JPH0611773Y2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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JPH0611773Y2
JPH0611773Y2 JP1988159057U JP15905788U JPH0611773Y2 JP H0611773 Y2 JPH0611773 Y2 JP H0611773Y2 JP 1988159057 U JP1988159057 U JP 1988159057U JP 15905788 U JP15905788 U JP 15905788U JP H0611773 Y2 JPH0611773 Y2 JP H0611773Y2
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JP
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scraping
plate
bucket
squeegee
sensor
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JP1988159057U
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JPH0278335U (ja
Inventor
重一 酒井
政彦 石田
Original Assignee
東海商事株式会社
東海精機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はスクリーン印刷機に係り、特に、プリント基
板面にフォトレジスト等の感光性材料を塗布する際、プ
リント基板に形成されているスルーホール位置に対応し
てスクリーン版裏面に残置付着される感光性材料を除去
清掃できるようにしたスクリーン印刷機に関する。
(従来の技術) 従来、プリント基板にフォトレジスト等の感光性材料を
塗布するには、スクリーン印刷機を使用している。この
スクリーン印刷機は、プリント基板面上にセットされた
スクリーン版上を擦動するスキージによって、スクリー
ン版上から感光性材料を押し出してプリント基板面に塗
布印刷し、また、印刷時に偏位した感光性材料をドクタ
ーによって均すようになっている。
ただ、プリント基板には、配線その他のためのスルーホ
ールが形成されているから、プリント基板面全域に塗布
されると、そのスルーホール部位では塗布されずにスク
リーン版裏面に感光性材料がそのまま残置される。そう
すると、その残置された感光性材料がそのままスクリー
ン版裏面に付着し、次作業のプリント基板面上に落下し
たり、転写されたりして印刷不良を生じ、製品の歩留ま
りを著しく悪化させる。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来の問題点を解決するため、塗布作動終了後
では、スクリーン版裏面を清掃して残置された感光性材
料を除去しており、そのための種々の装置が提案されて
いる。
例えば、特公昭60−26709号公報に記載されたよ
うに、ワークと模擬紙とに対する印刷を交互に行ない、
スクリーン版裏面に残置付着された感光性材料を模擬紙
に転写することで除去するようにしたものがある。た
だ、これによっても、模擬紙への転写が確実なものでは
なく、感光性材料によっては転写が著しく困難な場合も
ある。
また、前記したスキージと同様に、スクリーン版裏面
で、裏スキージを擦動走行させるものがある(実開昭6
0−85931号公報参照)。ところが、このような裏
スキージを繰り返し使用して感光性材料を除去すると、
感光性材料が裏スキージに付着するのに伴ない、その除
去能力が次第に衰えるばかりでなく、逆にスクリーン版
裏面に付着させる場合もあった。
一方、この実開昭60−85931号公報によって提案
されているように、スクリーン版裏面に押し付けられる
拭取ローラの回転に伴なう拭取布によって、スクリーン
版裏面に付着した感光性材料を拭き取るようにしたもの
