JPH06118571A - 感光材料包装用樹脂組成物及びそれを用いた包装材料 - Google Patents
感光材料包装用樹脂組成物及びそれを用いた包装材料Info
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- JPH06118571A JPH06118571A JP12396591A JP12396591A JPH06118571A JP H06118571 A JPH06118571 A JP H06118571A JP 12396591 A JP12396591 A JP 12396591A JP 12396591 A JP12396591 A JP 12396591A JP H06118571 A JPH06118571 A JP H06118571A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】滑剤、酸化防止剤及び有機造核剤のブリードア
ウトを少なくし、かつ、そのブリードアウトを均一にす
ることにより、水滴及び白粉の発生を防止できるように
する。 【構成】感光材料包装用樹脂組成物は、滑剤、酸化防止
剤及び有機造核剤の少なくとも1以上と、これらのブリ
ードアウトを抑制かつ均一にする無滴剤とを含む熱可塑
性樹脂からなっている。
ウトを少なくし、かつ、そのブリードアウトを均一にす
ることにより、水滴及び白粉の発生を防止できるように
する。 【構成】感光材料包装用樹脂組成物は、滑剤、酸化防止
剤及び有機造核剤の少なくとも1以上と、これらのブリ
ードアウトを抑制かつ均一にする無滴剤とを含む熱可塑
性樹脂からなっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷えた状態から温かい
状態に移行した場合であっても、表面に水滴が発生しな
い感光材料包装用樹脂組成物及びそれを用いた包装材料
に関するものである。
状態に移行した場合であっても、表面に水滴が発生しな
い感光材料包装用樹脂組成物及びそれを用いた包装材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料用包装材料としては種々
のものが提案されている。例えば、包装フイルムは特開
昭61−189936号公報等で、写真フイルム用スプールは特
開昭62−286043号公報等で、写真フイルムパトローネ用
容器は特開昭61−73947号公報及び実開平1−113235号
公報等で提案されている。
のものが提案されている。例えば、包装フイルムは特開
昭61−189936号公報等で、写真フイルム用スプールは特
開昭62−286043号公報等で、写真フイルムパトローネ用
容器は特開昭61−73947号公報及び実開平1−113235号
公報等で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の感光材
料用包装材料は、環境温度の変化によりその表面に水滴
が発生するものであった。すなわち、写真感光材料は、
長期間の品質確保のため通常低温倉庫、冷蔵庫等に保存
されており、その使用時に常温の環境に取出されるの
で、写真感光材料を包装している包装フイルムや写真感
光材料が巻かれている写真フイルム用スプールは、その
表面に水滴が発生するものであった。また、写真フイル
ムパトローネ用容器は、屋外に置かれ太陽光で加熱され
ると、その内表面に水滴が発生するものであった。
料用包装材料は、環境温度の変化によりその表面に水滴
が発生するものであった。すなわち、写真感光材料は、
長期間の品質確保のため通常低温倉庫、冷蔵庫等に保存
されており、その使用時に常温の環境に取出されるの
で、写真感光材料を包装している包装フイルムや写真感
光材料が巻かれている写真フイルム用スプールは、その
表面に水滴が発生するものであった。また、写真フイル
ムパトローネ用容器は、屋外に置かれ太陽光で加熱され
ると、その内表面に水滴が発生するものであった。
【0004】以上のように、従来の感光材料用包装材料
は、環境温度の急激な変化により水滴が発生し、感光材
料に悪影響を与えるものであった。
は、環境温度の急激な変化により水滴が発生し、感光材
料に悪影響を与えるものであった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解消し、環境温
度が急激にかつ大きく変化しても、その表面に水滴が発
生しない感光材料包装用樹脂組成物及びそれを用いた包
装材料を提供することを目的とする。
度が急激にかつ大きく変化しても、その表面に水滴が発
生しない感光材料包装用樹脂組成物及びそれを用いた包
装材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発者らは、上記問題点
を解決するために鋭意研究し、水滴の発生する原因が、
添加される滑剤等の不均一なブリードアウトによること
を見出した。そして、さらに研究し、滑剤等のブリード
アウトを抑制かつ均一にする物質を添加することにより
水滴が発生しないことを見出し、本発明を完成させた。
を解決するために鋭意研究し、水滴の発生する原因が、
添加される滑剤等の不均一なブリードアウトによること
を見出した。そして、さらに研究し、滑剤等のブリード
アウトを抑制かつ均一にする物質を添加することにより
水滴が発生しないことを見出し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明の感光材料包装用樹脂組
成物は、滑剤、酸化防止剤及び有機造核剤の少なくとも
1以上と、これらのブリードアウトを抑制かつ均一にす
る無滴剤とを含む熱可塑性樹脂からなることを特徴とし
て構成されている。
成物は、滑剤、酸化防止剤及び有機造核剤の少なくとも
1以上と、これらのブリードアウトを抑制かつ均一にす
る無滴剤とを含む熱可塑性樹脂からなることを特徴とし
て構成されている。
【0008】無滴剤は、滑剤、酸化防止剤及び有機造核
剤のブリードアウトを抑制かつ均一にするものである。
無滴剤の代表例を以下に示す。
剤のブリードアウトを抑制かつ均一にするものである。
無滴剤の代表例を以下に示す。
【0009】ジグリセリンモノステアリン酸エステル、
ポリグリセリンモノパルミチン酸エステル、ソルビタン
モノラウリン酸エステル、ソルビタンモノステアリン酸
エステル、ソルビタンモノオレイン酸エステル、ソルビ
タンモノエルカ酸エステルポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ステアリン酸モノグリセライド、ポ
リオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ソルビタ
ンセスキパルミテート、ジグリセリンセスキオレエー
ト、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸
・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンパルミテート
・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビタンパル
ミテート・プロピレンオキサイド2モル付加物、ソルビ
トールステアレート、ソルビトールステアレート・エチ
レンオキサイド3モル付加物、ジグリセリンパルミテー
ト、グリセリンパルミテート、グリセリンパルミテート
・エチレンオキサイド2モル付加物
ポリグリセリンモノパルミチン酸エステル、ソルビタン
モノラウリン酸エステル、ソルビタンモノステアリン酸
エステル、ソルビタンモノオレイン酸エステル、ソルビ
タンモノエルカ酸エステルポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ステアリン酸モノグリセライド、ポ
リオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ソルビタ
ンセスキパルミテート、ジグリセリンセスキオレエー
ト、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸
・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンパルミテート
・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビタンパル
ミテート・プロピレンオキサイド2モル付加物、ソルビ
トールステアレート、ソルビトールステアレート・エチ
レンオキサイド3モル付加物、ジグリセリンパルミテー
ト、グリセリンパルミテート、グリセリンパルミテート
・エチレンオキサイド2モル付加物
【0010】無滴剤の添加量は0.03〜5重量%、好まし
くは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.2〜1.5重量%で
ある。
くは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.2〜1.5重量%で
ある。
【0011】本発明でブリードアウト性添加剤とは滑
剤、酸化防止剤及び有機造核剤をいう。ブリードアウト
性添加剤の1つである滑剤を以下に示す。 脂肪酸アミド系滑剤 (1) 飽和脂肪酸アミド系滑剤 ベヘニン酸アミド系滑剤:ダイヤミッドKN(日本化
成)等 ステアリン酸アミド系滑剤:アーマイドHT(ライオ
ン油脂)、アルフローS−10(日本油脂)、脂肪酸アマ
イドS(花王)、ダイヤミッド200(日本化成)、ダイヤ
ミッドAP−1(日本化成)、アマイドS・アマイドT
(日東化学)、ニュートロン−2(日本精化)等 パルミチン酸アミド系滑剤:ニュートロンS−18(日
本精化)、アマイドP(日東化学)等 ラウリン酸アミド系滑剤:アーマイドC(ライオン・
アクゾ)、ダイヤミッド(日本化成)等
剤、酸化防止剤及び有機造核剤をいう。ブリードアウト
性添加剤の1つである滑剤を以下に示す。 脂肪酸アミド系滑剤 (1) 飽和脂肪酸アミド系滑剤 ベヘニン酸アミド系滑剤:ダイヤミッドKN(日本化
成)等 ステアリン酸アミド系滑剤:アーマイドHT(ライオ
ン油脂)、アルフローS−10(日本油脂)、脂肪酸アマ
イドS(花王)、ダイヤミッド200(日本化成)、ダイヤ
ミッドAP−1(日本化成)、アマイドS・アマイドT
(日東化学)、ニュートロン−2(日本精化)等 パルミチン酸アミド系滑剤:ニュートロンS−18(日
本精化)、アマイドP(日東化学)等 ラウリン酸アミド系滑剤:アーマイドC(ライオン・
アクゾ)、ダイヤミッド(日本化成)等
【0012】(2) 不飽和脂肪酸アミド系滑剤 エルカ酸アミド系滑剤:アルフローP−10(日本油
脂)、ニュートロン−S(日本精化)、LUBROL(I・C
・I)、ダイヤミッドL−200(日本化成)等 オレイン酸アミド系滑剤:アーモスリップCP(ライ
オン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュート
ロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、ダ
イヤミッドO−200、ダイヤミッドG−200(日本化
成)、アルフローE−10(日本油脂)、脂肪酸アマイド
O(花王)等
脂)、ニュートロン−S(日本精化)、LUBROL(I・C
・I)、ダイヤミッドL−200(日本化成)等 オレイン酸アミド系滑剤:アーモスリップCP(ライ
オン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュート
ロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、ダ
イヤミッドO−200、ダイヤミッドG−200(日本化
成)、アルフローE−10(日本油脂)、脂肪酸アマイド
O(花王)等
【0013】(3) ビス脂肪酸アミド系滑剤 メチレンビスベヘニン酸アミド系滑剤:ダイヤミッド
NKビス(日本化成)等 メチレンビスステアリン酸アミド系滑剤:ダイヤミッ
ド200ビス(日本化成)、アーモワックス(ライオン・
アクゾ)、ビスアマイド(日東化学)等 メチレンビスオレイン酸アミド系滑剤:ルブロンO
(日本化成)等 エチレンビスステアリン酸アミド系滑剤:アーモスリ
ップEBS(ライオン・アクゾ)等 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド系滑剤:アマ
イド65(川研ファインケミカル)等 ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド系滑剤:アマイ
ド60(川研ファインケミカル)等
NKビス(日本化成)等 メチレンビスステアリン酸アミド系滑剤:ダイヤミッ
ド200ビス(日本化成)、アーモワックス(ライオン・
アクゾ)、ビスアマイド(日東化学)等 メチレンビスオレイン酸アミド系滑剤:ルブロンO
(日本化成)等 エチレンビスステアリン酸アミド系滑剤:アーモスリ
ップEBS(ライオン・アクゾ)等 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド系滑剤:アマ
イド65(川研ファインケミカル)等 ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド系滑剤:アマイ
ド60(川研ファインケミカル)等
【0014】(4) モノアルキロールアミド系滑剤 N-(2-ヒドロキシエチル)ラウリン酸アミド系滑剤:
トーホールN130(東邦化学)等 N-(2-ヒドロキシエチル)ステアリン酸アミド系滑
剤:アミゾール(川研ファインケミカル)等 N-(2-ヒドロキシメチル)ステアリン酸アミド系滑
剤:メチロールアマイド(日東化学)等
トーホールN130(東邦化学)等 N-(2-ヒドロキシエチル)ステアリン酸アミド系滑
剤:アミゾール(川研ファインケミカル)等 N-(2-ヒドロキシメチル)ステアリン酸アミド系滑
剤:メチロールアマイド(日東化学)等
【0015】滑剤の添加量は種類によって異なり、脂肪
酸金属塩等のように滑性効果が小さい滑剤の場合は0.03
〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましく
は0.1〜1.5重量%である。脂肪酸アミド系滑剤等のよう
に滑性効果が大きく、ブリードアウトしやすく、感光材
料に影響を与える滑剤の場合は0.01〜1重量%、好まし
くは0.03〜0.5重量%、特に好ましくは0.05〜0.3重量%
である。
酸金属塩等のように滑性効果が小さい滑剤の場合は0.03
〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましく
は0.1〜1.5重量%である。脂肪酸アミド系滑剤等のよう
に滑性効果が大きく、ブリードアウトしやすく、感光材
料に影響を与える滑剤の場合は0.01〜1重量%、好まし
くは0.03〜0.5重量%、特に好ましくは0.05〜0.3重量%
である。
【0016】ブリードアウト性添加剤の1つである酸化
防止剤を以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤 6-t-ブチル-3-メチルフェニール誘導体、2・6-ジ-t-ブチ
ル-Pクレゾール、2・2'-メチレンビス-(4-エチル-6-t-ブ
チルフェノール)、4・4'-ブチリデンビス(6-t-ブチル-m
-クレゾール)、4・4'-チオビス(6-t-ブチル-m-クレゾー
ル)、4・4-ジヒドロキシジフェニルシクロヘキサン、ア
ルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノール、2・6-
ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、n-オクタデシル-3-
(3'・5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピネ
ート、2・2'-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノ
ール)、4・4'-チオビス(3-メチル-6-t-ブチルフェニー
ル)、4・4'-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ブチルフェ
ノール)、ステアリル-β(3・5-ジ-4-ブチル-4-ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、1・1・3-トリス(2-メチ
ル-4ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン、1・3・5ト
リメチル-2・4・6-トリス(3・5-ジ-t-ブチル-4ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン-3(3'・5'-
ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン等 (ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6-エトキシ-2・2・4-トリメチル-1・2-ジヒドロキノリン、
2・2・4-トリメチル-1・2-ジヒドロキノリンの重合物、ト
リメチルジヒドロキノリン誘導体等 (ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル-α-ナフチルアミン、N-フェニル-β-ナフチル
アミン、N-フェニル-N'-イソピロピル-P-フェニレンジ
アミン、N・N'-ジフェニル-P-フェニレンジアミン、N・N'
-ジ-β-ナフチル-P-フェニレンジアミン、N-(3'-ヒドロ
キシブチリデン)-1-ナフチルアミン等 (ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2-メルカプトベンゾイミダゾール、2-メルカプトベンゾ
イミダゾールの亜鉛塩、2-メルカプトメチルベンゾイミ
ダゾール等 (ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシル
フォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト等 (ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3-ビス(ジメチルアミノプロピル)-
2-チオ尿素等 (ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
防止剤を以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤 6-t-ブチル-3-メチルフェニール誘導体、2・6-ジ-t-ブチ
ル-Pクレゾール、2・2'-メチレンビス-(4-エチル-6-t-ブ
チルフェノール)、4・4'-ブチリデンビス(6-t-ブチル-m
-クレゾール)、4・4'-チオビス(6-t-ブチル-m-クレゾー
ル)、4・4-ジヒドロキシジフェニルシクロヘキサン、ア
ルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノール、2・6-
ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、n-オクタデシル-3-
(3'・5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピネ
ート、2・2'-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノ
ール)、4・4'-チオビス(3-メチル-6-t-ブチルフェニー
ル)、4・4'-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ブチルフェ
ノール)、ステアリル-β(3・5-ジ-4-ブチル-4-ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、1・1・3-トリス(2-メチ
ル-4ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン、1・3・5ト
リメチル-2・4・6-トリス(3・5-ジ-t-ブチル-4ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン-3(3'・5'-
ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン等 (ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6-エトキシ-2・2・4-トリメチル-1・2-ジヒドロキノリン、
2・2・4-トリメチル-1・2-ジヒドロキノリンの重合物、ト
リメチルジヒドロキノリン誘導体等 (ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル-α-ナフチルアミン、N-フェニル-β-ナフチル
アミン、N-フェニル-N'-イソピロピル-P-フェニレンジ
アミン、N・N'-ジフェニル-P-フェニレンジアミン、N・N'
-ジ-β-ナフチル-P-フェニレンジアミン、N-(3'-ヒドロ
キシブチリデン)-1-ナフチルアミン等 (ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2-メルカプトベンゾイミダゾール、2-メルカプトベンゾ
イミダゾールの亜鉛塩、2-メルカプトメチルベンゾイミ
ダゾール等 (ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシル
フォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト等 (ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3-ビス(ジメチルアミノプロピル)-
2-チオ尿素等 (ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
【0017】代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。 (1) フェノール系酸化防止剤;SUMILIZER BHT(住友)、
IRGANOX 1076(チバガイギー)、MARK AO−50(アデカ
・アーガス)、SUMILIZER BP−76(住友)、TOMINOX SS
(吉富)、IRGANOX 565(チバガイギー)、NONOX WSP(IC
I)、SANTONOX(Monsanto)、SUMILIZER WX R(住友)、AN
TAGECRYSTAL(川口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、
ANTAGE W−400(川口)、NOCLIZER NS−6(大内新興)、I
