JP2759509B2 - 現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

現像剤及び画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真,静電記録,静電印刷のと如き画像
形成法に於ける静電荷像を可視化するための現像剤及び
画像形成方法に関する。さらに詳しくは、外部より電圧
を印加した帯電部材を被帯電部材に接触させて帯電を行
う帯電工程を有する電子写真法に用いられる現像剤及び
画像形成方法に関する。
[従来の技術] 従来、電子写真装置等における帯電手段としてコロナ
放電器が知られている。しかし、コロナ放電器は高電圧
を印加しなければならない、オゾンの発生量が多い等の
問題点を有している。
そこで、最近ではコロナ放電器を利用しないで接触帯
電手段を利用することが検討されている。具体的には帯
電部材である導電性ローラに電圧を印加してローラを被
帯電体である感光体に接触させて感光体表面を所定の電
位に帯電させるものである。このような接触帯電手段を
用いればコロナ放電器と比較して低電圧化がはかれ、オ
ゾン発生量も減少する。
例えば、特公昭50-13661号公報においては、芯金にナ
イロン又はポリウレタンゴムからなる誘電体を被覆した
ローラを使うことによって感光紙を荷電する時に低電圧
印加を可能にしている。
しかしながら、上記従来例において、芯金にナイロン
を被覆した時ゴム等の弾性がないので被帯電体と十分な
接触を保つことができず、帯電不良を起こしてしまう。
一方、芯金にポリウレタンゴムを被覆すると、ゴム系材
料に含浸している軟化剤がしみ出てきて被帯電体に感光
体を使用すると帯電部材が当接部において感光体停止時
に感光体に固着する、あるいはその領域が画像ボケを生
じるという問題点があった。また、帯電部材のゴム系材
料中の軟化剤がしみ出てきて感光体表面に付着すると、
感光体が低抵抗化して画像流れが起きていどい時には使
用不能となったり感光体表面に残留したトナーが帯電部
材の表面に付着し、フィルミング現像が発生することが
あった。そして、帯電部材表面に多量のトナーが固着す
ると帯電部材表面が絶縁化し帯電部材の帯電能力が失わ
れ感光体表面の帯電が不均一となり、画像に影響が出て
しまう。
これは帯電部材により強く感光体表面に押し付けられ
る為帯電部材や被帯電体表面への残留現像剤の固着さら
には、傷や削れが起きやすくなるためである。
本発明に係る接触帯電装置では、帯電部材に直流電圧
もしくは直流電圧に交流電圧を重畳したものを印加して
用いているが、この際、帯電部材と感光体ドラムの接触
部分周辺では、特に粒子径が小さく、重量の軽い残留現
像剤の異常な帯電や飛翔運動の反復が繰り返され、この
為帯電部材や感光体ドラム表面への残留現像剤の静電吸
着や埋め込みが行われ易い状況に在り、従来のコロナ放
電器による非接触帯電手段を用いる場合と非常に異な
る。
一方、近年、小型で安価なパーソナルコースの複写機
やレーザープリンター等が出現し、これらの小型機に於
いては、メンテナンスフリーの立場から、感光体、現像
器、クリーニング装置等を一体化したカートリッジ方式
が用いられ、現像剤としても現像器の構造を簡単にでき
ることから磁性−成分系現像剤を使用することが望まれ
る。
この様な磁性乾式現像剤を使用する方法において、良
好な画質の可視画像を形成するためには、現像剤が高い
流動性を有し、かつ均一な帯電性を有することが必要で
あり、そのために従来よりケイ酸微粉末をトナー粉末に
添加混合することが行われている。然るにケイ酸微粉体
はそのままでは親水性であるためにこれが添加された現
像剤は空気中の湿気により凝集を生じて流動性が低下し
たり、甚だしい場合にはシリカの吸湿により現像剤の帯
電性能を低下させてしまう。そこで疎水化処理したケイ
酸微粉体を用いることが特開昭46-5782号、特開昭48-47
345号、特開昭48-47346号等で提案されている。具体的
には例えばケイ酸微粉体とジメチルジクロルシラン等の
有機ケイ素化合物とを反応させ、ケイ酸微粉体表面のシ