がある。これによると、拭取布の逐次の供給を行なうた
め、その走行と拭取ローラの回転とを同期させる必要が
あり、その制御が面倒であるばかりでなく、拭き取り跡
が残ることもあった。
更に、特開昭63−178047号公報にあるように、
スクリーン版裏面に付着した感光性材料を溶剤によって
溶融した後にこれを拭き取るものがある。こうした溶剤
による拭き取り方法は、スクリーン版裏面に溶剤を満遍
なく噴霧供給するのは困難であり、また、その拭き取り
を確実に行なわなければ、塗布すべきプリント基板上に
転写されると、塗布された感光性材料の塗膜厚さを不均
一なものとするおそれがあった。
そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に
鑑み案出されたもので、スクリーン版裏面に付着した感
光性材料を掻き取り除去するようにし、掻き取り除去さ
れた感光性材料が再びスクリーン版裏面に付着されず
に、プリント基板に形成されているスルーホール位置に
対応して残置される感光性材料を確実に除去清掃でき、
印刷不良を生じさせないようにしたスクリーン印刷機の
提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述した目的を達成するため、この考案にあっては、ス
キージをスクリーン版上で擦動させてワーク面に印刷塗
布を行ない、同じくドクターを走行させて偏位した印刷
塗布物質を均すようにしたスクリーン印刷機において、
スキージの擦動によってスクリーン版裏面に残置付着さ
れた印刷塗布物質をスクリーン版裏面で擦動状に走行し
て掻き取るようにした掻取りバケットと、この掻取りバ
ケットをスクリーン版裏面に沿った上昇位置で印刷塗布
時のスキージの前進走行後に前進走行させ、掻取り終了
後のドクターの後退走行と共に下降位置で後退走行させ
る走行機構と、掻取りバケットを掻取り開始位置で上昇
させ、掻取り終了位置で下降させる上下動機構とを備え
た清掃装置を付設して成り、前記掻取りバケットは、上
方が開口された断面溝形状のバケット本体の一側壁端
に、前進走行方向に対して俯き伏した状態で傾斜してい
る掻取り片を有していることを特徴とする。
そして、清掃装置は、掻取り開始位置、掻取り終了位置
を調整する調整機構とを備えて構成することができる。
更に、清掃装置の走行機構は、スキージの走行方向に沿
って配設した走行レールにユニットベースプレートを走
行自在に嵌め合わせ、このユニットベースプレートに
は、走行方向に沿って掛巡させられていて循環回転され
る走行ベルトを固着して構成することができる。
また、上下動機構は、ユニットベースプレート側面にバ
ケットパイプサイドプレートを上下動自在に嵌め合わ
せ、このユニットベースプレートに固着した上下動シリ
ンダのシリンダロッドを、掻取りバケットが着脱自在に
固定されるバケットパイプを架設しているバケットパイ
プサイドプレートに連繋し、上下動シリンダの作動によ
って、バケットパイプサイドプレートを上下動させるよ
うにして構成することができる。
調整機構は、スキージの走行方向に沿って固定したセン
サーレールに、任位置に固定可能で、スライド自在にし
たセンサーベースブロックを掻取り開始位置と掻取り終
了位置とに対応して夫々設け、ユニットベースプレート
に固定したセンサープレートを検知する近接センサーを
センサーベースブロック夫々に固定し、掻取り開始位置
の近接センサーがセンサープレートを検知するとユニッ
トベースプレートを上昇させ、掻取り終了位置の近接セ
ンサーがセンサープレートを検知するとユニットベース
プレートを下降させるようにして構成することができ
る。
(作用) この考案に係るスクリーン印刷機において、ワークが搬
入され、所定位置に停止セットされると、印刷塗布物質
のワークに対しての印刷塗布を開始する。スキージが走
行前進してスクリーン版上を擦動しての印刷塗布時で
は、例えばスルーホールがあるプリント基板のようなワ
ークであると、スクリーン版面上方から押し出された感
光性材料の如き印刷塗布物質は、スルーホール位置では
スクリーン版裏面にそのまま残置付着される。