RGANOX 1425 WL(チバガイギー)、MARKAO−80(アデカ
・アーガス)、SUMILIZER GA−80(住友)、 TOPANOL CA
(ICI)、MARK AO−30(アデカ・アーガス)、MARK AO−2
0(アデカ・アーガス)、IRGANOX3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IRGANOX 133
0(チバガイギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 1010
(チバガイギー)、MARK AO−60(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER BP−101(住友)、TOMINOX TT(吉富)
等
IRGANOX 1076(チバガイギー)、MARK AO−50(アデカ
・アーガス)、SUMILIZER BP−76(住友)、TOMINOX SS
(吉富)、IRGANOX 565(チバガイギー)、NONOX WSP(IC
I)、SANTONOX(Monsanto)、SUMILIZER WX R(住友)、AN
TAGECRYSTAL(川口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、
ANTAGE W−400(川口)、NOCLIZER NS−6(大内新興)、I
RGANOX 1425 WL(チバガイギー)、MARKAO−80(アデカ
・アーガス)、SUMILIZER GA−80(住友)、 TOPANOL CA
(ICI)、MARK AO−30(アデカ・アーガス)、MARK AO−2
0(アデカ・アーガス)、IRGANOX3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IRGANOX 133
0(チバガイギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 1010
(チバガイギー)、MARK AO−60(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER BP−101(住友)、TOMINOX TT(吉富)
等
【0018】(2) 燐系酸化防止剤;IRGAFOS 168(チバガ
イギー)、MARK 2112(アデカ・アーガス)、WESTON 618
(ボルグワーナー)、MARK PEP−8(アデカ・アーガ
ス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワーナー)、MARK PEP−
24G(アデカ・アーガス)、MARK PEP−36(アデカ・アー
ガス)、HCA(三光)等
イギー)、MARK 2112(アデカ・アーガス)、WESTON 618
(ボルグワーナー)、MARK PEP−8(アデカ・アーガ
ス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワーナー)、MARK PEP−
24G(アデカ・アーガス)、MARK PEP−36(アデカ・アー
ガス)、HCA(三光)等
【0019】(3) チオエーテル系酸化防止剤;DLTDP "Y
OSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住友)、ANTIOX L
(日油)、DMTD"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPM
(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP "YOSHITOMI"(吉
富)、SUMILIZER TPS(住友)、ANTIOX S(日油)、SEEN
OX 412S(シプロ)、MARK AO−412 S(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MARK AO−23(アデカ
・アーガス)、SANDSTAB P−EPQ(サンド)、IRGAFOS P
−EPQ FF(チバガイギー)、IRGANOX 1222(チバガイギ
ー)、MARK 329K(アデカ・アーガス)、WES TON399(ボ
ルグ・ワーナー)、MARK 260(アデカ・アーガス)、MA
RK 522A(アデカ・アーガス)等
OSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住友)、ANTIOX L
(日油)、DMTD"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPM
(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP "YOSHITOMI"(吉
富)、SUMILIZER TPS(住友)、ANTIOX S(日油)、SEEN
OX 412S(シプロ)、MARK AO−412 S(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MARK AO−23(アデカ
・アーガス)、SANDSTAB P−EPQ(サンド)、IRGAFOS P
−EPQ FF(チバガイギー)、IRGANOX 1222(チバガイギ
ー)、MARK 329K(アデカ・アーガス)、WES TON399(ボ
ルグ・ワーナー)、MARK 260(アデカ・アーガス)、MA
RK 522A(アデカ・アーガス)等
【0020】(4) 金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、MARK CDA−1(アデカ・
アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アーガス)、LRGANO
X MD−1024(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アーガス)、LRGANO
X MD−1024(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
【0021】特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilizer BHT, Sum
ilizer BH−76, Sumilizer WX−R, Sumilizer BP−101
等である。
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilizer BHT, Sum
ilizer BH−76, Sumilizer WX−R, Sumilizer BP−101
等である。
【0022】また、2,6-ジ-ヒブチル-p-クレゾール(B
HT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化防止剤
(商品名 Ireganox 1010, Ireganox 1076, Topanol CA,
Ionox330等)、ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
ステアリルチオプロピオネート、ジアルキルフォスフェ
ート等の1種以上、特に2種以上を併用するのが効果的
である。
HT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化防止剤
(商品名 Ireganox 1010, Ireganox 1076, Topanol CA,
Ionox330等)、ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
ステアリルチオプロピオネート、ジアルキルフォスフェ
ート等の1種以上、特に2種以上を併用するのが効果的
である。
【0023】酸化防止剤の添加量は0.01〜2.0重量%、
好ましくは0.02〜1.0重量%、特に好ましくは0.03〜0.8
重量%である。添加量が0.1重量%未満では添加効果が
ほとんどない。一方、添加量が2.0重量%をこえると酸
化、還元作用を利用する感光材料に悪影響を及ぼす。
好ましくは0.02〜1.0重量%、特に好ましくは0.03〜0.8
重量%である。添加量が0.1重量%未満では添加効果が
ほとんどない。一方、添加量が2.0重量%をこえると酸
化、還元作用を利用する感光材料に悪影響を及ぼす。
【0024】さらに、カーボンブラック等と併用すると
酸化防止が相剰的に効果を発揮する。フェノール系酸化
防止剤と燐系酸化防止剤とカーボンブラックを併用する
と、酸化防止効果が特に発揮されるので好ましい。
酸化防止が相剰的に効果を発揮する。フェノール系酸化
防止剤と燐系酸化防止剤とカーボンブラックを併用する
と、酸化防止効果が特に発揮されるので好ましい。
【0025】その他、プラスチック データ ハンドブッ
ク(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示された
各種酸化防止剤やプラスチック添加剤データー集(KK化
学工業社)の327〜329ページに開示された各種酸化防止
剤やPLASTICS AGE ENCYCLOPEDIA 進歩編1986(KKプラス
チック・エージ)の211〜212ページに開示された各種酸
化防止剤がある。
ク(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示された
各種酸化防止剤やプラスチック添加剤データー集(KK化
学工業社)の327〜329ページに開示された各種酸化防止
剤やPLASTICS AGE ENCYCLOPEDIA 進歩編1986(KKプラス
チック・エージ)の211〜212ページに開示された各種酸
化防止剤がある。
【0026】ブリードアウト性添加剤の1つである有機
造核剤の代表例を以下に示す。 1・3-heptanylidenesorbitol 1・3,2・4-diheptanylidenesorbitol 1・3,2・4-di(3-nonyl-3-pentenylidene)sorbitol Alicyclic hydrocarbon groups or derivatives thereo
f 1・3-cyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-dicyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-di(p-methylcyclohexanecarbylidene)sorbitol Aromatic hybrocarbon groups or derivatives thereof 1・3-benzylidenesorbitol 1・3,2・4-dibenzylidene-D-sorbitol 1・3,2・4-di(m-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-hexylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(l-naphthalenecarbylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(phenylacetylidene)sorbitol
