JPH0611883A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH0611883A
JPH0611883A JP4191440A JP19144092A JPH0611883A JP H0611883 A JPH0611883 A JP H0611883A JP 4191440 A JP4191440 A JP 4191440A JP 19144092 A JP19144092 A JP 19144092A JP H0611883 A JPH0611883 A JP H0611883A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い流動性を有し、且つ均一な帯電性を有
し、画像濃度が濃く、カブリ及びフィルミングが生じる
ことのない電子写真用トナーを提供すること。 【構成】 トナー粒子及び該トナー粒子より平均粒径の
小さい有機微粒子を有する電子写真用トナーにおいて、
上記有機微粒子が、非架橋樹脂粒子をシードにして、架
橋性モノマー成分を含有するモノマー成分をシード重合
した架橋性有機微粒子であることを特徴とする電子写真
用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録及
び静電印刷の如き画像形成方法における静電荷潜像を可
視化する為の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置等における帯電手段
としてコロナ放電器がよく知られている。しかしなが
ら、コロナ放電器は光電圧を印加しなければならない、
オゾンの発生量が多い等の問題点を有している。そこ
で、最近ではコロナ放電器を利用しないで接触帯電手段
を利用することが検討されている。具体的には帯電部材
である導電性ローラに電圧を印加してローラを被帯電体
である感光体に接触させて感光体表面を所定の電位に帯
電させるものである。この様な接触帯電手段を用いれば
コロナ放電器を用いた場合と比較して低電圧化が図ら
れ、又、オゾン発生量も減少する。例えば、特公昭50
−13661号公報においては、芯金にナイロン又はポ
リウレタンゴムからなる誘電体を被覆したローラを使う
ことによって感光紙を荷電する時に低電圧印加を可能に
している。
【0003】しかしながら、上記従来例において、芯金
にナイロンを被覆した場合には、ゴム等の弾性がないの
で、被帯電体と十分な接触が保つことが出来ず、帯電不
良を起こしてしまう。一方、芯金にポリウレタンゴムを
被覆すると、ゴム系材料に含浸している軟化剤がしみ出
てきて、被帯電体に感光体を使用すると、帯電部材が当
接部において感光体停止時に感光体に固着する、或はそ
の領域が画像ボケを生じると云う問題点があった。又、
帯電部材のゴム系材料中の軟化剤がしみ出てきて感光体
表面に付着すると、感光体が低抵抗化して画像流れが起
き、ひどい時には使用不能となったり、感光体表面に残
留したトナーが帯電部材の表面に付着し、フィルミング
現象が発生することがあった。
【0004】そして、帯電部材表面に多量のトナーが固
着すると、帯電部材表面が絶縁化し帯電部材の帯電能力
が失われ、感光体表面の帯電が不均一となり、画像に影
響が出てしまう。これは現像剤が帯電部材により強く感
光体表面に押し付けられる為、帯電部材や被帯電体表面
への残留現像剤の固着、更には傷や削れが起き易くなる
為である。上記の接触帯電手段では、帯電部材に直流電
圧若しくは直流電圧に交流電圧を重畳したものを印加し
て用いるが、この際、帯電部材と感光体ドラムの接触部
分周辺では、特に粒子径が小さく重量の軽い残留現像剤
の異常な帯電や、飛翔運動の反復が繰り返され、この
為、帯電部材や感光体ドラム表面への残留現像剤の静電
吸着や埋め込みが行われ易い状況にあり、従来のコロナ
放電器による非接触帯電手段を用いる場合と非常に異な
る。
【0005】一方、近年小型で安価なパーソナルユース
の複写機やレーザープリンター等が出現し、これらの小
型機においてはメンテナンスフリーの立場から、感光
体、現像器及びクリーニング装置等を一体化したカート
リッジ方式が用いられ、現像剤としても現像器の構造を