ラノール基を有機基で置換し、疎水化したケイ酸微粉体
が用いられている。
このような磁性トナーに於いては、トナー自体の研磨
効果が強く、感光体として有機光導電体(OPC)等の表
面硬度の低い感光体への圧接が行われる様な画像形成工
程において特にケイ酸微粉体を外添した現像剤では圧接
部材及び感光体表面を削ることによる白ヌケ現象、圧接
部材及び感光体に傷を付けてしまうことによるトナーの
融着,フィルミング等の感光体汚染が生じ易く、はなは
だしい場合には画像欠損を生じてしまう。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は接触帯電工程を有する画像形成装置に
おいても感光体上にトナー融着を生じさせない現像剤及
び画像形成方法の提供にある。
また本発明の目的は接触帯電装置を汚染しにくく、ま
た汚染したとしても帯電ムラを生じない現像剤及び画像
形成方法の提供にある。
また本発明の目的は高濃度でカブリのない画像の得ら
れる現像剤及び画像形成方法の提供にある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、帯電部材を被帯電体に接触させて外部より
電圧を印加し帯電を行なう工程と、トナーと、平均粒径
0.03〜1.0μm,比電気抵抗106〜109Ω・cmの正帯電性樹
脂微粒子(A)及び疎水性無機微粉体(B)を含有する
現像剤を用いる現像工程とを有する画像形成装置に用い
られる現像剤及び画像形成方法に関する。
本発明で正帯電性樹脂粒子が感光体融着に効果を示す
のは以下の理由が考えられる。
まず感光体融着の原因となるのは無機微粉体が当接部
材によって感光体表面とこすられた際の傷であり、遊離
無機微粉末の除去が感光体融着の防止に効果がある。本
発明の正帯電性樹脂粒子はこの遊離シリカ微粉末を表面
に吸着する働きがあり走査型電子顕微鏡による観察で明
らかである。
また接触帯電装置をもった画像形成装置においてはク
リーニングブレードからすり抜けた正帯電性樹脂粒子は
接触帯電部材に吸着され、その後クリーニングブレード
からすり抜けてくる遊離無機微粉末を該表面にさらに吸
着し感光体表面に保護していると考えられる。
本発明に用いられる正荷電性樹脂微粒子は一次平均粒
径が0.03〜1.0μmの範囲で用いられ、好ましくは0.05
〜0.8μmのものを用いる。1.0μmより大きなものは比
表面積が小さく、遊離シリカの吸着に適当でなく感光体
融着の防止効果が小さい。
また該正荷電性樹脂微粒子には比電気抵抗が106〜109
Ω・cmのものが用いられる。106Ω・cmより低いものを
用いると現像剤の帯電量を低下させ結果として画像濃度
が低下する。また109Ω・cmより高いものを用いると現
像剤の流動性を著しく悪化させカブリの多い画像とな
る。
また該正帯電性樹脂微粒子(A)は現像剤100重量部
中に0.01〜1.0重量部の範囲で用いられ(好ましくは0.0
3〜0.57重量部)、疎水性無機微粉末(B)は0.1〜3.0
重量部で用いられることが好ましく、A<Bであること
が望ましい。A>1.0重量部では画像濃度の低下が生じ
A<0.01重量部では感光体融着に対し効果がない。また
A≧Bでは流動性が悪化しカブリを生じやすい。
また該正帯電性樹脂微粒子はトリボ電荷量が+50μc/
g〜+350μc/gであることが好ましい。+50μc/g未満で
は感光体融着防止効果が小さく画像濃度が低下しやす
い。+350μc/gより大きいと流動性の悪化を生じる。
本発明に用いられる疎水性無機微粉末(B)は疎水性
金属酸化物微粉末であることが好ましく、疎水性シリカ
微粉末であることがさらに好ましい。
また、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が70
〜300m2/gの範囲内のものが良好な結果を与える。磁性
トナー100重量部に対して無機微粉体0.1〜3.0重量部、
好ましくは0.2〜2.0重量部使用するのが良い。
疎水性シリカ微粉体としては、負帯電性の疎水性シリ
カ微粉体が好ましい。
本発明に用いる疎水性シリカ微粉体はトリボ電荷量が
