JPH0611890Y2 - 自動車のカウル部構造 - Google Patents
自動車のカウル部構造Info
- Publication number
- JPH0611890Y2 JPH0611890Y2 JP1987068549U JP6854987U JPH0611890Y2 JP H0611890 Y2 JPH0611890 Y2 JP H0611890Y2 JP 1987068549 U JP1987068549 U JP 1987068549U JP 6854987 U JP6854987 U JP 6854987U JP H0611890 Y2 JPH0611890 Y2 JP H0611890Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cowl
- panel
- window glass
- vehicle width
- bonding surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D25/00—Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
- B62D25/08—Front or rear portions
- B62D25/081—Cowls
Description
【考案の詳細な説明】 ａ．産業上の利用分野 本考案は、自動車のカウル部構造に関する。
ｂ．従来の技術 従来の自動車のカウル部構造として、例えば第８図およ
び第９図に示すものがある。すなわち、カウル部51は、
カウルトップパネル52とカウルアッパパネル53との上下
端部を互いにスポット溶接にて接合することにより車巾
方向に延びるボックス状の閉断面を形成しており、これ
によってカウル部51の強度・剛性を確保する構造が採ら
れている。そしてカウルトップパネル52の上端部付近に
は、これを屈曲させて形成したウィンドガラス54の接合
面55が設けられている。
び第９図に示すものがある。すなわち、カウル部51は、
カウルトップパネル52とカウルアッパパネル53との上下
端部を互いにスポット溶接にて接合することにより車巾
方向に延びるボックス状の閉断面を形成しており、これ
によってカウル部51の強度・剛性を確保する構造が採ら
れている。そしてカウルトップパネル52の上端部付近に
は、これを屈曲させて形成したウィンドガラス54の接合
面55が設けられている。
一方、ウィンドガラス54の下端両側部に対応するカウル
トップパネル52およびカウルアッパパネル53は、アウタ
パネル56とインナパネル57とからなるサイドボディパネ
ル58にスポット溶接にて接合されている。
トップパネル52およびカウルアッパパネル53は、アウタ
パネル56とインナパネル57とからなるサイドボディパネ
ル58にスポット溶接にて接合されている。
ｃ．考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した従来のカウル部構造にあって
は、ウィンドガラス54の接着面55がスポット溶接面にな
っていたりあるいはスポット溶接面と近接しているの
で、面精度を上げることが困難であった。このため、ウ
ィンドガラス54を車体に取付けるにあたって、多量の接
着剤やシーラが必要となるばかりか、極端な場合には水
漏れを生じる原因になるおそれがあった。
は、ウィンドガラス54の接着面55がスポット溶接面にな
っていたりあるいはスポット溶接面と近接しているの
で、面精度を上げることが困難であった。このため、ウ
ィンドガラス54を車体に取付けるにあたって、多量の接
着剤やシーラが必要となるばかりか、極端な場合には水
漏れを生じる原因になるおそれがあった。
また、カウル部51とサイドボディパネル58との接合部
は、第９図に示すように４枚のパネル52,53,56,57を合
せた１列スポット溶接構造となっているので、溶接不良
を起こしやすく、強度的にも不利であった。
は、第９図に示すように４枚のパネル52,53,56,57を合
せた１列スポット溶接構造となっているので、溶接不良
を起こしやすく、強度的にも不利であった。
本考案はこのような実状に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、上述の如き問題点を解消し得る自動車
のカウル部構造を提供することにある。
て、その目的は、上述の如き問題点を解消し得る自動車
のカウル部構造を提供することにある。
ｄ．問題点を解決するための手段 上記従来技術の有する問題点を解決するために、本考案
において、複数のカウルパネルを互いに接合することに
より車巾方向に延びるボックス状の閉断面を形成してな
る自動車のカウル部構造において、ウィンドガラスの接
着面が形成されたカウルトップパネルの車体後方側の車
巾中間部を下方へ屈曲させ、その最上部を前記ウィンド
ガラスの接着面よりも上方に配置した凸状に形成すると
ともに、前記カウルトップパネルの左右両側部の上端部
を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に位置させた
傾斜面に形成し、またカウルアッパパネルの車体後方側
の車巾中間部を上方へ屈曲させるとともに、前記カウル
アッパパネルの左右両側部をその車巾中間部よりも上方
へ延長して傾斜面に形成し、前記両パネルの車巾中間部
の後端接合位置を前記ウィンドガラスの接着面よりも下