簡単にすることが出来ることから、磁性一成分トナーや
非磁性一成分トナー等を使用することが望まれる。この
様なトナーを使用する方法において、良好な画質の可視
画像を形成する為には、トナーが高い流動性を有し、且
つ均一な帯電性を有することが必要であり、その為に従
来より無機微粉末をトナー粉末に添加混合することが行
われている。
【0006】しかしながら、親水性の無機微粉体におい
ては、これが添加された現像剤は空気中の湿気により凝
集を生じて流動性が低下したり、甚だしい場合には無機
微粉体の吸湿により現像剤の帯電性能を低下させてしま
う。そこで無機微粉体のうち疎水化処理したシリカ微粉
体を用いることが、特開昭46−5782号公報、特開
昭48−47345号及び特開昭48−47346号公
報等で提案されている。具体的には、例えば、シリカ微
粉体とジメチルジクロルシラン等の有機ケイ素化合物と
を反応させ、シリカ微粉体表面のシラノール基を有機基
で置換し、疎水化したシリカ微粉体が用いられている。
又、現像剤中に樹脂微粒子を添加することについては、
特開昭60−186854号公報等に見られている如
き、トナー粒子より小さい重合体粒子を添加することが
提案されている。又、特開平1−121861号公報に
は、イオン架橋されたビニル系重合体を結着樹脂として
含有するトナー粒子に、有機微粒子を添加することが提
案されているが、スチレン系モノマー単位が樹脂微粒子
重量の50%以下であると、樹脂微粒子自体が接触帯電
部材や接触転写手段に付着し抵抗を高めてしまい、種々
の画像欠陥を生じ改良が必要であった。
【0007】又、低温定着の為に、低分子量分を増量し
た結着樹脂を含有するトナーを接触帯電装置や接触転写
手段を有する画像形成装置に用いた場合には、以下の様
な問題点が生じる。 (1)結着樹脂中の低分子量成分が多いとトナー粒子の
粉砕性が良い為、製造時に及び現像器内でのシェア等に
よってトナー粒子が欠け、超微粒子を生成し易くクリー
ナーをすり抜け、接触帯電部材や接触転写手段に付着
し、低温低湿環境下では帯電不良や転写不良を生じ、高
温高湿環境下では感光体表面へのトナー融着を生じ易
い。 (2)トナー粒子の欠けた超微粒子はトナー粒子と同等
の帯電性を有する為、トナー粒子の帯電を阻害し、画像
濃度の低下を生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】従って本発明の目的
は、上記の従来の問題点を解決し、高い流動性を有し、
且つ均一な帯電性を有する電子写真用トナーを提供する
ことにある。更に、本発明の別の目的は、画像濃度が濃
く、カブリ及びフィルミングが生じることのない電子写
真用トナーを提供することにある。更に本発明の別の目
的は、超微粒子が生成しにくく、接触帯電部材を用いて
静電荷潜像保持体を帯電する現像方式を用いた場合にお
いても、接触帯電部材に該超微粒子が付着しずらく、従
って、低温低湿環境下で帯電不良が生じにくく、高温高
湿環境下で静電荷潜像保持体表面にトナー融着の生じに
くい電子写真用トナーを提供することにある。更に本発
明の別の目的は、超微粒子が生成しにくく、従ってトナ
ー粒子の帯電を阻害せず、安定した画像濃度が得られる
電子写真用トナーを提供することにある。
【0009】
【問題点を解決する為に手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、トナー粒子及び
該トナー粒子より平均粒径の小さい有機微粒子を有する
電子写真用トナーにおいて、上記有機微粒子が、非架橋
樹脂粒子をシードにして、架橋性モノマー成分を含有す
るモノマー成分をシード重合した架橋性有機微粒子であ
ることを特徴とする電子写真用トナーである。
【0010】
【作用】電子写真用トナーに添加する有機微粒子とし
て、非架橋樹脂粒子をシードにして、架橋性モノマー成
分を含有するモノマー成分をシード重合した架橋性有機
微粒子を使用することによって、高い流動性を有し、且
つ均一な帯電性を有し、画像濃度が濃く、カブリ及びフ
ィルミングが生じることがなく、超微粒子が生成しにく
く、接触帯電部材を用いて静電荷潜像保持体を帯電する
現像方式を用いた場合においても、接触帯電部材に該超
