因
となる。充放電電流I1を低減する対策として、ブロッ
クセレクタにデータバスの電圧振幅を制限するための回
路を対加して、データバスの電圧振幅を低振幅化するこ
とが考えられる。その回路としては、図10(a)に示
すVbiasによる低振幅化と、図10(b)に示すMOS
の閾値による低振幅化がある。しかし、この場合に、メ
インセンスアンプとして図2または図3のセンスアンプ
を使用するならば、メインセンスアンプに定常電流I2
が流れるようになる。すなわち、前述のように、これら
のセンスアンプでは互いに電位差の小さい相補信号が入
力されると、定常電流が流れるからである。結局、ロー
カルセンスアンプにおいて、データバスの低振幅化を図
って充放電電流I1を低減しても、メインセンスアンプ
の定常電流I2が増大するので、二段階のセンスアンプ
全体としての効果的な消費電力低減は不可能である。ま
た、図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使
用した場合には、出力確定時にはデータバスDB,/D
Bがフルスィングした状態となるため、データバスの低
振幅化を行うことが原理的に不可能である。このよう
に、従来のセンスアンプをメインセンスアンプ(図2お
よび図3のセンスアンプ)として使用した場合、ローカ
ルセンスアンプでデータバスの低振幅化を行っても、効
果的に消費電力を低減することは不可能である。また、
図4のセンスアンプをメインセンスアンプとして使用し
た場合には、データバスの低振幅化自体が図れないとい
う問題がある。本発明の目的は、これら従来の課題を解
決し、消費電力が小さく、かつ高速なセンス動作が可能
なセンスアンプを提供することにある。また、本発明の
目的は、ローカルセンスアンプとメインセンスアンプを
接続したデータバスの電圧振幅を低振幅化したとき、メ
インセンスアンプで定常電流が流れないので、センス系
全体としての効果的な消費電力低減が可能なSRAMを
提供することにある。また、本発明の目的は、消費電力
が小さく、かつ高速なセンス動作が可能なセンスアンプ
を具備したSRAMを持つマイクロプロセッサを提供す
ることにある。
フロントページの続き (72)発明者 松浦 達治 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 SRAMのセンスアンプにおいて、ソ−
ス端子に第1の入力信号線が接続された第1のpチャネ
ルMOSFETと、ソ−ス端子に第2の入力信号線が接
続された第2のpチャネルMOSFETと、ドレイン端
子が上記第1のpチャネルMOSFETのドレイン端子
に接続され、ゲ−ト端子が上記第2のpチャネルMOS
FETのドレイン端子および上記第1のpチャネルMO
SFETのゲ−ト端子に接続された第1のnチャネルM
OSFETと、ドレイン端子が上記第2のpチャネルM
OSFETのドレイン端子に接続され、ゲ−ト端子が上
記第1のpチャネルMOSFETのドレイン端子および
上記第2のpチャネルMOSFETのゲ−ト端子に接続
され、ソ−ス端子が上記第1のnチャネルMOSFET
のソ−ス端子に接続された第2のnチャネルMOSFE
Tと、第1の電源と上記第1のnチャネルMOSFET
のソ−ス端子との間の導通/非導通を制御する第1のス
イッチング回路と、第2の電源と上記第1のpチャネル
MOSFETのドレイン端子との間の導通/非導通を制
御する第2のスイッチング回路と、上記第2の電源と上
記第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子との間
の導通/非導通を制御する第3のスイッチング回路とを
具備することを特徴とするセンスアンプ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のセンスアンプにおい
て、上記第1のスイッチング回路は、ドレイン端子が上
記第1のnチャネルMOSFETのソ−ス端子に接続さ
れ、ソ−ス端子が上記第1の電源に接続された第3のn
チャネルMOSFETからなり、上記第2のスイッチン
グ回路は、ドレイン端子が上記第1のpチャネルMOS
FETのドレイン端子に接続され、ソ−ス端子が上記第
2の電源に接続された第3のpチャネルMOSFETか
らなり、上記第3のスイッチング回路は、ドレイン端子
が上記第2のpチャネルMOSFETのドレイン端子に
接続され、ソ−ス端子が上記第2の電源に接続された第
4のpチャネルMOSFETからなり、上記第3のnチ
ャネルMOSFETのゲ−ト端子、上記第3のpチャネ
ルMOSFETのゲ−ト端子、および上記第4のpチャ
ネルMOSFETのゲ−ト端子は、センスアンプを活性
化させる第1の制御信号に応答して動作することを特徴
とするセンスアンプ。 - 【請求項3】 SRAMのセンスアンプにおいて、ソ−
ス端子に第1の入力信号線が接続された第1のnチャネ
ルMOSFETと、ソ−ス端子に第2の入力信号線が接
続された第2のnチャネルMOSFETと、ドレイン端
子が上記第1のnチャネルMOSFETのドレイン端子
に接続され、ゲ−ト端子が上記第2のnチャネルMOS
FETのドレイン端子および上記第1のnチャネルMO
SFETのゲ−ト端子に接続された第1のpチャネルM
OSFETと、ドレイン端子が上記第2のnチャネルM
OSFETのドレイン端子に接続され、ゲ−ト端子が上
記第1のnチャネルMOSFETのドレイン端子および
上記第2のnチャネルMOSFETのゲ−ト端子に接続
され、ソ−ス端子が上記第1のpチャネルMOSFET
のソ−ス端子に接続された第2のpチャネルMOSFE
Tと、第2の電源と上記第1のpチャネルMOSFET
のソ−ス端子との間の導通/非導通を制御する第1のス
イッチング回路と、第1の電源と上記第1のnチャネル
MOSFETのドレイン端子との間の導通/非導通を制
御する第2のスイッチング回路と、上記第1の電源と上
記第2のnチャネルMOSFETのドレイン端子との間
の導通/非導通を制御する第3のスイッチング回路とを
具備することを特徴とするセンスアンプ。 - 【請求項4】 請求項3に記載のセンスアンプにおい
て、上記第1のスイッチング回路は、ドレイン端子が上
記第1のpチャネルMOSFETのソ−ス端子に接続さ
れ、ソ−ス端子が上記第2の電源に接続された第3のp
チャネルMOSFETからなり、上記第2のスイッチン
グ回路は、ドレイン端子が上記第1のnチャネルMOS
FETのドレイン端子に接続され、ソ−ス端子が上記第
1の電源に接続された第3のnチャネルMOSFETか
らなり、上記第3のスイッチング回路は、ドレイン端子
が上記第2のnチャネルMOSFETのドレイン端子に
接続され、ソ−ス端子が上記第1の電源に接続された第
4のnチャネルMOSFETからなり、上記第3のpチ
ャネルMOSFETのゲ−ト端子、上記第3のnチャネ
ルMOSFETのゲ−ト端子、および第4のnチャネル
MOSFETのゲ−ト端子は、センスアンプを活性化さ
せる第1の制御信号に応答して動作することを特徴とす
るセンスアンプ。 - 【請求項5】 請求項1に記載のセンスアンプの上記第
1の入力信号線は、複数個のメモリセルを接続し、かつ
第5のpチャネルMOSFET(またはnチャネルMO
SFET)のドレイン・ソ−ス経路を介して上記第2の
電源に接続され、同じく上記第2の入力信号線は、上記
複数個のメモリセルを接続し、かつ第6のpチャネルM
OSFET(またはnチャネルMOSFET)のドレイ