造核剤の代表例を以下に示す。 1・3-heptanylidenesorbitol 1・3,2・4-diheptanylidenesorbitol 1・3,2・4-di(3-nonyl-3-pentenylidene)sorbitol Alicyclic hydrocarbon groups or derivatives thereo
f 1・3-cyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-dicyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-di(p-methylcyclohexanecarbylidene)sorbitol Aromatic hybrocarbon groups or derivatives thereof 1・3-benzylidenesorbitol 1・3,2・4-dibenzylidene-D-sorbitol 1・3,2・4-di(m-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-hexylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(l-naphthalenecarbylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(phenylacetylidene)sorbitol
【0027】有機造核剤の添加量は0.01〜3.0重量%、
好ましくは0.03〜2.0重量%、特に好ましくは0.05〜1.0
重量%である。特に、造核効果が大きく、且つブリード
アウトや発泡等の問題も発生しやすい造核剤の場合は、
添加量を0.05〜0.5重量%にすることが好ましい。
好ましくは0.03〜2.0重量%、特に好ましくは0.05〜1.0
重量%である。特に、造核効果が大きく、且つブリード
アウトや発泡等の問題も発生しやすい造核剤の場合は、
添加量を0.05〜0.5重量%にすることが好ましい。
【0028】本発明に用いることができる熱可塑性樹脂
を以下に示す。 低密度ポリエチレン(高圧法分岐状ホモポリエチレン)
(LDPE) 直鎖低密度ポリエチレン(低圧法又は高圧改良法エチレ
ン・αオレフィン共重合耐)(L-LDPE) 高密度ポリエチレン(HDPE) エチレン−酢酸ビニル共重合耐(EVA)ポリプロピレ
ン(ホモ、ランダム、ブロック)(PP) ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)(PE
T) ポリアミド(PA) ポリ塩化ビニル(PVC) 塩化ビニリデン・塩化ビニル共重合体(PVDC) エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH) ポリビニルアルコール(PVA) ポリスチレン(PS)
を以下に示す。 低密度ポリエチレン(高圧法分岐状ホモポリエチレン)
(LDPE) 直鎖低密度ポリエチレン(低圧法又は高圧改良法エチレ
ン・αオレフィン共重合耐)(L-LDPE) 高密度ポリエチレン(HDPE) エチレン−酢酸ビニル共重合耐(EVA)ポリプロピレ
ン(ホモ、ランダム、ブロック)(PP) ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)(PE
T) ポリアミド(PA) ポリ塩化ビニル(PVC) 塩化ビニリデン・塩化ビニル共重合体(PVDC) エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH) ポリビニルアルコール(PVA) ポリスチレン(PS)
【0029】熱可塑性樹脂の中で物理強度が大きく、ヒ
ートシール性が優れ、添加剤の吸収剤の分散性が優れて
いるので、エチレン共重合体が好ましい。
ートシール性が優れ、添加剤の吸収剤の分散性が優れて
いるので、エチレン共重合体が好ましい。
【0030】エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示
す。 (1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(以後E
EA樹脂と表示) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重合
物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L-LDPE樹
脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
脂
す。 (1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(以後E
EA樹脂と表示) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重合
物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L-LDPE樹
脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
脂
【0031】エチレン共重合体樹脂中では、写真感光材
料包装用フイルムとして使用する場合は、写真感光材料
に悪影響を与えることなく、フイルム成形性及びヒート
シール適性が良く、破袋強度、衝撃穴あけ強度及び引裂
き強度が大きいので、L-LDPE樹脂とEEA樹脂が好まし
い。
料包装用フイルムとして使用する場合は、写真感光材料
に悪影響を与えることなく、フイルム成形性及びヒート
シール適性が良く、破袋強度、衝撃穴あけ強度及び引裂
き強度が大きいので、L-LDPE樹脂とEEA樹脂が好まし
い。
【0032】また、必要特性に適合させるために、他の
熱可塑性樹脂、ゴム、各種添加剤、改質剤とブレンドし
て用いることも好ましい。
熱可塑性樹脂、ゴム、各種添加剤、改質剤とブレンドし
て用いることも好ましい。
【0033】L-LDPE(Liner Low Density Polyetylene)
樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低密度、
高密度両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギ
ー、省資源という時代の要請に合致する低コスト、高強
度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエ
チレンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−
オレフィンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短
分岐をもった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強
度やコストの点で好ましいα−オレフィンとしてはブテ
ン-1、オクテン-1、ヘキセン-1,4-メチルペンテン-1、
ヘプテン-1などが使用される。
樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低密度、
高密度両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギ
ー、省資源という時代の要請に合致する低コスト、高強
度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエ
チレンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−
オレフィンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短
分岐をもった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強
度やコストの点で好ましいα−オレフィンとしてはブテ
ン-1、オクテン-1、ヘキセン-1,4-メチルペンテン-1、
ヘプテン-1などが使用される。
【0034】密度は一般に低中密度ポリエチレン樹脂程
度とされているが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲
内にあるものが多い。メルトインデックスは0.1〜50g/1
0分の範囲内にあるものが多い。
度とされているが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲
内にあるものが多い。メルトインデックスは0.1〜50g/1
0分の範囲内にあるものが多い。
【0035】L-LDPE樹脂の重合プロセスとしては中・低
圧装置を用いる気相法、液相法と高圧改良法装置を用い
るイオン重合法等がある。
圧装置を用いる気相法、液相法と高圧改良法装置を用い
るイオン重合法等がある。
【0036】L-LDPE樹脂の具体例を以下に示す。 エチレン・ブテン-1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 三菱ポリエチ−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン-1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン-1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン-1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0037】これらのL-LDPE樹脂の中で物理強度とヒー
トシール強度とフィルム成形性の点から特に好ましいの
は、メルトインデックス(以後MIと表示)が0.8〜10g
/10分(JIS K-6760)、密度が0.870 〜0.940g/cm3(JIS K-
6760) 、そしてα−オレフィンの炭素数6〜8個の液相
法プロセスと気相法プロセスで得られたものである。
トシール強度とフィルム成形性の点から特に好ましいの
は、メルトインデックス(以後MIと表示)が0.8〜10g
/10分(JIS K-6760)、密度が0.870 〜0.940g/cm3(JIS K-
6760) 、そしてα−オレフィンの炭素数6〜8個の液相
法プロセスと気相法プロセスで得られたものである。
【0038】特に好ましい代表的な例を商品名であげる
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6
個の4-メチルペンテン-1を導入した三井石油化学(株)の
ウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭素数8
個のオクテン-1を導入した出光石油化学(株)のMORETEC
とDSM社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレ
ックスがある(以上、4社品共液相法プロセスで得られ
たL-LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得ら
れた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オレ
フィン側鎖として炭素数6個のヘキセン-1を導入した日
本ユニカー(株)のTUFLIN及びUCC社のTUFTHENE等があ
る。
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6
個の4-メチルペンテン-1を導入した三井石油化学(株)の
ウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭素数8
個のオクテン-1を導入した出光石油化学(株)のMORETEC
とDSM社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレ
ックスがある(以上、4社品共液相法プロセスで得られ
たL-LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得ら
れた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オレ
フィン側鎖として炭素数6個のヘキセン-1を導入した日
本ユニカー(株)のTUFLIN及びUCC社のTUFTHENE等があ
る。
【0039】また、最近発売された密度が0.910g/cm3未
満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、例えばU
CC社のNUC−FLXや住友化学(株)のエクセレンV
Lも好ましい(以上、2社品共α−オレフィンが炭素数
4個のブテン-1を使用)。
満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、例えばU
CC社のNUC−FLXや住友化学(株)のエクセレンV
Lも好ましい(以上、2社品共α−オレフィンが炭素数
4個のブテン-1を使用)。
【0040】前記EEA樹脂は、その代表的製造メーカ
ーとしてユニオン・カーバイド社(アメリカ)、日本ユ
ニカー(株)、三菱油化(株)、住友化学(株)、三井ポリケ
ミカル(株)等がある。具体例として日本ユニカー(株)で
現在市販しているEEA樹脂の代表的銘柄名とそのコモ
ノマー含有量、メルトインデックス及び密度を示す(コ
モノマー含有量 NUC試験法で6%以上のもの)。
ーとしてユニオン・カーバイド社(アメリカ)、日本ユ
ニカー(株)、三菱油化(株)、住友化学(株)、三井ポリケ
ミカル(株)等がある。具体例として日本ユニカー(株)で
現在市販しているEEA樹脂の代表的銘柄名とそのコモ
ノマー含有量、メルトインデックス及び密度を示す(コ
モノマー含有量 NUC試験法で6%以上のもの)。
【0041】
【表1】
【0042】水滴防止効果、ブリードアウト防止効果及
び白粉防止効果をさらに向上させるために、滑剤等を吸
収するブリードアウト性添加剤の吸収剤を添加すること
ができる。
び白粉防止効果をさらに向上させるために、滑剤等を吸
収するブリードアウト性添加剤の吸収剤を添加すること
ができる。
【0043】ブリードアウト性添加剤の吸収剤(遮光性
物質)の代表例を以下に示す。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等
物質)の代表例を以下に示す。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等
【0044】(2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、
デンプン、芳香族ポリアミド繊維等 これらのブリードアウト性添加剤の吸収剤の中で、不透
明化する無機化合物が好ましく、特に耐熱性、耐光性が
優れ、比較的不活性な物質であるので、光吸収性のカー
ボンブラックと窒化チタンとグラファイトが好ましい。
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、
デンプン、芳香族ポリアミド繊維等 これらのブリードアウト性添加剤の吸収剤の中で、不透
明化する無機化合物が好ましく、特に耐熱性、耐光性が
優れ、比較的不活性な物質であるので、光吸収性のカー
ボンブラックと窒化チタンとグラファイトが好ましい。
【0045】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
【0046】実際の製品としては、例えば三菱化成製の
カーボンブラック#20(B)、#30(B)、#33(B)、#40
(B)、#44(B)、#45(B)、#50、#55、#100、#600、
#2200(B)、#2400(B)、MA8、MA11、MA100等が
挙げられる。
カーボンブラック#20(B)、#30(B)、#33(B)、#40
(B)、#44(B)、#45(B)、#50、#55、#100、#600、
#2200(B)、#2400(B)、MA8、MA11、MA100等が
挙げられる。
【0047】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls 2、46、70、71、74、80、81、607等、R
egal 300、330、400、660、991、SRF-S等、Vulcan 3、
6等、Sterling 10、SO、V、S、FT−FF、MT−FF等
が挙げられる。
のBlack Pearls 2、46、70、71、74、80、81、607等、R
egal 300、330、400、660、991、SRF-S等、Vulcan 3、
6等、Sterling 10、SO、V、S、FT−FF、MT−FF等
が挙げられる。
【0048】さらに、アシュランドケミカル社のUnited
R、BB、15、102、3001、3004、3006、3007、3008、300
9、3011、3012、XC−3016、XC−3017、3020等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
R、BB、15、102、3001、3004、3006、3007、3008、300
9、3011、3012、XC−3016、XC−3017、3020等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0049】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが望ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する添加剤吸収剤としては、ア
セチレンカーボンブラック、変性副生カーボンブラック
であるケッチェンカーボンブラックが望ましい。必要に
より前者と後者を必要特性に従ってミックスすることも
望ましい。ブリードアウト性添加剤の吸収剤をポリエチ
レン系ポリマーに配合する形態は上記のように種々ある
が、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の
点で望ましい。公知文献の特公昭40−26196号では、有
機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラックを
分散せしめて、重合体カーボンブラックのマスターバッ
チをつくる方法を、特公昭43−10362号にはカーボンブ
ラックをポリエチレンに分散してマスターバッチをつく
る方法を述べている。
的ではファーネスカーボンブラックが望ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する添加剤吸収剤としては、ア
セチレンカーボンブラック、変性副生カーボンブラック
であるケッチェンカーボンブラックが望ましい。必要に
より前者と後者を必要特性に従ってミックスすることも
望ましい。ブリードアウト性添加剤の吸収剤をポリエチ
レン系ポリマーに配合する形態は上記のように種々ある
が、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の
点で望ましい。公知文献の特公昭40−26196号では、有
機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラックを
分散せしめて、重合体カーボンブラックのマスターバッ
チをつくる方法を、特公昭43−10362号にはカーボンブ
ラックをポリエチレンに分散してマスターバッチをつく
る方法を述べている。
【0050】ブリードアウト性添加剤の吸収剤の添加量
は0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に好
ましくは0.5〜10重量%である。特に、ブリードアウト
しやすい添加剤の添加量以上にすることが好ましい。
は0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に好
ましくは0.5〜10重量%である。特に、ブリードアウト
しやすい添加剤の添加量以上にすることが好ましい。
【0051】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用い
た包装材料が適用可能な感光材料を以下に示す。 ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラー
印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR感
光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフィ
ルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直接
ポジ型フィルム及びペーパー等) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材料、熱現像白黒
感光材料(例えば特公昭43−4921号公報、同43−4924号
公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編(1879年コロナ社
刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・ティスクロージャ
ー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載さ
れているもの。さらに、特開昭59−12431号公報、同60
−2950号公報、同61−52343号公報や米国特許第4,584,2
67号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー感
光材料等)) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号公報等に
記載されているフォトサーモグラフィー(感光・感熱画
像形成方法)を用いた記録材料) ジアゾニウム写真感光材料(4-モルフォリノベンゼン
ジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィルム、複
写用フィルム、印刷用版材等) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベンゾ
エード、4,4'ジアジドスチルベン等を含む感光材料、例
えば複写用フィルム、印刷用版材等) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジア
ジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン(1,2)-ジアジド-(2)-4-スルフォン酸フェ
ニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷用版材、複
写用フィルム、密着用フィルム等) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む感光材