こうして印刷塗布作動が終了すると、清掃装置が作動を
開始する。すなわち、待機位置にあった掻取りバケット
が走行機構によって前進走行し、調整機構における掻取
り開始位置にある近接センサー位置に至り、この近接セ
ンサーがセンサープレートを検知すると、上下動機構が
作動する。そこで、上下動シリンダによってバケットパ
イプサイドプレートが上昇し、掻取りバケットの上端を
スクリーン版裏面に当接させる。
そして、スクリーン版裏面に当接した状態で擦動状に前
進走行するのであり、走行中の掻取りバケット上端で
は、スクリーン版裏面に残置付着された印刷塗布物質を
掻取り、その内部に貯留させる。このとき、前進走行方
向に対して俯き伏した状態で傾斜している前傾姿勢の掻
取り片は、スクリーン版面に付着している印刷塗布物質
を確実に掻き取り、掻取り片の傾斜下面に沿って内部に
落下させる。
掻取りバケットが前進走行して、掻取り終了位置の近接
センサー位置に至り、この近接センサーがセンサープレ
ートを検知すると、上下動機構が作動する。そこで、上
下動シリンダによってバケットパイプサイドプレートが
下降し、掻取りバケットの上端をスクリーン版裏面から
離反させる。
離反すると、ドクターが下降し、スクリーン版上に擦動
状態のまま後退走行しながらスクリーン版上の印刷塗布
物質を均す。この後退作動と同期して、下降状態にある
掻取りバケットも後退走行して原位置に復帰し、次動作
に備える。
(実施例) 以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。
〈スクリーン印刷機の概略〉 図において示される符号1は、据付面に対してレベル調
整される本体フレームであり、この本体フレーム1に
は、搬入されるプリント基板の如きワークWが載置停止
させられるよう、本体フレーム1上部の印刷位置に設け
られた印刷テーブル2と、この印刷テーブル2上のワー
クWに対してその上にセットされるスクリーン印刷用の
スクリーン版S上のフォトレジストの如き感光性材料M
たる印刷塗布物質をなぞるスキージ4、塗布印刷後での
感光性材料Mを均すドクター5を互いに上下動反転して
走行させるスキージユニット3とが備えられている。
スキージユニット3は、ワークWの搬入、印刷に同期し
て上下動されるよう、本体フレーム1上部に昇降自在に
支持配置されたスキージフレーム6に、前後方向に走行
自在になるようにして配置構成されている(第2図参
照)。
スクリーン版Sは、第4図に示すように、後述するオフ
コンレール61の前後端部夫々の相互間に架設した後枠
バー7及び前枠バー8の左右夫々に横架される支持クラ
ンプバー9上に固定されるようになっている。
また、本体フレーム1の前後方向に沿ってスキージ4が
走行され、ワークWは、本体フレーム1の左右方向に沿
って配置構成した搬送装置Tによって印刷テーブル2上
に間欠的に搬入され、機外に搬出されるようになってい
る。
そして、本体フレーム1には、スクリーン版S下方位置
で、スキージユニット3の走行方向に沿って走行する掻
取りバケット11を有する清掃装置10を設けてある。
〈清掃装置の概略〉 この清掃装置10は、第1図に示すように、スキージユ
ニット3におけるスキージ4、ドクター5の走行作動に
同期関連してスクリーン版S下方で走行され、スクリー
ン版S裏面に残置付着された感光性材料Mを掻取りバケ
ット11によって除去清掃する。そのための掻取りバケ
ット11は、図示のように、上方が開口された断面溝形
状のバケット本体の一側壁端に、前進走行方向に対して
俯き伏した状態で傾斜している掻取り片12を有してい
る。
すなわち、スキージ4が下降してスクリーン版Sのスク
リーン上で擦動し、スクリーン上の感光性材料Mを押し
出してワークW面に感光性材料Mを塗布印刷する(第1
図における矢印、参照)。塗布作動が終了すると、
待機位置にあった掻取りバケット11は、その走行方向
に前進した後掻取り開始位置で上昇し、その上端をスク
リーン版S裏面に当接させる(同じく矢印、参
照)。次いで、上端をスクリーンS版裏面に当接させた
ままで、掻取りバケット11は前進してその内部に感光