方に配置する一方、前記両パネルの左右両側部の上端接
合位置を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に配置
し、さらにサイドボディパネルを構成するアウタパネル
の端縁と前記カウルアッパパネルの端縁とを同一平面状
に突き合わせた状態で前記カウルトップパネルと前記サ
イドボディパネルのインナパネルを重ね合わせ、前記ウ
ィンドガラスの下端両側部に対応する前記カウルトップ
パネルおよびカウルアッパパネルを前記サイドボディパ
ネルと３枚合わせの２列スポット溶接にて接合するよう
にしている。
において、複数のカウルパネルを互いに接合することに
より車巾方向に延びるボックス状の閉断面を形成してな
る自動車のカウル部構造において、ウィンドガラスの接
着面が形成されたカウルトップパネルの車体後方側の車
巾中間部を下方へ屈曲させ、その最上部を前記ウィンド
ガラスの接着面よりも上方に配置した凸状に形成すると
ともに、前記カウルトップパネルの左右両側部の上端部
を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に位置させた
傾斜面に形成し、またカウルアッパパネルの車体後方側
の車巾中間部を上方へ屈曲させるとともに、前記カウル
アッパパネルの左右両側部をその車巾中間部よりも上方
へ延長して傾斜面に形成し、前記両パネルの車巾中間部
の後端接合位置を前記ウィンドガラスの接着面よりも下
方に配置する一方、前記両パネルの左右両側部の上端接
合位置を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に配置
し、さらにサイドボディパネルを構成するアウタパネル
の端縁と前記カウルアッパパネルの端縁とを同一平面状
に突き合わせた状態で前記カウルトップパネルと前記サ
イドボディパネルのインナパネルを重ね合わせ、前記ウ
ィンドガラスの下端両側部に対応する前記カウルトップ
パネルおよびカウルアッパパネルを前記サイドボディパ
ネルと３枚合わせの２列スポット溶接にて接合するよう
にしている。
以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第１図〜第７図は本考案に係る自動車のカウル部構造の
一実施例を示すものである。図において、１はフロント
ウィンドガラス２の下部を形成するカウル部であって、
カウル部１は車巾方向に延びるボックス状の閉断面を構
成しており、左右のサイドボディパネル３（フロントピ
ラー）と接合するようになっている。しかして、カウル
部１はカウルトップパネル４、カウルアッパパネル５、
カウルフロントパネル６およびカウルサイドパネル７か
らなり、これらパネルはスポット溶接にて相互に固着さ
れている。
一実施例を示すものである。図において、１はフロント
ウィンドガラス２の下部を形成するカウル部であって、
カウル部１は車巾方向に延びるボックス状の閉断面を構
成しており、左右のサイドボディパネル３（フロントピ
ラー）と接合するようになっている。しかして、カウル
部１はカウルトップパネル４、カウルアッパパネル５、
カウルフロントパネル６およびカウルサイドパネル７か
らなり、これらパネルはスポット溶接にて相互に固着さ
れている。
上記カウル部１は、車巾中間部と左右両側部とでは断面
形状が異なっている。すなわち、車巾中間部のカウルト
ップパネル４は、第４図に示すようにウィンドガラス２
の接着面８のやや上部を境にしてパネル前後部を下方へ
向けて屈曲することにより、車体の前方側および後方側
に傾斜面を有する形状に形成されている。しかも、車巾
中間部に位置するカウルトップパネル４の最上部は、ウ
ィンドガラス２の接着面８よりも上方に配置した凸状に
形成されており、これによって水漏れ防止効果の高い構
造となっている。そしてこのトップパネル４の後端部
は、断面ほぼ逆Ｌ字状に形成されたアッパパネル５の垂
直片部5aの上端部に固着され、前端部はフロントパネル
６の上端部に固着されている。したがって、車巾中間部
におけるトップパネル４とアッパパネル５との接合部９
は、ウィンドガラス２の接着面８より車体後方側であっ
て下方に配置されている。
形状が異なっている。すなわち、車巾中間部のカウルト
ップパネル４は、第４図に示すようにウィンドガラス２
の接着面８のやや上部を境にしてパネル前後部を下方へ
向けて屈曲することにより、車体の前方側および後方側
に傾斜面を有する形状に形成されている。しかも、車巾
中間部に位置するカウルトップパネル４の最上部は、ウ
ィンドガラス２の接着面８よりも上方に配置した凸状に
形成されており、これによって水漏れ防止効果の高い構
造となっている。そしてこのトップパネル４の後端部
は、断面ほぼ逆Ｌ字状に形成されたアッパパネル５の垂
直片部5aの上端部に固着され、前端部はフロントパネル
６の上端部に固着されている。したがって、車巾中間部
におけるトップパネル４とアッパパネル５との接合部９
は、ウィンドガラス２の接着面８より車体後方側であっ
て下方に配置されている。
なお、上記フロントパネル６の下端部はアッパパネル５
の水平片部5bの前端部に固着され、さらにアッパパネル
５の水平片部5bの前端部はダッシュパネル10の上端部に
固着されている。
の水平片部5bの前端部に固着され、さらにアッパパネル
５の水平片部5bの前端部はダッシュパネル10の上端部に
固着されている。