ン・ソ−ス経路を介して上記第2の電源に接続されてい
ることを特徴とするSRAM。 - 【請求項6】 ロ−カルセンスアンプとメインセンスア
ンプからなる二階層構成のセンス系を持ち、デコ−ダ回
路によりメモリセルが選択されると、対応するブロック
のロ−カルセンスアンプで増幅された信号が、デコ−ダ
回路により制御されるブロックセレクタを介してデ−タ
バスに伝達されるようなSRAMにおいて、上記ブロッ
クセレクタによりデ−タバスの電圧振幅を低振幅化する
ロ−カルセンスアンプと、上記デ−タバスを介して請求
項1または3に記載のセンスアンプを接続し、該ロ−カ
ルセンスアンプが出力する相補信号対に入力端子対が応
答するようなメインセンスアンプ回路とを具備したこと
を特徴とするSRAM。 - 【請求項7】 請求項1または3に記載のセンスアンプ
を具備したSRAMを、同一チップ内に内蔵しているこ
とを特徴とするマイクロプロセッサ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268263A JPH06119784A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | センスアンプとそれを用いたsramとマイクロプロセッサ |
KR1019930020672A KR100272918B1 (ko) | 1992-10-07 | 1993-10-06 | 센스앰프와 그것을 이용한 스택이틱 랜덤 억세스 메모리와 마이크로프로세서 |
US08/133,218 US5534800A (en) | 1992-10-07 | 1993-10-07 | Sense amplifier, SRAM, and microprocessor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268263A JPH06119784A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | センスアンプとそれを用いたsramとマイクロプロセッサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06119784A true JPH06119784A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17456148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4268263A Pending JPH06119784A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | センスアンプとそれを用いたsramとマイクロプロセッサ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5534800A (ja) |
JP (1) | JPH06119784A (ja) |
KR (1) | KR100272918B1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0877780A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-22 | Nec Corp | 差動型センスアンプとそれを用いたスタティックram及びデータ伝送回路 |
JP2007133927A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置及びその制御方法 |
US7414908B2 (en) | 2003-12-03 | 2008-08-19 | International Business Machines Corporation | Magnetic memory device |
US8164962B2 (en) | 2008-10-10 | 2012-04-24 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor memory apparatus |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5668765A (en) * | 1996-06-06 | 1997-09-16 | Philips Electronics North America Corporation | Charge transfer sense amplifier |
US5834953A (en) * | 1996-11-25 | 1998-11-10 | Rockwell International Corporation | High speed current sense amplifier |
US5751648A (en) * | 1997-01-31 | 1998-05-12 | International Business Machines Corporation | Two stage sensing for large static memory arrays |
US5982673A (en) * | 1997-09-30 | 1999-11-09 | Siemens Aktiengesellschaft | Secondary sense amplifier with window discriminator for self-timed operation |
US6184722B1 (en) | 1998-09-02 | 2001-02-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Latch-type sense amplifier for amplifying low level differential input signals |
US6791370B1 (en) * | 1999-07-16 | 2004-09-14 | Micron Technology, Inc. | Apparatus and method for adjusting clock skew |
JP3813400B2 (ja) * | 1999-11-29 | 2006-08-23 | 富士通株式会社 | 半導体記憶装置 |
TW499794B (en) | 2000-05-05 | 2002-08-21 | Ind Tech Res Inst | Receiver and transmitter for signal transmission |
US7123057B2 (en) * | 2003-06-19 | 2006-10-17 | Texas Instruments Incorporated | Self-biased comparator with hysteresis control for power supply monitoring and method |
GB0409728D0 (en) * | 2004-05-04 | 2004-06-09 | Wood John | Sram circuits |
US20080213927A1 (en) * | 2007-03-02 | 2008-09-04 | Texas Instruments Incorporated | Method for manufacturing an improved resistive structure |