性材料Mを掻取り貯留する(同じく矢印参照)。掻取
り終了した掻取りバケット11は、下降してスクリーン
版S裏面から離反する(同じく矢印参照)。すると、
これと同期関連して、ドクター5が下降してスクリーン
版S上にその下端が当接し(同じく矢印参照)、スキ
ージ4とともに後退作動し、それと同時に掻取りバケッ
ト11も後退作動する(同じく矢印参照)。原位置に
復帰したドクター5は上昇退避して次動作に備える一方
(同じく矢印参照)、掻取りバケット11は更に減速
しながら後退し、印刷テーブル2上のワークW外方位置
で停止して次動作のため待機する(同じく同じく矢印
参照)。
しかして、このように作動する清掃装置10は、掻取り
バケット11をスクリーン版S裏面に沿って前後方向に
走行させる走行機構15と、掻取りバケット11を掻取
り開始位置で上昇させ、掻取り終了位置で下降させる上
下動機構25と、掻取り開始位置、掻取り終了位置を調
整する調整機構45とを備えて成る。
〈走行機構〉 走行機構15は、第3図乃至第5図に示すように、スキ
ージフレーム6の前後方向の走行方向に沿って配設した
走行レール16にリニアガイド17を走行自在に嵌め合
わせ、リニアガイド17にはユニットベースプレート1
8を一体化する。そして、ユニットベースプレート18
には、スキージフレーム6の前後方向に沿って掛巡させ
られ、走行モータ19の駆動によって循環回転する走行
ベルト21を固着して成る。
図示にあっての走行レール16は、印刷塗布時のスキー
ジ4の擦動とともにスクリーン版SをワークWから次第
に離反させるよう構成した後述する版離れ装置60の左
右のオフコンレール61内側面に固着されている(第5
図参照)。
走行モータ19は、スキージフレーム6の前後端のいず
れか一方の端部相互間に架設した支持パイプ22に固定
されており、この走行モータ19によって従動回転する
ドライブシャフト端のスプロケット等を介して走行ベル
ト21を循環回転させる(第3図、第4図、第7図参
照)。
また、その走行開始位置は、印刷作動時でのスキージ4
が退避した位置である印刷テーブル2の外方に設定して
あり、走行終了位置は、スクリーン版Sの清掃終了位置
に対応する(第3図参照)。
なお、ユニットベースプレート18は、走行方向に沿っ
た左右に配置してあり、走行モータ19の駆動によって
同期作動して進退走行する。
〈上下動機構〉 上下動機構25は、第3図乃至第6図に示すように、ユ
ニットベースプレート18側面にその上下方向に沿って
固着した上下レール26に、バケットパイプサイドプレ
ート27をリニアボールスライド28を介して上下動自
在に嵌め合わせる。また、ユニットベースプレート18
に固着した上下動シリンダ29のシリンダロッドをフロ
ーテイングジョイントを介してバケットパイプサイドプ
レート27に連繋し、上下動シリンダ29の作動によっ
てバケットパイプサイドプレート27を上下動させるよ
うにして成る。
したがって、上下動シリンダ29が作動してそのシリン
ダロッドが伸張すると、バケットパイプサイドプレート
27は上方に引き上げられて上昇し、逆にシリンダロッ
ドが縮小すると、バケットパイプサイドプレート27は
下方に押し出されて下降する。
このとき、左右の上下動シリンダ29は各別に制御作動
されるようになっており、スクリーン版S裏面に対する
掻取り圧を左右で調整することで、ワークWの大小によ
って異なる感光性材料Mの左右での掻取り量の調整がで
きるようにしてある。
〈掻取りバケットの固定〉 そして、前記掻取りバケット11は、第4図乃至第6図
に示すように、バケットパイプサイドプレート27相互
間に架設したバケットパイプ31に着脱自在に固定され
るようになっている。それは、例えば、取付スリットが
形成されている取付プレート32を掻取りバケット11
本体の一側壁側面に固着しておき、バケットパイプ31
内部に配置してあるロックプレート33に捩子止めして
あるボルト状の固定ノブ34に取り付けスリットを嵌め
合わせる同時に掻取りバケット11自体をバケットパイ
プ31上に載置した状態で、固定ノブ34によって取付