また、左右両側部のカウルトップパネル４は、第５図に
示すようにウィンドガラス２の傾斜方向と対応する形状
に形成され、接着面８のやや上方に位置する上端部は、
車巾中間部のアッパパネル５より上方へ延長して傾斜面
に形成した垂直片部5aの上端部に固着されている。しか
して、左右両側部の両パネル４，５の接合位置はウィン
ドガラス２の接着面８より上方に配置され、水漏れしに
くい構造となっている。その他の構成は車巾中間部と同
様である。なお、上記カウルトップパネル４に形成され
た接着面８は段部状に屈曲されており、これによってウ
ィンドガラス２を確実に接着支持し得るようにしてい
る。またトップパネル４とアッパパネル５との接合部９
は、第２図および第３図に示すように車巾中間部より左
右両側部にかけて徐々に上方へ傾斜した連続形状となっ
ている。
示すようにウィンドガラス２の傾斜方向と対応する形状
に形成され、接着面８のやや上方に位置する上端部は、
車巾中間部のアッパパネル５より上方へ延長して傾斜面
に形成した垂直片部5aの上端部に固着されている。しか
して、左右両側部の両パネル４，５の接合位置はウィン
ドガラス２の接着面８より上方に配置され、水漏れしに
くい構造となっている。その他の構成は車巾中間部と同
様である。なお、上記カウルトップパネル４に形成され
た接着面８は段部状に屈曲されており、これによってウ
ィンドガラス２を確実に接着支持し得るようにしてい
る。またトップパネル４とアッパパネル５との接合部９
は、第２図および第３図に示すように車巾中間部より左
右両側部にかけて徐々に上方へ傾斜した連続形状となっ
ている。
一方、上記ウィンドガラス２の下端両側部に対応するカ
ウル部１とサイドボディパネル３との接合側部11は、第
３図および第６図に示すように３枚合せの２列スポット
溶接構造となっている。すなわち、サイドボディパネル
３は、アウタパネル12とインナパネル13との両端部を互
いに固着することによって閉断面状に形成されており、
このアウタパネル12の端縁とカウルアッパパネル５の端
縁とを同一平面状に突合せた状態で車体前後よりカウル
トップパネル４とインナパネル13を層状に重ね合せて固
着されている。しかして、カウルトップパネル４は、車
体前後に重ね合わせられたカウルアッパパネル５および
インナパネル13と接合されているとともに、同様に車体
前後に重ね合わせられたアウタパネル12およびインナパ
ネル13とそれぞれ接合されている。
ウル部１とサイドボディパネル３との接合側部11は、第
３図および第６図に示すように３枚合せの２列スポット
溶接構造となっている。すなわち、サイドボディパネル
３は、アウタパネル12とインナパネル13との両端部を互
いに固着することによって閉断面状に形成されており、
このアウタパネル12の端縁とカウルアッパパネル５の端
縁とを同一平面状に突合せた状態で車体前後よりカウル
トップパネル４とインナパネル13を層状に重ね合せて固
着されている。しかして、カウルトップパネル４は、車
体前後に重ね合わせられたカウルアッパパネル５および
インナパネル13と接合されているとともに、同様に車体
前後に重ね合わせられたアウタパネル12およびインナパ
ネル13とそれぞれ接合されている。
そして上記接合側部11の下位は、第３図および第７図に
示すようにアッパパネル５の側端部がサイドボディパネ
ル３の接合前部の外側に固着され、さらにその外側には
カウルサイドパネル７の後端部が固着されている。また
カウルサイドパネル７の前端部にはカウルフロントパネ
ル６の側端部が固着されている。
示すようにアッパパネル５の側端部がサイドボディパネ
ル３の接合前部の外側に固着され、さらにその外側には
カウルサイドパネル７の後端部が固着されている。また
カウルサイドパネル７の前端部にはカウルフロントパネ
ル６の側端部が固着されている。
上記カウル部構造によれば、車巾中間部のカウルトップ
パネル４に形成されたウィンドガラス２の接着面８をプ
レス加工にて一体成形することが可能となるから、面精
度の向上が図れる。それに加えて、カウルトップパネル
４とカウルアッパパネル５との接合部９がアッパパネル
５側に向って下方に位置することから、アッパパネル５
の加工性・成形性が向上する。また、左右両側部のカウ
ル部１とサイドボディパネル３との接合側部11は、３枚
合せの２列スポット溶接構造となっているから、接合強
度およびスポット溶接性の向上が図れる。さらに、車巾
中間部に位置するカウルトップパネル４の最上部はウィ
ンドガラス２の接着面８よりも上方に配置した凸状に形
成され、かつカウルトップパネル４およびカウルアッパ
パネル５の左右両側部は傾斜面でその上端接合位置はウ
ィンドガラス２の接着面８よりも上方に配置されている
ため、カウルトップパネル４の剛性向上と、車室内への
水の侵入を確実に防ぐことが可能となる。
パネル４に形成されたウィンドガラス２の接着面８をプ
レス加工にて一体成形することが可能となるから、面精
度の向上が図れる。それに加えて、カウルトップパネル
４とカウルアッパパネル５との接合部９がアッパパネル
５側に向って下方に位置することから、アッパパネル５
の加工性・成形性が向上する。また、左右両側部のカウ
ル部１とサイドボディパネル３との接合側部11は、３枚
合せの２列スポット溶接構造となっているから、接合強
度およびスポット溶接性の向上が図れる。さらに、車巾
中間部に位置するカウルトップパネル４の最上部はウィ