微粒子が付着しずらく、従ってトナー粒子の帯電を阻害
せず、従って、低温低湿環境下で帯電不良が生じにく
く、高温高湿環境下で静電荷潜像保持体表面にトナー融
着の生じにくく、安定した画像濃度が得られる電子写真
用トナーを提供することが出来る。
【0011】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の現像剤に係る樹脂
微粒子は架橋性である為、非架橋性微粒子に比較してク
リーニングされ易く、接触帯電部材を汚染しにくい。
又、表面にトナー粒子の欠けた超微粒子及び無機微粉体
を吸着する働きにより、転写手段の汚染防止効果があ
り、更にクリーニングを容易にすることから、トナー粒
子の欠けた超微粒子による接触帯電部材の汚染防止にも
効果がある。本発明に係る架橋性有機微粒子のBET比
表面積の測定には、例えば、QUANTACHROME社製の比表面
積計オートソーブ1を使用し、微粒子約0.3gをセル
中に精秤し、温度40℃、真空度10 ×10-3mmHg
で1時間以上脱気処理を行い、その後液体窒素により冷
却した状態で窒素ガスを吸着させて多点法により求める
ことが出来る。
【0012】本発明に用いられる架橋性有機微粒子は、
粒子の個数平均粒径が0.02〜1.0μmの範囲のも
のが好ましく、更に好ましくは、0.03〜0.8μm
の範囲のものが良い。該平均粒径が1.0μmより大き
なものは比表面積が小さく、トナー粒子の欠けた超微粒
子の吸着には適当でなく、一方、該平均粒径が0.02
μmよりも小さい場合には、トナーの凝集性が強くな
り、流動性が悪化して画像濃度ムラを生じ易い。本発明
で使用する架橋性有機微粒子は、40℃で乾燥後の体積
固有抵抗値が107 〜1014Ω・cmのものが好まし
く、更に好ましくは108 〜1013Ω・cmのものが良
い。該数値が107 Ω・cmより低いものを用いると、現
像剤の帯電量を低下させ結果として画像濃度が低下し易
く、又、該数値が1014Ω・cmよりも高いものを用いる
と、現像剤の流動性を悪化させ画像濃淡ムラを生じ易
い。
【0013】本発明における架橋性有機微粒子の体積固
有抵抗値の測定は、例えば、以下の様に行う。図4に示
した装置を用いて試料を錠剤に成型する。成型方法は初
めに、試料約0.3gを錠剤成型室に入れる。次いで、
押棒を錠剤成型室に差し込み、油圧ポンプにより250
Kg/cm2 で5分間加圧し、直径約13mm、高さ約
2〜3mmのペレット状の錠剤を成型する。体積固有抵
抗値は、該微粒子の吸着水分及び測定環境の影響を受け
易いので、この錠剤を40℃の乾燥器で18時間乾燥し
た後、速やかに温度23.5℃及び湿度65%RHの環
境下で抵抗測定器(HEWLETT PAKARD社製 16008A RESIST
IVITYCELL或はYOKOGAWA HEWLETTPAKARD社製 4329A HIGH
RESISTANCE METER等)を用いて電圧1,000V印加
時の抵抗値を測定し下記数式1に基づく計算により体積
固有抵抗値ρを求める。
【数1】 S:試料の断面積 1:試料の厚み
【0014】又、該架橋性有機微粒子は、トリボ電荷量
が正帯電の場合には+200μc/g以下、負帯電の場
合には−200μc/g以上であることが好ましく、+
100μc/g〜−100μc/gの中間領域であるこ
とが好ましい。+200μc/gより高いトリボ電荷量
である場合には、現像剤のトリボが不安定になり多量枚
数のコピーを行った場合にカブリを生じ易く、−200
μc/gより小さいトリボ電荷量である場合には、流動
性が悪化し、画像上に濃淡ムラを生じる。本発明に用い
られる架橋性有機微粒子のトリボ値は次の方法で測定さ
れる。即ち、温度23.5℃及び湿度60%RHの環境
下に一晩放置された樹脂微粒子0.2gと200〜30
0メッシュに主体粒度を持つ、樹脂で被覆されていない
キャリアー鉄粉(例えば、パウダーテック社製 TEF
V200/300)20.0gとを前記環境下で精秤
し、約50ccの容積を持つポリエチレン製蓋付き広口
瓶中で十分に(手に持って上下に凡そ125回約50秒
間振とうする)混合する。
【0015】次に図3に示す様に、底にメッシュのスク
リーン33のある金属製の測定容器32に混合物約2.