US8536898B2 (en) | 2010-06-02 | 2013-09-17 | David James Rennie | SRAM sense amplifier |
JP2012119034A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Toshiba Corp | メモリシステム |
US8588020B2 (en) | 2011-11-16 | 2013-11-19 | United Microelectronics Corporation | Sense amplifier and method for determining values of voltages on bit-line pair |
WO2013147811A1 (en) * | 2012-03-29 | 2013-10-03 | Intel Corporation | Method and system to obtain state confidence data using multistrobe read of a non-volatile memory |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4441771A (en) * | 1982-02-08 | 1984-04-10 | Roesler Layton S | Drawer apparatus |
US4567389A (en) * | 1984-07-05 | 1986-01-28 | Mostek Corporation | CMOS Differential amplifier |
JPS6177198A (ja) * | 1984-09-21 | 1986-04-19 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置 |
JPS61107594A (ja) * | 1984-10-31 | 1986-05-26 | Toshiba Corp | センス増幅回路 |
US4651305A (en) * | 1985-02-11 | 1987-03-17 | Thomson Components-Mostek Corporation | Sense amplifier bit line isolation scheme |
JPH04119597A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-21 | Mitsubishi Electric Corp | 不揮発性半導体記憶装置のセンスアンプ |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP4268263A patent/JPH06119784A/ja active Pending
-
1993
- 1993-10-06 KR KR1019930020672A patent/KR100272918B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-10-07 US US08/133,218 patent/US5534800A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0877780A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-22 | Nec Corp | 差動型センスアンプとそれを用いたスタティックram及びデータ伝送回路 |
US7414908B2 (en) | 2003-12-03 | 2008-08-19 | International Business Machines Corporation | Magnetic memory device |
JP2007133927A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置及びその制御方法 |
US8164962B2 (en) | 2008-10-10 | 2012-04-24 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor memory apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100272918B1 (ko) | 2000-11-15 |
US5534800A (en) | 1996-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06119784A (ja) | センスアンプとそれを用いたsramとマイクロプロセッサ | |
US5541885A (en) | High speed memory with low standby current | |
JPH07182860A (ja) | 半導体メモリ装置のワード線駆動回路 | |
JPH0253879B2 (ja) | ||
KR940012398A (ko) | 집적회로 메모리용 감지 증폭기, 집적회로 메모리 및 집적회로 메모리 감지 증폭기 작동 방법 | |
KR100574181B1 (ko) | 고속기입회복을갖춘메모리장치및그에관련된기입회복방법 | |
EP0639000B1 (en) | Flip-flop type amplifier circuit | |
US5289415A (en) | Sense amplifier and latching circuit for an SRAM | |
JPS5984397A (ja) | Mos論理レベルを規定するバツフア回路 | |
JP2862744B2 (ja) | 半導体メモリ装置のデータ出力バッファ | |
US5345121A (en) | Differential amplification circuit | |
JPH09200007A (ja) | 差動増幅器 | |
US5699305A (en) | Amplifier and semiconductor memory device having the same | |
US5717650A (en) | Row/column decoder circuits for a semiconductor memory device | |
JP3085769B2 (ja) | 差動増幅回路 | |
JPH09245482A (ja) | 論理回路及び半導体記憶装置 | |
JP3224712B2 (ja) | 論理&レベル変換回路及び半導体装置 | |
JP2000090683A (ja) | センスアンプ回路 | |
JP3085380B2 (ja) | 半導体メモリ | |
JPH11260063A (ja) | 半導体装置 | |
JP2000082950A (ja) | 半導体集積回路 | |
JP2905302B2 (ja) | 記憶装置の情報読出し回路 | |
JP2616724B2 (ja) | 半導体メモリ装置 | |
KR100474553B1 (ko) | 이중데이타버스라인센스앰프를갖는반도체메모리장치 | |
JPH06150681A (ja) | 半導体集積回路装置 |