ンドガラス２の接着面８よりも上方に配置した凸状に形
成され、かつカウルトップパネル４およびカウルアッパ
パネル５の左右両側部は傾斜面でその上端接合位置はウ
ィンドガラス２の接着面８よりも上方に配置されている
ため、カウルトップパネル４の剛性向上と、車室内への
水の侵入を確実に防ぐことが可能となる。
以上、本考案の一実施例につき述べたが、本考案は既述
の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思
想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思
想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、既述の実施例においてはカウルトップパネル
４、カウルアッパパネル５、カウルフロントパネル６お
よびカウルサイドパネル７によってカウル部１の閉断面
を構成したが、カウルトップパネル４、カウルアッパパ
ネル５およびカウルサイドパネル７によってカウル部１
の閉断面を構成してもよい。
４、カウルアッパパネル５、カウルフロントパネル６お
よびカウルサイドパネル７によってカウル部１の閉断面
を構成したが、カウルトップパネル４、カウルアッパパ
ネル５およびカウルサイドパネル７によってカウル部１
の閉断面を構成してもよい。
ｅ．考案の効果 上述の如く、本考案に係る自動車のカウル部構造は、ウ
ィンドガラスの接着面が形成されたカウルトップパネル
の車体後方側の車巾中間部を下方へ屈曲させ、その最上
部を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に配置した
凸状に形成するとともに、前記カウルトップパネルの左
右両側部の上端部を前記ウィンドガラスの接着面よりも
上方に位置させた傾斜面に形成し、またカウルアッパパ
ネルの車体後方側の車巾中間部を上方へ屈曲させるとと
もに、前記カウルアッパパネルの左右両側部をその車巾
中間部よりも上方へ延長して傾斜面に形成し、前記両パ
ネルの車巾中間部の後端接合位置を前記ウィンドガラス
の接着面よりも下方に配置する一方、前記両パネルの左
右両側部の上端接合位置を前記ウィンドガラスの接着面
よりも上方に配置したので、ウィンドガラスの接着面の
プレス成形が可能となり、比較的簡単な構造で面精度の
向上が図れ、またカウルトップパネルの剛性を高めるこ
とができるとともに、車室内への水漏れに対して優れた
防止効果を有している。しかも、カウル部を構成する各
パネルの加工性・成形性も向上し、製造コストの低減化
が期待できる。
ィンドガラスの接着面が形成されたカウルトップパネル
の車体後方側の車巾中間部を下方へ屈曲させ、その最上
部を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に配置した
凸状に形成するとともに、前記カウルトップパネルの左
右両側部の上端部を前記ウィンドガラスの接着面よりも
上方に位置させた傾斜面に形成し、またカウルアッパパ
ネルの車体後方側の車巾中間部を上方へ屈曲させるとと
もに、前記カウルアッパパネルの左右両側部をその車巾
中間部よりも上方へ延長して傾斜面に形成し、前記両パ
ネルの車巾中間部の後端接合位置を前記ウィンドガラス
の接着面よりも下方に配置する一方、前記両パネルの左
右両側部の上端接合位置を前記ウィンドガラスの接着面
よりも上方に配置したので、ウィンドガラスの接着面の
プレス成形が可能となり、比較的簡単な構造で面精度の
向上が図れ、またカウルトップパネルの剛性を高めるこ
とができるとともに、車室内への水漏れに対して優れた
防止効果を有している。しかも、カウル部を構成する各
パネルの加工性・成形性も向上し、製造コストの低減化
が期待できる。
また、本考案のカウル部構造にあっては、サイドボディ
パネルを構成するアウタパネルの端縁と前記カウルアッ
パパネルの端縁とを同一平面状に突き合わせた状態で前
記カウルトップパネルと前記サイドボディパネルのイン
ナパネルを重ね合わせ、前記ウィンドガラスの下端両側
部に対応する前記カウルトップパネルおよびカウルアッ
パパネルを前記サイドボディパネルと３枚合わせの２列
スポット溶接にて接合するようにしたので、従来の構造
のように４枚のパネルを合せた１列スポット溶接を行う
場合に比べて、サイドボディパネルへの溶接時における
組付性が良くなる上、著しく接合強度を高めることがで
き、ボディ全体の強度向上が図れる。
パネルを構成するアウタパネルの端縁と前記カウルアッ
パパネルの端縁とを同一平面状に突き合わせた状態で前
記カウルトップパネルと前記サイドボディパネルのイン
ナパネルを重ね合わせ、前記ウィンドガラスの下端両側
部に対応する前記カウルトップパネルおよびカウルアッ
パパネルを前記サイドボディパネルと３枚合わせの２列
スポット溶接にて接合するようにしたので、従来の構造
のように４枚のパネルを合せた１列スポット溶接を行う
場合に比べて、サイドボディパネルへの溶接時における
組付性が良くなる上、著しく接合強度を高めることがで
き、ボディ全体の強度向上が図れる。
第１図〜第７図は本考案に係る自動車のカウル部構造の
一実施例を示すもので、第１図は自動車の全体斜視図、
第２図はカウルトップパネルの斜視図、第３図はカウル
部の側部付近を示す斜視図、第４図は第１図におけるＡ
−Ａ線断面図、第５図は第１図および第３図におけるＢ