0を入れ、金属製の蓋34をする。この時の測定容器3
2全体の重量を秤りW1 (g)とする。次に、吸引機3
1(測定容器32と接する部分は少なくとも絶縁体)に
おいて、吸引口37から吸引し風量調節弁36を調整し
て真空計35の圧力を250mmHgとする。この状態
で吸引を5分間行い樹脂微粒子を吸引除去する。この時
の電位計39の電位をV(ボルト)とする。ここで38
はコンデンサーであり容量をC(μF)とする。又、吸
引後の測定容器の全体の重量を秤りW2 (g)とする。
この樹脂微粒子のトリボ電荷量(μc/g)は下式の如
く計算される。
【数2】
【0016】本発明で使用する架橋性有機微粒子の添加
量は、トナー粒子100重量部に対し0.01〜1.0
重量部が好ましく、特に0.02〜0.5重量部が好ま
しい。添加量が1.0重量部を越えると、樹脂微粒子自
体が接触帯電部材を汚染し帯電ムラを生じ易く、0.0
1重量部より少ないと添加効果がみられない。又、本発
明で使用する板状微粒子の体積固有抵抗値及びトリボ電
荷量調整の為に、表面が金属、金属酸化物、顔料、染
料、界面活性剤等で処理されていることも本発明の好ま
しい形態である。
【0017】本発明に係る架橋性有機微粒子は、モノマ
ー組成、該組成比及び重合条件をコントロールすること
により得られる。本発明に係るトナーの結着樹脂及び架
橋性有機微粒子に用いられる樹脂としては、ポリスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−
ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン
共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル
酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重
合体、スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重
合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタア
ルクル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル共重合体、
【0018】スチレン−ビニルメチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン
−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル
共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリ
レート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラー
ル、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テンペ
ル樹脂、フェノール樹脂等が単独或は混合して使用する
ことが出来る。
【0019】又、本発明の架橋性有機微粒子に用いる架
橋性モノマー成分としては、ジビニル化合物、例えば、
ジビニルベンゼン、ヘキサトリエン、1,5−ヘキサジ
ェン−3−イン、ジビニルエーテル、ジビニルスルホン
等、ジアリル化合物、例えば、フタル酸アリル、2,6
−ジアクリルフェノール、ジアリルカルビノール等、そ
の他ジイソシアナート、ビスエポキシ化合物等がある。
シード乳化重合する時に添加する架橋性モノマー成分
は、シード乳化重合する全モノマー成分の5重量%以上
が好ましい。本発明で使用する架橋性有機微粒子は、以
下の如き方法により製造することができる。先ず、非架
橋性モノマー成分により、懸濁重合又は乳化重合を行い
シードとなる微少樹脂粒子を得る。この時、該樹脂粒子
の数平均分子量は1,000〜100,000が適切で
ある。次に、架橋性モノマー成分を含むモノマー成分に
より、上述の微少樹脂粒子をシードにして、乳化重合又
は懸濁重合を行い、架橋性有機微粒子を得ることが出来
る。
【0020】又、本発明に係るトナーに更に添加し得る
着色材料としては、従来公知のカーボンブラック、銅フ
タロシアニン、鉄黒等を使用することが出来る。又、本
発明の電子写真用トナーとしては磁性現像剤に用いるこ
とも可能である。本発明に係る磁性トナーに含有される
磁性微粒子としては、磁場の中に置かれて磁化される物
質が用いられ、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属
の粉末若しくはマグネタイト、γ−Fe23 、フェラ
イト等の合金や化合物を使用することが出来る。これら
の磁性微粒子は、窒素吸着法によるBET比表面積が、
好ましくは1〜20m2/g、特に2.5〜12m2
g、更にモース硬度が5〜7の磁性粉が好ましい。この
磁性粉の含有量はトナー重量に対して10〜70重量%
が良い。又、本発明のトナーは負荷電性が好ましく、必
要に応じて荷電制御剤を含有してもよく、例えば、モノ
アゾ染料の金属錯塩、サリチル酸、アルキルサリチル
酸、ジアルキルサリチル酸又はナフトエ酸の金属錯塩等
の負荷電制御剤が用いられる。