−100μc/g乃至−300μc/gを有するものが好ましく使用
される。トリボ電荷量が−100μc/gに満たないものは、
現像剤自体のトリボ電荷量を低下せしめ、湿度特性が低
下する。また、−300μc/gを越えるものを用いると現像
剤担持体メモリーを促進させ、また、シリカの劣化等の
影響を受け易くなり、耐久特性に支障をきたす。また、
300m2/gより細かいものは現像剤への添加効果がなく70m
2/gよりあらいものは遊離物としての存在確率が大き
く、シリカの偏積や凝集物による黒ポチの発生原因とな
りやすい。
負帯電性のシリカ微粉体のトリボ値は次の方法で測定
される。すなわち、23.5℃、60%RHの環境下に1晩放置
されたシリカ微粉体0.2gと200〜300メッシュに主体粒度
を持つ、樹脂で被覆されていないキャリアー鉄粉(例え
ば、日本鉄粉社製EFV200/300)9.8gとを前記環境下で精
秤し、およぞ50c.c.の容積を持つポリエチレン製ふた付
広口びん中で十分に(手に持って上下におよそ50回約20
秒間振とうする)混合する。
次に第3図に示す様に底に400メッシュのスクリーン3
3のある金属製の測定容器32に混合物約0.5gを入れ金属
製のフタ34をする。このときの測定容器32全体の重量を
秤りW1(g)とする。次に、吸引機31(測定容器32と接
する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口37から
吸引し風量調節弁36を調整して真空計35の圧力を250mmH
gとする。この状態で充分吸引を行いシリカを吸引除去
する。このときの電位計39の電位をV(ボルト)とす
る。ここで38はコンデンサーであり容量をC(μF)と
する。また、吸引後の測定容器全体の重量を秤りW
2(g)とする。このシリカのトリボ電荷量(μc/g)は
下式の如く計算される。
本発明に用いられるケイ酸微粉体は、ケイ素ハロゲン
化合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式法又
はニュームドシリカと称される乾式シリカ、及び水ガラ
ス等から製造されるいわゆる湿式シリカの両方が使用可
能であるが表面及びケイ酸微粉体の内部にあるシラノー
ル基が少なく、又Na2O,SO3 2-等の製造残渣のない乾式
シリカの方が好ましい。
又、乾式シリカにおいては製造工程において例えば、
塩化アルミニウム又は、塩化チタンなど他の金属ハロゲ
ン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いる事によっ
てシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る事も可能
であり、それらも包含する。
その粒径は平均の一次粒径として、0.001〜2μの範
囲内である事が望ましく、特に好ましくは、0.002〜0.2
μの範囲内のシリカ微粉体を使用するのが良いい。
また疎水化処理は従来公知の疎水化処理剤及び方法が
用いられる。
本発明における無機微粉体の疎水化度は、以下の方法
で測定された値を用いる。もちろん、この測定法を参照
しながら他の測定法の適用も可能である。
密栓式の200mlの分液ロートにイオン交換水100mlおよ
び試料0.1gを入れ、振とう機(ターブラシェーカーミキ
サーT2C型)で90rpmの条件で10分間振とうする。振とう
後10分間静置し、無機粉末層と水層が分離した後、下層
の水層を20〜30ml採取し、10mmセルに入れ、500nmの波
長でシリカ微粉体を入れていないブランクのイオン交換
水を基準として透過率を測定し、その透過率の値をもっ
て無機微粉体の疎水化度とするものである。
本発明における疎水性無機微粉体の疎水化度は、60%
以上(より好ましくは90%以上)を有する。疎水化度が
90%未満であると、高湿下での無機微粉体の水分吸着に
高品位の画像が得られにくい。
本発明に用いられる負帯電性樹脂粒子のトリボ電荷量
は次の様にして測定される。
すなわち、25℃,50〜60%RHの環境下に1晩放置され
た樹脂微粒子0.2gと200〜300メッシュに主体粒度を持