−Ｂ線断面図、第６図は第３図におけるＣ−Ｃ線断面
図、第７図は第３図におけるＤ−Ｄ線断面図である。ま
た、第８図および第９図は従来の自動車のカウル部構造
を示すもので、第８図は第４図に対応する断面図、第９
図は第６図に対応する断面図である。 １…カウル部、 ２…フロントウィンドガラス、 ３…サイドボディパネル、 ４…カウルトップパネル、 ５…カウルアッパパネル、 ８…ウィンドガラスの接着面、 ９…接合部、 11…接合側部、12…アウタパネル、 13…インナパネル。
一実施例を示すもので、第１図は自動車の全体斜視図、
第２図はカウルトップパネルの斜視図、第３図はカウル
部の側部付近を示す斜視図、第４図は第１図におけるＡ
−Ａ線断面図、第５図は第１図および第３図におけるＢ
−Ｂ線断面図、第６図は第３図におけるＣ−Ｃ線断面
図、第７図は第３図におけるＤ−Ｄ線断面図である。ま
た、第８図および第９図は従来の自動車のカウル部構造
を示すもので、第８図は第４図に対応する断面図、第９
図は第６図に対応する断面図である。 １…カウル部、 ２…フロントウィンドガラス、 ３…サイドボディパネル、 ４…カウルトップパネル、 ５…カウルアッパパネル、 ８…ウィンドガラスの接着面、 ９…接合部、 11…接合側部、12…アウタパネル、 13…インナパネル。
Claims (1)
- 【請求項１】複数のカウルパネルを互いに接合すること
により車巾方向に延びるボックス状の閉断面を形成して
なる自動車のカウル部構造において、ウィンドガラスの
接着面が形成されたカウルトップパネルの車体後方側の
車巾中間部を下方へ屈曲させ、その最上部を前記ウィン
ドガラスの接着面よりも上方に配置した凸状に形成する
とともに、前記カウルトップパネルの左右両側部の上端
部を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に位置させ
た傾斜面に形成し、またカウルアッパパネルの車体後方
側の車巾中間部を上方へ屈曲させるとともに、前記カウ
ルアッパパネルの左右両側部をその車巾中間部よりも上
方へ延長して傾斜面に形成し、前記両パネルの車巾中間
部の後端接合位置を前記ウィンドガラスの接着面よりも
下方に配置する一方、前記両パネルの左右両側部の上端
接合位置を前記ウィンドガラスの接着面よりも上方に配
置し、さらにサイドボディパネルを構成するアウタパネ
ルの端縁と前記カウルアッパパネルの端縁とを同一平面
状に突き合わせた状態で前記カウルトップパネルと前記
サイドボディパネルのインナパネルを重ね合わせ、前記
ウィンドガラスの下端両側部に対応する前記カウルトッ
プパネルおよびカウルアッパパネルを前記サイドボディ
パネルと３枚合わせの２列スポット溶接にて接合するよ
うにしたことを特徴とする自動車のカウル部構造。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987068549U JPH0611890Y2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 自動車のカウル部構造 |
| CA000565049A CA1315323C (en) | 1987-05-08 | 1988-04-26 | Cowl structure for use in an automobile body |
| GB8810518A GB2204285B (en) | 1987-05-08 | 1988-05-04 | Cowl structure for an automotive body. |
| DE3815610A DE3815610C2 (de) | 1987-05-08 | 1988-05-05 | Vorderer oberer Querträger einer Kraftfahrzeugkarosserie im Bereich des Windlaufs |
| US07/191,609 US4869546A (en) | 1987-05-08 | 1988-05-06 | Cowl structure for use in an automobile body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987068549U JPH0611890Y2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 自動車のカウル部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63180382U JPS63180382U (ja) | 1988-11-22 |
| JPH0611890Y2 true JPH0611890Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=13376950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987068549U Expired - Lifetime JPH0611890Y2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 自動車のカウル部構造 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4869546A (ja) |