【0021】本発明のトナーには、実施的な悪影響を与
えない限りにおいて、更に他の添加剤、例えば、テフロ
ン又はステアリン酸亜鉛の如き滑剤、定着助剤(例え
ば、低分子量ポリエチレン等)或は導電性付与剤として
酸化錫の如き金属酸化物等を加えてもよい。本発明のト
ナーの製造にあたっては、熱ロール、ニーダー、エクス
トルーダー等の熱混練機によって構成材料を良く混練し
た後、機械的な粉砕及び分級によって得る方法、或は結
着樹脂溶液中に材料を分散した後、噴霧乾燥することに
より得る方法或は、結着樹脂を構成すべき単量体に所定
材料を混合して乳化懸濁液とした後に重合させてトナー
を得る重合法トナー製造法等、夫々の方法を任意に応用
することが出来る。本発明に係る架橋性有機微粒子の平
均粒径、厚み及び形状の測定は、無作為に100個の微
粒子を選択し、電子顕微鏡写真(×10,000倍)に
より、粒径、厚み及び形状を測長することによって行わ
れる。
【0022】以下、本発明のトナーが適用可能な接触帯
電工程について具体的に説明する。図1は、本発明に係
る1具体例を示した接触帯電装置の概略構成図である。
1は静電荷潜像保持体としての被帯電体である感光体ド
ラムであり、導電性基体としてアルミニウム製のドラム
基体1aの外周面に、感光体層である有機光導電体(O
PC)1bを形成してなるもので、矢印方向に所定の速
度で回転する。本具体例において、感光体ドラム1は外
径30mmφである。2は上記感光体ドラム1に所定圧
力をもって接触させた帯電部材である帯電ローラーであ
り、金属芯金2aに導電性ゴム層2bを設け、更にその
周面に、離型性被膜である表面層2cを設けてある。導
電性ゴム層は、0.5〜10mm(好ましくは1〜5m
m)の厚さを有することが好ましい。本具体例での表面
層は離型性被膜であり、該離型性被膜を設けることは、
本発明に係る現像剤及び画像形成方法とのマッチング上
好ましい。但し、離型性被膜は、抵抗が大きすぎると感
光体ドラム1が帯電されず、抵抗が小さすぎると感光体
ドラム1に大きな電圧がかかり過ぎ、ドラムの損傷、ピ
ンホールの発生が起こるので、適度な抵抗、即ち、体積
抵抗率109 〜1014Ωmが良く、このときの離型性被
膜の厚さは30μm以内(好ましくは10〜30μm)
が好ましい。又、被膜の厚さの下限は被膜がハガレ、メ
クレがなくなればよく、5μm位と考えられる。
【0023】本具体例では帯電ローラー2の外径は12
mmφであり、厚さ3.5mmを有する導電ゴム層2b
は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EP
DM)、表面層2cには厚み10μmのナイロン系樹脂
を用いた。帯電ローラー2の硬度は54.5°(ASK
ER−C)とした。Eはこの帯電ローラー2に電圧を印
加する電源部で所定の電圧を帯電ローラー2の芯金2a
(直径5mm)に供給する。図1においてEは直流電圧
を示しているが、直流電圧に交流電圧を重畳したものが
好ましい。この場合の好ましいプロセス条件を下記に示
す。 当接圧:5〜500g/cm 交流電圧:0.5〜5KVpp 交流周波数:50〜3,000Hz 直流電圧:−200〜−900V
【0024】図2は本発明に係る他の具体例を示す接触
帯電部材の概略構成図である。前述の図1の装置と共通
部材には同一の符号を付して再度の説明は省略する。本
具体例の接触帯電部材2´は、感光体ドラム1に所定圧
力をもって順方向に当接させたブレード状のものであ
り、このブレード2´は電圧が供給される金属支持部材
2´aに導電性ゴム2´bが支持され、感光体ドラム1
との当接部分には、離型性被膜となる表面層2´cが設
けられている。表面層2´cとしては厚み10μmのナ
イロンを用いた。この具体例によれば、ブレードと感光
体ドラムとの接着といった不具合もなく、前記実施例と
同様の作用効果がある。前述した具体例では帯電部材と
してローラ状、ブレード状のものを使用したが、これに
限るものではなく、他の形状についても本発明を実施す
ることが出来る。
【0025】又、本具体例としては帯電部材が導電ゴム
層と離型性被膜から構成されているが、それに限らず、
導電ゴム層と離型性被膜表層間に感光体へのリーク防止
の為に、高抵抗層、例えば、環境変動の小さいヒドリン
ゴム層を形成すると良い。又、離型性被膜としてナイロ
ン系樹脂の代わりに、PVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)を用いてもよ
い。感光体としては、アモルファスシリコン、セレン、
ZnO等でも使用可能である。特に、感光体にアモルフ
ァスシリコンを用いた場合には、他のものを使用した場
合に比べて、導電ゴム層の軟化剤が感光体に少しでも付
着すると、画像の流れは著しく悪くなるので、導電ゴム
層の外側に絶縁層被膜を設けたことによる効果は大とな
る。本発明は、静電荷潜像保持体(感光ドラム)の表面
が有機化合物である画像形成装置に対し特に有効であ
る。即ち、有機化合物が表面層を形成している場合に
は、トナー中に含まれる結着樹脂との接着性が良く、特
に同質の材料を用いた場合、接点においては化学的な結
合が生じてしまい、転写性が低下する為である。