つ、樹脂で被覆されていないキャリアー鉄粉(例えば、
日本鉄粉社製EFV200/300)99.8gとを前記環境下でおよ
そ200ccの容積を持つアルミニウム製ポットに入れ、60
分間混合したのち、400メッシュスクリーンを有するア
ルミニウム製のセルを用いて、0.5kg/cm2のブロー圧に
て、ブローオフ法により樹脂微粒子のトリボ電荷量を測
定する。
平均粒径の測定については、コールターカウンターN4
(日科機製)にて溶媒中に超音波により分散された状態
で測定する。またCAPA-5000型(堀場製作所製)で測定
してもよい。また重合法等により得られた事実上単分散
のものは倍率7500〜10,000倍の走査型顕微鏡写真(SEM
像)により測定してもよい。
本発明における電気的比抵抗(体積固有抵抗)の測定
は例えば第4図に示した装置で行う。同図において41は
台座。42は押圧手段で、ハンドプレスに接続されてい
て、圧力計43が付属している。44は直径3.100cmの硬質
ガラスセルで、中に試料45を入れる。46は真鍮製のプレ
スラムで、直径4.266cm、面積14.2857cm2。47はステン
レス製の押棒で、半径0.397cm、面積0.496cm2、プレス
ラム46からの圧力を試料45に加える。48は真鍮製の台、
49及び50はベークライト製の絶縁板。51はプレスラム46
と台48に接続された抵抗計、52はダイヤルゲージであ
る。
第4図の装置において、ハンドプレスに油圧20kg/cm2
の圧力をかけると、試料には576kg/cm2の圧力がかか
る。抵抗計51から抵抗を読み取り、試料の断面積をかけ
て、ダイヤルゲージ52から読み取った試料の高さで割っ
て体積固有抵抗を求める。
また本発明に使用される正帯電性樹脂微粒子は球形状
のものが好ましく具体的は該樹脂微粒子の長径に対する
短径の比(長径/短径)が1.0〜1.02のものが感光体融
着の防止効果に優れている。該樹脂微粒子は乳化重合
法,スプレードライ法などによって製造される。
好ましくはメチルメタクリレート,ジメチルアミノエ
チルメタクリレート,ジエチルアミノエチルメタクリレ
ート,N-メチル−N-フェニルエチルメタクリレート,ジ
エチルアミノエチルメタクリルアミド,ジメチルアミノ
エチルメタクリルアミド,4-ビニルピリジン,2-ビニルピ
リジンなどのビニルモノマーまたはそれらのモノマーの
混合物を共重合した樹脂粒子を用いる。
樹脂粒子に正荷電性を付与するために、含窒素重合開
始剤を使用してモノマーを重合する方法を用いても良
い。
またジビニルベンゼン等で架橋されていてもよく、比
電気抵抗及びトリボ電荷量調整のために表面が金属,金
属酸化物,顔料,染料,界面活性剤等で処理されている
ことも本発明の好ましい形態である。
本発明に係るトナーの結着樹脂としては、ポリスチレ
ン,ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体
の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体,スチレン
−ビニルトルエン共重合体,スチレン−ビニルナフタリ
ン共重合体,スチレン−アクリル酸メチル共重合体,ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体,スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル酸オクチル共
重合体,スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共
重合体,スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体,ス
チレン−メタアクリル酸エチル共重合体,スチレン−メ
タアクリル酸ブチル共重合体,スチレン−メタクリル酸
ジメチルアミノエチル共重合体,スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体,スチレン−ビニルメチルエーテル