料、印刷用版材、密着用フィルム等) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印刷用
フィルム、IC用レジスト等)
た包装材料が適用可能な感光材料を以下に示す。 ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラー
印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR感
光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフィ
ルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直接
ポジ型フィルム及びペーパー等) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材料、熱現像白黒
感光材料(例えば特公昭43−4921号公報、同43−4924号
公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編(1879年コロナ社
刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・ティスクロージャ
ー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載さ
れているもの。さらに、特開昭59−12431号公報、同60
−2950号公報、同61−52343号公報や米国特許第4,584,2
67号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー感
光材料等)) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号公報等に
記載されているフォトサーモグラフィー(感光・感熱画
像形成方法)を用いた記録材料) ジアゾニウム写真感光材料(4-モルフォリノベンゼン
ジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィルム、複
写用フィルム、印刷用版材等) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベンゾ
エード、4,4'ジアジドスチルベン等を含む感光材料、例
えば複写用フィルム、印刷用版材等) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジア
ジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン(1,2)-ジアジド-(2)-4-スルフォン酸フェ
ニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷用版材、複
写用フィルム、密着用フィルム等) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む感光材
料、印刷用版材、密着用フィルム等) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印刷用
フィルム、IC用レジスト等)
【0052】その他、各種の光や酸素や亜硫酸ガス等に
より変質、劣化する感光物質、例えば食品(バター、ピ
ーナッツ用袋、マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓
子、お茶、ノリ等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末
状、顆粒状の袋入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、
写真定着薬品、トナー等にも適用できる。
より変質、劣化する感光物質、例えば食品(バター、ピ
ーナッツ用袋、マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓
子、お茶、ノリ等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末
状、顆粒状の袋入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、
写真定着薬品、トナー等にも適用できる。
【0053】また、本発明の感光材料包装用樹脂組成物
を用いた包装材料は、以下に示すような形態で用いるこ
とができる。
を用いた包装材料は、以下に示すような形態で用いるこ
とができる。
【0054】包装フイルム;包装袋(ユニパック袋、1
重平袋、2重平袋、1重カゼット袋、2重カゼット袋
等)、シュリンク包装、集合包装
重平袋、2重平袋、1重カゼット袋、2重カゼット袋
等)、シュリンク包装、集合包装
【0055】図1は、包装フイルムの部分断面図で、こ
の図に示す包装フイルム1は、本発明の感光材料用樹脂
組成物で形成された無滴性フイルム2のみで形成されて
いる。
の図に示す包装フイルム1は、本発明の感光材料用樹脂
組成物で形成された無滴性フイルム2のみで形成されて
いる。
【0056】図2は、包装フイルムの他の層構成を示す
部分断面図である。この図に示す包装フイルム1は、本
発明の感光材料用樹脂組成物で形成された無滴性フイル
ム2に、接着剤層3を介して金属薄膜加工フレキシブル
シート層4が積層され、さらにこの金属薄膜加工フレキ
シブルシート層4に、接着剤層3を介してフレキシブル
シート層5が積層されている。
部分断面図である。この図に示す包装フイルム1は、本
発明の感光材料用樹脂組成物で形成された無滴性フイル
ム2に、接着剤層3を介して金属薄膜加工フレキシブル
シート層4が積層され、さらにこの金属薄膜加工フレキ
シブルシート層4に、接着剤層3を介してフレキシブル
シート層5が積層されている。
【0057】以上のような包装フイルム1で写真感光材
料を包装するには、図3に示すように、台紙6にレンズ
付フイルムユニット7を載せ、その周囲を包装フイルム
1で包装する。
料を包装するには、図3に示すように、台紙6にレンズ
付フイルムユニット7を載せ、その周囲を包装フイルム
1で包装する。
【0058】また、包装フイルム1で写真感光材料を包
装するには、図3に示すように、台紙8に写真フイルム
入ケース9を数個並べ、その周囲を包装フイルム1で包
装する。
装するには、図3に示すように、台紙8に写真フイルム
入ケース9を数個並べ、その周囲を包装フイルム1で包
装する。
【0059】射出成形品;写真フイルム用スプール、レ
ンズ付フイルムユニット、写真フイルムパトローネ用容
器、遮光容器、写真フイルム用パトローネ、明室装填用
遮光マガジン、巻芯、写真フイルムカートリッジ、イン
スタントフイルム用パック等
ンズ付フイルムユニット、写真フイルムパトローネ用容
器、遮光容器、写真フイルム用パトローネ、明室装填用
遮光マガジン、巻芯、写真フイルムカートリッジ、イン
スタントフイルム用パック等
【0060】ディスクフイルム用カートリッジ;実開昭
60−21743 号公報等
60−21743 号公報等
【0061】遮光テレンプ布;特開昭63−49756、特開
昭62−286042号公報等
昭62−286042号公報等
【0062】レンズ付フイルムユニット;特開昭63−22
6643号公報等(図5参照)
6643号公報等(図5参照)
【0063】写真フイルム用スプール;特開平1−2510
30、特開昭57−196218、特開昭59−15049、USP 193014
4、実開昭63−73742、実開昭54−120931、実開昭58−17
8139〜178145、実公昭55−31541、特開昭58−203436、
特開昭58−82237、特開昭58−82236、実公昭44−1677
7、実開昭63−73742、特開昭62−240957号公報、GB 219
9805A明細書(図6参照)
30、特開昭57−196218、特開昭59−15049、USP 193014
4、実開昭63−73742、実開昭54−120931、実開昭58−17
8139〜178145、実公昭55−31541、特開昭58−203436、
特開昭58−82237、特開昭58−82236、実公昭44−1677
7、実開昭63−73742、特開昭62−240957号公報、GB 219
9805A明細書(図6参照)
【0064】写真フイルム用パトローネ;特開昭54−11
1822、特公昭45−6991、特公昭55−21089、特開昭50−3
3831、特開昭56−87039、実開昭55−97738、特開平1−
312538、特開昭57−190948号公報、USP 4,846,418、USP
4,848,693、USP 4,887,776号明細書等(図11参照)
1822、特公昭45−6991、特公昭55−21089、特開昭50−3
3831、特開昭56−87039、実開昭55−97738、特開平1−
312538、特開昭57−190948号公報、USP 4,846,418、USP
4,848,693、USP 4,887,776号明細書等(図11参照)
【0065】写真フイルムパトローネ用容器;特開昭61
−250639、特開昭61−73947、実開昭60−163451、USP 4
801,011 特開昭63−121047、特開昭62−291639、実開平1−8894
0、実開平1−113235号公報(図7及び図8参照)
−250639、特開昭61−73947、実開昭60−163451、USP 4
801,011 特開昭63−121047、特開昭62−291639、実開平1−8894
0、実開平1−113235号公報(図7及び図8参照)
【0066】巻芯、リール;実開昭60−107848号公報、
USP 4809923、GB 2033873B号明細書等
USP 4809923、GB 2033873B号明細書等
【0067】シートフイルム用マガジン;昭56−5141号
公報等
公報等
【0068】写真フイルムカートリッジ;実公昭56−16
610、実開平2−24846、実開平2−29041、実開昭60−1
20448、特開平1−312537号公報等(図9参照)
610、実開平2−24846、実開平2−29041、実開昭60−1
20448、特開平1−312537号公報等(図9参照)
【0069】写真フイルムケース;USP 4,779,756号明
細書、実開昭54−100617号公報等(図10参照)
細書、実開昭54−100617号公報等(図10参照)
【0070】
【作用】本発明の感光材料用樹脂組成物は、無滴剤が熱
可塑性樹脂中の滑剤、酸化防止剤及び有機造核剤のブリ
ードアウト性添加剤の1以上のブリードアウトを減少さ
せるとともに、ブリードアウトを均一にする。
可塑性樹脂中の滑剤、酸化防止剤及び有機造核剤のブリ
ードアウト性添加剤の1以上のブリードアウトを減少さ
せるとともに、ブリードアウトを均一にする。
【0071】
実施例1 無滴剤としてグリセリンモノオレイン酸エステルを1.0
重量%及びジグリセリンセスキオレートを1.0重量%、
滑剤としてエルカ酸アミドを0.10重量%、フェノール系
酸化防止剤として2,6ジ-t-ブチル-p-クレゾールを0.1重
量%、有機造核剤として1・3,2・4-ジベンジリデンソルビ
トールを0.15重量%、ブリードアウト性添加剤の吸収剤
としてオイルファーネスカーボンブラックを3重量%、
高圧法ラジカル重合法により得られた低密度ホモポリエ
チレン樹脂を15重量%含むエチレン−4メチルペンテン