【0026】本発明に係る静電荷潜像保持体の表面物質
としては、シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニリデン、エチ
レン−塩ビニル共重合体、スチレン−アクリロニトリル
共重合体、スチレン−メチルメタクリレート共重合体、
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等が挙げられるが、これらに限定されることは
なく、他のモノマー或は例示樹脂間での共重合体及びブ
レンド物等も使用することが出来る。本発明は、静電荷
潜像保持体の直径が50mm以下の画像形成装置に対し、
特に有効である。即ち、小径ドラムの場合、同一の線圧
にしても曲率が大きい為、当接部において圧力の集中が
起こり易い為である。ベルト感光体でも同一の現象があ
ると考えられ、転写部での曲率半径25mm以下の画像形
成装置に対しても有効である。
【0027】本発明の電子写真用トナーは、特に加熱ロ
ーラ定着方式に好ましく用いることが出来る。加熱ロー
ラ定着器は、通常、加熱ローラとこれに対接配置された
圧着ローラと、加熱源とにより構成される。又、必要に
応じてクリーニングローラが加熱ローラに対接配置され
る。トナーの定着においては、加熱源により加熱ローラ
の温度を一定範囲の温度に維持しながら、加熱ローラと
圧着ローラとの間をトナーが転写された転写材を通過さ
せることにより、トナーを直接加熱ローラに接触させて
当該トナーを転写材に熱定着する。加熱ローラの材質
は、フッ素系物質若しくはシリコーン系物質であること
が好ましく、本発明のトナーとの相乗効果により加熱ロ
ーラの耐久性を格段に向上させることが出来る。
【0028】更に、図5に示す具体例を参照しながら、
本発明のトナーが適用可能な電子写真装置の1例を説明
する。電圧印加手段515を有する前述の接触帯電器5
02で静電荷潜像保持体としての感光体501の表面を
負極性に帯電し、潜像形成手段として、レーザ光による
露光505によりイメージスキャニングによりデジタル
潜像を形成し、磁性ブレード511及び磁石を内包して
いる現像スリーブ504を具備する現像器509中の負
帯電性一成分系磁性トナー510で該潜像を反転現像す
る。現像部において感光ドラム501の導電性基体と現
像スリーブ504との間で、バイアス印加手段512に
より交互バイアス、パルスバイアス及び/又は直流バイ
アスが印加されている。転写紙Pが搬送されて、転写部
にくると転写手段503により転写紙Pの背面(感光ド
ラム側と反対面)から帯電をすることにより、感光ドラ
ム表面上の現像画像(トナー像)が転写材としての転写
紙P上へ静電転写される。感光ドラム501から分離さ
れた転写紙Pは、加熱加圧ローラ定着器507により転
写紙P上の転写画像を定着する為に定着処理される。
【0029】転写工程後の感光ドラムに残留する一成分
系トナーは、クリーニングブレード(或はクリーニング
ローラ)を有するクリーニング器508で除去される。
クリーニング後の感光ドラム501は、イレース露光5
06により除電され、再度、帯電器502による帯電工
程から始まる工程が繰り返される。静電荷潜像保持体
(感光ドラム)は前述の通り、感光層及び導電性基体を
有し、矢印方向に動く。トナー担持体である非磁性円筒
の現像スリーブ504は、現像部において静電像保持体
表面と同方向に進む様に回転する。非磁性円筒スリーブ
504の内部には、磁界発生手段である多極永久磁石
(マグネットロール)が回転しない様に配されている。
現像器509内の一成分系絶縁性磁性トナー510は非
磁性円筒面上に塗布され、スリーブ504の表面をトナ
ーとの摩擦によって、トナーは、例えば、マイナスのト
リボ電荷が与えられる。更に、鉄製の磁性ドクターブレ
ード511を円筒表面に近接して(間隔50μm〜50
0μm)、多極永久磁石の一つの磁極位置に対応して配
置することにより、トナー層の厚さを薄く(30μm〜
300μm)且つ均一に規制して、現像部における静電
荷潜像保持体501とトナー担持体504の間隙よりも
薄いトナー層を非接触となる様に形成する。
【0030】このトナー担持体504の回転速度を調整
することにより、スリーブ表面速度が静電像保持面の速
度と実質的に等速若しくはそれに近い速度となる様にす
る。磁性ドクターブレード511として鉄の代わりに永
久磁石を用いて対向磁極を形成してもよい。現像部にお
いてトナー担持体504と静電荷潜像保持体501の表
面との間で、交流バイアス又はパルスバイアスをバイア
ス手段512により印加してもよい。この交流バイアス
はfが200〜4,000Hz、Vppが500〜3,
000Vであればよい。現像部分におけるトナー粒子の
転移に際し、静電荷潜像保持体の表面の静電的力及び交
流バイアス又はパルスバイアスの作用によってトナー粒
子は静電像側に転移する。磁性ドクターブレード511
の代わりに、シリコンゴムの如き弾性材料で形成された
弾性ブレードを用いて押圧によってトナー層の層厚を規
制し、トナー担持体上にトナーを塗布してもよい。又、
クリーニング工程は、帯電工程、現像工程或は転写工程
の中で同時に行ってもよい。
【0031】電子写真装置として、上述の静電荷潜像保