共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共重合体,ス
チレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプレン共
重合体,スチレン−マレイン酸共重合体,スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;
ポリメチルメタクリレート,ポリブチルメタクリレー
ト,ポリ酢酸ビニル,ポリエチレン,ポリプロピレン,
ポリビニルブチラール,ポリアクリル酸樹脂,ロジン,
変性ロジン,テルペン樹脂,フェノール樹脂,脂肪族ま
たは脂環族炭化水素樹脂,芳香族系石油樹脂,パラフィ
ンワックス,カルナバワックスなどが単独或いは混合し
て使用できる。
また、本発明に係るトナーにさらに添加し得る着色材
料としては、従来公知のカーボンブラック,銅フタロシ
アニン,鉄黒などが使用できる。
また本発明は磁性現像剤が好ましい。本発明に係る磁
性トナーに含有される磁性微粒子としては、磁場の中に
置かれて磁化される物質が用いられ、鉄,コバルト,ニ
ッケル,などの強磁性金属の粉末、もしくはマグネタイ
ト,γ‐Fe2O3,フェライトなどの合金や化合物が使用
できる。
これらの磁性微粒子は窒素吸着法によるBET比表面積
が好ましくは1〜20m2/g、特に2.5〜12m2/g、さらにモ
ース硬度が5〜7の磁性粉が好ましい。この磁性粉の含
有量はトナー重量に対して10〜70重量%が良い。
また、本発明のトナーは負荷電性が好ましく必要に応
じて荷電制御剤を含有しても良く、モノアゾ染料の金属
錯塩,サリチル酸,アルキルサリチル酸,ジアルキルサ
リチル酸またはナフトエ酸の金属錯塩等の負荷電制御剤
が用いられる。さらに本発明に係る磁性トナーは体積固
有抵抗が1010Ω・cm以上、特に109Ω・cm以上であるの
がトリボ電荷及び静電転写性の点で好ましい。ここで言
う体積固有抵抗は、トナーを100kg/cm2の圧で成型し、
これに100v/cmの電界を印加して、印加後1分を経た後
の電流値から換算した値として定義される。
本発明の現像剤には、実質的な悪影響を与えない限り
において、さらに他の添加剤例えば定着助剤(例えば低
分子量ポリエチレンなど)、あるいは導電性付与剤とし
て酸化スズの如き金属酸化物等を加えても良い。
本発明のトナーの製造にあたっては、熱ロール,ニー
ダー,エクストルーダー等の熱混練機によって構成材料
を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によって得る方
法、あるいは結着樹脂溶液中に材料を分散した後、噴霧
乾燥することにより得る方法、あるいは、結着樹脂を構
成すべき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液とした
後に重合させてトナーを得る重合法トナー製造法等、そ
れぞれの方法が応用出来る。
以下、本発明の現像剤及び画像形成方法に適用可能な
本発明の接触帯電工程について具体的に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示した接触帯電装置の
概略構成図である。1は被帯電体である感光体ドラムで
あり、アルミニウム製のドラム基体1aの外周面に感光体
層である有機光導電体(OPC)1bを形成してなるもので
矢印方向に所定の速度で回転する。本実施例において、
感光体ドラム1は外径30mmφである。2は上記感光体ド
ラム1に所定圧力をもって接触させた帯電部材である帯
電ローラーであり、金属芯金2aに導電性ゴム層2bを設
け、更にその周面に離型性被膜である表面層2cを設け
た。本実施例での表面層は、離型性被膜であり、離型性
被膜を設けることは本発明に係る現像剤及び画像形成方
法とのマッチング上好ましい。但し離型性被膜は、抵抗
が大きすぎると感光体ドラム1が帯電されず、抵抗が小
さすぎると感光体ドラム1に大きな電圧がかかり過ぎ、
ドラムの損傷、ピンホールの発生が起こるので適度な抵
抗、即ち体積抵抗率109〜1014Ωcmが良く、この時の離