| JP (1) | JPH0611890Y2 (ja) |
| CA (1) | CA1315323C (ja) |
| DE (1) | DE3815610C2 (ja) |
| GB (1) | GB2204285B (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4445327C1 (de) * | 1994-12-19 | 1996-04-11 | Daimler Benz Ag | Selbsttragende Karosserie für einen Personenkraftwagen |
| DE19738511A1 (de) * | 1997-09-03 | 1999-03-04 | Daimler Benz Ag | Rohbaukarosserie für einen Personenkraftwagen |
| JP3865177B2 (ja) * | 1998-06-17 | 2007-01-10 | スズキ株式会社 | 樹脂部品の構造 |
| ITMI20032421A1 (it) * | 2003-12-11 | 2005-06-12 | Iveco Spa | Procedimento di incollaggio vetri in un veicolo, e |
| US7000979B2 (en) * | 2003-12-22 | 2006-02-21 | Nissan Technical Center North America, Inc. | Vehicle cowl structure with vent pipe |
| DE602006013286D1 (de) * | 2006-05-16 | 2010-05-12 | Ford Global Tech Llc | Sicherheitseinrictung |
| DE602008000247D1 (de) * | 2007-09-10 | 2009-12-10 | Honda Motor Co Ltd | Vorderteilkonstruktion eines Fahrzeuges |
| DE102007056447A1 (de) * | 2007-11-23 | 2009-05-28 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Vorbau eines Kraftfahrzeuges |
| DE102009042189A1 (de) | 2009-09-18 | 2011-03-24 | Audi Ag | Fahrzeugkarosserieaufbau im Bereich A-Säule und Scheibenquerträger und zugeordnetes Fertigungsverfahren |
| JP5711942B2 (ja) * | 2010-11-19 | 2015-05-07 | 日本プラスト株式会社 | カウルトップカバー |
| FR2983450B1 (fr) * | 2011-12-02 | 2014-05-16 | Renault Sa | Vehicule automobile comprenant une traverse superieure de tablier |
| CN113696975A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-26 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种非承载式车身的前风窗下横梁总成 |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE1430944A1 (de) * | 1964-11-21 | 1968-11-28 | Daimler Benz Ag | Ausbildung des Karosseriebleches eines Kraftfahrzeuges im Bereich der Unterkante,vorzugsweise der Frontscheibe |
| DE2114424A1 (de) * | 1971-03-25 | 1972-10-05 | Daimler Benz Ag, 7000 Stuttgart | Anordnung des Antriebs und der Lager von Scheibenwischern |
| DE2610732C3 (de) * | 1976-03-13 | 1981-09-03 | Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart | Hohlträger eines Personenkraftwagens |
| JPS6017414Y2 (ja) * | 1978-10-02 | 1985-05-28 | マツダ株式会社 | 自動車のフロントデツキ部の結合構造 |
| JPS55165875U (ja) * | 1979-05-16 | 1980-11-28 | ||
| JPS5830573U (ja) * | 1981-08-25 | 1983-02-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のカウル構造 |