持体や現像手段、クリーニング手段等の構成要素のう
ち、複数のものを装置ユニットとして一体に結合して構
成し、このユニットを装置本体に対して、着脱自在に構
成してもよい。例えば、帯電手段及び現像手段及びクリ
ーニング手段の少なくとの1つを静電荷潜像保持体と共
に一体に支持してユニットを形成し、装置本体の着脱自
在の単一ユニットとし、装置本体のレール等の案内手段
を用いて着脱自在の構成にしてもよい。この時、上記の
装置ユニットの方に帯電手段及び/又は現像手段を伴っ
て構成してもよい。本発明の電子写真装置を、ファクシ
ミリのプリンターとして使用する場合には、潜像形成手
段としての光像露光505は受信データをプリントする
為の露光になる。図6はこの場合の1具体例をブロック
図で示したものである。
【0032】コントローラ611が画像読取部610と
プリンター619を制御する。コントローラ611の全
体はCPU617により制御されている。画像読取部か
らの読取データは、送信回路613を通して相手局に送
信される。相手局から受けたデータは受信回路612を
通してプリンター619に送られる。画像メモリには所
定の画像データが記憶される。プリンタコントローラ6
18はプリンター619を制御している。614は電話
である。回線615から受信された画像(回線を介して
接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回路
612で復調された後、CPU617は画像情報の複号
処理を行い、順次画像メモリ616に格納される。そし
て、少なくとも1頁の画像がメモリ616に格納される
と、その頁の画像記録を行う。CPU617は、メモリ
616より1頁の画像情報を読出しプリンタコントロー
ラ618に複号化された1頁の画像情報を送出する。プ
リンタコントローラ618は、CPU618からの1頁
の画像情報を受け取ると、その頁の画像情報記録を行な
うべく、プリンタ619を制御する。CPU617は、
プリンタ619による記録中に、次の頁の受信を行って
いる。
【0033】
【実施例】以上、本発明の基本的な構成を特色について
述べたが、以下参考例及び実施例に基づいて本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中の部、%及び数は、特に
断りのない限り重量基準である。 参考例1 (架橋性有機微粒子の製造例1)スチレン89部、メタ
クリル酸メチル5部、メタクリル酸2部、アクリル酸ブ
チル4部及びドデシルメルカプタン15部を、ラウリル
硫酸ナトリウム0.5部と過硫酸カリウム1.0部を溶
解した水溶液に加え、強烈な撹拌をしながら80℃で5
時間重合反応を行い非架橋樹脂粒子を得た。該樹脂粒子
は、平均粒子径が0.13μm、GPCによる数平均分
子量が3,600,重量平均分子量が12,000であ
った。次にこの非架橋樹脂粒子をシードとして15部、
更にラウリル硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムを水5
00部に溶解分散せしめ、これにモノマー成分として、
ジビニルベンゼン8部、スチレン82部及びマレイン酸
10部を5時間かけて滴下して、架橋重合反応を行い、
架橋性有機微粒子(1)を得た。該架橋微粒子(1)の
平均粒径は、0.28μmであり、形状としてほぼ球状
であった。 (架橋性有機微粒子の製造例2)非架橋性樹脂粒子とし
て、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン560部、フマル
酸400部及びハイドロキノン0.1部を窒素気流中で
220℃で縮合重合反応せしめたポリエステル樹脂を用
いた。該ポリエステル樹脂10部を、メチルエチルケト
ン100部に溶解させ、その後、65℃に設定したスプ
レードライヤーから、該溶液を噴霧乾燥して平均粒径
0.72μmのポリエステル樹脂粒子を得た。以下、他
は製造例1と全く同様にして、ポリエステル樹脂粒子を
シードとして、平均粒径0.82μmの架橋性有機微粒
子(2)を得た。
【0034】参考例2 (分級粉の製造例1) ポリエステル樹脂(Tg=59℃) 100部 磁性微粉体 80部 負荷電性制御剤:3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸 2部 上記混合物を、140℃に加熱された2軸エクストルー
ダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗
粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し、得られた
微粉砕粉を風力分級して、重量平均粒径(D4 )8.2
μm(個数平均粒径6.5μm)の磁性粒子分級粉
(1)(Tg=62℃)得た。
【0035】(製造例2〜4)ポリエステル樹脂の代わ
りに、結着樹脂II〜IVを用いる以外は製造例1と同様に
行い、製造例1と同様の平均粒径を有する分級粉を得
た。但し、結着樹脂III及びIVの場合には、磁性微粉体
の代わりにシアン顔料(C.I.pig Blue15)を5部添加
した。表1に結着樹脂II〜IVの組成及びTgを示す。