プレート32を締付け固定するものとしてある(第6図
参照)。
〈上下動シリンダへのエア供給〉 また、上下動シリンダ29は、走行機構15の作動によ
って前後方向に走行されるため、それへの作動用のエア
の供給は、前記オフコンレール61相互間に架設してあ
る後枠バー7に設けた支持ローラー35に掛け渡された
プラチェーン36によって支持される供給パイプによる
ものとしてある(第4図、第7図、第8図参照)。
〈調整機構〉 調整機構45は、第9図乃至第11図に示すように、ス
キージフレーム6の前後方向に沿って固定したセンサー
レール46に、任位置に固定可能で、スライド自在にし
たセンサーベースブロック47を掻取り開始位置と掻取
り終了位置とに対応して夫々設け、ユニットベースプレ
ート18に固定したセンサープレート51を検知する近
接センサー52A,52Bをセンサーベースブロック4
7夫々に固定する。そして、掻取り開始位置の近接セン
サー52Aがセンサープレート51を検知するとバケッ
トパイプサイドプレート27を上昇させ、掻取り終了位
置の近接センサー52Bがセンサープレート51を検知
するとバケットパイプサイドプレート27を下降させる
ようにして成る。
センサーレール46は、下向き開口の断面がほぼリップ
溝形状に形成されていて、スキージフレーム6の水平部
下面に固定されている(第11図参照)。一方、センサ
ーベースブロック47は、その下方から貫挿した固定ボ
ルト48を、センサーレール46内に装入されているレ
ールインナープレート49にスプリングを介在して捩子
止めしてあり、固定ボルト48の捩子止めの解除、締付
けによってセンサーベースブロック47をセンサーレー
ル46の任位置に固定できる。
センサープレート51は、第11図に示すように、オフ
コンレール61の外側面に位置するようユニットベース
プレート18に固定され、また、近接センサー52A,
52Bは、ユニットベースプレート18が走行するとき
のセンサープレート51を検知するように、オフコンレ
ール61の外側面に対向している。
したがって、走行機構15の作動によって、ユニットベ
ースプレート18が走行を開始し、そのセンサープレー
ト51が掻取り開始位置にある近接センサー52A位置
に至ると、上下動機構25を作動させてバケットパイプ
サイドプレート27を上昇させ、上昇位置を維持してそ
のまま前進走行させる。走行後、センサープレート51
が掻取り終了位置にある近接センサー52B位置に至る
と、上下動機構25を作動させてバケットパイプサイド
プレート27を下降させ、下降位置を維持してそのまま
後退走行させる。
なお、図中55は、ユニットベースプレート18の前進
位置を規制するダンパーであり、56は、後退終了して
待機位置に至るとき、その走行速度を減速させるための
減速開始位置に配置された減速用近接センサーであり、
57は、待機位置で走行を停止させる停止用近接センサ
ーである。
このような掻取り開始位置、掻取り終了位置での近接セ
ンサー52A,52Bの調整固定は、感光性材料Mが残
置付着されるワークW裏面の必要とする清掃範囲に対応
して予め調整設定される。そのため、第9図に示すよう
に、スキージフレーム6外側面に近接センサー52A,
52B位置を設定させるストロークメモリー58を表示
してある。
〈版離れ装置〉 また、印刷塗布時に生じるニジミその他を防止するた
め、印刷塗布時のスキージ4の擦動とともにスクリーン
版SをワークWから次第に離反させるようにした版離れ
装置60を設けてある。
この版離れ装置60は、第2図、第3図に示すように、
スキージ4の走行方向に沿ってスキージフレーム6の左
右に配置したオフコンレール61を、スキージ4の走行
終了がわ端部を中心として起伏自在となるようにスキー
ジフレーム6に支承する。また、スキージ4の走行開始
がわ端部のスキージフレーム6端にオフコンシリンダ6
2を支承し、このオフコンシリンダ62のシリンダロッ
ドを、オフコンレール61端に連結したオフコンジョイ
ントプレート63にユニボールジョイント64を介して
連繋して成る。
オフコンシリンダ62は、そのシリンダ本体後部によっ