型性被膜の厚さは3.0μm以内が好ましい。また、被膜
の厚さの下限は被膜がハガレ、メクレがなければ良く5
μmくらいと考えられる。
本実施例では帯電ローラー2の外径は12mmφであり、
導電ゴム層2bはEPDM、表面層2cには厚み10μmのナイロ
ン系樹脂を用いた。帯電ローラー2の硬度は54.5°(AS
KER−C)とした。Eはこの帯電ローラー2に電圧を印
加する電源部で所定の電圧を帯電ローラー2の芯金2aに
供給する。第1図においてEは直流電圧を示している
が、直流電圧に交流電圧を重畳したものが好ましい。
この場合の好ましいプロセス条件を下記に示す。
当接圧 5 〜500g/cm 交流電圧 0.5〜5 KVpp 交流周波数 50〜3000Hz 直流電圧 −200〜−900V 第2図は本発明の他の実施例を示す接触帯電部材の概
略構成図である。前記第1図の装置と共通部材には同一
の符号を付して再度の説明は省略する。
本実施例の接触帯電部材2′は感光体ドラム1に所定
圧力をもって順方向に当接させたブレード状のものであ
り、このブレード2′は電圧が供給される金属支持部材
2′aに導電性ゴム層2′bが支持され、感光体ドラム
1との当接部分には、離型性被膜となる表面層2′cが
設けられている。表面層2′cとしては厚み10μmのナ
イロンを用いた。この実施例によれば、ブレードと感光
体ドラムとの接着といった不具合いもなく前記実施例と
同様の作用効果がある。
前述した実施例では帯電部材としてローラー状、ブレ
ード状のものを使ったが、これに限るものでなく、他の
形状についても本発明を実施することができる。
また、本実施例としては帯電部材が導電ゴム層と離型
性被膜から構成されているが、これに限らず、導電ゴム
層と離型性被膜表層間に感光体へのリーク防止のために
高抵抗層、例えば環境変動の小さいヒドリンゴム層を形
成すると良い。
また、離型性被膜としてナイロン系樹脂の代りにPVDF
(ポリフッ化ビニリデン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデ
ン)を用いても良い。感光体としては、アモルファスシ
リコン、セレン、ZnO等でも使用可能である。特に、感
光体にアモルファスシリコンを用いた場合、他のものを
使用した場合に比べて、導電ゴム層の軟化剤が感光体に
少しでも付着すると、画像流れはひどくなるので導電ゴ
ム層の外側に絶縁性被膜したことによる効果は大とな
る。
又、本発明に係るクリーニング工程については、一般
にトナー像転写後の感光ドラムはクリーナーのブレード
やローラの如きクリーニング部材により転写残りトナー
分やその他の汚染物の拭掃除去を受けて清浄面化され繰
り返して像形成に供される。
又、係るクリーニング工程を、電子写真法に関わる、
帯電工程や現像工程、或いは、転写工程の中で同時に行
なうことも可能である。
本発明は潜像担体の表面が有機化合物である画像形成
装置に対し特に有効である。有機化合物が表面層を形成
している場合、トナー中に含まれる結着樹脂との接着性
が良く、特に同質の材料を用いた場合、接点に於いては
化学的な結合が生じ、転写性が低下するためである。
本発明に用いる潜像担体の表面物質としては、シリコ
ーン樹脂、塩化ビニリデン、エチレン−塩ビ、スチレン
−アクリロニトリル、スチレン−メチルメタクリレー
ト、スチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等が挙げられるが、これらに限定されることは
なく、他のモノマー或いは、例示樹脂間での共重合、ブ
レンド等も使用する事ができる。
本発明は、潜像担体の直径が50mm以下の画像形成装置
に対し特に有効である。小径ドラムの場合、同一の線圧
にしても曲率が大きい為、当接部に於いて圧力の集中が
起りやすい為である。
ベルト感光体でも同一の現像があると考えられ、転写
部での曲率半径25mm以下の画像形成装置に対しても有効
である。
[実施例] 以上本発明の基本的な構成と特色について述べたが以
下実施例にもとづいて具体的に本発明の方法について説
明する。しかしながら、これによって本発明の実施の態