-1共重合体樹脂からなるMIが2.6g/10分のポリオレフ
ィン樹脂組成物を用いて、インフレーションフイルム成
形法により厚さ70μmの遮光性フイルムを作成した。
重量%及びジグリセリンセスキオレートを1.0重量%、
滑剤としてエルカ酸アミドを0.10重量%、フェノール系
酸化防止剤として2,6ジ-t-ブチル-p-クレゾールを0.1重
量%、有機造核剤として1・3,2・4-ジベンジリデンソルビ
トールを0.15重量%、ブリードアウト性添加剤の吸収剤
としてオイルファーネスカーボンブラックを3重量%、
高圧法ラジカル重合法により得られた低密度ホモポリエ
チレン樹脂を15重量%含むエチレン−4メチルペンテン
-1共重合体樹脂からなるMIが2.6g/10分のポリオレフ
ィン樹脂組成物を用いて、インフレーションフイルム成
形法により厚さ70μmの遮光性フイルムを作成した。
【0072】この遮光性フイルムで遮光袋を作成し、ロ
ール状印画紙を密封後10℃の低温倉庫に1ヶ月保管後、
23℃の現像室に取り出し3時間放置した後、密封袋内側
を目視観察したが水滴の付着は観察できなかった。
ール状印画紙を密封後10℃の低温倉庫に1ヶ月保管後、
23℃の現像室に取り出し3時間放置した後、密封袋内側
を目視観察したが水滴の付着は観察できなかった。
【0073】また、この遮光性フイルムで密封遮光袋を
作成し35℃、85%RHの高温高湿室に1ヶ月間放置後、密
封遮光袋の内外を目視観察したが白粉の発生はなかっ
た。
作成し35℃、85%RHの高温高湿室に1ヶ月間放置後、密
封遮光袋の内外を目視観察したが白粉の発生はなかっ
た。
【0074】比較例1 実施例1から無滴剤としてのグリセリンモノオレイン酸
エステル1.0重量%及びジグリセリンセスキオレート1.0
重量%を除去した他は、同一樹脂組成物を用いてインフ
レーションフイルム成形法により厚さ70μmの遮光性フ
イルムを作成し、実施例1と同一の水滴発生試験条件で
水滴の付着を目視観察した結果、密封袋内外に水滴が観
察できた。また、実施例1と同一の白粉発生試験条件で
密封遮光袋の内外を目視検査した結果、光沢ムラが発生
し、部分的に薄い白粉が観察できた。
エステル1.0重量%及びジグリセリンセスキオレート1.0
重量%を除去した他は、同一樹脂組成物を用いてインフ
レーションフイルム成形法により厚さ70μmの遮光性フ
イルムを作成し、実施例1と同一の水滴発生試験条件で
水滴の付着を目視観察した結果、密封袋内外に水滴が観
察できた。また、実施例1と同一の白粉発生試験条件で
密封遮光袋の内外を目視検査した結果、光沢ムラが発生
し、部分的に薄い白粉が観察できた。
【0075】すなわち、各種の樹脂改質効果は有するが
ブリードアウトしやすく、かつそのブリードアウトが不
均一のために、水滴及び白粉が発生し、写真感光材料用
包装材料用の遮光性フイルムとしては問題を有するもの
であった。
ブリードアウトしやすく、かつそのブリードアウトが不
均一のために、水滴及び白粉が発生し、写真感光材料用
包装材料用の遮光性フイルムとしては問題を有するもの
であった。
【0076】実施例2 MIが35g/10分、密度が0.90g/cm3、曲げ弾性率(JIS K
7203)が11300kg/cm2、23℃のノッチ付アイゾット衝撃
強度(JIS K 7110)が3.6kg・cm/cm2、ロックウェル硬
度(JIS K 7202)が88Rのエチレン含有率が2.7重量%
のプロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂80重量
%、粘度1万センチトークスのジメチルポリシロキサン
1.0重量%、有機造核剤として1・3,2・4-ジ(メチレンベ
ンジリデン)ソルビトール0.15重量%、テトラキス〔メ
チレン-3-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン0.1重量%、MIが27g/10
分、密度が0.90g/cm3、曲げ弾性率が12,100kg/cm2、23
℃のアイゾット衝撃強度が5.7kg・cm/cm2、エチレン含
有率が3.7重量%のプロピレンエチレンブロック共重合
体樹脂19.00重量%、無滴剤としてグリセリンモノステ
アレート0.3重量%及びジグリセリンセスキオレエート
0.45重量%からなるプロピレン・エチレン共重合体樹脂
組成物を用い、型締圧150tのトグル式射出成形機(住友
重機製ネスタール)、キャビティー数24ヶのホットラン
ナー形式の金型を用いて図7の身・蓋嵌合形式の写真フ
イルム用容器本体を樹脂温度220℃で作成した。
7203)が11300kg/cm2、23℃のノッチ付アイゾット衝撃
強度(JIS K 7110)が3.6kg・cm/cm2、ロックウェル硬
度(JIS K 7202)が88Rのエチレン含有率が2.7重量%
のプロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂80重量
%、粘度1万センチトークスのジメチルポリシロキサン
1.0重量%、有機造核剤として1・3,2・4-ジ(メチレンベ
ンジリデン)ソルビトール0.15重量%、テトラキス〔メ
チレン-3-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン0.1重量%、MIが27g/10
分、密度が0.90g/cm3、曲げ弾性率が12,100kg/cm2、23
℃のアイゾット衝撃強度が5.7kg・cm/cm2、エチレン含
有率が3.7重量%のプロピレンエチレンブロック共重合
体樹脂19.00重量%、無滴剤としてグリセリンモノステ
アレート0.3重量%及びジグリセリンセスキオレエート
0.45重量%からなるプロピレン・エチレン共重合体樹脂
組成物を用い、型締圧150tのトグル式射出成形機(住友
重機製ネスタール)、キャビティー数24ヶのホットラン
ナー形式の金型を用いて図7の身・蓋嵌合形式の写真フ
イルム用容器本体を樹脂温度220℃で作成した。
【0077】この容器本体は、低温衝撃強度が大巾に改
良され、透明度、衝撃白化も実用化できるレベルであ
り、低温倉庫から取り出しても容器本体の側壁に水滴が
付着せず、写真フイルムのベロに白粉が付着することも
なく、射出成形サイクルが10秒以下で、且つ成形故障も
ほとんど発生しない優れたものであった。
良され、透明度、衝撃白化も実用化できるレベルであ
り、低温倉庫から取り出しても容器本体の側壁に水滴が
付着せず、写真フイルムのベロに白粉が付着することも
なく、射出成形サイクルが10秒以下で、且つ成形故障も
ほとんど発生しない優れたものであった。
【0078】実施例3 MIが14.0g/10分、密度が0.965g/cm3の高密度ポリエチ
レン樹脂90.8重量%、ソルビタンモノステアリン酸エス
テル1.0重量%、無滴剤としてソルビタンセスキパルミ
テート0.5重量%、粘度が2万センチストークスのジメ
チルポリシロキサン2.0重量%、ステアリン酸カルシウ
ム0.2重量%、5・8 Dimenthyl-tocotrienol 0.2重量%、
オレイン酸アミド0.05重量%、ファーネスカーボンブラ
ック0.25重量%、平均粒子径2.2μmのタルク5重量%
から成る高密度ポリエチレン系樹脂組成物を用い、型締
圧150tの射出成形機で図6に示す写真フイルム用スプー
ルを作成し、そして35mmの36枚撮りの写真フイルムを巻
き込んでプラスチック製パトローネ入り写真フイルムと
し、これを8万ルックスの太陽光下に30分間放置した。
その結果、光カブリが発生せず、実施例1よりファーネ
スカーボンブラックを10%以上(0.3→0.25重量%)減
少させても遮光性を確保できた。
レン樹脂90.8重量%、ソルビタンモノステアリン酸エス
テル1.0重量%、無滴剤としてソルビタンセスキパルミ
テート0.5重量%、粘度が2万センチストークスのジメ
チルポリシロキサン2.0重量%、ステアリン酸カルシウ
ム0.2重量%、5・8 Dimenthyl-tocotrienol 0.2重量%、
オレイン酸アミド0.05重量%、ファーネスカーボンブラ
ック0.25重量%、平均粒子径2.2μmのタルク5重量%
から成る高密度ポリエチレン系樹脂組成物を用い、型締
圧150tの射出成形機で図6に示す写真フイルム用スプー
ルを作成し、そして35mmの36枚撮りの写真フイルムを巻
き込んでプラスチック製パトローネ入り写真フイルムと
し、これを8万ルックスの太陽光下に30分間放置した。
その結果、光カブリが発生せず、実施例1よりファーネ
スカーボンブラックを10%以上(0.3→0.25重量%)減
少させても遮光性を確保できた。
【0079】この写真フイルム用スプールは、従来のポ
リスチレン樹脂製のものより滑性が向上し、水滴の付着
がなくフイルムの巻き上げトルクが小さく、耐摩耗性の
優れたものであり、カメラ内で写真フイルムを巻き上げ
られなくなることがなくなった。又、添加剤のブリード
アウトによる白粉もほとんど観察されなかった。
リスチレン樹脂製のものより滑性が向上し、水滴の付着
がなくフイルムの巻き上げトルクが小さく、耐摩耗性の
優れたものであり、カメラ内で写真フイルムを巻き上げ
られなくなることがなくなった。又、添加剤のブリード
アウトによる白粉もほとんど観察されなかった。
【0080】実施例4 MIが6.0g/10分、密度が0.968g/cm3の高密度ポリエチ
レン樹脂91.4重量%、無滴剤としてソルビタンパルミテ
ート・プロピレンオキサイド3モル付加物1重量%、粘
度が1万センチトークスのジメチルポリシロキサン2.0
重量%、ステアリン酸カルシウム0.1重量%、5・8 Dimen
thyl-tocotrienol 0.2重量%、ヘキサメチレンビスオレ
イン酸アミド0.05重量%、ファーネスカーボンブラック
0.25重量%、平均粒子径2.2μmのタルク5重量から成
る高密度ポリエチレン系樹脂組成物を用い、型締圧150t
の射出成形機で図7に示す写真フイルムパトローネ用容
器を作成した。
レン樹脂91.4重量%、無滴剤としてソルビタンパルミテ
ート・プロピレンオキサイド3モル付加物1重量%、粘
度が1万センチトークスのジメチルポリシロキサン2.0
重量%、ステアリン酸カルシウム0.1重量%、5・8 Dimen
thyl-tocotrienol 0.2重量%、ヘキサメチレンビスオレ
イン酸アミド0.05重量%、ファーネスカーボンブラック
0.25重量%、平均粒子径2.2μmのタルク5重量から成
る高密度ポリエチレン系樹脂組成物を用い、型締圧150t
の射出成形機で図7に示す写真フイルムパトローネ用容
器を作成した。
【0081】この写真フイルムパトローネ用容器は、実
施例1のポリプロピレン系樹脂組成物を用いたものより
ファーネスカーボンブラックを10%以上(0.3→0.25重
量%)減少させても遮光性を確保できる着色濃度向上効
果を有する優れた遮光容器であった。成形性も優れ(冷
却時間を短縮させても座屈等の変形がなくなった)、低
温倉庫から取り出しても水滴の発生がなく、添加剤のブ
リードアウトによる白粉もほとんど観察されなかった。
施例1のポリプロピレン系樹脂組成物を用いたものより
ファーネスカーボンブラックを10%以上(0.3→0.25重
量%)減少させても遮光性を確保できる着色濃度向上効
果を有する優れた遮光容器であった。成形性も優れ(冷
却時間を短縮させても座屈等の変形がなくなった)、低
温倉庫から取り出しても水滴の発生がなく、添加剤のブ
リードアウトによる白粉もほとんど観察されなかった。
【0082】実施例5 無滴剤として、グリセリンモノオレイン酸エステルを1.