てスキージフレーム6端に支承され、また、オフコンジ
ョイントプレート63は、オフコンシリンダ62の支承
部位からやや後方位置でのオフコンレール61端から斜
め前方に向かうよう傾斜して設けられている(第3図参
照)。そして、オフコンシリンダ62が作動して、その
シリンダロッドが伸張するとオフコンレール61端を下
降して倒伏させ、逆に縮小するとオフコンレール61端
を上昇して僅かに起立傾斜させるようにしてある。
したがって、印刷塗布時にスキージ4がスクリーン版S
上で擦動を開始するとともに、オフコンシリンダ62が
作動して、そのシリンダロッドを縮小させることでオフ
コンレール61端を上昇させる。すると、オフコンレー
ル61によって支持されている前記のスクリーン版Sは
僅かに起立傾斜されるようになり、スキージ4の擦動と
ともにワークWとは次第に離反する。そして、印刷塗布
が終了すると、オフコンシリンダ62の作動は、そのシ
リンダロッドを伸張させてスクリーン版Sを原位置の水
平状態となるように復帰倒伏させる。
〈作動の一例〉 この考案は以上のように構成されており、これが作動の
一例を説明すると、印刷テーブル2上にワークWが搬入
され、所定位置に停止セットされると、スキージユニッ
ト3が作動して感光性材料MのワークWに対しての印刷
塗布が開始される。
印刷塗布が開始されると同時に版離れ装置60が作動し
て、スキージ4の走行とともにスクリーン版Sをワーク
Wから次第に離反させる。
このとき、スキージ4が走行前進してスクリーン版S上
を擦動しての印刷塗布では、例えばプリント基板のよう
なワークWであってそれにスルーホールがあると、スク
リーン版S面上方から押し出されることでワークW面上
には感光性材料Mが塗布されても、そのスルーホール位
置では感光性材料Mがスクリーン版S裏面にそのまま残
置付着される。
こうして印刷塗布作動が終了すると、清掃装置10が作
動を開始する。
すなわち、待機位置にあった掻取りバケット11が走行
機構15によって前進走行し、調整機構45における掻
取り開始位置での近接センサー52A位置に至ると、こ
の近接センサー52Aがユニットベースプレート18の
センサープレート51を検知して上下動機構25を作動
させる。この上下動機構25の上下動シリンダ29によ
って、バケットパイプサイドプレート27が上昇し、掻
取りバケット11の上端がスクリーン版S裏面に当接す
る。
スクリーン版S裏面に当接した状態で再び前進走行する
と、その掻取りバケット11上端では、スクリーン版S
裏面に残置付着された感光性材料Mを強制的に掻き取
り、掻取りバケット11内に貯留していく。このとき、
掻取りバケット11の掻取り片12は、前進走行方向に
対して俯き伏した状態で傾斜しているから、スクリーン
版S面に付着している感光性材料Mを確実に掻取り、掻
取り片12の傾斜下面に沿って内部に落下させる。
掻取りバケット11が前進走行して、掻取り終了位置の
近接センサー52B位置に至ると、ユニットベースプレ
ート18のセンサープレート51を検知して上下動機構
25を作動させる。この上下動機構25の上下動シリン
ダ29によって、バケットパイプサイドプレート27が
下降し、掻取りバケット11の上端がスクリーン版S裏
面から離反する。
離反すると、スキージユニット3のドクター5が下降
し、スクリーン版S上に擦動状態のまま後退走行しなが
らスクリーン版S上の感光性材料Mを均す。この後退作
動と同期して、下降状態にある掻取りバケット11も後
退走行して原位置に復帰し、次動作に備える。
また、ドクター5の後退作動に同期して掻取りバケット
11も後退走行させることで、作動時間の無駄を解消し
ている。
(考案の効果) したがって、以上のように構成されたこの考案によれ
ば、印刷塗布時にスクリーン版S面から押し出され塗布
されるも、ワークW面に塗布されずにスクリーン版S裏
面に残置付着された感光性材料Mは確実に除去清掃さ
れ、次に搬入されて印刷塗布されるワークWに対しての
印刷不良を生じさせることはなく、製品歩留まりを著し
く向上させることができる。
すなわち、これは、この考案において、スキージ4の擦