様がなんら限定されるものではない。実施例中の部数は
重量部である。
製造例1 上記混合物を、140℃に加熱された2軸エクストルー
ダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗
粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し、得られた
微粉砕粉を風力分級して、体積平均粒径12μmの磁性粒
子分級粉[トナー](I)(Tg 60℃)を得た。
製造例2 上記成分を製造例1と同様にして磁性粒子分級粉[ト
ナー](II)(Tg 55℃)を得た。
[実施例及び比較例] 正帯電性樹脂微粒子及びシリカ微粉末を上記磁性粒子
分級粉に加えて、ヘンシェルミキサーで混合し、正帯電
性樹脂微粒子及びシリカ微粉末が外添されているトナー
を有する現像剤を得た。
次に、これらの調整された個々の磁性現像剤を第1図
に示す接触帯電装置を有する画像形成装置(キヤノン製
LBP-8II改造機)を用い、直流電圧と交流電圧(150Hz,1
500Vpp)を印加し4枚(A4)/分のプリント速度で連続
して反転現像方式でトナー画像を形成する実写テストを
常温常湿(25℃,60%RH)で行い、プリントアウト画像
を評価した。又、同時に帯電部材(ローラー型)及び感
光体ドラム表面の様子を観察した。
第1表に正帯電性樹脂微粒子の物性、第2表に疎水性
シリカの物性、第3表に現像剤の組成及び評価結果を示
した。帯電装置は実施例4で第2図のブレード型を用い
た以外はすべて第1図のローラ型を用いた。
以下に評価基準を示す。
カブリ ○…ほとんどない △…カブっているが実用可 ×…実用不可 感光体融着 ○ …全く融着しない ○△…A4ベタ黒中に1〜3点の融着 △ …A4ベタ黒中に3〜10点の融着 × …A4ベタ黒中に10点以上の融着 [発明の効果] 本発明によれば、特定の無機微粉末に、特定の正帯電
性樹脂微粒子を併用することで、遊離無機微粉末を感光
体表面に吸着し、感光体表面を保護する働きがあり、ト
ナー汚染やカブリの生じない高品質の画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の帯電ローラの概略を示した説明図、第
2図は本発明の他の実施例であるブレードの概略を示し
た説明図、第3図はトリボ電荷量の測定装置の概略図、
第4図は電気的比抵抗の測定装置の説明図である。 1…感光体ドラム、2,2′…帯電部材 E…電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富山 晃一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−91142(JP,A) 特開 昭64−77075(JP,A) 特開 平1−113762(JP,A) 特開 平1−177579(JP,A) 特開 平1−113761(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08 G03G 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電部材を被帯電体に接触させて外部より
    電圧を印加し帯電を行なう帯電工程と、静電像を現像す
    る現像工程とを有する画像形成方法に用いられる現像剤
    であって、該現像剤がトナーと、平均粒径0.03〜1.0μ
    m,体積電気抵抗106〜109Ω・cmの正帯電性樹脂微粒子
    (A)及び疎水性無機微粉体(B)を含有することを特
    徴とする現像剤。
  2. 【請求項2】帯電部材を被帯電体に接触させて外部よ
    り電圧を印加し帯電を行なう帯電工程と、 トナーと、平均粒径0.03〜1.0μm,体積電気抵抗106
    109Ω・cmの正帯電性樹脂微粒子(A)及び疎水性無機
    微粉体(B)を含有する現像剤を用いる現像工程とを有
    することを特徴とする画像形成方法。
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