【表1】 結着樹脂の組成 St;スチレン BA;ブチルアクリレート BMA;ブチルメタアクリレート 2EHA;2−エチルヘキシルアクリレート MB;マレイン酸モノブチルエステル
【0036】実施例1〜4及び比較例1〜3 下記表2に示す架橋性有機微粒子及び疎水性シリカ微粉
末を上記分級粉に加えてヘンシエルミキサーで混合し、
本発明の電子写真用トナーを得た。次に、これらの調製
された個々のトナーを接触帯電装置及びポリウレタン製
クリーニングブレードを有する図5に示す電子写真装置
(キヤノン製 LBP−8II改造機)を用い、直流電圧
と交流電圧を接触帯電装置に印加し、16枚(A4)/
分のプリント速度で連続して反転現像方式でトナー画像
を形成する実写テスト(1万枚)を、低温低湿環境化
(15℃及び10%RH)で行い、プリントアウト画像
を評価した。同時に帯電部材(ローラー型)表面の様子
を観察した。この時き、磁性トナーを用いる場合は、現
像器509のドクタブレード511は磁性ブレードを用
い、非磁性トナーの場合はウレタンブレードをスリーブ
504に当接すた。
【0037】又、同様に高温高湿環境下(32.5℃及
び85%RH)でも行い、プリントアウト画像を評価
し、感光体表面の様子の観察を行った。感光体は、アル
ミニウム製ドラム基体の外周面に有機化合物で感光体層
を形成した表面の摩耗特性がテーパー摩耗試験機による
削れ量2.5×10-2cm3 のものを用いた。前述の如
く、帯電ローラ2は、直径12mmを有し、芯金は直径
5mmを有し、導電性ゴム層2bは約3.5mmの厚さ
を有し、メトキシメチル化ナイロンで形成された離型性
被膜は厚さ20μmを有し、総圧1.2Kg(線圧55
g/cm)でOPC感光体に圧接した。画像形成装置に
おいて、スリーブ上の磁性トナー層厚を130μm、ス
リーブとOPC感光体との最近接間隙を300μmと
し、直流バイアス(−500V)及び交流バイアス
(1,800Hz及び1,600Vpp)を現像スリー
ブに印加しながら画出試験を行った。
【0038】表2にトナー処方(結着樹脂、添加剤種、
量等)を、表3にトナーの評価結果を示した。帯電装置
は全て図1のローラー型を用いた。帯電部材の汚染によ
る帯電ムラは約100μm間隔の線巾約100μmの横
線画像で評価した(低温低湿環境下)。又、感光体表面
へのトナー融着については、ベタ黒画像における白ポチ
の数で評価した(高温高湿環境下の方が発生し易いの
で、高温高湿環境下にて評価した)。以下に評価基準を
示す。感光体表面へのトナー融着 ○…全く融着しない。 ○〜△…A4ベタ黒中に1〜3点の融着。 △…A4ベタ黒中に3〜10点の融着。 ×…A4ベタ黒中に10点以上の融着。
【0039】
【表2】 架橋性有機微粒子処方 *:分級粉100重量部に対する添加量である。
【0040】
【表3】 評価結果(1) (1)1万枚実写テスト後の評価結果である。 (2)高温高湿下のトナーによる機内飛散がひどく、実
用上不可であった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、トナー中に特定の架橋
性有機微粒子を含有することにより、以下の効果を有す
る。 (1)高い流動性を有し且つ均一な帯電性を有する電子
写真用トナーを提供することが出来る。 (2)画像濃度が濃く、カブリ及びフィルミングの生じ
ることのない電子写真用トナーを提供することが出来
る。 (3)超微粒子が生成しにくい為、接触帯電部材を用い
て静電荷潜像保持体を帯電する現像方式を用いた場合に
おいても、接触帯電部材に該超微粒子が付着しずらく、
従って低温低湿環境下で帯電不良が生じにくく、高温高
湿環境下で静電荷潜像保持体表面にトナー融着の生じに
くい電子写真用トナーを提供することが出来る。 (4)超微粒子が生成しにくく、従ってトナー粒子の帯
電を阻害せず、安定した画像濃度の得られる電子写真用
トナーを提供することが出来る。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯電部材の1具体例を示す概略説
明図である。
【図2】本発明に係る帯電部材の他の具体例を示す概略
説明図である。
【図3】トリボ電荷量の測定装置を示した説明図であ
る。
【図4】体積固有抵抗値の測定装置の説明図である。
【図5】本発明の電子写真装置の1具体例を示す概略説
明図である。
【図6】本発明のファクシミリ装置の1具体例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
501…静電荷潜像保持体 502…帯電部材 503…転写手段 505…潜像形成手段 509…現像手段 P…転写材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー粒子及び該トナー粒子より平均粒
    径の小さい有機微粒子を有する電子写真用トナーにおい
    て、上記有機微粒子が、非架橋樹脂粒子をシードにし
    て、架橋性モノマー成分を含有するモノマー成分をシー
    ド重合した架橋性有機微粒子であることを特徴とする電
    子写真用トナー。
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