動によってスクリーン版S裏面に残置付着された印刷塗
布物質たる感光性材料Mをスクリーン版S裏面で擦動状
に走行して掻き取るようにした掻取りバケット11を備
えた清掃装置10を付設したからであり、しかも、その
掻取りバケット11は、上方が開口された断面溝形状の
バケット本体の一側壁端に、前進走行方向に対して俯き
伏した状態で傾斜している掻取り片12を有しているか
らである。
特に、その清掃装置10は、掻取りバケット11をスク
リーン版S裏面に沿って上昇位置で印刷塗布時のスキー
ジ4の前進走行後に前進走行させ、掻取り終了後のドク
ター5の後退走行と共に下降位置で後退走行させる走行
機構15と、掻取りバケット11を掻取り開始位置で上
昇させ、掻取り終了位置で下降させる上下動機構25と
を備えて成るから、スキージ4の前進走行によった印刷
作業の終了直後に掻取りバケット11によって、スクリ
ーン版S裏面に付着の感光性材料Mの掻取り作業を行な
い、しかも、感光性材料Mをスクリーン版S上で均すド
クター5と共に掻取りバケット11を後退走行させるの
である。そのため、印刷作業、掻取り作業を僅かなタイ
ムラグでもってほとんど同時的に行なうことができ、一
連の全体の作業を短時間に時間を無駄にせずに処理する
ことができる。
また、この清掃装置10には、掻取り開始位置、掻取り
終了位置を調整する調整機構45を備えているから、ス
クリーン版S裏面に残置付着された感光性材料Mをその
始端から終端位置に至るまで自在に調整設定すること
で、その必要とする全域に亙って確実に掻き取り除去で
きる。
更に、掻取りバケット11は、上方が開口された断面溝
形状のバケット本体の一側壁端に、前進走行方向に対し
て俯き伏した状態で傾斜している掻取り片12を有して
いるから、スクリーン版S裏面に付着している感光性材
料Mを確実に掻き取り、掻取り片12の傾斜下面に沿っ
て内部に落下させるもので、掻取りバケット11内に貯
留していく。そのため、掻き取り後の感光性材料Mがそ
のまま掻取り片12上端に付着することがなく、繰り返
しの使用によっても、スクリーン版S裏面に逆に付着さ
せることがなく、スクリーン版S裏面を確実に清掃す
る。
走行機構15、上下動機構25、調整機構45はとも
に、掻取りバケット11の待機位置からの掻取り位置ま
での走行セット、掻取り開始位置で上昇してのスクリー
ン版S裏面に対する掻取りバケット11上端の擦動可能
な状態での当接、擦動状態を維持したままでの走行、掻
取り終了位置での下降、下降位置を維持しての後退走
行、待機位置への退避等を確実に作動させるものであ
る。
以上説明したように、この考案によれば、スクリーン版
裏面に付着した感光性材料の如き印刷塗布物質を掻き取
り除去し、しかも、掻き取り除去された印刷塗布物質を
再びスクリーン版裏面に付着させないものであり、例え
ばプリント基板の如きワークに形成されているスルーホ
ール位置に対応して残置される印刷塗布物質を確実に除
去清掃でき、印刷不良を生じさせない等の優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は作動
原理の概略を説明する側面図、第2図はスクリーン印刷
機の概略側面図、第3図は要部側面図、第4図は同じく
要部平面図、第5図は同じく要部正面図、第6図は清掃
装置における上下動機構の要部側面図、第7図は走行モ
ータの背面図、第8図はその側面図、第9図はセンサー
機構の側面図、第10図は同じく平面図、第11図は同
じく正面図である。 M……感光性材料、S……スクリーン版、T……搬送装
置、W……ワーク、 1……本体フレーム、2……印刷テーブル、3……スキ
ージユニット、4……スキージ、5……ドクター、6…
…スキージフレーム、7……後枠バー、8……前枠バ
ー、9……支持クランプバー、 10……清掃装置、11……掻取りバケット、12……
掻取り片、15……走行機構、16……走行レール、1
7……リニアガイド、18……ユニットベースプレー
ト、19……走行モータ、21……走行ベルト、22…
…支持パイプ、25……上下動機構、26……上下レー
ル、27……バケットパイプサイドプレート、28……