| JPS58149258U (ja) * | 1982-04-01 | 1983-10-06 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車ボデ−のカウル部 |
| JPS58194665A (ja) * | 1982-05-08 | 1983-11-12 | Fuji Heavy Ind Ltd | 自動車のカウル構造体 |
| JPS6116175A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-01-24 | Nissan Motor Co Ltd | 車体構造 |
| JPS6118574A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-01-27 | Mazda Motor Corp | 自動車のカウル部構造 |
| US4750780A (en) * | 1985-04-23 | 1988-06-14 | Mazda Motor Corporation | Dash panel configuration for a motor vehicle front body structure |
| JPS61282170A (ja) * | 1985-06-06 | 1986-12-12 | Mazda Motor Corp | 自動車の前部車体構造 |
| JPS6243975U (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-17 |
-
1987
- 1987-05-08 JP JP1987068549U patent/JPH0611890Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-04-26 CA CA000565049A patent/CA1315323C/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-05-04 GB GB8810518A patent/GB2204285B/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-05-05 DE DE3815610A patent/DE3815610C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-05-06 US US07/191,609 patent/US4869546A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA1315323C (en) | 1993-03-30 |
| GB2204285B (en) | 1991-09-04 |
| DE3815610C2 (de) | 1994-09-01 |
| JPS63180382U (ja) | 1988-11-22 |
| GB8810518D0 (en) | 1988-06-08 |
| GB2204285A (en) | 1988-11-09 |
| US4869546A (en) | 1989-09-26 |
| DE3815610A1 (de) | 1988-12-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0611890Y2 (ja) | 自動車のカウル部構造 | |
| US4270793A (en) | Automobile front deck structure | |
| WO2013038466A1 (ja) | 車両用ルーフ構造 | |
| JP5358200B2 (ja) | 車体構造 | |
| JP2004217144A (ja) | 車両のカウル構造 | |
| JP4277215B2 (ja) | 車両のリヤボディ構造 | |
| JP5470356B2 (ja) | 車体側部構造 | |
| JPS6333739Y2 (ja) | ||
| JPH06127433A (ja) | 自動車の上部車体構造 | |
| JPS597171Y2 (ja) | 車体リヤピラ−の結合構造 | |
| JP2018002033A (ja) | 車両の上部構造 | |
| CN210027633U (zh) | 一种后地板延伸件连接结构 | |
| JP2009096354A (ja) | 車両用シートフレーム及びその製造方法 | |
| JP2015089804A (ja) | 車体構造 | |
| JP7083011B2 (ja) | 車体後部構造 | |
| JP6878507B2 (ja) | 車体後部構造、及び、車体後部の製造方法 | |
| JPH0971266A (ja) | 自動車の後部車体補強構造 | |
| JPH0411858Y2 (ja) | ||
| JP2001191956A (ja) | 前部車体構造 | |
| JP4468731B2 (ja) | 車両のカウル構造 | |
| JP3309608B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
| JPS6328707Y2 (ja) | ||
| JP5434073B2 (ja) | 部材の接合構造 | |
| JPS6055342B2 (ja) | 自動車のタイヤハウス部車体構造 | |
| JP6305139B2 (ja) | 車体の前部構造 |