0重量%及びジグリセリンセスキオレート1.0重量%、滑
剤としてエルカ酸アミドを0.1重量%及び粘度が2万セ
ンチストークスのジメチルポリシロキサン1.0重量%、
酸化防止剤として5・8 Dimenthyl-tocotrienol 0.2重量
%、ブリードアウト性添加剤の吸収着としてファーネス
カーボンブラック0.3重量%及び炭酸カルシウム0.2重量
%、ポリブタジエンゴム5.0重量%を含むMIが10.7g/1
0分のポリスチレン樹脂組成物を用い、型締圧150tの射
出成型機で、図11に示すような、2つの遮光性カセット
シェル11、11からなり、フイルム12を巻きつけたスプー
ル13を回転自在に収納するとともに、写真フイルムが出
入りするスリット状の写真フイルム出入口が設けられた
写真フイルムパトローネのパトローネ本体を作成した。
0重量%及びジグリセリンセスキオレート1.0重量%、滑
剤としてエルカ酸アミドを0.1重量%及び粘度が2万セ
ンチストークスのジメチルポリシロキサン1.0重量%、
酸化防止剤として5・8 Dimenthyl-tocotrienol 0.2重量
%、ブリードアウト性添加剤の吸収着としてファーネス
カーボンブラック0.3重量%及び炭酸カルシウム0.2重量
%、ポリブタジエンゴム5.0重量%を含むMIが10.7g/1
0分のポリスチレン樹脂組成物を用い、型締圧150tの射
出成型機で、図11に示すような、2つの遮光性カセット
シェル11、11からなり、フイルム12を巻きつけたスプー
ル13を回転自在に収納するとともに、写真フイルムが出
入りするスリット状の写真フイルム出入口が設けられた
写真フイルムパトローネのパトローネ本体を作成した。
【0083】この写真フイルムパトローネのパトローネ
本体は、ジメチルポリシロキサンと5・8 Dimenthyl-toco
trienolを用いた結果15%着色濃度が大きくなり、遮光
性を優れたものにすると共に、写真フイルムの走行性を
良化させ、射出成形性良好であり、低温倉庫から取り出
しても水滴の発生がなく、添加剤のブリードアウトによ
る白粉もほとんど観察されなかった。
本体は、ジメチルポリシロキサンと5・8 Dimenthyl-toco
trienolを用いた結果15%着色濃度が大きくなり、遮光
性を優れたものにすると共に、写真フイルムの走行性を
良化させ、射出成形性良好であり、低温倉庫から取り出
しても水滴の発生がなく、添加剤のブリードアウトによ
る白粉もほとんど観察されなかった。
【0084】
【発明の効果】本発明は、滑剤等のブリードアウト性添
加剤のブリードアウトを少なくし、かつ、そのブリード
アウトを均一にするので、水滴が発生するのを防止で
き、また、白粉の発生も防止できる。
加剤のブリードアウトを少なくし、かつ、そのブリード
アウトを均一にするので、水滴が発生するのを防止で
き、また、白粉の発生も防止できる。
【図1】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である遮光性フイルムの部分断面図。
装材料の実施例である遮光性フイルムの部分断面図。
【図2】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である透明積層フイルムで包装したレン
ズ付フイルムユニットの斜視図。
装材料の実施例である透明積層フイルムで包装したレン
ズ付フイルムユニットの斜視図。
【図3】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である透明積層フイルムで包装したJIS
135フイルムの斜視図。
装材料の実施例である透明積層フイルムで包装したJIS
135フイルムの斜視図。
【図4】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である遮光性積層フイルムの部分断面
図。
装材料の実施例である遮光性積層フイルムの部分断面
図。
【図5】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である透明積層フイルムで包装したレン
ズ付フイルムユニットの斜視図。
装材料の実施例である透明積層フイルムで包装したレン
ズ付フイルムユニットの斜視図。
【図6】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である写真フイルム用スプールの正面
図。
装材料の実施例である写真フイルム用スプールの正面
図。
【図7】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である身蓋別型写真フイルムパトローネ
用容器の断面図。
装材料の実施例である身蓋別型写真フイルムパトローネ
用容器の断面図。
【図8】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である身蓋一体角型写真フイルムパトロ
ーネ用容器の斜視図。
装材料の実施例である身蓋一体角型写真フイルムパトロ
ーネ用容器の斜視図。
【図9】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である写真フイルム用カートリッジの分
解斜視図。
装材料の実施例である写真フイルム用カートリッジの分
解斜視図。
【図10】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例であるマイクロフイルム用遮光ケースの
断面図。
装材料の実施例であるマイクロフイルム用遮光ケースの
断面図。
【図11】本発明の感光材料包装用樹脂組成物を用いた包
装材料の実施例である写真フイルムパトローネのパトロ
ーネ本体の分解斜視図。
装材料の実施例である写真フイルムパトローネのパトロ
ーネ本体の分解斜視図。
1…包装フイルム 2…無滴性フイルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (4)
- 【請求項1】 滑剤、酸化防止剤及び有機造核剤の少な
くとも1以上と、これらのブリードアウトを抑制かつ均
一にする無滴剤とを含む熱可塑性樹脂からなる感光材料
包装用樹脂組成物 - 【請求項2】 ブリードアウト性添加剤の吸着剤が含ま
れている請求項1に記載の感光材料包装用樹脂組成物 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の感光材料包装用
樹脂組成物を射出成形で成形した感光材料用包装材料 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の感光材料包装用
樹脂組成物をフイルム状に形成した感光材料用包装材料
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3123965A JP2797155B2 (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | 感光材料包装用樹脂組成物 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3123965A JP2797155B2 (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | 感光材料包装用樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06118571A true JPH06118571A (ja) | 1994-04-28 |
JP2797155B2 JP2797155B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=14873709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3123965A Expired - Fee Related JP2797155B2 (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | 感光材料包装用樹脂組成物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2797155B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004506054A (ja) * | 2000-08-10 | 2004-02-26 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 帯電防止性アイオノマーブレンド |
JP2006193213A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | 感光体及びプロセスカートリッジの保管部材と保管方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0224824A (ja) * | 1988-07-13 | 1990-01-26 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
JPH02221957A (ja) * | 1989-02-23 | 1990-09-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真フィルムパトローネ用容器本体 |
JPH02310556A (ja) * | 1989-05-26 | 1990-12-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真感光材料用容器の製造方法 |
JPH0344636A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-02-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光物質用包装材料 |
JPH0381766A (ja) * | 1989-08-25 | 1991-04-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真感光材料用容器の製造方法 |
-
1991
- 1991-05-28 JP JP3123965A patent/JP2797155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2797155B2 (ja) | 1998-09-17 |
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