リニアボールスライド、29……上下動シリンダ、31
……バケットパイプ、32……取付プレート、33……
ロックプレート、34……固定ノブ、35……支持ロー
ラー、36……プラチェーン、45……調整機構、46
……センサーレール、47……センサーベースブロッ
ク、48……固定ボルト、49……レールインナープレ
ート、51……センサープレート、52A……近接セン
サー、52B……近接センサー、55……ダンパー、5
6……減速用近接センサー、57……停止用近接センサ
ー、58……ストロークメモリー、 60……版離れ装置、61……オフコンレール、62…
…オフコンシリンダ、63……オフコンジョイントプレ
ート、64……ユニボールジョイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−209158(JP,A) 実開 昭62−121933(JP,U)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキージをスクリーン版上で擦動させてワ
    ーク面に印刷塗布を行ない、同じくドクターを走行させ
    て偏位した印刷塗布物質を均すようにしたスクリーン印
    刷機において、スキージの擦動によってスクリーン版裏
    面に残置付着された印刷塗布物質をスクリーン版裏面で
    擦動状に走行して掻き取るようにした掻取りバケット
    と、この掻取りバケットをスクリーン版裏面に沿った上
    昇位置で印刷塗布時のスキージの前進走行後に前進走行
    させ、掻取り終了後のドクターの後退走行と共に下降位
    置で後退走行させる走行機構と、掻取りバケットを掻取
    り開始位置で上昇させ、掻取り終了位置で下降させる上
    下動機構とを備えた清掃装置を付設して成り、前記掻取
    りバケットは、上方が開口された断面溝形状のバケット
    本体の一側壁端に、前進走行方向に対して俯き伏した状
    態で傾斜している掻取り片を有していることを特徴とす
    るスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】清掃装置は、掻取り開始位置、掻取り終了
    位置を調整する調整機構を備えている請求項1記載のス
    クリーン印刷機。
  3. 【請求項3】走行機構は、スキージの走行方向に沿って
    配設した走行レールにユニットベースプレートを走行自
    在に嵌め合わせ、このユニットベースプレートには、走
    行方向に沿って掛巡させられていて循環回転される走行
    ベルトを固着した請求項2記載のスクリーン印刷機。
  4. 【請求項4】上下動機構は、ユニットベースプレート側
    面にバケットパイプサイドプレートを上下動自在に嵌め
    合わせ、このユニットベースプレートに固着した上下動
    シリンダのシリンダロッドを、掻取りバケットが着脱自
    在に固定されるバケットパイプを架設しているバケット
    パイプサイドプレートに連繋し、上下動シリンダの作動
    によってバケットパイプサイドプレートを上下動させる
    ようにした請求項2または3記載のスクリーン印刷機。
  5. 【請求項5】調整機構は、スキージの走行方向に沿って
    固定したセンサーレールに、任位置に固定可能で、スラ
    イド自在にしたセンサーベースブロックを掻取り開始位
    置と掻取り終了位置とに対応して夫々設け、ユニットベ
    ースプレートに固定したセンサープレートを検知する近
    接センサーをセンサーベースブロック夫々に固定し、掻
    取り開始位置の近接センサーがセンサープレートを検知
    するとバケットパイプサイドプレートを上昇させ、掻取
    り終了位置の近接センサーがセンサープレートを検知す
    るとバケットパイプサイドプレートを下降させるように
    した請求項2乃至4のいずれか記載のスクリーン印刷
    機。
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